犬丸正寛の株で見る世の中
〜アメリカはとうもろこし、日本は廃木材からエタノール〜
大成建設<1801>(東1)の広報へ取材に行ってきました。対応いただいたのは松井美詠子さん。取材の内容は大成建設、丸紅、大栄環境などで手がけている「世界で初めてのバイオエタノール製造設備」についてです。建設廃木材、木くず、剪定枝などの木質系バイオマスを主原料に燃料用等のエタノールを今年1月から年間1400キロリットル製造している。「大栄環境さんが関西地区での木材廃棄物を集められ、月島機械さんと丸紅さんの技術で当社がプラント建設を担当しました。(エタノール発酵)菌はアメリカでトウモロコシからエタノールを製造するのに使われているものです」と松井さんの説明。日本では、木造住宅の立替えで廃木材が多いため、トウモロコシより木材ということになった。
エタノールができるまでの工程は次の通りだ。集められた廃木材を破砕して加水分解しエタノール菌を加え発酵させる。「エタノール発酵菌が糖分を効率よく発酵してエタノールに変換するため栄養材として“おから”を加えるんですよ」(松井さん)。へえー、そうなんだ、オカラが好物とは驚き。そして、発酵した低濃度のエタノールを濃縮・蒸留・脱水の操作を行うことによって、ガソリンに添加できる濃度まで濃縮し出荷する。出荷先はすべて大阪市向け。1リットル当りの製造コスト、売値などは後日取材してお伝えしたいと思います。運営会社はバイオエタノール・ジャパン・関西株式会社。「工場見学は可能ですか」、「だめですね、危険物ですから」と松井さん。早い時期に年4000キロリットルの製造を目標としている。関西だけでなく日本全体に広がると大成建設の株は大いに注目となることでしょう。
●バイオエタノールの製造から利用まで
























12月に入り、繁華街や商業施設のディスプレイにクリスマス色が溢れている。この時期は、ボーナス商戦、クリスマス商戦、年末年始の書き入れ時だ。物販だけでなく、レストラン、レジャー施設、宿泊施設、旅行など、関連産業(?)の書き入れ時でもある。
「神風頼み」、「奇襲戦法好き」は、深くDNAに刻み込まれた日本民族の専売特許だとばかり思っていた。蒙古来襲の国難は、2度も吹き荒れた神風(台風)が大船団を蹴散らせてくれたし、源義経の「ひよどり越え」や織田信長の「桶狭間の戦い」は、敵の意表をついて小が大を打ち破る歴史的快挙として、いまだに信奉者が絶えない。この成功体験が、逆に戦術的には勝っても戦略的には勝てない日本民族の悪癖の元凶を形成しているといくら指摘されようとも、聞いただけでとにかく血湧き肉躍ってしまうのである。
世の中は人手不足。とくに技術者が不足している。こうした中で同社は、「より多くの技術者の雇用を生み出し、高い技術力を提供することで豊かな社会の実現に貢献する企業を目指す」ことを掲げ、エレクトロニクス向け中心に同社独自の教育システムで技術者を育成し派遣するビジネスを展開。時流に乗ることが有望銘柄として注目できる。

「損保よ、お前もか」、サブプライムローンの損失が損保からも出てきた。これも低金利政策の反動だろうか。日本の金融機関は危ないものに手を出している。プロといわれる連中より、今は個人投資家がよほどましである。日経平均は急落、どうなる相場。

新たなマーケティング手法









