
先日、フレンチレストランでランチをいただいた。百貨店内のお店なので、フランス料理といっても、気張らなくて済むため、時々行っているのだが、最近、メニュー構成が変わった。コースメニューは以前は3つあったのだが、いちばん高いコースがなくなり、2コースになったのだ。松竹梅でいうと、「松」のコースがメニューから消えた。そして、「竹」のコースが少し高くなり、でも、以前の「竹」よりも内容(皿数)が充実している。ただ、品数は増えたものの、ポーション(盛り)は少なめになった。
私は最近、年齢のせいか(笑)、量が食べられなくなっているので、少量多品種?となったのは歓迎すべきところなのだが、ちょっと寂しい気もする。他のお客さんを見ていると、女性客が多いせいか、「梅(に該当するコース)でいいです、そんなにたくさんは食べれないもの」と注文している人が多い。腹八分目で美容にもお財布にもやさしいコース構成。不況でもあることだし。ということなのかもしれない。
レストランから連想して、「食料品」セクターで優良銘柄を探してみた。
★昭和産業〈2004〉(東1) 製粉業を中心に、油脂、食品、飼料などの事業を行なっている、
昭和産業<2004>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高2090億円(前年比13.1%減)、営業利益94億円(同10.7%増)、経常利益85億円(同16.0%増)、純利益39億円(同46.1%増)と減収だが2ケタ増益を見込んでいる。『会社四季報』には、会社側予想値より一部、上ブレするとの予想値が出ており、次期2011年3月期はさらに増収増益との予想値が出ている。
大口株主には伊藤忠商事、双日、三井物産などの大手商社や、損保、地銀なども並んでおり、堅い。チャートはこの1ヵ月ほど、高値圏300円台からの反落局面となっている。が、280円フシにあたり、反発のきざし。300円ライン奪回といきたい。現在の株価でPERは約13倍、PBRは約1倍となっている。
★コカ・コーラウエストジャパン〈2579〉(東1) 近畿・九州などの西日本エリアをカバーするコカコーラ・ボトラーである、
コカ・コーラウエストジャパン<2579>(東1)を入れる。今期2010年12月期連結業績予想は、売上高3693億円(前年比0.1%減)、営業利益70億円(前年実績の約3.1倍)、経常利益66億円(同3.2倍)、純利益36億円(前年は75億9400万円の損失計上)と、営業・経常大幅増益、純損益黒字転換を見込んでいる。
チャートは中期続落トレンドで来ている。底値1460円ラインにあたり、そろそろ反発のタイミングと見たい。信用売り残が増えており、買い戻しにも期待がかかる。今期配当金は6月中間・12月通期末それぞれ20円の、年間計40円予想。現在の株価で年間利回り約2.7%の計算となる。また、株主優待は半期に一度、「100株で株主優待ポイントを30ポイント(1ポイント60円相当)贈呈」など。ポイントはコカコーラ社製品詰め合わせなどに使える。年間3600円相当で利回り換算すると、約2.4%の計算となる。底値拾いで配当取りも一手か。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:00
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