
今期業績は、今期第1四半期(1Q)決算を開示した今年7月に早くも上方修正された。今期から推進している中期経営計画通りに、名古屋工場の大型ダンプトラックの生産増強や、5月に回転板式ごみ収集車の新型モデルを発表するなど積極的な営業活動で国内受注を着実に確保、マレーシアでの同社販売代理店の株式取得やインドネシア工場建設などの海外展開を積極的に進め、特装車事業の中国子会社で貸倒引当金を計上したが、不動産賃貸事業で販売用不動産を売却、1Q業績が、大きく続伸し、期初予想の第2四半期累計業績に対して順調な利益進捗率を示したことを踏まえて上方修正した。通期純利益は、期初予想の32億円を34億円(前期比7%増)に引き上げ、1991年3月期の過去最高(33億8800万円)を更新する。
株価は、前期業績の再上方修正や期末配当の再増配、今期業績の続伸・連続増配予想をテコに年初来高値をつけ、その後は、950円を二番底として1172円までリバウンドするボックス相場と、1012円を二番底として1100円台まで戻すボックス相場を2度繰り返してダメ押しし25日線を上回ってきた。PERは13倍台、PBRは0.7倍と割安であり、高値抜けからまず1株純資産1481円をクリアし、2005年高値1682円を目指す上値評価を強めよう。