
というわけで、上記の文とは関係なく、「雨」をキーワードに連想した、優良銘柄。(15日「株マニ」掲載)
■前澤給装工業(6485)
ダブル底?株価、業績ともV字形成へ
前澤給装工業<6485>(東1)は水道用給水装置の大手メーカー。シェアは4割。給水用のバルブ、継ぎ手、樹脂・鋳鉄配管材料などを製造販売している。同じグループの前澤化成工業<7925>(東1)が雨水升などを開発・製造しているところから連想して、ここに入れる。
業績を見ると、2008年3月期連結業績予想は増収減益。しかし業界観測では、2009年3月期は増収増益と見られている。
14日終値1880円で、PERは17倍台、PBRは約1倍と、頃合いの良い数字。チャートを見ると、1月半ばと3月半ばの1700円ラインでダブル底形成。上昇トレンドに転じると見たい。信用残は売り長なので、続伸となれば、買い戻しも入ってさらに上昇…との展開も期待。
■永谷園(2899)
業績、大口株主構成、財務とすべてが堅い
お茶漬けの素で有名な永谷園<2899>(東1)は、『麻婆春雨』なども出している。「春雨」からの連想でここに入れる。
業績は堅調。2008年3月期の連結業績予想は前年比増収増益。業界観測では2009年3月期も増収増益と見られている。
2007年9月中間末で実質無借金、現金等56億円と財務面も堅い。大口株主には、創業者一族のほか、三菱東京UFJ銀行(三菱UFJフィナンシャル・グループ)<8306>(東1)、みずほ銀行(みずほフィナンシャルグループ)<8411>(東1)、松竹<9601>(東1)、大正製薬<4535>(東1)、ワコール<3591>(東1)、三菱商事<8058>(東1)などの優良企業が並んでいる。
14日終値824円でPERは32倍台、PBRは1倍台央。信用残は売り長となっている。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。