
■増配を同時発表の銘柄には金価格関連株、1部再昇格目指すストーリー株も
自己株式取得に増配をオンさせ敢えて資金の社外流出を選択した割安株をコード番号順に上げるとシイエム・シイ<2185>(JQS)、日本パーカライジング<4095>(東1)、アイチコーポレーション<6345>(東1)、松田産業<7456>(東1)、あかつき本社<8737>(東2)、平和不動産<8803>(東1)となる。このうち松田産業は、前2020年3月期業績を期中に2回も上方修正し、今期予想を未定としたが、配当だけは年間36円ヘ連続増配とはっきりとガイダンスした。金先物価格の上昇が貴金属リサイクル事業にプラスに働く時流性もポジティブに作用しよう。
今2021年3月期業績予想を未定として実績PERが16倍台とやや割高な中国工業<5974>(東2)にはストーリー性がある。自己株式取得とともに株主優待制度の導入、さらに前2020年3月期に創立70周年の記念配当を上乗せした年間15円の増配を同時発表し、この年間15円配当だけは2021年3月期も継続することを公表している。実は同社は、昨年11月に時価総額が東証第2部指定替え基準の20億円に未達となり、東証第1部から第2部へ降格され、第1部への早期再昇格を目指しており、株価上昇へのモチベーションは当然高まる方向にある。
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