
厚生労働省はヒトからヒトへの感染が起きた場合に備えて、素早くワクチンの製造ができるよう、ウイルスの実物の提供を中国政府に要請していたが、10日夜、国立感染症研究所にウイルスが到着したので、同社が、北海道大学、埼玉医科大学や政府機関の研究者らによる産学協同チームとともに開発した万能ワクチンが、大きく見直される可能性が高い。この万能ワクチンは高病原性鳥インフルエンザA(H5N1)ウイルスに対して有効で、変異ウイルスにも有効なワクチンといわれており、今回のH7N9型にも有効との見方が浮上している。
足元の業績、13年3月期売上高は1535億円(前の期比0.7%増)、営業利益は114億円(同2.1%増)、経常利益は121億円(同0.3%増)、純利益は82億円(同12.0%増)を予想。連続経常最高益更新と好調が見込まれる。14年3月期増収増益が観測されており、5月9日に発表が予定される13年3月期決算に対する期待感もある。13年3月期予想PER10倍台と割高感はない。月足では9カ月移動平均線がサポートしており、期待先行ながら3月21日につけた年初来高値486円奪回から一段高へ向かう公算が大きく、好狙い目となろう。(株式評論家・摩周湖)