
個別指導塾などを展開する
明光ネットワークジャパン<4668>(東1)に注目したい。今期(13年8月期)好業績見通しを評価して株価は高値圏で堅調に推移している。
小中高生向け個別指導塾「明光義塾」の直営・FC事業を主力に、医系大学予備校事業(東京医進学院)、明光サッカースクール事業、早稲田アカデミー個別進学館事業、明光キッズ事業、未来キッズクラブ事業(アートスタジオと英語スタジオを融合)などを展開し、M&Aを活用して教育事業から保育事業や介護事業に事業領域を広げている。個別学習サービスへの期待の高まり、教育資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置、安倍晋三内閣による教育改革や小学校における英語教育必須化なども追い風だろう。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.0%増の159億38百万円、営業利益が同8.6%増の38億46百万円、経常利益が同4.5%増の38億93百万円、純利益が同18.0%増の23億23百万円としている。明光義塾事業、その他事業ともに好調に推移し、新規連結のユーデックや新規持分法適用会社のライフサポートも寄与して連続最高益更新の見込みだ。
なお4月10日発表の第2四半期累計(12年9月〜13年2月)は前年同期比6.9%増収、同8.9%営業増益と好調に推移した。通期予想に対する進捗率も売上高が48.2%、営業利益が54.3%と順調な水準である。
株価の動きを見ると、水準を切り上げる展開が続き4月24日に年初来高値となる1438円を付けた。その後も概ね高値圏1400円近辺で堅調に推移している。5月15日の終値1400円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS84円23銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間27円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS366円72銭で算出)は3.8倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。指標面に割高感はなく、4月の高値を突破すれば短期モミ合いから上放れの形となり、上げ足を速める可能性もあるだろう。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:39
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