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記事一覧 (07/04)エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治
記事一覧 (07/03)ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治
記事一覧 (07/02)ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治
記事一覧 (07/02)モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(5)】LCC就航・増便が人気に拍車
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(4)】スカイツリー効果で外国人観光客も回復
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(3)】五輪効果に原油価格下落の恩恵も
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(2)】海外旅行の大手各社取扱額は好調
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(1)】自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
記事一覧 (06/29)『夏相場9000円台も』、4月に続いて「2日新甫」で警戒感も=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/29)アンティーク・ブックから連想して、印刷関連株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/29)【株式投資Q&A】相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる?
記事一覧 (06/29)リブセンスは連日の分割落ち後高値、株式分割銘柄は売買金額半減株がより好パフォーマンス?!=浅妻昭治
記事一覧 (06/28)岡野バルブ製造は原発再稼働も通期業績下方修正で逆に運転停止状態?!=浅妻昭治
記事一覧 (06/27)IPO高人気はSNS関連株に限定か?!=浅妻昭治
記事一覧 (06/26)ファーストエスコは急反落、固定価格買取制度関連の東マ株も海外株安で利益確定売り=浅妻昭治
記事一覧 (06/25)引け味が違うニオイ?2ケタ低位値ごろの有配株に浮上余地=浅妻昭治
記事一覧 (06/22)『株主総会までは強い』か? そろそろ夏枯れ相場に備えるとき=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/22)サイモン&ガーファンクルの音楽から・・・電気機器セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ
2012年07月04日

エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク エムアップ<3661>(東マ)は4日、146円高の2398円と急続伸して始まっている。前日3日大引け後に株式分割を発表、歓迎して直近IPO株買いが増勢となっている。

 直近IPO株では、エイチーム<3662>(東マ)が今年5月末割り当て、リブセンス<6054>(東マ)が今年6月末割り当てでそれぞれ株式分割を発表、分割権利取りで人気化したあと、分割権利落ち後も高人気が続いており、直近IPO株人気再燃の決め手として同社株にも連想買いが入っている。

 エムアップの株式分割は、同社株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的にしており、7月31日割り当てで1株を2株に分割する。

 株価は、今年3月14日に公開価格1130円でIPOされ、1987円で初値をつけ、上場来高値3050円まで高人気化したが、IPO人気の一巡で上場来安値1355円まで調整、日本最大級の韓流ケータイサイトなどのコンテンツプロバイダ事業を展開するアドウェイズ・エンタテインメント(東京都新宿区)を子会社化したことをテコに2599円まで反発、足元では2200円台出没となっていた。エイチーム、リブセンスと同様に株式分割権利取りでリバウンド幅を拡大しよう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:18 | 特集
2012年07月03日

ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表、前年同期対比では減収転換したが、前期第4四半期(4Q)との四半期ベースでの比較では9.9%増と2四半期連続でプラスとなったおり、この連続プラスをポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃しているが、なお増減も巡って強弱感は拮抗、高値では方向感を模索するもみ合いに変わっている。

 同社の業績開示方針は、四半期決算を早期開示し、単独売上高、連結売上高、単独業績、連結業績と順次発表するのを基本としており、この四半期実績を前年同期対比で評価するか、直近の四半期実績で比較するかで株価の反応度の高安が分かれる展開を続けてきた。

 今期1Q単独売上高は、208億7600万円と前年同期比で0.8%減となったが、前期4Q対比で9.9%増と前期3Qを底に連続プラスとなった。精密加工装置が、アジア地域のサブコンを中心にスマートフォンやタブレット端末向けの半導体の増産投資が、積極化された影響を受けたことが要因となっている。

 なお、1Q連結売上高・単独業績は7月26日、1Q連結業績は8月8日にそれぞれ発表を予定しており、業績動向にさらに注目が集まろう。

 株価は、下方修正が続いた前期から今期業績の増益転換を予想し市場コンセンサスを上回ったことで年初来高値4950円をつけたが、円高進行と世界同時株安で同安値3850円まで急落、半値戻し水準までリバウンドした。PERはなお16倍台と下げ過ぎを示唆し、信用取組は売り長となっており、売り方、買い方の攻防が続こう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:11 | 特集
2012年07月02日

ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー またまた6月末は悩ましい週末を迎えたが、日経平均株価は、ほぼ高値引けの9000円大台乗せとなり、見切り発車の「金曜日の後場高」は正解だったようである。とにかく市場関係者のマーケット・コメントは、週末金曜日の後場取引時間中も、「リスク・オフ」か「リスク・オン」かで揺れていたのである。

 後場取引時間早々にEU(ユーロ圏・欧州連合)のファンロパイ大統領のスペインの銀行に対する直接資本注入発言が伝わってきたが、肝心のドイツのメルケル首相の記者会見が先延ばしされていたからである。「何も決められない」の日本ではないが、欧州債務危機解消のもうひとつの目玉のユーロ共同債発行について、合意に至らないのではないかとの懸念が完全には拭えなかった。市場関係者のコメントは、「買いたい弱気」のようにいまひとつ歯切れが悪かった。

 無理もない。6月17日のギリシャ議会の再選挙以来、「日本時間」の「金曜日の後場高」は、週明けの「欧州時間」、「米国時間」では、ことごとく株安、ユーロ安に変わって冷や水を浴びせられ続けていた。簡単に「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトするわけがないのを思い知らされていた。

 しかし、今回の前週末は、EU首脳会議を終わってみれば、マーケットは踏み込んだ金融危機対策の合意をサプライズと評価して欧州、米国と世界を一回り、株高とユーロ高ばかりか、原油、金の商品価格まで急反発したのである。今度こそ、狼少年の「狼が来た」の3度目の正直ではないが、翌週の強調相場に期待をつなぐ「金曜日の後場高」は、本物、正解だったということになる。

 7月相場は、アノマリー(変則性)が「荒れる」と教える「二日新甫」で、しかも週明け早々の2日寄り付き前には日銀短観の発表を控えている。日本時間、欧州時間、米国時間と株高、ユーロ高が続いたにもかかわらず、市場関係者の一部からは、スペインの銀行への資本注入の具体的は手順や条件が不透明で、さらに世界経済の失速を懸念するコメントがなお聞かれないでもない。しかし「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトしたとすれが、もう行けるところまで行かなければ収まりはつかないということになる。

 となると、今週は、強気、弱気の相場感は脇に置いといて、どの銘柄に買いを入れればいいかという問題になる。多分、週明けはほぼ全銘柄が上値を試す展開から始まるはずで、どの銘柄に絞り込めばリターンが大きくなるか投資パフォーマンスの競い合いが強まる。日経平均株価の感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)ファナック<6954>(東1)か、7月相場のメーンテーマとなる固定価格買取制度関連の再生エネルギー関連株か、それとも7月27日に開会式を迎えるロンドン五輪関連株かなどなど、いろいろ目移りはする。そのなかで敢えて注目したいのが、底上げ相場の定番セオリーである「リターン・リバーサル」買いである。谷の深い急落した銘柄ほど反発幅も大きくなるとするテクニカル投資である。

 対象はもちろん、日経平均株価構成の225銘柄に限定である。その225銘柄のうち、どこからどこまでの谷が深いか見極めることになるが、この際、年初安値から2〜3月高値へ向けての上昇率が高く、さらに2〜3月高値から6月安値への下落率が大きい銘柄をこの第1候補としたい。このスクリーニングで山が高く谷の深い銘柄として浮上する銘柄は、結構、バラエティに富んだ結果となった。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:56 | 特集

モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク モブキャスト<3664>(東マ)は2日、163円安の1786円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。同社株は、今年6月26日に公開価格800円で新規株式公開(IPO)され、公開初日は買い気配を切り上げたまま値がつかず、上場2日目に公開価格比2.8倍の2301円で初値をつけ、初値倍率は今年トップとなり、2570円高値まで買い進まれたが、全般市場が、欧州金融危機の一巡で主力株を中心に持ち直しの動きを強めていることから、乗り換えの売り物が続いている。

 同社株を含めて6月のIPOは、4社あったが、このすべてが公開価格を上回って初値もつけ、平均初値倍率は61.2%となった。初値倍率は、今年3月(2月22日上場のマックスバリュ九州<3171・JQS>を含め7社)の31.6%、4月(5月29日上場の北の達人コーポレーション<2930・札ア>を含め5社)の46.0%を上回り今年最高となった。

 モブキャストの初値倍率は、今年4月4日IPOのエイチーム<3662>(東マ)の2.7倍を上回って今年第1位となり、昨年9月22日IPOのブレインパッド<3655>(東マ)の初値倍率にわずかコンマ以下の僅差で及ばなかった。

 月間平均初値倍率も同9月の2.1倍以来の高さとなったが、同9月は、全般相場が調整色を強めるなか、IPOシフトが進んだもので、その後の全般相場の復調とともに、IPOの月間平均倍率も低下に転じており、現在のところ3社が予定されている7月のIPO市場がどう展開するか、注目されることになる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:30 | 特集
2012年07月01日

【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配

■大手旅行・鉄道・ホテルなどの関連銘柄

 大手旅行業者および旅行サイト運営関連では、旅行サイトを運営するカカクコム(東1・2371)比較.com(東マ・2477)楽天(JQS・4755)ヤフー(東1・4689)、そして大手旅行業者の近畿日本ツーリスト(KNT)(東2・9726)エイチ・アイ・エス(東1・9603)、さらに大手旅行業者の日本旅行を傘下に置くJR西日本(東1・9021)、阪急交通社を傘下に置く阪急阪神ホールディングス(東1・9042)などがあるだろう。

 鉄道会社関連では、東武鉄道(東1・9001)東京急行電鉄(東1・9005)京浜急行電鉄(東1・9006)小田急電鉄(東1・9007)京王電鉄(東1・9008)京成電鉄(東1・9009)JR東日本(東1・9020)JR西日本(東1・9021)JR東海(東1・9022)近畿日本鉄道(東1・9041)名古屋鉄道(東1・9048)、航空会社関連では、全日本空輸(東1・9202)スカイマーク(東マ・9204)スターフライヤー(東2・9206)、そしてLCC(格安航空会社)に出資している三菱商事(東1・8058)東京センチュリーリース(東1・8439)などがあるだろう。

 ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連では、ホテル予約サイト運営の一休(東1・2450)、東京ディズニーランド運営のオリエンタルランド(OLC)(東1・4661)東京ドーム(東1・9681)帝国ホテル(東2・9708)藤田観光(東1・9722)ロイヤルホテル(大2・9713)、グループ企業がホテルやレジャー施設を運営している三井不動産(東1・8801)三菱地所(東1・8802)、さらに新観光スポットやホテルを運営する鉄道各社などがあるだろう。

 その他では、都心型立地の百貨店各社や家電量販店各社などに加えて、地図の昭文社(東1・9475)、海外旅行保険加入者向けに旅行先で病院紹介などを行う日本エマージェンシーアシスタンス(EAJ)(JQS・6063)などがあるだろう。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:10 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(5)】LCC就航・増便が人気に拍車

■LCC(格安航空会社)が相次いで就航

 LCC(格安航空会社)が相次いで就航し、大手旅行業者がLCCを使う商品の取り扱いを拡大させていることも、国内観光旅行の需要拡大に寄与するだろう。さらに国際線にもLCCの就航・増便が本格化すれば、外国人訪日客の回復につながることも期待されるだろう。

 3月に就航したピーチ・アビエーション(全日本空輸<9202>(東1)、ファースト・イースタン・アビエーション、産業革新機構が出資)は日本初の本格的LCCとなった。さらに7月にはジェットスター・ジャパン(豪カンタスグループ、日本航空、三菱商事<8058>(東1)東京センチュリーリース<8439>(東1)が出資)、8月にはエアアジア・ジャパン(全日本空輸<9202>(東1)と、アジア最大のLCCであるエアアジアが出資)が就航する。

 国内旅行の需要拡大では、大型テーマパーク・レジャー施設の入場者数増加も期待され、中国人観光客の増加では、東京都心部を中心に百貨店や家電量販店の売上増も期待される。また、東京や大阪の主要ホテルでは、稼働率が回復傾向を強めており、外国人訪日客の回復などで一段の稼働率上昇も期待されるだろう。

 観光旅行・レジャー関連の注目業界としては、旅行業者関連、旅行サイト運営関連、鉄道関連、航空関連、ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連などがあるだろう。

 中でも、海外旅行に強みを持つ大手旅行業者や、東京都内の新観光スポットやホテルなどを運営する鉄道・不動産関連などが注目されそうだ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:52 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(4)】スカイツリー効果で外国人観光客も回復

■国内旅行が回復傾向を強める

 国内旅行に関しては、東京都内を中心として新観光スポットのオープンが相次ぎ、人気が高まっていることが寄与しそうだ。また、関西方面での今夏の電力不足問題への対応策として、北海道、東北、沖縄などへの長期滞在型の旅行が増加する可能性もあるだろう。東北地方への被災地応援ツアーなども期待されるだろう。

 外国人訪日客の回復が本格化すれば、東京ディズニーランドなどの大型テーマパーク・レジャー施設、さらに都心部のホテル、百貨店、家電量販店なども恩恵を受けるだろう。

 観光庁の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」では、国内旅行も回復傾向を強めている。12年4月の主要旅行業者別の国内旅行取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比37.5%増加の635億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同25.3%増加の153億円、日本旅行は同33.2%増加の177億円、阪急交通社は同103.4%増加の126億円、楽天トラベルは同32.5%増加の226億円となり、総じて好調な模様である。

■東京スカイツリーなど東京都内の新観光スポットが寄与

 国内旅行が回復傾向を強めている背景には、東京都内の新観光スポットの寄与もあるだろう。東京都内では、大型商業施設の「ダイバーシティ東京プラザ」「渋谷ヒカリエ」「東急プラザ表参道原宿」「東京スカイツリー・東京ソラマチ」などが、ゴールデンウイーク(GW)前後に相次いでオープンし、新観光スポットとして人気が高まっている。

 特に人気の高い「東京スカイツリー・東京ソラマチ」への来場者数は、5月22日の開業から1カ月で年間目標の2割超に当たる550万人を超えた。また「渋谷ヒカリエ」には、開業から1カ月半となる6月中旬までに450万人が来場した。観光バスの「はとバス」では満席の状況が続いている模様だ。さらに、JR東京駅・丸の内側「赤レンガ駅舎」復元も10月オープン予定であり、東京都内の新観光スポットの人気度は一段と高まりそうだ。

■外国人訪日客の回復はやや遅れている模様

 日本を観光で訪れる外国人訪日客の回復はやや遅れている模様だ。日本政府観光局(JNTO)が6月22日に発表した「訪日外客数12年5月推計値」によると、12年5月の訪日外客数は66.9万人となった。11年5月に比べて87.0%増加したが、東日本大震災前の10年5月との比較では7.3%減少となった。4月が78.08万人で11年比163.9%増加、10年比0.9%減少だったのに対して、観光ビザ発給要件緩和など効果はあるが、放射能汚染への不安感や為替の円高などで、回復ペースが鈍化しているとしている。なお1〜5月累計で見ると、12年は336.13万人となり、11年比40.1%増加、10年比4.6%減少となった。

 12年5月を地域別に見ると、韓国からの訪日外客数は15.74万人で、11年比87.3%増加したが、10年比21.9%減少となった。放射能汚染への不安や為替の円高影響などで回復が遅れているとしている。一方、中国からは11.34万人で、11年比93.5%増加、10年比0.7%増加して、5月としては過去最高となった。個人観光ビザの発給要件緩和などにより個人旅行者が増加傾向の模様である。また、台湾からは12.11万人で、11年比78.2%増加、10年比6.1%増加した。日台間の航空座席供給量の拡大も寄与したとしている。

 外国人訪日客の回復に向けての取り組みも活発化している。日本の外務省は富裕層の中国人観光客向けに、3年以内ならば何回でも訪日できる「数次査証(ビザ)」の発給要件を緩和する模様だ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:48 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(3)】五輪効果に原油価格下落の恩恵も

■ロンドン五輪観戦ツアーは人気の模様

 為替が対ドル、対ユーロともにやや円高水準で推移したことに加えて、今年のゴールデンウイーク(GW)は休日の並びが良かったため、長期間の休暇を取りやすかったこともあり、海外旅行は総じて好調だった。

 そして夏の海外旅行予約についても、足元でも為替が円高水準で推移していることを背景として、各旅行業者ともに出足は概ね好調な模様である。今年は昨年に比べて9月の休日の並びが悪いため、長期間の休暇を取りにくいこともあり、7月〜8月に需要が集中する可能性もある模様だ。

 7月〜8月には、2012年夏季五輪(ロンドン五輪)(開会式7月27日〜閉会式8月12日)が開催されるため、周辺の観光地と組み合わせた観戦ツアーも人気の模様である。11月には、南太平洋で皆既日食が観測されるため、観測ツアーの申し込みも順調な模様である。

 さらに足元では、原油価格が大幅に下落しているため、航空会社が航空運賃に上乗せするサーチャージ(燃油特別付加運賃)が一段と下落する可能性があるだろう。これも追い風となりそうだ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:47 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(2)】海外旅行の大手各社取扱額は好調

■海外旅行は円高を追い風に大手軒並み大幅伸長

 6月13日に観光庁が発表した「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によると、12年4月の主要旅行業者58社の総取扱額は4638億円だった。11年4月に比べて35.4%増加し、東日本大震災前の10年4月との比較でも5.3%増加した。

 このうち海外旅行は1744億円で、11年比28.9%増加し、10年比でも14.9%増加した。国内旅行は2835億円で、11年比37.5%増加し、10年比でも0.4%増加した。外国人旅行は58億円となり、11年比5.1倍だったが、10年比では8.3%減少した。

 主要旅行業者別に12年4月の総取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比39.8%増加の1037億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同27.3%増加の255億円、日本旅行は同28.8%増加の273億円、阪急交通社は同68.3%増加の350億円、エイチ・アイ・エス(東証1部9603)は同22.3%増加の256億円、楽天トラベルは同32.5%増加の239億円となり、大手各社の取扱額は総じて好調な模様である。

 このうち海外旅行については、為替の円高が追い風となるため、引き続き好調に推移することが期待されている。

 観光庁の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」で、海外旅行取扱額は12年4月で9カ月連続の増加となった。為替の円高を背景として、韓国などのアジア方面、そして欧州方面やハワイ方面が好調な模様である。

 4月の主要旅行業者別の海外旅行取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比36.6%増加の375億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同21.1%増加の91億円、日本旅行は同13.2%増加の87億円、阪急交通社は同52.7%増加の222億円、エイチ・アイ・エス(東証1部9603)は同21.8%増加の244億円となった。海外旅行については、大手各社の取扱額は総じて好調な模様である。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:46 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(1)】自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める

■内外とも増勢の観光旅行、海外は円高が追い風、国内はツリー効果

 観光旅行・レジャー関連業界では、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して需要の回復傾向を強めている。

 春の行楽シーズンであるゴールデンウイーク(GW)期間は、天候不順の影響などで地域や業種によってややバラツキもあった模様だが、今年GWは休日の並びが良かったこともあり総じて好調だった模様である。さらに今後、夏から秋の行楽シーズンを迎えて一段の盛り上がりが期待されている。

 海外旅行では為替の円高が追い風となって好調を維持している。また国内旅行では「東京スカイツリー」など、新観光スポットがGW前後から相次いでオープンしていることも寄与するだろう。

 外国人訪日客の回復がやや遅れている模様だが、ビザ発給要件の緩和やLCC(格安航空会社)の就航なども寄与して、徐々に回復傾向を強めるだろう。

 観光庁が5月17日に発表した「11年度主要旅行業者旅行取扱状況年度総計(速報)」によると、11年度(11年4月〜12年3月)の総取扱額は6兆490億円で、10年度(10年4月〜11年3月)に比べて0.5%減少となった。

 このうち海外旅行は2兆2345億円で同2.0%増加した。為替の円高などが寄与して好調を維持した形である。一方、国内旅行は3兆7670億円で同1.4%減少、外国人旅行は473億円で同25.3%減少した。11年3月に発生した東日本大震災後の自粛ムードや、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染への不安などで、国内旅行と外国人旅行は低調だった。

 ただし四半期別に前年度比増減率の推移を見ると、総取扱額は11年4〜6月(1Q)が16.2%減少、7〜9月(2Q)が0.5%減少、10〜12月(3Q)が2.9%増加、12年1〜3月(4Q)が13.4%増加と、回復傾向を強めている。

 このうち海外旅行については1Qが11.9%減少、2Qが1.6%増加、3Qが5.7%増加、4Qが12.9%増加となり、為替の円高を追い風として、いち早く回復傾向となっている。国内旅行は1Qが17.6%減少、2Qが1.3%減少、3Qが1.5%増加、4Qが13.6%増加となった。11年10〜12月期以降は、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して回復傾向を強めている。一方で外国人旅行は1Qが61.8%減少、2Qが22.8%減少、3Qが7.0%減少、4Qが20.6%増加となった。外国人の間では放射能汚染に対する不安感が強い模様で回復が遅れていたが、12年1〜3月以降は回復傾向となっている。

■国内宿泊観光が急回復、日帰りも引き続き好調

 また、観光庁が6月18日に発表した「旅行・観光消費動向調査」によると、12年1〜3月期の旅行・観光の消費額(速報)は、国内宿泊観光旅行が2兆304億円となり、11年1〜3月期に比べて21.7%増加し、東日本大震災前の10年1〜3月期との比較でも5.7%増加した。国内日帰り観光旅行は7536億円となり、11年比で27.4%増加し、10年比でも7.5%増加した。

 12年1〜3月期の延べ旅行者数(速報)は、国内宿泊観光旅行が4195万人・回となり、11年比で26.4%増加し、10年比でも17.7%増加した。国内日帰り観光旅行は4911万人・回となり、11年比で31.3%増加し、10年比でも25.4%増加した。

 これらのデータから明らかなように、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して、海外旅行は好調に推移し、国内旅行も東日本大震災前を上回る水準に回復している。そして観光旅行・レジャー関連業界にとって、今年の夏から秋にかけては一段の盛り上がりが期待されるだろう。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:44 | 特集
2012年06月29日

『夏相場9000円台も』、4月に続いて「2日新甫」で警戒感も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(7月2日〜6日)は、夏相場のスタート。9000円乗せから、うまく行けば9207〜9332円どころにある「マド埋め展開」も見込めそうだ。しかし、7月は今年4月に続いて、『2日新甫』に当っている。上値に対し深追いは避けたいところでもある。

 崩れそうで、底堅く推移しているNYダウの動きも日本のマーケットには支え。去る、25日以降、NYダウは幾度か大きく下げる場面があった。しかし、場中では安いものの終値では戻している。いわゆる、「下ヒゲ」の長い、典型的な「下値用なし」の動きだ。もちろん、25日線は維持している。

 欧州会議で、ユーロに対する政策が緊縮政策だけでなく経済成長策も打ち出されたことがある。約12兆円規模のインフラ投資が行われる。「どれほどの効果となるか」、「本当に強気できる材料か」ということについては今の段階では分からないものの、ひとまずマーケットに対し下支え効果が予想される。ただ、欧州が小康状態となる分、アメリカの景気対策期待は引っ込むこととなりそうだ。

 NYでは下値抵抗力があると見た売り方が買い戻しを積極化させることも予想される。このため、NYダウは75日線の1万2830ドル(28日終値は1万2602ドル)程度まで反発が予想される。

 連れて、日経平均も夏相場期待から今年5月14日以来となる9000円台に乗せた。7月から自然エネルギーによる電力買取も始まる。日本が脱原発・自然エネルギー立国への第一歩としての評価も高まるだろう。しかも、タイミングよく、日本の経済水域・南鳥島に220年分にも相当する「レアアース」のあることが報道されている。クリーンエネルギーとレアアースで、技術立国再生にむけてのシナリオが描けそうだ。

 うまく行けば日経平均は今年5月上旬につけた9207〜9332円の「マド開け」を埋めることもありそうだ。ただ、注意が必要な点は、7月は今年4月に続いて、月初の立会いが2日の月曜日から始まる「2日新甫」に当っていることだ。「2日新甫は荒れる」として警戒される。実際、4月は2日の1万0190円から6月4日の安値8238円まで19%強も大きく下げている。

 しかも、例年、7〜9月は出来高が年間でも少ない季節で主力銘柄は動き難い。この季節はマーケットの主役である外国人投資家のバカンスシーズンということもある。7月上旬、高い場面があっても気を許していると外国人投資家が売り逃げて休暇入りということにもなりかねない。個人投資家は、外国人投資家が多く持っていないような小型銘柄に投資するのがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:45 | 特集

アンティーク・ブックから連想して、印刷関連株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・日本橋の丸善へ本を買いに行った際、同店3階にある『ワールド・アンティーク・ブック・プラザ』にも入ってみた。1点数十万〜数百万円するような海外のアンティーク・ブックなどが展示販売されている。もちろん私には手が出ないので、完全に「見るだけ」の、お店側にとっては迷惑な冷やかし客である(汗)。

 さすがにその場でメモを取るわけにはいかないので、頼りない記憶だけで書くと、グーテンベルクの聖書やら、モーツァルト(だったか・・・?)の楽譜やら、美しい植物図鑑の絵やら、すごい物が多くあったように思う。おかげさまで目の保養になった。日本では美術品を展示する美術館は多いものの、こうした美しい古書や稀覯本などを専門的に集中展示している所は(私が無知なだけかもしれないが)少ないように思う。でも、そこはあくまでお店であって、私のように目の保養を目当てに来る冷やかしは、お店側にとってはいい迷惑なのだが・・・。

 連想して、本・書籍・印刷等の関連銘柄を見てみた。

★東洋インキSCホールディングス〈4634〉(東1)

 印刷インクの国内首位企業で、液晶パネル用顔料なども扱っている、東洋インキSCホールディングス<4634>(東1)を入れる。29日終値は10円高の291円。単位1000株。PERは約11倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは3月につけた年初来高値348円から反落し、以降は続落トレンドで来ていたが、6月4日と同5日に年初来安値253円をつけてからは、地合いの好転も背景にリバウンドトレンドとなっている。今後の地合いにもよろうが、トレンド維持で、まずは350円フシまでの戻りを目指す。

★日本写真印刷〈7915〉(東1)

 印刷メディア事業のほか、加飾フィルム、タッチ入力デバイスなどの事業を行なっている日本写真印刷<7915>(東1)を入れる。29日終値は30円高の889円。単位100株。PBRは約0.8倍となっている。チャートは中期続落トレンドで来ていたが、6月4日につけた年初来安値725円を底に反発。以降は調整を挟みながらもジリ高トレンドを形成している。トレンド維持で1000円フシ上抜けといきたい。

 今期2013年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純損失は前年比で損失幅縮小を見込んでいる。また、会社四季報には、次期2014年3月期は増収、営業・経常・純損益は黒字転換との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集

【株式投資Q&A】相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる?

【株式投資Q&A】

:ベテランの人に、「相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる」、と教えられます。どういうことでしょうか、よく理解できません。

:投資経験のある人ほど、そういう言い方をされますね。理屈というより、永年の経験による「勘」のようなものだといえるでしょう。漁師さんが今はすばらしい天気なのに明日は風の強い雨の日になりそうだといったことと似ているのではないでしょうか。

 相場経験の豊かな人が、「相場の天気を肌で感じ取る」といったことだろうと思います。

 もちろん、そこには漁師さんが毎日、海に出て風の動き、波の動きなどを感じ取っているからです。同じように相場においても、時たまマーケットの動きを見たくらいでは直感は沸いてこないと思います。やはり、永年の経験がモノを言うと思います。>>記事の全文を読む
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:51 | 特集

リブセンスは連日の分割落ち後高値、株式分割銘柄は売買金額半減株がより好パフォーマンス?!=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク リブセンス<6054>(東マ)は29日、510円高の3510円まで上げて、前日に続き株式分割権利落ち後の高値を更新した。前場終値は、40円安の2960円。

 全般相場が膠着し、内需株シフトを強めるなか、直近IPO(新規株式公開)株人気が高まり買い増勢となっているものだが、株式分割(1対2)で単元株当たりの売買金額が、株式分割前に比べ半減したことも、売買活発化につながっている。

 株価水準自体も、6月26日の権利付き最終日終値5000円に対して、権利落ちの27日は2600円で寄り付き、きょうの高値まで落ち妥当値を上回る好パフォーマンスを示している。

 同様に株式分割(1対200)の権利落ち後に単元株制度を採用して売買金額が半減したのが、JT<2914>(東1)で、きょう29日は、67円安の2326円まで下げて急反落しているが、株価水準自体は、落ち妥当値を上回っている。

 6月27日に株式分割の権利を落とした銘柄は、18銘柄の達しているが、このうち売買代金が半減した銘柄は、半分の9銘柄となっている。楽天<4755>(JQS)も、1対100の株式分割を実施したが、単元株式数は1株から100株に変更、売買代金そのものは変わらない。今後、売買代金半減銘柄とパフォーマンスに格差が生じるか要注目ということになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:36 | 特集
2012年06月28日

岡野バルブ製造は原発再稼働も通期業績下方修正で逆に運転停止状態?!=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 岡野バルブ製造<6492>(東2)は、前日27日大引け後に今11月期第2四半期(2Q)累計業績と11月通期業績の修正を発表、2Q累計業績は上方修正、11月通期業績は下方修正と増減マチマチとなっており、原子力発電所の再稼働が、逆に業績を休止状態に追い込む皮肉な結果につながっている。

 業績修正のうち11月通期業績は、期初予想より売り上げを9億円、経常利益を1億6000万円、純利益を4500万円それぞれ引き下げ、純利益は、2億7000万円(前期比29%減)と連続減益率を悪化させる。

 2Q累計業績は、柏崎原子力発電所5号機、6号機の定期検査工事や収益性の高いメンテナンス工事の寄与などで上方修正となったが、11月通期業績は、原子力定期検査工事が見込めず、海外向け生産の減少、原子力発電所向けのメンテナンス工事案件の減少、工事量の絶対不足による待機コスト増加などから下方修正につながった。

 株価は、国内原発全50基の運転停止で年初来安値203円まで売られ、6月10日の野田首相の再稼働発言で底上げ、関西電力<9503>(東1)の大飯原子力発電所3号機の再稼働準備作業開始の16日以降、連騰してきた。業績に加え株価も、運転停止状態となるか、下値で試す展開が続くことになりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:34 | 特集
2012年06月27日

IPO高人気はSNS関連株に限定か?!=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

■上場2日目に初値

浅妻昭治のマーケット・トーク モブキャスト<3664>(東マ)が、前日26日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)され、公開価格800円に対して買い気配のまま推移して値がつかず、1850円買い気配で約49万株の買い物を残した。

 上場2日目のきょう28日は、買い気配値をアップさせて始まり、9時46分に2301円(公開価格800円の約2.9倍)で売買が成立し、上場2日目に初値をつけた。

 今年のIPO市場は、同社株まで16社が上場されているが、このうち上場初日に初値をつけず買い気配値のまま推移、2日目に初値形成となったのは4月4日上場のエイチーム<3662>(東マ)以来で、2社目となる。

 エイチームも、業態は、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)ゲーム関連のコンテンツ関連株で、IPO高人気は、SNS関連株限定を示唆しているようだ。エイチームは、公開価格1080円で上場され2.7倍の2923円で初値をつけ上場来高値4700円まで買い進まれたが、高額課金の「コンプリートガチャ」中止が響いて2361円まで急落、安値で発表した株式分割(1対3)に今7月期業績の上方修正が続いて、落ち後安値から95%高した。

 モブキャストが、このエイチームの初値倍率をどの程度上回って今年トップに躍り出るか注目されるとともに、両社の高人気が連携し、SNゲーム関連株の逆行高をリードする展開も想定される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:03 | 特集
2012年06月26日

ファーストエスコは急反落、固定価格買取制度関連の東マ株も海外株安で利益確定売り=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ファーストエスコ(Fエスコ)<9514>(東マ)は26日、1380円安の2万2610円と5営業日ぶりに急反落している。7月1日にスタートする再生エネルギーの買取制度を先取りして関連株買いが続き、前日25日には関連の上場型投信創設が観測されて騰勢加速となったが、前日25日の海外市場が、欧州金融危機の再燃懸念を強め、NYダウの138ドル安など軒並み安なったことが響き、利益確定売りが先行している。

 東証マザーズ市場の同じ関連株では、前日に揃ってストップ高した省電舎<1711>(東マ)日本風力開発<2766>(東マ)も、きょう27日は、寄り付き安から一時プラス転換する場面も交えもみ合っている。

 Fエスコの株価は、今6月期業績の下方修正・増益率縮小で、年初来安値を覗く1万7000円台まで調整したが、バイオマス発電事業を展開している子会社白河ウッドパワーが、東日本大震災の被災地の福島県からガレキの処理や県内の林業で発生する樹皮の受け入れを決めたことを材料視して窓を開けて同高値3万2500円まで9割高、ほぼ往って来いの再調整安値から固定価格買取制度の固定価格決定で2万円台を回復した。

 同社株を含めて省電舎、日本風力開発の東マ銘柄は、業績の水面下推移など低迷が長引いているだけに、固定価格買取制度スタートに伴う業績高変貌期待を大きく、なお下値では強弱感が対立、逆行高展開の可能性を示唆しているといえそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:01 | 特集
2012年06月25日

引け味が違うニオイ?2ケタ低位値ごろの有配株に浮上余地=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 兜町で初めて教えてもらった相場用語は、「金曜日の引けピン」と「月曜ボケ」であった。投資家心理のヒダを言い当てていて妙だと納得したものである。なかでも「金曜日の引けピン」は、数々の行け行けドンドンの強気相場では、金曜日の後場高が、週休みを挟み売り・買いポジションを手仕舞しなければならないはずの投資セオリーまで無視して、翌週週明けの相場の夜放れ期待さえ高めるなど、悲喜交々の相場ドラマにつながったことは記憶に新しい。

 このところの東京市場は、この「金曜日の引けピン」ほどではないが、引け味が、これまでとはやや違うニオイがしてきたようである。相場イベントに対する週末、週明けの感応度が、海外市場と東京市場とで方向が異なってきた印象がするのだ。東京市場は、久しく独自の材料で動く相場シーンが少なく、海外市場のコピー相場として、「米国時間」、「中国時間」、「欧州時間」で動くとされてきたが、この2週間、よく言えば独自色を発揮し、悪く言えば海外市場の読み違いとも形容できるイレギュラーな反応を示したのである。

 6月17日のギリシャ議会の再選挙では、緊縮政策継続派政党の過半数獲得に素直に反応して株高で反応したら、海外株は、今度はスペインの金融機関の不良債権問題を厳しく問いただして株安となり、中国の景況感悪化についても、東京市場は、織り込み済みとして反応薄だったものが、米国NYダウは、世界経済の減速懸念を強めてネガティブに評価し、250ドル安と今年2番目の下げとなった。

 前週金曜日の東京市場は、このNYダウの急落にもかかわらず、日経平均株価は一時、3日続伸とプラスに転じた場面もあり、大引けは、小幅反落にとどまった。追い掛けるようにNYダウは、小幅反発して引けたが、週明けは、NYダウの急落が正しかったのか、日経平均株価の小反落が正解だったのか試す展開が続くことになる。為替相場の円安転換も含めて、市場では「リスク・オフ」から「リスク・オン」への相場の大勢反転を先打ちする強気のマーケット・コメントも出てきた。

 こうなると勢いを増すのが、外国為替証拠金取引(FX)でかつてグローバル・マーケットで勇名を「ミセス・ワタナベ」の向こうを張る個人投資家の「ミスター・ワタナベ」たちである。東京市場の主導権を握り続けている外国人投資家への逆張りで相場のフシフシでその存在感を主張するヘソ曲がり・一言居士投資家が、腕によりを掛ける頃合となる。来るべく7月相場が、波乱必至の「二日新甫」となれば、モチベーションは最大級となるはずだ。

 もちろん主導する主力株は、低位値ごろを最大の株価材料とする「ご意見無用」の極低位株である。これは前週末22日の値上がり率ランキングを一覧すれば一目瞭然となる。東証第1部での建設株を筆頭に、東証第2部、大証第2部では極低位値ごろ株が、大挙して値上がり率ランキングの上位にランクインした。なかには1円高しただけでトップ20位に滑り込んだ銘柄まで出た。

 これを「懲りない面々」の短期値幅取り、実態無視の無差別材料株物色とするのが、マーケットの大方の見方ではある。しかし、もしここに「東京時間」展開の萌芽があるとしたら、リスクを「極小化」し、リターンを「極大化」するテクニックを駆使しつつ、対応することには一考余地があるのではないだろうか。株価が、2ケタ以下の極低位株は、全市場でワースト100までセレクトしても、ワースト100位の株価が、なお64円とまさに無尽蔵である。そこから、何らかのフルイにかけてセレクトすれば、リスクの極小化しリターンを最大化する銘柄が、浮上しないとも限らない。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:13 | 特集
2012年06月22日

『株主総会までは強い』か? そろそろ夏枯れ相場に備えるとき=犬丸正寛の相場展望

『株主総会までは強い』か? そろそろ夏枯れ相場に備えるとき=犬丸正寛の相場展望 来週(25〜29日)は6月最終相場であり、株主総会ピーク週でもある。『株主総会までは高い』という展開だろう。

 6月相場は一見、強そうではあったものの盛り上がりに欠けた。6月に入って東証1部の出来高が20億株を超えたのは、まだ立会いを残しているものの、これまでのところ6日と8日の2営業日だけだ。しかも、これから先、7〜8月は年間でも出来高の少ない時期が控えている。いわゆる「夏枯れ相場」を迎える。

 この間、3月期決算会社の第1四半期(4〜6月)決算の発表が控えているものの、霧の晴れない欧州信用不安、円高傾向、電力不安などを考えると、第1四半期発表において見通しを増額することは期待し難いだろう。引き続き欧州の信用不安の行方を注意深く見守る展開だろう。とくに、アメリカも欧州信用不安の様子見のようである。低金利政策は継続されるものの、QE3(第3次金融緩和政策)は今回はほぼ見送りされた。

 このため、21日のNYダウは250ドル安となった。そのNYダウについては、上値が75日線(1万2856ドル)、下値が25日線(1万2493ドル)。この狭間のモミ合いに入ってきたものとみられる。もちろん、今後、欧州信用不安が拡大し米国経済へ影響が及ぶようならQE3の登場ということだろう。

 一方、22日(金)の日経平均は、21日(木)のNYダウが250ドルも下げたのに比べると下げは小さい。一つには、6月以降の反発局面で日経平均がNYダウに比べで出遅れていたこともある。また、日本独特の「株主総会前は強い」という市場での雰囲気がある。

 最近のマーケットでは、外国人投資家の持株の多そうな銘柄の上値が重い。昨今、外国人投資家の日本株売却が報道されている通りである。このため、主力株を避け、新興系銘柄に物色のホコ先が向かっている。実際、連日ストップ高となる新興系銘柄が目を引く。

 さらに、これから「夏枯れ相場」に向かうと、こうした傾向は、いっそう強まるものとみられる。新日本理化<4406>日本橋梁<5912>といった人気銘柄が徐々に息を吹き返す可能性もありそうだ。

 来週は株主総会ピークの週で、日経平均は9000円へ挑戦する可能性もありそうだ。しかし、仮に9000円に乗せれば目先の達成感が強まるものとみられる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:35 | 特集

サイモン&ガーファンクルの音楽から・・・電気機器セクター株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 最近、サイモン&ガーファンクルにハマっている。おもに1960年代に活躍したアメリカ人男性2人のポピュラー音楽デュオで、有名な曲としては『サウンド・オブ・サイレンス』『スカボロ・フェア』『コンドルは飛んで行く』『ミセス・ロビンソン』などがあり、また、『明日に架ける橋』でグラミー賞を受賞したシンガーでありアーティストでもある。ダスティン・ホフマンが主役を演じてヒットした、1967年のアメリカ映画『卒業』の音楽を担当したユニットといえば分かる方も多いかもしれない。デュオとしては1970年に解散したものの、その後、折に触れて「再結成」をし、大規模なコンサートなどを行なっている。

 私がサイモン&ガーファンクルを初めて聴いたのは、40年くらい昔の幼い頃、親の「4チャンネルステレオ」を使って「レコード」で、だった。その後しばらく聴かなくなり、次に再び聴くようになったのは中高生時代で、自分用の「ラジカセ」を使って、おもに「カセットテープ」で聴いていた。それから20年くらい経った最近、また聴くようになったのだ。今は古い音源を引っぱり出してきて、あるいはネット経由で聴いている。

 ところで、上記のカギカッコでくくった言葉・・・いずれも懐かしい言葉だが、若い方々だと意味がよく解らないかもしれない(笑)。アナログからデジタルへ以降し、歩行中や電車などの中では「ウォークマン」ではなくてiPODで音楽を聴き、新譜はわざわざお店へ行ってレコードやCDを購入するのではなく、ネット経由でダウンロードする時代だ。でも、ハードやソフトは変わっても、ポール・サイモンとアート・ガーファンクルの良い歌、美しい歌声は変わらないと思う。

 音響機器の技術の進化から連想して、電気機器セクターで銘柄をウオッチしてみた。

★安川電機〈6506〉(東1)

 モーション・コントロール、産業用ロボットなどの製品分野を持つ安川電機<6506>(東1)を入れる。現在の株価600円台前半でPERは約18倍、PBRは約1.6倍となっている。単位1000株。チャートは3月19日につけた年初来高値813円から反落し、地合いの軟化にツレて続落トレンドとなっていた。が、6月4日につけた年初来安値544円で底を打ち、反発に転じている。800円フシまでの戻りが目標となりそうだ。業績は好調。今期2013年3月期連結業績予想は前年比増収増益を見込んでおり、『会社四季報』には次期2014年4月期も増収増益との予想値が出ている。業績面からも買い安心感がありそうだ。

★マブチモーター〈6592〉(東1)

 小型モーターで世界シェアトップというマブチモーター<6592>(東1)を入れる。現在の株価3100円ラインでPERは約26倍、PBRは約0.7倍となっている。単位100株。チャートは3月2日と同14日につけた年初来高値3930円から反落し、続落トレンドで来ていたが、6月4日に年初来安値2950円をつけた後は反発。以降は3000〜3200円のレンジでモミ合っている。上ばなれから、まずは3400円フシまでの戻りを目指す。業績は好調で今期2012年12月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常利益は2ケタ増益、純損益は前年の損失計上から黒字転換を見込んでいる。また、『会社四季報』には次期2013年12月期も増収増益との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:00 | 特集