
今期(13年3月期)連結業績見通しは、売上高が185億円、営業利益が22億円、経常利益が21.3億円、純利益が12.9億円としている。11年10月に3社合併したため前期との単純比較はできないが、第2四半期累計(4〜9月期)は、コンシューマ事業の新作ソフト受注なども寄与して計画以上となった。また通期予想に対する進捗率も、売上高が42.7%、営業利益が50.2%、経常利益が47.9%、純利益が50.0%と順調な水準だった。オンライン事業で主力タイトルの「ブラウザ三国志」などが順調であり、11月に配信開始した「閃乱カグラ」シリーズ初のソーシャルゲームなどの寄与も期待され、通期上振れの可能性もあるだろう。また12月21日には、オンラインゲーム開発のエンタースフィアの株式を取得して子会社化すると発表した。来期(14年3月期)の開発体制強化に繋がるだろう。
株価の動きを見ると、短期調整を挟みながら右肩上がりの展開が続き、1月29日には3万9300円まで上昇する場面があった。好業績期待で上値を追う態勢だろう。30日の終値3万8950円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS2413円24銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1000円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万7028円50銭で算出)は2.3倍近辺となる。
足元ではやや過熱感もあるが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって、上昇トレンドを継続している。通期見通し上振れに対する期待感で上値を追う展開が期待されそうだ。2月8日予定の第3四半期累計(4〜12月期)業績発表が接近して、上げ足を加速する可能性もあるだろう。(本紙・シニアアナリスト水田雅展)
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