私の印象に残ったのは、やはり、イランやパレスチナ、アフガニスタン、マダガスカルなどでの、抗議行動や紛争などに関する報道写真群だ。モノクロ作品が多かったように記憶しているが、カラー写真もあり、その血の色に驚愕した。鮮やかな赤い血が、人の頭や体からあんなに大量に流れているのを、あまり見たことがなかった。そして、ハッキリと亡くなっているかたの、開いた目。残された家族の悲嘆。
血や死が、日常でない国に生まれて良かった。月並みな感想だが、そう実感した。そういえば、8月6日と9日には原爆の日、15日には「終戦の日」が、今年もやって来る。
写真展から連想して、カメラ関連株の銘柄診断をしてみた。
★キヤノンマーケティングジャパン〈8060〉(東1)
カメラや複合機などキヤノン製品の国内販売事業会社、キヤノンマーケティングジャパン<8060>(東1)を入れる。同社はキヤノンとともに、同展の協賛も行なっている。7月30日終値は34円安の1173円。単位100株。PERは約58.9倍、PBRは約0.7倍。チャートは4月28日につけた年初来高値1544円から反落し、続落トレンドとなっている。
27日に発表した、中間(1〜6月期)連結決算の通期計画に対する進捗率と、第2四半期(4〜6月期)の前年同期比など、一部数値に懸念材料があるとされたことから、株価は4日続落となっており、深押ししている。今後の地合いなどにもよるが、押し目の拾い時か。まずは次のフシであり13週移動平均線でもある、1300円ラインまでの戻りを目指す。
★ニコン〈7731〉(東1)
一眼レフカメラでキヤノンと並ぶトップメーカー、ニコン<7731>(東1)を入れる。7月30日終値は25円安の1502円。単位100株。PERは約20.1倍、PBRは約1.6倍となっている。チャートは3月17日につけた年初来高値2210円から反落し、以降は続落トレンドで来た。しかしこの1ヵ月ほどは、下値フシ1500円ラインにあたり、モミ合いながら、下値固めの局面となっているようだ。底値圏の拾い時と見る。まずは次のフシ1700円ライン奪回を目指す。ゴールドマン・サックス証券の7月16日付けのレーティング(投資対象期間12ヵ月)では、目標株価は1970円とされている。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。