レオパレス21<8848>(東1)は、きょう3日、明4日と開催される日銀の金融政策会合で、黒田東彦新総裁が、打ち出すはずの異次元の追加金融緩和策「クロダミクス」関連株の一角に位置する好望株である。賃貸事業や建築請負事業のストック・ビジネスで2013年3月期業績が、大幅続伸し、テクニカル的にも25日移動平均線を下値支持線に高値を更新、この25日線を突っ込んだことから下げ過ぎを鮮明化しているためだ。低位値ごろも、全員参加型相場展開の引き金となる可能性があり、下値は仕掛け妙味となろう。
同社の2013年3月期業績は、東日本大震災の影響をカバーして黒字転換した前期業績に対して大幅続伸が予想された。売り上げ4630億円(前期比1%増)、経常利益61億円(同2.5倍)、純利益55億円(同3.4倍)と見込んだもので、この期初予想に対して、まず昨年10月に第2四半期累計業績を上方修正し連続赤字幅を縮小した。
次いで今年2月に発表した第3四半期(3Q)業績は、経常利益が58億4300万円(前年同期は25億7800万円の赤字)、純利益が50億4500万円(同20億6100万円の赤字)とV字回復するとともに、期初予想を据え置いた通期業績対比で95〜91%の高利益進捗率となった。賃貸事業では、昨年5月開始に新サービス「お部屋カスタマイズ」で女性入居者の増加を図ったことなども寄与して、3Qの平均入居率が1.81%増の82.51%にアップ、建築請負事業でも高い入居率が見込める都市部に絞込み、介護・商業施設の事業用建物や太陽光発電システムを設置するなどの営業強化をしたことなどが要因となった。
続く2014年3月期業績、2015年3月期業績も、中期経営計画でさらに続伸を計画、2015年3月期純利益は、135億円を目標数値としている。
株価は、3QのV字回復業績でいったん材料出尽くし感を強め年初来安値を窺う309円まで調整、同安値から同高値445円まで1カ月で44%高、半値押し水準まで再調整した。同社株が、追加募集の外資系投資信託のマザーファンドの組み入れ上位株に位置していることも思惑を高め、PER13倍台の割安修正に再発進しよう。(本紙編集長・浅妻昭治)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:56
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