
EC事業を展開する
インフォマート<2492>(東マ)に注目したい。株価は上値追いの展開が続き06年8月の上場直後の高値を突破した。目先的には過熱感も意識されるが中期的な成長期待が強く、短期調整を挟みながら上値を追う可能性があるだろう。
フード業界向けの企業間電子商取引(BtoBプラットフォーム)サービス事業を展開している。プラットフォーム「FOODS info Mart」の利用企業数は、前期(12年12月期)末時点で前々期比5744社増加の3万1479社となり増加基調である。
今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比16.0%増の43億88百万円、営業利益が同22.3%増の9億97百万円、経常利益が同21.2%増の9億88百万円、純利益が同19.8%増の5億94百万円としている。次世代プラットフォームの償却負担が増加するが、ASP受発注システム、ASP商談システム、ASP受注・営業システムなどの利用企業数増加や利用拡大に伴って、システム使用料収入が増加する見込みだ。
クラウドサービスに対応した次世代プラットフォームの開発、ASPメニュー管理システムなど新サービス開発に加えて、海外は中国への展開を進め、来期(14年12月期)末の利用企業数は4万社を目指している。既存プラットフォームの償却期間を短縮しているため、来期は償却負担が大幅に減少することも好業績に繋がりそうだ。さらに美容業界向けや医療業界向けなどにも事業領域を広げる模様であり、中期的にも収益拡大が期待されるだろう。
株価の動き(1月1日付で1株を200株に株式分割)を見ると、今期好業績見通しを評価して上値追いの展開が続いている。3月25日の3000円から一旦反落して4月2日の2180円まで調整する場面があったが、すぐに反発して4月18日に3200円を付け、06年8月の上場直後の高値3100円を突破した。4月24日には3300円まで上値を伸ばしている。中期的成長に対する期待感を強める動きだろう。4月24日の終値3300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円42銭で算出)は41倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円25銭で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS396円59銭で算出)は8倍近辺である。
移動平均線からのプラス乖離が拡大して目先的には過熱感が意識されるが、日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形だろう。08年6月の上場直後の高値を突破して先高感を強めているうえに、中期的成長に対する期待感も強い。短期調整を挟みながら上値を追う可能性があるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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