[特集]の記事一覧
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記事一覧 (11/01)パナソニックが三洋電機を買収−株ロマン
記事一覧 (10/27)スピード違反の暴落相場のラストリゾートに「タンス預金」関連株も浮上?
記事一覧 (10/25)今後予想される相場のサイクル−株ロマン
記事一覧 (10/20)「バブルの損はバブルで取り返せるのか?」−−難問解決の前に救世主銘柄の一角にパチンコ関連株が浮上も
記事一覧 (10/18)紅葉から連想した、温暖化対応の関連銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (10/17)激しい値動きの相場について−株ロマン
記事一覧 (10/15)「ジャパニーズ・スタンダード」は有効か?金融危機一巡後の2番手グループ株に確認の余地
記事一覧 (10/11)金融不安の正体とは−株ロマン
記事一覧 (10/08)『急激』円高進行−−厳選メリット享受銘柄
記事一覧 (10/06)「景気」がダメなら「天気」頼み。空模様を眺めながらアパレル株の次は農業・水産株で寒さ対策
記事一覧 (10/05)アメリカ経済の病状と治療法−株ロマン
記事一覧 (10/03)ピンクリボンキャンペーンから連想、乳がんをキーワードに探した優良銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (10/01)日経平均の過去16回の勝敗で「10月相場」を占う
記事一覧 (09/29)「中国がクシャミ」をすると床離れするリカップリング特性発揮の電炉株に逆行高余地も
記事一覧 (09/23)ビー・エム・エル 食品安全検査受注増加で業績も回復軌道に乗る(食品安全検査分析銘柄から)
記事一覧 (09/23)日東電工、高い技術力背景に反転期待強まる(水事業関連特集から)
記事一覧 (09/23)H&M上陸から連想した、カジュアルウェア銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (09/22)住金物産は割安感強く好業績にも評価余地(特集・低位厳選銘柄から)
記事一覧 (09/22)好業績、高利回りが魅力のTAC(特集・低位厳選銘柄から)
記事一覧 (09/22)自民党総裁選挙で再浮上するは「秋葉原関連株」より「選挙関連株」
2008年11月01日

パナソニックが三洋電機を買収−株ロマン

■作れば売れる供給優先の時代は終わり

妻今日の朝刊でパナソニックが三洋電機を買収すると載っていたわ。すごい、お話ですね。

夫そうだね、大きい話だね。パナソニックが、三洋電機の株主から保有株を買い取るという。三井住友銀行の4327万株(全体の2.3%)ほか、大和SMBC、ゴールドマンサックスなどからの取得を予定しているという。年内にも合意を目指す方向ということのようだね。

妻両社の株価を31日の終値で見ますと、パナソニック1512円、三洋電機145円です。この株価から見ますと、このままでは三洋電機は先行き苦しいということですね。もともと、両社は親戚みたいな間柄ですから、パナソニックが救済するということでしょうね。

夫そうだね。三洋電機の過去最高の株価は1990年に1080円があった。その頃の松下電器は2200円くらいだったから、開きは2倍くらいだったが、今は10倍になってるね。しかも、三洋電機の株価は東証1部の単純平均237円(31日)を39%も下回っているんだ。つまり、マーッケトでの評価はかなり低い。

妻三洋電機は野中ともよさんが経営者に顔を出されていましたね。会社四季報を見ましたら2006年3月期から無配なんですね。てっきり、配当は実施してる思ってたわ。有利子負債は多いのですか。

■本業の儲けを表す「営業利益率」が大切

夫週明け5日に9月中間決算を発表予定で、最新データではないけど、四季報ベースでは08年3月期で現金預金2807億円に対し、有利子負債は5127億円となっている。それよりも、前期の営業利益率が3.65%とパナソニックの5.72%に比べ低い。しかも、今期見通しではパナソニックは6.2%とアップ見通しだが、三洋電機は2.7%へ低下する見通しにあるんだ。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:51 | 特集
2008年10月27日

スピード違反の暴落相場のラストリゾートに「タンス預金」関連株も浮上?

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー スピ−ド違反である。アッという間の1044円安で、目の前に2003年の日経平均安値7607円が迫ってきた。2003年は暗く長い「悲観」のなかにいたときの安値だったが、今回はその急激な下げに「サプライズ」ばかりが先に立つ。平成金融危機の「失われた10年」の渦中では、あのジョン・テンプルトンの名言「強気相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、陶酔の中で消えていく」の第1フレーズを頼りに忍の一字で嵐の過ぎ去るのを待ったが、当時とは次元の異なる泥沼化、大底抜けを感じないわけにはいかない。
 もちろん今回の世界的な株価暴落の引き金は、米大手証券リーマン・ブラザーズを筆頭とする欧米の大手金融機関の相次ぐ経営破たんにある。しかし、その破たんが企業レベルにとどまらないようなのだ。国家レベルの経済危機にまで拡散しようとしているらしい。アイスランド、パキスタン、ウクライナ、ハンガリーなどでデフォルト(債務不履行)の懸念が伝えられているのである。
 株価暴落のマグニチュードと連鎖のメカニズムは、「失われた10年」とはまるで桁違いである。しかし今後の投資戦略としては、当時の記憶をもう一度、思い出すのが参考となる。要諦は「資産形成より資産保全」、「(セーフィティ(安全第一)」である。金融商品は元本保証限定、銀行預金も「危ない銀行」から「安心な銀行」へ預け換えて、銀行に行くためのバス代にもならない雀の涙の預金金利にも甘んじた。「質への逃避」として、揃ってキャッシュ・ポジションを高めた。
 そしてついには、ラストリゾート(究極の拠り所)は、持ち金を手元に置く「タンス預金」との結論にまで行き着いた。実際にこの結論の合意として金庫メーカーのキング工業(7986・JQ)が、動意付いた経緯もあった。現在、「円」は傷付き方が軽微として世界最強の通貨になりつつあるから、案外これが正解になるのかもしれない。そして本格的な投資戦略の策定は、11月4日に迫った米大統領選挙後とするのが無難となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:13 | 特集
2008年10月25日

今後予想される相場のサイクル−株ロマン

■「値幅整理」は最終段階

妻すごい下げですね。遂に日経平均は8000円を割りました。2003年5月以来の水準です。どうして、ここまで下げるのですか。2003年といえば、バブル崩壊の厳しい時でした。日本の景気、企業業績はそこまで悪くなっているのですか。

夫株価の形成には、「実体」と「需給」が組み合わさっている。今は需給が優先している相場で、とくに、外国投資家の売りが下げに拍車をかけている。景気、企業業績の実体は2003年頃に比べると悪くない。

妻悪くないのなら、売らなければいいのに。

夫そうもいかないんだ。各家庭だって、お金の必要な時はある。子供の入学金をつくるために持っている株を売ることだってある。いま、アメリカ、ヨーロッパはお金が回らなくなって不足しているから日本の株を売って資金手当てをしているんだ。「あと5兆円くらい売りたいらしい」、という話も聞こえてくる。

妻そんなに売り物が残っていたら、もっと下がることになるでしょう。

夫こういう時は女性の購買心理が参考になると思うよ。ブランド品が市価の半値くらいになれば、同じような品を持っていても、さらに買いたくなる。バーゲンセールには人だかりができる。今のマーケットにはPBR(株価純資産倍率)が0.5倍ていどになっている銘柄はかなり出ている。ブランド品のバーゲンセールに近い状態。日本には個人金融資産が1400兆円もあるから、必ず買いが入ってくる。実際、毎日25億株程度の売買高がある。「売買」ということは、売っている人がいれば、買っている人がいる。

妻前回でしたか、新日鉄の話をしました。2003年頃の配当は年1円50銭でしたが、今年3月期は年11円です。24日の株価は281円ですから配当利回りは3.91%です。しかし、株価が10円下がると配当金は飛んでしまいます。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:13 | 特集
2008年10月20日

「バブルの損はバブルで取り返せるのか?」−−難問解決の前に救世主銘柄の一角にパチンコ関連株が浮上も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「バブルの損はバブルで取り返せるのか?」−−サブプライムローン・バブルの崩壊途上でついそう考えてしまった。日米欧の金融当局が、金融商品の時価会計適用の一部凍結を検討していると伝えられたからだ。欧米の金融大手が、証券化商品の評価損で巨額の損失を計上し資本不足に見舞われ、経営破たんさえ相次いでおり、この未曾有の金融危機に対応する緊急措置だという。背に腹は換えられない切羽詰った挙句というのは分かる。
 しかし「それって、まるで後出しジャンケンじゃないの」とルール違反にクレームをつけたくなってくる。時価会計基準は、日本の株式持合い制度を粉々に砕き、さらにあのバブル崩壊後の平成不況下では、BIS(国際決済銀行)の自己資本比率規制とも重なって大手金融機関の貸し渋り、貸し剥がしの遠因ともなった。要するに「ジャパン・バッシング(日本叩き)」の有力なツールだったのである。それを今度は凍結とは、いくらなんでも身勝手すぎはしないかと、ついつい文句の一言、二言が口をついて出てしまうのである。
 それと同時に、今回のバブル崩壊は、意外と早期に収束し、次のバブルが直ぐ手が届くようにやってくるかもしれないとの願望も高まる。これだけ世界各国で公的資金や流動性が供給され、しかも世界協調利下げである。マネーがジャブジャブと余り、ますます市場を駆け回ることになるからだ。日本の大手不動産株の株価は、昨年5月に前回の資産バルブ当時の高値を上抜き史上最高値をつけた。不動産投信(REIT)バブルが起こって、都心の地価が急反発したことが背景だった。これと同様なことが、今後はグローバル・ベースで再現されるのではないかと期待してみたくなってしまう。
 大恐慌脱出の即効薬は、昔から戦争といわれおり、ぜひキナ臭くならないように願うばかりだが、次のバブルが起こるのか起こらないのか、起こるとしたら何にどこに起こるのかは、なお今回の金融危機の行方をしばらくウオッチする必要がある。
 その間に目先の救世主銘柄として浮上しそうなのは、パチンコ関連株である。前週末17日に関連株の3社もが、揃って業績の上方修正を発表した。ゲンダイエージェンシー(2411・JQ)藤商事(6257・JQ)タイヨーエレック(6429・JQ)である。平和(6412)マースエンジニアリング(6419)オーイズミ(6428)ダイコク電機(6430)新光商事(8141)日本ゲームカード(6261・JQ)なども含めて、かつて不況に強いといわれたパチンコ関連株の株価特性を試してみるのも一興となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:28 | 特集
2008年10月18日

紅葉から連想した、温暖化対応の関連銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 10月も後半に入ったのに、東京では、まだそんなに涼しい感じはしない。全国の紅葉情報サイトによると、北海道の一部地域で「見ごろ」となっているようだが、ほかはまだ、緑の青葉マークだ。
 やはり、温暖化の影響だろうか。昔は10月も末になれば、関東地方でも紅葉が見られた気がする。そういえば数年前、12月に京都へ行った時、高雄など山のほうはさすがに終わっていたが、市内中心部では、まだ一部に紅葉が残っていた憶えがある。
 というわけで、上記の文とはあまり関係なく、「温暖化」をキーワードに探した、優良銘柄。(2008/10/15 株マニ)

■住友林業<1911>(東1)

住友林業はエクステリアの緑化や植林を行なう。続落アク抜けで割安、リバウンドへ

 住友林業<1911>(東1)は注文住宅と木材・建材事業を行なっている。エクステリア分野で緑化事業を行なっており、また、東南アジアや北米などで、植林事業や持続可能な森林経営のノウハウ供与などを継続している。緑化=広義の温暖化対策を行なっているということで、ここに入れる。
 チャートを見ると、6月16日につけた年初来高値943円から反落。住宅・建築株の不人気などを背景に、中期続落トレンドで来て、10月10日には年初来安値500円をつけた。以降は反発のきざしを見せている。
 14日終値621円でPER13.76倍、PBR0.63倍と割安。今期2009年3月期連結業績予想は前年比増収増益。信用残は約0.1倍の売り長。今後、買い戻しが入ることも期待したい。


■建設技術研究所<9621>(東1)

建設技術研究所は「温暖化対策の新エネ分野」を柱のひとつに。技術力、好業績の優良株

 建設技術研究所<9621>(東1)は建設コンサルティング事業を行なっている。河川、道路などについて、コストや環境性など、最適な設計などを行なえる技術力に強みがある。次期中計の1項目に、「温暖化対策の新エネルギー分野に商機を探る」とあるので、ここに入れる。
 業績は堅調。2008年12月通期連結業績予想は、売上高310億円(前年比1.3%増)、経常利益14億円(同13.3%減)、純利益7億9000万円(同4.4%増)。一部減益予想となっているのは、品質確保と技術競争力強化のための人員増、研究調査費など先行投資によるもの。『会社四季報』には、次期2009年12月期は増収増益の予想値が出ている。
 14日終値625円でPER11.20倍、PBR0.47倍と、業績堅調で技術力に定評のある優良企業株にしては、割安になっている。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:00 | 特集
2008年10月17日

激しい値動きの相場について−株ロマン

■昔・仕手筋、今・外国人投資家

妻すごく値動きの荒い動きですね。理解できないわ。あなたは、これまでに、こんな経験ありましたか。

夫マーケット全体が、これほど激しく動くのは、初めての経験だよ。

妻いままでとどこが違うのですか。

夫原因ははっきりしてると思う。外国投資家が中心だからだらだね。

妻どういうことですか。個人投資家が中心だったら違うのですか。

夫そうなんだ。個人投資家は株が上がって来ると、バスに乗り遅れまいとして、一斉に買う特徴がある。しかし、下げて来ると個人は決断が遅いという特性がある。下げて来たら、100人の個人が一斉に投げ売りすることはない。だから、昔は、『底値100日、天井3日』という格言があった。

妻なぜ、外国投資家は一斉に売るの。

夫明快な答えは、「自分のお金か」、「他人のお金か」という違いにある。個人は自分のお金だから、簡単には損切り(損をして処分売りすること)はしない。ガマンすれば戻すのではないかと期待するから底入れに時間がかかる。しかし、外国投資家は他人のお金を預かって運用しているファンドがほとんど。だから、割り切りは早い。自分が損をするわけではないから。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:36 | 特集
2008年10月15日

「ジャパニーズ・スタンダード」は有効か?金融危機一巡後の2番手グループ株に確認の余地

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー またまた「ジャパニーズ・スタンダード」は、「ローカル・スタンダード」と証明するような経済イベントが進行中である。欧米主要国が打ち出した金融危機対策、金融機関の資本不足解消策、公的資金注入策である。バブル崩壊先進国の日本の経験にならえば、危機克服には「失われた10年」の艱難辛苦が付きまとうはずである。それが急転直下、金融機関の不良債権買い取りから公的資金注入まで一気呵成である。あっと言う間の一件落着で、まさに「日本の常識は世界の非常識」の趣だ。
 農耕民族の先送り・神風頼りの日本流とは違って、狩猟民族のアングロ・サクソン流は速戦即決、フルスピードで走りながら難問に切り込む勇猛果敢さが印象的である。しかし、余りの仕事の速さに、一体、サブプライムローン問題の根源がどこにあるのか忘れさられるのではないかと他人事ながら心配になる。このまま問題が処理されたら、責任は誰にあるのか、何が要因だったのか闇の中となるかもしれない。いわゆるモラルハザード(倫理の欠如)である。法廷で裁かれる責任者が一人や二人、出てこなければ納税者の納得は得られないのが、洋の東西を問わず普通の感覚である。
 とにかく急転直下の公的資金注入で株価も大暴落から急反騰した。この反騰相場での「ジャパニーズ・スタンダード」は、暴落を挟んで前と後では、物色銘柄が大きく変わるとされていた。暴落前の人気銘柄には高値のブラ下がりがいて、それが上値のシコリとなって戻りを限定するとされる。しかし昨日14日の日経平均株価の1171円高を見る限り、大きく下げた株ほど大きく戻り、物色傾向の変化はない。あるいは真空地帯を急落、急反騰しただけでこれから選別が起こってくる可能性がないでもない。
 選別の尺度はもちろんこれから本格化する決算発表である。足元、下方修正銘柄続出のなかで上方修正セクターが出てくるのか、あるいは再び「勝ち組」、「負け組」の2極化が起こるのか予断を持たずに見守らなければならない。業界トップよりも2番手グループを証券アナリストが意外に強気で分析しており、マツダ(7261)スズキ(7269)日立製作所(6501)三菱電機(6503)あたりで「ジャナニーズ・スタンダード」を試してみるのはどうだろうか。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:53 | 特集
2008年10月11日

金融不安の正体とは−株ロマン

時々の話題を夫婦の会話でお届けします

■「金融」はお金、「不安」は先行きの心配

夫すごい下げだね。正直、ここまで下げるとは思わなかった。

妻グローバル化というのは恐ろしいわね。良くなるときは一斉に良くなるけど、悪くなれば一斉に悪くなるのですから。砲弾の飛び交う世界戦争になるよりはましでしょうけど。ところで、「金融不安」という言葉が飛び交っていますが、金融不安は簡単に言うと、どういうことですか。

夫そうだね。「金融」と「不安」に分けてみようよ。金融はマネーのこと、不安は心配なことということで、「お金に対し心配なこと」ということになるね。

妻ですけど、「金融」という言葉は、単にマネーというお金だけを意味するのではないのでしょ。

夫金融の「融」は、融通するということだから、お金の貸し借り、ということになるね。お金が、うまく回ることを意味している。

妻家庭で言えば、病気になって、急にお金が必要になる場合ですね。生憎、銀行はお休みで、親戚とか親しい人に、ちょっと貸して、というお話よね。

夫こういった場合は、短期間の貸し借りだから「短期金融」ということになる。銀行同士での、こうした貸し借りがコール市場と言われている。当然、貸し借りには、必ず返してもらえるという「信用」があるから成り立っている。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:47 | 特集
2008年10月08日

『急激』円高進行−−厳選メリット享受銘柄

内需系のセクターに注目

 外国為替市場で円が上昇傾向を強めている。これは、米国と欧州における金融不安、景気後退懸念、利下げ観測などを背景に米ドルやユーロが急落する一方で、金融不安の影響が比較的少ない日本の円が買われているためだ。消去法的に円が買われている面もあるが、円高は輸入依存度の高い企業にとっては、原材料や製品などの仕入れコストが低下するため、業績押し上げ要因となる。もちろん波乱要因が多く、一本調子の円高進行も考えにくいが、円高メリットという切り口を当面の買い材料とすることも可能であろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:28 | 特集
2008年10月06日

「景気」がダメなら「天気」頼み。空模様を眺めながらアパレル株の次は農業・水産株で寒さ対策

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 株価の最大のベースを形成するのは、もちろん「景気」である。好景気なら株高、不景気なら株安となるのは、洋の内外を問わず株式投資の初歩中の初歩の鉄則である。米国で金融安定化法が成立したにもかかわらず株安が止まらないのも、景気が不況どころか大恐慌以来の経済危機が再来すると懸念されているからだ。日本も、麻生太郎首相が自民党総裁選挙以来、しつこく景気対策、景気対策と連呼するものだから、庶民一般のサイフのヒモは余計に固く締まってしまったような印象が強い。
 この「景気」ほどではないが、同じ「気」がつく「天気」も、やはり株価形成のファンダメンタルズの一部を形成することがある。例えば、ファーストリテイリング(9983)ポイント(2685)などのアパレル関連のSPA(製造小売り)株が、ここにきて急に動意付いたのも、9月後半の気温の低下が引き金になっている。実際に10月早々に発表された両社の9月の月次売り上げ実績も、秋冬物が順調な売れ行きとなって前年同月比プラスと伸びて株高が正解だったことを裏付けた。
 景気指標は、遅行性があるから、米国を追ってこれからドンドンと景気後退を浮き彫りにする経済統計が出てくるはずである。株式投資の鉄則からは「不景気は株安」で、「不況下の株高」が示現されるまでにはまだまだ株価の下値鍛錬が予想されることになる。となればここは「天気」頼みとするのも、ゲリラ戦的に有効となってくる。
 気象庁の寒候期予報では、この冬は暖冬傾向となっているようだが、一回着込んだセーターは、少々、気温が高くなったくらいではなかなか脱がないのは、消費者心理も投資家心理も同じである。ちょっと早いが、寒さ対策がここからの銘柄選別のポイントに浮上することになる。
 寒さが募れば「鍋」となるのは、オジサン、オトーサンたちが待ちに待った冬の一大イベントであるからだ。それでなくても食品価格の相次ぐ値上げや食の安全意識の高まり、景気減速などで、「外食」離れ、「内食」傾向が高まっているのである。「鍋」を囲む一家揃っての食卓風景は、気持ちもフトコロも温まらせてくれること請け合いとなる。
 アパレル株の次には、「鍋」の具材関連の出番が近付くことになる。ホクト(1379)雪国まいたけ(1378)の農業株や水産株などが定番の食材関連となり、これが農薬株、肥料株にまで広がれば、もう一大テーマ株ということになる。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:20 | 特集
2008年10月05日

アメリカ経済の病状と治療法−株ロマン

時々の話題を夫婦の会話でお届けします

■危篤状態は乗り越えたアメリカ経済

妻アメリカの下院で金融安定化法案が通りました。金融機関の持っている不良債権を買い上げるということですね。以前の日本と似ていますが、これで良くなりますか。

夫そうだね、かつての日本と似ているね。2つのことが言えると思う。1つは、日本でもそうだったけど、多くの金融機関が破綻や経営難になってはじめて、なんとかしなくてはいけないという世論の高まりがみられたこと。この意味では、「政府が乗り出す時は金融不安の最終局面である」ということは言えると思うよ。

妻よく言われますけど、「新聞記者は世論より半歩先を行き、政治は半歩後を行く」。NYダウも最終的な調整局面ですか。

夫現在が即、底値ということではないと思う。しかし、国全体がなんとかしなくてはいけない雰囲気になったことは確実で、この点は大きいと思う。民主主義の国家だから国民のコンセンサスを得ることは大切。一旦、方向が決まったら政府は次々と手を打ってくるだろうね。そうしないと、国民側から、「政府はやるといったのに何をやっているのだ」ということになってしまう。日本のバブル崩壊では、日経平均は、対策が出たものの結果的には1万円を割った。2003年に7600円台まで落ちたけど、最高値の3万8915円(89年末)から1万円まで落ちたことと、1万円から7600円台まで落ちたことを比べると内容は違ったと思う。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:48 | 特集
2008年10月03日

ピンクリボンキャンペーンから連想、乳がんをキーワードに探した優良銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ ヤフー!ジャパンの表紙ページが、ピンク色になっている。(10月1日昼間現在)
 ピンクリボン運動応援キャンペーンをしているそうだ。(掲載11月30日まで)
 ピンクリボンとは、乳がんの早期発見・診断・治療の大切さをアピールするシンボルマークで、アメリカで1980年代から盛んになった市民運動から来ているそうだ。
 筆者が知ったのは、数年前、米系化粧品メーカー『エスティ ローダー』のキャンペーンが最初だった。東京タワーのライトアップや、限定製品を発売し、その収益金の一部を関連団体に寄付するといった内容だった。今年もやるそうだ。というわけで、「乳がん」をキーワードに探した、優良銘柄。(2008/10/01 株マニ)

■シスメックス<6869>(東1)

シスメックスは乳がん検査試薬の製造販売承認を取得。押し目拾い、待ち伏せ買い

 シスメックス<6869>(東1)は検体検査の機器・試薬メーカー。今年6月に、「乳がんのリンパ節転移検査に用いる試薬が、厚生労働省から対外診断用医薬品として、製造販売承認を取得」「早期乳がんでは、現行の病理組織診断に、同試薬と専用分析装置を併用することにより、国内で初めて自動化を実現」ということで、ここに入れる。
 業績は好調。今期2009年3月期連結業績予想は、売上高1180億円(前年比6.6%増)、経常利益158億円(同8.6%増)、純利益96億円(同5.1%増)の増収増益を見込んでいる。『会社四季報』には、次期2010年3月期もさらに増収増益の予想値が出ている。
 チャートを見ると、3月24日につけた年初来安値3500円を底に、凸凹しながらも下値を切り上げてきている。1日終値4600円でPERは24.49倍。信用残は0.04倍の売り長で、買い残が増えている。調整局面の押し目を拾って、前の高値5000円ラインまでの戻りを待ち伏せたい。

■エーザイ<4523>(東1)

エーザイはがん対象の新規化合物『E7389』で来年度、日米欧同時申請へ。信用好取組

 エーザイ<4523>(東1)は「がん領域における期待の新規化合物『E7389』で、現在フェーズV進行中の難治性の乳がん、前立腺がんなどの、がん種を対象に進めている」「難治性の乳がんについては、2009年度に日・米・欧の同時申請を目指す」ということで、ここに入れる。
 業績は好調。2009年3月期連結業績予想は、売上高8060億円(前年比9.8%増)、経常利益870億円(同361.5%増)、純利益560億円(前年は170億1200万円の損失計上)。『会社四季報』には、次期2010年3月期もさらに増収増益の予想値が出ている。
 チャートを見ると、3月17日につけた年初来安値3140円を底に、上下しながらも上昇トレンドをえがいている。1日終値4160円でPERは21.15倍。信用残は0.40倍の売り長だが、買い残が増えている。押し目を拾って上値追いと行きたい。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:00 | 特集
2008年10月01日

日経平均の過去16回の勝敗で「10月相場」を占う

特集○=7、●=9、安くなる確率高いが
上下とも値動き小さい


日経平均の過去16回の勝敗 日経平均について、データの取れる、過去16年間について、「9月末と10月末」を比較した。16回中で「高い」が7回、「安い」が9回。7勝9敗で負け越し。勝率は約44%という数値。10月は下期入りの月だが、勝率はあまりよくない。しかも、値動き幅も大きくないのが特徴。
 9月に比べ10月が高かった7回中、最も値幅の大きかったのは2001年の592円高、最も小さかったのは2005年の32円高だった。7回の平均は308円高。一方、安かった9回中、値下がり幅の大きかったのは1997年の1429円、最も小幅だったのは2007年の48円。9回の平均は652円。このように、1000円を超える幅は、高い場合、安い場合の両方においても3回しかない。全体としては動き幅の小さな月である。

天底のフシ目に当ったのは1998年の1度
「中間決算発表」控えて様子見気分強い


 これは、過去16年間で、「10月が相場の天底のフシ目となったことは一度だけ」、ということがある。1998年10月のケース。1万3564円で底打ち、2000年3月の2万337円まで上げた時。それ以外は、上げ相場、下げ相場の途中に位置している。
 また、10月は様子見が強い月でもある。9月中間期末で売るものは売って、身軽になっているが、「慎重にスタートしたい」気持ちが働く。それに、10月後半から11月にかけ、企業の中間決算が発表されることがある。数字をじっくり見極めてから銘柄を選択したい気持ちがある。特に、景気、企業業績が後退局面にある時は慎重となる。従って、10月は全体としては大きくは動かない月であり、個別物色の展開の傾向が強い。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:29 | 特集
2008年09月29日

「中国がクシャミ」をすると床離れするリカップリング特性発揮の電炉株に逆行高余地も

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「米国のサブプライムローン問題に端を発する・・・・」とは、現在、最先端の枕詞である。このフレーズから始めれば、景気後退も株安も原油価格のピークアウトも、何もかもすべて説明がつきどこからも異論が出ない。上場企業サイドでも業績を下方修正しようと、減配、無配転落しようと、ついには民事再生法の適用を申請して経営破たんしようと、この枕詞が一種の免罪符のようで、罪一等を減じられる呪文のようにさえなっている。
 先日、経営破たんした新興不動産株の黒字倒産した言訳のリリースのなかにも、サブプライムローン問題で傷付いた外資系ファンドの資金引き揚げに遭って、資金繰りが急速に悪化、期末の決済資金調達にメドが立たなくなった経緯が縷々綴られていた。福田前首相ではないが、まるで「他人事」のようにトバッチリ、不可抗力を言外に臭わせているようで、ゲーム感覚で会社経営をしていたのかと開いた口が塞がらなかった。
 上場企業の倒産は、9月は26日までですでに月間6社を数えた。1月からは累計18社で、29日が企業倒産の特異日、危険日だそうだから9月の月末までさらに増えるのかどうかはともかく、これだけの体たらくを簡単にお決まりの枕詞だけで許していいのか厳しく問われる必要がある。
 もちろん「米国がクシャミをすれば日本は風邪を引く」といわれるリカップリング(連動性)は健在である。米国が、クシャミどころか「全治10年」の重病に陥ったのだから、日本も風邪ぐらいで済めばともかく肺炎、さらには病院の集中治療室に入院する心配までしなくてはならないのかもしれない。
 ところがこのリカップリングで逆に、病院のベッドから床離れする銘柄が出てきた。中国関連の電炉株である。米国景気の後退にはデカップリング(非連動性)とされていた中国の景気も、北京五輪景気の一巡も響きやや雲行きが怪しい。このため中国に買い負けしていた主原料の鉄スクラップ価格が下降に転じて、電炉各社の業績を押し上げる結果となった。前期から今期第1四半期決算まで、業績の下方修正続きで入院中だった電炉株が東京製鐵(5423)合同製鐵(5410)と一転して上方修正に転じてきたのである。主力株人気とはならないまでも、共英製鋼(5440)大和工業(5444)東京鐵鋼(5445)大阪製鐵(5449)中部鋼鈑(5461・名1)ともども、病み上がりの逆行高に期待してみたいものである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:23 | 特集
2008年09月23日

ビー・エム・エル 食品安全検査受注増加で業績も回復軌道に乗る(食品安全検査分析銘柄から)

特集 ●ビー・エム・エル<4694>(東1)

 臨床検査受託事業や医療情報システム事業を主力とする。そのうち、臨床検査受託事業は、今年4月から開始された特定健康診査・特定保健指導(通称:メタボ検診)や後期高齢者医療制度の創設、診療報酬改定に伴う契約更改が後押しとなり、クリニック市場からの需要が増加、業績の回復傾向が鮮明となっている。
 またその他検査事業に属する食品衛生事業も、近時相次ぐ「食の安全」問題により安全衛生検査受注が急増、三菱商事<8058>(東1)からの紹介で新規ユーザー獲得も順調に進み、同事業の今1Q売上高は前年同期比16.1%増、利益面も黒字転換に成功している。同事業分野は日本の三大検査機関として認知されており、今後の業績に対する大きな貢献が期待される。

【株価診断】 米国の大手証券会社の破綻などで日経平均も大きく値崩れした煽りを受けて16日以降の株価は2000円の大台を割っているが、これはあくまでもマーケット全体の地合いの悪さにつられた形であり、本業業績を反映した値動きとはいえない。今1Qの業績の進捗率は通期予想に対し、営業利益で35%、最終利益は37.1%と高水準。下期に入ってからも市況の後押しを受けて受注環境は好調に推移しており、利益面の上方修正期待も持たれる。近いうちの2000円大台乗せも予想され、押し目買い好機と言える。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:20 | 特集

日東電工、高い技術力背景に反転期待強まる(水事業関連特集から)

特集 ●日東電工<6988>(東大1)

 シート・フィルムメーカー。健康・生活関連から自動車、エレクトロニクス、果ては環境関連と利用される業界は幅広いのが強み。家電の需要の低迷、自動車生産調整の波を受ける工業用材料、電子材料の収益が伸び悩みを示すものの、中国最大の淡水化案件を天津で受注に成功するなど、高分子分離膜等機能材料が好調推移。海水淡水化プラントの最大需要先である中東諸国向けに水処理素材の受注も新たに決めたと伝わっており、今下期以降の業績への寄与が期待される。景気減速により、国内向け工業用材料・電子材料が弱含みで推移するものと見込まれるが、海水淡水化に使用されるRO膜は他社の追随を許さない独自の技術力を誇っており、今後の海水淡水化設備のニーズ増加に伴い、中期的な収益拡大も期待される。

〔株価診断〕 市場全体の地合いの悪さと7月31日に発表した今09年3月中間期及び通期予想の下方修正によって株価は下げ足を強め、18日には年初来安値2455円まで値を下げた。しかし21日に中東市場向け海水淡水化プラントに使用される水処理膜の受注に成功したことが伝えられると株価は反転。
 同社の淡水化処理膜技術は従来から高い評価を受けており、翌22日には終値で2720円まで値を戻した。同社のPERは10倍強と東証1部全銘柄平均約15倍と比較して割安感が強く、下期以降の上方修正期待も含めて、今後上昇トレンドに転じていく可能性が高い。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:40 | 特集

H&M上陸から連想した、カジュアルウェア銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ スウェーデン系のカジュアルウェアブランド『H&M』(ヘネス・アンド・モーリッツ)が日本に上陸。東京・銀座に1号店を、13日オープンした。
 ユニクロやGAP、バナリパ(バナナ・リパブリック)などと同様、「リーズナブル」を前面に出さず、オシャレなイメージを前面に出しているようだ。
 もうひとつ思ったのが、「やはり銀座なのだなあ」ということだ。昔日のマクドナルド1号店から、超高級ブランドまで、「日本進出の橋頭堡は銀座」とする海外企業は多いようだ。
 日本随一の繁華街であり、集客力や、地名のブランド力などから、「やはり銀座」となるのだろう。また、最新の顧客ニーズを掴むための、アンテナショップ的意味合いもありそうだ。(若い人向けのチープブランドだと、渋谷とかになるのだろうが)というわけで、上記の文とはあまり関係なく、カジュアルウェア銘柄。(株マニ)

■ファーストリテイリング(9983)

『ユニクロ』のファーストリテイリングは上昇トレンドで勢いあり。四季報予想が上ブレ

 『ユニクロ』のファーストリテイリング<9983>(東1)は、2007年9月〜2008年3月の6000〜7000円ライン底値圏モミ合いから上放れ、上昇トレンドとなっている。日足の一目均衡表では、ローソク足が雲の中にある。これを上抜ければ8月4、5日につけた年初来高値1万2830円ライン奪回も視野に入る。
 PERは28.27倍、PBRは5.18倍と高めだが、株価に勢いはある。
 業績は好調。2008年8月期連結業績予想は前年比2ケタ増収増益。会社四季報には、会社側予想値よりさらに上ブレした予想値が出ている。また、10日付け『四季報速報』では、前号比上ブレした予想値となっている。

■ポイント(2685)

20代女性向けを中心としたカジュアル衣料店を展開するポイントはジリ高の好チャート
 ポイント<2685>(東1)は20代女性向けを中心とした、カジュアル衣料・雑貨の小売店を全国で約470店、展開している。
 業績は好調。今期2009年2月通期連結業績予想は、この消費不振の時代に、2ケタ増収増益を見込んでいる。『会社四季報』では、次期2010年2月期もさらに増収増益の予想値が出ている。
 チャートを見ると、7月16日につけた年初来安値2865円を底に、続伸トレンドをえがいている。今年4〜5月の高値圏5000円ラインまでの戻りを目指したい。
 12日終値3890円で、PERは11.60倍と割安。前期末で実質無借金、現金等138億4900万円の好財務も、買い安心感を誘う。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:40 | 特集
2008年09月22日

住金物産は割安感強く好業績にも評価余地(特集・低位厳選銘柄から)

特集●住金物産<9938>

住金物産ホームページ 住友金属工業系の専門商社で、鉄鋼、機械・金属、繊維、食糧の4分野に事業展開している。09年3月期は繊維と食糧が弱含みだが、機械・金属は堅調で、主力の鉄鋼は好調を維持して値上げ効果も寄与する。営業増益で最高純益を更新する見込みだ。景気減速の影響が懸念されるが、粗鋼生産は依然として高水準である。中国やタイでの鋼材加工を強化しており、中期的な収益拡大も期待される。

〔株価診断〕 市場全体の地合い悪化が影響し、9月第1週に急落して300円台を割り込み、9月18日には年初来安値も更新したが、300円近辺はほぼ底値圏と考えられる。予想連結PERは4倍台、予想配当利回りは3%台と指標面で割安感が強く、09年3月期の営業増益と最高純益更新見込みにも評価余地は大きいだろう。

>>【特集】今狙える下値安心の低位厳選銘柄



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:57 | 特集

好業績、高利回りが魅力のTAC(特集・低位厳選銘柄から)

特集●TAC<4319>

資格試験・資格取得の情報サイト|資格の学校TAC[タック] 公認会計士などへの資格の学校を運営している。公認会計士は受験者数や採用者数の増加を背景に、受講者が想定以上に伸びている模様だ。企業の内部統制強化や人材育成の動きが活発化しており、中期的にも受講者数の伸びや企業向け研修の需要増が期待される。09年3月期の業績は増収増益見込みで上振れの可能性が高まっている。中期的には校舎増床や提携校増加も寄与して、収益拡大基調が期待される。

〔株価診断〕 市場の地合い悪化も影響してモミ合いレンジを切り下げたが、週足ベースで見ると、4月10日の年初来安値と9月16日の安値で下ひげをつけ、320円近辺に下値支持線を形成した形だ。値動きがやや小幅で、戻り待ちの売り圧力も警戒だが、予想連結PER10倍未満で割安感が強く、予想配当利回り4%台と高利回りが魅力だ。

>>【特集】今狙える下値安心の低位厳選銘柄



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:37 | 特集

自民党総裁選挙で再浮上するは「秋葉原関連株」より「選挙関連株」

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー いよいよ自民党の総裁選挙である。このところ米大手証券リーマン・ブラザーズの連邦破産法適用申請、米国の総合金融安定化策、さらに国内では事故米事件の広がりなどのニュースが新聞のトップの大見出しを飾り、総裁選挙の存在感が薄れたが、5人の候補者から次の総裁・総理が誕生する。
 大本命は、麻生太郎幹事長で間違いないと新聞辞令が出ており、次いで麻生内閣は選挙管理内閣と位置付け、10月3日の衆議院解散、26日の投開票日と小沢一郎民主党党首の総選挙日程観測も伝えられている。自民党総裁選挙は、麻生太郎候補乗りが大勢を占めたが、この総選挙の結果いについては、自民党が勝つのか、民主党が勝つのか、政権交代が実現するのかの観測は、まだ新聞記事として尚早のようで下馬評はなお数少ない。
 そのなかで、加藤紘一自民党元幹事長の「衆院解散・総選挙後に何らかの形で政界再編は起こる」とする発言がベタ記事で伝えられた。多分、総選挙の結果は、自民党も民主党の大勝ちも大負けもなく、勢力拮抗となり離合集散が始まるとの前提に立っていると推測される。とすると政界の流動化に伴って、選挙はこの10月の1回限りで終わるのではなく、2回、3回と繰り返されることになる可能性が出てくる。
 福田康夫首相が、突然、辞任を表明した9月1日に関連株として動意付いたのは、大本命・麻生太郎候補者絡み「秋葉原」、「オタク」関連株と選挙関連株であった。いずれも線香花火のように半場も持たずに人気消失となったが、政界再編が現実になってくれば人気復活が見込めるのは選挙関連株となる。
 世論調査関連のもしもしホットライン(4708)、投票用紙のムサシ(7521・JQ)、拡声器のTOA(6809)、政党キャンペーン関連の電通(4324)博報堂DYホールディングス(2433)をもう一度マークしても面白そうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:11 | 特集