
戦後、長い間、日本の防衛の最前線を担ってきた沖縄。移転するにせよ、残すにせよ、「ご苦労さまでした」と、経済的な支援をする必要はある。県の人口は約140万人。65歳以上の人口より14歳以下人口が多い。人口の構成では、日本の活力の起爆役として期待できる。
しかし、最近はIT産業の誘致に積極的なものの、1人当り県民所得は全国平均比べて下位にとどまっている。農業、漁業、観光等サービス産業、そして基地に従事する人が多く、工業は遅れている。このため、産業の育成が必要だが、時間のかかる工業化より、観光、カジノ構想が向いている。
特に、年間を通じて温暖。観光で訪れる人は年間500万人以上。台湾、アメリカ、中国、香港などからの観光客も多い。蒼い海の観光と組み合わせた、『カジノ構想』にはぴったりだろう。また、離島も多く、医療問題等の支援も必要である。
既に、マーケットでは沖縄電力<9511>が電力株の中では独歩高となって動意となっている。配当など好内容銘柄の多いのが特徴。また、再開発本格化となれば本州企業の、特に、消費関連企業の進出が予想される。さらに、エリゾート開発も活発化が予想される。
【沖縄関連銘柄】
■青木マリーン<1875>
=神戸市が本社の埋め立て関連に強い。羽田空港拡張でも実績。普天間基地移転なら受注獲得も。17日株価197円。予想配当年6円。
■九電工<1959>
=沖縄での電気工事拡大に期待。このほど、沖縄支店を増床。18日株価544円。予想配当年12円。
■サンエー<2659>
=沖縄県でスーパー中心に外食、ドラッグストア、ホテルなどを展開。18日株価3400円。予想配当年35円。
■クラウディア<3607>
=京都本社のウエディングドレスメーカーだが、沖縄名護市で宿泊施設付の式場を計画。18日株価1195円。予想配当年40円。
■大和コンピューター<3816>
=大阪府本社の業務用アプリケーション開発。本社のほかに沖縄子会社のSE(システムエンジニア)を集約の方向。18日株価879円。予想配当年30円。
■ラサ工業<4022>
=発祥の地は「ラサ島」。正式名は沖縄県の沖大東島。リン鉱脈発見で発足。現在はリン酸のほか半導体ウエハ再生の大手。人気銘柄。18日株価82円。予想配当ゼロ。
■琉球銀行<8399>
=沖縄県トップの金融機関。本店は那覇市。地元貸し出しシエア大。18日株価1132円。予想配当年8円。
■第一交通産業<9035>
=北九州が本社で全国展開。那覇市にオフイスビル建設など沖縄深耕に注力の構え。17日株価360円。予想配当年15円。
■サカイ引越センター<9039>
=テレビCMでお馴染みの大阪府本社の引越し専業大手。沖縄の比率拡大。沖縄再開発なら荷動き活発化。18日株価2115円。予想配当年50円。
■沖縄セルラー電話<9436>
=那覇市本社のau携帯電話サービス。県内シェア高い。18日株価15万5000円。予想配当年7500円。
■沖縄電力<9511>
=浦添市が本社。沖縄本島と周辺の島々に電力供給。風力発電に注力。18日株価4930円。予想配当年60円。