【浅妻昭治のマーケット・トーク】
山崎製パン<2212>(東1)は19日、1円安と安寄りしたあと16円高の1075円と買い直され続伸している。きょう付けの日本経済新聞で、米国シカゴ市場の小麦先物価格(9月物)が一時、1ブッシェル=8.985ドルと上昇、4年ぶりの高値をつけたと報道されたが、すでに米国の熱波、穀物不作懸念、穀物価格急騰で同社株価が、1000円台を試す下値調整が続いていただけに、売り方の買い戻しも加わり打たれ強さを発揮している。
報道では、この小麦価格高騰で、日本政府の買い付け価格が上昇し、この3〜8月の買い付け価格に基づいて決定される政府の10月からの受け渡し価格も上昇するとの商社筋の観測も伝えられている。
株価は、今12月期純利益が、前期計上の震災関連損失の一巡から140億円(前期比74%増)とV字回復を予想したことをテコに年初来高値1209円をつけ1株純資産1064円を試す下値固めが続いた。この下値もみ合い場面では信用売り残が積み上がり株不足となっており、この買い戻しも主導しPER16倍台の下げ過ぎ訂正を支援しよう。
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(07/19)山崎製パンは安寄り後に続伸、小麦価格が4年ぶり高値と急騰も打たれ強さ?!=浅妻昭治
(07/18)キッコーマンは連日高値、「私の履歴書」連載のアノマリー通りに内需好実態株買い=浅妻昭治
(07/17)ロンドン五輪の金メダル関連株は「株価は夜つくられる」で「夜放れ」展開も有力=浅妻昭治
(07/17)東京製鐵は連日の安値、3年来の業績下ぶれトレンド変わらず1Q純益が赤字転落=浅妻昭治
(07/13)『世界経済の減速見守る』展開、人気株にホコ先も!=犬丸正寛の相場展望
(07/13)『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ音楽から連想=田北知見の銘柄ウオッチ
(07/13)ジェイアイエヌは急続落、3Q業績が順調進捗も「前評価が高かった分だけ期待も裏目?」=浅妻昭治
(07/12)ウチヤマHDは連日の上場来高値、公開価格割れ初値形成の直近IPOは「残り物に福」?=浅妻昭治
(07/11)セブン&アイ・ホールディングスは高値更新、コンビニ既存店売上高20カ月ぶりマイナスも「打たれ強さ」を証明?!=浅妻昭治
(07/10)創通は10連騰、「ガンダムは強し!」で業績を再上方修正し増配=浅妻昭治
(07/09)まるで「ヒッグス粒子相場」?重くて上にも下にも行かない!=浅妻昭治
(07/09)ファーストリテは急反落、「勝ち組」も天候不順が大敵で業績を一転下方修正=浅妻昭治
(07/06)『底堅いか上値重いか気迷い』の展開、欧州の経済見守る=犬丸正寛の相場展望
(07/06)「猫」いろいろ・・・ペット銘柄をウォッチしてみた。――銘柄ウォッチ
(07/06)スタートトゥデイは高寄りのあともみ合い、6月月次売上高発表の8社は2勝6敗=浅妻昭治
(07/04)エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治
(07/03)ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治
(07/02)ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治
(07/02)モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治
(07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配
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(07/19)山崎製パンは安寄り後に続伸、小麦価格が4年ぶり高値と急騰も打たれ強さ?!=浅妻昭治
(07/18)キッコーマンは連日高値、「私の履歴書」連載のアノマリー通りに内需好実態株買い=浅妻昭治
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(07/03)ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治
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(07/02)モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治
(07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配
2012年07月19日
山崎製パンは安寄り後に続伸、小麦価格が4年ぶり高値と急騰も打たれ強さ?!=浅妻昭治
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:53
| 特集
2012年07月18日
キッコーマンは連日高値、「私の履歴書」連載のアノマリー通りに内需好実態株買い=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
キッコーマン<2801>(東1)は18日、9円高の1032円まで上げて3営業日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。同社の茂木友三郎名誉会長が、7月1日付けから日本経済新聞の最終面で、自伝「私の履歴書」を連載中で、同自伝連載中の会社は、株価が上がる、ないしは下がらないとのアノマリー(市場の変則性)通りに内需好実態株買いが増勢となっている。
業績も、前期の相次ぐ下方修正・経常減益転換から、今期は増益転換を予想、自己株式取得を実施したことや売り長で逆日歩のつく好需給もフォローしている。
前期業績は、国内の厳しい市場環境や原材料価格の上昇、法人税率変更に伴う繰延税金資産の取り崩しなどを要因に昨年11月、今年2月と下方修正が続き、経常利益は152億4200万円(前々期比9%減)、純利益は89億8300万円(同15%増)となった。
これに対して今期は、海外市場でしょうゆが2ケタ成長を続け、トップブランドの豆乳の市場拡大を図り、さらに前期下期実施の値上げ効果の浸透などから増益転換、経常利益を167億円(前期比9%増)、純利益を100億円(同11%増)と予想した。
株価は、前期業績の再下方修正で年初来安値836円まで売られたが、今期業績の増益転換予想、同時に発表した自己株式取得をテコに1000円台を回復した。
自己株式取得は、6月26日に525万9000株、49億9986万円を取得して終了したが、なお信用取組が大きく売り長にあるなど好需給思惑を強めて高値を更新した。なお「私の履歴書」連載は、7月31日まで続くだけに、なお株価を押し上げる展開も想定される。
キッコーマン<2801>(東1)は18日、9円高の1032円まで上げて3営業日続伸し、連日の年初来高値更新となっている。同社の茂木友三郎名誉会長が、7月1日付けから日本経済新聞の最終面で、自伝「私の履歴書」を連載中で、同自伝連載中の会社は、株価が上がる、ないしは下がらないとのアノマリー(市場の変則性)通りに内需好実態株買いが増勢となっている。
業績も、前期の相次ぐ下方修正・経常減益転換から、今期は増益転換を予想、自己株式取得を実施したことや売り長で逆日歩のつく好需給もフォローしている。
前期業績は、国内の厳しい市場環境や原材料価格の上昇、法人税率変更に伴う繰延税金資産の取り崩しなどを要因に昨年11月、今年2月と下方修正が続き、経常利益は152億4200万円(前々期比9%減)、純利益は89億8300万円(同15%増)となった。
これに対して今期は、海外市場でしょうゆが2ケタ成長を続け、トップブランドの豆乳の市場拡大を図り、さらに前期下期実施の値上げ効果の浸透などから増益転換、経常利益を167億円(前期比9%増)、純利益を100億円(同11%増)と予想した。
株価は、前期業績の再下方修正で年初来安値836円まで売られたが、今期業績の増益転換予想、同時に発表した自己株式取得をテコに1000円台を回復した。
自己株式取得は、6月26日に525万9000株、49億9986万円を取得して終了したが、なお信用取組が大きく売り長にあるなど好需給思惑を強めて高値を更新した。なお「私の履歴書」連載は、7月31日まで続くだけに、なお株価を押し上げる展開も想定される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:14
| 特集
2012年07月17日
ロンドン五輪の金メダル関連株は「株価は夜つくられる」で「夜放れ」展開も有力=浅妻昭治
浅妻昭治のマーケット・センサー
「何も決められない」マーケットみたいである。重要イベントを控えイベントの動向待ちとなっていたのが、イベントの通過後も、イベント前とは何も変わらないからだ。そうやって7月相場も、月半ばを過ぎたが、マーケットはいまだに「リスク・オン」か「リスク・オフ」か方向性が定まらない。
この間、EUサミットが開かれ、スペインの銀行への金融支援が決定され、主要各国の経済指標が発表され、EU・中国で金利が引き下げられ、日銀の金融政策決定会合が開催されるなどのイベントを通過していた。しかし、株価水準自体は、上にも下にも行かない。これは、日経平均株価ばかりでなく、NYダウも同様で、7月半ばの株価水準は、6月末とほぼ同レベルと小動きである。
これは、日本の独自スタイルの「先送り」ではないかと思い当たる。いわゆる「日本化」である。今週の相場も、どの相場見通しに目を通してみても、イベントの動向次第とのコメントが目立つ。米主要企業の4〜6月期の決算や米国の景気や住宅関連の経済指標、スペイン国債の入札状況などのイベント・スケジュールに注視とアドバイスされている。そのイベント通過で、株価が上か下に動くのか、それとも足元の相場と同様に小動きの域を脱せないのかは保証の限りではないというところだろう。
イベントの前もイベントの後も「何も決められない、何も決めない」で誰もネコの首(株価)に鈴を付けられないでいるのである。こうなると「先送り疲れ」、「先送り飽き」も起きようというものである。
そこでである。今週は、もっと身近なイベントに絞って関連株投資を考えてみることにしたい。結果のシロ、クロが即断即決されるイベントである。7月27日に開会式を迎えるロンドン・オリンピックである。このイベント、門外漢のゴールドマン・サックスが、国別の金メダル獲得数に関するリポートを発表したということだから、あながち「スポーツおたく」たちだけのお祭り騒ぎだけに終わらない可能性もある。そしてこの関連株が、人気セクターに浮上するかしないかは、開会式に先立つ25日、26日にほぼ「即断即決」される展開も想定されるのである。
25日は女子サッカーの日本代表「なでしこジャパン」が、カナダを相手に予選リーグ第1戦を迎え、26日は男子サッカーの日本代表が、同じく第1戦を強豪スペインと戦う。昨年のワールドカップで優勝し国民栄誉賞を受賞した「なでしこジャパン」が、勝利のスタートを切れば、テレビのライブ中継は、途端に視聴率をアップさせる。
これに続く男子代表も、ワールドカップ優勝、世界ランク第1位のフル代表の弟分になる強豪スペインに善戦すれば、さらに注目度は高まる。0対2以内の惜敗でも十分だが、これがもしかして引き分け、あるいは勝利を飾る「ロンドンの奇跡」でも引き起こそうものなら、国内の一段のヒートアップは間違いない。
ゴールドマン・サックスのリポートでは、日本の金メダル獲得は8個と予想し、北京五輪の9個を下回る。日本オリンピック委員会の目標は、世界第5位以上で、それには15〜18個の金メダルが必要になるが、ゴールドマンの予想は、その目標の半分と手厳しい。
しかし、「なでしこジャパン」が好発進し、男子代表がスペインに善戦すれば、日本選手団を鼓舞する波及効果は大きく、金メダル獲得のボルテージは高まる。テレビのライブ中継は、時差の関係で日本時間の深夜に及ぶが、眠い目をこすりこすり、この2試合の結果を確認した投資家も、投資家心理を鼓舞されて関連株投資に踏み切るはずだ。「株価は夜つくられる」の名実ともの「夜放れ」である。もちろん関連株は、金メダル獲得に絡んだ銘柄となる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
「何も決められない」マーケットみたいである。重要イベントを控えイベントの動向待ちとなっていたのが、イベントの通過後も、イベント前とは何も変わらないからだ。そうやって7月相場も、月半ばを過ぎたが、マーケットはいまだに「リスク・オン」か「リスク・オフ」か方向性が定まらない。
この間、EUサミットが開かれ、スペインの銀行への金融支援が決定され、主要各国の経済指標が発表され、EU・中国で金利が引き下げられ、日銀の金融政策決定会合が開催されるなどのイベントを通過していた。しかし、株価水準自体は、上にも下にも行かない。これは、日経平均株価ばかりでなく、NYダウも同様で、7月半ばの株価水準は、6月末とほぼ同レベルと小動きである。
これは、日本の独自スタイルの「先送り」ではないかと思い当たる。いわゆる「日本化」である。今週の相場も、どの相場見通しに目を通してみても、イベントの動向次第とのコメントが目立つ。米主要企業の4〜6月期の決算や米国の景気や住宅関連の経済指標、スペイン国債の入札状況などのイベント・スケジュールに注視とアドバイスされている。そのイベント通過で、株価が上か下に動くのか、それとも足元の相場と同様に小動きの域を脱せないのかは保証の限りではないというところだろう。
イベントの前もイベントの後も「何も決められない、何も決めない」で誰もネコの首(株価)に鈴を付けられないでいるのである。こうなると「先送り疲れ」、「先送り飽き」も起きようというものである。
そこでである。今週は、もっと身近なイベントに絞って関連株投資を考えてみることにしたい。結果のシロ、クロが即断即決されるイベントである。7月27日に開会式を迎えるロンドン・オリンピックである。このイベント、門外漢のゴールドマン・サックスが、国別の金メダル獲得数に関するリポートを発表したということだから、あながち「スポーツおたく」たちだけのお祭り騒ぎだけに終わらない可能性もある。そしてこの関連株が、人気セクターに浮上するかしないかは、開会式に先立つ25日、26日にほぼ「即断即決」される展開も想定されるのである。
25日は女子サッカーの日本代表「なでしこジャパン」が、カナダを相手に予選リーグ第1戦を迎え、26日は男子サッカーの日本代表が、同じく第1戦を強豪スペインと戦う。昨年のワールドカップで優勝し国民栄誉賞を受賞した「なでしこジャパン」が、勝利のスタートを切れば、テレビのライブ中継は、途端に視聴率をアップさせる。
これに続く男子代表も、ワールドカップ優勝、世界ランク第1位のフル代表の弟分になる強豪スペインに善戦すれば、さらに注目度は高まる。0対2以内の惜敗でも十分だが、これがもしかして引き分け、あるいは勝利を飾る「ロンドンの奇跡」でも引き起こそうものなら、国内の一段のヒートアップは間違いない。
ゴールドマン・サックスのリポートでは、日本の金メダル獲得は8個と予想し、北京五輪の9個を下回る。日本オリンピック委員会の目標は、世界第5位以上で、それには15〜18個の金メダルが必要になるが、ゴールドマンの予想は、その目標の半分と手厳しい。
しかし、「なでしこジャパン」が好発進し、男子代表がスペインに善戦すれば、日本選手団を鼓舞する波及効果は大きく、金メダル獲得のボルテージは高まる。テレビのライブ中継は、時差の関係で日本時間の深夜に及ぶが、眠い目をこすりこすり、この2試合の結果を確認した投資家も、投資家心理を鼓舞されて関連株投資に踏み切るはずだ。「株価は夜つくられる」の名実ともの「夜放れ」である。もちろん関連株は、金メダル獲得に絡んだ銘柄となる。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:04
| 特集
東京製鐵は連日の安値、3年来の業績下ぶれトレンド変わらず1Q純益が赤字転落=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
東京製鐵<5423>(東1)は17日、52円安の366円と売られて10営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。前週末13日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)の利益が大幅に悪化すると発表、この3年来の業績下方修正・赤字継続推移は変わらないとしてリスク回避売りが増勢となっている。
1Q業績は、国内外で鉄鋼製品市況の下落が顕著となり、同社の製品出荷価格が当初予想を下回り、製品販売数量も伸び悩み、さらに製品市況下落を受けて、6月末に同社販売価格を全面的に値下げしたことから1Q末に25億円強の在庫評価損が発生することから大きく悪化する。売り上げが454億6200万円(前年同期比3%減)、営業利益、経常利益、純利益とも60億円程度の赤字(前年同期の純利益は2億5700万円の黒字)と予想した。
同社は、期初に今期第2四半期(2Q)累計の利益を10億円の赤字と連続の水面下推移を見込んだが、1Qではこれを下回っており、2Q累計・3月通期業績は修正を余儀なくされ、この見通しは7月20日予定の1Q決算開示時に公表するとしている。
同社の業績は、前々期2011年3月期は、原料の鉄スクラップ価格の上昇などを要因に下方修正が続き、前2012年3月期業績は、製品価格下落などを要因に四半期決算発表のたびに下方修正しており、今期に入ってもなおこの業績下ぶれトレンドは変わらない。
株価は、前期業績の3回目の下方修正で下ぶれ、アク抜け感に全般相場の反騰も加わり年初来高値749円までリバウンドしたものの、前期赤字幅が再下方修正値を下ぶれて赤字幅を悪化させ、今期配当の連続減配を見込んだことで安値追いとなった。なお下値模索が続こう。
東京製鐵<5423>(東1)は17日、52円安の366円と売られて10営業日続落し、連日の年初来安値更新となっている。前週末13日大引け後に今3月期第1四半期(1Q)の利益が大幅に悪化すると発表、この3年来の業績下方修正・赤字継続推移は変わらないとしてリスク回避売りが増勢となっている。
1Q業績は、国内外で鉄鋼製品市況の下落が顕著となり、同社の製品出荷価格が当初予想を下回り、製品販売数量も伸び悩み、さらに製品市況下落を受けて、6月末に同社販売価格を全面的に値下げしたことから1Q末に25億円強の在庫評価損が発生することから大きく悪化する。売り上げが454億6200万円(前年同期比3%減)、営業利益、経常利益、純利益とも60億円程度の赤字(前年同期の純利益は2億5700万円の黒字)と予想した。
同社は、期初に今期第2四半期(2Q)累計の利益を10億円の赤字と連続の水面下推移を見込んだが、1Qではこれを下回っており、2Q累計・3月通期業績は修正を余儀なくされ、この見通しは7月20日予定の1Q決算開示時に公表するとしている。
同社の業績は、前々期2011年3月期は、原料の鉄スクラップ価格の上昇などを要因に下方修正が続き、前2012年3月期業績は、製品価格下落などを要因に四半期決算発表のたびに下方修正しており、今期に入ってもなおこの業績下ぶれトレンドは変わらない。
株価は、前期業績の3回目の下方修正で下ぶれ、アク抜け感に全般相場の反騰も加わり年初来高値749円までリバウンドしたものの、前期赤字幅が再下方修正値を下ぶれて赤字幅を悪化させ、今期配当の連続減配を見込んだことで安値追いとなった。なお下値模索が続こう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:18
| 特集
2012年07月13日
『世界経済の減速見守る』展開、人気株にホコ先も!=犬丸正寛の相場展望
NYダウは6日連続の「陰線」となりジリ安。日経平均もジリ貧で、とくに、7月9日の東証1部出来高は12億8300万株と今年1月5に記録した今年最低12億5500万株に続く少ない出来高となった。日米とも気乗り薄の展開だ。
これは、世界経済・景気の減速が背景としてあるようだ。もちろん、震源地は「欧州」。先ず、「マネー逃避」の動きによる欧州の嵐が、今年4〜6月のマーケットに吹き荒れ、日本のマーケットも大きく下げた。現在は、マネー逃避はひとまず落ち着き、次は、欧州の実体経済の行方が最大の関心になっているものとみられる。
欧州経済の下降・沈滞は関係の深い「中国」に波及し、さらに、中国の減速はアメリカ、日本へも連鎖が予想される。「日本がバブル崩壊後、20数年経っても経済停滞に見舞われているように欧州発の世界景気沈滞が長期化するのではないか」(中堅証券)という暗いシナリオである。
しかも、足元の景気が急速に悪くなれば景気刺激策も期待できる。今は急いで手を打たなくてはいけない状況でもないからマーケットは膠着状態となってしまう。こういう時は、株式マーケットで言えば、経営に行き詰るところが出ることで景気テコ入れが出るものだ。今回の欧州不安は国家単位のことだから難しい。「次に何かが起きるまで動けない」(同)ということだろう。
世界景気に停滞の心配が強いということになれば、「輸出関連銘柄」は動き難い。消去法で「内需関連銘柄」ということになるものの、たとえば、本来なら7月から太陽光発電の買取制度がスタートしているのだから関連銘柄の人気が盛り上がってよいのに元気がない。欧州景気不振で欧州の大手太陽電池企業が破綻するなど、欧州不振が響いているようだ。しかも、太陽電池製造国の中国では作り過ぎで在庫増による値崩れが起きているという。
これから、夏本番で気温が上昇すれば清涼飲料、冷菓、エアコンなどのサマー・ストックが買われる可能性はある。また、中小型の人気銘柄に短期資金が向うことも予想される。
これは、世界経済・景気の減速が背景としてあるようだ。もちろん、震源地は「欧州」。先ず、「マネー逃避」の動きによる欧州の嵐が、今年4〜6月のマーケットに吹き荒れ、日本のマーケットも大きく下げた。現在は、マネー逃避はひとまず落ち着き、次は、欧州の実体経済の行方が最大の関心になっているものとみられる。
欧州経済の下降・沈滞は関係の深い「中国」に波及し、さらに、中国の減速はアメリカ、日本へも連鎖が予想される。「日本がバブル崩壊後、20数年経っても経済停滞に見舞われているように欧州発の世界景気沈滞が長期化するのではないか」(中堅証券)という暗いシナリオである。
しかも、足元の景気が急速に悪くなれば景気刺激策も期待できる。今は急いで手を打たなくてはいけない状況でもないからマーケットは膠着状態となってしまう。こういう時は、株式マーケットで言えば、経営に行き詰るところが出ることで景気テコ入れが出るものだ。今回の欧州不安は国家単位のことだから難しい。「次に何かが起きるまで動けない」(同)ということだろう。
世界景気に停滞の心配が強いということになれば、「輸出関連銘柄」は動き難い。消去法で「内需関連銘柄」ということになるものの、たとえば、本来なら7月から太陽光発電の買取制度がスタートしているのだから関連銘柄の人気が盛り上がってよいのに元気がない。欧州景気不振で欧州の大手太陽電池企業が破綻するなど、欧州不振が響いているようだ。しかも、太陽電池製造国の中国では作り過ぎで在庫増による値崩れが起きているという。
これから、夏本番で気温が上昇すれば清涼飲料、冷菓、エアコンなどのサマー・ストックが買われる可能性はある。また、中小型の人気銘柄に短期資金が向うことも予想される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:22
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『パイレーツ・オブ・カリビアン』のテーマ音楽から連想=田北知見の銘柄ウオッチ
最近、なぜか今さらながら映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』の音楽にハマってしまい、テーマ曲の『彼こそが海賊』をしつこく何度も聴いている。雄々しくて、でもどこか物悲しさを感じさせるメロディー、管弦楽による力強い演奏は何度聴いてもあきない。サウンドトラックのアルバムはもちろん素晴らしいのだが、ネットでいろいろな音源を探してみたところ、いろいろな国や地域の交響楽団等が演奏しているバージョンが出ており、聴き比べるのも楽しい。
いくつか聴き比べてみると、音楽についてド素人の私でも、違いが判る・・・ような気がする。たとえば、たぶんロシアか中欧の交響楽団だと思うが、その演奏は自由闊達で情熱的・・・なように聴こえる。一方、北欧のオーケストラによる演奏は、それぞれがクールにキッチリと自分の仕事を果たしており、どこか洗練されている・・・ように思える。また、アジアの交響楽団の場合は、どことなくアジアの匂いがする・・・ように感じた。アメリカの学生さんと市民の管弦楽団による演奏は、「楽譜どおりに頑張って演奏しています」的な一生懸命さが伝わってくるような・・・。それぞれ、ものすごく乱暴な、ザックリした印象だが。
上記の文とは直接関係ないが、「こういう聴き比べを手軽にできるようになったのはインターネットの普及のおかげだ」と感じたことから連想して、ネット・IT関連銘柄をウォッチしてみた。
★ディー・エヌ・エー〈2432〉(東1)
ケータイ向けゲーム『モバゲー』事業を展開している、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)を入れる。13日終値は47円高の2340円。単位100株。PERは約10.1倍、PBRは約3.6倍となっている。チャートは6月4日につけた上場来安値1392円を底に、リバウンドトレンドに転じている。このままトレンド維持といきたいところ。2月につけた年初来高値2760円ラインの上抜けを目指す。
★インターネットイニシアティブ〈3774〉(東1)
インターネット接続サービス、ネットワーク関連サービス、ネットワークシステムの構築・運用・保守などの事業を行なっている、インターネットイニシアティブ<3774>(東1)を入れる。13日終値は1万1000円高の36万4000円。単位1株。PERは約18.8倍、PBRは約2.3倍となっている。
チャートは2月につけた年初来安値23万1400円を底に、上昇トレンドで来ている。本日はザラ場中に36万7500万円をつけ、前日に続いて年初来高値を更新した。この勢いを維持して上値追いといきたい。2008年の高値40万円ラインも視野に入りそうだ。業績は好調。筆頭株主はNTTで、他の大口株主には伊藤忠商事や生保、信託口などが並んでおり、手堅い印象。買い安心感もありそうだ。
いくつか聴き比べてみると、音楽についてド素人の私でも、違いが判る・・・ような気がする。たとえば、たぶんロシアか中欧の交響楽団だと思うが、その演奏は自由闊達で情熱的・・・なように聴こえる。一方、北欧のオーケストラによる演奏は、それぞれがクールにキッチリと自分の仕事を果たしており、どこか洗練されている・・・ように思える。また、アジアの交響楽団の場合は、どことなくアジアの匂いがする・・・ように感じた。アメリカの学生さんと市民の管弦楽団による演奏は、「楽譜どおりに頑張って演奏しています」的な一生懸命さが伝わってくるような・・・。それぞれ、ものすごく乱暴な、ザックリした印象だが。
上記の文とは直接関係ないが、「こういう聴き比べを手軽にできるようになったのはインターネットの普及のおかげだ」と感じたことから連想して、ネット・IT関連銘柄をウォッチしてみた。
★ディー・エヌ・エー〈2432〉(東1)
ケータイ向けゲーム『モバゲー』事業を展開している、ディー・エヌ・エー<2432>(東1)を入れる。13日終値は47円高の2340円。単位100株。PERは約10.1倍、PBRは約3.6倍となっている。チャートは6月4日につけた上場来安値1392円を底に、リバウンドトレンドに転じている。このままトレンド維持といきたいところ。2月につけた年初来高値2760円ラインの上抜けを目指す。
★インターネットイニシアティブ〈3774〉(東1)
インターネット接続サービス、ネットワーク関連サービス、ネットワークシステムの構築・運用・保守などの事業を行なっている、インターネットイニシアティブ<3774>(東1)を入れる。13日終値は1万1000円高の36万4000円。単位1株。PERは約18.8倍、PBRは約2.3倍となっている。
チャートは2月につけた年初来安値23万1400円を底に、上昇トレンドで来ている。本日はザラ場中に36万7500万円をつけ、前日に続いて年初来高値を更新した。この勢いを維持して上値追いといきたい。2008年の高値40万円ラインも視野に入りそうだ。業績は好調。筆頭株主はNTTで、他の大口株主には伊藤忠商事や生保、信託口などが並んでおり、手堅い印象。買い安心感もありそうだ。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:16
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ジェイアイエヌは急続落、3Q業績が順調進捗も「前評価が高かった分だけ期待も裏目?」=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ジェイアイエヌ<3046>(JQS)は13日、前場65円安の1557円と急続落し、後場も安値圏で推移している。前日12日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)連結決算を発表、連結決算が初作成となるため前年同期比較がないものの、今年4月に上方修正した8月通期業績に対して順調な進捗率を示したが、8月通期業績は、4月の上方修正値を据え置いており、「勝ち組」人気で、通期業績の再上方修正の前評価が強かった分、逆に期待感が裏目に出て、7月9日につけた年初来高値1650円水準で利益確定売りが増勢となっている。
業績の再上方修正期待を高めたのは、7月5日に発表した今年6月度の全店売上高の大幅続伸である。既存店が、前年同月比70.4%増と続伸し、これに新規出店42店舗(退店1店舗)を加えた全163店舗ベースでは2.08倍となり、今期最大の伸びとなった。中核商品の「エア・フレーム」が好調に推移し、新発売したパソコン専用メガネなどの新機能アイウエアも、認知度が向上し着実に伸長していることが要因となった。
このため業績再上方修正は必至として、株価は、年初来高値まで200円幅の急伸を演じた。3Q業績は、経常利益が15億5300万円、純利益が6億2300万円となり、通期業績対比の利益進捗率は、76〜74%と目安の75%をクリアした。8月通期業績も、4月の上方修正値を変更しなかったが、純利益は、8億4000万円(前期比2.1倍)と前期の過去最高を大きく更新する。
3Q決算発表で今期業績は、あと第4四半期の3カ月分を残すのみとなるが、7〜8月の月次売上高の動向などをウオッチし、期待が裏目のままに終わるのか、再び期待に変わるのか、強弱感の対立が続きそうだ。
ジェイアイエヌ<3046>(JQS)は13日、前場65円安の1557円と急続落し、後場も安値圏で推移している。前日12日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)連結決算を発表、連結決算が初作成となるため前年同期比較がないものの、今年4月に上方修正した8月通期業績に対して順調な進捗率を示したが、8月通期業績は、4月の上方修正値を据え置いており、「勝ち組」人気で、通期業績の再上方修正の前評価が強かった分、逆に期待感が裏目に出て、7月9日につけた年初来高値1650円水準で利益確定売りが増勢となっている。
業績の再上方修正期待を高めたのは、7月5日に発表した今年6月度の全店売上高の大幅続伸である。既存店が、前年同月比70.4%増と続伸し、これに新規出店42店舗(退店1店舗)を加えた全163店舗ベースでは2.08倍となり、今期最大の伸びとなった。中核商品の「エア・フレーム」が好調に推移し、新発売したパソコン専用メガネなどの新機能アイウエアも、認知度が向上し着実に伸長していることが要因となった。
このため業績再上方修正は必至として、株価は、年初来高値まで200円幅の急伸を演じた。3Q業績は、経常利益が15億5300万円、純利益が6億2300万円となり、通期業績対比の利益進捗率は、76〜74%と目安の75%をクリアした。8月通期業績も、4月の上方修正値を変更しなかったが、純利益は、8億4000万円(前期比2.1倍)と前期の過去最高を大きく更新する。
3Q決算発表で今期業績は、あと第4四半期の3カ月分を残すのみとなるが、7〜8月の月次売上高の動向などをウオッチし、期待が裏目のままに終わるのか、再び期待に変わるのか、強弱感の対立が続きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:09
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2012年07月12日
ウチヤマHDは連日の上場来高値、公開価格割れ初値形成の直近IPOは「残り物に福」?=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ウチヤマホールディングス<6059>(JQS)は、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年4月20日に公開価格1480円で新規株式公開され、初値を公開価格割れの1421円でつけ、今3月期純利益を11億100万円(前期比39%減)と減益転換を予想したことが響いて同安値1135円まで売られたが、下げ過ぎ訂正に加えて、前日には政府の「日本再生戦略」で医療・介護、健康関連分野で50兆円規模の創出が打ち出されたことにも関連して上場来高値を更新してきた。
今年のIPO市場は、すでに17社が上場済みだが、このうち初値が公開価格を下回った銘柄は、同社を含めて4銘柄にのぼる。
このうちライフネット生命保険<7157>(東マ)は、すでに今年3月に上場来高値1326円をつけて公開価格1000円を上回り、北の達人コーポレーション<2930>(札ア)は、7月2日に上場来高値3370円まで上昇して公開価格1000円から3.3倍化した。残ったのがウチヤマHDと大阪工機<3173>(JQS)の2社となったが、「残り物には福がある」(?)とばかりにウチヤマHDが上場来高値を更新した。ここでやや時間が開いたIPOは、7月13日のアクトコール<6064>(東マ)から再スタートすることになり、直近IPO株に再度、脚光が当たる展開も想定される。
ウチヤマホールディングス<6059>(JQS)は、連日の上場来高値更新となっている。同社株は、今年4月20日に公開価格1480円で新規株式公開され、初値を公開価格割れの1421円でつけ、今3月期純利益を11億100万円(前期比39%減)と減益転換を予想したことが響いて同安値1135円まで売られたが、下げ過ぎ訂正に加えて、前日には政府の「日本再生戦略」で医療・介護、健康関連分野で50兆円規模の創出が打ち出されたことにも関連して上場来高値を更新してきた。
今年のIPO市場は、すでに17社が上場済みだが、このうち初値が公開価格を下回った銘柄は、同社を含めて4銘柄にのぼる。
このうちライフネット生命保険<7157>(東マ)は、すでに今年3月に上場来高値1326円をつけて公開価格1000円を上回り、北の達人コーポレーション<2930>(札ア)は、7月2日に上場来高値3370円まで上昇して公開価格1000円から3.3倍化した。残ったのがウチヤマHDと大阪工機<3173>(JQS)の2社となったが、「残り物には福がある」(?)とばかりにウチヤマHDが上場来高値を更新した。ここでやや時間が開いたIPOは、7月13日のアクトコール<6064>(東マ)から再スタートすることになり、直近IPO株に再度、脚光が当たる展開も想定される。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:50
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2012年07月11日
セブン&アイ・ホールディングスは高値更新、コンビニ既存店売上高20カ月ぶりマイナスも「打たれ強さ」を証明?!=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。前日10日に同社を含めたコンビニエンスストア(CVS)大手5社が発表した6月の既存店売上高が、5社揃って前年同月比マイナスとなっており、2010年10月以来、20カ月ぶりとなったが、逆に株価は、売り方の買い戻しを交えて内需割安株買いが増勢となっている。
同社の6月の既存店売上高は、0.5%減と20カ月ぶりにマイナスとなったが、同社が今年7月5日に発表した今2月期第1四半期業も、営業利益、経常利益が前年同期比各1%減と各減益転換したものの、想定範囲内、スーパーの苦戦を好調なCVS事業でカバーしたとして年初来高値を更新したばかりである。
6月既存店売上高のマイナスは、すでにファーストリテイリング<9983>(東1)、ユナイテッドアローズ<7606>(東1)などのアパレル大手でも発表され、株価が急落しており、対照的な同社株価の「打たれ強さ」を証明(?)した展開となっている。
CVS5社の6月の既存店売上高減は、昨年6月下旬の気温が過去最高となり、飲料やアイスクリーム類の猛暑関連商品が好調だったが、今年は、西日本の気温が低く、台風の影響で客数も落ち込んだことが要因と分析されている。
コンビ各社のきょうの株価も、ローソン<2651>(東1)、ファミリーマート<8028>(東1)、ミニストップ<9946>(東1)、は、前日終値を挟んだもみ合いを続け、サークルKサンクス<3337>(東1)は小反発している。
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。前日10日に同社を含めたコンビニエンスストア(CVS)大手5社が発表した6月の既存店売上高が、5社揃って前年同月比マイナスとなっており、2010年10月以来、20カ月ぶりとなったが、逆に株価は、売り方の買い戻しを交えて内需割安株買いが増勢となっている。
同社の6月の既存店売上高は、0.5%減と20カ月ぶりにマイナスとなったが、同社が今年7月5日に発表した今2月期第1四半期業も、営業利益、経常利益が前年同期比各1%減と各減益転換したものの、想定範囲内、スーパーの苦戦を好調なCVS事業でカバーしたとして年初来高値を更新したばかりである。
6月既存店売上高のマイナスは、すでにファーストリテイリング<9983>(東1)、ユナイテッドアローズ<7606>(東1)などのアパレル大手でも発表され、株価が急落しており、対照的な同社株価の「打たれ強さ」を証明(?)した展開となっている。
CVS5社の6月の既存店売上高減は、昨年6月下旬の気温が過去最高となり、飲料やアイスクリーム類の猛暑関連商品が好調だったが、今年は、西日本の気温が低く、台風の影響で客数も落ち込んだことが要因と分析されている。
コンビ各社のきょうの株価も、ローソン<2651>(東1)、ファミリーマート<8028>(東1)、ミニストップ<9946>(東1)、は、前日終値を挟んだもみ合いを続け、サークルKサンクス<3337>(東1)は小反発している。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:35
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2012年07月10日
創通は10連騰、「ガンダムは強し!」で業績を再上方修正し増配=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
創通<3711>(JQS)は10日、寄り付きの買い気配から163円高の2080円まで買い進まれて2日間の変わらずを挟んで10営業日続伸、5月11日につけた年初来高値2160円を射程圏に捉えている。前日9日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算の開示と合わせて、今年2月に続いて8月通期業績の再上方修正と期末配当の増配を発表、「ガンダムは強し!」を確認してコンテンツ関連の割安株買いが増勢となっている。
8月通期業績は、2月の上方修正値より売り上げを8億円、経常利益を5億5000万円、純利益を2億5000万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億円(前期比50%増)と4期ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。
アニメーション番組のプロデュース事業が、期初計画の10作品から14作品に、プロデュース作品数も15作品から16作品に拡大しその作品からヒット作品が増加、ライツ事業も、主力の「ガンダム」シリーズで家庭用ゲームソフト、アーケードゲーム、ソーシャルゲームの利用が相乗効果により増加、版権収入が予想を上回ったことが要因となった。
期末配当は前期実績・期初予想の30円から45円に増配する。
株価は、前回の業績上方修正に自己株式消却が加わって年初来高値まで4割高し、3分の2押し水準まで調整して出直ってきた。PERは11倍台と割安であり、高値抜けから一段高に進もう。
創通<3711>(JQS)は10日、寄り付きの買い気配から163円高の2080円まで買い進まれて2日間の変わらずを挟んで10営業日続伸、5月11日につけた年初来高値2160円を射程圏に捉えている。前日9日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算の開示と合わせて、今年2月に続いて8月通期業績の再上方修正と期末配当の増配を発表、「ガンダムは強し!」を確認してコンテンツ関連の割安株買いが増勢となっている。
8月通期業績は、2月の上方修正値より売り上げを8億円、経常利益を5億5000万円、純利益を2億5000万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億円(前期比50%増)と4期ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。
アニメーション番組のプロデュース事業が、期初計画の10作品から14作品に、プロデュース作品数も15作品から16作品に拡大しその作品からヒット作品が増加、ライツ事業も、主力の「ガンダム」シリーズで家庭用ゲームソフト、アーケードゲーム、ソーシャルゲームの利用が相乗効果により増加、版権収入が予想を上回ったことが要因となった。
期末配当は前期実績・期初予想の30円から45円に増配する。
株価は、前回の業績上方修正に自己株式消却が加わって年初来高値まで4割高し、3分の2押し水準まで調整して出直ってきた。PERは11倍台と割安であり、高値抜けから一段高に進もう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:13
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2012年07月09日
まるで「ヒッグス粒子相場」?重くて上にも下にも行かない!=浅妻昭治
【浅妻昭治(株式評論家・日本インタビュ新聞社記者)のマーケット・センサー】
■トレンド未確定の「ヒッグス粒子相場」では海洋開発の「素粒子銘柄」のサプライズにヒット・アンド・アウェイ
浅妻昭治のマーケット・センサー
まるで「ヒッグス粒子相場」ではないかという声が、聞こえてきそうである。重いのである。重くて上にも下にも行かない。7月第1週の日経平均株価は、上下の値幅がわずか160円にとどまり、東証第1部の売買代金も連日、1兆円を割った。新発見されたヒッグス粒子は、自由に動き回る素粒子に重さを与えて結合させるメカニズムで物質を誕生させるが、相場の方も、自由に動き回る素粒子(株価)をビッグス粒子が抑えつけているような膠着・閑散状態のようである。
しかもこれが、欧州、中国で相次いで金利が引き下げられたポジティブ・イベントがあったなかで続いた。相場は「期待で買って現実で売る」習性を持つが、欧州中央銀行(ECB)の利下げは、期待もなければサプライズもない冷淡さに終始した。こうなると次のイベントと期待される日銀の金融政策決定会合(7月11〜12日)や、7月9日のアルコアを筆頭に始まる日米の主力株の決算(4〜6月期)発表も、またまた単なるイベント通過に終わり、相場は上値を追うのか下値を探るのかトレンドは発生しないかもしれないとの諦めが先に立つ。
勢い相場は、材料株を中心にした局地戦、ゲリラ相場にならざるを得ないと想像がつく。重い「ヒッグス粒子相場」で、この拘束を逃れて自由に動き回る「素粒子銘柄」が中心になる相場である。7月4日にアタカ大機<1978>(東1)が、放射性セシウムの分離・処理技術の開発を報道されて3日間で9割高もして週間値上がり率ランキングのトップに躍り出たが、これこそまさしく「素粒子銘柄」のサプライズで、このヒット・アンド・アウェイ(早乗り・早降り)競争である。この7〜8月は、こうした「素粒子銘柄」が出現しやすい時期にも当たるからでもある。
7〜8月は、来年度予算編成に向け各省庁で概算要求固めが進められる時期である。各省庁では、「一丁目一番地」、「新政策」などの言葉が飛び交い、優先政策、予算配分の取捨選択が行なわれる。この新政策の予算要求案件が、財務省の査定を通過すべく土台作りに向けて、大見出しの活字付きで大新聞の紙面を飾り、関連株の株価を刺激することがよくあるからである。これは、消費税増税法案の審議が参議院で始まり、政界流動化が観測される今年も変わらいはずで、いつ何時、「素粒子銘柄」のサプライズが飛び出してくるかもしれないのである。
このポイントで注目して置きたいのは、経済産業省マターである。というのも、経済産業省関連で今年6月に「素粒子銘柄」が相次いだからである。6月16日に経済産業省・資源エネルギー庁が、新潟県佐渡沖での石油・天然ガス基礎調査実施を発表してJXホールディングス<5020>(東1)ほかの関連株が急伸し、6月29日にはNHKのテレビニュースで、南鳥島近くの海底で日本の消費量の220年分にも達するレアアース資源の賦存が報道されて、同じく三井海洋開発<6269>(東1)ほかの関連株が急伸したことは記憶に新しい。
経済産業省といえば、原発事故では東京電力<9501>(東1)との癒着が指弾され、枝野幸雄経済産業大臣も、前任の内閣官房長官時代の原発事故対応では、7月5日に提出された国会事故調査委員会の報告書でも被害拡大の「人災」の一つに数えられている。当然、「一丁目一番地」、「新政策」に力が入るというものである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
■トレンド未確定の「ヒッグス粒子相場」では海洋開発の「素粒子銘柄」のサプライズにヒット・アンド・アウェイ
浅妻昭治のマーケット・センサー
まるで「ヒッグス粒子相場」ではないかという声が、聞こえてきそうである。重いのである。重くて上にも下にも行かない。7月第1週の日経平均株価は、上下の値幅がわずか160円にとどまり、東証第1部の売買代金も連日、1兆円を割った。新発見されたヒッグス粒子は、自由に動き回る素粒子に重さを与えて結合させるメカニズムで物質を誕生させるが、相場の方も、自由に動き回る素粒子(株価)をビッグス粒子が抑えつけているような膠着・閑散状態のようである。
しかもこれが、欧州、中国で相次いで金利が引き下げられたポジティブ・イベントがあったなかで続いた。相場は「期待で買って現実で売る」習性を持つが、欧州中央銀行(ECB)の利下げは、期待もなければサプライズもない冷淡さに終始した。こうなると次のイベントと期待される日銀の金融政策決定会合(7月11〜12日)や、7月9日のアルコアを筆頭に始まる日米の主力株の決算(4〜6月期)発表も、またまた単なるイベント通過に終わり、相場は上値を追うのか下値を探るのかトレンドは発生しないかもしれないとの諦めが先に立つ。
勢い相場は、材料株を中心にした局地戦、ゲリラ相場にならざるを得ないと想像がつく。重い「ヒッグス粒子相場」で、この拘束を逃れて自由に動き回る「素粒子銘柄」が中心になる相場である。7月4日にアタカ大機<1978>(東1)が、放射性セシウムの分離・処理技術の開発を報道されて3日間で9割高もして週間値上がり率ランキングのトップに躍り出たが、これこそまさしく「素粒子銘柄」のサプライズで、このヒット・アンド・アウェイ(早乗り・早降り)競争である。この7〜8月は、こうした「素粒子銘柄」が出現しやすい時期にも当たるからでもある。
7〜8月は、来年度予算編成に向け各省庁で概算要求固めが進められる時期である。各省庁では、「一丁目一番地」、「新政策」などの言葉が飛び交い、優先政策、予算配分の取捨選択が行なわれる。この新政策の予算要求案件が、財務省の査定を通過すべく土台作りに向けて、大見出しの活字付きで大新聞の紙面を飾り、関連株の株価を刺激することがよくあるからである。これは、消費税増税法案の審議が参議院で始まり、政界流動化が観測される今年も変わらいはずで、いつ何時、「素粒子銘柄」のサプライズが飛び出してくるかもしれないのである。
このポイントで注目して置きたいのは、経済産業省マターである。というのも、経済産業省関連で今年6月に「素粒子銘柄」が相次いだからである。6月16日に経済産業省・資源エネルギー庁が、新潟県佐渡沖での石油・天然ガス基礎調査実施を発表してJXホールディングス<5020>(東1)ほかの関連株が急伸し、6月29日にはNHKのテレビニュースで、南鳥島近くの海底で日本の消費量の220年分にも達するレアアース資源の賦存が報道されて、同じく三井海洋開発<6269>(東1)ほかの関連株が急伸したことは記憶に新しい。
経済産業省といえば、原発事故では東京電力<9501>(東1)との癒着が指弾され、枝野幸雄経済産業大臣も、前任の内閣官房長官時代の原発事故対応では、7月5日に提出された国会事故調査委員会の報告書でも被害拡大の「人災」の一つに数えられている。当然、「一丁目一番地」、「新政策」に力が入るというものである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:30
| 特集
ファーストリテは急反落、「勝ち組」も天候不順が大敵で業績を一転下方修正=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ファーストリテイリング<9983>(東1)は9日、520円安の1万5270円まで下げて急反落している。前週末6日に今8月期第3四半期(3Q)決算の発表に合わせて、8月通期業績を今年4月の上方修正値から一転して下方修正、さすがのアパレル関連のSPA(製造小売)の「勝ち組」も天候不順が大敵となって「負け組」になるとの懸念を強めて利益確定売りが再燃している。
同社は、7月2日にも国内ユニクロ事業の6月の売上推移速報を発表、やはり天候不順の影響で既存店売上高が、3カ月連続して前年同月を下回り、株価も反落したばかりである。8月通期業績は、4月の上方修正値より売り上げを120億円、営業利益、経常利益を各65億円、純利益を25億円それぞれ引き下げ、純利益は、790億円(前期比45%増)と2期ぶり過去最高更新の更新幅を縮める。
3Q業績が、海外ユニクロ事業では前年同期比66%増収、40%営業増益と伸びたが、国内ユニクロ事業では春物在庫を絞り込んで端境期の販売が伸び悩み、夏物商品も気温の低下により既存店売上高が、5.4%減収となったことなどで売り上げが1%減、営業利益が1.2%減となったことを踏まえて下方修正した。
株価は、銀座旗艦店開店で年初来高値1万9150円をつけ、業績上方修正でも1万9000円台をキープしたが、その後の月次売上高の増減では1万5000円台まで水準を下げ2000円幅の中段もみ合いが続いている。
同社株は、日経平均株価の連動性が最も高い銘柄であり、今後の日経平均株価の方向性を探るには、欧州金融危機とともに、日本の気象状況、夏物商戦の動向が大きなカギを握り、投資家は毎日、上空を見上げて空模様をウォッチすることが、明確な投資判断の拠り所となりそうだ。
ファーストリテイリング<9983>(東1)は9日、520円安の1万5270円まで下げて急反落している。前週末6日に今8月期第3四半期(3Q)決算の発表に合わせて、8月通期業績を今年4月の上方修正値から一転して下方修正、さすがのアパレル関連のSPA(製造小売)の「勝ち組」も天候不順が大敵となって「負け組」になるとの懸念を強めて利益確定売りが再燃している。
同社は、7月2日にも国内ユニクロ事業の6月の売上推移速報を発表、やはり天候不順の影響で既存店売上高が、3カ月連続して前年同月を下回り、株価も反落したばかりである。8月通期業績は、4月の上方修正値より売り上げを120億円、営業利益、経常利益を各65億円、純利益を25億円それぞれ引き下げ、純利益は、790億円(前期比45%増)と2期ぶり過去最高更新の更新幅を縮める。
3Q業績が、海外ユニクロ事業では前年同期比66%増収、40%営業増益と伸びたが、国内ユニクロ事業では春物在庫を絞り込んで端境期の販売が伸び悩み、夏物商品も気温の低下により既存店売上高が、5.4%減収となったことなどで売り上げが1%減、営業利益が1.2%減となったことを踏まえて下方修正した。
株価は、銀座旗艦店開店で年初来高値1万9150円をつけ、業績上方修正でも1万9000円台をキープしたが、その後の月次売上高の増減では1万5000円台まで水準を下げ2000円幅の中段もみ合いが続いている。
同社株は、日経平均株価の連動性が最も高い銘柄であり、今後の日経平均株価の方向性を探るには、欧州金融危機とともに、日本の気象状況、夏物商戦の動向が大きなカギを握り、投資家は毎日、上空を見上げて空模様をウォッチすることが、明確な投資判断の拠り所となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:09
| 特集
2012年07月06日
『底堅いか上値重いか気迷い』の展開、欧州の経済見守る=犬丸正寛の相場展望
日経平均は6月29日に9000円台に乗せて以降、モミ合っている。6月4日の8238円から7月4日の9136円までちょうど1ヶ月、上昇率10.9%となっている。上昇の割には底堅いとみるか。あるいは、上値は重いとみるか。見方の分かれるところだろう。
1つの観点では、30日線との乖離率が危険水準の6%へ接近していたことに対する調整がある。6日(金)の同・乖離率は3%ていどまで縮小しているため、乖離率でみれば来週後半には調整一巡感が台頭するものとみられる。
NYダウも75日線を抜いたところでモミ合っている。大きな悪材料が出なければ5月1日につけた1万3338ドルに挑戦とみられる。連れて、日経平均も9500円へ挑戦だろう。
日経平均ベースの予想PER11.8倍が示すように企業業績の回復に比べ株価が割安の置かれていることがある。一時はPER11倍すれすれまで下がっていた。今の企業業績予想なら、日経平均9500円でPERは12.5倍程度の計算。これから発表の第1四半期(4〜6月)で予想通りなら9500円ていどは見込めるだろう。
ただ、欧州の経済不安は、今回の欧州の政策金利下げにより厳しさが改めて強まったと受け止められている。財政面からの景気刺激ができないため低金利策に頼ったわけだ。しかし、日米の景気を見ても低金利政策には多くの効果がないことを示している。今後、マーケットは欧州、中国の経済がどのていど減速となるかを見極めようとするだろう。
仮に、欧州、中国経済が予想以上の減速ということになれば日米のマーケットは一時的に下押すことも予想される。そうなればアメリカの金融緩和策期待が前面に出るとみられるから大きく下げることはないだろう。
国内では消費税引き上げ等の審議が今度は参議院で始まる。小沢新党の立上げなど政局はいっそう波乱含みとなっている。国内も政局を見ながらの展開だろう。強い相場の中にも気迷い感の入り混じった展開だろう。
1つの観点では、30日線との乖離率が危険水準の6%へ接近していたことに対する調整がある。6日(金)の同・乖離率は3%ていどまで縮小しているため、乖離率でみれば来週後半には調整一巡感が台頭するものとみられる。
NYダウも75日線を抜いたところでモミ合っている。大きな悪材料が出なければ5月1日につけた1万3338ドルに挑戦とみられる。連れて、日経平均も9500円へ挑戦だろう。
日経平均ベースの予想PER11.8倍が示すように企業業績の回復に比べ株価が割安の置かれていることがある。一時はPER11倍すれすれまで下がっていた。今の企業業績予想なら、日経平均9500円でPERは12.5倍程度の計算。これから発表の第1四半期(4〜6月)で予想通りなら9500円ていどは見込めるだろう。
ただ、欧州の経済不安は、今回の欧州の政策金利下げにより厳しさが改めて強まったと受け止められている。財政面からの景気刺激ができないため低金利策に頼ったわけだ。しかし、日米の景気を見ても低金利政策には多くの効果がないことを示している。今後、マーケットは欧州、中国の経済がどのていど減速となるかを見極めようとするだろう。
仮に、欧州、中国経済が予想以上の減速ということになれば日米のマーケットは一時的に下押すことも予想される。そうなればアメリカの金融緩和策期待が前面に出るとみられるから大きく下げることはないだろう。
国内では消費税引き上げ等の審議が今度は参議院で始まる。小沢新党の立上げなど政局はいっそう波乱含みとなっている。国内も政局を見ながらの展開だろう。強い相場の中にも気迷い感の入り混じった展開だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:26
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「猫」いろいろ・・・ペット銘柄をウォッチしてみた。――銘柄ウォッチ
以前にも書いたことがあるが、私は時々、百貨店の上階にあるペットショップでかわいい犬や猫を見て癒されている(購入するわけではないのに売り物を眺めるだけの、お店側にとっては迷惑なひやかし客で恐縮だが)。そこには1匹十万〜数十万円する血統書つきの犬や猫が充分なケアを受けて飼われている。彼ら彼女らは見た目がかわいく、また、文字通り毛並みの良さをいつも感じる。
しかし先般、関東地方の田園地帯へ遊びに行った時のこと。そこには湖があり、周囲に遊歩道がめぐらされていて、人々が散策やジョギングを楽しんでいる。私も家人とともに散策を楽しんでいたのだが・・・あたりには、猫が何匹もいたのだ。どの猫も、人が近寄ってもぜんぜん逃げないし、大声で鳴いたりもしないし、動きも静かでおとなしく、毛並みもきれいだ。なのでたぶん、飼い猫がここまで連れて来られて捨てられたのではないかと推測された。
別の日には、私が住んでいる地元の町にある空き家の庭で、やはり捨てられて野良猫になったとおぼしき猫を見た。しかもちいさな子猫まで一緒にいるのだ。子猫は無邪気にミャーミャー鳴いていて、それがよけいに痛ましさを感じさせた。(私が拾って飼えばいいのだろうが、ペットを飼える環境にないので無理なのだ)
百貨店で見た猫たちは幸せそうに見えるが、彼ら彼女らのうち何パーセントかは、そういう悲しい目に遭ってしまうのだろうか。飼い始める時は「かわいい」と思うのだけど、だんだん世話が面倒になって捨ててしまう人が結構いるのだろうか・・・。と、少し暗澹たる気持ちになってしまった。
上記の文とは関係なく、ペット関連銘柄をウォッチしてみた。
★ユニ・チャーム〈8113〉(東1)
生理用品、幼児用・大人用紙おむつメーカーで、ペットケア用品も扱っている、ユニ・チャーム<8113>(東1)を入れる。6日終値は35円安の4495円。単位100株。PERは約29.1倍、PBRは約3.9倍となっている。チャートは6月13日につけた直近安値4095円を底に上昇トレンドで来ていたが、4600円フシにあたり調整局面となっている。中期で見ても高値圏にある。4300円ラインの押し目を待って小すくい、4600円ラインまでの戻りを待つのが無難か。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しも入ってきそうだ。
★ベネッセホールディングス〈9783〉(主市場大1)
『進研ゼミ』で有名なベネッセホールディングス<9783>(主市場大1)。雑誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』のヒットでも有名ということで入れる。6日終値は25円高の3570円。単位100株。PERは約17.6倍、PBRは約1.8倍となっている。株価は中期続落となっていたが、6月14日につけた直近安値3385円で底を打ったようだ。ただ、反発に転じてはいるものの、まだまだ安値圏にあり、上値余地があると見る。まずは3800円フシまでの戻りが目標となりそうだ。
しかし先般、関東地方の田園地帯へ遊びに行った時のこと。そこには湖があり、周囲に遊歩道がめぐらされていて、人々が散策やジョギングを楽しんでいる。私も家人とともに散策を楽しんでいたのだが・・・あたりには、猫が何匹もいたのだ。どの猫も、人が近寄ってもぜんぜん逃げないし、大声で鳴いたりもしないし、動きも静かでおとなしく、毛並みもきれいだ。なのでたぶん、飼い猫がここまで連れて来られて捨てられたのではないかと推測された。
別の日には、私が住んでいる地元の町にある空き家の庭で、やはり捨てられて野良猫になったとおぼしき猫を見た。しかもちいさな子猫まで一緒にいるのだ。子猫は無邪気にミャーミャー鳴いていて、それがよけいに痛ましさを感じさせた。(私が拾って飼えばいいのだろうが、ペットを飼える環境にないので無理なのだ)
百貨店で見た猫たちは幸せそうに見えるが、彼ら彼女らのうち何パーセントかは、そういう悲しい目に遭ってしまうのだろうか。飼い始める時は「かわいい」と思うのだけど、だんだん世話が面倒になって捨ててしまう人が結構いるのだろうか・・・。と、少し暗澹たる気持ちになってしまった。
上記の文とは関係なく、ペット関連銘柄をウォッチしてみた。
★ユニ・チャーム〈8113〉(東1)
生理用品、幼児用・大人用紙おむつメーカーで、ペットケア用品も扱っている、ユニ・チャーム<8113>(東1)を入れる。6日終値は35円安の4495円。単位100株。PERは約29.1倍、PBRは約3.9倍となっている。チャートは6月13日につけた直近安値4095円を底に上昇トレンドで来ていたが、4600円フシにあたり調整局面となっている。中期で見ても高値圏にある。4300円ラインの押し目を待って小すくい、4600円ラインまでの戻りを待つのが無難か。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しも入ってきそうだ。
★ベネッセホールディングス〈9783〉(主市場大1)
『進研ゼミ』で有名なベネッセホールディングス<9783>(主市場大1)。雑誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』のヒットでも有名ということで入れる。6日終値は25円高の3570円。単位100株。PERは約17.6倍、PBRは約1.8倍となっている。株価は中期続落となっていたが、6月14日につけた直近安値3385円で底を打ったようだ。ただ、反発に転じてはいるものの、まだまだ安値圏にあり、上値余地があると見る。まずは3800円フシまでの戻りが目標となりそうだ。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:34
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スタートトゥデイは高寄りのあともみ合い、6月月次売上高発表の8社は2勝6敗=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
スタートトゥデイ<3092>(東1)は6日、31円高の1102円と3日ぶりに急反発して始まったあと18円安と反落し、6月12日につけた年初来安値1006円を前にもみ合っている。前日5日大引け後に今年6月の月次商品取扱高を発表、連続して前年同月を上回ったが、プラス幅が前月5月よりさらに縮小、伸び悩んでおり、再度、年初来安値を前に売り買いが交錯している。
6月月次商品取扱高は、前年同月比6.4%増の66億9800万円となったが、今3月期に入って4月の25.3%増、5月の15.3%増に比べプラス幅は半減以下となった。
株価は、前月5月のプラス幅縮小で年初来安値まで突っ込み、その後発表の自己株式取得と増配で1155円までリバウンドしており、再度、年初来安値を試す展開に変わっている。
前日大引け後に6月月次売上高を発表したのは、同社を含めて8社に上ったが、この8社きょう6日の株価反応度は、全店・既存店売上高の動向により、上昇(勝ち)、下落(負け)がマチマチとなり2勝6敗となっている。具体的にはコード順に、ダイユーエイト<2662>(東1)が、16円安の599円と3日続落、カルラ<2789>(JQS)が、3円安の315円、ジェイアイエヌ<3046>(JQS)が、102円高の1515円と急反発、三洋堂ホールディングス<3058>(JQS)が、2円安の905円と小幅続落、薬王堂<3385>(JQS)が、77円安の1817円と急続落、サニックス<4651>(東1)が、18円安の307円と反落、ヒマラヤ<7514>(東1)が、10円高の638円と変わらずを含めて7営日ぶりに反発している。
株価は、日経平均株価への感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)を持ち出すまでもなく、四半期業績動向に加え、月次売上高動向にも一喜一憂させられることになり、投資判断のスピードアップ化は待ったなしとなる。
スタートトゥデイ<3092>(東1)は6日、31円高の1102円と3日ぶりに急反発して始まったあと18円安と反落し、6月12日につけた年初来安値1006円を前にもみ合っている。前日5日大引け後に今年6月の月次商品取扱高を発表、連続して前年同月を上回ったが、プラス幅が前月5月よりさらに縮小、伸び悩んでおり、再度、年初来安値を前に売り買いが交錯している。
6月月次商品取扱高は、前年同月比6.4%増の66億9800万円となったが、今3月期に入って4月の25.3%増、5月の15.3%増に比べプラス幅は半減以下となった。
株価は、前月5月のプラス幅縮小で年初来安値まで突っ込み、その後発表の自己株式取得と増配で1155円までリバウンドしており、再度、年初来安値を試す展開に変わっている。
前日大引け後に6月月次売上高を発表したのは、同社を含めて8社に上ったが、この8社きょう6日の株価反応度は、全店・既存店売上高の動向により、上昇(勝ち)、下落(負け)がマチマチとなり2勝6敗となっている。具体的にはコード順に、ダイユーエイト<2662>(東1)が、16円安の599円と3日続落、カルラ<2789>(JQS)が、3円安の315円、ジェイアイエヌ<3046>(JQS)が、102円高の1515円と急反発、三洋堂ホールディングス<3058>(JQS)が、2円安の905円と小幅続落、薬王堂<3385>(JQS)が、77円安の1817円と急続落、サニックス<4651>(東1)が、18円安の307円と反落、ヒマラヤ<7514>(東1)が、10円高の638円と変わらずを含めて7営日ぶりに反発している。
株価は、日経平均株価への感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)を持ち出すまでもなく、四半期業績動向に加え、月次売上高動向にも一喜一憂させられることになり、投資判断のスピードアップ化は待ったなしとなる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:46
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2012年07月04日
エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
エムアップ<3661>(東マ)は4日、146円高の2398円と急続伸して始まっている。前日3日大引け後に株式分割を発表、歓迎して直近IPO株買いが増勢となっている。
直近IPO株では、エイチーム<3662>(東マ)が今年5月末割り当て、リブセンス<6054>(東マ)が今年6月末割り当てでそれぞれ株式分割を発表、分割権利取りで人気化したあと、分割権利落ち後も高人気が続いており、直近IPO株人気再燃の決め手として同社株にも連想買いが入っている。
エムアップの株式分割は、同社株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的にしており、7月31日割り当てで1株を2株に分割する。
株価は、今年3月14日に公開価格1130円でIPOされ、1987円で初値をつけ、上場来高値3050円まで高人気化したが、IPO人気の一巡で上場来安値1355円まで調整、日本最大級の韓流ケータイサイトなどのコンテンツプロバイダ事業を展開するアドウェイズ・エンタテインメント(東京都新宿区)を子会社化したことをテコに2599円まで反発、足元では2200円台出没となっていた。エイチーム、リブセンスと同様に株式分割権利取りでリバウンド幅を拡大しよう。
エムアップ<3661>(東マ)は4日、146円高の2398円と急続伸して始まっている。前日3日大引け後に株式分割を発表、歓迎して直近IPO株買いが増勢となっている。
直近IPO株では、エイチーム<3662>(東マ)が今年5月末割り当て、リブセンス<6054>(東マ)が今年6月末割り当てでそれぞれ株式分割を発表、分割権利取りで人気化したあと、分割権利落ち後も高人気が続いており、直近IPO株人気再燃の決め手として同社株にも連想買いが入っている。
エムアップの株式分割は、同社株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的にしており、7月31日割り当てで1株を2株に分割する。
株価は、今年3月14日に公開価格1130円でIPOされ、1987円で初値をつけ、上場来高値3050円まで高人気化したが、IPO人気の一巡で上場来安値1355円まで調整、日本最大級の韓流ケータイサイトなどのコンテンツプロバイダ事業を展開するアドウェイズ・エンタテインメント(東京都新宿区)を子会社化したことをテコに2599円まで反発、足元では2200円台出没となっていた。エイチーム、リブセンスと同様に株式分割権利取りでリバウンド幅を拡大しよう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:18
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2012年07月03日
ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表、前年同期対比では減収転換したが、前期第4四半期(4Q)との四半期ベースでの比較では9.9%増と2四半期連続でプラスとなったおり、この連続プラスをポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃しているが、なお増減も巡って強弱感は拮抗、高値では方向感を模索するもみ合いに変わっている。
同社の業績開示方針は、四半期決算を早期開示し、単独売上高、連結売上高、単独業績、連結業績と順次発表するのを基本としており、この四半期実績を前年同期対比で評価するか、直近の四半期実績で比較するかで株価の反応度の高安が分かれる展開を続けてきた。
今期1Q単独売上高は、208億7600万円と前年同期比で0.8%減となったが、前期4Q対比で9.9%増と前期3Qを底に連続プラスとなった。精密加工装置が、アジア地域のサブコンを中心にスマートフォンやタブレット端末向けの半導体の増産投資が、積極化された影響を受けたことが要因となっている。
なお、1Q連結売上高・単独業績は7月26日、1Q連結業績は8月8日にそれぞれ発表を予定しており、業績動向にさらに注目が集まろう。
株価は、下方修正が続いた前期から今期業績の増益転換を予想し市場コンセンサスを上回ったことで年初来高値4950円をつけたが、円高進行と世界同時株安で同安値3850円まで急落、半値戻し水準までリバウンドした。PERはなお16倍台と下げ過ぎを示唆し、信用取組は売り長となっており、売り方、買い方の攻防が続こう。
ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表、前年同期対比では減収転換したが、前期第4四半期(4Q)との四半期ベースでの比較では9.9%増と2四半期連続でプラスとなったおり、この連続プラスをポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃しているが、なお増減も巡って強弱感は拮抗、高値では方向感を模索するもみ合いに変わっている。
同社の業績開示方針は、四半期決算を早期開示し、単独売上高、連結売上高、単独業績、連結業績と順次発表するのを基本としており、この四半期実績を前年同期対比で評価するか、直近の四半期実績で比較するかで株価の反応度の高安が分かれる展開を続けてきた。
今期1Q単独売上高は、208億7600万円と前年同期比で0.8%減となったが、前期4Q対比で9.9%増と前期3Qを底に連続プラスとなった。精密加工装置が、アジア地域のサブコンを中心にスマートフォンやタブレット端末向けの半導体の増産投資が、積極化された影響を受けたことが要因となっている。
なお、1Q連結売上高・単独業績は7月26日、1Q連結業績は8月8日にそれぞれ発表を予定しており、業績動向にさらに注目が集まろう。
株価は、下方修正が続いた前期から今期業績の増益転換を予想し市場コンセンサスを上回ったことで年初来高値4950円をつけたが、円高進行と世界同時株安で同安値3850円まで急落、半値戻し水準までリバウンドした。PERはなお16倍台と下げ過ぎを示唆し、信用取組は売り長となっており、売り方、買い方の攻防が続こう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:11
| 特集
2012年07月02日
ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治
浅妻昭治のマーケット・センサー
またまた6月末は悩ましい週末を迎えたが、日経平均株価は、ほぼ高値引けの9000円大台乗せとなり、見切り発車の「金曜日の後場高」は正解だったようである。とにかく市場関係者のマーケット・コメントは、週末金曜日の後場取引時間中も、「リスク・オフ」か「リスク・オン」かで揺れていたのである。
後場取引時間早々にEU(ユーロ圏・欧州連合)のファンロパイ大統領のスペインの銀行に対する直接資本注入発言が伝わってきたが、肝心のドイツのメルケル首相の記者会見が先延ばしされていたからである。「何も決められない」の日本ではないが、欧州債務危機解消のもうひとつの目玉のユーロ共同債発行について、合意に至らないのではないかとの懸念が完全には拭えなかった。市場関係者のコメントは、「買いたい弱気」のようにいまひとつ歯切れが悪かった。
無理もない。6月17日のギリシャ議会の再選挙以来、「日本時間」の「金曜日の後場高」は、週明けの「欧州時間」、「米国時間」では、ことごとく株安、ユーロ安に変わって冷や水を浴びせられ続けていた。簡単に「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトするわけがないのを思い知らされていた。
しかし、今回の前週末は、EU首脳会議を終わってみれば、マーケットは踏み込んだ金融危機対策の合意をサプライズと評価して欧州、米国と世界を一回り、株高とユーロ高ばかりか、原油、金の商品価格まで急反発したのである。今度こそ、狼少年の「狼が来た」の3度目の正直ではないが、翌週の強調相場に期待をつなぐ「金曜日の後場高」は、本物、正解だったということになる。
7月相場は、アノマリー(変則性)が「荒れる」と教える「二日新甫」で、しかも週明け早々の2日寄り付き前には日銀短観の発表を控えている。日本時間、欧州時間、米国時間と株高、ユーロ高が続いたにもかかわらず、市場関係者の一部からは、スペインの銀行への資本注入の具体的は手順や条件が不透明で、さらに世界経済の失速を懸念するコメントがなお聞かれないでもない。しかし「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトしたとすれが、もう行けるところまで行かなければ収まりはつかないということになる。
となると、今週は、強気、弱気の相場感は脇に置いといて、どの銘柄に買いを入れればいいかという問題になる。多分、週明けはほぼ全銘柄が上値を試す展開から始まるはずで、どの銘柄に絞り込めばリターンが大きくなるか投資パフォーマンスの競い合いが強まる。日経平均株価の感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)、ファナック<6954>(東1)か、7月相場のメーンテーマとなる固定価格買取制度関連の再生エネルギー関連株か、それとも7月27日に開会式を迎えるロンドン五輪関連株かなどなど、いろいろ目移りはする。そのなかで敢えて注目したいのが、底上げ相場の定番セオリーである「リターン・リバーサル」買いである。谷の深い急落した銘柄ほど反発幅も大きくなるとするテクニカル投資である。
対象はもちろん、日経平均株価構成の225銘柄に限定である。その225銘柄のうち、どこからどこまでの谷が深いか見極めることになるが、この際、年初安値から2〜3月高値へ向けての上昇率が高く、さらに2〜3月高値から6月安値への下落率が大きい銘柄をこの第1候補としたい。このスクリーニングで山が高く谷の深い銘柄として浮上する銘柄は、結構、バラエティに富んだ結果となった。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
またまた6月末は悩ましい週末を迎えたが、日経平均株価は、ほぼ高値引けの9000円大台乗せとなり、見切り発車の「金曜日の後場高」は正解だったようである。とにかく市場関係者のマーケット・コメントは、週末金曜日の後場取引時間中も、「リスク・オフ」か「リスク・オン」かで揺れていたのである。
後場取引時間早々にEU(ユーロ圏・欧州連合)のファンロパイ大統領のスペインの銀行に対する直接資本注入発言が伝わってきたが、肝心のドイツのメルケル首相の記者会見が先延ばしされていたからである。「何も決められない」の日本ではないが、欧州債務危機解消のもうひとつの目玉のユーロ共同債発行について、合意に至らないのではないかとの懸念が完全には拭えなかった。市場関係者のコメントは、「買いたい弱気」のようにいまひとつ歯切れが悪かった。
無理もない。6月17日のギリシャ議会の再選挙以来、「日本時間」の「金曜日の後場高」は、週明けの「欧州時間」、「米国時間」では、ことごとく株安、ユーロ安に変わって冷や水を浴びせられ続けていた。簡単に「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトするわけがないのを思い知らされていた。
しかし、今回の前週末は、EU首脳会議を終わってみれば、マーケットは踏み込んだ金融危機対策の合意をサプライズと評価して欧州、米国と世界を一回り、株高とユーロ高ばかりか、原油、金の商品価格まで急反発したのである。今度こそ、狼少年の「狼が来た」の3度目の正直ではないが、翌週の強調相場に期待をつなぐ「金曜日の後場高」は、本物、正解だったということになる。
7月相場は、アノマリー(変則性)が「荒れる」と教える「二日新甫」で、しかも週明け早々の2日寄り付き前には日銀短観の発表を控えている。日本時間、欧州時間、米国時間と株高、ユーロ高が続いたにもかかわらず、市場関係者の一部からは、スペインの銀行への資本注入の具体的は手順や条件が不透明で、さらに世界経済の失速を懸念するコメントがなお聞かれないでもない。しかし「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトしたとすれが、もう行けるところまで行かなければ収まりはつかないということになる。
となると、今週は、強気、弱気の相場感は脇に置いといて、どの銘柄に買いを入れればいいかという問題になる。多分、週明けはほぼ全銘柄が上値を試す展開から始まるはずで、どの銘柄に絞り込めばリターンが大きくなるか投資パフォーマンスの競い合いが強まる。日経平均株価の感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)、ファナック<6954>(東1)か、7月相場のメーンテーマとなる固定価格買取制度関連の再生エネルギー関連株か、それとも7月27日に開会式を迎えるロンドン五輪関連株かなどなど、いろいろ目移りはする。そのなかで敢えて注目したいのが、底上げ相場の定番セオリーである「リターン・リバーサル」買いである。谷の深い急落した銘柄ほど反発幅も大きくなるとするテクニカル投資である。
対象はもちろん、日経平均株価構成の225銘柄に限定である。その225銘柄のうち、どこからどこまでの谷が深いか見極めることになるが、この際、年初安値から2〜3月高値へ向けての上昇率が高く、さらに2〜3月高値から6月安値への下落率が大きい銘柄をこの第1候補としたい。このスクリーニングで山が高く谷の深い銘柄として浮上する銘柄は、結構、バラエティに富んだ結果となった。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:56
| 特集
モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治
【浅妻昭治のマーケット・トーク】
モブキャスト<3664>(東マ)は2日、163円安の1786円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。同社株は、今年6月26日に公開価格800円で新規株式公開(IPO)され、公開初日は買い気配を切り上げたまま値がつかず、上場2日目に公開価格比2.8倍の2301円で初値をつけ、初値倍率は今年トップとなり、2570円高値まで買い進まれたが、全般市場が、欧州金融危機の一巡で主力株を中心に持ち直しの動きを強めていることから、乗り換えの売り物が続いている。
同社株を含めて6月のIPOは、4社あったが、このすべてが公開価格を上回って初値もつけ、平均初値倍率は61.2%となった。初値倍率は、今年3月(2月22日上場のマックスバリュ九州<3171・JQS>を含め7社)の31.6%、4月(5月29日上場の北の達人コーポレーション<2930・札ア>を含め5社)の46.0%を上回り今年最高となった。
モブキャストの初値倍率は、今年4月4日IPOのエイチーム<3662>(東マ)の2.7倍を上回って今年第1位となり、昨年9月22日IPOのブレインパッド<3655>(東マ)の初値倍率にわずかコンマ以下の僅差で及ばなかった。
月間平均初値倍率も同9月の2.1倍以来の高さとなったが、同9月は、全般相場が調整色を強めるなか、IPOシフトが進んだもので、その後の全般相場の復調とともに、IPOの月間平均倍率も低下に転じており、現在のところ3社が予定されている7月のIPO市場がどう展開するか、注目されることになる。
モブキャスト<3664>(東マ)は2日、163円安の1786円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。同社株は、今年6月26日に公開価格800円で新規株式公開(IPO)され、公開初日は買い気配を切り上げたまま値がつかず、上場2日目に公開価格比2.8倍の2301円で初値をつけ、初値倍率は今年トップとなり、2570円高値まで買い進まれたが、全般市場が、欧州金融危機の一巡で主力株を中心に持ち直しの動きを強めていることから、乗り換えの売り物が続いている。
同社株を含めて6月のIPOは、4社あったが、このすべてが公開価格を上回って初値もつけ、平均初値倍率は61.2%となった。初値倍率は、今年3月(2月22日上場のマックスバリュ九州<3171・JQS>を含め7社)の31.6%、4月(5月29日上場の北の達人コーポレーション<2930・札ア>を含め5社)の46.0%を上回り今年最高となった。
モブキャストの初値倍率は、今年4月4日IPOのエイチーム<3662>(東マ)の2.7倍を上回って今年第1位となり、昨年9月22日IPOのブレインパッド<3655>(東マ)の初値倍率にわずかコンマ以下の僅差で及ばなかった。
月間平均初値倍率も同9月の2.1倍以来の高さとなったが、同9月は、全般相場が調整色を強めるなか、IPOシフトが進んだもので、その後の全般相場の復調とともに、IPOの月間平均倍率も低下に転じており、現在のところ3社が予定されている7月のIPO市場がどう展開するか、注目されることになる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:30
| 特集
2012年07月01日
【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配
■大手旅行・鉄道・ホテルなどの関連銘柄
大手旅行業者および旅行サイト運営関連では、旅行サイトを運営するカカクコム(東1・2371)、比較.com(東マ・2477)、楽天(JQS・4755)、ヤフー(東1・4689)、そして大手旅行業者の近畿日本ツーリスト(KNT)(東2・9726)、エイチ・アイ・エス(東1・9603)、さらに大手旅行業者の日本旅行を傘下に置くJR西日本(東1・9021)、阪急交通社を傘下に置く阪急阪神ホールディングス(東1・9042)などがあるだろう。
鉄道会社関連では、東武鉄道(東1・9001)、東京急行電鉄(東1・9005)、京浜急行電鉄(東1・9006)、小田急電鉄(東1・9007)、京王電鉄(東1・9008)、京成電鉄(東1・9009)、JR東日本(東1・9020)、JR西日本(東1・9021)、JR東海(東1・9022)、近畿日本鉄道(東1・9041)、名古屋鉄道(東1・9048)、航空会社関連では、全日本空輸(東1・9202)、スカイマーク(東マ・9204)、スターフライヤー(東2・9206)、そしてLCC(格安航空会社)に出資している三菱商事(東1・8058)、東京センチュリーリース(東1・8439)などがあるだろう。
ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連では、ホテル予約サイト運営の一休(東1・2450)、東京ディズニーランド運営のオリエンタルランド(OLC)(東1・4661)、東京ドーム(東1・9681)、帝国ホテル(東2・9708)、藤田観光(東1・9722)、ロイヤルホテル(大2・9713)、グループ企業がホテルやレジャー施設を運営している三井不動産(東1・8801)、三菱地所(東1・8802)、さらに新観光スポットやホテルを運営する鉄道各社などがあるだろう。
その他では、都心型立地の百貨店各社や家電量販店各社などに加えて、地図の昭文社(東1・9475)、海外旅行保険加入者向けに旅行先で病院紹介などを行う日本エマージェンシーアシスタンス(EAJ)(JQS・6063)などがあるだろう。
【特集:観光旅行・レジャー関連】
・(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
・(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
・(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
・(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
・(5)LCC就航・増便が人気に拍車
・(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
大手旅行業者および旅行サイト運営関連では、旅行サイトを運営するカカクコム(東1・2371)、比較.com(東マ・2477)、楽天(JQS・4755)、ヤフー(東1・4689)、そして大手旅行業者の近畿日本ツーリスト(KNT)(東2・9726)、エイチ・アイ・エス(東1・9603)、さらに大手旅行業者の日本旅行を傘下に置くJR西日本(東1・9021)、阪急交通社を傘下に置く阪急阪神ホールディングス(東1・9042)などがあるだろう。
鉄道会社関連では、東武鉄道(東1・9001)、東京急行電鉄(東1・9005)、京浜急行電鉄(東1・9006)、小田急電鉄(東1・9007)、京王電鉄(東1・9008)、京成電鉄(東1・9009)、JR東日本(東1・9020)、JR西日本(東1・9021)、JR東海(東1・9022)、近畿日本鉄道(東1・9041)、名古屋鉄道(東1・9048)、航空会社関連では、全日本空輸(東1・9202)、スカイマーク(東マ・9204)、スターフライヤー(東2・9206)、そしてLCC(格安航空会社)に出資している三菱商事(東1・8058)、東京センチュリーリース(東1・8439)などがあるだろう。
ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連では、ホテル予約サイト運営の一休(東1・2450)、東京ディズニーランド運営のオリエンタルランド(OLC)(東1・4661)、東京ドーム(東1・9681)、帝国ホテル(東2・9708)、藤田観光(東1・9722)、ロイヤルホテル(大2・9713)、グループ企業がホテルやレジャー施設を運営している三井不動産(東1・8801)、三菱地所(東1・8802)、さらに新観光スポットやホテルを運営する鉄道各社などがあるだろう。
その他では、都心型立地の百貨店各社や家電量販店各社などに加えて、地図の昭文社(東1・9475)、海外旅行保険加入者向けに旅行先で病院紹介などを行う日本エマージェンシーアシスタンス(EAJ)(JQS・6063)などがあるだろう。
【特集:観光旅行・レジャー関連】
・(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
・(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
・(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
・(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
・(5)LCC就航・増便が人気に拍車
・(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:10
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