
現在、日本では『ロマンスのR』までが翻訳出版されているようで、私もここまでは読んだ。ウィキ情報によると、本国アメリカでは『U Is for Undertow』(直訳すると、『引き波(逆流)のU』)まで出ているようだ。私はこのシリーズが好きで『R』まですべて読んでいるが、この『悪意のM』と『無法のL』が印象深い。『L』は実際、本国での出版当時、全米ベストセラー第1位となったようで、評価されている1冊らしい。
上記の文とは関係ないのだが、ABCミステリーシリーズから連想して、社名にアルファベットがつく銘柄のなかから、優良株を探してみた。
★KDDI〈9433〉(東1)
携帯電話『au』事業を中心に、固定電話やネットなどの情報通信事業も行なっているKDDI<9433>(東1)を入れる。2010年3月期連結業績予想は、売上高3兆4800億円(前年比0.5%減)、営業利益4700億円(同6.0%増)、経常利益4500億円(同2.2%増)、純利益2250億円(同1.0%増)と、期中に一部下方修正したものの、前年比増益は確保するとの予想値。下方修正の理由は、固定通信事業の低稼働設備の集約・撤去等に伴う事業構造改革費用、減損損失等として特別損失を見込んでいるためという。
チャートはこの1ヵ月ほど、上値48万円ライン、下値47万円ラインでモミ合っている。そろそろ上放れといきたいところだ。3月26日終値は5000円高の47万6500円。PERは約9.5倍と割安になっている。まずは次のフシであり、13週・26週移動平均線の49万円ラインが目標か。単位1株の売買しやすさも魅力だ。
★UKCホールディングス〈3156〉(東1)
ソニー製の半導体・電子部品の専門商社、ユーエスシーと共信テクノソニックが経営統合し、共同持株会社を設立して昨年10月に上場したUKCホールディングス<3156>(東1)を入れる。同社の2010年3月期連結業績予想は、売上高2100億円(2009年3月期の共信テクノソニックとユーエスシーの実績を単純合算した売上高は29億1037億円、単純比較で27.8%減)、営業利益23億円(同営業利益45億4100万円、同49.4%減)、経常利益18億円(同経常利益28億3500万円、同36.5%減)、純利益55億円(同純利益6億6300万円、同約8.3倍)。『会社四季報』には、2011年3月期は売上高、営業・経常利益は前年予想値比増収増益、純利益は同減益との予想値が出ている。
チャートは昨年12月15日につけた「上場来安値」950円から反発し、以降は凸凹しながらも、上値ライン、下値抵抗線とも上昇トレンドとなっている。3月26日終値は35円高の1280円。PERは約3.4倍と割安。1200円ラインの押し目を待って拾い、1300円ライン上抜けを目指すのも一手か。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。