円相場の1ドル・120円台は2007年5月以来7年半ぶりの円安水準で、日経平均よりひと足早くリーマンショック前水準に達した。この1ドル・120円に匹敵する日経平均の水準は2007年2月の1万8300円である。円高に反転することなく、このまま1ドル・120円水準が保持できれば日経平均の1万8300円が見込めるだろう。
一方、円安の裏側の「ドル高」視点ということでみれば、足元ではドル高の支えとなっている米国景気が腰折れする心配はなさそうだ。心配された欧州経済や日本経済の減速によるアメリカ景気への影響も今のところ軽いものとなっている。オバマ大統領の直近の演説を受ける形で欧州は金融の量的緩和へ進む方向にあるし日本は10月末に量的追加緩和を実施しオバマ大統領の景気刺激要請に応える姿勢である。
中期的には量的金融緩和政策を10月で終えたアメリカ景気が金融に頼らないで自力走行ができるかどうかがポイントだろう。このため、言われている政策金利の引き上げは欧州及び日本経済に回復の兆しが見られるまでは実施はしないものとみられる。
とくに、アメリカ以外の世界経済が停滞している間は、世界のマネーはアメリカに向かいドル高、株高が続くものとみていい。原油価格の大幅下落がこうした流れに拍車をかけているようだ。世界マネーが再びアメリカ以外の国に向かうのはもう少し先になるものとみられる。NYダウベース1株利益の頭打ち傾向が鮮明となるまではNYダウは強い展開が続くものと予想される。
とくに、アメリカの日本に対する期待は非常に強いのではないかと思われる。もちろん、同盟国という強力な結びつきはある。しかし、親戚関係同様、借金の依頼ばかりでは嫌になるが、日本は多額の財政赤字はあるが大半を国内で賄っている。それに、バイオ、ロボットなど技術もいい。バブル崩壊で沈滞した経済を再生することは十分に可能である。こうしたことから今度の選挙で日本再生を掲げる安倍政権にアメリカは期待しているものとみられる。
それを裏付けるように、4日には日経平均がNYダウに対し13ポイントまで差を縮めている。年初にはその差が300ポイントていど開いていた。NYダウが大きく上昇する中で日経平均が追い上げている姿である。日本への期待の強さの現われといえる。
もちろん、12月14日の選挙で安倍政権が大勝しなくても、ともかく負けないで勝つことが条件である。もしも負けると2年前の総理が次々と代わるデフレ暗黒時代に戻ってしまう心配があるからだ。
円相場については次のフシである2007年6月の124円まで行くかどうかが来週のポイントとなりそうだ。























大阪堂島のコメ相場で始まった「罫線」はアメリカのシカゴに渡り「チャート」に姿を変え、今日でも多くの投資家にとって投資の際の海図的役割となっています。
長く続いた自民党政権時代においては、少々の政局不安はコップの中の嵐として受け止めて相場にはほとんど影響はありませんでした。美濃部氏が東京都知事に当選したときも短期間の下げ終わり相場の基調にはまったく影響はありませんでした。マーケットでは長い間、政局は売り材料にならないと判断してきました。
時の流れとは全ての生き物に公平に与えられた「時間」でしょう。だが、この世に「酸化」と「引力」の法則がある以上、今ある形をあるがままにとどめることは難しく、また、ひと所にとどめ置くことも難しいものです。
昔は、チャートをケイ線と言って方眼用紙に定規と鉛筆で手描きしたものです。駆け出し記者のころ北浜の大和証券を引け後に覗くと株式部の社員が手分けして数多くのケイ線を描いていた姿を思い出します。
人の心理は難しいものです。多くの人と一緒でありたいけど、その一方で人とは違う存在でもありたい。相反する気持ちを内包している生き物のようです。これが、はっきり現れるのは株投資の天底での心理ではないかと思います。
昔は、相場巧者をプロと呼んだものですが、今日の金融商品取引法では、『特定投資家』をプロ、『一般投資家』をアマとして区分しています。相場の上手い・下手がプロ、アマの基準ではなくなっています。
短期投資の人でも中長期投資の人でも投資対象となる銘柄は、「業績が好く」、「テーマ性がある」ということでほぼ一致しています。この2つの大切な要素を持っている銘柄が、キャピタルゲイン(値上り益)を狙える可能性が高いからです。違うのは、利益は小幅でいいから数日間の短期間で手にするか、あるいは数ヶ月、数年かけて大きく果実を手にするかの違いです。
学びを重ね自分の考えを持つことは大切なことです。しかし、自分の考えに固執するあまり世の中の動きと大きく乖離したのでは学んだことは役に立たなくなる心配があります。
運転技術に劣る人が猛スピードを出せば重大事故に繋がる心配があります。経営においても即断即決のできる経営者には、単に、勘の鋭さだけでなく、積み上げた基本というものが備わっているのではないでしょうか。








