ワークマン<7564>(JQS)に注目したい。ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開している。今期(13年3月期)好業績見通しを評価して、株価は水準を切り上げる展開だ。
今期業績(非連結)見通しは、チェーン全店売上高が前期比6.0%増、既存店売上高が同3.8%増、営業総収入が同2.7%増、営業利益が同8.0%増、経常利益が同7.3%増、純利益が同11.7%増としている。新規出店や店舗のスクラップ&ビルド、PB商品の強化などの効果で増収増益見込みである。通期予想に対する第3四半期累計(4〜12月期)の進捗率は、チェーン全店売上高が77.1%、営業総収入が77.9%、営業利益が80.9%、経常利益が80.4%、純利益が77.1%と高水準である。13年1月と2月の売上高がやや低調だった模様だが、概ね順調な水準だろう。
月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年2月は全店が94.0%、既存店が91.5%、12年4月〜13年2月累計は全店が105.1%、既存店が102.7%となった。2月は前年に比べて営業日が1日少なく、防寒衣料が11月〜12月の好調の反動でやや低調だった模様だ。ただし累計ベースで見れば概ね順調な水準だろう。
なお2月9日には、役員と役員待遇を除く一般職および管理職を対象(全社員227人のうち212人)として、個人所得を13年度から約3%アップさせると発表した。安倍政権の経済再生策の一つである賃金アップの要請に賛同するとともに、社員の業績向上へのモチベーションを高める効果も期待されるとしている。
株価の動きを見ると、2000円近辺のモミ合いから上放れた後は、水準を切り上げる展開が続いている。3月18日には2680円まで上昇して、12年5月の戻り高値2790円に接近している。今期好業績見通しを評価する動きが続いているようだ。3月18日の終値2677円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS241円15銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間65円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1571円97銭で算出)は1.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。短期調整を挟みながら上値を追う展開が期待されるだろう。12年5月の高値2790円は射程圏であり、07年1月と2月の3100円も視野に入りそうだ。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:11
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