
過日、東京・台場にある『東京ジョイポリス』へ行った。室内遊園地というか、大きなゲーセンというか…。『東京ディズニーランド』にあるような、バーチャル式の乗り物(目の前に映像が流れ、シートが動く、あれです)がいくつかあり、池袋の『ナムコ・ナンジャタウン』にあるような占いアトラクションもあり、カーレースなどができるゲーセンっぽい施設もあり。
東京ディズニーランドほど本格的ではないので、あまり疲れることもなく、気軽に遊びに行ける。それでいて、ナンジャタウンほどショボくはない(ナンジャタウンさん、すみません)。室内なので、たとえば『東京ドームシティ・アトラクションズ』のように、寒風にさらされることなく遊べる。
中途半端といえば中途半端だが、ちょうどいいといえばちょうどいい。そんな感じだった。お台場海浜公園にあるので、窓からの景色もきれいだし。
というわけで、ジョイポリスから連想した優良銘柄。
■セガサミーホールディングス<6460>(東1)パチスロ&アミューズメントのセガサミーホールディングスは続落からのリバウンド局面 セガサミーホールディングス<6460>(東1)はパチスロ最大手のサミーと、業務用ゲーム・アミューズメント施設運営最大手のセガの持株会社。ジョイポリスはセガがやっている施設ということから、この銘柄を取り上げる。
チャートを見ると、2月13日につけた上場来安値832円からのリバウンド局面にある。このまま続伸して、まずは次のフシ1500円ライン奪回を目指したい。
ところだが、今期2008年3月期連結業績予想は、売上高は前年実績比減収、営業・経常・純損益は損失計上の見込み。パチスロ・パチンコ遊技機の販売台数・利益が計画未達となりそうだから。また、今期中に計上を見込んでいた不動産売却益が来期へズレ込む見込みとなったため。
しかし悪材料出尽くしで、そろそろと買い戻しが入っているようだ。信用残は売り長なので、このまま続伸なら、買い戻しも入り、さらに続伸…との期待も持てそうだ。
■バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)玩具&ゲーム、アミューズメントのバンダイナムコホールディングスは底値からの戻り足 バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)は玩具最大手のバンダイと、遊戯機器メーカー・ゲームソフト開発・アミューズメント施設事業を行なうナムコが経営統合して誕生した持株会社。ゲーセン&セガサミーからの連想で、ここに取りあげる。
2月初旬に、2008年3月期連結業績予想を下方修正。売上高は前年比増収を確保する見込みだが、営業・経常・純利益は減益見込みとなった。おもな理由は、アミューズメント施設事業の市場環境が厳しいことだという。
チャートを見ると、上記発表で急落し、2月12日には上場来安値1040円をつけた。以降は反発→ジリ高で来ている。まずは急落前の1500円ラインまで戻したい。
『週刊東洋経済』3月1日号の高須武男社長インタビューを読むと、今後の統合効果や新中計などに期待が持てそうな気もする。
2月29日終値1307円でPERは12.47倍と、割安水準。信用残は売り長なので、続伸なら買い戻しが入り、続伸加速…との展開も期待してみる。
(2008/3/1「株マニ」掲載)
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:48
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