「神風頼み」、「奇襲戦法好き」は、深くDNAに刻み込まれた日本民族の専売特許だとばかり思っていた。蒙古来襲の国難は、2度も吹き荒れた神風(台風)が大船団を蹴散らせてくれたし、源義経の「ひよどり越え」や織田信長の「桶狭間の戦い」は、敵の意表をついて小が大を打ち破る歴史的快挙として、いまだに信奉者が絶えない。この成功体験が、逆に戦術的には勝っても戦略的には勝てない日本民族の悪癖の元凶を形成しているといくら指摘されようとも、聞いただけでとにかく血湧き肉躍ってしまうのである。ところが「神風頼み」は、日本だけに限らないことが明らかになった。世界の最先端金融センターの米国でも日常茶飯事化しようとしているようである。例の米大手銀行シティグループのオイルダマネー導入である。サブプライムローンの焦げ付き問題で資金ショートした同行が、アラブ首長国連邦(UAE)の政府系投資機関、アブダビ投資庁(ADIA)から75億ドル(約8000億円)の出資を引き出した。同行のオイルマネー導入は、今回が初めてではない。前身のシティコープが、「3つのL」で経営破たん寸前になった1991年にサウジアラビアの大富豪から資金を取り入れている。歴史は繰り返す。それも一度や二度に限らないようで、学習効果はまるで働いていない。
とにかく世界の株式市場は、この資金導入で急反発しことなきを得ている。問題が、深刻化すればするほど、金融マンたちの中東詣でが活発化しオイルマネーの世界還流が活発化するはずである。世界の株式市場が、オイル漬けとなってオイル臭くなるかもしれない。
日本市場にもすでにオイルマネーは進出済みだ。例えばAOCホールディングス(5017)の前身のアラビア石油には、創業当時からサウジアラビアとクェートの政府が大株主として肩を並べ、アラブの王族たちは、毎年、桜の花見時期に開かれる株主総会を楽しみに来日していたといわれていた。最近では、アブダビ首長国政府系の国際石油投資会社IPICが、コスモ石油(5007)と資本・業務提携し、第3者割当増資(発行価額510円)を引き受け891億円もの資金供給をしている。シティグループより金額は1ケタ小さいが、中国、インド、ロシアなどへの新興市場へのキャッチアップを強めているオイルマネーの第一弾としては十分だろう。
石油株は、オイルマネーが導入されようが、米国原油先物価格が最高値をつけようが、株価反応度が鈍い。そのなかで前週末30日取引終了後から世界の機関投資家がベンチマーク(運用指標)としているMSICバーラ指数に新規に組み入れられたコスモ石油当たりに照準を当て先回りして逆張り、「オイル相場」に備えてみたい。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。























世の中は人手不足。とくに技術者が不足している。こうした中で同社は、「より多くの技術者の雇用を生み出し、高い技術力を提供することで豊かな社会の実現に貢献する企業を目指す」ことを掲げ、エレクトロニクス向け中心に同社独自の教育システムで技術者を育成し派遣するビジネスを展開。時流に乗ることが有望銘柄として注目できる。

「損保よ、お前もか」、サブプライムローンの損失が損保からも出てきた。これも低金利政策の反動だろうか。日本の金融機関は危ないものに手を出している。プロといわれる連中より、今は個人投資家がよほどましである。日経平均は急落、どうなる相場。
2008年8月開催の北京オリンピックまで、あと1年を切り、関連銘柄が物色されている。ここのところ、株式市場は元気がないが、「オリンピック開催年には、株価も元気」というデータもあるようだ。「地合いは悪化の一途をたどる」という悲観論も出ているようだが、「来年に向けて仕込み時」と前向きに見てみる。

新たなマーケティング手法









