[特集]の記事一覧
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記事一覧 (04/08)三菱重工業が2013年の就航を目指す小型ジェット旅客機MRJ
記事一覧 (04/07)裏スケジュール銘柄の直近IPO株を事前にウオッチし万が一の備え
記事一覧 (04/04)北海道洞爺湖サミット特集 テーマは環境・エネルギー問題
記事一覧 (04/04)魅力ある高配当利回り銘柄(特集)4〜5月
記事一覧 (04/04)高齢化社会で「株主争奪」の時代迎え、株主優待の重要性強まる(4月)
記事一覧 (04/04)期間を想定しない投資はありえない(松本音彦の相場の勘所)
記事一覧 (04/03)ジェネリック vs 新薬、仁義なき戦い?2銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (03/31)「ジャスダック」と「ヘラクレス」の統合に思う
記事一覧 (03/31)復配銘柄に「第2の鬼ゴム」も、4月も配当取りはビッグ・イベント?
記事一覧 (03/24)「日銀総裁の空席」と「紙パ株の環境関連人気」とで常識に挑戦も一法(浅妻昭治のマーケット・センサー)
記事一覧 (03/24)魅力ある高配当利回り銘柄(特集)3月
記事一覧 (03/21)4月末の、好「株主優待」銘柄/2銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (03/20)そろって安値圏の百貨店株、注目は伊勢丹のみ
記事一覧 (03/17)株式投資にもダイヤ改正待望論。関西電鉄株がコンパクトな極地戦銘柄に浮上?(浅妻昭治のマーケット・センサー)
記事一覧 (03/14)「出来高」と「売買高」の違いを教えることから証券界復権がある
記事一覧 (03/04)東京・台場『ジョイポリス』から連想した優良銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (03/03)3月相場のパフォーマンスは思ったより良好。突っ込み狙い(特集)
記事一覧 (03/03)「シンプル・イズ・ベスト」の円高関連株の消去法付きで四国電力が浮上素地
記事一覧 (02/28)「NY健闘」「中国意外安」「日本カヤの外」の姿、指数で見る世界の株
記事一覧 (02/26)「三寒四温」相場は弱気、強気に振り回されずに自動車株に乗って(浅妻昭治のマーケット・センサー)
2008年04月08日

三菱重工業が2013年の就航を目指す小型ジェット旅客機MRJ

MRJ特集

■官民挙げてのビッグプロジェクト始動

小型ジェット機MRJ(三菱リージョナルジェット) 経済産業省が3月31日、三菱重工業<7011>(東1)が2013年の就航を目指す小型ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」事業について、産業活力再生特別措置法(産業再生法)の適用を認定すると発表している。三菱重工の航空機製造技術と、三菱商事の販売ノウハウなどの経営資源を融合、生産性を高めることを評価したもの。同省は三菱重工などが新設する事業会社の資本金額に課す登録免許税を軽減、資金負担を軽くし、事業化を後押しするとしていることから、官民挙げてのビッグプロジェクトとして位置づけられよう。

■関連銘柄を物色する動きが強まる

 三菱重工業は、MRJの事業化について、当面は三菱重が資本金として30億円を全額出資。2010年3月期までに1000億円に増資する計画で、うち3分の2は同社が出資。残りはトヨタ自動車<7203>(東1)三菱商事<8058>(東1)、日本政策投資銀行などに出資要請をしている。三菱航空機の社長には、三菱重で取締役執行役員の戸田信雄氏が就任。当面は200人の従業員で始動する運びとなっている。

 MRJは70―90席の小型ジェット機で、燃費効率改善への期待から全日本空輸が25機(うち10機はオプション)の発注を発表。2013年の就航を目指しており、三菱重は商社や独立行政法人日本貿易保険(NEXI)などの協力を得て海外での販売も拡大する計画だ。

 1000億円規模のビッグプロジェクトとして、関連銘柄を物色する動きは強まりそうだ。>>続きを読む

【MRJ(Mitsubishi Regional Jet)関連銘柄】
・三菱重工業 今後20年間で5000機、総額10兆―15兆円の需要を見込む
・ナブテスコ 『フライト・コントロール・アクチュエーション・システム』を受注
・東レ 炭素繊維をMRJの機体に供給
・大阪チタニウムテクノロジーズ  チタンの需要急増とシリコン需給逼迫で大幅増益へ

関連銘柄 小型ジェット機MRJ(三菱リージョナルジェット)関連銘柄一覧
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:16 | 特集
2008年04月07日

裏スケジュール銘柄の直近IPO株を事前にウオッチし万が一の備え

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 新年度相場の方向とスケールを決めるのは、もちろんいよいよ発表が始まる3月期決算会社の決算動向である。前期業績が、上下どちらにぶれて着地するのか、今期予想が続伸か減益か、市場コンセンサスを上回るのか下回るのかによって、相場反騰や下落、人気・不人気セクター、急騰株・急落株が大きく色分けされてくる。決算発表のスケジュール表と会社四季報の今期予想業績、チャートを付き合わせて、売りか買いか、有望銘柄発掘の投資シナリオ作成を急がなくてはならない。
 問題は、毎年恒例のこのスケジュール相場が、形にならず不発に終わった場合の万が一の対応である。ここにきて前期業績を下方修正する銘柄が相次ぎ、米国の信用不安もなお不透明、円高懸念も継続し、さらに福田康夫首相に「第2の安倍チャン憶測」も出る政局不安が強まる環境下、不発ケースはかなり蓋然性が高いから備えは怠れない。
 そこで浮上するかもしれない裏スケジュール銘柄を予めウオッチしておく必要性が、出てくる。直近IPO(新規株式公開)銘柄の事前リサーチである。毎年5月の連休中はIPOは小休止期間に入る。今年も9日のアールテック・ウエノのあとは休止となるが、この間に全般相場が不調となれば、値動きのいい直近IPO銘柄に物色の矛先が向かってくる展開は大いにありえる。IPOのスケジュールのないことを逆手に取る裏技である。
 今年は2月以来、21銘柄がIPOされたが、初値が公開価格を上回ったのは10銘柄、下回ったのが11銘柄と総じて不調で、公開価格の半値以下まで売られた銘柄が4銘柄、なおかつ4月4日終値現在で公開価格を下回っている銘柄が11銘柄にも達している。その一方で、4日終値が公開価格も初値も上回っている元気印がセブン銀行(8410)アクセルマーク(3623)オーシャンシステム(3096)テックファーム(3624)の4銘柄にとどまっている。不調銘柄の逆襲を期待するか、元気印への買い集中を先取りするか、決算発表動向を横目にみながら投資判断をするのも一法となる。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:47 | 特集
2008年04月04日

北海道洞爺湖サミット特集 テーマは環境・エネルギー問題

太陽光・風力・原子力発電・リチウムイオン関連銘柄に注目

北海道洞爺湖町 7月7日から9日まで北海道洞爺湖サミットが開かれる。昨年の独ハイリゲンダムサミットでは主要8カ国が『2050年までに温暖化ガス排出量を半減』で合意した。これまでの京都議定書の会議で出た『20年までに25―40%削減』という中期目標の表現が洞爺湖サミットでどこまで盛り込めるのか注目される。

日、米、英、露、仏、独、加、伊の8カ国 政府が3月1日、米英とともに創設する地球温暖化対策のための多国間基金について、3年間で1000億―2000億円を出資する方向で検討に入ったとしており、日米英を合わせた資金規模は総額5000億円程度と、気候変動対策目的の基金としては世界最大となる。スペインなど他の先進国も支援に前向きとみられ、7月の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)での最終合意に向け、調整が本格化する模様で、多国間基金の創設は、風力・太陽光といった環境に負荷の少ない発電技術などを途上国に普及させるのが狙いという。

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【注目の北海道洞爺湖サミット関連銘柄】
・日本風力開発 蓄電池併設型風力発電機技術を世界にピーアール
・三菱重工業 風力発電機の需要急増で相場の牽引役へ
・エヌ・ピー・シー 太陽電池製造装置で中東に進出、2ケタ増益を見込む
・石井表記 太陽電池ウエハーの販売が好調で増収増益幅へ
・日本製鋼所 原発の圧力容器・加圧器で世界シェア80%と圧倒的な強み
・ジーエス・ユアサ コーポレーション リチウムイオン電池で今後の展開に注目
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:08 | 特集

魅力ある高配当利回り銘柄(特集)4〜5月

特集■配当重視の相場の波に乗れ!
 高利回り銘柄は「第二の年金」


 配当利回りの高い銘柄は極めて魅力的である。依然、低金利が続き、預貯金をしても、わずかしか利息はつかないからだ。とくに、団塊世代の定年を迎えられた方々は、大事な退職金を大きなリスクにはさらしたくない気持ちは強い。金利の高い外国債などもあるにはあるが、為替などが絡み、分かり難い。その点、国内株は身近で、事業内容も分かっている安心感がある。現在、10年物国債の利回りは1.2%程度だが、これを上回る銘柄は多い。高利回り銘柄は、「第二の年金」ともいえる存在である。

【これから狙える高配当銘柄】
・伊藤園<2593>(東1)
・Human21<8937>(JQ)
・インテリックス<8940>(東2)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:25 | 特集

高齢化社会で「株主争奪」の時代迎え、株主優待の重要性強まる(4月)

『将を射んとすれば馬を射よ』の諺からもまず家族をファンにする

特集 「お母さん、今年もまた、お花が送られてきたわ」と娘の嬉しそうな声。母親が、「よかったわね。お父さん、株を売らないでほしいわね」――。3月期決算会社から7月と11月の年2回、家庭にプレゼントが届く。「株主優待」というプレゼントだ。鉄鋼関連のこの会社は、何を優待にするか悩んだ末に「花」に決めた。娘さんや母親、おじいちゃん、おばあちゃんにも間違いなく喜ばれる。「鉄」と「季節の花」という意外な組み合わせに株主数は株価変動の影響をほとんど受けることなく安定しているという。もちろん、優待品のほかに配当も継続している。
 また、自動車部品を手がける東証1部の企業は07年3月期から株主優待制度を導入し年2回、コシヒカリ3キロを送ることにしたら株主数が導入前に比べ5倍に急増した。あまりの反響の大きさに事務が大変となったため年2回の優待を秋の1回に変更したほどだ。
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【これから狙える株主優待銘柄】4月
・アスカネット 一冊からの本格的写真集をインターネット受注するサービスに注目
・ロック・フィールド 食の品質に対する見直しから2000円相場も
・巴工業 PER7倍弱、利回りは3.5%、PBRも0.5倍と割安
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:37 | 特集

期間を想定しない投資はありえない(松本音彦の相場の勘所)

松本音彦の相場の勘所

■株価下落時に長期投資を持ち出して逃げ込む言い訳は醜い

 本来、予定期間を想定しない投資はありえない。結果的に「塩漬け」保有を強いられるにせよ、当初には期間の目算があるはず。ところが、実際には、この重要な点がとかくアイマイにされているようだ。一方、市場周辺では<長期に保有することが最善の投資法>とする考え方が優勢で、しかもいうところの『長期』の具体的内容−−5年なのか、10年なのか−−が漠然としているため、とくに個人投資家の場合、予定期間の査定がより甘くなりやすい。

■「長期投資・最善」説に思う

 さて、ごく当たり前にみえる「長期投資・最善」説が果たして信じるに価するか、どうか。厳然たる過去の株価軌跡(日経平均)を直視してみよう。

@ まず、戦後の歴史的大天井(89年末の3万8915円)と時価水準:当時から、すでに17年余り経過。それで時価はどうか、ざっと『3分の1』の水準にすぎない。03年4月の7607円安値では、実に『5分の1』の惨状だ。
A 次いで、ITバブル高値(00年4月の2万833円)と時価水準:@に比べて落差は軽いが、7年を超えてまだ当時の6割水準とどまっている。このITバブルの後遺症は今日なお優良ハイテク株で尾をひき、それが問題の「株式放れ」の一因になっている。
B 近くは、07年高値(7/9の1万8261円)と時価水準:思わぬ世界的金融波乱に見舞われ、僅か半年弱で3割超の下落に。現状、下値不安が払拭されていない上、中期上値メドでは07年高値〜Aの00年高値が遠い。

◎ なお、長期保有しても『報われない』ケースとして「数年を超える株価低迷」がある:米国で『黄金の60年代』と呼ばれた次の70年代は、10年近くもNYダウ平均がほぼ横這いで推移した。

■長期保有でキズを深くした失敗例は少なくない

 むろん、一般論として長期保有は短期売買に勝る−−近年では、安値7607円から07年高値1万8261円までの4年2ヵ月で、日経平均が2.4倍に上昇した−−とはいえ、長期保有して、かえってキズを拡げた失敗例は少なくない。
 今回、長期投資最善説にあえて水をかけたのは、株価が大きく落ち込んだ時ほど、ソレが気安め的・言い訳的に言われることが目立つからだ。

 〜@での17年、Aでの7年が『短期』というなら、話は別だが〜

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:41 | 特集
2008年04月03日

ジェネリック vs 新薬、仁義なき戦い?2銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 4月1日から、クスリの処方箋が変わった。「後発医薬品(ジェネリック)への変更不可」欄に、医師のサインがない場合、保険薬局で薬剤師と相談のうえ、患者がジェネリックを選ぶことができるようになった。厚生労働省が少しでも歳出を抑えたいということから処方箋の形式が変更されたもの。
 この変更はしばらく前から報道されており、また、以前から、沢井製薬<4555>(東1)が俳優の高橋英樹氏を起用してジェネリックをPRすることなどで、かなり周知が進んでいた。ジェネリック株は今後の普及拡大をすでに織り込み、かなり買い進まれている。
 一方で、最近は第一三共<4568>(東1)が俳優の渡哲也氏を起用して「どこの薬か」というPRをするなど、新薬メーカーの巻き返しも。新薬開発力や、老舗ブランドとしての安心感をアピールしている。
 うーむ、「ジェネリック 対 新薬」が、なぜか「高橋英樹 vs 渡哲也」の戦いのように見えてきた…。なんだか、重厚感のある戦いだ。
 というわけで、新薬&ジェネリック銘柄特集。

■日本ケミファ<4539>(東1)
日本ケミファは売上高の半分がジェネリック。中期で業績拡大見込む

 日本ケミファ<4539>(東1)は売上高のほぼ半分を後発医薬品が占める医薬品メーカー。2009年3月期は後発医薬品の新製品発売が続き、2010〜1011年度に売上高330億円(2008年3月期予想215億円)、営業益47億円(同13億円)も。
 また、日経記事によると、ジェネリックには20社超が参入しており、そのなかで勝ち残るために、同社はブランド確立のために、25年ぶりにテレビCMを再開した。
 チャートを見ると、昨年9月25日につけた昨年来安値408円を底に、反発。凸凹しながらも、着実に下値を切り上げる展開となっている。現在の600円ライン(3月31日終値571円)はひとつのフシだが、中期では700円ライン奪回を目指したい。現在の株価でPER33倍台と高めだが、PBRも3倍台と、今後の成長期待値も高めだ。

■第一三共<4568>(東1)
第一三共の2008年3月期連結業績予想は、実質増収増益

 第一三共<4568>(東1)の2008年3月期連結業績予想は、売上高8760億円(前年比5.8%減)、経常利益1710億円8同12.4%増)、純利益1000億円(同27.3%増)。減収予想なのは、国内医薬品事業が計画を下まわる予想となったため。三共と第一製薬の統合・事業再編の影響や、欧米グループ会社の決算期変更の影響を差し引いた実質の前年比では、増収の計算となるという。
 中間末で実質無借金、前期末で現金等5132億円のキャッシュリッチと好財務。大口株主には信託口や都銀、チェース系などの優良外資が並ぶ。
 3月31日終値2945円でPERは約20倍、PBRは1.7倍。信用残は約0.6倍の売り長。
 チャート的には、3月19日につけた昨年来安値2745円を底に、反発局面となっているが、まだ安値圏ではある。(2008/4/1株マニ)

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:35 | 特集
2008年03月31日

「ジャスダック」と「ヘラクレス」の統合に思う

【ジャスダック取引所】
上場銘柄数966社、時価総額12兆円強

(主な足跡)
☆1949年(昭和24年) 日本証券業協会において店頭売買承認銘柄制度を創設。(1961年に東証に第二部市場ができたため廃止)
☆1963年(昭和38年) 日本証券業協会において店頭登録制度を創設。
☆1986年(昭和61年) 店頭登録会社の投信組み入れ解禁。
☆1991年(平成3年) JASDAQシステム稼動。
☆2004年(平成16年) 証券取引所の免許を取得。株式会社ジャスダック証券取引所へ商号変更。12月13日業務開始。
☆2007年(平成19年) NEO創設。
☆2008年(平成20年) 立会取引の売買方式をオークション方式へ一本化。
 最初の創設から今年で59年、まもなく還暦。1963年の創設から45年の歴史。エポックは1998年に、それまでの取引所を補完する立場から「取引所市場と並列する市場」に変わったこと。加盟している組織はアジア・オセアニア証券取引所連合(AOSEF)、証券監督者国際機構(IOSCO)、国際取引所連合(WFE)。


【大証証券取引所ヘラクレス】
上場銘柄数174社

(主な足跡)
☆ 1961年(昭和36年)、市場第二部開設。
☆ 1983年(昭和58年)、新二部市場開設。
☆ 1996年(平成8年) 二部市場と新二部市場を統合。ベンチャー企業支援のための市場第二部特則銘柄制度を創設。
☆ 1998年(平成10年) 特則制度を廃止して「新市場制度」を発足。
☆ 1999年(平成11年)、「J−NET」市場を開設。
☆ 2000年(平成12年)5月、「ナスダック・ジャパン市場」を開設。
☆ 2002年(平成14年)12月 ナスダック・ジャパンをニッポン・ニュー・マーケット「ヘラクレス」へ名称を変更。新市場銘柄を承継。
☆ 2004年(平成16年)4月 大阪証券取引所自身がヘラクレスへ株式を上場。


 市場第二部は現在でも存在するので、新二部市場を前身と見れば今年で25年。その後、何回も市場の変更を繰り返し現在のヘラクレスとなっている。大阪が米相場発祥の地であり「先物」において存在感を高めることと、もう一方で中小企業のベンチャー育成の地という自負から「ベンチャー市場」育成強化を模索してきた動きが見れる。
 今後、大証がジャスダックの大株主となって、新興市場を統合すれば、大証にとっては「先物」と「新興銘柄」の2つの大きな武器を持つことになり、よい意味でのアメリカのNY取引所とシカゴ取引所の関係に似たものとなり、日本の証券界発展に貢献するものと期待される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:35 | 特集

復配銘柄に「第2の鬼ゴム」も、4月も配当取りはビッグ・イベント?

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 3月相場のビッグ・イベントといえば、25日の3月期決算会社の配当取りとつい前週末28日の期末の「お化粧買い」である。米国の金融不安、相場波乱に日銀総裁の後任空席、道路特定財源の暫定税率期限切れなどの国内政局の空転が加わり、相場の急落さえ覚悟したピンチで強力なブレーキ役となったからだ。
 とくに25日の配当取りでは、日経平均株価は265高となり、17日の安値からは9%も反転させた。配当落ち分が、100円強とバブル崩壊後最大になったことで明らかなように、ロームが記念配当を増配したり、日産自動車が配当利回り4%超で好利回り買いを誘うなど、主力株が積極的な株主還元策を進めた結果である。
 この主力株のカゲに隠れて目立たなかったが、好パフォーマンスを演じたのが復配銘柄である。代表は鬼怒川ゴム工業(5196)で、3月13日の3円復配発表で140円安値安値から25日の185円高値まで32%高(高値は21日の193円)している。
 4月もこのビッグ・イベントは再現されるか?4月決算会社は少数派だけに全般相場へのインパクトはそれだけ割引となるが、個別では復配会社には「第2の鬼ゴム」が期待されるかもしれない。復配予想会社には日東製網(3524)と初配当実施のメビックス(3780・M)がある。日東網の復配幅は1円と小幅で、メビックスも、初配当意向は堅持したものの3月13日に今4月期業績を下方修正したばかりである。やや押し上げ力不足も懸念されるところだが、逆行高展開の素地は充足している。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:10 | 特集
2008年03月24日

「日銀総裁の空席」と「紙パ株の環境関連人気」とで常識に挑戦も一法(浅妻昭治のマーケット・センサー)

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 日本銀行の総裁が空席となった。この異常事態で最も恐ろしいことは、金融マーケットが大混乱することではない。逆に何事も起こらず平穏無事に推移することである。日銀総裁がいなくても大丈夫、たいしたことはないとなったら、これまでの常識が今後の常識にならなくなるからである。
 兜町でも常識が常識でなくなる事態が、起こりつつある。東証1部の半分以上の銘柄の株価が、1株純資産を割ってもなお底打ち感が出ないなどというのもその代表である。あのホンダでさえ1株純資産、解散価値を割ってネガティブ・サプライズとなった。さすがに下げ過ぎと反発しているが、まだまだほんとに底入れしたのか何ともいえない。
 円高メリット株、環境関連株の2つのテーマで浮上するセクターといえば、電力株と紙・パルプ株とするのが、これまでの兜町の常識であった。ところが電力株は、原子力発電所の相次ぐ事故隠し、紙・パルプ株は再生紙への古紙配合率偽装問題でとっくに神通力を失っている。とくに紙・パルプ株は、2006年に王子製紙(3861)が、北越製紙(3865)への敵対的M&Aに失敗した後遺症は株価的に大きく、再生紙問題の上乗せでバブル崩壊後の安値を下回った。洞爺湖サミットは、大々的に植林事業を進めている地元の北海道で開催されているのに「環境関連株」の「か」の字の呼び声さえ起こらない。
 これまでの常識が、今後も常識として通用するのか試してみるのも一法かもしれない。結構、日銀総裁の空席といい勝負になる可能性はありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:39 | 特集

魅力ある高配当利回り銘柄(特集)3月

特集■配当重視の相場の波に乗れ!
 高利回り銘柄は「第二の年金」


 配当利回りの高い銘柄は極めて魅力的である。依然、低金利が続き、預貯金をしても、わずかしか利息はつかないからだ。とくに、団塊世代の定年を迎えられた方々は、大事な退職金を大きなリスクにはさらしたくない気持ちは強い。金利の高い外国債などもあるにはあるが、為替などが絡み、分かり難い。その点、国内株は身近で、事業内容も分かっている安心感がある。現在、10年物国債の利回りは1.2%程度だが、これを上回る銘柄は多い。高利回り銘柄は、「第二の年金」ともいえる存在である。

【これから狙える高配当銘柄】
・ゲンダイエージェンシー<2411>(JQ)
・丸誠<2434>(JQ)
・プラマテルズ<2714>(JQ)
・アグレックス<4799>(東1)
・日本ライフライン<7575>(JQ)
・武富士<8564>(東1)
・日本綜合地所<8878>(東1)
・ゼファー<8882>(東1)
・東栄リーファーライン<9133>(JQ)
・中央物産<9852>(JQ)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:14 | 特集
2008年03月21日

4月末の、好「株主優待」銘柄/2銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 3月末に年度末を迎える企業が多いため、定番の、好「株主優待」銘柄特集。
 …と、3月期末の優待銘柄特集にしようと思ったのだが、この特集は、次回の更新が4月1日以降になってしまう。ということは、読んでいただく時期によっては、権利落ち日以降の可能性もあるではないか。と気づいたので、4月末優待銘柄とする。
 ちなみに、3月末(権利つき最終日25日)優待銘柄では、東映アニメーション<4816>(JQ)ファンケル<4921>(東1)ワタミ<7522>(東1)篠崎屋<2926>(東マ)などが、良いかなと思った。

■エイチ・アイ・エス<9603>(東1)
エイチ・アイ・エスは配当益と値上がり益の両方を狙ってみる

 エイチ・アイ・エス<9603>(東1)は4月中間、10月通期末にそれぞれ、「100株以上で2000円相当の株主優待券1枚」など。14日終値1593円で、年間利回り換算約2.5%となる。
 ちなみに今期配当金は10月通期末に24円。利回り約1.5%となる。
 チャートを見ると、中期・短期とも続落してきて、14日に昨年来安値1580円をつけた。そろそろリバウンド局面と思いたい。現在の株価でPERは約11倍。円高で海外旅行に動意づき…との期待も。

■田崎真珠<7968>(東1)
田崎真珠は底値圏なので、配当利回りも高め
業績好転で株価も上向きへ


 田崎真珠<7968>(東1)は4月中間末と10月通期末にそれぞれ、「1000株以上で、1万円分の優待割引券1枚」など。また、「1000株以上で株主優待カード1枚」(真珠ネックレス20%割引など)。
 14日終値256円で計算すると、年間利回り約7.8%等となる。ただ、同店で買い物をすれば、の話だが。
 ちなみに今期配当金4月中間と10月期末それぞれ4円、年間計8円。利回り約3.1%となる。
 チャートを見ると、現在は底値圏。今10月期連結業績予想は、前年比増収増益。とくに経常利益は同77.1%増の10億円と大幅増益、純利益は4億円(前期は20億3000万円の損失計上)と黒字転換の見込み。業績好転をバネに、株価も上向きといきたい。
(2008/3/15「株マニ」掲載)

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:13 | 特集
2008年03月20日

そろって安値圏の百貨店株、注目は伊勢丹のみ

特集 08年2月の百貨店売上高は5300億円で前年同月比0.9%増と3ヶ月ぶりにプラスとなった。店舗数は279店の内、前年同月で入店客が増加した店は46店、減少も46店、変化ナシ55店。都市別では札幌2.9%減少(6ヶ月連続マイナス)、仙台3.0%増(3ヶ月連続プラス)、東京2.8%増(3ヶ月ぶりプラス)、横幅3.9%増(2ヶ月連続プラス)、、名古屋1.7%減少(3ヶ月連続マイナス)、京都3.6%増(2ヶ月ぶりプラス)、大阪2.9%増(3ヶ月ぶりプラス)、神戸0.8%減少(3ヶ月連続マイナス)、広島0.4%増(3ヶ月ぶりプラス)、福岡0.5%増(3ヶ月ぶりプラス)だった。

婦人・子供衣料不振、紳士服好調の百貨店売上
株安で宝飾・貴金属は12ヶ月連続マイナス


 商品別では婦人服・洋品が3.7%減少(8ヶ月連続マイナス)だったが、紳士服・洋品は33.8%増加(3ヶ月ぶりプラス)、子供服・洋品も0.9%減少(8ヶ月連続マイナス)。美術・宝飾・貴金属は6.5%の大幅な減少(12ヶ月連続マイナス)。
 婦人服と連動している子供服が共に8ヶ月連続のマイナスで、レディース衣料関連銘柄の不振が目立つ。紳士服の回復は景気拡大の最終局面でよく見られる現象で、自分の物と子供の衣類購入を優先した家庭衣料において、ダンナさんの衣類も買ってあげようということのようだ。

【株価診断】
 三越<2779>(東1)は3月11日に安値364円までつけ、2003年9月の上場来安値336円接近。19日には402円と400円を回復しているが、ここから上の440円にかけてはシコリが多く、戻り限界。
 J.フロント リテイリング<3086>(東1)は去る3月17日に514円と上場来の安値を更新。その後の戻りも極めて鈍い。600〜700円はシコリ帯。新規買いは見送り。
 高島屋<8233>(東1)は、去る3月18日に985円と2005年6月以来の1000円割れ。1120円前後までは真空地帯で、すんなり戻していいのだが、戻りが鈍いようだと売り直されることも。800〜900円はかなり厚い下値の壁があるので、ここまで突っ込みを待ちたい。
 松屋<8237>(東1)は1株利益がわずか13円程度、配当も年5円だが、19日の株価は2250円もしている。ファンドによる株買い集めがあるためだが、PERが170倍にも達しているので一般は手控えるのが無難。
 伊勢丹<8238>(東1)は去る11日に1075円まで下げた。これは2004年12月以来の水準でほぼ往って来いの状態。伸び率の大きい紳士服に強いということで見直し余地はあるが、1294円が上値のフシ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:34 | 特集
2008年03月17日

株式投資にもダイヤ改正待望論。関西電鉄株がコンパクトな極地戦銘柄に浮上?(浅妻昭治のマーケット・センサー)

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー JR、私鉄のダイヤが改正された。寝台夜行特急「銀河」が廃止された一方、小田急のロマンスカーが地下鉄に乗り入れるなど話題が豊富である。ロマンスカーの千代田線直通運転などは、遠くの観光地・箱根が急に身近に感じられるサプライズがあって、乗ってみたい春らしい気分にさせられる。
 株式相場もダイヤ改正といかないものか。相変わらず米国のサブプライムローン問題が、相場の波乱要因になっている。毎度、毎度振り回されて暗く落ち込むのを勘弁してほしいのである。すでに目敏い投資家は、円高を逆手にとって外貨預金に殺到しているが、株式投資でもダイヤ改正策を待望したくなる。今週も、米大手証券の決算発表が相次ぎ、「バッド・ニュース」の大洪水が予想されるから、その裏を取って鼻を明かすくらいの春本番の爽快感が欲しい。となると、外国人投資家の保有株式数が少ない銘柄、外国人投資家の換金売りの対象にならない銘柄から投資対象を絞り込んで、コンパクトな極地戦相場に備えることがベターとなる。
 そこで関西電鉄株はどうか?トップバッターは南海電気鉄道(9044)である。かつては「西の南海、東の京成」と並び称されて電鉄業界のお荷物企業だったが、大分、ダイヤ改正が進んできたようなのである。昨年4月のビッグプロジェクトの「なんばパークス」の全館オープンに続き、今年2月には今3月期の5円配当への増配を発表、さらに前週末には3月21日付けで東証1部への新規上場が承認された。2番手は、期待の中之島線が今秋開業する京阪電気鉄道(9045)あたりか。あの村上ファンドが、阪神電気鉄道に企業買収を仕掛けて関西私鉄株が軒並み動意付いた2005ー06年以来の2年ぶりの浮上場面があるかもしれない。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:42 | 特集
2008年03月14日

「出来高」と「売買高」の違いを教えることから証券界復権がある

株式市場の話題退職された元証券会社役員氏との会話

――久振りですね。昨年、引退されていかがお過ごしですか。
元役員氏
 正直、ノルマがなくなって気持ちが楽になりましたね。証券界に長く努め、お陰で家族を養い、子供を一人前にさせてもらったところですから感謝の気持ちはありますが、今の証券の環境は厳しいですね。

――離れてご覧になると、証券界の変わり方がよく見えるのでは。
元役員氏
 そうですね。金融商品取引法の施行が物語っているように、法律上は証券会社がなくなり、銀行のような商売をやりなさい、ということになっています。これは大変な変化です。証券界、とくに株の世界は、ある種の「夢追い」的なところがあって、勢いでやってきただけに、「じっと待つ営業」に切り替えるのは正直大変なことです。

――現場の方のご苦労も多いようですね。
元役員氏
 これから入って来られる若い人は、「そういうものだ」、ということで違和感はないでしょうが、ノルマで生きてきた証券マンはつらいですよ。先日、アナリストと話したら、レポートを書いても、社内のチェックが厳しくて、これでは、「本に出てくる昔の関所みたいで、ヤル気がなくなりますよ」と言っていましたね。証券界へ入ろうという若い人はいなくなる心配があります。

――間接金融から直接金融と言われていますが。
元役員氏
 方向としてはそうなんでしょうけど、その前に、今の金融制度の中で何社の証券会社が着いて行けるかという問題がありますね。当局は、昔から証券会社の数が多すぎると言っていましたが、その方向になっているんではないですか。

――個人投資家には、まだ、自己責任を求めるだけの株に対する啓蒙ができていないのではりませんか。
元役員氏
 同じように退職した元証券会社の友人は地元でボランティアで投資教室を開いていますが、証券会社時代は、幹事会社との関係もあって、「買い」しか言えなかったが、今は「ウリ」もしっかり教えている、と言っていました。ウリ・カイ両方を教えることも、地道だけど大事なことでしょうね。言葉ひとつ取っても、「出来高」ではなく、「売買高」が正しいのですからね。出来高と言う時はカイだけが意識されていますが、売買高と言う時はウリとカイの両方を意味しているのですから。こういうことから、やり直しでしょうね。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:25 | 特集
2008年03月04日

東京・台場『ジョイポリス』から連想した優良銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 過日、東京・台場にある『東京ジョイポリス』へ行った。室内遊園地というか、大きなゲーセンというか…。『東京ディズニーランド』にあるような、バーチャル式の乗り物(目の前に映像が流れ、シートが動く、あれです)がいくつかあり、池袋の『ナムコ・ナンジャタウン』にあるような占いアトラクションもあり、カーレースなどができるゲーセンっぽい施設もあり。
 東京ディズニーランドほど本格的ではないので、あまり疲れることもなく、気軽に遊びに行ける。それでいて、ナンジャタウンほどショボくはない(ナンジャタウンさん、すみません)。室内なので、たとえば『東京ドームシティ・アトラクションズ』のように、寒風にさらされることなく遊べる。
 中途半端といえば中途半端だが、ちょうどいいといえばちょうどいい。そんな感じだった。お台場海浜公園にあるので、窓からの景色もきれいだし。
 というわけで、ジョイポリスから連想した優良銘柄。

■セガサミーホールディングス<6460>(東1)
パチスロ&アミューズメントのセガサミーホールディングスは続落からのリバウンド局面

 セガサミーホールディングス<6460>(東1)はパチスロ最大手のサミーと、業務用ゲーム・アミューズメント施設運営最大手のセガの持株会社。ジョイポリスはセガがやっている施設ということから、この銘柄を取り上げる。
 チャートを見ると、2月13日につけた上場来安値832円からのリバウンド局面にある。このまま続伸して、まずは次のフシ1500円ライン奪回を目指したい。
 ところだが、今期2008年3月期連結業績予想は、売上高は前年実績比減収、営業・経常・純損益は損失計上の見込み。パチスロ・パチンコ遊技機の販売台数・利益が計画未達となりそうだから。また、今期中に計上を見込んでいた不動産売却益が来期へズレ込む見込みとなったため。
 しかし悪材料出尽くしで、そろそろと買い戻しが入っているようだ。信用残は売り長なので、このまま続伸なら、買い戻しも入り、さらに続伸…との期待も持てそうだ。

■バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)
玩具&ゲーム、アミューズメントのバンダイナムコホールディングスは底値からの戻り足

 バンダイナムコホールディングス<7832>(東1)は玩具最大手のバンダイと、遊戯機器メーカー・ゲームソフト開発・アミューズメント施設事業を行なうナムコが経営統合して誕生した持株会社。ゲーセン&セガサミーからの連想で、ここに取りあげる。
 2月初旬に、2008年3月期連結業績予想を下方修正。売上高は前年比増収を確保する見込みだが、営業・経常・純利益は減益見込みとなった。おもな理由は、アミューズメント施設事業の市場環境が厳しいことだという。
 チャートを見ると、上記発表で急落し、2月12日には上場来安値1040円をつけた。以降は反発→ジリ高で来ている。まずは急落前の1500円ラインまで戻したい。
 『週刊東洋経済』3月1日号の高須武男社長インタビューを読むと、今後の統合効果や新中計などに期待が持てそうな気もする。
 2月29日終値1307円でPERは12.47倍と、割安水準。信用残は売り長なので、続伸なら買い戻しが入り、続伸加速…との展開も期待してみる。
(2008/3/1「株マニ」掲載)

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:48 | 特集
2008年03月03日

3月相場のパフォーマンスは思ったより良好。突っ込み狙い(特集)

■「3月の日経平均」の動き
始値 終値 陽線・陰線 2月末比
1993年 16,956円 18,591円 陽1,635円 +1,638円
1994年 20,052円 19,111円 陰941円 −886円
1995年 17,017円 16,139円 陰878円 −914円
1996年 20,093円 21,406円 陽1,313円 +1,281円
1997年 18,517円 18,003円 陰514円 −554円
1998年 16,901円 16,527円 陰374円 −304円
1999年 14,362円 15,836円 陽1,474円 +1,469円
2000年 20,030円 20,337円 陽307円 +378円
2001年 12,811円 12,999円 陽188円 +116円
2002年 10,641円 11,024円 陽383円 +437円
2003年 8,397円 7,972円 陰425円 −391円
2004年 11,112円 11,715円 陽603円 +674円
2005年 11,734円 11,668円 陰66円 −72円
2006年 16,026円 17,059円 陽1,033円 +854円
2007年 17,542円 17,287円 陰255円 −317円
2008年 13,412円      

 15回中=陽線8回(平均幅867円)、陰線7回(493円)
 前の月「2月」比較 高い8回(平均855円)、安い7回(平均491円)

 過去15回の3月相場は陽線8囲・陰線7回と、回数ではほぼ互角。だが、陽線となったときの幅は非常に大きい。また、2月末と3月末比較でも(+)8回、(−)7回でこちらも同じ傾向。今年の3月は、「始値13,412円」と低い水準からのスタート。それだけに切り返せば意外に陽線となる可能性はある。「突込み」は思い切って狙える。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:14 | 特集

「シンプル・イズ・ベスト」の円高関連株の消去法付きで四国電力が浮上素地

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「シンプル・イズ・ベスト」である。物事は単純であればあるほど分かりやすく説得力がある。株式投資も例外ではない。単純明快に買い材料を提示できる銘柄が、かつてケインズが、株式投資の極意として伝授したいわゆる「美人投票」のトップを占める。
 サブプライムローン問題だ、モノラインの格下げ問題だと振り回されている現在の相場環境下なら、このトップに擬せられのはさしずめ円高関連株となるはずである。前週末に為替相場が、1ドル=103円台まで円高となり、今週の為替相場見通しでも1ドル=101円が次のフシ目との観測が有力となっているからだ。
 となれば今週の人気株は、円高関連株の電力株、紙パルプ株で決まりとなるはずである。とくに電力株は、今月の3月決算月の期末配当取りの常連株でもある。ところがこれが困ったことに「シンプル・イズ・ベスト」と参らないのである。例の相次ぐ企業不祥事が原因だ。電力株は、原子力発電所のデータ改ざんにトラブル隠しである。それに原発の運転停止に原油価格高騰が重なり、今3月期の業績下方銘柄も続出した。
 もう一方の紙パルプ株も、再生紙の古紙配合偽装問題が突発し、まさに芋ずる式に各社社長の謝罪会見が続いた。それに王子製紙が、仕掛けたTOBが総スカンをくい、業界再編も不完全燃焼に終わりそうだ。
 円高関連株も「シンプル・イズ・ベスト」ではなく、消去法前提付きでリサーチしなけらばならないとすると、いささか説得力と迫力に欠けるのは否めない。そのなかで浮上するのが、四国電力(9507)である。今年の夏の四国地方の異常渇水で、水力発電の出水率は大きく低下したが、原子力発電の設備利用率は、定期検査による運転停止もなくアップしている。このため今期業績も、期初予想通りの増収増益、純利益は連続の過去最高をキープできる見込みである。チャートも、他の電力会社と異なり下値切り上げ型となっており、「シンプル・イズ・ベター」株程度に注目される素地がある。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:25 | 特集
2008年02月28日

「NY健闘」「中国意外安」「日本カヤの外」の姿、指数で見る世界の株

特集 掲載した表から分ることは、「NYダウ」の健闘、「中国株が意外な下げ」という姿だ。
 サブプライム問題震源地のアメリカだが、「なんとしても踏ん張らなくては」という政策が伝わる。昨年から5回、合計2.2%の金利下げで景気悪化を食い止めようとしている。FRBはさらに金利の引き下げを予定しているという。NYダウはこれを材料に高値から10%の下げで踏みとどまっている。しかし、一方で原油価格の再上昇で、物価が上昇の気配を濃くしている。

昨年来高値

2月27日

NYダウ

14,164ドル(07年10月9日)

12,694ドル ▼10.3%

日経平均

18,261円 (07年7月9日)

14,031円 ▼23.1%

TOPIX

1,816(07年2月26日)

1,364 ▼24.8%

上海総合

6,092(07年10月16日)

4,334 ▼28.8%

日経PER

21.4倍(07年2月26日)

15.5倍

日経PBR

2.28倍(07年2月26日)

1.6倍

任天堂

73,200円(07年11月11日)

57,000円 ▼22.1%


 新興国の経済が一服して原油使用量が落ち着いてくれるとよいのだが、いったん豊かさと便利さを覚えたら簡単にはエアコンのスイッチを切ろうとはしない。その間に、アメリカの景気はどんどん悪化していく。日本ではバブル崩壊後にゼロ金利としたが、アメリカもそこまで必要となるのではないか。当然、ドル安。NYダウは踏ん張れなくなって下放れる可能性を含んでいる。
 中国はオリンピック前に経済が天井をつけた可能性がある。昨年からの高値比較だけで中国の先行きを占ってはいけないが、はっきりしていることは6000ポイント台で買った投資家がいることだ。投信も下がっているはずだ。その人たちの投資資産は目減りし、消費を慎重にさせる。株には「ショック安」があるが、日本も過去そうだったように、ショック安という時は短期間の内に切り返して、下げ幅の倍返しをしなくてはいけない。インフレが目立つ中国、急いで株価が回復しないと、「オリンピックの年は主催国の株価は天井」というジンクスが台頭してくる・「いまこそ中国株を」、という証券会社の元気のいい宣伝文句も見受けられるが、大事な時期に来ているのでよく考えることだ。

 日本はPER、PBRが低下し「割安」との声が高くなっている。しかし、『割安に買いなし』の格言もあるように、なぜ、割安かを考えなくてはいけない。ひと言でいうなら「成長」が見込めないからだ。少子高齢化、格差に対する不満で野党の進出を許し経済の活力が低下する懸念が強いのだ。それでなくても、原油高騰の影響で企業業績はこれから悪化する。早い話、1株年10円配当を取りに行っても株価が20円も下がればキャピタルロスとなる。日本の景気、企業業績が上向きに転じた時にこそはじめて「割安」が存在感を示すのである。当面、日本はカヤの外なのである。あの元気印の任天堂株価だって20%も下げているのだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:24 | 特集
2008年02月26日

「三寒四温」相場は弱気、強気に振り回されずに自動車株に乗って(浅妻昭治のマーケット・センサー)

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「三寒四温」といえば、冬から春先の天気を表す気象用語である。寒さと暖かさが交互に繰り返す周期を指し、この繰り返しのなかでやがて桜の花の咲く春本番を迎えることになる。兜町でも、「三寒四温」相場といえば、弱気相場から強気相場へシフトする境目の相場状況を言い表す常套句として使われている。
 現在只今の米国のサブプライムローン問題に振り回されている東京市場は、まさに「三寒四温」相場そのものである。サブプラ問題は最悪事態を通過したのか、織り込み済みか、それともまだまだ寒のぶり返しで大揺れに揺れる余地を残しているのか、弱気、強気が交互に現れては消えるからである。
 しかも、気象用語の「三寒四温」は、春の接近とともにその繰り返しの周期を7日間から4日間に短縮しスピードアップするという。これもまさに現在の株式相場そのもので、強気、弱気が4日間以上続いた試しがない。
 振り回されれば仕掛け損となる。腰を落ち着けて「三寒四温」を乗り切らなければならない。自動車株で今3月期業績を上方修正したホンダ(7267)ダイハツ工業(7262)にクルマを走らせてもらうのも、寒さ対策として一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:17 | 特集