これが「ニューノーマル(新しい常態)」なのだろうか?円高で為替差損が発生するにもかかわらず国際優良株、ハイテク株に買い物が集まり、逆に内需株は売られ、野村ホールディングスやマツダのように公募増資を発表しても希薄化・需給悪化が懸念されるどころか人気化した。企業業績だって、赤字だろうと大幅減益だろうと怖くない。赤字決算でも赤字が若干でも縮小すれば買い材料となり、大幅減益でも減益率が市場コンセンサスより縮小すれば即買いである。今年7月の3月期決算会社の第1四半期業績発表で経験済みだ。どれもこれも、これまでの投資セオリー、投資ジンクスがまるで通用しないのである。とくにサプライズは、前週末9日の日経平均株価の値動きである。高値引けで1万円台を回復した。「金曜日の引けピン」で強気相場を示唆するアノマリー(経験則)とされる。しかも3連休前の「引けピン」である。連休中の持ち越しリスクを回避したのが、買い方より売り方で、売り方のポジション調整、買い戻しの需給要因が引き金とされたが、ここでも「ニューノーマル」は、買い方より売り方不利に働きジンクス通りにはいかない。
世界的に景気後退が通常の状態となり、失業率も悪化、財政赤字も拡大する「ニューノーマル」下で、株式投資をするなら少々のダメージには目をつぶる割り切りが必要であることを示唆しているようでもある。この「ニューノーマル」相場の次のステージは、この10月に日米で前後してスタートする決算発表である。
13日に米国でインテルが決算発表で先行し、日本ではインテルの株価に連動性の高い新光電気工業(6967)が28日、日本ガイシ(5333)が29日、イビデン(4062)が30日と続いてあとを追う。このインテル三羽烏は、今年7月の第1四半期決算発表時は軒並み期初予想を上方修正し、日ガイシは9月に再上方修正した。日米IT株の業績と株価動向で「ニューノーマル」相場の信頼性と方向性が占えそうだ。
浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。
























東京・上野の国立科学博物館で開催の『インカ帝国のルーツ 黄金の都 シカン』展を見に行った(東京会場は10月12日まで。今後は熊本、富山、高知、福岡で順次開催予定)。「シカン」は、現在の南米ペルーの北部に、9〜14世紀まであったクニ。日本人考古学者の島田泉・米 南イリノイ大学教授が発見・発掘し、島田教授が、先住民の言葉で「月の神殿」という意味の「シカン」文化と名づけたそうだ。








