
今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比9.2%増の355億円、営業利益が同27.3%増の12億円、経常利益が同20.7%増の13億円、純利益が同27.2%増の7億円としている。前期の受注高が前々期比19.3%増の377億07百万円と好調だったことで受注残高が高水準であり、公共投資が増加した13年度予算を受けて今期の受注も高水準に推移することが予想される。コスト削減効果も寄与する見込みだ。
中期計画では防災・減災計画関連、都市計画関連、環境関連などを重点分野と位置付け、港湾や水道などへの参入も推進する方針を掲げている。中期的にも老朽化インフラ補修・更新など国土強靭化計画に加えて、政府が海外へのインフラ輸出を掲げていることも追い風となるだろう。
株価の動きを見ると、3月22日に696円を付けた後に上げ一服の形となったが、足元は600円台後半の高値圏で堅調に推移している。4月22日には683円を付けて3月高値に接近してきた。今期好業績見通しを評価する動きだろう。4月22日の終値682円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円50銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1429円83銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。09年1月の706円は射程圏であり、これを突破すれば上値追いの動きに弾みが付きそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
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