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記事一覧 (07/11)セブン&アイ・ホールディングスは高値更新、コンビニ既存店売上高20カ月ぶりマイナスも「打たれ強さ」を証明?!=浅妻昭治
記事一覧 (07/10)創通は10連騰、「ガンダムは強し!」で業績を再上方修正し増配=浅妻昭治
記事一覧 (07/09)まるで「ヒッグス粒子相場」?重くて上にも下にも行かない!=浅妻昭治
記事一覧 (07/09)ファーストリテは急反落、「勝ち組」も天候不順が大敵で業績を一転下方修正=浅妻昭治
記事一覧 (07/06)『底堅いか上値重いか気迷い』の展開、欧州の経済見守る=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (07/06)「猫」いろいろ・・・ペット銘柄をウォッチしてみた。――銘柄ウォッチ
記事一覧 (07/06)スタートトゥデイは高寄りのあともみ合い、6月月次売上高発表の8社は2勝6敗=浅妻昭治
記事一覧 (07/04)エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治
記事一覧 (07/03)ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治
記事一覧 (07/02)ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治
記事一覧 (07/02)モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(5)】LCC就航・増便が人気に拍車
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(4)】スカイツリー効果で外国人観光客も回復
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(3)】五輪効果に原油価格下落の恩恵も
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(2)】海外旅行の大手各社取扱額は好調
記事一覧 (07/01)【特集:観光旅行・レジャー関連(1)】自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
記事一覧 (06/29)『夏相場9000円台も』、4月に続いて「2日新甫」で警戒感も=犬丸正寛の相場展望
記事一覧 (06/29)アンティーク・ブックから連想して、印刷関連株=田北知見の銘柄ウオッチ
記事一覧 (06/29)【株式投資Q&A】相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる?
2012年07月11日

セブン&アイ・ホールディングスは高値更新、コンビニ既存店売上高20カ月ぶりマイナスも「打たれ強さ」を証明?!=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、39円高の2515円と続伸し、7月6日につけた年初来高値2487円を更新している。前日10日に同社を含めたコンビニエンスストア(CVS)大手5社が発表した6月の既存店売上高が、5社揃って前年同月比マイナスとなっており、2010年10月以来、20カ月ぶりとなったが、逆に株価は、売り方の買い戻しを交えて内需割安株買いが増勢となっている。

 同社の6月の既存店売上高は、0.5%減と20カ月ぶりにマイナスとなったが、同社が今年7月5日に発表した今2月期第1四半期業も、営業利益、経常利益が前年同期比各1%減と各減益転換したものの、想定範囲内、スーパーの苦戦を好調なCVS事業でカバーしたとして年初来高値を更新したばかりである。

 6月既存店売上高のマイナスは、すでにファーストリテイリング<9983>(東1)、ユナイテッドアローズ<7606>(東1)などのアパレル大手でも発表され、株価が急落しており、対照的な同社株価の「打たれ強さ」を証明(?)した展開となっている。

 CVS5社の6月の既存店売上高減は、昨年6月下旬の気温が過去最高となり、飲料やアイスクリーム類の猛暑関連商品が好調だったが、今年は、西日本の気温が低く、台風の影響で客数も落ち込んだことが要因と分析されている。

 コンビ各社のきょうの株価も、ローソン<2651>(東1)ファミリーマート<8028>(東1)、ミニストップ<9946>(東1)、は、前日終値を挟んだもみ合いを続け、サークルKサンクス<3337>(東1)は小反発している。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:35 | 特集
2012年07月10日

創通は10連騰、「ガンダムは強し!」で業績を再上方修正し増配=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク 創通<3711>(JQS)は10日、寄り付きの買い気配から163円高の2080円まで買い進まれて2日間の変わらずを挟んで10営業日続伸、5月11日につけた年初来高値2160円を射程圏に捉えている。前日9日大引け後に今8月期第3四半期(3Q)決算の開示と合わせて、今年2月に続いて8月通期業績の再上方修正と期末配当の増配を発表、「ガンダムは強し!」を確認してコンテンツ関連の割安株買いが増勢となっている。

 8月通期業績は、2月の上方修正値より売り上げを8億円、経常利益を5億5000万円、純利益を2億5000万円それぞれ引き上げ、純利益は、14億円(前期比50%増)と4期ぶりの過去最高更新の更新幅を拡大する。

 アニメーション番組のプロデュース事業が、期初計画の10作品から14作品に、プロデュース作品数も15作品から16作品に拡大しその作品からヒット作品が増加、ライツ事業も、主力の「ガンダム」シリーズで家庭用ゲームソフト、アーケードゲーム、ソーシャルゲームの利用が相乗効果により増加、版権収入が予想を上回ったことが要因となった。

 期末配当は前期実績・期初予想の30円から45円に増配する。

 株価は、前回の業績上方修正に自己株式消却が加わって年初来高値まで4割高し、3分の2押し水準まで調整して出直ってきた。PERは11倍台と割安であり、高値抜けから一段高に進もう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:13 | 特集
2012年07月09日

まるで「ヒッグス粒子相場」?重くて上にも下にも行かない!=浅妻昭治

【浅妻昭治(株式評論家・日本インタビュ新聞社記者)のマーケット・センサー】

■トレンド未確定の「ヒッグス粒子相場」では海洋開発の「素粒子銘柄」のサプライズにヒット・アンド・アウェイ

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー まるで「ヒッグス粒子相場」ではないかという声が、聞こえてきそうである。重いのである。重くて上にも下にも行かない。7月第1週の日経平均株価は、上下の値幅がわずか160円にとどまり、東証第1部の売買代金も連日、1兆円を割った。新発見されたヒッグス粒子は、自由に動き回る素粒子に重さを与えて結合させるメカニズムで物質を誕生させるが、相場の方も、自由に動き回る素粒子(株価)をビッグス粒子が抑えつけているような膠着・閑散状態のようである。

 しかもこれが、欧州、中国で相次いで金利が引き下げられたポジティブ・イベントがあったなかで続いた。相場は「期待で買って現実で売る」習性を持つが、欧州中央銀行(ECB)の利下げは、期待もなければサプライズもない冷淡さに終始した。こうなると次のイベントと期待される日銀の金融政策決定会合(7月11〜12日)や、7月9日のアルコアを筆頭に始まる日米の主力株の決算(4〜6月期)発表も、またまた単なるイベント通過に終わり、相場は上値を追うのか下値を探るのかトレンドは発生しないかもしれないとの諦めが先に立つ。

 勢い相場は、材料株を中心にした局地戦、ゲリラ相場にならざるを得ないと想像がつく。重い「ヒッグス粒子相場」で、この拘束を逃れて自由に動き回る「素粒子銘柄」が中心になる相場である。7月4日にアタカ大機<1978>(東1)が、放射性セシウムの分離・処理技術の開発を報道されて3日間で9割高もして週間値上がり率ランキングのトップに躍り出たが、これこそまさしく「素粒子銘柄」のサプライズで、このヒット・アンド・アウェイ(早乗り・早降り)競争である。この7〜8月は、こうした「素粒子銘柄」が出現しやすい時期にも当たるからでもある。

 7〜8月は、来年度予算編成に向け各省庁で概算要求固めが進められる時期である。各省庁では、「一丁目一番地」、「新政策」などの言葉が飛び交い、優先政策、予算配分の取捨選択が行なわれる。この新政策の予算要求案件が、財務省の査定を通過すべく土台作りに向けて、大見出しの活字付きで大新聞の紙面を飾り、関連株の株価を刺激することがよくあるからである。これは、消費税増税法案の審議が参議院で始まり、政界流動化が観測される今年も変わらいはずで、いつ何時、「素粒子銘柄」のサプライズが飛び出してくるかもしれないのである。

 このポイントで注目して置きたいのは、経済産業省マターである。というのも、経済産業省関連で今年6月に「素粒子銘柄」が相次いだからである。6月16日に経済産業省・資源エネルギー庁が、新潟県佐渡沖での石油・天然ガス基礎調査実施を発表してJXホールディングス<5020>(東1)ほかの関連株が急伸し、6月29日にはNHKのテレビニュースで、南鳥島近くの海底で日本の消費量の220年分にも達するレアアース資源の賦存が報道されて、同じく三井海洋開発<6269>(東1)ほかの関連株が急伸したことは記憶に新しい。

 経済産業省といえば、原発事故では東京電力<9501>(東1)との癒着が指弾され、枝野幸雄経済産業大臣も、前任の内閣官房長官時代の原発事故対応では、7月5日に提出された国会事故調査委員会の報告書でも被害拡大の「人災」の一つに数えられている。当然、「一丁目一番地」、「新政策」に力が入るというものである。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:30 | 特集

ファーストリテは急反落、「勝ち組」も天候不順が大敵で業績を一転下方修正=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ファーストリテイリング<9983>(東1)は9日、520円安の1万5270円まで下げて急反落している。前週末6日に今8月期第3四半期(3Q)決算の発表に合わせて、8月通期業績を今年4月の上方修正値から一転して下方修正、さすがのアパレル関連のSPA(製造小売)の「勝ち組」も天候不順が大敵となって「負け組」になるとの懸念を強めて利益確定売りが再燃している。

 同社は、7月2日にも国内ユニクロ事業の6月の売上推移速報を発表、やはり天候不順の影響で既存店売上高が、3カ月連続して前年同月を下回り、株価も反落したばかりである。8月通期業績は、4月の上方修正値より売り上げを120億円、営業利益、経常利益を各65億円、純利益を25億円それぞれ引き下げ、純利益は、790億円(前期比45%増)と2期ぶり過去最高更新の更新幅を縮める。

 3Q業績が、海外ユニクロ事業では前年同期比66%増収、40%営業増益と伸びたが、国内ユニクロ事業では春物在庫を絞り込んで端境期の販売が伸び悩み、夏物商品も気温の低下により既存店売上高が、5.4%減収となったことなどで売り上げが1%減、営業利益が1.2%減となったことを踏まえて下方修正した。

 株価は、銀座旗艦店開店で年初来高値1万9150円をつけ、業績上方修正でも1万9000円台をキープしたが、その後の月次売上高の増減では1万5000円台まで水準を下げ2000円幅の中段もみ合いが続いている。

 同社株は、日経平均株価の連動性が最も高い銘柄であり、今後の日経平均株価の方向性を探るには、欧州金融危機とともに、日本の気象状況、夏物商戦の動向が大きなカギを握り、投資家は毎日、上空を見上げて空模様をウォッチすることが、明確な投資判断の拠り所となりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:09 | 特集
2012年07月06日

『底堅いか上値重いか気迷い』の展開、欧州の経済見守る=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 日経平均は6月29日に9000円台に乗せて以降、モミ合っている。6月4日の8238円から7月4日の9136円までちょうど1ヶ月、上昇率10.9%となっている。上昇の割には底堅いとみるか。あるいは、上値は重いとみるか。見方の分かれるところだろう。

 1つの観点では、30日線との乖離率が危険水準の6%へ接近していたことに対する調整がある。6日(金)の同・乖離率は3%ていどまで縮小しているため、乖離率でみれば来週後半には調整一巡感が台頭するものとみられる。

 NYダウも75日線を抜いたところでモミ合っている。大きな悪材料が出なければ5月1日につけた1万3338ドルに挑戦とみられる。連れて、日経平均も9500円へ挑戦だろう。

 日経平均ベースの予想PER11.8倍が示すように企業業績の回復に比べ株価が割安の置かれていることがある。一時はPER11倍すれすれまで下がっていた。今の企業業績予想なら、日経平均9500円でPERは12.5倍程度の計算。これから発表の第1四半期(4〜6月)で予想通りなら9500円ていどは見込めるだろう。

 ただ、欧州の経済不安は、今回の欧州の政策金利下げにより厳しさが改めて強まったと受け止められている。財政面からの景気刺激ができないため低金利策に頼ったわけだ。しかし、日米の景気を見ても低金利政策には多くの効果がないことを示している。今後、マーケットは欧州、中国の経済がどのていど減速となるかを見極めようとするだろう。

 仮に、欧州、中国経済が予想以上の減速ということになれば日米のマーケットは一時的に下押すことも予想される。そうなればアメリカの金融緩和策期待が前面に出るとみられるから大きく下げることはないだろう。

 国内では消費税引き上げ等の審議が今度は参議院で始まる。小沢新党の立上げなど政局はいっそう波乱含みとなっている。国内も政局を見ながらの展開だろう。強い相場の中にも気迷い感の入り混じった展開だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:26 | 特集

「猫」いろいろ・・・ペット銘柄をウォッチしてみた。――銘柄ウォッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 以前にも書いたことがあるが、私は時々、百貨店の上階にあるペットショップでかわいい犬や猫を見て癒されている(購入するわけではないのに売り物を眺めるだけの、お店側にとっては迷惑なひやかし客で恐縮だが)。そこには1匹十万〜数十万円する血統書つきの犬や猫が充分なケアを受けて飼われている。彼ら彼女らは見た目がかわいく、また、文字通り毛並みの良さをいつも感じる。

 しかし先般、関東地方の田園地帯へ遊びに行った時のこと。そこには湖があり、周囲に遊歩道がめぐらされていて、人々が散策やジョギングを楽しんでいる。私も家人とともに散策を楽しんでいたのだが・・・あたりには、猫が何匹もいたのだ。どの猫も、人が近寄ってもぜんぜん逃げないし、大声で鳴いたりもしないし、動きも静かでおとなしく、毛並みもきれいだ。なのでたぶん、飼い猫がここまで連れて来られて捨てられたのではないかと推測された。

 別の日には、私が住んでいる地元の町にある空き家の庭で、やはり捨てられて野良猫になったとおぼしき猫を見た。しかもちいさな子猫まで一緒にいるのだ。子猫は無邪気にミャーミャー鳴いていて、それがよけいに痛ましさを感じさせた。(私が拾って飼えばいいのだろうが、ペットを飼える環境にないので無理なのだ)

 百貨店で見た猫たちは幸せそうに見えるが、彼ら彼女らのうち何パーセントかは、そういう悲しい目に遭ってしまうのだろうか。飼い始める時は「かわいい」と思うのだけど、だんだん世話が面倒になって捨ててしまう人が結構いるのだろうか・・・。と、少し暗澹たる気持ちになってしまった。

上記の文とは関係なく、ペット関連銘柄をウォッチしてみた。

★ユニ・チャーム〈8113〉(東1)

 生理用品、幼児用・大人用紙おむつメーカーで、ペットケア用品も扱っている、ユニ・チャーム<8113>(東1)を入れる。6日終値は35円安の4495円。単位100株。PERは約29.1倍、PBRは約3.9倍となっている。チャートは6月13日につけた直近安値4095円を底に上昇トレンドで来ていたが、4600円フシにあたり調整局面となっている。中期で見ても高値圏にある。4300円ラインの押し目を待って小すくい、4600円ラインまでの戻りを待つのが無難か。信用倍率は約0.4倍の売り長となっており、買い戻しも入ってきそうだ。

★ベネッセホールディングス〈9783〉(主市場大1)

 『進研ゼミ』で有名なベネッセホールディングス<9783>(主市場大1)。雑誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』のヒットでも有名ということで入れる。6日終値は25円高の3570円。単位100株。PERは約17.6倍、PBRは約1.8倍となっている。株価は中期続落となっていたが、6月14日につけた直近安値3385円で底を打ったようだ。ただ、反発に転じてはいるものの、まだまだ安値圏にあり、上値余地があると見る。まずは3800円フシまでの戻りが目標となりそうだ。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:34 | 特集

スタートトゥデイは高寄りのあともみ合い、6月月次売上高発表の8社は2勝6敗=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク スタートトゥデイ<3092>(東1)は6日、31円高の1102円と3日ぶりに急反発して始まったあと18円安と反落し、6月12日につけた年初来安値1006円を前にもみ合っている。前日5日大引け後に今年6月の月次商品取扱高を発表、連続して前年同月を上回ったが、プラス幅が前月5月よりさらに縮小、伸び悩んでおり、再度、年初来安値を前に売り買いが交錯している。

 6月月次商品取扱高は、前年同月比6.4%増の66億9800万円となったが、今3月期に入って4月の25.3%増、5月の15.3%増に比べプラス幅は半減以下となった。

 株価は、前月5月のプラス幅縮小で年初来安値まで突っ込み、その後発表の自己株式取得と増配で1155円までリバウンドしており、再度、年初来安値を試す展開に変わっている。

 前日大引け後に6月月次売上高を発表したのは、同社を含めて8社に上ったが、この8社きょう6日の株価反応度は、全店・既存店売上高の動向により、上昇(勝ち)、下落(負け)がマチマチとなり2勝6敗となっている。具体的にはコード順に、ダイユーエイト<2662>(東1)が、16円安の599円と3日続落、カルラ<2789>(JQS)が、3円安の315円、ジェイアイエヌ<3046>(JQS)が、102円高の1515円と急反発、三洋堂ホールディングス<3058>(JQS)が、2円安の905円と小幅続落、薬王堂<3385>(JQS)が、77円安の1817円と急続落、サニックス<4651>(東1)が、18円安の307円と反落、ヒマラヤ<7514>(東1)が、10円高の638円と変わらずを含めて7営日ぶりに反発している。

 株価は、日経平均株価への感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)を持ち出すまでもなく、四半期業績動向に加え、月次売上高動向にも一喜一憂させられることになり、投資判断のスピードアップ化は待ったなしとなる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:46 | 特集
2012年07月04日

エムアップは急続伸、直近IOP株人気再燃の決め手の株式分割を発表=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク エムアップ<3661>(東マ)は4日、146円高の2398円と急続伸して始まっている。前日3日大引け後に株式分割を発表、歓迎して直近IPO株買いが増勢となっている。

 直近IPO株では、エイチーム<3662>(東マ)が今年5月末割り当て、リブセンス<6054>(東マ)が今年6月末割り当てでそれぞれ株式分割を発表、分割権利取りで人気化したあと、分割権利落ち後も高人気が続いており、直近IPO株人気再燃の決め手として同社株にも連想買いが入っている。

 エムアップの株式分割は、同社株式の流動性を高め、投資家層の拡大を図ることを目的にしており、7月31日割り当てで1株を2株に分割する。

 株価は、今年3月14日に公開価格1130円でIPOされ、1987円で初値をつけ、上場来高値3050円まで高人気化したが、IPO人気の一巡で上場来安値1355円まで調整、日本最大級の韓流ケータイサイトなどのコンテンツプロバイダ事業を展開するアドウェイズ・エンタテインメント(東京都新宿区)を子会社化したことをテコに2599円まで反発、足元では2200円台出没となっていた。エイチーム、リブセンスと同様に株式分割権利取りでリバウンド幅を拡大しよう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:18 | 特集
2012年07月03日

ディスコは反発も1Q単独売上高の増減評価で強弱感は拮抗=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク ディスコ<6146>(東1)は3日、60円高の4520円と反発して始まっている。前日2日大引け後に今3月期の第1四半期(1Q)単独売上高を発表、前年同期対比では減収転換したが、前期第4四半期(4Q)との四半期ベースでの比較では9.9%増と2四半期連続でプラスとなったおり、この連続プラスをポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃しているが、なお増減も巡って強弱感は拮抗、高値では方向感を模索するもみ合いに変わっている。

 同社の業績開示方針は、四半期決算を早期開示し、単独売上高、連結売上高、単独業績、連結業績と順次発表するのを基本としており、この四半期実績を前年同期対比で評価するか、直近の四半期実績で比較するかで株価の反応度の高安が分かれる展開を続けてきた。

 今期1Q単独売上高は、208億7600万円と前年同期比で0.8%減となったが、前期4Q対比で9.9%増と前期3Qを底に連続プラスとなった。精密加工装置が、アジア地域のサブコンを中心にスマートフォンやタブレット端末向けの半導体の増産投資が、積極化された影響を受けたことが要因となっている。

 なお、1Q連結売上高・単独業績は7月26日、1Q連結業績は8月8日にそれぞれ発表を予定しており、業績動向にさらに注目が集まろう。

 株価は、下方修正が続いた前期から今期業績の増益転換を予想し市場コンセンサスを上回ったことで年初来高値4950円をつけたが、円高進行と世界同時株安で同安値3850円まで急落、半値戻し水準までリバウンドした。PERはなお16倍台と下げ過ぎを示唆し、信用取組は売り長となっており、売り方、買い方の攻防が続こう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:11 | 特集
2012年07月02日

ようやく「金曜日の後場高」効果か?7月相場はまず「リターン・リバーサル」からスタート=浅妻昭治

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー またまた6月末は悩ましい週末を迎えたが、日経平均株価は、ほぼ高値引けの9000円大台乗せとなり、見切り発車の「金曜日の後場高」は正解だったようである。とにかく市場関係者のマーケット・コメントは、週末金曜日の後場取引時間中も、「リスク・オフ」か「リスク・オン」かで揺れていたのである。

 後場取引時間早々にEU(ユーロ圏・欧州連合)のファンロパイ大統領のスペインの銀行に対する直接資本注入発言が伝わってきたが、肝心のドイツのメルケル首相の記者会見が先延ばしされていたからである。「何も決められない」の日本ではないが、欧州債務危機解消のもうひとつの目玉のユーロ共同債発行について、合意に至らないのではないかとの懸念が完全には拭えなかった。市場関係者のコメントは、「買いたい弱気」のようにいまひとつ歯切れが悪かった。

 無理もない。6月17日のギリシャ議会の再選挙以来、「日本時間」の「金曜日の後場高」は、週明けの「欧州時間」、「米国時間」では、ことごとく株安、ユーロ安に変わって冷や水を浴びせられ続けていた。簡単に「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトするわけがないのを思い知らされていた。

 しかし、今回の前週末は、EU首脳会議を終わってみれば、マーケットは踏み込んだ金融危機対策の合意をサプライズと評価して欧州、米国と世界を一回り、株高とユーロ高ばかりか、原油、金の商品価格まで急反発したのである。今度こそ、狼少年の「狼が来た」の3度目の正直ではないが、翌週の強調相場に期待をつなぐ「金曜日の後場高」は、本物、正解だったということになる。

 7月相場は、アノマリー(変則性)が「荒れる」と教える「二日新甫」で、しかも週明け早々の2日寄り付き前には日銀短観の発表を控えている。日本時間、欧州時間、米国時間と株高、ユーロ高が続いたにもかかわらず、市場関係者の一部からは、スペインの銀行への資本注入の具体的は手順や条件が不透明で、さらに世界経済の失速を懸念するコメントがなお聞かれないでもない。しかし「リスク・オフ」が「リスク・オン」にパラダイム・シフトしたとすれが、もう行けるところまで行かなければ収まりはつかないということになる。

 となると、今週は、強気、弱気の相場感は脇に置いといて、どの銘柄に買いを入れればいいかという問題になる。多分、週明けはほぼ全銘柄が上値を試す展開から始まるはずで、どの銘柄に絞り込めばリターンが大きくなるか投資パフォーマンスの競い合いが強まる。日経平均株価の感応度の高いファーストリテイリング<9983>(東1)ファナック<6954>(東1)か、7月相場のメーンテーマとなる固定価格買取制度関連の再生エネルギー関連株か、それとも7月27日に開会式を迎えるロンドン五輪関連株かなどなど、いろいろ目移りはする。そのなかで敢えて注目したいのが、底上げ相場の定番セオリーである「リターン・リバーサル」買いである。谷の深い急落した銘柄ほど反発幅も大きくなるとするテクニカル投資である。

 対象はもちろん、日経平均株価構成の225銘柄に限定である。その225銘柄のうち、どこからどこまでの谷が深いか見極めることになるが、この際、年初安値から2〜3月高値へ向けての上昇率が高く、さらに2〜3月高値から6月安値への下落率が大きい銘柄をこの第1候補としたい。このスクリーニングで山が高く谷の深い銘柄として浮上する銘柄は、結構、バラエティに富んだ結果となった。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:56 | 特集

モブキャストは連日の最安値も初値倍率は今年トップ、6月IPOは4戦全勝=浅妻昭治

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

浅妻昭治のマーケット・トーク モブキャスト<3664>(東マ)は2日、163円安の1786円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。同社株は、今年6月26日に公開価格800円で新規株式公開(IPO)され、公開初日は買い気配を切り上げたまま値がつかず、上場2日目に公開価格比2.8倍の2301円で初値をつけ、初値倍率は今年トップとなり、2570円高値まで買い進まれたが、全般市場が、欧州金融危機の一巡で主力株を中心に持ち直しの動きを強めていることから、乗り換えの売り物が続いている。

 同社株を含めて6月のIPOは、4社あったが、このすべてが公開価格を上回って初値もつけ、平均初値倍率は61.2%となった。初値倍率は、今年3月(2月22日上場のマックスバリュ九州<3171・JQS>を含め7社)の31.6%、4月(5月29日上場の北の達人コーポレーション<2930・札ア>を含め5社)の46.0%を上回り今年最高となった。

 モブキャストの初値倍率は、今年4月4日IPOのエイチーム<3662>(東マ)の2.7倍を上回って今年第1位となり、昨年9月22日IPOのブレインパッド<3655>(東マ)の初値倍率にわずかコンマ以下の僅差で及ばなかった。

 月間平均初値倍率も同9月の2.1倍以来の高さとなったが、同9月は、全般相場が調整色を強めるなか、IPOシフトが進んだもので、その後の全般相場の復調とともに、IPOの月間平均倍率も低下に転じており、現在のところ3社が予定されている7月のIPO市場がどう展開するか、注目されることになる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:30 | 特集
2012年07月01日

【特集:観光旅行・レジャー関連(6)】有望旅行関連銘柄が浮上の気配

■大手旅行・鉄道・ホテルなどの関連銘柄

 大手旅行業者および旅行サイト運営関連では、旅行サイトを運営するカカクコム(東1・2371)比較.com(東マ・2477)楽天(JQS・4755)ヤフー(東1・4689)、そして大手旅行業者の近畿日本ツーリスト(KNT)(東2・9726)エイチ・アイ・エス(東1・9603)、さらに大手旅行業者の日本旅行を傘下に置くJR西日本(東1・9021)、阪急交通社を傘下に置く阪急阪神ホールディングス(東1・9042)などがあるだろう。

 鉄道会社関連では、東武鉄道(東1・9001)東京急行電鉄(東1・9005)京浜急行電鉄(東1・9006)小田急電鉄(東1・9007)京王電鉄(東1・9008)京成電鉄(東1・9009)JR東日本(東1・9020)JR西日本(東1・9021)JR東海(東1・9022)近畿日本鉄道(東1・9041)名古屋鉄道(東1・9048)、航空会社関連では、全日本空輸(東1・9202)スカイマーク(東マ・9204)スターフライヤー(東2・9206)、そしてLCC(格安航空会社)に出資している三菱商事(東1・8058)東京センチュリーリース(東1・8439)などがあるだろう。

 ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連では、ホテル予約サイト運営の一休(東1・2450)、東京ディズニーランド運営のオリエンタルランド(OLC)(東1・4661)東京ドーム(東1・9681)帝国ホテル(東2・9708)藤田観光(東1・9722)ロイヤルホテル(大2・9713)、グループ企業がホテルやレジャー施設を運営している三井不動産(東1・8801)三菱地所(東1・8802)、さらに新観光スポットやホテルを運営する鉄道各社などがあるだろう。

 その他では、都心型立地の百貨店各社や家電量販店各社などに加えて、地図の昭文社(東1・9475)、海外旅行保険加入者向けに旅行先で病院紹介などを行う日本エマージェンシーアシスタンス(EAJ)(JQS・6063)などがあるだろう。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:10 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(5)】LCC就航・増便が人気に拍車

■LCC(格安航空会社)が相次いで就航

 LCC(格安航空会社)が相次いで就航し、大手旅行業者がLCCを使う商品の取り扱いを拡大させていることも、国内観光旅行の需要拡大に寄与するだろう。さらに国際線にもLCCの就航・増便が本格化すれば、外国人訪日客の回復につながることも期待されるだろう。

 3月に就航したピーチ・アビエーション(全日本空輸<9202>(東1)、ファースト・イースタン・アビエーション、産業革新機構が出資)は日本初の本格的LCCとなった。さらに7月にはジェットスター・ジャパン(豪カンタスグループ、日本航空、三菱商事<8058>(東1)東京センチュリーリース<8439>(東1)が出資)、8月にはエアアジア・ジャパン(全日本空輸<9202>(東1)と、アジア最大のLCCであるエアアジアが出資)が就航する。

 国内旅行の需要拡大では、大型テーマパーク・レジャー施設の入場者数増加も期待され、中国人観光客の増加では、東京都心部を中心に百貨店や家電量販店の売上増も期待される。また、東京や大阪の主要ホテルでは、稼働率が回復傾向を強めており、外国人訪日客の回復などで一段の稼働率上昇も期待されるだろう。

 観光旅行・レジャー関連の注目業界としては、旅行業者関連、旅行サイト運営関連、鉄道関連、航空関連、ホテル関連、大型テーマパーク関連、大型レジャー施設関連、大型商業施設関連などがあるだろう。

 中でも、海外旅行に強みを持つ大手旅行業者や、東京都内の新観光スポットやホテルなどを運営する鉄道・不動産関連などが注目されそうだ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:52 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(4)】スカイツリー効果で外国人観光客も回復

■国内旅行が回復傾向を強める

 国内旅行に関しては、東京都内を中心として新観光スポットのオープンが相次ぎ、人気が高まっていることが寄与しそうだ。また、関西方面での今夏の電力不足問題への対応策として、北海道、東北、沖縄などへの長期滞在型の旅行が増加する可能性もあるだろう。東北地方への被災地応援ツアーなども期待されるだろう。

 外国人訪日客の回復が本格化すれば、東京ディズニーランドなどの大型テーマパーク・レジャー施設、さらに都心部のホテル、百貨店、家電量販店なども恩恵を受けるだろう。

 観光庁の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」では、国内旅行も回復傾向を強めている。12年4月の主要旅行業者別の国内旅行取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比37.5%増加の635億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同25.3%増加の153億円、日本旅行は同33.2%増加の177億円、阪急交通社は同103.4%増加の126億円、楽天トラベルは同32.5%増加の226億円となり、総じて好調な模様である。

■東京スカイツリーなど東京都内の新観光スポットが寄与

 国内旅行が回復傾向を強めている背景には、東京都内の新観光スポットの寄与もあるだろう。東京都内では、大型商業施設の「ダイバーシティ東京プラザ」「渋谷ヒカリエ」「東急プラザ表参道原宿」「東京スカイツリー・東京ソラマチ」などが、ゴールデンウイーク(GW)前後に相次いでオープンし、新観光スポットとして人気が高まっている。

 特に人気の高い「東京スカイツリー・東京ソラマチ」への来場者数は、5月22日の開業から1カ月で年間目標の2割超に当たる550万人を超えた。また「渋谷ヒカリエ」には、開業から1カ月半となる6月中旬までに450万人が来場した。観光バスの「はとバス」では満席の状況が続いている模様だ。さらに、JR東京駅・丸の内側「赤レンガ駅舎」復元も10月オープン予定であり、東京都内の新観光スポットの人気度は一段と高まりそうだ。

■外国人訪日客の回復はやや遅れている模様

 日本を観光で訪れる外国人訪日客の回復はやや遅れている模様だ。日本政府観光局(JNTO)が6月22日に発表した「訪日外客数12年5月推計値」によると、12年5月の訪日外客数は66.9万人となった。11年5月に比べて87.0%増加したが、東日本大震災前の10年5月との比較では7.3%減少となった。4月が78.08万人で11年比163.9%増加、10年比0.9%減少だったのに対して、観光ビザ発給要件緩和など効果はあるが、放射能汚染への不安感や為替の円高などで、回復ペースが鈍化しているとしている。なお1〜5月累計で見ると、12年は336.13万人となり、11年比40.1%増加、10年比4.6%減少となった。

 12年5月を地域別に見ると、韓国からの訪日外客数は15.74万人で、11年比87.3%増加したが、10年比21.9%減少となった。放射能汚染への不安や為替の円高影響などで回復が遅れているとしている。一方、中国からは11.34万人で、11年比93.5%増加、10年比0.7%増加して、5月としては過去最高となった。個人観光ビザの発給要件緩和などにより個人旅行者が増加傾向の模様である。また、台湾からは12.11万人で、11年比78.2%増加、10年比6.1%増加した。日台間の航空座席供給量の拡大も寄与したとしている。

 外国人訪日客の回復に向けての取り組みも活発化している。日本の外務省は富裕層の中国人観光客向けに、3年以内ならば何回でも訪日できる「数次査証(ビザ)」の発給要件を緩和する模様だ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:48 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(3)】五輪効果に原油価格下落の恩恵も

■ロンドン五輪観戦ツアーは人気の模様

 為替が対ドル、対ユーロともにやや円高水準で推移したことに加えて、今年のゴールデンウイーク(GW)は休日の並びが良かったため、長期間の休暇を取りやすかったこともあり、海外旅行は総じて好調だった。

 そして夏の海外旅行予約についても、足元でも為替が円高水準で推移していることを背景として、各旅行業者ともに出足は概ね好調な模様である。今年は昨年に比べて9月の休日の並びが悪いため、長期間の休暇を取りにくいこともあり、7月〜8月に需要が集中する可能性もある模様だ。

 7月〜8月には、2012年夏季五輪(ロンドン五輪)(開会式7月27日〜閉会式8月12日)が開催されるため、周辺の観光地と組み合わせた観戦ツアーも人気の模様である。11月には、南太平洋で皆既日食が観測されるため、観測ツアーの申し込みも順調な模様である。

 さらに足元では、原油価格が大幅に下落しているため、航空会社が航空運賃に上乗せするサーチャージ(燃油特別付加運賃)が一段と下落する可能性があるだろう。これも追い風となりそうだ。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:47 | 特集

【特集:観光旅行・レジャー関連(2)】海外旅行の大手各社取扱額は好調

■海外旅行は円高を追い風に大手軒並み大幅伸長

 6月13日に観光庁が発表した「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」によると、12年4月の主要旅行業者58社の総取扱額は4638億円だった。11年4月に比べて35.4%増加し、東日本大震災前の10年4月との比較でも5.3%増加した。

 このうち海外旅行は1744億円で、11年比28.9%増加し、10年比でも14.9%増加した。国内旅行は2835億円で、11年比37.5%増加し、10年比でも0.4%増加した。外国人旅行は58億円となり、11年比5.1倍だったが、10年比では8.3%減少した。

 主要旅行業者別に12年4月の総取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比39.8%増加の1037億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同27.3%増加の255億円、日本旅行は同28.8%増加の273億円、阪急交通社は同68.3%増加の350億円、エイチ・アイ・エス(東証1部9603)は同22.3%増加の256億円、楽天トラベルは同32.5%増加の239億円となり、大手各社の取扱額は総じて好調な模様である。

 このうち海外旅行については、為替の円高が追い風となるため、引き続き好調に推移することが期待されている。

 観光庁の「主要旅行業者の旅行取扱状況速報」で、海外旅行取扱額は12年4月で9カ月連続の増加となった。為替の円高を背景として、韓国などのアジア方面、そして欧州方面やハワイ方面が好調な模様である。

 4月の主要旅行業者別の海外旅行取扱額を見ると、JTBグループ(14社合計)は前年同月比36.6%増加の375億円、近畿日本ツーリスト(東証1部9726)は同21.1%増加の91億円、日本旅行は同13.2%増加の87億円、阪急交通社は同52.7%増加の222億円、エイチ・アイ・エス(東証1部9603)は同21.8%増加の244億円となった。海外旅行については、大手各社の取扱額は総じて好調な模様である。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
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【特集:観光旅行・レジャー関連(1)】自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める

■内外とも増勢の観光旅行、海外は円高が追い風、国内はツリー効果

 観光旅行・レジャー関連業界では、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して需要の回復傾向を強めている。

 春の行楽シーズンであるゴールデンウイーク(GW)期間は、天候不順の影響などで地域や業種によってややバラツキもあった模様だが、今年GWは休日の並びが良かったこともあり総じて好調だった模様である。さらに今後、夏から秋の行楽シーズンを迎えて一段の盛り上がりが期待されている。

 海外旅行では為替の円高が追い風となって好調を維持している。また国内旅行では「東京スカイツリー」など、新観光スポットがGW前後から相次いでオープンしていることも寄与するだろう。

 外国人訪日客の回復がやや遅れている模様だが、ビザ発給要件の緩和やLCC(格安航空会社)の就航なども寄与して、徐々に回復傾向を強めるだろう。

 観光庁が5月17日に発表した「11年度主要旅行業者旅行取扱状況年度総計(速報)」によると、11年度(11年4月〜12年3月)の総取扱額は6兆490億円で、10年度(10年4月〜11年3月)に比べて0.5%減少となった。

 このうち海外旅行は2兆2345億円で同2.0%増加した。為替の円高などが寄与して好調を維持した形である。一方、国内旅行は3兆7670億円で同1.4%減少、外国人旅行は473億円で同25.3%減少した。11年3月に発生した東日本大震災後の自粛ムードや、東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能汚染への不安などで、国内旅行と外国人旅行は低調だった。

 ただし四半期別に前年度比増減率の推移を見ると、総取扱額は11年4〜6月(1Q)が16.2%減少、7〜9月(2Q)が0.5%減少、10〜12月(3Q)が2.9%増加、12年1〜3月(4Q)が13.4%増加と、回復傾向を強めている。

 このうち海外旅行については1Qが11.9%減少、2Qが1.6%増加、3Qが5.7%増加、4Qが12.9%増加となり、為替の円高を追い風として、いち早く回復傾向となっている。国内旅行は1Qが17.6%減少、2Qが1.3%減少、3Qが1.5%増加、4Qが13.6%増加となった。11年10〜12月期以降は、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して回復傾向を強めている。一方で外国人旅行は1Qが61.8%減少、2Qが22.8%減少、3Qが7.0%減少、4Qが20.6%増加となった。外国人の間では放射能汚染に対する不安感が強い模様で回復が遅れていたが、12年1〜3月以降は回復傾向となっている。

■国内宿泊観光が急回復、日帰りも引き続き好調

 また、観光庁が6月18日に発表した「旅行・観光消費動向調査」によると、12年1〜3月期の旅行・観光の消費額(速報)は、国内宿泊観光旅行が2兆304億円となり、11年1〜3月期に比べて21.7%増加し、東日本大震災前の10年1〜3月期との比較でも5.7%増加した。国内日帰り観光旅行は7536億円となり、11年比で27.4%増加し、10年比でも7.5%増加した。

 12年1〜3月期の延べ旅行者数(速報)は、国内宿泊観光旅行が4195万人・回となり、11年比で26.4%増加し、10年比でも17.7%増加した。国内日帰り観光旅行は4911万人・回となり、11年比で31.3%増加し、10年比でも25.4%増加した。

 これらのデータから明らかなように、東日本大震災後の自粛ムードが一巡して、海外旅行は好調に推移し、国内旅行も東日本大震災前を上回る水準に回復している。そして観光旅行・レジャー関連業界にとって、今年の夏から秋にかけては一段の盛り上がりが期待されるだろう。

【特集:観光旅行・レジャー関連】
(1)自粛ムード一巡し需要の回復傾向強める
(2)海外旅行の大手各社取扱額は好調
(3)五輪効果に原油価格下落の恩恵も
(4)スカイツリー効果で外国人観光客も回復
(5)LCC就航・増便が人気に拍車
(6)有望旅行関連銘柄が浮上の気配
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:44 | 特集
2012年06月29日

『夏相場9000円台も』、4月に続いて「2日新甫」で警戒感も=犬丸正寛の相場展望

犬丸正寛の相場展望 来週(7月2日〜6日)は、夏相場のスタート。9000円乗せから、うまく行けば9207〜9332円どころにある「マド埋め展開」も見込めそうだ。しかし、7月は今年4月に続いて、『2日新甫』に当っている。上値に対し深追いは避けたいところでもある。

 崩れそうで、底堅く推移しているNYダウの動きも日本のマーケットには支え。去る、25日以降、NYダウは幾度か大きく下げる場面があった。しかし、場中では安いものの終値では戻している。いわゆる、「下ヒゲ」の長い、典型的な「下値用なし」の動きだ。もちろん、25日線は維持している。

 欧州会議で、ユーロに対する政策が緊縮政策だけでなく経済成長策も打ち出されたことがある。約12兆円規模のインフラ投資が行われる。「どれほどの効果となるか」、「本当に強気できる材料か」ということについては今の段階では分からないものの、ひとまずマーケットに対し下支え効果が予想される。ただ、欧州が小康状態となる分、アメリカの景気対策期待は引っ込むこととなりそうだ。

 NYでは下値抵抗力があると見た売り方が買い戻しを積極化させることも予想される。このため、NYダウは75日線の1万2830ドル(28日終値は1万2602ドル)程度まで反発が予想される。

 連れて、日経平均も夏相場期待から今年5月14日以来となる9000円台に乗せた。7月から自然エネルギーによる電力買取も始まる。日本が脱原発・自然エネルギー立国への第一歩としての評価も高まるだろう。しかも、タイミングよく、日本の経済水域・南鳥島に220年分にも相当する「レアアース」のあることが報道されている。クリーンエネルギーとレアアースで、技術立国再生にむけてのシナリオが描けそうだ。

 うまく行けば日経平均は今年5月上旬につけた9207〜9332円の「マド開け」を埋めることもありそうだ。ただ、注意が必要な点は、7月は今年4月に続いて、月初の立会いが2日の月曜日から始まる「2日新甫」に当っていることだ。「2日新甫は荒れる」として警戒される。実際、4月は2日の1万0190円から6月4日の安値8238円まで19%強も大きく下げている。

 しかも、例年、7〜9月は出来高が年間でも少ない季節で主力銘柄は動き難い。この季節はマーケットの主役である外国人投資家のバカンスシーズンということもある。7月上旬、高い場面があっても気を許していると外国人投資家が売り逃げて休暇入りということにもなりかねない。個人投資家は、外国人投資家が多く持っていないような小型銘柄に投資するのがよいだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:45 | 特集

アンティーク・ブックから連想して、印刷関連株=田北知見の銘柄ウオッチ

田北知見の銘柄ウオッチ 東京・日本橋の丸善へ本を買いに行った際、同店3階にある『ワールド・アンティーク・ブック・プラザ』にも入ってみた。1点数十万〜数百万円するような海外のアンティーク・ブックなどが展示販売されている。もちろん私には手が出ないので、完全に「見るだけ」の、お店側にとっては迷惑な冷やかし客である(汗)。

 さすがにその場でメモを取るわけにはいかないので、頼りない記憶だけで書くと、グーテンベルクの聖書やら、モーツァルト(だったか・・・?)の楽譜やら、美しい植物図鑑の絵やら、すごい物が多くあったように思う。おかげさまで目の保養になった。日本では美術品を展示する美術館は多いものの、こうした美しい古書や稀覯本などを専門的に集中展示している所は(私が無知なだけかもしれないが)少ないように思う。でも、そこはあくまでお店であって、私のように目の保養を目当てに来る冷やかしは、お店側にとってはいい迷惑なのだが・・・。

 連想して、本・書籍・印刷等の関連銘柄を見てみた。

★東洋インキSCホールディングス〈4634〉(東1)

 印刷インクの国内首位企業で、液晶パネル用顔料なども扱っている、東洋インキSCホールディングス<4634>(東1)を入れる。29日終値は10円高の291円。単位1000株。PERは約11倍、PBRは約0.6倍となっている。チャートは3月につけた年初来高値348円から反落し、以降は続落トレンドで来ていたが、6月4日と同5日に年初来安値253円をつけてからは、地合いの好転も背景にリバウンドトレンドとなっている。今後の地合いにもよろうが、トレンド維持で、まずは350円フシまでの戻りを目指す。

★日本写真印刷〈7915〉(東1)

 印刷メディア事業のほか、加飾フィルム、タッチ入力デバイスなどの事業を行なっている日本写真印刷<7915>(東1)を入れる。29日終値は30円高の889円。単位100株。PBRは約0.8倍となっている。チャートは中期続落トレンドで来ていたが、6月4日につけた年初来安値725円を底に反発。以降は調整を挟みながらもジリ高トレンドを形成している。トレンド維持で1000円フシ上抜けといきたい。

 今期2013年3月期連結業績予想は前年比増収、営業・経常・純損失は前年比で損失幅縮小を見込んでいる。また、会社四季報には、次期2014年3月期は増収、営業・経常・純損益は黒字転換との予想値が出ている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:32 | 特集

【株式投資Q&A】相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる?

【株式投資Q&A】

:ベテランの人に、「相場は下がらなくなったから、そろそろ上がる」、と教えられます。どういうことでしょうか、よく理解できません。

:投資経験のある人ほど、そういう言い方をされますね。理屈というより、永年の経験による「勘」のようなものだといえるでしょう。漁師さんが今はすばらしい天気なのに明日は風の強い雨の日になりそうだといったことと似ているのではないでしょうか。

 相場経験の豊かな人が、「相場の天気を肌で感じ取る」といったことだろうと思います。

 もちろん、そこには漁師さんが毎日、海に出て風の動き、波の動きなどを感じ取っているからです。同じように相場においても、時たまマーケットの動きを見たくらいでは直感は沸いてこないと思います。やはり、永年の経験がモノを言うと思います。>>記事の全文を読む
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:51 | 特集