
小売店パネル調査、消費者パネル調査などを主力として、医薬品開発支援などにも事業領域を広げている。主力の市場調査・コンサルティング事業ではパネル調査分野およびカスタムリサーチ分野ともに好調が続いており、医薬品開発支援事業では子会社アスクレップの収益が改善している模様だ。前期(13年3月期)に続いて、今期(14年3月期)連結業績も増収増益が期待されるだろう。前期決算発表は5月10日の予定である。
なお13年10月1日をもって持株会社制へ移行する方針であり、3月14日には準備会社を設立している。中期計画では「モバイル」「グローバル」「ヘルスケア」をキーワードとしており、グループ各社のシナジー効果を高める狙いのようだ。子会社化したベトナムの市場調査FTA、医療情報総合研究所、医療関連インターネット調査プラメドの本格寄与、そしてNTTドコモ<9437>との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングとの協業効果、アジア市場への本格展開も注目されるだろう。
株価の動きを見ると、水準を切り上げて2月4日に戻り高値2663円を付け、その後は2月15日に1931円、3月25日と26日に2500円、そして4月2日に2000円を付けるなどやや乱高下する場面があった。足元では2400円台に水準を切り上げて、日柄整理完了感を強めている。4月19日の終値2430円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS174円64銭で算出)は14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS1442円25銭で算出)は1.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると2月安値は13週移動平均線、4月安値は26週移動平均線がサポートラインとなって反発した。強基調を維持しているようだ。好業績見通しで指標面に割高感はなく、日柄整理が完了して2月高値を試す動きを強めるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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