[特集]の記事一覧
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記事一覧 (08/22)様子見は相場の世界では命とりになることが多い=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (08/21)日経平均の7月9日場中安値攻防がポイント、キープできれば二番底=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/15)短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (08/14)猛暑の中にも秋の風、秋相場に備え戦略を練るところ=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/08)好業績に旬の材料が加われば株は人気化する=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (08/07)マーケットは明らかに主力株から出遅れ株買いの流れ、TOPIXが07年高値更新まで継続も=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (08/03)【妻と夫の株ロマン】後半相場の焦点は何か
記事一覧 (08/01)1割か数倍か 儲かる可能性の雰囲気が地合い也=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (07/31)決算発表一巡後は相場持ち上げる材料なくなる、個別物色がいっそう活発に=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/25)3年先がイメージできれば投資は半ば成功する=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (07/24)4〜6月決算発表待ち、好業績を個別で買う展開か=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/18)人は先回り玉肩代りを嫌がる本能がある=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (07/17)外部要因に代わって内部要因急浮上、「内閣支持率」と「景気」に最大の注視を=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/11)マグマ噴出は休火山的銘柄につながる=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (07/10)ギリシャ問題は峠越しと予想、来週は戻り試す、好決算銘柄に人気集中か=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/04)今どきは夏のものは夏に買うがよし=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (07/03)日経平均週足は包み足の強い形で上値指向、ギリシャ国民投票次第では急伸も=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/27)売上は社会の入り口 テーマ株は売上の中から生まれる=犬丸正寛の相場格言
記事一覧 (06/26)第1四半期の好調を先取りの展開、動きの軽い銘柄に資金集中=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/20)短期でも中長期でも勢いの見極めが大切=犬丸正寛の相場格言
2015年08月22日

様子見は相場の世界では命とりになることが多い=犬丸正寛の相場格言

■様子見は相場の世界では命とりになることが多い

yousum1.jpg 様子見という場合には、相場環境を十分に吟味した上で様子をみる、ということなら徳川家康的な積極的な待ちといえる。しかし、思考回路を停止した状態での様子見は、単に自分を納得させる都合のいい言葉であり、命に次いで大事なお金を運用するにあたってはこれではいけない。

 この世は、突き詰めれば、ヤル、ヤラナイ、ミオクリの3通。株の場合は、カイ、ウリ、ミオクリである。ミオクリと様子見は似ているようだが、意思が働くかどうかでは大きい違いがある。とくに、大天井形成の心配がある場合は、今日はひとまず様子見、明日になればまた様子見とジャッジを先延ばししているとバブル天井から20数年塩漬けとなったのと同じようになってしまう。株の世界で、「カイ、ウリ、ミオクリ」の判断を鍛えれば社会生活においてもきっと役立つはずである。この世は常に判断が求められるのだから。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:57 | 特集
2015年08月21日

日経平均の7月9日場中安値攻防がポイント、キープできれば二番底=犬丸正寛の相場展望

■景気に対するリップサービスは期待できそうだ

犬丸正寛の相場展望 来週(24〜28日)は、日経平均がギリシャのデフォルト危機で下げた、去る、7月9日の場中安値1万9115円をキープできるかどうかが最大の注目点である。終値ベースでは、7月8日の安値1万9737円を下回ってきただけにプロがウオッチする場中値でも安値を下回ることになれば先行き厳しい相場展開が予想されることになる。もちろん、7月9日安値を維持できれば、二番底となって反発が見込まれる。

 7月9日当時との違いは、日経平均週足チャートが当時は26週線をキープしていたのに対し今回はかなり大きく割り込んできたことだ。それでも、2,3週で26週線を奪回できれば問題ないが、それ以上になるとアベノミクスに対する信頼がグラつくことにもなり日経平均はNYダウのように上値切り下げ型に転換する心配がある。来週は大事な週である。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:31 | 特集
2015年08月15日

短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある=犬丸正寛の相場格言

■短期は長期の縮図、長期は短期の拡大図でもある

tann111.jpg 株式マーケットが社会の一員として成り立っている以上は短期投資も長期投資も政治経済、社会、企業業績、需給関係などの同じ背景によって成り立っていることを無視することはできない。違うとすれば、投資家の資金量、性格などによるところが大きいのではないだろうか。

 それぞれに長所短所はあるが、とくに、短期投資では大局を見失いがちになり天井圏で勢いにまかせ大量買いするケースが多く、長期では今起きていることを軽視しがちになり売りのチャンスを逃し長期間の塩漬けとなるケースが多い。これをカバーするには、短期投資では長期の眼で捉えそのシナリオを縮図として今に置き換えてみることで大天井を掴むことをいくらかでも避けることができるだろう。

 長期投資では、足元の変化が一過性のことか先行きを劇的に変える内容かどうかと拡大図的に引き伸ばし見ることで折角、儲かっていた銘柄の利食いチャンスを逃したり、ツメを延ばして売るタイミングを逃すことが少なくなるはずである。今があって将来があるのか、将来のために今があるのか。株の世界も悩ましいテーマである。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年08月14日

猛暑の中にも秋の風、秋相場に備え戦略を練るところ=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は日経平均が「二番天井」を形成してしまったのかどうかを見詰める展開が予想される。一方、年初来高値を更新したTOPIX(東証株価指数)は引き続き強い動きが予想されそうだ。

 日経平均は8月11日に場中値で2万0946円まで値を上げ、6月24日の年初来高値2万0952円にわずか6円まで迫ったものの抜くことができなかった。足元では、チャート派が嫌がる、「二番天井」の形となっている。来週、切り返して高値更新に進むのか、あるいは二番天井確認となって諦めムードから調整色を強めることになるのか。注目される週である。

 去る、7月9日の場中安値1万9115円で下値に対する目処はついているため短期資金及び中期資金とも押し目買い姿勢とみられるが、上値を追うだけの手掛かり材料も見当たらず、筆者は高値圏での横ばい相場ではないかとみている。

 NYダウは、去る7月9日のギリシャ不安で下げたとき以上に8月12日の中国・元切り下げでは大きく下げた。場中で1万7125ドルと最高値である今年5月の1万8351ドルから約7%下げた。安値でのチャートが、長い下ヒゲとなったため下値は確認したとみられるが、NYダウが中国問題をギリシャ問題以上に懸念していることは一連の動きからみて明白であり今後も中国問題でNYダウは安値圏で揺れ動くものとみられる。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:02 | 特集
2015年08月08日

好業績に旬の材料が加われば株は人気化する=犬丸正寛の相場格言

■好業績に旬の材料が加われば株は人気化する

kougyo1.jpg 業績が好いのにちっとも動かないという声はよく耳にする。歌は上手いが人気の出ない演歌歌手とどこか似ているところがある。

 株価にとって業績の好いことは必要条件ではあるが、絶対条件ではない。とくに、大不況期から回復期にあるような局面なら業績の好いことは素直に買い手掛かりとなるが、アベノミクス効果で今どきは業績の好いのは当たり前のことで業績好調という言葉に対し新鮮味が薄くなっている。

 株価が動意づくには、株が本来持っている、「夢を買う」という本能を刺激する材料が求められる。しかも、できるだけ、「旬」の新鮮な材料であるほど株価への反応は大きくなる。業績の好いことは基本ではあるが、景気との局面で捉えることが肝要といえる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年08月07日

マーケットは明らかに主力株から出遅れ株買いの流れ、TOPIXが07年高値更新まで継続も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 足元の相場では、これまでにない大きい変化がみられる。TOPIXが7日連続高となって8月6日に年初来高値を更新したのに対し日経平均は6月24日に年初来高値をつけたあともたついているのとは対照的な展開となっていることだ。

 視線を拡大してみると、日経平均が2007年高値を更新済みであるのに対し、TOPIXは2007年7月の1796ポイントに対し1688ポイント(8月6日)とTOPIXの出遅れていることが最大の理由である。

 もちろん、TOPIXの出遅れ指摘は今に始まったことではなく言われ続けてきたが、これまでは、あまりにもトヨタ自動車など主力銘柄への注目度が偏っていたため出番がなかったといえる。ここに来て、主力銘柄の動きが鈍くなり比較感から出遅れ感のある銘柄に物色のホコ先が向かい、結果としてTOPIXが上昇している姿といえる。

 「主力株は買っても儲け難くなった。すでに、主力株は外国人投資家、年金などがかなり腹一杯に近い状態になっているのではないか。仮に、主力株の上値があるとすれば日銀の第3次量的緩和くらいだろう」(元証券会社場立ち・個人の自宅ディーラー氏)との見方もされている。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:01 | 特集
2015年08月03日

【妻と夫の株ロマン】後半相場の焦点は何か


★☆妻と夫の株ロマン☆ 時々の話題を夫婦の会話でお届けします★

■安倍内閣支持率がすべて、もしもヤメタとなれば相場急落もあり得る

 【妻】 暑い夏ですね。マーケットも熱くなればいいのですが。これから先、今年後半の相場はどうですか。

 【夫】 安倍政権がどうなるか、この点をもっとも注意してみている。後半の相場はこの一点にかかっていると思う。仮に、支持率がさらに下がって政局が不安定になるようだと外国人投資家が売り基調に変わってくる心配がある。

 【妻】 仮に、外国人投資家が売っても年金が買うのではありませんか。

 【夫】 年金は株式の組み入れ比率を25%に引上げたわけだが、足元では株高もあって、既に23%台までアップしていると指摘され、買い余力が乏しくなっているといわれる。株価が暴落すれば、金額的にはその分、買い余力が増すことになるが、現在の株価水準では買い余力は1兆円前後ではないかとみられている。個人投資家も上値買いには慎重だから需給面からは、これまでとかなり雰囲気が変わってきたといえるだろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:42 | 特集
2015年08月01日

1割か数倍か 儲かる可能性の雰囲気が地合い也=犬丸正寛の相場格言

■1割か数倍か 儲かる可能性の雰囲気が地合い也

1wa1.jpg 相場では、「地合いが好い、悪い」と使うことが多い。分かっているようで掴みどころのない説明し難い言葉である。初心者が、「今日は地合いが悪いからだめだ」などと説明されると、分からないまま、「そういうものか」と納得してしまう。相場の風・雰囲気・場味・ムードのようなもので残念ながら相場を始めてすぐに分かるものではなく、あるていどの期間、売買の経験を積まないと体得できない。

 悪材料が出たのに下がらない、あるいは好材料が出たのに上がらないといった展開は、相場の地合いの好さ・悪さの代表的例といえる。最近は短期売買が主流となっているが、短期投資家には、「地合いの好し悪し」がたいへん重要である。今、置かれている相場が、(1)好材料を受け付ける地合いかどうか、(2)好材料を受け入れたとして1割高ていどか2、3倍の値上がりが見込める地合いかどうか、という点が大変重要である。

 地合いを測る尺度としては、地合いは相場全体を指すものだから日経平均のこれまでの上昇度合いや位置がたいへん重要となってくる。アベノミクス始動時から日経平均は約1万4000円上昇、率で約3倍となっているため足元の相場は1割儲ければ上出来というのが今の地合いである。小幅で狙うか、数倍の値上がりを狙うかは地合いによって見極めることが肝要だ。「株は数倍高を狙うもの」という考えが昔からあるが、とくに、中長期期投資においては短期投資以上に相場の風を感じ取ることが大切といえる。風を見誤ると長い期間、塩漬けということにもなってしまう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年07月31日

決算発表一巡後は相場持ち上げる材料なくなる、個別物色がいっそう活発に=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週は、第1四半期(4〜6月)の決算発表が後半戦となる。前半ではファナック<6954>が予想外の通期減額で短期売買筋を慌てさせたが、来週は大御所のトヨタ自動車<7203>が4日(火)に発表を予定している。

 そのトヨタは2016年3月期の1株利益を会社側では715.0円(15年3月期688.0円)、四季報・夏号は756.3円と予想しているが、果たして通期予想は増額となるのか、据え置きとなるのか。まもなくはっきりするが、仮に、確率は低いだろうがファナック型になれば株価は大きく下げるだろうし、増額があったとしても四季報予想ていどだったら失望売りから下げる可能性がありそうだ。

 そして、トヨタの決算が終わり主力どころの決算発表が一巡すれば、決算の他にいったい相場を引上げる材料は何があるだろうか。NYダウが急伸するだろうかといえば金利引上げ、中国経済の先行き不透明感などを抱えているため多くは期待できないだろう。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:12 | 特集
2015年07月25日

3年先がイメージできれば投資は半ば成功する=犬丸正寛の相場格言

■3年先がイメージできれば投資は半ば成功する

3esu1.jpg 商売であれ株であれ、必ず資金を投じるというタネ蒔きが必要である。『蒔かぬ種は生えぬ』のである。タネを蒔き、草取りなどに汗を流すのは実りの秋をイメージして農作業に取り組むからである。

 株の場合、今日買って今日売る超短期売買は別として中期投資では、できれば3年先、少なくとも3カ月先の相場の姿をイメージすることは大切である。もちろん、相場も気象と同じように変化するから神経質に考える必要はない。

 3カ月先に政権はグラついていないか、景気・GDPはどうだろうか、企業々績はどうだろうか、外国人は買うだろうか、といった大きい流れだけは最低限イメージを持つようにしたい。とくに、3年前のアベノミクス始動時には保有さえしていれば儲かったが、アベノミクスに陰りのみられる昨今の相場ではじっくり持っていれば儲かるという状況ではなくなっている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年07月24日

4〜6月決算発表待ち、好業績を個別で買う展開か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は、7月9日の直近ボトム1万9115円から21日の2万0850円まで1741円、率で9.1%上昇したところで調整入りとなっている。注目となるのは、21日の2万0850円が6月24日の2万0952円に対し二番天井となってしまうのかどうかである。

 参考となるのはNYダウの動きだろう。NYダウは7月20日に1万8137ドルまで上伸したが5月19日の最高値1万8351ドルを抜くことができずダブルトップ形成となって調整入りしていることだ。ギリシャ問題の霧が晴れ、中国株も下げ止まったことを好感したが、一方、米国企業の4〜6月期業績が期待したほど好くなかったことが響いている。

 日本もこれから4〜6月期決算発表が本格化する。4,5月頃に比べると円安に振れ、原油安も加わっていることなどから決算は悪くないと思われるが、来年3月期を上方修正するまでにはならないだろう。従って、個別的には好決算を買う動きは予想されるものの、マーケット全体を押し上げるエネルギーにはならないだろう。

 現実の日米の景気・企業々績は堅調で相場基調が下げに転換するということではないからNYダウは去る7月1日の下値のフシ1万7465ドルを下回ることはないだろう。とくに、日経平均についてはこれから決算発表を控えていることが下支えするため26週線(2万0409円)を下回ることはないとみていいだろう。

 ただ、7月中旬以降、東証1部の出来高は20億株前後、同売買代金2兆円前後と少ない状態が目立つ。4〜6月決算発表が終われば、いっそう出来高・売買代金は少なくなり、夏枯れ相場の様相が強まる可能性はありそうだ。

 中期狙いなら秋相場に備え優良銘柄の26週線を目処に押し目買いがよいだろう。短期なら好業績材料株を狙うのがよさそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:40 | 特集
2015年07月18日

人は先回り玉肩代りを嫌がる本能がある=犬丸正寛の相場格言

■人は先回り玉肩代りを嫌がる本能がある

人は先回り玉肩代りを嫌がる本能がある=犬丸正寛の相場格言 商売なら良い品を納得価格で提供すれば買ってもらえますが、株はそうはいかないところに難しさがあります。よく目にする例が好決算を発表したのに買われないというケースです。逆に、下げる場合も見受けられます。新商品なら、似たものを持っていたとしてももう一つ買ってみようということはありますが、株の場合は買い増しということに繋がらないことがあります。

 情報の収集力と予想力が向上し、株の場合は常に先回り買いされていることが最大の理由のように思われます。好決算発表で利食い売りしようと待ち構えている人が多いということです。よほど、予想を大きく超える数字でないと先行組の利食い売りを消化して上に行くことは難しいのです。このため、株では業績等の内容と並んで需給関係がたいへん重要です。

 予想される好決算銘柄に投資する場合は、(1)チャートで少なくとも3〜6カ月前の出来高が多くないか、(2)ネット、新聞、雑誌等で何回も取り上げられていないか、をチェックすることを勧めます。騒がれていなければ、株価が上がれば売りたいという、「シコリ玉」が少ないため好決算を素直に評価します。株式マーケットでは、『先に買った人の株を肩代わりしたくない』という本能に近いものがあります。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年07月17日

外部要因に代わって内部要因急浮上、「内閣支持率」と「景気」に最大の注視を=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 これからの相場は、ギリシャ問題一巡から国内の内閣支持率低下を意識した展開が予想されそうだ。

 日経平均は、(1)ギリシャ問題の不透明感が強まったことと、(2)中国株急落を嫌気して去る9日には下値のフシとみられていた2万円前後を切って1万9115円まで急落した。

 そのギリシャ問題は、ギリシャがEUの最後通告を受け入れたことでギリシャへの第3次支援が決まる見通しとなり、中国株も下げ止まったことで、日経平均は急反発に転じ、17日には2万0658円まで値を上げた。年初来高値2万0952円に手の届くところまで来ているが、高値を更新して上値を伸ばすのは容易ではなさそうだ。なぜなら、次のような点が上値を押さえそうだからだ。

(1)日経平均が9日安値から6営業日で約1543円(約8.0%)上昇、ピッチの速さに警戒感がある
(2)中国株の先行き及び中国経済の先行きは依然、不透明である
(3)安倍内閣の支持率低下が気になる
(4)新国立競技場の計画下方修正ならオリンピック関連株に水を差すことになりそうだ
(5)日銀総裁が2015年度の実質GDPを下方修正した
(6)外国人投資家が売りを継続している
といったことである。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:18 | 特集
2015年07月11日

マグマ噴出は休火山的銘柄につながる=犬丸正寛の相場格言

■マグマ噴出は休火山的銘柄につながる

11.jpg 地下に貯まったマグマが多いほど大噴火につながり長期間続く心配がある。株式相場でのマグマといえば、2012年から2013年にかけての政権交代ではないだろうか。休火山状態だった保守党が、野に下った間にマグマをたくわえ今一気に噴火している状況だろう。まさに、「アベノミクス火山の大噴火」といえるだろう。

 個別銘柄でも株価が長期間低迷している間に経営体質を強化しマグマをたくわえれば株価の噴火も大きいものなる。この意味では、休火山状態にある銘柄に目をつけ企業業績の地震計ともいえる営業利益率の動きをチェックすることは株価噴火で成果を得ることができる可能性がある。

 火山列島の日本、あちことで噴火が目立っているが日本再生のマグマは着実にたまり噴火銘柄もますます増えるのではなかろうか。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年07月10日

ギリシャ問題は峠越しと予想、来週は戻り試す、好決算銘柄に人気集中か=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 今週はギリシャ問題と中国の株安による中国経済先行き不安から為替が1ドル・120円台に円高となり日経平均は9日(木)には1万9115円と今年4月1日の1万9034円以来の水準まで大きく下げた。

 先ず、ギリシャ問題は今週末のEU会議で一応の決着をみるものと推測される。ギリシャがEUへ提出した財政削減案は、レストラン等での課税引上、軍事費削減、年金支給年齢引上など。見返りに3年間で約4兆7000億円の融資をギリシャは要求している。

 EU側としては、ギリシャのユーロ離脱による足並みの乱れは望むところではないだろう。また、ユーロ加盟のギリシャに続く経済の苦しい国に対する、見せしめ的な采配は行われたものとみられる。恐らく、直ちにギリシャに続くような金融不安は起こらないだろう。休日中にギリシャ問題は一応、峠は越すものとみられる。

 次に、中国問題は株安による実体経済への影響がどう出てくるかは現段階では見極め難い。ただ、中国政府の株安対策により短期的には株価下げには一定の歯止めがかかったものとみていいだろう。ギリシャ問題が払拭されれば中国にとっては貿易取引の多い欧州不安が薄れるだけに好感される。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:35 | 特集
2015年07月04日

今どきは夏のものは夏に買うがよし=犬丸正寛の相場格言

■今どきは夏のものは夏に買うがよし

ima1.jpg 古くより、「麦わら帽子は冬のうちに買え」と教えられてきました。先を読んで投資しなさいという教えは間違いではないと思いますが、社会の変化が激しい今日、先を見通すことは難しい時代です。

 株の先回り買いは、商売では「商品在庫」を積み増すことと同じように株の在庫を増やすことです。期待通り冬に仕入れた夏場商品が売れてくれれば当りですが、異常気象の今日では季節商品が売れてくれるかどうかは不透明です。

 「昨年の天候不順の影響で減益」という会社も多くみられました。また、昔は国内生産だったモノが今では海外から必要な時に必要なだけ入ってくる時代です。ヒット商品だって花の命は短い時代です。政治は一寸先は闇といわれますが、社会、経済、株も一寸先とは言わないまでも3カ月先は不透明な時代です。

 不透明な時代に大口機関投資家は別としても個人は資金を寝かせるより「小回り3月」サイクルで今の動きに素直につくのがよさそうです。今年の東日本は猛暑と伝えられています。梅雨明け前の今くらいからなら夏場商品関連銘柄の手当て買いは可能ではないでしょうか。
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2015年07月03日

日経平均週足は包み足の強い形で上値指向、ギリシャ国民投票次第では急伸も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均の週足でみれば強い展開である。6月第4週(6月22日〜26日)の週足は約500円幅の大きい陽線でその前の週足4本を包み込む足となりチャートでは強い動きとされる。しかも、昨年10月以降、下値は13週線にサポートされる好展開となっている。チャートで見る限り、日経平均の上昇基調は続いている。

 背景には、引き続きROEに対する注目があるだろう。「スチュワードコードとコーポレートガバナンスコードにより企業がROEを重視してきたことが大きい。アベノミクスを表通りとすれば、2つのコードは裏通りといえるが効果は非常に大きい」(経済評論家・小倉正男氏)という。

 今年5月頃からROEが10%を超えるエリート的銘柄が好人気となっている。「エリート銘柄はまだ買い切っていない。少なくとも年内一杯は続くだろう。東証1部の売買単価は1100円台の高水準が続くだろう」(中堅証券)との見方である。さらに、「年末には日経平均2万4000円を見通している。米国の利上げでドル高・円安基調から円安関連の主力が引き続き中心の展開だろう」(株式評論家・中西文行氏)との見方だ。
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:58 | 特集
2015年06月27日

売上は社会の入り口 テーマ株は売上の中から生まれる=犬丸正寛の相場格言

■売上は社会の入り口 テーマ株は売上の中から生まれる

売上は社会の入り口 テーマ株は売上の中から生まれる 売上より利益という見方はあります。赤字を出してまでの売上は意味のないことですから利益が大切なことは分かります。でも、今は赤字でも数年先には大変な黒字になるなら今時点の成績は大いに評価できます。

 とくに、企業にとっての売上、個人にとっての収入、国家にとっての貿易・経常収支は、すべて社会との関係の入り口といえます。企業、個人が社会に対し貢献度があるから売上、収入を手にすることができるのだろうと思います。貢献度、必要度のバロメーターが売上とみることができるでしょう。

 株式マーケットでのテーマ株とは売上の伸びが期待できる銘柄であり、言い換えれば、社会に対する「お役たち度」の大きい銘柄ということになります。新興系銘柄には、難病治療薬や介護ロボットなど、今は赤字でも、「お役たち度」の大きい銘柄は数多くあります。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集
2015年06月26日

第1四半期の好調を先取りの展開、動きの軽い銘柄に資金集中=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 27日のユーロ圏財務省会合でギリシャ支援が決まればNYダウは反発、連れて週明けの日経平均も上昇に転じるものとみられる。支援が不発ならギリシャは6月末に15億ユーロの返済期限を迎えていることから返済不履行(デフォルト)、そしてユーロからの離脱が想定され、世界のマーケットはあるていど織込んでいるとはいえ波乱が予想される。

 ただ、仮に、今回、支援継続になったとしても来月からまた返済に迫られるはずである。ギリシャは日本円で約33兆円もの債務を抱えているというから簡単ではない。観光以外は、これといった産業がなく収入獲得は難しく、欧州の景気が上向いて観光客が増えることが期待されるところだろうが直ちに好転する状況でもなさそうだ。1月の選挙で登場した現政権は緊縮・ガマン政策反対の支持を受けているだけに、賃金、年金カットなどは取り難いようでもある。

 企業なら清算の道もあるが、国家となると難しいだろう。社会不安が起こり北アフリカのようにテロが蔓延しては欧州全体にとっても困ることである。このあたりを見越してか、ギリシャはロシアや中国に近づく姿勢をみせ牽制している。これから先もギリシャ問題は世界のマーケットの頭を押さえそうだ。

 日本のマーケットは、ギリシャ不安からドル高(円安)もあって出来高は多くないが日経平均は2万1000円に接近、1993年6月の2万2750円以来の水準に値を上げている。「5月の3月期決算発表頃に比べ、円は一時125円台をつけるなど円安が進んでいるので第1四半期(4〜6月)の決算は悪くないはず。第1四半期で通期の会社側上方修正はないとしてもアナリストサイドでは上方修正を織込むレポートになるだろう」(中堅証券)との見方。7月に発表される第1四半期決算を先取りといえる相場だろう。

 ただ、TOPIXは2007年の1823ポイントに届いていないことが示すようにマーケット全体が活気づいている状況ではない。引き続き売買代金2兆円強という限られた資金での回転の速い相場で値動きの軽い銘柄を狙う展開が引き続き予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:00 | 特集
2015年06月20日

短期でも中長期でも勢いの見極めが大切=犬丸正寛の相場格言

■短期でも中長期でも勢いの見極めが大切

短期でも中長期でも勢いの見極めが大切 「勢い」とは、はつらつとして元気がよく伸びる雰囲気が漂っていることだと思います。数字としては捉え難いことですが、大切なことです。

 短期投資では業績等の数字よりも勢いが重要視されます。勢いがなく値動きのない銘柄では値幅狙いはできないからです。このことは中長期投資でも同じです。3年先に勢いがあるかどうかを予想して今、投資するのです。それを感じるとるためには、ネット情報だけでなく、着目した銘柄には時折、会社を訪問して会社の雰囲気を肌感覚で感じ取ることも大切です。

 外国人投資家はこれと思った銘柄には、日本人投資家以上に会社訪問に熱心と聞きます。数字だけでなく、「勢い」を感じ取ろうとしているのではないでしょうか。ある外国人投資家が言っていました。日本のオモテナシは日本で実際に触れてみないと分からないと。データだけでなく、会社を訪問して社長の顔色や会社の雰囲気などを感じ取ることも大切です。大事なお金を投じるのですから。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 05:00 | 特集