
道を歩いていると、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくるし、朝夕は涼しいのでパーカーやブランケットが恋しい。また、ファッションも、お店やネットサイトを見ると秋一色だ。ワインレッドやカーキ色の服とか、暖かそうなニット、早いところではコートやファーなども出ている。…そうそう、ワインレッドといえば、ボジョレーヌーヴォー解禁も来月に迫っている。今年は11月17日か。デパートからまたご案内が来てたんだった…などと、「花よりだんご」ならぬ「紅葉よりお酒」の私の思いは、そちらの方向へ進んでいくのだった。
そこから連想して、ワイン関連銘柄と、「暖を取る」から連想して石油・ガス関連銘柄を見てみた。
★キッコーマン〈2801〉(東1)
しょうゆの最大手で、ワインの輸入販売事業なども行なっている、キッコーマン<2801>(東1)を入れる。7日終値は20円安の876円。単位1000株。PERは約17.2倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは8月9日につけた直近安値763円を底に、上昇トレンドで来ていた。10月6日に直近高値904円をつけて以降は調整局面となっているものの、中期チャートで見ればまだ安値圏ではある。800円台央の押し目を待って拾い、再び900円台に乗るのを待つのも一手か。
今期2012年3月期連結業績予想は前年比増収増益で、とくに純利益は同37.7%増の107億円を見込んでいる。また、『会社四季報』には、次期2013年3月期も増収増益との予想値が出ている。6月末で利益剰余金1556億6300万円、有利子負債847億3100万円、前期末でキャッシュフローの現金等は288億円。大口株主には信託口や生保などが並んでおり、業績・財務面とともに、手堅い老舗企業らしい買い安心感がある印象が強い。
★三愛石油〈8097〉(東1)
石油・LPガスの大手卸会社、三愛石油<8097>(東1)を入れる。羽田空港での給油施設事業、産業用ガス事業なども行なっている。7日終値は8円高の345円。単位1000株。PERは約5.3倍、PBRは約0.4倍と、割安水準になっている。チャートは7月25日につけた年初来高値475円から反落し、以降は続落トレンドで来ていた。が、10月6日に直近安値333円をつけ、下値330円フシにあたり、反発のきざし。底値圏の拾い時と見る。まずは400円フシまでの戻りを目指す。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。