■5月に必要な法整備や予算措置を盛り込んだ工程表をつくる予定
17日付の日本経済新聞朝刊が「政府のIT戦略本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が取りまとめるIT戦略の骨格が分かった。診療履歴に基づいた適切な医療を全国のどこでも受けられるようにするためのデータベースを整備するなど、医療分野でのIT化推進を柱とする。5月に必要な法整備や予算措置を盛り込んだ工程表をつくる予定で、新成長戦略と歩調を合わせて2020年までに完成させる方向だ」と報じている。
いまや、医療現場にCT(コンピュータ断層撮影)、MRI(磁気共鳴画像診断法)、PET(陽電子放射断層撮影)などの医療画像診断装置や電子カルテは不可欠である。これらの装置から得られる画像データを、サーバ上で一元的に管理し、診察室や遠く離れた病院に設置されたパソコンの画面からも閲覧できる「医用画像ファイリングシステム(PACS)」を構築しているのがイメージワン<2667>(大ヘ)である。そのため、同社の株価は動意づいている。
また、医療の現場においては、大容量のデータを送ったり、受け取ったりする必要があるため、大容量に対応したシステムが必要となる。しかも医療現場ではシステムがダウンすることは許されないため、大容量のデータでも安心して取り扱えるシステムが必要である。このシステムを提供しているのが、アライドテレシス<6835>(東2)である。同社の株価も右肩上がりのトレンドを形成している。
この他に、電子カルテを手がけている主なところは、富士通<6702>(東1)、ソフトウェア・サービス<3733>(大ヘ)、NEC<6701>(東1)、日立製作所<6501>(東1)、ビー・エム・エル<4694>(東1)、ワイズマン<3752>(JQ)、シーエスアイ<4320>(東マ)等である。
しばらくは、医療分野のIT関連銘柄に注目が集まるものと思われる。
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(03/22)【注目の政府IT戦略関連銘柄】医療分野でのIT化推進関連株活況へ
(03/22)【注目の鉄道関連銘柄】中国の高速鉄道網整備「4縦4横」計画
(03/22)【注目の鉄道関連銘柄】ブラジル、ベトナムの国家プロジェクト
(03/20)【期待のスマートグリッド関連銘柄】三菱電機、高岳製作所、古河電気工業
(03/20)【期待の原発関連銘柄】原子力発電所で高シェアを有す日本の関連企業
(03/20)【期待の原発関連銘柄】原発用ポンプの大手メーカーで期待の銘柄
(03/20)【期待の原発関連銘柄】世界の原子力発電所の総合メーカーは3グループに集約
(03/19)春先の風邪から連想して、医薬品銘柄――銘柄ウォッチング
(03/18)連騰なるか!?シーエスアイは電子カルテの普及に期待感高まる
(03/17)【上昇基調強める注目の銘柄】フィデリティ投信が買い増す!
(03/16)【話題の銘柄】ドラッグストアの再編思惑高まる、ゲンキーが分割後高値更新
(03/16)【相場の羅針盤】東証業種別で値下りトップとなった海運株が切り返すか見極めへ
(03/15)大幅増配銘柄の配当取りで新年度相場の動向を待つ=浅妻昭治
(03/15)【相場の羅針盤】個人投資家好みの相場へ!低位材料株やスマートフォン関連物色続く
(03/13)日本5分割・5連休で取引所はどうなる=妻と夫の株ロマン
(03/13)『実体買い相場』へ:11年3月期の企業業績は向上=犬丸正寛の相場展望
(03/12)【相場の羅針盤】相場の牽引役不在、物色一巡感からマザーズ優位の展開を想定
(03/12)「時代は癒しを求めている」からの連想で、「山」銘柄――銘柄ウォッチ
(03/11)【相場の羅針盤】相場の牽引役不在も堅調、ソニーが連日高値で相場に明るさ
(03/10)【相場の羅針盤】相場の牽引役不在でRHJI保有株など特定株比率の高い銘柄が上昇
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(03/22)【注目の政府IT戦略関連銘柄】医療分野でのIT化推進関連株活況へ
(03/22)【注目の鉄道関連銘柄】中国の高速鉄道網整備「4縦4横」計画
(03/22)【注目の鉄道関連銘柄】ブラジル、ベトナムの国家プロジェクト
(03/20)【期待のスマートグリッド関連銘柄】三菱電機、高岳製作所、古河電気工業
(03/20)【期待の原発関連銘柄】原子力発電所で高シェアを有す日本の関連企業
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(03/12)【相場の羅針盤】相場の牽引役不在、物色一巡感からマザーズ優位の展開を想定
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2010年03月22日
【注目の政府IT戦略関連銘柄】医療分野でのIT化推進関連株活況へ
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:49
| 特集
【注目の鉄道関連銘柄】中国の高速鉄道網整備「4縦4横」計画
中国は20年までに総額5兆元を投じて、合計約1万6000キロメートルに及ぶ高速鉄道網を整備する「4縦4横」計画を打ち出している。そして鉄道建設を景気刺激策の柱の一つと位置付けて、09年は約6000億元、10年は約7000億元を鉄道網整備に投じる模様だ。09年12月には、武漢市〜広州市間(約1069キロメートル)の高速鉄道も開通している。中国で開通もしくは着工中の高速鉄道網の全長は、すでに6000キロメートルを超え、日本の新幹線の総延長(約2200キロメートル)を上回っている。
日本の企業では、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>の存在は欠かせないだろう。07年1月に開業した台湾の高速鉄道(台北〜高雄間)では、日本の新幹線技術が採用され、三井物産などが受注している。
また、中国の地下鉄は、北京や上海などの主要都市で約30路線が営業しており、工事中や計画段階の案件も目白押しである。ただし、中国では現地メーカーの育成を優先しているため、日本の関連企業にとっては現地メーカーへの技術供与や、電装品など主要部品の供給にとどまる可能性が高い。日本政府による円借款供与なども考慮すれば、東南アジアやインドなどが日本の関連企業にとって主要なターゲットになりそうだ。
【大手鉄道車両メーカー】
日立製作所<6501>、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、日本車輌製造<7102>、近畿車輛<7122>、東海旅客鉄道(JR東海)<9022>。
【主な鉄道関連銘柄】
車輪=住友金属工業<5405>、鉄道車両用電装品=東芝<6502>、三菱電機<6503>、東洋電機製造<6505>、富士電機ホールディングス<6504>、鉄道車両用ブレーキシステム=ナブテスコ<6268>、信号機器関連=日本信号<6741>。ハイブリッド鉄道車両=ジーエス・ユアサコーポレーション<6674>。受注等=伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>。
日本の企業では、伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>の存在は欠かせないだろう。07年1月に開業した台湾の高速鉄道(台北〜高雄間)では、日本の新幹線技術が採用され、三井物産などが受注している。
また、中国の地下鉄は、北京や上海などの主要都市で約30路線が営業しており、工事中や計画段階の案件も目白押しである。ただし、中国では現地メーカーの育成を優先しているため、日本の関連企業にとっては現地メーカーへの技術供与や、電装品など主要部品の供給にとどまる可能性が高い。日本政府による円借款供与なども考慮すれば、東南アジアやインドなどが日本の関連企業にとって主要なターゲットになりそうだ。
【大手鉄道車両メーカー】
日立製作所<6501>、三菱重工業<7011>、川崎重工業<7012>、日本車輌製造<7102>、近畿車輛<7122>、東海旅客鉄道(JR東海)<9022>。
【主な鉄道関連銘柄】
車輪=住友金属工業<5405>、鉄道車両用電装品=東芝<6502>、三菱電機<6503>、東洋電機製造<6505>、富士電機ホールディングス<6504>、鉄道車両用ブレーキシステム=ナブテスコ<6268>、信号機器関連=日本信号<6741>。ハイブリッド鉄道車両=ジーエス・ユアサコーポレーション<6674>。受注等=伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>、住友商事<8053>、三菱商事<8058>。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:53
| 特集
【注目の鉄道関連銘柄】ブラジル、ベトナムの国家プロジェクト
ブラジルでは14年のサッカーW杯に続き、16年のリオデジャネイロ五輪の開催が決定した。これに合わせて、リオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンビーナス間の高速鉄道を建設する計画が進んでいる。総事業費は約346億レアルで10年中の着工、15年の完成を目指している模様だ。このプロジェクトは、高速鉄道の建設、設備保有、事業運営まで、すべてを落札事業者に委ねる方式であり、ブラジル政府の資金負担が少ない事業計画が有利になる模様だ。10年5月中の入札実施を予定しており、応札を準備している関連企業にとっては資金調達力が求められているようだ。
ブラジルのリオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンビーナス間の高速鉄道計画には、三井物産<8031>を幹事として、三菱重工業<7011>、日立製作所<6501>、東芝<6502>の4社連合が応札準備を進めている。
■ベトナムの国家プロジェクト南北高速鉄道が着工開始
ベトナムでは三大国家プロジェクトの一つとして、北部のハノイ〜南部のホーチミン間を結ぶ南北高速鉄道が計画されている。総事業費は560億ドルの見込みだが、事業規模が大きいため一部区間を優先して着工し、20年の部分開業を目指す模様だ。09年11月の日越首脳会談で、ベトナムのズン首相が日本の鳩山首相に対して、日本の新幹線方式の採用を伝えたとされ、日本の関連企業にとって大きなビジネスチャンスと期待されている。10年5月の国会で承認を得た後、事業主体の選定などの協議に入る予定だが、資金調達や事業採算性が課題とされており、日本からの資金協力がポイントになりそうだ。
ベトナムのハノイ〜ホーチミン間の高速鉄道計画では、住友商事<8053>、三菱重工業<7011>、三菱商事<8058>、川崎重工業<7012>の4社連合が、日本の新幹線技術のPR活動を進めている。
ブラジルのリオデジャネイロ〜サンパウロ〜カンビーナス間の高速鉄道計画には、三井物産<8031>を幹事として、三菱重工業<7011>、日立製作所<6501>、東芝<6502>の4社連合が応札準備を進めている。
■ベトナムの国家プロジェクト南北高速鉄道が着工開始
ベトナムでは三大国家プロジェクトの一つとして、北部のハノイ〜南部のホーチミン間を結ぶ南北高速鉄道が計画されている。総事業費は560億ドルの見込みだが、事業規模が大きいため一部区間を優先して着工し、20年の部分開業を目指す模様だ。09年11月の日越首脳会談で、ベトナムのズン首相が日本の鳩山首相に対して、日本の新幹線方式の採用を伝えたとされ、日本の関連企業にとって大きなビジネスチャンスと期待されている。10年5月の国会で承認を得た後、事業主体の選定などの協議に入る予定だが、資金調達や事業採算性が課題とされており、日本からの資金協力がポイントになりそうだ。
ベトナムのハノイ〜ホーチミン間の高速鉄道計画では、住友商事<8053>、三菱重工業<7011>、三菱商事<8058>、川崎重工業<7012>の4社連合が、日本の新幹線技術のPR活動を進めている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:31
| 特集
2010年03月20日
【期待のスマートグリッド関連銘柄】三菱電機、高岳製作所、古河電気工業
13日付の日本経済新聞朝刊が「中国政府は2020年までに、IT(情報技術)を使って電力を効率的に供給する次世代送電網『スマートグリッド』を活用した電力供給体制の整備に4兆元(約50兆円)規模を投ずる方向で検討を始めた。中国では電力需要増への対応と温暖化ガス削減の両立が課題。ITの活用で風力など新エネルギーの利用を増やす。中国は先進技術を求めており、日本や欧米企業にも商機が広がりそうだ」と報じたころから、関連銘柄にスマートグリッド関連としての買いが入っている。
■三菱電機はスマートグリッド関連など切り口が豊富
三菱電機<6503>(東1)は、一段と上値を追い、連日の昨年来高値更新。ここ数日の強もちあいを飛び出す上昇となっている。ここ、スマートグリッド(次世代電力網)関連銘柄、工作機械受注の回復関連銘柄として人気が継続。売買代金はまだ20位前後で、それほど過熱感はみられない様子だ。同社株は、まとまった資金をこなせる主力銘柄の中で、原子力関連の東芝<6502>(東1)に対し自然エネルギー開発を含むスマートグリッド(次世代送電網)関連、産業ロボットを軸とする受注回復関連銘柄と位置づける動きがある。
■高岳製作所が連騰、EV充電器とスマートグリッドの両面で材料性
高岳製作所<6621>(東1)は、中国のスマートグリッド(次世代送電網)計画を材料に300円台を回復したが、ここ一両日は電気自動車(EV)の急速充電器関連という材料を評価している。スマートグリッド関連で人気化した東光電気<6921>(東1)などが、さえない中で強みを発揮している形だ。EV用急速充電器は電力・自動車業界が進める設置計画で拡大が見込めるほか、変電・配電システムではスマートグリッドの基盤整備に長期的な期待が出ている。
■古河電気工業はスマートグリッド関連で人気再燃
古河電気工業<5801>(東1)は、2月8日に2010年3月期の終損益が従来予想の25億円の黒字から40億円の黒字(前期は374億円の赤字)となる見通しを発表、これを受け、JPモルガン証券が同社の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に格上げ、目標株価も480円から510円に引き上げたほか、2月18日付で三菱UFJ証券が同判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を490円としたことを手掛かりに上昇してきた。スマートグリッド関連人気が再燃し信用取組倍率0.63倍の好需給から買い戻し主導の動きとなったようだ。目先は、目標株価にほぼ到達しており、二番天井を形成との感じも出ており、注意深く見守る必要もありそうだ。
■三菱電機はスマートグリッド関連など切り口が豊富
三菱電機<6503>(東1)は、一段と上値を追い、連日の昨年来高値更新。ここ数日の強もちあいを飛び出す上昇となっている。ここ、スマートグリッド(次世代電力網)関連銘柄、工作機械受注の回復関連銘柄として人気が継続。売買代金はまだ20位前後で、それほど過熱感はみられない様子だ。同社株は、まとまった資金をこなせる主力銘柄の中で、原子力関連の東芝<6502>(東1)に対し自然エネルギー開発を含むスマートグリッド(次世代送電網)関連、産業ロボットを軸とする受注回復関連銘柄と位置づける動きがある。
■高岳製作所が連騰、EV充電器とスマートグリッドの両面で材料性
高岳製作所<6621>(東1)は、中国のスマートグリッド(次世代送電網)計画を材料に300円台を回復したが、ここ一両日は電気自動車(EV)の急速充電器関連という材料を評価している。スマートグリッド関連で人気化した東光電気<6921>(東1)などが、さえない中で強みを発揮している形だ。EV用急速充電器は電力・自動車業界が進める設置計画で拡大が見込めるほか、変電・配電システムではスマートグリッドの基盤整備に長期的な期待が出ている。
■古河電気工業はスマートグリッド関連で人気再燃
古河電気工業<5801>(東1)は、2月8日に2010年3月期の終損益が従来予想の25億円の黒字から40億円の黒字(前期は374億円の赤字)となる見通しを発表、これを受け、JPモルガン証券が同社の投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に格上げ、目標株価も480円から510円に引き上げたほか、2月18日付で三菱UFJ証券が同判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価を490円としたことを手掛かりに上昇してきた。スマートグリッド関連人気が再燃し信用取組倍率0.63倍の好需給から買い戻し主導の動きとなったようだ。目先は、目標株価にほぼ到達しており、二番天井を形成との感じも出ており、注意深く見守る必要もありそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:11
| 特集
【期待の原発関連銘柄】原子力発電所で高シェアを有す日本の関連企業
■日本製鋼所は原発関連銘柄で久々に動意
日本製鋼所<5631>(東1)は、ここ1カ月半は小動きだったが、原子力発電関連銘柄として久々に動意を活発化させている。原発の建設が新興国を中心に増加しており、日本企業の応札・落札に向けて政府も積極姿勢と伝えられ、東芝<6502>(東1)とともに高い。09年11月には火力・原子力プラント用部材の好調を要因に業績見通しを増額修正しており、3月決算では一段の上ぶれ着地を期待する動きもある。
■部品や周辺装置を手がける企業
原子力発電所向けの部品や周辺装置などでも、日本の関連企業が高シェアを有している分野は少なくない。原子炉向け大型鍛鋼品で世界最大手の日本製鋼所<5631>(東1)、同分野に参入する神戸製鋼所<5406>(東1)、復水浄化装置のオルガノ<6368>(東1)、ウラン・プルトニウム混合燃料(MOX)製造装置や貯蔵容器などを手掛ける木村化工機<6378>(東1)、ポンプやバルブを手掛ける荏原<6361>(東1)、日機装<6376>(東1)、岡野バルブ製造<6492>(東1)、中北製作所<6496>(東1)、発電機や制御システムなどを手掛ける三菱電機<6503>(東1)、使用済み核燃料の貯蔵容器などを手掛ける日立造船<7004>(東1)、蒸気発生器などを手掛けるIHI<7013>(東1)などがある。
日本製鋼所<5631>(東1)は、ここ1カ月半は小動きだったが、原子力発電関連銘柄として久々に動意を活発化させている。原発の建設が新興国を中心に増加しており、日本企業の応札・落札に向けて政府も積極姿勢と伝えられ、東芝<6502>(東1)とともに高い。09年11月には火力・原子力プラント用部材の好調を要因に業績見通しを増額修正しており、3月決算では一段の上ぶれ着地を期待する動きもある。
■部品や周辺装置を手がける企業
原子力発電所向けの部品や周辺装置などでも、日本の関連企業が高シェアを有している分野は少なくない。原子炉向け大型鍛鋼品で世界最大手の日本製鋼所<5631>(東1)、同分野に参入する神戸製鋼所<5406>(東1)、復水浄化装置のオルガノ<6368>(東1)、ウラン・プルトニウム混合燃料(MOX)製造装置や貯蔵容器などを手掛ける木村化工機<6378>(東1)、ポンプやバルブを手掛ける荏原<6361>(東1)、日機装<6376>(東1)、岡野バルブ製造<6492>(東1)、中北製作所<6496>(東1)、発電機や制御システムなどを手掛ける三菱電機<6503>(東1)、使用済み核燃料の貯蔵容器などを手掛ける日立造船<7004>(東1)、蒸気発生器などを手掛けるIHI<7013>(東1)などがある。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 22:05
| 特集
【期待の原発関連銘柄】原発用ポンプの大手メーカーで期待の銘柄
■荏原は騰勢を強める
荏原<6361>(東1)は騰勢を強めている。鳩山由紀夫首相が2月27日、ベトナムで計画されている原子力発電所建設事業に関し、「(グエン・タン・ズン)首相に親書を送りたい」と述べ、トップセールスで日本企業の受注獲得を目指す方針を表明したことから“官民一体”の受注体制を整え、原子力発電所建設に対する受注獲得期待が高まり、同社が原発用ポンプの大手メーカーで、国内シェアは4割を握っていることを見直されている。
同社と日揮<1963>(東1)、三菱商事<8058>(東1)と海外の水処理ビジネスの展開で提携することを手掛かりに注目されていたが、期待材料続出で好需給から買戻し主導の動きとなっている。
荏原<6361>(東1)は騰勢を強めている。鳩山由紀夫首相が2月27日、ベトナムで計画されている原子力発電所建設事業に関し、「(グエン・タン・ズン)首相に親書を送りたい」と述べ、トップセールスで日本企業の受注獲得を目指す方針を表明したことから“官民一体”の受注体制を整え、原子力発電所建設に対する受注獲得期待が高まり、同社が原発用ポンプの大手メーカーで、国内シェアは4割を握っていることを見直されている。
同社と日揮<1963>(東1)、三菱商事<8058>(東1)と海外の水処理ビジネスの展開で提携することを手掛かりに注目されていたが、期待材料続出で好需給から買戻し主導の動きとなっている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:55
| 特集
【期待の原発関連銘柄】世界の原子力発電所の総合メーカーは3グループに集約
■東芝は原発の稼働率引き上げ方針を好感
東芝<6502>(東1)の19日の株価は3円高の450円と3日続伸。環境省がまとめた温暖化ガス削減対策の中で、原子力発電所の稼働率を引き上げる方針が示されたことを好感している。環境省がまとめた温暖化ガス削減対策案の中で、原発の出力を2020年には05年比2割多い6015万キロワットとし、稼働率は06年度から6割台が続いているが、これを88%に高めるなどと伝えられた。
■中期的な収益拡大に期待の原発関連グループ
世界の原子力発電所の総合メーカーは、新規建設が中断した「原発、冬の時代」を経て現在では、
(1)原子力発電事業を統合している日本の日立製作所<6501>(東1)と米国のゼネラル・エレクトリック(GE)社
(2)日本の東芝<6502>(東1)と傘下の米国ウエスチングハウス(WH)社
(3)原子力発電事業で提携している日本の三菱重工業<7011>(東1)とフランスのアレバ社
という3グループに集約されている。受注競争は厳しいが、中期的な収益拡大期待は強い。
東芝<6502>(東1)の19日の株価は3円高の450円と3日続伸。環境省がまとめた温暖化ガス削減対策の中で、原子力発電所の稼働率を引き上げる方針が示されたことを好感している。環境省がまとめた温暖化ガス削減対策案の中で、原発の出力を2020年には05年比2割多い6015万キロワットとし、稼働率は06年度から6割台が続いているが、これを88%に高めるなどと伝えられた。
■中期的な収益拡大に期待の原発関連グループ
世界の原子力発電所の総合メーカーは、新規建設が中断した「原発、冬の時代」を経て現在では、
(1)原子力発電事業を統合している日本の日立製作所<6501>(東1)と米国のゼネラル・エレクトリック(GE)社
(2)日本の東芝<6502>(東1)と傘下の米国ウエスチングハウス(WH)社
(3)原子力発電事業で提携している日本の三菱重工業<7011>(東1)とフランスのアレバ社
という3グループに集約されている。受注競争は厳しいが、中期的な収益拡大期待は強い。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:50
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2010年03月19日
春先の風邪から連想して、医薬品銘柄――銘柄ウォッチング
風邪を引いたらしい。「らしい」というのは、しばらく(1〜2日くらい)気がつかなかったからだ。鼻水と咳が出て、頭痛がして体の節々が痛いのは、花粉症のせいだと思っていたのだ(花粉症による鼻水も含まれているとは思うが)。なんか体がみょうに熱かったり、かと思えばゾクゾクと寒気がするのは、「春先は、あったかい時と寒い時が交互に来るからなあ」と思い込んでいたのだった。
ここのところずっと、パソコンの調子も悪いし、せっかく春が来て陽気の良い日も増えてきたのに、ちょっと凹みがちだ。われながらトホホな状態になっている。…「風邪」「花粉症」から連想して、医薬品銘柄。
★アステラス製薬〈4503〉(東1)
医薬品の国内2位メーカー、アステラス製薬<4503>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高9760億円(前年比1.1%増)、営業利益2000億円(同20.1%減)、経常利益2005億円(同26.1%減)、純利益1250億円(同26.9%減)。2009年12月末で利益剰余金8889億0600万円、有利子負債ゼロ、前期末で現金等4088億円と、財務面は堅い。
チャートは2月10日につけた直近安値3220円から反発し、以降は凸凹しているが、上昇トレンドにあると見たい。19日終値は10円高の3375円。3300円台央の押し目を拾い、3500円ライン奪回を目指す。PERは約13倍と、割安水準となっている。また、信用倍率は約0.7倍の売り長で、買い戻しにも期待してみる。12日付けのモルガン・スタンレー証券のレーティングでは、投資判断「オーバーウェイト」(強気)継続、目標株価3900円とされている。
★参天製薬〈4536〉(主市場:大証1部)
医家向け目薬の首位メーカー、参天製薬<4536>(大1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高1135億円(前年比11.7%増)、営業利益290億円(同87.2%増)、経常利益290億円(同82.0%増)、純利益180億円(同77.8%増)。2009年12月末で利益剰余金1305億7000万円、有利子負債7億6500万円、2009年3月期末で現金等459億円と、財務面も良好だ。
チャートはこの4〜5ヵ月、上値3000円ライン、下値2700円ラインの三角保ち合いを形成しているように見える。上放れで、まずは3000円ラインを目指す。19日終値は41円高の2915円。PERは約14倍となっている。今月初めにシティグループ証券が出した株価格付では、投資判断「1M」(買い・中リスク)、目標株価3500円据え置きとされており、12日付けのモルガン・スタンレー証券のレーティングでは、投資判断「オーバーウェイト」(強気)継続、目標株価3600円とされている。
ここのところずっと、パソコンの調子も悪いし、せっかく春が来て陽気の良い日も増えてきたのに、ちょっと凹みがちだ。われながらトホホな状態になっている。…「風邪」「花粉症」から連想して、医薬品銘柄。
★アステラス製薬〈4503〉(東1)
医薬品の国内2位メーカー、アステラス製薬<4503>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高9760億円(前年比1.1%増)、営業利益2000億円(同20.1%減)、経常利益2005億円(同26.1%減)、純利益1250億円(同26.9%減)。2009年12月末で利益剰余金8889億0600万円、有利子負債ゼロ、前期末で現金等4088億円と、財務面は堅い。
チャートは2月10日につけた直近安値3220円から反発し、以降は凸凹しているが、上昇トレンドにあると見たい。19日終値は10円高の3375円。3300円台央の押し目を拾い、3500円ライン奪回を目指す。PERは約13倍と、割安水準となっている。また、信用倍率は約0.7倍の売り長で、買い戻しにも期待してみる。12日付けのモルガン・スタンレー証券のレーティングでは、投資判断「オーバーウェイト」(強気)継続、目標株価3900円とされている。
★参天製薬〈4536〉(主市場:大証1部)
医家向け目薬の首位メーカー、参天製薬<4536>(大1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、売上高1135億円(前年比11.7%増)、営業利益290億円(同87.2%増)、経常利益290億円(同82.0%増)、純利益180億円(同77.8%増)。2009年12月末で利益剰余金1305億7000万円、有利子負債7億6500万円、2009年3月期末で現金等459億円と、財務面も良好だ。
チャートはこの4〜5ヵ月、上値3000円ライン、下値2700円ラインの三角保ち合いを形成しているように見える。上放れで、まずは3000円ラインを目指す。19日終値は41円高の2915円。PERは約14倍となっている。今月初めにシティグループ証券が出した株価格付では、投資判断「1M」(買い・中リスク)、目標株価3500円据え置きとされており、12日付けのモルガン・スタンレー証券のレーティングでは、投資判断「オーバーウェイト」(強気)継続、目標株価3600円とされている。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:14
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2010年03月18日
連騰なるか!?シーエスアイは電子カルテの普及に期待感高まる
【「政府のIT戦略」でシーエスアイが連続S高】
■割安感あり上値余地あり
東証マザーズ市場で、シーエスアイ<4320>(東マ)が、7000円高の4万5450円連続ストップ高で4連騰、連日の高値更新となっている。
17日付の日本経済新聞朝刊が「政府のIT戦略本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が取りまとめるIT(情報技術)戦略の骨格が16日、分かった。診療履歴に基づいた適切な医療を全国のどこでも受けられるようにするためのデータベースを整備するなど、医療分野でのIT化推進を柱とする。5月に必要な法整備や予算措置を盛り込んだ工程表をつくる予定で、新成長戦略と歩調を合わせて2020年までに完成させる方向だ」と報じたことが買い手掛かり。電子カルテの普及が進むとの見方が強まり、電子カルテシステムを開発しているシーエスアイもその恩恵を受けるとの期待感が高まった。今期予想PER14倍、PBR0.69倍と割安感はある。
株価は、08年8月高値4万6050円抜けから同年6月高値7万4900円を目指す展開も期待されよう。
同社のほかに病院向け電子カルテを手がけている主なところは、富士通<6702>(東1)、ソフトウェア・サービス<3733>(大ヘ)、NEC<6701>(東1)、日立製作所<6501>(東1)、ワイズマン<3752>(JQ)など。
■割安感あり上値余地あり
東証マザーズ市場で、シーエスアイ<4320>(東マ)が、7000円高の4万5450円連続ストップ高で4連騰、連日の高値更新となっている。
17日付の日本経済新聞朝刊が「政府のIT戦略本部(本部長・鳩山由紀夫首相)が取りまとめるIT(情報技術)戦略の骨格が16日、分かった。診療履歴に基づいた適切な医療を全国のどこでも受けられるようにするためのデータベースを整備するなど、医療分野でのIT化推進を柱とする。5月に必要な法整備や予算措置を盛り込んだ工程表をつくる予定で、新成長戦略と歩調を合わせて2020年までに完成させる方向だ」と報じたことが買い手掛かり。電子カルテの普及が進むとの見方が強まり、電子カルテシステムを開発しているシーエスアイもその恩恵を受けるとの期待感が高まった。今期予想PER14倍、PBR0.69倍と割安感はある。
株価は、08年8月高値4万6050円抜けから同年6月高値7万4900円を目指す展開も期待されよう。
同社のほかに病院向け電子カルテを手がけている主なところは、富士通<6702>(東1)、ソフトウェア・サービス<3733>(大ヘ)、NEC<6701>(東1)、日立製作所<6501>(東1)、ワイズマン<3752>(JQ)など。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 18:41
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2010年03月17日
【上昇基調強める注目の銘柄】フィデリティ投信が買い増す!
■関東電化工業は古河系の出遅れ銘柄
関東電化工業<4047>(東1)は、21円高の723円と反発し上昇基調を強めている。
フィデリティ投信の保有株が増加していることが買い手掛かりとなっている。財務省3月10日受付の大量保有報告書で、同投信の保有株は2月4日受付時の536万9000株(9.33%)から599万4000株(10.42%)と買い増ししている。
足元の業績は、2月12日に2010年3月期業績予想を上方修正し好調。通期の売上高は従来予想の370億円から380億円、営業利益は同12億円から18億円に増額。内外の在庫調整の進展やアジア地域の景気持ち直しを背景に販売数量が増加、当初予想を上回るほか、基礎化学品事業部門については、か性ソーダの販売数量が増加、精密化学品事業部門については、特殊ガス類の需要が回復し販売数量が増加し想定を上回る見通し。
■上値抵抗線突破から一段高期待
株価は、リチウムイオン電池関連人気に乗り10月27日に昨年来高値807円をつけた後、11月27日安値532円、2月1日安値589円と600円割れ水準で下値を固め出直る動きを強めている。同投信が最初に取得したことが分かったのが、昨年10月7日であり、巻き返しの動きが十分想定される。直近で、富士電機ホールディングス<6504>(東1)や、古河電気工業<5801>(東1)が昨年来高値を更新したことで、古河系好業績銘柄として出遅れ感がある。信用取組倍率0.58倍の好需給をテコに、上値抵抗線として意識される12月24日高値730円突破から一段高へ向うことが期待されよう。
関東電化工業<4047>(東1)は、21円高の723円と反発し上昇基調を強めている。
フィデリティ投信の保有株が増加していることが買い手掛かりとなっている。財務省3月10日受付の大量保有報告書で、同投信の保有株は2月4日受付時の536万9000株(9.33%)から599万4000株(10.42%)と買い増ししている。
足元の業績は、2月12日に2010年3月期業績予想を上方修正し好調。通期の売上高は従来予想の370億円から380億円、営業利益は同12億円から18億円に増額。内外の在庫調整の進展やアジア地域の景気持ち直しを背景に販売数量が増加、当初予想を上回るほか、基礎化学品事業部門については、か性ソーダの販売数量が増加、精密化学品事業部門については、特殊ガス類の需要が回復し販売数量が増加し想定を上回る見通し。
■上値抵抗線突破から一段高期待
株価は、リチウムイオン電池関連人気に乗り10月27日に昨年来高値807円をつけた後、11月27日安値532円、2月1日安値589円と600円割れ水準で下値を固め出直る動きを強めている。同投信が最初に取得したことが分かったのが、昨年10月7日であり、巻き返しの動きが十分想定される。直近で、富士電機ホールディングス<6504>(東1)や、古河電気工業<5801>(東1)が昨年来高値を更新したことで、古河系好業績銘柄として出遅れ感がある。信用取組倍率0.58倍の好需給をテコに、上値抵抗線として意識される12月24日高値730円突破から一段高へ向うことが期待されよう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:56
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2010年03月16日
【話題の銘柄】ドラッグストアの再編思惑高まる、ゲンキーが分割後高値更新
●低PER・低PBRと利回り妙味に見直し余地
福井地盤の郊外型ドラッグストア、ゲンキー<2772>(JQ)は、15円高の1150円と変わらずを挟んで7日続伸し1月25日につけた分割後高値1146円を更新している。
16日付の日本経済新聞朝刊が「ドラッグストア大手のココカラファイン ホールディングス<3098>(東1)と同業で関西地盤のアライドハーツ・ホールディングス<3062>(JQ)は10月1日付で経営統合することで合意した。統合後の売上高は約2700億円とマツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)などに続く業界3位に浮上する。コンビニエンスストアなどによる一般用医薬品(大衆薬)販売参入のきっかけとなった2009年6月の改正薬事法の施行以降、初の業界再編となる」と伝えたことから、業界内の提携やM&Aが加速するとの見方が強まり、ゲンキー株にも思惑買いが入った。
同社の業績は好調見通しで、2010年6月期売上高は前期比7.0%増の395億2500万円、営業利益は同1.3%増の9億6300万円を見込む。今期予想PER6倍台、PBR0.72倍と割安感があるほか、配当利回り3.0%と利回り妙味もある。
株価は、3月1日に発表した2月度月次営業速報で、既存店売上高が前年同期比8.1%増、全店売上高も17.8%増と好調に推移したことを手掛かりに、1050円処の下値水準から上昇に転じてきたが、弾みがついてきた。10月29日の分割前高値1239円奪回から一段高へ進む公算大。
福井地盤の郊外型ドラッグストア、ゲンキー<2772>(JQ)は、15円高の1150円と変わらずを挟んで7日続伸し1月25日につけた分割後高値1146円を更新している。
16日付の日本経済新聞朝刊が「ドラッグストア大手のココカラファイン ホールディングス<3098>(東1)と同業で関西地盤のアライドハーツ・ホールディングス<3062>(JQ)は10月1日付で経営統合することで合意した。統合後の売上高は約2700億円とマツモトキヨシホールディングス<3088>(東1)などに続く業界3位に浮上する。コンビニエンスストアなどによる一般用医薬品(大衆薬)販売参入のきっかけとなった2009年6月の改正薬事法の施行以降、初の業界再編となる」と伝えたことから、業界内の提携やM&Aが加速するとの見方が強まり、ゲンキー株にも思惑買いが入った。
同社の業績は好調見通しで、2010年6月期売上高は前期比7.0%増の395億2500万円、営業利益は同1.3%増の9億6300万円を見込む。今期予想PER6倍台、PBR0.72倍と割安感があるほか、配当利回り3.0%と利回り妙味もある。
株価は、3月1日に発表した2月度月次営業速報で、既存店売上高が前年同期比8.1%増、全店売上高も17.8%増と好調に推移したことを手掛かりに、1050円処の下値水準から上昇に転じてきたが、弾みがついてきた。10月29日の分割前高値1239円奪回から一段高へ進む公算大。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 18:42
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【相場の羅針盤】東証業種別で値下りトップとなった海運株が切り返すか見極めへ
16日の東京株式市場、日経平均株価の大引けは、30円27銭安の1万721円71銭と4日ぶりに小反落した。日米で金融政策会合を控えるなど材料待ちの中で、東京外国為替市場で円相場が5営業日ぶりに反発し90円台前半に推移したほか、自民党の鳩山邦夫元総務相が15日、離党届を提出し、5月の大型連休前にも新党結成を目指す意向を表明したことから、政局不透明感が強まり、輸出関連の主力株を中心に積極的に買い上がる動きが見られず、方向感のない展開となった。
東証1部上場1680銘柄のうち、値上りは747銘柄、値下りは738銘柄、変わらずは187銘柄。また、東証33業種別指数は空運、保険、不動産、精密機器、銀行、その他金融、陸運、金属製品、電力・ガス、非鉄金属の11業種が高くなった。半面、値下がりは海運、鉱業、倉庫・運輸、卸売り、その他製品、機械、電気機器、ゴム製品、小売りなど22業種。
225採用銘柄の値上りは69銘柄、値下りは124銘柄、変わらずは32銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、京セラ<6971>(東1)、ニコン<7731>(東1)、トヨタ自動車<7203>(東1)、ミツミ電機<6767>(東1)、日清紡ホールディングス<3105>(東1)、太陽誘電<6976>(東1)、オリンパス<7733>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、ホンダ<7267>(東1)、キヤノン<7751>(東1)、ファーストリテイリング<9983>(東1)、信越化学工業<4063>(東1)、TDK<6762>(東1)、東京エレクトロン<8035>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、住友重機械工業<6302>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、富士電機ホールディングス<6504>(東1)、ニコン<7731>(東1)の5銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
日経平均株価は4日ぶりに反落、日米の金融政策決定会合の結果発表を17日に控えて様子見ムードが強いとの見方もあるが、不動産株や建設株などは堅調となっており、むしろ、外為相場が円高に推移したほか、政局の不透明感が強まったことが、輸出関連銘柄の上値を抑える動きになっている。東証業種別で値下りトップとなった海運株が切り返すか見極める必要がある。なかでも、信用売残が増加し好取組となっている第一中央汽船<9132>(東1)あたりが5日移動平均線を下値と確認し上値追いとなるようであれば、他の銘柄に対する波及効果も大きくなるのではないかと考える。
●信用売残増加ランキング
1 クラリオン<6796>(東1)
2 住友金属工業<5405>(東1)
3 JUKI<6440>(東1)
4 日立製作所<6501>(東1)
5 日新製鋼<5407>(東1)
6 NEC<6701>(東1)
7 河合楽器製作所<7952>(東1)
8 日本軽金属<5701>(東1)
9 第一中央汽船<9132>(東1)
10 三井物産<8031>(東1)
11 三菱自動車<7211>(東1)
12 みずほフィナンシャルグループ<8411>(東1)
13 日本冶金工業<5480>(東1)
14 黒崎播磨<5352>(東1)
15 いすゞ自動車<7202>(東1)
16 プロミス<8574>(東1)
17 富士電機ホールディングス<6504>(東1)
18 長谷工コーポレーション<1808>(東1)
19 旭硝子<5201>(東1)
20 太平洋セメント<5233>(東1)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:44
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2010年03月15日
大幅増配銘柄の配当取りで新年度相場の動向を待つ=浅妻昭治
■「一番バス」は敢えて見送り
浅妻昭治のマーケット・センサー
期末相場もいよいよ残り半月となってきたが、なかなか新年度相場の絵姿がみえてこない。新年度は業績相場が発進するのか、それともこの期末と同様の材料株の個別物色程度にとどまるのか、肝心の外部環境が、日米で16日開催の日銀の金融政策決定会合、米連邦市場委員会(FOMC)の動向をとってさえも相変わらず不透明である。
上値も小幅、下値も小幅の膠着相場では、もっとも慎まなければならないのは軽挙猛動である。焦ることはないのである。新年度相場の一番バスは見送りニ番バスを待てば、乗客が押し合いへし合いの一番バスとは違ってかえって座席はガラガラで、ゆっくり目的地まで到達できることだってあるのである。
二番バスが来るまではどう待つか?きょう発売の東洋経済の会社四季報春号や日経の会社情報春号を熟読玩味するのがベストだろう。両誌ともかつてほどインパクトは大きくないが、来年度の業績動向、個別銘柄コメントなど新年度銘柄の方向感を探る参考にはなるはずだ。これに次ぐのが期末限定の配当取りである。
ただこの配当取りも、昭和シェル石油のように減配予想で急落したケースもあり、注目したいは増配銘柄である。すでに増配銘柄揃いのリース株が、昨年来高値をつけるなど人気化している。なかでも有望なのは、復元増配銘柄を含めた大幅増配銘柄だろう。
キョーリン(4569)、ヤフー(4689)、日本トリム(6788)、フォスター電機(6794)、フクビ化学工業(7871・大2)、藤森工業(7917)、JSP(7942)、エフピコ(7947)、ニプロ(8086)、ユニ・チャーム(8113)、Jトラスト(8508・大2)など、期中に業績の上方修正を繰り返しているから昭シェルのように減配の心配をする必要もない。
浅妻昭治のマーケット・センサー
期末相場もいよいよ残り半月となってきたが、なかなか新年度相場の絵姿がみえてこない。新年度は業績相場が発進するのか、それともこの期末と同様の材料株の個別物色程度にとどまるのか、肝心の外部環境が、日米で16日開催の日銀の金融政策決定会合、米連邦市場委員会(FOMC)の動向をとってさえも相変わらず不透明である。
上値も小幅、下値も小幅の膠着相場では、もっとも慎まなければならないのは軽挙猛動である。焦ることはないのである。新年度相場の一番バスは見送りニ番バスを待てば、乗客が押し合いへし合いの一番バスとは違ってかえって座席はガラガラで、ゆっくり目的地まで到達できることだってあるのである。
二番バスが来るまではどう待つか?きょう発売の東洋経済の会社四季報春号や日経の会社情報春号を熟読玩味するのがベストだろう。両誌ともかつてほどインパクトは大きくないが、来年度の業績動向、個別銘柄コメントなど新年度銘柄の方向感を探る参考にはなるはずだ。これに次ぐのが期末限定の配当取りである。
ただこの配当取りも、昭和シェル石油のように減配予想で急落したケースもあり、注目したいは増配銘柄である。すでに増配銘柄揃いのリース株が、昨年来高値をつけるなど人気化している。なかでも有望なのは、復元増配銘柄を含めた大幅増配銘柄だろう。
キョーリン(4569)、ヤフー(4689)、日本トリム(6788)、フォスター電機(6794)、フクビ化学工業(7871・大2)、藤森工業(7917)、JSP(7942)、エフピコ(7947)、ニプロ(8086)、ユニ・チャーム(8113)、Jトラスト(8508・大2)など、期中に業績の上方修正を繰り返しているから昭シェルのように減配の心配をする必要もない。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:03
| 特集
【相場の羅針盤】個人投資家好みの相場へ!低位材料株やスマートフォン関連物色続く
15日(月)の東京株式市場、12日の米株高や円相場の下落など外部環境が好転し、日経平均株価は一時57円58銭高の1万808円84銭まで続伸し、1月21日以来の1万800円台となる場面もあったが、自民党で新党結成の動きが出て政局不透明感から上値が抑えられ、大引けは0円72銭高の1万0751円98銭とほぼ横ばいとなった。
東証1部上場1680銘柄のうち、値上りは933銘柄、値下りは573銘柄、変わらずは168銘柄。東証33業種別指数は22業種が高くなり、値上がり率上位は海運、証券・商品先物、空運、倉庫・運輸、非鉄金属、不動産、銀行、輸送用機器、ガラス・土石、水産・農林など。一方、値下がりは11業種で、その他製品、食品、化学、パルプ・紙、精密機器、卸売、繊維、サービス、保険、情報通信など。
225採用銘柄の値上りは119銘柄、値下りは87銘柄、変わらずは19銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、キヤノン<7751>(東1)、デンソー<6902>(東1)、トヨタ自動車<7203>(東1)、コニカミノルタホールディングス<4902>(東1)、三井不動産<8801>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、ファーストリテイリング<9983>(東1)、京セラ<6971>(東1)、テルモ<4543>(東1)、日揮<1963>(東1)、アドバンテスト<6857>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、日本軽金属<5701>(東1)、住友重機械工業<6302>(東1)、荏原<6361>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、富士電機ホールディングス<6504>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、いすゞ自動車<7202>(東1)、ニコン<7731>(東1)、キヤノン<7751>(東1)、丸紅<8002>(東1)など12銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
日経平均株価は、一時1月21日の終値1万0868円41銭以来の高値水準にあと60円と迫る場面も見られたが、政局など不透明要因が上値を抑える格好となった。繰り返しになるが相場の牽引役不在(=政治の不透明感)から、材料株物色が色濃くなっている。スマートグリッド関連人気が再燃し富士電機ホールディングス<6504>(東1)が大商いとなったことから、クラリオン<6796>(東1)、鬼怒川ゴム工業<5196>(東1)、黒崎播磨<5352>(東1)が高値更新、ツガミ<6101>(東1)が500円台回復と、いつもの低位株が息を吹き返す動きとなった。低位株においては、政局混迷が強まれば、強まるほど、低位株に資金が振り向けられる構図が出来上がっており、底上げの動きが続きそうだ。それは、マザーズ人気が続いていることにも共通することで、iPhone(アイフォーン)関連のメディアシーク<4824>(東マ)や、スマートフォン関連のシコー<6667>(東マ)がストップ高で連日高値更新となっており、旬な材料を追いかける動きも続いている。また、RHJI(リップルウッド)保有の旭テック<5606>(東1)が続騰、ユーシン<6985>(東1)が連日高値と、3月期末を意識した動きも活発化しており、個人投資家好みの相場?!が続きそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 17:13
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2010年03月13日
日本5分割・5連休で取引所はどうなる=妻と夫の株ロマン
春と秋に5連休を設けるそうですね。しかも、日本を5つの地域に分けて、西から順番に休みにするそうです。政府も、なかなか、思い切った案を出すわね。だけど、年取ってくると、毎日が連休ですから、とくに、嬉しいという気持ちにはなりません。
そうだね。ただ、孫と一緒に出かけるには、混雑しないから助かる。
それはありますね。5月のゴールデンウイーク、秋の連休には、道路も行楽地も大混雑です。異常なくらいです。それが、緩和されるのは、良いことだと思うわ。だけど、日本人は大混雑に慣らされているから、ちょっと、落ち着かない気持ちにもなると思います。
それは、あるだろうね。自分達の地域が休んでいる時に、ほかの地域の人が仕事で頑張っていると思うと、取り残された気持ちになると思う。日本は、なんでも、同じという国民性だから。
やはり、日本人は働きすぎ、ということですか。
外国では、バカンスを1ヶ月くらい取るところもある。日本がそこまで、一気に休みを取るのは無理だろう。しかし、戦後を頑張ってきた日本が、仕事だけでなく、人生の生きがいに休暇を取り入れることは賛成だ。とくに、大量生産の時代から、付加価値の高い物づくりが求められている時代だから、リフレッシュを取り入れることで、「良い考えやヒント」が生まれると思う。
民主党政権は、「観光」に力を入れる政策です。この流れにも沿っていますね。だけど、今だって、日本の祭日はかなり多いと思いますけど。
たしか年間15日間くらい祭日があったと思う。しかし、年によって、土日と祭日の繋がりで大型連休になったり、そうでなかったりする。それなら、春と秋を毎年5連休として休みを取りやすくしようということだ。しかも、地域を5つに分けて順番に休みにすれば、一度にどっと押し寄せることが緩和できる。
なぜ、日本を5つに分けるのですか。
>>全文を読む(日本5分割・5連休で取引所はどうなる:妻と夫の株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 23:21
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『実体買い相場』へ:11年3月期の企業業績は向上=犬丸正寛の相場展望
■来週は『11年3月期の本格先取り相場』が展開
来週(15〜26日)以降の相場は、『11年3月期の本格先取り相場』が展開されるものとみられる。しかし、企業の決算集計に伴う「沈黙期間」入りで、マーケットが先取りしすぎると、新年度に小天井打ちの心配もある。
NYダウ、日経平均とも「100年に1度といわれる世界大不況」の中で、共に、09年3月に安値をつけた。
それから1年。世界が一致して景気テコ入れした効果で、景況感は目覚しく良くなっている。NYダウは09年3月の安値6469ドルから、前週末12日(金)には1万644ドルまで64.5%上昇。日経平均も09年3月の7021円を安値に前週末の1万664円まで51.9%上昇した。もっとも、日経平均は今年1月に1万982円まで戻し、この間の上昇率は56.4%となっている。
■日米とも経済の体力向上ではなく、落ち込みが大きかったことに対するリバウンド
この1年間の上昇率が、NYダウが日経平均より大きいのは、昨年3月までの下げがNYの方が大きかった。アメリカ発の金融不安不況だったことがある。それだけに、ここでの相場上昇には、特に、アメリカは強い思い入れがあるはず。今年秋に中間選挙を控えているため、景気回復感を印象づけたい気持ちが強いとみられる。
この点は日本にも似たところはある。7月に予定されている参議院選挙で勝利したい民主党。景気のバロメーターでもある株価が、安いより高い方が良いはず。
ただ、日米とも、これまでの相場上昇に、共通しているのは経済の体力向上によるものではなく、落ち込みが大きかったことに対するリバウンドである。相場では、これを『変化率相場』と呼ぶ。麻雀なら、マイナス点数を少し取り返した程度である。勝負には、まだ勝ってはいない。
たとえば、ソニー。なぜ、3月半ばになって急に動き始めたか。10年3月期がまもなく終わるからである。11年3月期を買う相場が可能となって来たからといえる。ソニーの10年3月期は営業赤字を当初の600億円から300億円へ縮小、当期赤字も700億円から300億円へ縮小した。赤字幅の縮小という、「変化率」は評価できても、赤字であることには変わりはない。企業が赤字ということは、言うまでもないが、株主から誉められることではない。特に、1株利益が赤字だからPERでの説明はできない。一般個人投資家に投資尺度で説明できないものを勧めることはまずい。説明責任違反にもなりかねない。
■『変化率相場』から、『実体買い相場』へ
しかし、10年3月期が終われば11年3月期の説明に納得性が加わる。会社側は11年3月期の見通しは明らかにはしていないが、例えば、会社四季報では来期の1株利益を120円程度と予想している。これで計算したPERは約29倍。今後は、この約30倍のPERが妥当かどうかの判断になってくる。つまり、これまでの『変化率相場』から、『実体買い相場』に移ってくる。
既に、同社は現在、決算集計接近で外部からの取材、問い合わせ等に応じない「沈黙期間」に入っているはず。このため、5月上旬の正式決算発表までは、「11年3月期への期待と先走りへの警戒」が入り混じった動きとなるはずだ。
経済全体に対しても似たような見方は内包している。ここまで、景気は回復したものの、しかし、依然として『高い失業率を抱えたまま』、さらに、『以前にも増して膨れ上がった財政赤字』。この大きい2つの問題を抱えたままでの景気回復。このため、「昨年の悪い時からみれば良くなった」、しかし、「本当に失業が改善され、財政も良くなるのだろうか」という、「期待と不安」が入り混じった、庶民心理となるはずだ。
かなりの高い確率で、11年3月期の企業業績は向上するとみていい。しかし、あくまで予想である。正式発表までは、あるていどの期待はよいとしても、先走りしすぎると、4月の新年度相場はいきなり反省売りに見舞われる可能性もなしとはいえない。
来週(15〜26日)以降の相場は、『11年3月期の本格先取り相場』が展開されるものとみられる。しかし、企業の決算集計に伴う「沈黙期間」入りで、マーケットが先取りしすぎると、新年度に小天井打ちの心配もある。
NYダウ、日経平均とも「100年に1度といわれる世界大不況」の中で、共に、09年3月に安値をつけた。
それから1年。世界が一致して景気テコ入れした効果で、景況感は目覚しく良くなっている。NYダウは09年3月の安値6469ドルから、前週末12日(金)には1万644ドルまで64.5%上昇。日経平均も09年3月の7021円を安値に前週末の1万664円まで51.9%上昇した。もっとも、日経平均は今年1月に1万982円まで戻し、この間の上昇率は56.4%となっている。
■日米とも経済の体力向上ではなく、落ち込みが大きかったことに対するリバウンド
この1年間の上昇率が、NYダウが日経平均より大きいのは、昨年3月までの下げがNYの方が大きかった。アメリカ発の金融不安不況だったことがある。それだけに、ここでの相場上昇には、特に、アメリカは強い思い入れがあるはず。今年秋に中間選挙を控えているため、景気回復感を印象づけたい気持ちが強いとみられる。
この点は日本にも似たところはある。7月に予定されている参議院選挙で勝利したい民主党。景気のバロメーターでもある株価が、安いより高い方が良いはず。
ただ、日米とも、これまでの相場上昇に、共通しているのは経済の体力向上によるものではなく、落ち込みが大きかったことに対するリバウンドである。相場では、これを『変化率相場』と呼ぶ。麻雀なら、マイナス点数を少し取り返した程度である。勝負には、まだ勝ってはいない。
たとえば、ソニー。なぜ、3月半ばになって急に動き始めたか。10年3月期がまもなく終わるからである。11年3月期を買う相場が可能となって来たからといえる。ソニーの10年3月期は営業赤字を当初の600億円から300億円へ縮小、当期赤字も700億円から300億円へ縮小した。赤字幅の縮小という、「変化率」は評価できても、赤字であることには変わりはない。企業が赤字ということは、言うまでもないが、株主から誉められることではない。特に、1株利益が赤字だからPERでの説明はできない。一般個人投資家に投資尺度で説明できないものを勧めることはまずい。説明責任違反にもなりかねない。
■『変化率相場』から、『実体買い相場』へ
しかし、10年3月期が終われば11年3月期の説明に納得性が加わる。会社側は11年3月期の見通しは明らかにはしていないが、例えば、会社四季報では来期の1株利益を120円程度と予想している。これで計算したPERは約29倍。今後は、この約30倍のPERが妥当かどうかの判断になってくる。つまり、これまでの『変化率相場』から、『実体買い相場』に移ってくる。
既に、同社は現在、決算集計接近で外部からの取材、問い合わせ等に応じない「沈黙期間」に入っているはず。このため、5月上旬の正式決算発表までは、「11年3月期への期待と先走りへの警戒」が入り混じった動きとなるはずだ。
経済全体に対しても似たような見方は内包している。ここまで、景気は回復したものの、しかし、依然として『高い失業率を抱えたまま』、さらに、『以前にも増して膨れ上がった財政赤字』。この大きい2つの問題を抱えたままでの景気回復。このため、「昨年の悪い時からみれば良くなった」、しかし、「本当に失業が改善され、財政も良くなるのだろうか」という、「期待と不安」が入り混じった、庶民心理となるはずだ。
かなりの高い確率で、11年3月期の企業業績は向上するとみていい。しかし、あくまで予想である。正式発表までは、あるていどの期待はよいとしても、先走りしすぎると、4月の新年度相場はいきなり反省売りに見舞われる可能性もなしとはいえない。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:41
| 特集
2010年03月12日
【相場の羅針盤】相場の牽引役不在、物色一巡感からマザーズ優位の展開を想定
12日(金)の東京株式市場、11日の米株高や円相場の下落など外部環境が好転したほか、12日付日本経済新聞朝刊が「日銀が来週の金融政策決定会合で追加金融緩和を議論する」と伝わり、デフレからの脱却と日米金利差拡大による円安の進行への期待感が高まり、日経平均株価の大引けは86円31銭高の1万0751円26銭と続伸した。
東証1部の売買高概算は26億7992万株、売買代金概算で2兆2319億円とSQ算出に伴う現物株売買が膨らみ、2009年6月12日(2兆9561億円)以来の高水準となった。東証1部上場1680銘柄のうち、値上リは992銘柄、値下りは502銘柄、変わらず172銘柄。
東証33業種別指数は証券・商品先物、ガラス土石製品、化学、ゴム製品、精密機器、繊維製品、建設業、サービス業、医薬品、小売業など30業種が上昇、一方で、石油石炭製品、電気・ガス業、食料品の3業種が下落した。
225採用銘柄の値上りは161銘柄、値下りは48銘柄、変わらずは16銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、ファーストリテイリング<9983>(東1)、信越化学工業<4063>(東1)、セコム<9735>(東1)、ファナック<6954>(東1)、トレンドマイクロ<4704>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、ソニー<6758>(東1)、東京エレクトロン<8035>(東1)、クレディセゾン<8253>(東1)、ミツミ電機<6767>(東1)、京セラ<6971>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、クラレ<3405>(東1)、電通<4324>(東1)、旭硝子<5201>(東1)、オークマ<6103>(東1)、荏原<6361>(東1)、いすゞ自動車<7202>(東1)、ニコン<7731>(東1)、三井物産<8031>(東1)など13銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、昭和シェル石油<5002>(東1)1銘柄。
日経平均株価は続伸、ソニー<6758>(東1)は反落したが、早くもディフェンシブのセコム<9735>(東1)が5日ぶりに急反発、武田薬品工業<4502>(東1)が3日続伸するなど、出遅れ銘柄を物色する動きが見られた。目先、SQ到来で売り方の手仕舞いとも思える動きとなったようだ。日経平均株価が、1月21日の終値1万0868円41銭以来の高い水準で終えたことから、当然、高値警戒感も出るところだろう。
低位株においても、先駆していたツガミ<6101>(東1)が続落、連日高値のクラリオン<6796>(東1)が下げに転じた一方で、大東紡織<3202>(東1)や旭テック<5606>(東1)、東海染工<3577>(東1)の株価2ケタ銘柄が、東証1部市場の値上り率のトップ〜3位まで占めるなど、低位株においても出遅れ銘柄を物色する動きを見せた。
東京株式市場に週の前半にも物色一巡感が出ることが予想される。ハイテクではソニー<6758>(東1)、海運株では川崎汽船<9107>(東1)、低位では、ツガミ<6101>(東1)、クラリオン<6796>(東1)あたりが買い直されてくるか見極める必要がある。
その一方で、インフォテリア<3853>(東マ)、メディアシーク<4824>(東マ)、シコー<6667>(東マ)が昨年来高値を更新し、マザーズ指数は1.61%上昇、日経平均は0.81%上昇、TOPIXは0.64%上昇、2部指数は0.41%上昇、ヘラクレスは0.20%上昇、日経JQは0.24%上昇と、マザーズ指数のパフォーマンスが一番だった。
そのほか、米アップルの高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」や多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」関連では、ユビキタス<3858>(NEO)がストップ高で高値更新、2月末の携帯電話・PHS契約数で純増数7カ月ぶりに首位となったNTTドコモ<9437>(東1)関連では、精度99%の音声認識ソフトを開発と伝わったフュートレック<2468>(東マ)が続急伸している。
政局の不透明感から、東証1部市場には相場の牽引役不在、全般底上げに上昇一服感が出た場合、新興市場の新しいテーマ銘柄に資金が集中することも想定されよう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 18:55
| 特集
「時代は癒しを求めている」からの連想で、「山」銘柄――銘柄ウォッチ
先日、美容院へ行ったところ、担当してくれたのは20代後半くらいの男性美容師さん、サブでついてくれたのは20代前半くらいの女性インターンさんだった。私はいつも、髪をやってもらいながら、お店の雑誌を読むことが多く、その日もそうしていた。
その時見ていたのは女性雑誌で、「癒し」「パワースポット」をテーマに、全国の山や神社仏閣などを紹介している特集だった。すると、男性美容師さんがそのページを見て、「僕も旅行とか歴史が好きで、京都とか何度も行ってるんですよ。仏像とか見てると、癒されますよね」と言うではないか。私は仰天した。若い男性で、しかも美容師さんが? 私のイメージでは、「僕はファッションが好きで、渋谷とか原宿とかしょっちゅう行ってるんですよ。きれいな女性とか見てると、楽しいですよね」みたいな感じ。こう決めつけるのは、失礼かもしれないが…(笑)。
そして、さらに仰天したのは、女性インターンさんも、「あっ、私もそういうの好きです〜。山とか眺めてると、癒されますよね!」と、ふつうに言ったことだ。私から見ると、20代の人が「癒し」を求めているのは、なんだか、そぐわない気がする。もちろんその場では、「ああ、そうなんですか〜」と話を合わせたが…。彼ら・彼女らくらいの世代のかたは、物心ついた時から不況で、就職が困難、難関をくぐりり抜けて就職できても激務が待っている、という人が多く、若くても「癒し」を求めてしまうのかもしれないなあ。と思ったのだった。
というわけで、上記の文とはあまり関係なく(なんなんだ?)、社名に「山」のつく銘柄で、優良株を探してみた。
★山陽特殊製鋼〈5481〉(東1)
新日鉄系の特殊鋼専業メーカー、山陽特殊製鋼<5481>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、期中に下方修正し、売上高940億円(前年比42.2%減)、営業損失50億円(前年は52億4800万円の利益計上)、経常損失50億円(同47億9900万円の利益計上)、純損失40億円(同10億2200万円の損失計上)。需要回復の遅れ、原料価格の上昇、円安傾向による輸出への影響、棚卸資産評価損の戻入が当初予想を下回る可能性があること等を勘案しているという。
チャートは1月28日につけた直近安値323円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線は切り上げてきている。12日終値は2円安の374円。まずは前の高値385円ライン上抜けを目指す。信用倍率は約0.8倍の売り長となっており、買い戻しにも期待してみる。また、風力発電の軸受け用鋼材なども手がけており、環境方面からの買い材料もある。
★住友金属鉱山〈5713〉(東1)
非鉄金属・電子材料、資源開発・精錬事業を行なっている住友金属鉱山<5713>(東1)を入れる。2010年3月期連結業績予想は、期中に上方修正し、売上高7070億円(前年比10.9%減)、営業利益550億円(同422.1%増)、経常利益750億円(同130.3%増)、純利益460億円(同109.3%増)とした。銅・ニッケルなどの非鉄金属価格の持ち直しによる資源・金属事業の好転、エレクトロニクス材料需要の回復による電子・機能性材料事業の業績好転を見込んだという。業界では、修正額から、さらに上ブレするとの予想も出ている。
チャートは2月8日につけた直近安値1186円から反発し、以降は上昇トレンドで来ている。12日終値は4円安の1342円。ここ数日は1300円台央でのモミ合い傾向になっており、信用買い残も増えている。1300円ラインあたりの調整場面を待って拾い、次のフシ1400円ライン奪回を目指してみる。
その時見ていたのは女性雑誌で、「癒し」「パワースポット」をテーマに、全国の山や神社仏閣などを紹介している特集だった。すると、男性美容師さんがそのページを見て、「僕も旅行とか歴史が好きで、京都とか何度も行ってるんですよ。仏像とか見てると、癒されますよね」と言うではないか。私は仰天した。若い男性で、しかも美容師さんが? 私のイメージでは、「僕はファッションが好きで、渋谷とか原宿とかしょっちゅう行ってるんですよ。きれいな女性とか見てると、楽しいですよね」みたいな感じ。こう決めつけるのは、失礼かもしれないが…(笑)。
そして、さらに仰天したのは、女性インターンさんも、「あっ、私もそういうの好きです〜。山とか眺めてると、癒されますよね!」と、ふつうに言ったことだ。私から見ると、20代の人が「癒し」を求めているのは、なんだか、そぐわない気がする。もちろんその場では、「ああ、そうなんですか〜」と話を合わせたが…。彼ら・彼女らくらいの世代のかたは、物心ついた時から不況で、就職が困難、難関をくぐりり抜けて就職できても激務が待っている、という人が多く、若くても「癒し」を求めてしまうのかもしれないなあ。と思ったのだった。
というわけで、上記の文とはあまり関係なく(なんなんだ?)、社名に「山」のつく銘柄で、優良株を探してみた。
★山陽特殊製鋼〈5481〉(東1)
新日鉄系の特殊鋼専業メーカー、山陽特殊製鋼<5481>(東1)を入れる。今期2010年3月期連結業績予想は、期中に下方修正し、売上高940億円(前年比42.2%減)、営業損失50億円(前年は52億4800万円の利益計上)、経常損失50億円(同47億9900万円の利益計上)、純損失40億円(同10億2200万円の損失計上)。需要回復の遅れ、原料価格の上昇、円安傾向による輸出への影響、棚卸資産評価損の戻入が当初予想を下回る可能性があること等を勘案しているという。
チャートは1月28日につけた直近安値323円から反発し、以降は凸凹しながらも下値抵抗線は切り上げてきている。12日終値は2円安の374円。まずは前の高値385円ライン上抜けを目指す。信用倍率は約0.8倍の売り長となっており、買い戻しにも期待してみる。また、風力発電の軸受け用鋼材なども手がけており、環境方面からの買い材料もある。
★住友金属鉱山〈5713〉(東1)
非鉄金属・電子材料、資源開発・精錬事業を行なっている住友金属鉱山<5713>(東1)を入れる。2010年3月期連結業績予想は、期中に上方修正し、売上高7070億円(前年比10.9%減)、営業利益550億円(同422.1%増)、経常利益750億円(同130.3%増)、純利益460億円(同109.3%増)とした。銅・ニッケルなどの非鉄金属価格の持ち直しによる資源・金属事業の好転、エレクトロニクス材料需要の回復による電子・機能性材料事業の業績好転を見込んだという。業界では、修正額から、さらに上ブレするとの予想も出ている。
チャートは2月8日につけた直近安値1186円から反発し、以降は上昇トレンドで来ている。12日終値は4円安の1342円。ここ数日は1300円台央でのモミ合い傾向になっており、信用買い残も増えている。1300円ラインあたりの調整場面を待って拾い、次のフシ1400円ライン奪回を目指してみる。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:41
| 特集
2010年03月11日
【相場の羅針盤】相場の牽引役不在も堅調、ソニーが連日高値で相場に明るさ
11日の東京株式市場、前日の米国株式市場の上昇、1ドル90円台前半と円安推移などを好感し、日経平均株価の大引けは101円03銭高の1万0664円95銭と3日ぶりに反発した。中国で発表された2月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が市場予想を上回り、同国の金融引き締めを警戒する場面も見られたが、押し目買い優位に上げ幅を拡大した。
東証1部上場1679銘柄のうち、値上りは1280銘柄、値下りは281銘柄、変わらずは281銘柄。また、東証33業種別指数は29業種が高くなり、値上がり上位業種はその他金融、小売り、不動産、精密機器、建設、機械、卸売り、海運、証券・商品先物、電気機器など。
225採用銘柄の値上りは177銘柄、値下りは35銘柄、変わらずは13銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、TDK<6762>(東1)、京セラ<6971>(東1)、ミツミ電機<6767>(東1)、ソフトバンク<9984>(東1)、信越化学工業<4063>(東1)、テルモ<4543>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、花王<4452>(東1)、ブリヂストン<5108>(東1)、セコム<9735>(東1)、クラレ<3405>(東1)、昭和シェル石油<5002>(東1)、千代田化工建設<6366>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、電通<4324>(東1)、日本軽金属<5701>(東1)、オークマ<6103>(東1)、荏原<6361>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、ソニー<6758>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、シチズンホールディングス<7762>(東1)、三井物産<8031>(東1)など13銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、昭和シェル石油<5002>(東1)1銘柄。
日経平均株価は、3日ぶりに反発した。相場の牽引役とは言えないがソニー<6758>(東1)が連日の高値となったことは、市場に明るさが戻ってきた証拠だろう。相場のムードメーカー的な存在として注目されていきそうだ。任天堂<7974>(大1)も4日続伸で、SQ通過後の来週の相場にも期待が持てる状況となってきた。注目の海運株では第一中央汽船<9132>(東1)が上値追いとなっており、川崎汽船<9107>(東1)が、反発し9日高値355円抜けから一段高へ進む公算大だろう。また、クラリオン<6796>(東1)などが連日の高値更新と、低位の特定株比率の高い銘柄の人気も続いている。
全般は週末控えで、下押す場面も想定されるが、相場の牽引役不在でも全般は底堅い動きとなることが予想される。また、立飛企業<8821>(東2)が高値更新と、エフィッシモキャピタル(旧村上ファンド)が保有する銘柄なども動いており、引き続き3月期末を意識した動きが随所で見られそうだ。
東証1部上場1679銘柄のうち、値上りは1280銘柄、値下りは281銘柄、変わらずは281銘柄。また、東証33業種別指数は29業種が高くなり、値上がり上位業種はその他金融、小売り、不動産、精密機器、建設、機械、卸売り、海運、証券・商品先物、電気機器など。
225採用銘柄の値上りは177銘柄、値下りは35銘柄、変わらずは13銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、TDK<6762>(東1)、京セラ<6971>(東1)、ミツミ電機<6767>(東1)、ソフトバンク<9984>(東1)、信越化学工業<4063>(東1)、テルモ<4543>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、花王<4452>(東1)、ブリヂストン<5108>(東1)、セコム<9735>(東1)、クラレ<3405>(東1)、昭和シェル石油<5002>(東1)、千代田化工建設<6366>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、電通<4324>(東1)、日本軽金属<5701>(東1)、オークマ<6103>(東1)、荏原<6361>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、ソニー<6758>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、シチズンホールディングス<7762>(東1)、三井物産<8031>(東1)など13銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、昭和シェル石油<5002>(東1)1銘柄。
日経平均株価は、3日ぶりに反発した。相場の牽引役とは言えないがソニー<6758>(東1)が連日の高値となったことは、市場に明るさが戻ってきた証拠だろう。相場のムードメーカー的な存在として注目されていきそうだ。任天堂<7974>(大1)も4日続伸で、SQ通過後の来週の相場にも期待が持てる状況となってきた。注目の海運株では第一中央汽船<9132>(東1)が上値追いとなっており、川崎汽船<9107>(東1)が、反発し9日高値355円抜けから一段高へ進む公算大だろう。また、クラリオン<6796>(東1)などが連日の高値更新と、低位の特定株比率の高い銘柄の人気も続いている。
全般は週末控えで、下押す場面も想定されるが、相場の牽引役不在でも全般は底堅い動きとなることが予想される。また、立飛企業<8821>(東2)が高値更新と、エフィッシモキャピタル(旧村上ファンド)が保有する銘柄なども動いており、引き続き3月期末を意識した動きが随所で見られそうだ。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 18:02
| 特集
2010年03月10日
【相場の羅針盤】相場の牽引役不在でRHJI保有株など特定株比率の高い銘柄が上昇
10日の東京株式市場、日経平均株価の大引けは3円73銭安の1万0563円92銭と小幅続落となった。9日の米国株式市場でダウ工業株30種平均が小反発、日本工作機械工業会が9日発表した2月の工作機械受注額(速報値)が前年同月比3.2倍となことを好感されるも、21円04銭高の1万588円69銭までの上昇にとどまり小動きとなった。
東証1部上場1679銘柄のうち、値上りは558銘柄、値下りは961銘柄、変わらずは157銘柄。また、東証33業種別指数は10業種が高くなり、値上がり率上位はその他金融、その他製品、ガラス・土石、繊維、保険、精密機器、機械、電気機器、不動産、食料品の順。一方、値下がり業種は23業種で、上位は海運、石油・石炭、情報・通信、鉱業、ゴム製品、証券・商品先物、空運、銀行、輸送用機器、小売りなどだった。
225採用銘柄の値上りは90銘柄、値下りは119銘柄、変わらずは16銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、京セラ<6971>(東1)、アドバンテスト<6857>(東1)、電通<4324>(東1)、キヤノン<7751>(東1)、ソニー<6758>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、ファーストリテイリング<9983>(東1)、ソフトバンク<9984>(東1)、ファナック<6954>(東1)、KDDI<9433>(東1)、TDK<6762>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、電通<4324>(東1)、日本軽金属<5701>(東1)、オークマ<6103>(東1)、荏原<6361>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、富士電機ホールディングス<6504>(東1)、ソニー<6758>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、シチズンホールディングス<7762>(東1)、三井物産<8031>(東1)の11銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
日経平均株価は、41円幅の小動き。川崎汽船<9107>(東1)が、7日ぶりに小反落し小休止となった。東芝<6502>(東1)が続落となるなど、戻り一巡と思われる銘柄が増えた。1万0500円回復で目先上げ一服で続落は、想定内の動きとはいうものの、相場の牽引役不在で方向感のない展開。クラリオン<6796>(東1)、鬼怒川ゴム工業<5196>(東1)、黒崎播磨<5352>(東1)などが連日の高値更新と、低位株人気が続いているということは、相場の牽引役不在を物語っている証拠。
今日の東証1部市場では、上記のクラリオン・鬼ゴム・黒崎のほか、RHJインターナショナル(リップルウッド)が大株主の旭テック<5606>(東1)が値上り率上位、ユーシン<6985>(東1)が高値更新と、特定株比率の高い銘柄が物色された。外部環境に不透明感が強まれば、3月期末を意識した特定株比率の高い銘柄の上昇が目立ってくるだろう。
東証1部上場1679銘柄のうち、値上りは558銘柄、値下りは961銘柄、変わらずは157銘柄。また、東証33業種別指数は10業種が高くなり、値上がり率上位はその他金融、その他製品、ガラス・土石、繊維、保険、精密機器、機械、電気機器、不動産、食料品の順。一方、値下がり業種は23業種で、上位は海運、石油・石炭、情報・通信、鉱業、ゴム製品、証券・商品先物、空運、銀行、輸送用機器、小売りなどだった。
225採用銘柄の値上りは90銘柄、値下りは119銘柄、変わらずは16銘柄。
225採用銘柄の寄与度(プラス)ランキング上位は、京セラ<6971>(東1)、アドバンテスト<6857>(東1)、電通<4324>(東1)、キヤノン<7751>(東1)、ソニー<6758>(東1)。
225採用銘柄の寄与度(マイナス)ランキング上位は、ファーストリテイリング<9983>(東1)、ソフトバンク<9984>(東1)、ファナック<6954>(東1)、KDDI<9433>(東1)、TDK<6762>(東1)。
225採用銘柄の新高値銘柄は、電通<4324>(東1)、日本軽金属<5701>(東1)、オークマ<6103>(東1)、荏原<6361>(東1)、ミネベア<6479>(東1)、三菱電機<6503>(東1)、富士電機ホールディングス<6504>(東1)、ソニー<6758>(東1)、クラリオン<6796>(東1)、シチズンホールディングス<7762>(東1)、三井物産<8031>(東1)の11銘柄。
225採用銘柄の新安値銘柄は、なし。
日経平均株価は、41円幅の小動き。川崎汽船<9107>(東1)が、7日ぶりに小反落し小休止となった。東芝<6502>(東1)が続落となるなど、戻り一巡と思われる銘柄が増えた。1万0500円回復で目先上げ一服で続落は、想定内の動きとはいうものの、相場の牽引役不在で方向感のない展開。クラリオン<6796>(東1)、鬼怒川ゴム工業<5196>(東1)、黒崎播磨<5352>(東1)などが連日の高値更新と、低位株人気が続いているということは、相場の牽引役不在を物語っている証拠。
今日の東証1部市場では、上記のクラリオン・鬼ゴム・黒崎のほか、RHJインターナショナル(リップルウッド)が大株主の旭テック<5606>(東1)が値上り率上位、ユーシン<6985>(東1)が高値更新と、特定株比率の高い銘柄が物色された。外部環境に不透明感が強まれば、3月期末を意識した特定株比率の高い銘柄の上昇が目立ってくるだろう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 19:10
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