「ダマシ」は、チャート上に現れるだけだと思ったら、政治の世界でも無縁ではなかったらしい。例の菅直人連立政権の内閣支持率のことである。鳩山・小沢排斥を実現して発足当初の内閣支持率は、60%超にV字回復をしたが、この大陽線が飛んだ「ダマシ」だったのである。この「ダマシ」にウカウカと乗った菅首相が、消費税率の引き上げを打ち出した途端に、内閣支持率は、往って来いの陰線包み足を示現して参議院選挙に大敗、内閣の命運そのものに暗雲が垂れ込めてしまった。7月12日からスタートした日米企業の4−6月期決算発表も、「ダマシ」かどうかよほど用心してかかる必要がある。インテルの好決算、コマツ(6301)の業績上方修正と好調な出足となったが、日米とも好感高は一瞬で、その後の株価推移は、急落に次ぐ急落となった。全般景気指標のカゲリが、個別企業の好決算の頭を押さえているのか、それとも好決算そのものが、企業業績のピークアウトを暗示し、材料織り込み済みなのか、決算内容が好・不調が交錯するマダラ模様で推移するのか、「ダマシ」を念頭に今後の決算発表を厳しく精査しなければならないことを示唆しているといえそうだ。
「ダマシ」には油断できない。『平家物語』では、祇園精舎の鐘の音には「諸行無常」の響きがあると教えているが、21世紀の日本では「諸行ダマシ」の響きがあると心得ておく方が無難である。気象庁が、7月17日に発表した梅雨明け宣言も、いささか心配になる。梅雨明け宣言とともに全国各地に真夏日が続いているが、「雷三日」の梅雨明け前恒例の雷鳴を聞いた覚えはないし、西日本各地を襲った集中豪雨などを勘案すると、素直に受け取るには抵抗感がある。このまま「梅雨明け十日」の諺通りに気象が安定するのか、毎日の空模様を眺めながら一日、一日確認しなければなるまい。
株式市場は、なお続く決算発表の「ダマシ」を交えながら集中豪雨の懸念も消えない。となれば、ここはディフェンシブ優先で電力株の出番というシナリオも想定される。円高も手掛かり材料になるし、梅雨明けが「ダマシ」とならなければ、高校野球甲子園大会が開催される夏場にピーク電力供給の正念場を迎え、猛暑関連のシーズン・ストック株特性も、取り沙汰されることになる。ゆめゆめ海外インフラ整備関連などという「ダマシ」もどきに惑わされて上値を追わず、地道な下値対応が望まれることになろう。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。























東京・六本木の国立新美術館へ行き、『オルセー美術館展2010 ポスト印象派』を見た。展覧会は素晴らしかったが、館内のレストラン『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で食べたランチも素晴らしかった。フランスの有名シェフ、ポール・ボキューズ氏の名前で展開する店舗で、国内に数店舗ある中のひとつ。美術館の吹き抜けを見下ろす3階にあるため、あまり気取らずに入れる。

独立行政法人情報通信研究機構(NICT)は、これまで日・英・中の3言語の双方向旅行会話音声翻訳技術を研究開発してきた。今回、NICTの独自技術とコーパス構築により、翻訳部分を21言語に拡張することに成功。音声出力では、従来の3言語に加え、ベトナム語、インドネシア語、マレー語が加わり6言語へ、テキスト出力では21言語への翻訳が可能になった。さらに、この技術をスマートフォンを用いたネットワーク型サービスとして実現。利用できる端末は、世界で約5000万台が稼働しているiPhoneで3GまたはWiFiの通信により世界各地で利用が可能となっている。











