平和不動産(8803)が、「特定銘柄」として売買されていたことを知っている投資家は、いまやもう少数派だろう。「特定銘柄」制度自体が、取引所から姿を消し、同社自身も、すでに賃貸事業主体の並みの不動産会社に変身し、株価人気的にも不動産セクターの三番手・四番手評価を甘受しているように見受けられる。しかしかつて同社を含めて6銘柄あった「特定銘柄」は、市場を活性化するリード株であった。場況を伝える短波放送の喧噪を突き抜けて届いてくる「特定銘柄」の撃柝売買の柝の鋭い音は、大いに投資家の血を波立たせたものである。なかでも平和不の立ち位置は一種特殊で、例えば売買は、今風に決算短信や有価証券報告書などのファンダメンタルズ分析に基づいて行われたのではない。市場は時には間違うことがあるとの前提に立つ強弱感の対立のなか、腕に覚えの投資家の関与が大きかったようである。これは、株価が、必ずしも公開されたすべての情報を正確に反映し、経済合理性だけで効率的に形成されるのではなく、投資家の願望、過信、誤解などの投資家マインドや非合理性、情報の非対称性などに左右されることのシンボルでもあったともいえる。
需給関係優先であり、時代の変革期を予兆して動くともいわれた。それは、いまや国際石油開発帝石(1605)の合併会社となったかつての帝国石油が、100円台の低位から動意付いたあとに、石油ショックが起こったことと軌を一にしている。
さて新年度相場は、活況のなかで立ち上がった。このまま強気相場が続くのか、過熱相場の調整期入りとなるのか強弱感が分かれている。もし強気相場が継続するとすれば、かつての「特定銘柄」と同様なシンボル株が立ち上がって強気シグナルを発信するはずで、これを的確に予測すれば今後の相場の方向性を見誤ることはないはずだ。どんなシンボル株が表舞台に登場するのか予断は禁物だが、その候補になりそうなのが「1万円クラブ銘柄」である。
この3月に日本電産(6594)とファナック(6954)の株価が、1万円台に乗せて「1万円クラブ銘柄」にカムバックしたが、これに続いて1万円の株価を回復する銘柄が続出するようなら、強気相場持続はほぼ間違いなさそうだ。株価が、6000〜8000円台にあって1万円を視野に捉えている銘柄をマークする必要がある。出光興産(5019)、TDK(6762)、ローム(6963)、京セラ(6971)、東京エレクトロン(8035)、ユニ・チャーム(8113)、しまむら(8227)、オリックス(8591)、ニトリ(9843)、ヤマダ電機(9831)など値幅効果を満喫できる展開を期待したいものである。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。























東京・上野の東京都美術館で4日まで開催の『ボルゲーゼ美術館展』へ行って来た。イタリアのローマにあるボルゲーゼ美術館から、ラファエロやカラヴァッジョ、ボッティチェリ、ベルニーニなどの絵画・彫刻 約50点が来日、展示された。
経済産業省が策定した官民一体の大型社会基盤事業の受注を目指す「インフラ輸出総合戦略」の原案が明らかとなった。「鉄道」は、エネルギー効率の高さが注目され、主要都市間を結ぶ長距離高速鉄道を建設・整備するプロジェクトが、米国、中国、ブラジル、ベトナムなどで進行している。各国に対し政府の総合支援を含めた受注が活発化していくものと思われる。
東証マザーズ市場で、








