■H・I・S旅行事業グループリーダー長谷部卓之氏に聞く 上海万博が始まってまもなく1ヶ月。日本からの旅行者も着実に増えているようだ。新型インフルエンザのあった昨年とは様変わりしている。海外旅行取扱業大手の
エイチ・アイ・エス<9603>(東1)の東日本ツアー事業部・第三旅行事業グループの長谷部卓之グループリーダーに海外旅行の現況を聞いた。
■上海万博は混み合うことも予想、興味のある方は少しでも早く――上海万博が始まって、まもなく1か月です。順調なスタートでしたか。
【長谷部氏】 正直、最初は情報不足で大変でした。例えば、入場券は大きく分けて、「個人券」と「団体券」の2種類があります。その種類によって会場へのアクセス方法や駐車場の利用方法が異なるのですが、そのあたりの正確な情報がわかったのは直前でした。また、道路や地下鉄の混雑予測や会場内の情報も乏しく、情報収集に苦労したのを覚えています。
――パンフレット作成などは大変だったでしょうね。
【長谷部氏】 そうですね。当社のスタッフが会場内を視察することができたのは開幕直前でしたので。利用する駅、ゲート、食事スペース、トイレの数、場所などを直前情報で、急いでパンフレットを作成しなくてはいけませんでした。それに、開幕前ということで当然写真も手に入りません。当初は、満足できるパンフレットではありませんでしたが、現在では少しづつではありますが細かく、詳しい情報がご提供できるようになっています。
――ゴールデンウイークの御社の利用者はいかがでしたか。
【長谷部氏】 5月1日〜3日までの期間で約500名でした。この期間は情報が不足していたうえに、日付指定の入場という条件だったことを考えれば、まずまずだったと思います。
――連休明け後の状況はいかがでしょうか。
【長谷部氏】 5月6日以降は非常に良い状況です。他の地域に比べても際立って突出しており、上海を中心とした中国旅行ということでは、昨年の同じ時期に比べて倍以上になっています。やはり、メディア等での報道や露出拡大の効果が大きいと思います。
――期間中、入場券の販売目標はいかがですか。
【長谷部氏】 公認の販売代理店として、われわれには一定の割当枚数があります。当初は売れ残ったらどうしようという気持でしたが、今は追加したい気持になっているほどです。現地の情報が日本のテレビなどで取り上げられるようになっている効果も大きいと思います。盛り上がってきていると、手応えを感じています。
――お薦めコース、料金について、ご紹介ください。
【長谷部氏】 上海万博コース4日間がお薦めです。
http://e.his-j.com/trip/ciao/voyage/02A_10/TC-OSB2171-BAN2 万博1日観光が付いているほか、もう一日万博を見るか、新旧上海巡りを選ぶことができます。新・旧上海巡りでは、上海でいちばん高い展望台、地上400メートルのワールドフィナンシャルセンターから上海市内が一望できます。一方、昔ながらの雰囲気が漂う泰康路(たいこうろ)、田子坊(たこぼう)、やレトロな街並みの多倫路(たりんろ)、18年かけて作り上げられた明代の庭園・豫園(よえん)の散策などをお楽しみいただけます。
――お値段は。
【長谷部氏】 往復航空券、ホテル、送迎、万博入場券つきで3万9800円からございます。燃油(サーチャージ)代と2日分の万博入場券(1日2,900円)が含まれていますので大変お得感があると思います。
――大阪万博でも会期の終わりが近づいてくると来場者が急増しました。早めがよいでしょうか。
【長谷部氏】 大阪万博は、私は、まだ生まれていませんでしたので分かりません(笑)。しかし8,9月は日本からの観光客が多くなりますし、10月は国慶節などもあり混み合うことが予想されますので、ご興味のある方は少しでも早いほうが良いと思います。
――ありがとうございました。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:11
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