
鉄道の楽しみ方はさまざまあり、列車などを撮影するのが好きな人、乗ること自体に楽しみを感じ、なるべく全国のたくさんの鉄道に乗ることを目標としている人、時刻表を眺めたりダイヤなどについて詳しく知ることが好きな人、等々あり、それぞれ、「撮り鉄」、「乗り鉄」、「時刻表鉄」などと呼ばれている。さらに、「子鉄」と呼ばれる子供の鉄道ファン、「ソロ鉄」(おもに独身女性の鉄道ファン)など、新たな人種?も増えているそうだ。社会が豊かになり、鉄道は移動の手段というだけの存在ではなくなり、自分なりに、あるいはのんびりと、鉄道を楽しむ人が増えたのだろう。
上記から連想して、電鉄銘柄をウォッチしてみた。地合いが下げムードなので、無難に東京スカイツリー関連の2銘柄を選んだ。
★東武鉄道〈9001〉(東1)
北関東を地盤として、電鉄のほか、レジャー、不動産、流通などの事業を展開する東武鉄道<9001>(東1)を入れる。21日終値は2円安の457円。単位1000株。PERは約27.4倍、PBRは約2.1倍となっている。チャートは昨年11月1日につけた年初来安値446円から反発し、以降は上値470円ラインで下値抵抗線を切り上げる形の、三角保ち合いを形成しているように見える。今後の地合いにもよるが、下値拾いのタイミングと見て、まずは465円ラインまでの戻りを目指す。
★京成電鉄〈9009〉(東1)
千葉と東京東部を地盤とした電鉄のほか、東京スカイツリー関連、成田新高速鉄道関連、オリエンタルランド関連銘柄としても知られている、京成電鉄<9009>(東1)を入れる。21日終値は6円安の574円。単位1000株。PERは約14.4倍、PBRは約1.1倍となっている。チャートは昨年5月27日につけた直近の年初来安値487円から反発し、以降は凸凹しながらも上昇トレンドを形成している。チャート的には高値圏であり、また、信用倍率は約0.2倍の売り長と、カラ売り銘柄の様相となっている。560円あたりの押し目を待って拾い、580円ラインまでの戻りを目指すのが無難か。1月5日付けのシティグループ証券のレーティングでは、投資判断「1M」(買い/中リスク)、目標株価665円とされた。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。