
ログハウス(丸太組み工法住宅)の
アールシーコア<7837>(JQS)に注目したい。株価は適度な調整を挟みながら上値を追う展開が続いている。足元は1000円台乗せ後の上げ一服の局面だが、動意のタイミングが接近しているようだ。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売を、直営とFCで展開している。新規販社の開拓、展示場や営業拠点の新設などによるブランド知名度向上戦略の効果に加えて、日銀による異次元金融緩和の効果、住宅ローン減税延長措置、消費増税前の駆け込み需要なども追い風となり、受注が高水準に推移している模様だ。前期(13年3月期)に続いて今期(14年3月期)も好業績が期待されるだろう。なお前期決算の発表は5月15日の予定である。
中期経営計画では17年3月期の売上高180億円、営業利益率8%を目標とし、重点課題として展示場50拠点展開を掲げている。今期に向けて4拠点(熊谷、北大阪、高松、福岡西)を開設準備中であり、空白・重点エリアとして千葉・埼玉エリア、近畿エリア、九州・四国エリアでのドミナント開設を進める模様だ。
株価の動きを見ると、11年の260円近辺を起点とする長期の上昇トレンドが続いている。3月27日には1060円まで上値を伸ばして06年8月の1050円を上抜けた。その後は上げ一服の形だが概ね1000円近辺で堅調に推移している。好業績見通しを評価する動きが続いているようだ。4月16日の終値980円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS94円40銭で算出)は10〜11倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想年間28円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮した連結BPS734円18銭で算出)は1.3倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって、長期の上昇トレンドを継続している。足元では上げ一服の形だったが、日足チャートで見ると25日移動平均線が追い付いて、動意のタイミングが接近しているようだ。適度な調整を交えているためテクニカル面での過熱感がなく、指標面には依然として割安感が強い。好業績見通しを評価して上値追いの展開が期待されるだろう。06年7月の1320円が視野に入りそうだ。(本紙シニアアナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:32
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