
■証券株は3Q実績PERでも10倍以下がゾロゾロでPBRは1倍割れ
証券株は、典型的な市況産業株である。世界の資本市場は、経済情勢や相場環境、さらに新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的な大流行)、自然災害などに起因するさまざまな不確実性が存在し、その一つ一つに反応して株価が連動、その活況・乱調に業績が左右されるためだ。ただ足元の業績は、各国政府の金融緩和策、経済対策を受けて世界同時株高となり好調に推移している。今3月期第3四半期(2020年4月〜12月期、3Q)業績は、藍澤証券<8708>(東1)の4倍増益、丸三証券<8613>(東1)の3倍増益などを筆頭に高変化した。
今期通期予想業績は、予想困難として非開示としているが、株価は、この3Qの1株純利益実績をベースにしたPER評価でも割安顕著となっている。割安株をコード番号順に上げると今村証券<7175>(JQS)、大和証券グループ本社<8601>(東1)、野村ホールディングス<8604>(東1)、丸三証券、東海東京フィナンシャル・ホールディングス<8616>(東1)、水戸証券<8622>(東1)、丸八証券<8700>(JQS)、極東証券<8706>(東1)、岩井コスモホールディングス<8707>(東1)、藍澤証券となる。いずれも3Q業績が増益で着地し、PBRは1倍を大きく割っており、馬券・車券感覚より投資妙味は大きそうだ。
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