[特集]の記事一覧
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記事一覧 (05/06)監督が選手を厳しく観察する如く投資家も監督気分で銘柄を観察する=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (05/03)買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (04/29)朝三暮四は相場にはむしろ有効=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (04/22)一徹張りは貧乏神=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (04/15)相場は計算と直感で攻める=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (04/08)人も株も時間の中で生まれ消えて行く=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (04/01)短期でも中長期でも馴染み銘柄を持てば強い=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (03/29)【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】アルコニックスはレアメタル・レアアースなどの取引を通じて社会に還元
記事一覧 (03/25)勝負ごとには必ず いけそうだという風がくる=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (03/22)【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】メディカル・データ・ビジョンは民間で最大規模の医療関連データベースを集積し医療の質向上や患者メリットの創出に貢献
記事一覧 (03/18)経済は突き詰めればエサ獲りゲーム 株価は獲物の成果でもある=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (03/11)材料は時間と共に変化する=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (03/04)短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (03/01)【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】クリナップは心豊かな食住文化の普及、向上へ豊富な情報提供を
記事一覧 (02/25)我れ 動かざる銘柄には関心なし=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (02/18)ビジネスも株投資も時間を味方とすべし=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (02/11)個人投資家は人を頼りにするな=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (02/06)【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】ファンデリーは生活習慣病が気になる方や食事制限中の方に一人ひとり合わせた食事を宅配
記事一覧 (02/04)山登りは山を知り 相場もスケールを知る=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (01/28)千里ゆく者は3月(みつき)糧を集む=犬丸正寛の相場格言
2017年05月06日

監督が選手を厳しく観察する如く投資家も監督気分で銘柄を観察する=犬丸正寛の相場格言

■監督が選手を厳しく観察する如く投資家も監督気分で銘柄を観察する

監督が選手を厳しく観察する如く投資家も監督気分で銘柄を観察する 監督は、今日のゲームで調子のよい選手を起用することにもっとも神経を使うそうです。そのため、選手より早くグランドに入って、選手の細かい動きを見落さぬよう努めるそうです。調子の良い選手を起用しないとゲームに勝てないため、時には、主軸選手でも控えに回すこともあるのです。

 あなたも選手を銘柄に置き換えて監督の気分で細かくウォッチするように心がけたいものです。その際、一番のチェックポイントは、どの銘柄が勢いがあり元気がよいかです。相場というゲームにおいて時の流れに乗れない銘柄を選んだのでは投資という試合に勝つことは難しくなります。もし、「好きだから」、という理由だけで銘柄選びをしているとすれば中長期投資でも短期投資でも勝つことは難しいと思います。

 スポーツ同様、今時のビジネスゲームはグローバル化の中で激しい競争にさらされ、ダメなものはすぐに選手交代という厳しい時代です。試合の流れに乗れる選手、相場の流れに乗れる銘柄がゲームの勝者となれるのだと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:16 | 特集
2017年05月03日

買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず=犬丸正寛の相場格言

■買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず

買いたし時は下げず 売りたし時は戻らず 「押し目買いに押し目なし、戻り待ちに戻りなし」とも言います。相場というもの希望した通りには動いてくれないものです。

 仮に、Aという銘柄が1000円をつけたとした場合、800円まで下げたら押し目買いしようというケースもあれば、もう一度1000円まで戻せば売却しようというケースもあります。同じ1000円でも意味合いは大きく異なります。

 とくに、相場で大切なことは、「基調」を見誤らないことと先人は教えています。相場が強い上昇基調の場合は買いたい値段までは押してくれません。反対に相場が下げ基調の場合は希望した値段までは戻ってくれません。当り前のことですが、上昇相場では多くの人が買いたいと思い、下げ相場では多くの人が売りたいと思っているからです。

 このため上昇基調での押し目買いは希望する値段より少し上、反対に下げ基調での戻り売りは希望する値段より少し下で注文を出すようにすれば上手く行くことが多いようです。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:16 | 特集
2017年04月29日

朝三暮四は相場にはむしろ有効=犬丸正寛の相場格言

■朝三暮四は相場にはむしろ有効

朝三暮四は相場にはむしろ有効 「朝三暮四」は、猿にクルミを与えたときの話。7個のクリミを見せたうえで、朝3個、夕方4個与えたら猿が怒った。そこで、朝4個、夕方3個としたら機嫌を直した、という話。合計では変わらないのに、目先の欲に惑わされてしまうことの愚かさを諭した中国の教え。

 一般の生活では、目先の欲にとらわれて基本的なことを疎かにしてはいけないことの大切さはある。その通りだろう。しかし、相場にとっては極めて有用な言葉である。日本の相場の教えには、『利食い千人力』、『利食った金は人には取られない』、といった教えがある。

 相場では、欲を出しすぎて深追いしたり、躊躇して売りのタイミングを失することは大きい損につながる可能性が強い。このため、『迷ったら、一旦、手離せ』という教えもあり、むしろ、相場では短期的な視点が大切ということだ。むろん、朝三暮四を狙うことも大切だが、朝四暮三の気持ちも忘れないことだ。値下がりした損失は誰もカバーしてくれない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年04月22日

一徹張りは貧乏神=犬丸正寛の相場格言

■一徹張りは貧乏神(頑固さは相場では儲からない)

一徹張りは貧乏神(頑固さは相場では儲からない) 頑固は、あるていどはいいのですが、周囲の状況を見極めようとしなかったり、人の意見にまったく耳を貸さないような頑固さは、相場では儲からないと戒めた言葉です。

 現在の投資家は失礼ながら、頑固さはなく、むしろ、情報に振り回されているくらい自分の考えや意見が少ないのではと思われます。筆者が北浜や兜町を走り回っていた頃は、証券会社の店頭では是川銀蔵さんのような相場師を志していたのでしょうが、自説の相場観を高らかに周囲に披露していた人が多かったように思います。それに対し、周囲の人が違う意見でも言おうものなら、ますます意地になって自説を押し通そうとします。

 筆者が勤務していた新聞社のコラムでも、著名な執筆者が罵(ののし)り合うくらいの言い合いを紙面で展開し、会合で出会ったりしても、ぷいっと、横を向くくらいの激しい時代でした。今にして思うと、人と人がぶっつかり合うからこそ相場も仕手戦に発展したのだと思います。

 ただ、単なる頑固さは、格言にも言っているように貧乏神に匹敵するくらい損を大きくする危険があると指摘しています。住友鉱山や同和鉱業などの仕手戦で名を残された是川銀蔵さんは、お会いしてみると目つき鋭く、怖いくらいでしたが、あのくらいの方になると、頑固というより圧倒される気迫が漂っていました。そのかわり、是川さんの勉強や研究は並大抵なものでなく、大阪・中ノ島図書館にほとんど毎日通いつめ、その上で銘柄を仕掛けてくるという人だったそうです。

 単なる、聞きかじりていどの勉強で頑固さを通すのは相場では危険です。それは、相場観というより性格上の問題といえるのではないでしょうか。もっとも、現在はもうすこし頑固さを持つくらいの粘っこさが欲しいものです。インターネットで簡単に情報が手に入るなど、昔と違って情報量が格段に多くなっていることが投資家をかえって迷わす結果となっているように思われて仕方ありません。自己責任時代には情報の公開と公平性は重要な要件ですが、一方で個人投資家の相場を見る軸が欠けているように思われます。個人投資家に、頑固さを持てるくらいの啓蒙の場を設けることも大切な行政を含め証券に携わる全体の役目ではないでしょうか。

 会社経営においては、これも失礼ながら年配の会長さんのいらっしゃる企業ほど、「貧乏神」とは言いませんが、「一徹経営」が前面に出て、経営に柔軟性が欠けている恐れがあります。とくに、内部留保一徹で増配の必要はないなどと言っていると、敵対的M&A(企業買収)に逢いあわてふためくことにもなりまねません。企業も個人も頑固さと柔軟性の両方が求められる時代になっています。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年04月15日

相場は計算と直感で攻める=犬丸正寛の相場格言

■相場は計算と直感で攻める

相場は計算と直感で攻める かつて、戦後からの復興期のような時期には、「直感」や「ひらめき」が、相場には大いに有効でした。経済自体が成長過程にあるため、基本的に相場は上げ基調を続け、長期間にわたって相場が下げることを考える必要はありませんでした。当時の証券会社では、「理屈を言うより、銘柄感覚を学べ」と教えられたものです。連想ゲームに強い、「ひらめき」型の人が有能とされたものです。

 やがて、徐々に経済が豊かになるにしたがって、以前からある利回りのほかにPERやPBR、さらにROA、ROE、営業利益率といった投資指標が活発に使われるようになりました。今日、パソコンの普及でこうした数値はますます重要視され「計算」に基づいた投資法が全盛となっています。

 「アニマル・スピリッツ」といった言葉が注目されるようになっています。動物的直感ということでしょう。世の中があまりにも理詰めになれば、理屈通りに行かない、『理外の理』が出てくるものです。昔のように、直感が全盛となることはないでしょう。しかし、社会においても相場の世界においても理屈だけでは説明し難い動きがこれからは出てくる可能性は大いにあります。

 今の相場において、それが何かは、答えは非常に難しいといえます。しかし、それは、冬から春への季節への変わり目の空気の臭いのような「兆し」かもしれません。あるいは、地震を予知していなくなってしまうネズミのような直感かもしれません。人間も動物の仲間である一面を持っているのです。相場の世界でも「アニマル・スピリッツ」を磨くことは案外、大切な時代かもしれないのです。計算、理詰めの手を休めて、「相場の臭いを嗅いでみる」ことも大切ではないでしょうか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:45 | 特集
2017年04月08日

人も株も時間の中で生まれ消えて行く=犬丸正寛の相場格言

■人も株も時間の中で生まれ消えて行く

人も株も時間の中で生まれ消えて行く 死を恐れない人なら、時間を超越した生き方、考え方もできるでしょう。しかし、われわれ通常の人間、あるいは地球上に生きるすべての動物、植物は与えられた時間の中で生きているのです。それぞれの生き物に与えられた寿命というものがあるはずです。そして、今の1秒ずつを刻んで生きているのです。

 人の寿命を仮に100歳とすれば秒数に置き換えると約31億5360万秒です。もっと、多いものかと思っていたら、案外と少ないのではないでしょうか。お互いに与えられた持ち時間において、人と人とが出会い、愛し合い、時には憎しむこともあります。出来事はすべて時間の中で生まれ消えて行きます。相場もまったく同じです。相場の材料というものは、人にくっついて生まれ消えて行くのです。過去の出来事を歴史の中に学ぶことも大切です。

 しかし、それ以上に相場で大切なことは、今、何が起きているかを素直な目で見つめることです。この入口の段階で出来事を善悪、好き嫌いなどで決めつけると、今、動いている相場の姿が見えなくなります。よく見た上で次のステップで判断することが大切です。

 相場のベテランになるほど好き嫌いや思い込みが先行しやすいものです。そして、これから先の時間の中で何が起きるだろうかと思いめぐらせば相場の組み立てはおもしろくなってくるはずです。そこには、これから先も時間の中で出来事は顔を出してくるものだからです。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年04月01日

短期でも中長期でも馴染み銘柄を持てば強い=犬丸正寛の相場格言

■短期でも中長期でも馴染み銘柄を持てば強い

短期でも中長期でも馴染み銘柄を持てば強い 動く銘柄は理屈抜きで買ってみるというモグラ叩きゲーム式の超短期売買においても、まったく知らない銘柄より馴染みのある銘柄のほうが手がけやすいものです。ましてや、付き合いが長くなる中長期投資ではなおさらです。

 馴染みのある強さは、事業内容に対する社会でのニーズマッチの有無、業績の推移、そして、株価のクセなどが肌感覚で分かっていることです。しかし、人との付き合いでも同じですが、馴染みになれる間柄というのは、そう多くはありません。

 日々の株価をチェックし意識に馴染ませることができるのはせいぜい40〜50銘柄ではないでしょうか。このため、社会テーマ性などから向こう1年間のウオッチ銘柄を選択して馴染み銘柄とするのもよいと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年03月29日

【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】アルコニックスはレアメタル・レアアースなどの取引を通じて社会に還元

アルコニックス:現代社会に不可欠な素材の安定供給を担う
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◆商社機能と製造業を融合し非鉄金属の総合企業を目指す

 アルコニックス<3036>(東1)は、非鉄金属やレアメタル・レアアースなどを取り扱い、商社機能と製造業を融合した非鉄金属の総合企業を目指している。銅やアルミは産業用途に欠かせない基礎素材であり、インジウムやモリブデンなどはIT機器などの電子材料に不可欠。産業界のニーズに応えるだけでなく、現代社会に不可欠な素材として安定供給の責務も担う。

 このため、2019年3月期までの3ヵ年中期計画(機動的な判断が可能なように期間を3年とし1年ごとに更新するローリング方式を採用)では、金属加工分野と装置材料分野を軸とした、さらなる製造業のラインナップ拡充を目指している。また環境負荷の軽減や資源のリユース・リサイクル利用などにも積極的に取り組んでいるところだ。

◆電子材料向け輸入レアメタル・レアアースのシェアは国内トップクラス

 こうした事業特性のため、同社は早くから地球環境問題などを経営上の重要課題の一つとして位置づけてきた。環境マネジメントシステムに関する国際規格「ISO14001」を取得したのは2003年で、株式をJASDAQに上場した2006年よりも前になる。そして08年には東証2部に昇格し、10年には東証1部に上場した。

 この間、技術革新などにつれて非鉄金属を取り巻く環境は大きく変化し、銅やアルミなどの伝統的素材はニーズが多様化し、レアメタル・レアアースは電子材料などに不可欠な素材として、それなしでは産業界が立ち行かなくなってきた。同社が取り扱う電子材料向け素材の輸入数量におけるシェアは、金属チタンが約50%、ニッケル粉末は約70%、レアアースは30%弱、タングステン化合物は30%強、チタン展伸材は輸出の20%弱。電子材料向けのレアメタル・レアアースではトップクラスの実績となっている。

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レアアース

◆省エネ素材やリサイクルモデル構築にも取り組み持続可能な社会作りを目指す

 このように、同社は非鉄金属やレアメタル・レアアースの取扱いで多くの実績を持ち、事業活動を通じて、日本の産業界の高い技術力を維持する一端を担っている。このため、商社としての流通事業にとどまらず、独自の技術開発や用途開発による産業界への貢献を目指し、金属加工分野と装置材料分野を軸に製造業のラインナップ拡充を進めてきた。

 「電子機能材」事業では、原料(レアメタル・レアアース)から製品(電子材料・機能性材料)までを網羅したビジネスを展開し、スマートフォン・タブレット端末向け部材などをはじめ、自動車、家電、半導体、IT分野などの幅広い分野においてコア素材から環境対応材料までを取り扱い、提供している。
 「アルミ銅」事業では、同社のルーツであり環境配慮製品の最先端であるアルミ製品、及び伸銅品を自動車、家電、半導体から建設、エネルギーと幅広い分野で販売。特に連結子会社のアルミ銅センターでは独自のスクラップヤードを保有し、アルミ・銅スクラップの回収と販売を手掛ける。
 「装置材料」事業では、2012年12月に子会社化したユニバーティカルホールディングスが自動車、半導体、建設、航空・防衛向けめっき材料の製造を担い、15年7月に子会社化した東海溶業では、自動車金型用溶接棒、工作機械向け溶接棒を、そして16年2月に子会社化したマークテックでは、自動車、航空、電力向け非破壊検査装置及び探傷剤、並びに鉄鋼向けマーキング装置の製造を行っている。

 また「金属加工」事業では、09年7月に子会社化した大川電機製作所が航空・防衛、半導体、産業機械用切削加工部品の製造を行い、13年5月に子会社化した大羽精研では、チップマウンター用ヘッド機構部品向け研削加工部品、及び自動車用試作部品などの製造を担当。さらに、持分法適用関連会社である上海龍陽精密複合鋼管(中国)、広東創富金属製造(中国)では、自動車(焼結部品、駆動部品)、家電(空調配管部品など)の分野で開発製造を行っている。

 民間航空機の需要は今後20年間で2倍以上に拡大する見込みとされることなどを受け、2016年2月には、品質マネジメントシステム「JIS Q 9100:2009」を認証取得した。これにより、同社開発の先端技術製品が「IAQG−OASIS」データベースシステムに公開され、世界中の航空機関連メーカーに同社の「製品プロジェクト部・輸送機材チーム」の存在を示すことになった。

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タブレット端末・スマートフォン

◆レアメタル・レアアースの取引を通じて社会に還元

 また、同社の事業の一つとして、アルミニウムや銅スクラップと、それらを再溶解してできた再生塊の取引がある。例えば飲料のアルミ缶が早くからリサイクルされていたように、アルミニウムや銅はリサイクルの代表格。同社の取扱うアルミ再生塊は、ダイカストメーカーでアルミダイカスト製品となったあと、自動車関連メーカーで主に自動車のエンジンや部品となり、銅スクラップは溶解したあと半導体基板や電子材料に生まれ変わっている。こうしたリサイクル関連事業を通じて環境ビジネスに積極的に関わり、環境保全に努めている。

 地球環境問題を経営上の重要課題の一つと位置づけ、環境負荷の軽減、循環型事業・省エネルギー事業の促進、環境関連諸法規等の遵守、環境管理体制の充実、などの環境方針を定め、あらゆる活動を通じて地球環境の保全と改善に努め、次の世代に豊かな地球を引き継ぐことを目指している。

◆今期の業績は円高の影響を受けるが中期的には非鉄市況高などで上ぶれも

 今期・2017年3月期の連結業績予想は、全体に円高などの影響があるほか、前期に計上した平和金属の「負ののれん」益の反動減もあり、売上高を前期比5.8%減の1900億円とし、営業利益は同5.1%減の36億円、経常利益は同8.9%減の39億円、純利益は同39.7%減の30億円とする。。

 現在進行中の新中期経営計画(2017年3月期〜19年3月期:1年ごとに見直すローリング方式)ではROEは13〜15%程度、NET/DER1.0〜1.3倍程度を掲げ、3年間の投融資総額はM&A・事業投資を中心に200億円の計画としている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:34 | 特集
2017年03月25日

勝負ごとには必ず いけそうだという風がくる=犬丸正寛の相場格言

■勝負ごとには必ず いけそうだという風がくる

勝負ごとには必ず いけそうだという風がくる 野球でも、サッカーでも、マージャンでも勝負ごとには1度や2度は、明確な裏づけはないが、なんとなく、「いけそうだ」という雰囲気が到来するものです。

 押され気味だった展開が、なんらかの拍子で流れが変わり、「いけるぞ」という気分になるときがあるものです。そのためには常に試合に出場してゲームの流れが肌感覚まで染み付いていることが大切のようです。

 株式投資でもマーケットを日々、ウオッチしておけば空気の変化を見逃さないですむはずです。株相場全体でみれば、大体、年に2回ていどは、「買えば儲かりそうな時」はあるものです。その時は、いつか。それは、理屈だけで外から見ている人でなく、ゲームに参加している人に与えられたご褒美といえるものだと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年03月22日

【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】メディカル・データ・ビジョンは民間で最大規模の医療関連データベースを集積し医療の質向上や患者メリットの創出に貢献

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メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)

◆医療ビッグデータ利活用のパイオニア企業

 メディカル・データ・ビジョン<3902>(東1)は、2003年に設立された。医療の質の向上や患者を含めた生活者にとってのメリットを創出することを目的に、医療ビッグデータを利活用するビジネスを展開している。この点から、同社は企業活動そのものがCSR(企業の社会的責任・社会貢献)活動に重なると言っても過言ではない。ビジネス展開は大別して、「データネットワークサービス」と「データ利活用サービス」である。

◆導入シェア45%を誇る病院とのネットワーク

 同社は、データ利活用を実現するためには、病院から医療データを預けてもらえるだけの信頼関係を構築する必要があると考えた。そのためにまず手をつけたのが「データネットワークサービス」である。「データネットワークサービス」では医療機関向けにITパッケージの開発・販売などを行うとともに、医療・健康情報を蓄積している。

 主力商品のひとつである「EVE」は、16年12月末現在で791病院が導入しており、DPC制度に対応する1667病院のうち約45%という圧倒的なシェアである。「EVE」は、DPC制度(急性期医療での入院治療などを対象とした診療報酬の包括評価制度)に対応するシステムであり、DPCデータを活用し、自院の診療内容や状況を他院と比較しながら分析できるのが特長である。

 もうひとつの主力商品である「Medical Code」は、原価管理をはじめとする病院経営全体にかかわる事項を分析できるシステムで、同じく16年12月末の導入病院数は224となり、前年同期の176院から3割近く増加した。

 いずれのシステムについても、会社側の収益として、システム導入費(ハード込)のほかに保守費用がある。同社は今後、「EVE」のシェア45%を保持しつつ、「Medical Code」の導入数拡大に注力する。

◆国民8人に1人に相当する医療ビッグデータは製薬会社などから高い評価

 メディカル・データ・ビジョンの真髄とも言える「データ利活用サービス」は、実際の診療現場におけるデータを各種分析して提供するものである。昨今RWD(リアルワールドデータ)が注目される中、同社のデータは製薬会社や研究機関から高い評価を受けている。

 病院から二次利用の許諾を得て匿名化された診療情報の規模は、2017年2月末現在で1785万人分に達し、民間では国内最大級である国民8人に一人に相当する規模にまで拡大。どのような病気・症状の患者にどの薬がどれだけ処方されたか、そしてその効果はどうであったか、といった分析がこのビッグデータによって可能になった。主なユーザーは製薬会社であるが、H&BC(ヘルス&ビューティケア)分野や、16年半ばからはインシュアランス(保険)分野での活用も広がりはじめた。また17年2月には、病院向け医薬品を同等の成分で市販薬に転用したOTC医薬品や化粧品などの製造販売会社、MDVコンシューマー・ヘルスケア株式会社を設立。大規模診療データに基づき、これまでより一段と生活者ニーズに即した医薬品やヘルスケア製品を世に出していく。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:10 | 特集
2017年03月18日

経済は突き詰めればエサ獲りゲーム 株価は獲物の成果でもある=犬丸正寛の相場格言

■経済は突き詰めればエサ獲りゲーム 株価は獲物の成果でもある

経済は突き詰めればエサ獲りゲーム 株価は獲物の成果でもある 人間も地球上で命を子孫に繋ぐ動物である。生きるためにはエサとなる食べ物が必要であることは言うまでもない。そのためには、動物でも人間でもエサ獲りの縄張りを巡ってしばしば争いが起きる。とくに、戦国の世では、穀物確保で領土を奪う戦いが絶えなかった。

 長い戦に疲れた人類は経済を発展させ、今日、平和共存の時代を迎えている。しかし、なお縄張り拡大に意欲を示す大国のあることを思えば経済といえどもエサ獲りであることに変わりはないと痛感させられる。ただ、大きい時代の流れは戦争ゲームから経済ゲームに移っており、ゲームの勝者、つまり獲物の大きさは株価によって現されるともいえる。

 マーケット全体を現す株価指数であれ個別銘柄の株価であれ強いことは経済というエサ獲りの巧みなことを物語っているといえるだろう。投資家はエサ獲りの巧みな銘柄に資金を投じるのがよいのではなかろうか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年03月11日

材料は時間と共に変化する=犬丸正寛の相場格言

■材料は時間と共に変化する

材料は時間と共に変化する この世に存在する全てのものは形を変える宿命にあります。目に見える物体は酸化して形を失い消えて行きます。もっとも、後に続くもののためには消えなくてはいけないのかもしれません。一方、「言葉」や「考え方」といった目に見えないものは、変わらないようにも見えます。しかし、やはり時間の経過の中で意味合いが変わって行くのではないでしょうか。

 たとえば、父母というときは、以前なら大事にするべき、絶対的な存在でした。今は、親をも殺してしまうのは異常だとしても、今はそれほど大切な存在ではありません。もちろん、親側からみた子供観も昔と今とでは違います。

 相場にとって、「業績」などの材料は親子の関係のように密接で、とても重要です。しかし、仮に、株価が500円の時の好業績と1000円になった時とでは重みがずいぶんと違ってきます。ところが、株式投資で間違いやすいことは、「好材料」を永遠的なものとして絶対視しやすいことです。「これだけの優秀な材料だから株価は上がり続けるもの」と思い込んでしまうのです。しかし、現実は厳しいものです。

 時間の経過とともに、材料は陳腐化しているのです。人は目に見える有機体なら腐敗の進んでいることはよく分かります。しかし、言葉のような無機質のものは陳腐化の進んでいることが分かり難いことです。相場は目に見えないため、材料としての価値の薄らいでいることを見落としてしまいがちです。とくに、株の初心者ほど注意が大切です。このため、日ごろから株価だけに関心を持つのでははなく、その材料が露出してからどれだけの時間が経過しているかという、「日柄」に注意を払うことが大切です。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年03月04日

短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある=犬丸正寛の相場格言

■短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある

tann111.jpg 株式マーケットが社会の一員として成り立っている以上は短期投資も長期投資も政治経済、社会、企業業績、需給関係などの同じ背景によって成り立っていることを無視することはできない。違うとすれば、投資家の資金量、性格などによるところが大きいのではないだろうか。

 それぞれに長所短所はあるが、とくに、短期投資では大局を見失いがちになり天井圏で勢いにまかせ大量買いするケースが多く、長期では今起きていることを軽視しがちになり売りのチャンスを逃し長期間の塩漬けとなるケースが多い。これをカバーするには、短期投資では長期の眼で捉えそのシナリオを縮図として今に置き換えてみることで大天井を掴むことをいくらかでも避けることができるだろう。

 長期投資では、足元の変化が一過性のことか先行きを劇的に変える内容かどうかと拡大図的に引き伸ばし見ることで折角、儲かっていた銘柄の利食いチャンスを逃したり、ツメを延ばして売るタイミングを逃すことが少なくなるはずである。今があって将来があるのか、将来のために今があるのか。株の世界も悩ましいテーマである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年03月01日

【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】クリナップは心豊かな食住文化の普及、向上へ豊富な情報提供を

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料理実習の模様

【クリナップのCSR活動】心豊かな食住文化の普及、向上へ豊富な情報提供を

■「家族の笑顔をつくります」〜積み上がる実績

 システムキッチンの大手で、システムバスルームや化粧台などを提供するクリナップ<7955>(東1)は、ブランド価値向上にむけ、食住文化に基づいたCSR活動や、多様な事業展開で注目されている。
 特に、『家族の笑顔を創ります』という経営理念を商品政策へ反映させるとともに、全国に展開する102カ所のショールでは、心豊かな食・住文化の普及、向上に役立つ豊富な情報提供を心掛けている。

ブランドステートメント
〜キッチンから笑顔をつくろう〜
理念体系

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■CSR事業〜「みんなの笑顔」を広げる活動

 クリナップの経営理念には、『独自の志』の1つとして「多くの人々に喜びを提供し、好感をもたれる企業を目指す」とある。
 社員が働く過程で、喜びや楽しみを見出そうという願いであり、一歩進んで、生活者との繋がりを通して、個人、家族そして、集団としての「笑顔」を創造したいとの想いが、同社の特徴的な商品やサービスの提供に反映され、家族の笑顔創りに、同社CSR活動の原点がある。
 日頃から地域社会と食住文化を中核としたCSR活動は市民生活に密着に展開することで広がっている。
 市民マラソン(いわき市)あり、家族のエピソードを題材とした映画製作の協賛あり、オリンピックに代表を送り出すレスリング部、弁当づくりを通して子どもたちの自立と成長を促す『弁当の日応援プロジェクト』、さらに健常者と障がいを持つ社員が「共生」するクリナップ ハートフル事業など、同社は「みんなの笑顔」を広げる活動を続ける。

■健常者と障がいを持つ社員が「共生」〜クリナップ ハートフル(株)

 同社は、「障がいを持つ社員が社会的に『自立』できる100%出資の特例子会社「クリナップハートフル株式会社」を設立し、2008年3月から活動している。

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創業地に開店した「クリ夫のパン屋」1号店

 社名「クリナップハートフル」は、社会に心のこもった価値を創りだそうというクリナップの想いを託したもので、「障がいを持つ社員が社会的に『自律』でき、健常者と障がいを持つ社員とが『共生』できる会社、障がい者と社会とをつなぎ、家族の笑顔をひろげることを目指す」のだと説明する。
 直近、2016年11月1日には、ベーカリーショップ「クリ夫のパン屋」1号店を由緒あるクリナップ発祥関連の地に開店。近隣の住民への利便にも貢献している。店名には、ゆるキャラで人気の公式キャラクター『クリ夫』の名を冠している。

■地域に密着した各種活動の中から〜

☆世界で活躍するレスリング部〜キッズいわきクラブも

 福島国体が開催されたのを機会に、企業スポーツとしてレスリング部を創部(1992年)し運営している。現在、東京オリンピックを目指し、国内外で活躍している。

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鈴木選手

「選手の主な戦績」(2016年度 同社所属)

○鈴木博恵選手(女子レスリング75kg級):2016年・全日本選抜選手権大会優勝・2015年・世界選手権大会(米国)代表・アジア選手権大会(カタール)優勝、全日本選抜大会優勝、女子ワールドカップ(ロシア)団体優勝
○田野倉翔太選手(59kg級):2016年・全日本社会人選手権大会優勝、2015年・天皇杯全日本選手権大会優勝・全日本選抜選手権大会優勝
○前田翔吾選手(65s級):2016年・リオ五輪世界一次予選出場・リオ五輪アジア予選3位、2015年・天皇杯全日本選手権大会優勝

☆全国中学選抜レスリング選手権で活躍

 主力工場がある「いわき市」では、『クリナップキッズいわきレスリングクラブ』を編成し、各地で開催される大会にも参加し、11月26日から27日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催された、平成28年度東京都知事杯 第7回全国中学選抜レスリング選手権大会に、同いわきレスリングクラブから3名の中学生(写真)が出場し活躍した。

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左から松浦、鈴木、猪狩、鈴木コーチ、猪狩コーチ

☆「弁当の日プロジェクト」など

 同社の行動理念である「心豊かな食・住文化」創造活動の一環として、「弁当の日応援プロジェクト」に参加し、「弁当の日」の導入を支援している。荒川区立(東京都)第六日暮里小学校の「弁当の日」導入に向けて「子ども料理教室」や講演会の運営支援を行った。

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左・子ども料理教室:初めてのガス点火一年生児童、
右・弁当の日:お弁当を囲み笑顔で記念撮影

☆大学への寄付講座「料理アカデミー」をWebへ展開

 同社が主催する「料理アカデミー」は、『家族の笑顔を創ります』という理念に沿い設けられた「おいしい暮らし研究所」を中心に、聖徳大学、武庫川女子大学の協力を得て、食の大切さや役割を見直す試みが続けられている。
 『食』には、食べること以外にも様々な働きがあることを、生活者に広く知らせたいと考え、現在では「キッチンから笑顔をつくる料理アカデミー web分校」を開講している。


 『食』を多面的に捉えるために、文化(郷土料理)、美学、科学、健康、安全、食育といった様々な切り口からテーマを設定し、講義でテーマについて知識を学び、料理実習を通じて理解を深めている。

■環境改善へ積極低取組「常に先見性を発揮し業界をリード」

☆環境報告書〜キッチンの歴史が語る:環境への取組の進化

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2016年度報告書(左)、内容の一部(右)

 同社の歴史はシステムキッチン変革の歴史ともいえる。
 流し台、調理台、コンロ台と分割されたキッチンが主流だった1973年、ヨーロッパのキッチン構造を参考に、継ぎ目のない一枚天板のシステムキッチンを生み出した。いまでは一般名詞化したこの言葉も同社による造語だ。
 手頃な価格設定で量産化した「クリンレディ」を発売後、常にパイオニアとして業界をリードする。
 キャビネットが観音開きの時代にオールスライド方式を採用(1998年)して、扉を引き出しへ替え、足元まで収納できる「フロアコンテナ」を開発(1999年)したのが、更なるイノベーションの動機となった。
 「キッチンから『家族の笑顔を創る』」ための開発はこの頃から加速する。
 単にステンレスをプレス加工したシンクから、調理中の水音で家族の会話を妨げないよう制振構造を用いた「サイレントシンク」(2004年)。さらに汚れがつきにくく落としやすいようステンレス表面にコーティングする「美コート」を用いた「美サイレントシンク」(2005年)へと革新し、その延長線上にグッドデザイン賞「流レ―ルシンク」開発(2015年)へと進む。
 さらに、木製キャビネットのマーケットに、総ステンレス製「クリンレディ」を投入(2011年)した英断が、製品開発とともに「環境課題への取組」を進化させている。

☆リサイクル率8割ステンレス素材に注目〜グループ全体iSO14001 認証取得

 ステンレス素材の全面採用は、汚れや熱に強く、カビやニオイがつきにくい特性を活かした商品性に加え、80%以上のリサイクル率素材であることに注目したからである。
 また、トヨタ看板方式で生産性を高め、さらに物流システムでもコストとエネルギー面での改善に取り組み、また、鹿島工場が環境管理の国際規格iSO14001 認証取得(1999年)したのを皮切りにグループ全体が同認証を取得するなど、常に先見性を発揮し業界をリードしている。

■地域への感謝!公益財団法人クリナップ財団の設立

 東日本大震災(2011年3月11日発生)から6年、被災企業、地域住民の復旧は道半ばであるが、いわき市に集中する同社の主力工場は、設備・資材調達などのダメージを受けながらも、1年余りで被災前に近い生産体制に早期復旧した。
 同社では、地域住民・地元関係者などの支援・協力のお陰であると捉え、その感謝の気持ちを『県下の被災地復興支援で示す』ため「クリナップ財団」を設立、運営を開始した。
 「クリナップ財団」は、県下出身者で県内の大学(短期大学を除く)、高等専門学校に進学する、被災などで経済的に修学困難な学生(医学・歯学・薬学系を修学する学生を除く)を対象に奨学金支援(返済不要)を行う制度である。
 2016年度は、高等専門学生5名程度・大学生25名程度を対象として、奨学金(月額)2万円/人を支給している。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:37 | 特集
2017年02月25日

我れ 動かざる銘柄には関心なし=犬丸正寛の相場格言

■我れ 動かざる銘柄には関心なし

ware1.jpg 我れとは、配当ではなく値上り益狙いの投資家で、しかも、短期売買を得意とする相場巧者と思ってよいでしょう。彼らは、まさにアメリカ型の狩猟民族的な狩に長けている勝負勘の鋭い投資家です。当然ですが、いくら内容が良くても動かない銘柄にはまったくと言ってよいほど関心を示しません。1日、あるいは3日でどれだけの値幅で動くかが狙いどころです。

 日本は農耕民族の遺伝子を持ち、春、田植えをして秋に収穫というじっくり型が主流です。このため、短期売買に対してはパチンコと同じとの批判も根強くあります。しかし、終身雇用制度や大家族制度は消え、年金も満足に貰えるかどうか分からず、グローバル化で競争は激しさを増す一方です。農耕型だけでは生き難い社会です。

 もちろん、日本の良さである、「待つ」ということは決して恥ずべきことではなく、誇るべきことですが、ただ漫然と待つということではなく、積極的な取組の上で待つということが大切のようです。社会も会社も進んでは何もしてくれません。短期売買を否定したら、今のマーケットは出来高がガタ減りとなって、場合によっては死に体のマーケットになってしまう心配さえあります。「待つ美学」と、「動く美学」をめぐって日本の姿が問われているようです。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年02月18日

ビジネスも株投資も時間を味方とすべし=犬丸正寛の相場格言

■ビジネスも株投資も時間を味方とすべし

biz1.jpg 誰にも平等な時間ですが、同時に誰にも容赦なく過ぎていきます。今、良いと思うビジネス、今、良いと思う銘柄であっても次の瞬間、姿、形を変えてしまうものです。とくに、企業では規模の大きい額の設備投資や個人投資家のまとまった株投資は、時間を味方にしないで敵に回すと、企業なら経営不安、投資なら大損の恐れさえあります。

 数日先なら今の時間の流れが続くとみていいでしょうが、年単位での時間経過となれば延長線上的な発想思では時間は味方になってくれません。とくに、株投資では今、優秀な銘柄であっても時間の経過の中で数年先には劣化している可能性があります。もちろん、その逆で今、悪くても数年先には変身の可能性はあります。成熟経済の下での株投資は自分の持ち時間と照らし合わせて期間を設定しその時間を味方にすることが大切といえるでしょう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2017年02月11日

個人投資家は人を頼りにするな=犬丸正寛の相場格言

■個人投資家は人を頼りにするな

個人投資家は人を頼りにするな 言うまでもなく、今は、自己責任の時代です。言葉が中心の世界なら、断定さえしなければ、政治家のように、白を黒、黒を白と言い換えたり、都合の悪いことは知らなかったで押し通すこともできるでしょう。しかし、株の売り・買いでは、契約は実行されなくてはいけません。商品ならクリーンオフ期間もあります。株の世界では売り、買いの約束をしたら絶対に守らなくてはいけません。

 したがって、大切となるのは判断力です。難しいことではありません。株では、「ウリ・カイ・ミオクリ」の3通りしかありません。昔は、証券会社は良き相談相手でした。時には、断定に近い言い方もしてくれたものです。今は証券会社に期待してはいけません。とくに、取引額が1億円以下の投資家は相手にしてくれないと思ったほうがよいでしょう。アナリストがいるではないか、という思いもあるでしょう。しかし、彼らもビジネスです。調査レポートは大口の投資家を優先するはずです。しかも、プロでない小口投資家には証券会社の説明責任が厳しく求められます。

 小口投資家は手数料が少ない上に、説明責任だけが強く求められるから、証券会社にはコスト的にも割りに合いません。小口投資家はネット取引でどうぞ、ということです。証券会社にとって、小口投資家は相手にできない存在となっているのです。もっとも、良い点もあります。昔は、個人投資家を巻き込んで、大量推奨販売方式で、高値圏で買わせる動きが目立ちました。このため、大きい相場の後には、損をした個人投資家が取り残されたのです。現在は、この点がなくなったことは大いに評価できます。

 繰り返しますが、株はウリ・カイ・ミオクリの3通りです。自分で学び研究して判断する。この判断のプロセスを体得すれば、社会生活のいろいろな判断を求められる場面で役立つと思います。人の意見はヒントとしても、最終判断のところは人に頼ってはいけません。これまで、われわれ日本人は、「寄らば大樹の影」式で、人に頼るクセがありました。株投資は国際社会で生きて行くためのよい訓練の場にもなることと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:46 | 特集
2017年02月06日

【CSR(企業の社会的責任)関連銘柄特集】ファンデリーは生活習慣病が気になる方や食事制限中の方に一人ひとり合わせた食事を宅配

【ファンデリー<3137>(東マ・売買単位100株)】

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◆「食を通じて多くの人々を幸せにし、豊かな未来社会に貢献したい」

 ファンデリー<3137>(東マ)は、食事コントロールに気をつかう人々のために管理栄養士・栄養士が個々に調整した健康食を宅配するMFD(メディカル・フード・デリバリー)事業を中核として、健康食レシピの紹介や食品・医薬品メーカーのマーケティング支援なども行っている。将来的には「ヘルスケア総合企業」を目指して業績も拡大中。この意味では、企業活動そのものがCSR(企業の社会的責任・社会貢献)活動に重なると言っても過言ではないといえる。

 同社は、創業者である阿部公祐氏が2000年9月に設立し、翌年4月には日本初の栄養士による宅配サービス「カウンセリングデリバリー」を開始した。社名の由来は、英語の「FUN」(面白さ・楽しさ・感動)と「DELIVERY」(お届けする)をつなぎ合わせたもので、株式市場の関係者からは、ネーミングとして冴えていて覚えやすいとの声もある。同社のホームページによると「社会に感動を届け多くの人々を幸せにする企業でありたい」「ヘルスケア事業を通じて豊かな未来社会に貢献したい」という願いを込めて命名したという。

◆医療としての宅配を志向し栄養士によるカウンセリングサービスにも注力

 少し事業内容を見てみると、健康食の宅配「MFD(メディカル・フード・デリバリー)事業」は、多くの場合、健康食通販カタログ『ミールタイム(mealtime)』を通じて受注する。『ミールタイム』は、直近で全国の医療機関や調剤薬局など約1万8000ヵ所から配布されており、生活習慣病や食事制限が必要な方々に、栄養士が開発した健康食を紹介するだけでなく、一人ひとりに合わせたメニューを提案するなどのカウンセリングサービスに注力している。

 電話オペレーターはすべて栄養士が担当し、医師などから指示された食事制限数値を守るため、必ず血液検査結果の数値ヒアリングや健康状態に合わせた栄養相談を行っている。メニューとしては、ヘルシー食・ヘルシー食多め・たんぱく質調整食・ケア食の4つのカテゴリーがあり、利用者一人ひとりに合わせた献立を考案して届けるのが特色だ。医療としての宅配を志向しているため、一般的な食事の宅配サービスとは全く異なることがわかる。

◆味の素冷凍食品との共同開発やシャープとのIoT調理家電によるサービス連携も

 もうひとつの「マーケティング事業」では、『ミールタイム』の紙面広告枠販売、紹介ネットワークを通じたサンプリング等の業務受託、健康食レシピサイトの運営などを通じて、食品、医薬品、健康家電メーカー向けにマーケティング活動支援を行っている。同社が運営するレシピサイト「はちまるレシピ」には、食事療法をサポートするため、医療機関に所属する管理栄養士が考案した健康食を掲載している。2016年11月に加わった新レシピとしては、たんぱく質の量を通常のシューマイと比べて約57%カットした「ミールタイム肉シューマイ」を用いた、たんぱく質調整レシピが載っている。この「ミールタイム肉シューマイ」は味の素冷凍食品と共同で開発し、16年9月から健康食の通販に載っている。

 また、16年10月にはシャープとのサービス連携を発表。同社のインターネット化(IoT)された調理家電として注目されているウォーターオーブン「ヘルシオ」の表示画面に食品メーカーの商品広告、食や健康に関する情報などを配信するサービスを開始した。なお、広告を見るとポイントが貯まり、貯まったポイントはファンデリーの運営する「ポイント家電サイト」を通して所定金額の「QUOカード」と交換することができる。

 16年7月には、KDDIを代表団体とする「セルフ健康チェックと食事コントロールによる生活習慣病予防事業」に参加し、経済産業省「平成28年度健康寿命延伸産業創出推進事業(地域におけるヘルスケアビジネス創出推進等事業)」に採択された。

 このような、食を通じたヘルスケア・健康サポート活動は、海外にも種をまき始めている。

 2年ほど前になるが、同社の女性管理栄養士が青年海外協力隊の一員としてグアテマラに赴任し、生活や栄養の分野で活動を行った。その様子が同社のホームページの「CSR」に掲載されている。

◆業績は連続最高益更新の見込み、17年3月期は2ケタ増収増益に

 今期・17年3月期の業績予想は、5月10日公表の段階で、売上高を前期比15.0%増の34億66百万円とし、営業利益は同13.3%増の5億67百万円、経常利益は同11.4%増の5億57百万円、純利益は同8.8%増の3億40百万円としている。連続で最高益を更新する見込みだ。

 なお、『ミールタイム』には特定の疾病に着目した健康食のコーナーもあり、16年12月には、風邪が流行する季節に向けて「トマトのビタミンA」「切り干し大根の亜鉛」「赤ピーマンのビタミンC」「大豆のリジン」「ゴマのビタミンB1」「ニンニクのアリシン」などの食材と成分を加えた「食塩無添加トマトジュース使用ロールキャベツトマト煮風セット」を発売している。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:07 | 特集
2017年02月04日

山登りは山を知り 相場もスケールを知る=犬丸正寛の相場格言

■山登りは山を知り 相場もスケールを知る

山登りは山を知り 相場もスケールを知る 気象予報士で山岳ツアーガイドでもある村山貢司氏に登山で大切なことは何ですかと尋ねると、「その山に適した装備で臨むことです。それと、株式相場にも通じるかもしれませんが、自分の好きな山に四季折々に登ることを勧めます」と教えてもらった。

 馴染みのある山なら標高などはもちろん、景色のよいところ、そして危険な箇所も分かっている。投資においても同じ銘柄を幾度も売買していれば業績のくせ、株価のクセは肌感覚で捉えることができているはずです。ただ、もっとも大切なことは、年初とか年央といったフシ目では、向こう半年先くらいまでの相場のスケールを描いてみることです。

 山に登る場合、なによりも山の高さを知って装備を整える如くです。(1)日経平均、TOPIXのここから半年先の上昇率、(2)売買代金の規模、(3)山の季節感ともいえる相場のテーマ性など、相場全体の姿・イメージを描いて投資に臨むことが大切です。相場全体のスケールを予測しておけば投資に臨んで無理をしないで対応できるのではないかと思います。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:12 | 特集
2017年01月28日

千里ゆく者は3月(みつき)糧を集む=犬丸正寛の相場格言

■千里ゆく者は3月(みつき)糧を集む

千里ゆく者は3月(みつき)糧を集む 昔は、今のように外食チェーンが整備されていたわけではありません。小さな旅でも握り飯をしっかりと用意して出かけたものと思います。ましてや、千里にもなる遠出で、しかも、大勢の供となれば時間をかけての食糧集め、行く先々の要所での食糧の準備確保が大切だったと思います。

 このことから、株式投資においても、自分の財産のかなりの部分を投じて投資しようとするときは、遠出の旅をするときと同様に事前の研究にじっくりと時間をかけることが大切と教えています。

 今の相場の世界では、仕手筋といわれると、よからぬ存在のように見られます。しかし、かつて、仕手筋が活躍した時代は、彼らは、大変な研究家でした。たとえば、是川銀蔵氏を仕手筋と称したら怒られそうですが、別子(住友金属鉱山)を大きな相場に仕上げたときも経済から金価格、金埋蔵量などに至るまで、たいへんな量の研究だったといわれます。

 われわれ個人にとって、お金は大切なものです。小額資金で短期間の値ザヤ稼ぎなら相場の勢いを学ぶだけでよいでしょう。しかし、大切な資産運用資金となれば、思いつき程度で投資するのではなく、投資しようとする企業の業績は当然のこと。所属する業界動向などにも時間を割いて研究することが大切です。昔から、『仕事は準備7割』ともいわれます。事前の準備がしっかりしていれば勝てる確率も高くなるのです。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:23 | 特集