
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比5.5%増の231億円、営業利益が同6.6%増の42億50百万円、経常利益が同6.0%増の39億60百万円、純利益が同14.6%増の24億40百万円としている。主力のヘアケア用剤や染毛剤が新製品効果も寄与して順調に推移する見込みだ。第1四半期(12年12月21日〜13年3月20日)は前年同期比8.9%増収、同9.3%営業増益で、通期予想に対する進捗率は売上高が22.9%、営業利益が21.2%だった。概ね順調であり、会社計画を上回る水準の模様だ。
取引先の美容室では利用者の約5割を30代と40代が占め、年間利用額も増加傾向の模様である。こうした動向を背景に、ヘアデザイナーを通じてオーガニック製品を提供する事業を本格的に全国展開する模様だ。また海外展開については米国、中国、韓国に続きタイ、マレーシア、ベトナム、トルコでテスト販売を開始し、タイ工場は14年度の稼働予定である。
株価の動きを見ると、短期的な調整を挟みながら水準を切り上げ、4月25日と26日には年初来高値となる3800円まで上値を伸ばした。その後一旦反落した形だが、強基調に変化はないだろう。5月7日の終値3720円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS177円06銭で算出)は21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間66円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1478円02銭で算出)は2.5倍近辺である。
5月7日は25日移動平均線に接近して前日比2.48%高と急反発している。日足チャートでは25日移動平均線、週足チャートでは13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドだろう。テクニカル面での過熱感はなく上値追いの展開が期待され、06年8月以来の4000円台が視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト水田雅展)