浅妻昭治のマーケット・センサー
「神は細部に宿る」―――含蓄に富む箴言である。兜町流に解釈すれば、株価の小さな動きが、相場の大きな変化を予見していると読めることになる。「株価は株価に聞け」で、株価の動きを先入観なしに虚心坦懐にウオッチすれば、リスクを最小化し、リターンを最大化する好パフォーマンスが期待できるとする教えにもつながる。この箴言に照らして気になったのが、8月29日の民主党代表選挙と9月2日の野田内閣組閣当時の日経平均株価の動きであった。代表選の決戦投票で、野田佳彦候補の勝利が伝えられ、野田内閣の組閣で、安住淳財務大臣の就任が早打ちされたときは、いずれも取引時間中の日経平均株価は、下ぶれた。組閣以来、新聞、テレビは野田内閣の「どじょう人気」で持ち切りで、前週末の報道各社の世論調査でも、内閣支持率が、管内閣末期から急上昇しているが、この日経平均の下ぶれには「神が宿る」先見性が見てとれないかどうかということである。
野田候補が勝利をしたときも、安住淳財務相就任が伝えられたときも、市場参加者が少なからず、「こりゃ アカン」と直感して株を売ったから日経平均が下ぶれたのは間違いない。問題は、「こりゃ アカン」の「アカン」の内容である。
■「敵の敵は味方」と割り切る覚悟
第1は、自ら「どじょう」と称した野田首相の「泥くささ」ではなく「増税くささ」にある。民主党の代表選挙前から増税路線を隠すことのなかった野田首相である。柔道二段の猛者として「寝技」を封印するとは明言はしたが、財務官僚の強力サポートを受けて「裏技」ぐらいは駆使しそうだ。コンビとしても安住淳財務相は絶好で、もう復興増税、消費税増税一直線とならないとも限らない。政界の一寸先は闇だそうで、抱きつき戦術、大連立構想など何が飛び出すか激動含みで、ここは「敵の敵は味方」と割り切る覚悟を決める以外にない。(続きと詳細は「浅妻昭治のマーケットセンサー:メールマガジン」に掲載。果たして注目銘柄は?)(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。























最近、アメリカの不動産サイトを見ることにハマッている。といってももちろん、買えるわけでもないのだが(笑)、見ているだけでもなかなか楽しいのでハマッているのだ。土地と建物あわせて数億円〜数十億円するような豪邸がたくさん紹介されていて、たとえていうと雑誌でセレブの生活を垣間見るような、そんな楽しさである。








