
以前にも少し書いたことがあるが、最近、インターネットで海外のファッションなどのサイトを見ることにハマっている。世界的な有名ブランドの公式サイトはビジュアルが美しくて見ているだけで楽しいし、いろいろな国の日本未入荷ブランドのサイトを見ていると、普段あまり見られないようなオシャレな洋服やアクセサリーなどがいっぱい出ていておもしろい。また、通常の通販サイトだけでなく、現在は多くのブランドサイトでネットショッピングができるようになっており、値段も分かるので、「こんなにオシャレな商品が、意外と安く売られているのだなあ」とか「やはり高級ブランドの商品は高いなあ。ドレス1着が約100万円もするのか・・・」などと思ったりして、実際に買えるわけでなくても、見ているだけで楽しいのだ。
しかし先日、アメリカの有名デパート(日本未上陸)のサイトを見ていて、「日本からでも注文ができるらしい」と気付いたのだった。まず、値段がJPY(日本円)で表示されていたので「あれっ?」と思った。日本からのアクセスに対しては、自動的に円表示されるシステムになっているらしい。そして、よく見ると、注意書きのようなところに、「日本への発送は○○(配送・宅配業者名)を使い、送料は△△円。お届けまでに、おおよそ××営業日かかります」「関税等はお近くの所管役所へ問い合わせ、お支払いください」といったようなことが(私は英語ができないので、間違っているかもしれないが、たぶんそのような内容が)書いてある。
世間では、よく「インターネットで、モノやカネの移動がグローバル化している」とか「今はグローバル時代で、世界中の企業がライバルだ」といったような話を聞くが、そうした話を実感した出来事だった。
上記から連想して、ネット・IT系の銘柄を見てみた。
★スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)アパレルのネット通販サイト『ZOZOTOWN』を運営している、
スタートトゥデイ〈3092〉(東マ)を入れる。29日終値は105円安の1912円。単位100株。PERは約43.8倍、PBRは約22.0倍となっている。チャートは上昇トレンドで来ていたが、27日につけた年初来高値2120円から、きのう28日、きょう29日と2日続落。調整局面のタイミングだったところに加え、軟調な地合いを背景に、28日に発表した第1四半期好決算で利益確定の場面となっている。
13週移動平均線でありフシでもある1600円台の押し目を待って拾い、1800円フシまでの戻りを待つのも一手か。ドイツ証券は28日付けのレーティングで、投資判断「Hold」(中立)継続、目標株価1800円としている。
★GMOクラウド〈3788〉(東マ) GMOグループで、ホスティングとセキュリティサービスを中核として、ネットのソリューション開発・運用事業を行なっている、
GMOクラウド〈3788〉(東マ)を入れる。29日終値は1200円安の7万0300円。単位1株。PERは約12.6倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは11日につけた直近高値8万1500円からの反落局面。しかし7万円フシにあたり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。まずは次のフシである7万5000円ラインまでの戻りを目指す。また、2011年12月通期末配当予想は2000円。現在の株価で利回り約2.8%の計算となる。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:04
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