
「第1波」で業績の上方修正した小型株や関連人気を高めた原点銘柄などの「ファクターX株」に注目し、リターンマッチの一考をお薦めすることとした。
■まず原点銘柄のマスク・防護服株の1Q決算の確認がポイント 新型コロナウイルス感染症関連の原点銘柄といえば、マスク・防護服・防塵マスク株である。昨年末に中国で正体不明の肺炎が流行したと伝えられた年初早々に動意付き、世界保健機関(WHO)が、緊急事態宣言を公表した1月30日に向け大化けを演じた。川本産業<3604>(東2)は、9営業日連続のストップ高を交えて9.1倍化、アゼアス<3161>(東2)、興研<7963>(JQS)、重松製作所<7980>(JQS)もそれぞれ3倍超化した。株価は、その後大きく調整したが、この関連特需は、実際に業績寄与しその後の業績上方修正につながった。ワクチン開発のアンジェス<4563>(東マ)も、同じく大化けを演じたが、開発プロジェクトに新規企業が参画するたびに株価が急伸し、現在の段階では業績面の寄与に関して若干の違いがある。
川本産業は、業績寄与は2021年3月期第1四半期(1Q)からとしており、そのほか各社の決算発表とともに8月早々に予定され、1月〜2月の高値期日が一巡することもあり、1Q決算に注目して仕切り直しとしたい。
このほかPCR検査・ワクチン・治療薬・除菌剤関連で業績を上方修正したり関連材料をリリースした銘柄にも妙味がありそうだ。コード番号順にあげると、シキボウ<3109>(東1)、レカム<3323>(JQS)、デンカ<4061>(東1)、アイカ工業<4206>(東1)、広栄化学工業<4367>(東2)、栄研化学<4549>(東1)、キョーリン製薬ホールディングス<4569>(東1)、タカラバイオ<4974>(東1)、ヘリオス テクノ ホールディング<6927>(東1)、ナック<9788>(東1)となる。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:30
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