
情報システム開発・構築の
JFEシステムズ<4832>(東2)に注目したい。株価は高値圏で堅調に推移している。指標面に割高感はなく、上値を試す展開が期待されるだろう。
4月25日に発表した前期(13年3月期)連結業績は、売上高が前々期比3.0%増、営業利益が同5.0%増、経常利益が同10.1%増、純利益が同42.9%増の増収増益だった。利益は計画を上回った。鉄鋼向けがやや低調で案件構成比悪化も影響して利益率が低下した模様だが、一般顧客向け外販事業で自動車業界向けや製造流通業向けSI事業が好調に推移して全体を牽引した。純利益については繰延税金資産取り崩しの影響一巡も寄与した。
今期(14年3月期)の見通しは売上高が前期比1.1%増の341億円、営業利益が同10.6%増の10億20百万円、経常利益が同10.1%増の10億20百万円、純利益が同3.3%増の5億20百万円としている。鉄鋼向けはほぼ横ばいを想定し、外販事業の売上拡大を図る方針だ。配当予想は前期と同額の年間2000円(期末一括)とした。
重点戦略として、製造流通業界向け新規顧客開拓、ERPを核とした複合ソリューション、電子帳簿保存法対応ソリューション、食品ソリューションの拡大などを掲げている。なお5月8日には大阪ガス<9532>子会社のオージス総研と、ビジネス・インテリジェンス/データウェアハウス分野で協業を開始したと発表している。
株価の動きを見ると、着実に水準を切り上げる展開で足元も高値圏8万円台後半で堅調に推移している。5月10日には年初来高値となる8万9500円を付けて、09年7月以来の9万円台に接近する場面があった。5月13日の終値8万7300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6621円67銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2000円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11万7971円09銭で算出)は0.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。指標面に割高感はなく、09年7月の9万1100円に接近して先高感を強めている。上値を試す展開が期待されるだろう。08年9月以来の10万円大台も視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:02
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