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記事一覧 (03/07)いつまで続くアメリカの金融不安−株ロマン
記事一覧 (03/07)今週はこう動いた 金融不安再燃のNY安で主力株中心に日経平均は5.2%下落
記事一覧 (03/02)お助けマン願望より『兜町の夕日』よろしく、野村HDで兜町の底力を測ってみるのも一興
記事一覧 (03/01)「渡り」の功罪について−株ロマン
記事一覧 (02/28)今週はこう動いた 円安支援もあってホンダなど輸出関連が上昇
記事一覧 (02/23)「笑っちゃうほど呆れる」一大暗転も花粉症関連の循環株投資あたりから再構築しリターン思惑
記事一覧 (02/21)今週はこう動いた NYダウ安で日本も金融株中心に下げる
記事一覧 (02/21)アメリカ新政権発足で心配されていた日本不用論はなくなった−株ロマン
記事一覧 (02/18)二極分化のなかで勝ち残る、ファストフード&ファミレス銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (02/16)トンネルにトンネルが続くイベント相場で低位3銘柄で相場の方向を聞いてみるのも一興
記事一覧 (02/15)世界の景気はいつ、どんな形で回復するか−株ロマン
記事一覧 (02/14)今週はこう動いた 企業業績の悪化とNYダウの下落で日経平均は3.6%の下げ
記事一覧 (02/09)「2つの機関車」のトップ争いでチャイナ・ファクターの電荒関連の東芝にマーク余地
記事一覧 (02/07)今週はこう動いた 来週はNYダウ8400ドルの壁挑戦が見所
記事一覧 (02/07)買い方と売り方の心理から見た今後の相場−株ロマン
記事一覧 (02/03)生活防衛銘柄の一角、ホムセン銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)
記事一覧 (02/02)「二日新甫」の2月相場は所有期間利回り的感覚でコンビニ株から
記事一覧 (01/31)急がれる求職と求人のミスマッチ解消−株ロマン
記事一覧 (01/31)今週はこう動いた 指数は意外と堅調、底流には「春待つ心」
記事一覧 (01/26)「勝ち組」総崩れの底なし沼から相場再構築の第1候補に介護関連株が浮上へ
2009年03月07日

いつまで続くアメリカの金融不安−株ロマン

■国家としてのアメリカも貿易赤字、財政赤字の膨張で再びドル安懸念

妻ニューヨークの相場が、いつまでも波乱状態ですね。何が、原因なのですか。もう終わったと思っていたのに。

夫予想以上に金融バブル崩壊の後遺症が大きいね。シティ銀行、AIGは四半期決算の度に赤字幅が大きくなって行く。結局、金融ビッグ2社は、実質、国有化になってしまった。政府介入を極端に嫌い、自由をモットーとするアメリカにとっては、打ちのめされた気持ちだろう。

妻自由が最高、と言っても、会社が潰れてしまってはだめでしょうに。政府の力でも何でも借りなくては。

夫そうだね。分かってはいることだけど、やはり国有化を嫌がって、株は下がっている。

妻日本への影響はどうですか。日本の場合、既に、銀行の一時、国有化などは経験したと思います。

夫そうだね。2000年をピークとしたバブル経済の崩壊の中で金融機関の破綻が相次いだ。今、アメリカで起きていることは、既に、日本では2002、03年頃に経験している。今の日本は、あの頃に比べると悪くはない。

妻一般企業はいかがですか。

夫外需落ち込みの影響は受けている。しかし、02年頃と、大きく違う点は、「危機対応」が、すばらしく速いということがある。社会からは、人員削減を批判されながらも、リストラを強力に推し進めた。とかく物事への対応が鈍いと言われる日本企業だが、今度ばかりは速かった。潰れてしまってはダメだから。このため、在庫整理が進み、世界景気の浮揚を待つ体制ができている。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:30 | 特集

今週はこう動いた 金融不安再燃のNY安で主力株中心に日経平均は5.2%下落

今週はこう動いた■大型銘柄には内外機関投資家の処分売りも出る

 今週(3月2〜6日)は、5日営業日の内、高い日2回、安い日3回と「2勝3敗」。前週に続いて負け越し。高い日の1日平均幅101円に対し、安い日平均幅は199円と2倍の開き。この結果、日経平均は前週末に比べ5.2%下げた。下げの理由はNYダウの6.15下落の影響。
 下げの中心は大型株。大型株指数(発行株数2億株以上)が6.3%下げ、小型株指数(発行株数6000万株未満)の下落率1.1%を大きく上回った。出来高も火曜日以降週末まで1日20億株台。3月の決算月入りで国内機関投資家の売りと、外国人投資家の処分売りが出たものとみられる。
 個別銘柄では、主力株の多くが下げた。三菱東京UFJ(8306)が11.6%下げたほか、前週上伸のホンダ(7267)10.0%、住友金属鉱山(5713)10.6%と2ケタの下げ。三菱商事(8058)9.8%、トヨタ自動車(7203)も8.8%と大きい下げとなった。
 半面、上海総合指数が5.2%上昇し、コマツ(6301)が1.0%上昇となるなど、「中国関連」銘柄に上伸の芽が見られる。

■個別の材料株物色は活発で東証1部値上10%以上は44銘柄

 また、東証1部の値上率ベスト10位では低位材料株に活発な動きが見られた。10%以上値上りした銘柄数はベスト10位を含め44銘柄に達し、個別物色は活発。
(1)ゼクス(8913)=107%、(2)日商エレク(9865)=92.2%、(3)宮越商(6766=36.0%、(4)NISG(8571)=31.2%、(5)一休(2450)=23.4%、(6)シルバ精工(6453)=20.0%、(7)アイロムHD(2372)=19.4%、(8)テイクギヴ(4331)=19.1%、(9)長谷工(1808)=17.6%、(10)さが美(8201)=17.6%。

 NY株安は金融不安の再燃。銀行のシティ、保険のAIGの大赤字で、政府に株を持たれ、実質、国有化となった。来週は自動車GMの経営問題の行方も出てくる。四半期決算を発表するたびに赤字が膨らんでいる。2002年当時の奈落の底、状態だった日本をなぞっているようだ。当時の日本もそうだったが、自国の努力で切り抜けて行くより道はない。これからも不良資産が出てくるようならNYダウの6000ドル、あるいは5000ドルもあるかもしれないが、どれだけ悪いかは外からは見え難い。ともかく、この間、日本は今後の生きる道を求めて日本らしさを強固にすることだ。個人でも企業でもそうだが、人は助けてはくれない。

■中国関連銘柄に株価浮上の新芽

 さて、来週は金融不安のアメリカを横目で見ながらの動きが続く。特に、8%の経済成長を目指して公共投資、減税を行う中国。この効果で予想以上に早く中国が回復に向かう可能性がある。昭和40年代の日本のように。中国関連銘柄が前面に出てくる可能性がある。
 一方、TOPIXは引き続き軟調だろう。前週は、714ポイントと下げ、昨年10月の安値721ポイントを切って安値を更新。日経平均株価が昨年10月安値(6994円)に対し余裕があるのに比べ対照的。
 日経平均株価は言うまでもなく外需中心の銘柄で構成され、TOPIXは金融、消費、建設等の内需の影響を受ける。日経平均株価が堅調なことは、次のステップとしての中国等の外需回復を織り込み始めたこと。TOPIX不振は、少子高齢化で内需のパイが縮小し、企業倒産、再編が進むことだ。
 来週は中国関連銘柄中心の展開とみたい。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.02.27 2009.03.06 比較%
日経平均(円) 7,568 7,173 ▼5.2
TOPIX 756 721 ▼4.6
JQ平均(円) 1,014 1,005 ▼0.8
大型指数 755 707 ▼6.3
小型指数 1,154 1,141 ▼1.1
売買高(億株) 19.7 20.5 △4.0
売買単価(円) 659 619 ▼6.0
1株利益(円) 105 103 ▼1.9
時価総額(兆円) 250.1 238.8 ▼4.5
PER(倍) 72.0 69.1
利回り(%) 2.61 2.71
PBR(倍) 0.88 0.83
NY(ドル) 7,062 6,626 ▼6.1
上海 2,083 2,193 △5.2
トヨタ(7203) 3,180 2,900 ▼8.8
新日鉄(5401) 261 249 ▼4.5
三菱商事(8058) 1,244 1,121 ▼9.8
野村HD(8604) 414 417 △0.7
東京電力(9501) 2,775 2,680 ▼3.4
日本郵船(9101) 410 376 ▼8.2
三菱東京UFJ(8306) 454 401 ▼11.6
東武鉄道(9001) 490 486 ▼0.8
三菱地所(8802) 1,007 943 ▼6.3
積水ハウス(1928) 650 630 ▼3.0
日清粉G(2002) 996 952 ▼4.4
JT(2914) 235,000 222,600 ▼5.2
ホンダ(7267) 2,390 2,150 ▼10.0
東レ(3402) 375 361 ▼3.7
三菱ガス化(4182) 389 363 ▼6.6
博報堂DY(2433) 4,270 4,020 ▼5.8
武田薬品(4502) 3,990 3,820 ▼4.2
住友金属鉱(5713) 990 885 ▼10.6
コマツ(6301) 1,022 1,033 △1.0
シャープ(6753) 766 745 ▼2.7
ソニー(6758) 1,668 1,715 △2.8

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:24 | 特集
2009年03月02日

お助けマン願望より『兜町の夕日』よろしく、野村HDで兜町の底力を測ってみるのも一興

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 時計の針が逆回りするのは映画のなかだけだと思っていたら、兜町でも同じことが起こるらしい。映画の『三丁目の夕日』が、「昭和」へのノスタルジーを大いに掻き立て昭和ブーム演出に一役かったが、兜町もまた、45年前の昭和の「40年不況」へと一気にタイムスリップするようなのだ。3月の決算期末を控え、バブル崩壊後の安値目前となる瀬戸際で、危機感を強めた政府・与党が、「40年不況」時に相次いで2つの株式買取機関を設立したのと同様に、銀行等保有株式取得機構の買い取り対象の拡大や新たな買取機関の設立などを急いでいるという。さしずめ『兜町の夕日』である。
 45年前の兜町は、東京オリンピック景気の反動期の「40年不況」の真っ只中で、日本共同証券と日本証券保有組合が設立されて「池のなかの鯨」といわれた投資信託の保有株を買い取る不況対策が打ち出され、実際に買い出動してお助けマンとして不況脱出に貢献した。現在、景気が世界的な恐慌の様相を強め、日本の代表的な輸出企業が軒並み大幅赤字に転落、政策的な手詰まり感も濃くするなかで、最後の砦として同様の買取機関の設立が観測され、これが株価反騰のお助けマン、唯一の希望の星して期待を高めている。
 しかし、ちょっと待ってほしい。この株価対策が本当に実効性があるのか、よく諸事情を勘案する必要がある。例えば45年前は、監督官庁の旧大蔵省と証券業界が蜜月関係にあったうえに、証券業界は強固な4社体制のもとで悪名高いシナリオ営業や営業推奨販売方式の営業政策が展開されていた。株価対策でさえ簡単なものだった。株価が過熱すれば、市場に「4社の首脳が大蔵省に呼ばれた」と噂が流れて株価は下落、沈静化し、下げ過ぎれば、同様の噂から反対に株価はコツンときて反発、底離れする。4社主導で証券界は常に監督官庁に「敬意を表して」きたのである。
 この蜜月関係にヒビが入ったのが、例の営業特金、損失補てん、飛ばしの証券不祥事であった。証券不祥事糾弾国会で矢面に立たされた証券会社首脳と大蔵省の答弁を比べてみても、証券界は突き放されたも同然で、監督当局の逃げの姿勢がありありであった。しかも、これに続いてビッグバン(金融自由化)としてフリー、フェア、グローバルのアメリカン・スタンダードが導入され、外資系証券の攻勢の前に自己責任、自助努力ばかりが強調された。
 前回のバブル経済崩壊後の「失われた10年」当時も、2002年に株式買取機関として銀行等保有株式取得機構が設立されたが、実際に株価がバブル後の最安値から底離れしたのは、2003年にりそなホールディングスに直接、公的資金が注入されてからである。
 株価は、反騰するときは反騰する。なまじ株価対策などで株価形成を歪めると、あとで痛い目に遭わないとも限らない。ここは、大幅赤字転落、大型ファイナンスを嫌って急落した野村ホールディングス(8604)で『兜町の三丁目』よろしく兜町の底力を測ってみるのも一興である。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:45 | 特集
2009年03月01日

「渡り」の功罪について−株ロマン

■世の中、「お金で判断する」時代に

妻高級官僚が、天下り先の会社を転々とする、「渡り」が批判されていますね。

夫そうだね。給与も多いうえに退職金を次々ともらって、役所にいたころより沢山の収入になると批判されているね。

妻天下り先が完全な民間企業ならまだしも、政府系であったり、政府からの仕事をもらうためだったりなら首をかしげたくなります。社会主義的な国と変わらないわ。

夫同年輩の元公務員と話をすると、当然とは言わないけど、彼らにすれば、当然に近いという意識が言葉の端に感じられる。

妻どうして。

夫ひとことで言えば、自分たちは勉強してきたという思いだ。若い頃、遊びたい時に、一生懸命に勉強してきたという思いがある。皆んなが、遊びほうけておきながら、歳をとってから役人を批判するのは筋違い、という思いだろう。分からないではない。体育会系でがんばった人は、アメリカのプロ野球に行ったり、海外のプロサッカーチームに行ったり、プロゴルファーになって、数億円稼いでいる。勉強した彼らは、一流の大学へ行って、高級官僚になって高収入を得て、どこがおかしいという思いだろう。

妻分からないではないけど、公務員は給料もそれなりに安定しています。退職金だって少なくないですわ。しかも、いちばん大切な点は、公務員は国民に奉仕することが目的でしょ。お金儲けをしたいなら、初めから民間企業に行けばよいのです。

夫そういうことだろうね。世の中、多くのことが、「お金で判断する」時代になっているから、いろいろなところに問題が出てくる。昨年だったかな、成田空港で検察庁の幹部が、「オレをだれだと思っている」と暴れた事件があったけど、完全に立場を勘違いしている。今、日本の政治は保守から野党へ変わろうとしてるけど、社会主義的な国になると、この手の話が増えてくる心配がある。もっとも、仮にそうなっても、われわれ国民が選挙選べば仕方がないけど。

>>全文を読む(「渡り」の功罪について−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:13 | 特集
2009年02月28日

今週はこう動いた 円安支援もあってホンダなど輸出関連が上昇

今週はこう動いた■NY安の中で堅調だった日本株、円安支援もあって輸出関連が上昇

 今週(2月23〜27日)の相場は、NY株が下げる中で、日経平均、TOPIXをはじめ主要銘柄が上昇した。特に、NY株が安い中で輸出関連銘柄が「円安」もあって上昇したのが特徴。
 日経平均は立会い営業日5日間中、高い日が2日、安い日が3日。「2勝3敗」だったが、安い日の1日当り平均が50円だったのに対し、高い日の平均が151円と大きかった。このため、前週末終値比較での日経平均は2.0%上昇した。

■23日、24日の2日間で内需株中心に「新安値数500」、内需売りは一巡

 特に、今週の動きで特筆されるのは、東証1部の「新安値」数が、23日(月)=263銘柄、24日(火)=235銘柄、この2日間で約500銘柄にも達した。にもかかわらず、23日の日経平均は40円安、24日も107円安と踏みとどまったことが大きい。
 新安値銘柄のほとんどは内需関連だった。何を意味するか。昨年秋以降、「世界景気悪化」→「輸出株下げ」→「国内の景気悪化」→「内需株下げ」のという、ひとつのサイクルが一巡したことだ。先に調整していた「輸出株」は下げなくなり、遅れて下げた「内需株」が2月23日、24日に一斉に売られた。
 主要銘柄では、前週末に比べ上昇した銘柄は、ホンダ<7267>6.4%、新日本製鉄<5401>3.9%、トヨタ自動車<7203>2.9%、コマツ<6301>6.5%、シャープ<6753>10.8%、三菱商事<8058>2.7%、三菱東京UFJ<8306>5.8%の上昇となった。半面、前週人気となった住友鉱山<5713>は3.3%下落、野村HD<8604>も7.7%下げた。
 こうした輸出関連銘柄の値上がりの背景には1ドル=97円台まで進んだ「円安」がある。日本の政局がゴタついていることも理由として指摘されている。アメリカの予算通過で景気対策が本格化するとの見通しから、売られ過ぎたドル買戻しとの指摘もある。
 なお、東証1部の値上率上位10社は次の通り。(1)パシフイックHD<8902>106.2%、(2)Sサイエンス<5721>50.0%、(3)サンフロンティア<8934>47.4%、(4)ミツバ<7280>32.6%、(5)インボイス<9448>29.6%、(6)フタバ産業<7241>28.1%、(7)フィテック<8423>24.0%、(8)曙ブレーキ<7238>22.3%、(9)ゴールド<8111>22.1%、(10)ケネディ<4321>22.0%。

■来週は予算成立、公共投資関連で内需株の反発も

 来週(3月2日〜6日)は、「3月相場」。2月に続いて3月も「2日新甫」。2月の2日新甫は内容的には、紹介の通り新安値銘柄の急増など荒れた相場だった。3月も例年、上旬堅調だが後半急落が目立つだけに荒れる可能性は含んでいる。その場合は、外国投資家等の実弾売りだろう。このため、外資系の『売りたい強気』に惑わされないことが大切である。個人投資家は3月の『彼岸底』に照準を合わせておくのおがよい。
 来週については、国内では予算通過で政局は目先、静まる可能性がある。円安も一服感が出ることも予想される。公共投資前倒し期待などで、輸出株より、大きくさげた内需株の反発が中心となる週ではないだろうか。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.02.20 2009.02.227 比較%
日経平均(円) 7,416 7,568 △2.0
TOPIX 739 756 △2.3
JQ平均(円) 1,021 1,014 ▼0.6
大型指数 732 755 △3.1
小型指数 1,145 1,154 △0.7
売買高(億株) 18.9 19.7 △4.2
売買単価(円) 637 659 △3.4
1株利益(円) 109 105 ▼3.6
時価総額(兆円) 244.5 250.1 △2.2
PER(倍) 67.9 72.0
利回り(%) 2.65 2.61
PBR(倍) 0.86 0.88
NY(ドル) 7,365 7,062 ▼4.1
上海 2,261 2,083 ▼7.8
トヨタ(7203) 3,090 3,180 △2.9
新日鉄(5401) 251 261 △3.9
三菱商事(8058) 1,211 1,244 △2.7
野村HD(8604) 449 414 ▼7.7
東京電力(9501) 2,730 2,775 △1.6
日本郵船(9101) 416 410 ▼1.4
三菱東京UFJ(8306) 429 454 △5.8
東武鉄道(9001) 469 490 △4.4
三菱地所(8802) 1,043 1,007 ▼3.4
積水ハウス(1928) 697 650 ▼6.7
日清粉G(2002) 981 996 △1.5
JT(2914) 229,300 235,000 △2.4
ホンダ(7267) 2,245 2,390 △6.4
東レ(3402) 364 375 △3.0
三菱ガス化(4182) 388 389 0
博報堂DY(2433) 4,270 4,270 0
武田薬品(4502) 3,950 3,990 △1.0
住友金属鉱(5713) 1,024 990 ▼3.3
コマツ(6301) 959 1,022 △6.5
シャープ(6753) 691 766 △10.8
ソニー(6758) 1,588 1,668 △5.0

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:36 | 特集
2009年02月23日

「笑っちゃうほど呆れる」一大暗転も花粉症関連の循環株投資あたりから再構築しリターン思惑

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 小泉元首相ではないが、「笑っちゃうほど呆れる」のが、昨今の景気、企業業績、株価の動向である。史上最長の好景気が、戦後最悪の国内総生産の落ち込みに一大暗転し、業績も、過去最高純利益が大幅赤字へ転落し、株価も、主力株が過去最高値から何回も大台を替えての急落続きとなった。
 この大落差の要因は、いったい何なのか?「改革なくして成長なし」のキャッチコピー通りに好景気を演出した「小泉改革」が、実は「改革バブル」ではなかったのかと勘繰りたくなってしまう。この問題も、「改革の本丸」とされた郵政改革が、いま「遠山の金さん」ならぬ「鳩山の金さん」こと鳩山邦夫総務大臣によって、「かんぽの宿」売却・入札疑惑としてお白洲でお裁きが下される方向にあるから、いずれ白黒がはっきりされることになるのだろう。
 いずれにしろ「改革」によって生じた「勝ち組・負け組」の二極化も、そう長く生き永らえることはないに違いない。「勝ち組」も「負け組」もなく、過去の不況期、前回のバブル崩壊後の大不況時と同様に「総負け組」だけが残ることになりそうだ。

 成長株が「勝ち組」としていつまでも成長株でいることができないのは、これまでの株式市場の冷厳たる事実である。画期的な新製品、新技術、新ビジネスモデルも、いずれコモディティ(商品)化して、景気の好・不況に従って需要が増減する循環株になり下がることになる。そう割り切れれば、相場の先行きをそう悲観視する必要もない。旬の循環株にターゲットを絞って循環株投資をすればそれなりに相場は再構築できそうで、リターンが期待できることになる。
 循環株の典型は、シーズン・ストックである。昨今は相場に季節性がなくなったといわれるが、昨年は、久々に猛暑特需関連でコンビニ株が相場になった。この春先は、国民の5−6人に1人、約2000万人が患者となっている国民病の花粉症関連が旬の循環株である。ただし今年の花粉症は、西高東低で関西地方がヒドくなると観測されているから、関西地盤のドラッグストア株が旬の循環株の第1候補となる。関西が地盤のキリン堂(2660)アライドハーツ・ホールディングス(3062・JQ)ココカラファイン ホールディングス(3098)コスモス薬品(3349)スギホールディングス(7649)などからとりあえず小当たりに当たってみることである。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:02 | 特集
2009年02月21日

今週はこう動いた NYダウ安で日本も金融株中心に下げる

今週はこう動いた■トヨタ自動車の増産は明るい材料、企業業績も当面は小康へ

 今週(16〜20日)は、立会い日数5日間中、高い日が1日、安い日が4日だった。月曜〜水曜日は今年3度目となる「3日連続安」に見舞われた。この間、目についた動きは、

 (1)NYダウの下落率が大きかった
 (2)1株利益の減少率が前週に続いて2ケタだった
 (3)トヨタ自動車、住友金属鉱山が上昇した


 ことなどが挙げられる。前週末(13日)と、今週末(20日)比較で、日経平均は4.6%下落、TOPIXも3.2%下落したが、NYダウはそれらを上回る6.1%の下落率となった。アメリカでは景気対策の予算は成立したが、NYダウには織り込み済みだった。逆に、現実の経済悪化に対し不十分との見方も強まり、金融不安の再燃懸念で相場を押し下げた。このため、日本でも、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も9.1%下げ、野村ホールディングス<8604>も5.2%が下落するなど金融銘柄の下げが目立った。
 日経平均ベースの予想1株利益は10.6%減少の109円まで下げた。PERは67.9倍にまで跳ね上がった。ただ、2009年3月期の第3四半期決算発表は一巡。当面、1株利益の大幅な減少は避けられる見通し。実際、減少率では、まだ2ケタと大きいが、1株利益の減少幅としては小さくなりつつある。たとえば、週初の111円に対し週末は109円と2円の減少にとどまっている。
 ただ、政局がもたついて、景気対策が遅れるようだと、株価は景気の先行きに対し、一段の悪化を織り込まざるを得なくなる。実際、円相場は1ドル=94円台へ円安となって、政局のもたつきを嫌気した動きとなっている。

■政治のもたつきで金買いの動き、住友鉱山は週末値で昨年9月以来の4ケタ

 今週、明るい材料と言えば、トヨタ自動車<7203>の5月からの増産が伝えられたことだ。株価は前週末に比べ1.3%高と小幅だが値上がりとなってマーケットにひと筋の光を差し込んだ。また、金価格の上昇を移して、住友金属鉱山<5713>が前週末比5.7%上昇、週末値ベースとしては昨年9月最終週依頼の1000円台となった。本来、アメリカの景気悪化でドル売り、円買いと予想されるところだが、日本の政局ガタつきから円を避けて金へ向かった可能性もある。

■3月も「2日新甫」、個人は彼岸底を睨み仕込み銘柄の研究を

 【来週の相場展望】 来週(23〜27日)は、2月相場の最終週。そして、次週は3月相場だが、2月に続いて、3月も連続の「2日新甫」。今週を含め3月も基本は、4月からの新年度に向け、「保有株整理」が先行するものと見られる。このため、もっとも注意をしなくてはいけないのは、『売りたい強気』と言われる点。持株を外したいために、全体相場、個別銘柄に対し、強気の見方が出る可能性がある。特に、個人投資家は、底値確率の高い、3月後半の『彼岸底』に備え、その時に仕込む銘柄を今から研究しておくことが大切だ。

●データで見るこの1週間の動き
  2009.02.13 2009.02.20 比較
日経平均(円) 7,779 7,416 ▼4.6
TOPIX 764 739 ▼3.2
JQ平均(円) 1,036 1,021 ▼1.4
大型指数 761 732 ▼3.8
小型指数 1,169 1,145 ▼2.0
売買高(億株) 19.7 18.9 ▼4.0
売買単価(円) 685 637 ▼7.0
1株利益(円) 122 109 ▼10.6
時価総額(兆円) 252.3 244.5 ▼3.0
PER(倍) 63.7 67.9
利回り(%) 2.54 2.65
PBR(倍) 0.89 0.86
NY(ドル) 7,850 7,365 ▼6.1
上海 2,321 2,261 ▼2.5
トヨタ(7203) 3,050 3,090 △1.3
新日鉄(5401) 268 251 ▼6.3
三菱商事(8058) 1,303 1,211 ▼7.0
野村HD(8604) 474 449 ▼5.2
東京電力(9501) 2,685 2,730 △1.6
日本郵船(9101) 441 416 ▼5.6
三菱東京UFJ(8306) 472 429 ▼9.1
東武鉄道(9001) 479 469 ▼2.0
三菱地所(8802) 1,150 1,043 ▼9.3
積水ハウス(1928) 727 697 ▼4.1
日清粉G(2002) 1,018 981 ▼3.6
JT(2914) 245,900 229,300 ▼6.7
ダイワボウ(3107) 257 207 ▼19.4
東レ(3402) 372 364 ▼2.1
三菱ガス化(4182) 401 388 ▼3.2
博報堂DY(2433) 4,200 4,270 △1.6
武田薬品(4502) 4,000 3,950 ▼1.2
住友金属鉱(5713) 968 1,024 △5.7
コマツ(6301) 1,005 959 ▼4.5
シャープ(6753) 740 691 ▼6.6
ソニー(6758) 1,722 1,588 ▼7.7

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:52 | 特集

アメリカ新政権発足で心配されていた日本不用論はなくなった−株ロマン

■アメリカは政策の象徴として同盟国日本との関係強化をアピール

妻日本を取り巻く動きがあわただしくなってきましたね。アメリカのヒラリークリントンさんが来日されるし、麻生総理はサハリン、小泉元総理もロシアを訪問されました。

夫そうだね。いろいろな面で日本が注目されているね。

妻いろいろって、どのようなこと。

夫特に、具体的に、どうのこうのということではないけど、物事には良くも悪くも、両面がある、というていどのこと。麻生総理は、中川さんの辞任などもあって、支持率が下がり、追い込まれているから、外交で点を稼ぎたい気持ちはあったと思う。そのあたりを、ロシアに見透かされた、のではないか、という見方がある。

妻見透かされた、とはどういう意味ですか。

夫サハリンは日本名「樺太」だけど、第二次大戦までは日本の領土だった。そこへ、戦後始めて日本の総理が訪問した、ということになれば、相手側にば自分たちの領土へ招いたという実績つくりになる。だから、今度の訪問は行くべきではなかったという見方が出ているね。

妻そういえば、北方領土への人道支援で物資運搬のこともありましたね。

夫そうなんだ。支援といえども上陸するにはサイン・署名が必要というんだ。今までは、そんなことはなかった。上陸のサインをすれば、相手の国へ来ました、という事実を作ってしまうことになる。だから、あの時は支援物資を積んだまま引き返してきた。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:19 | 特集
2009年02月18日

二極分化のなかで勝ち残る、ファストフード&ファミレス銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 最近、電車で20代前半くらいの女性どうしの会話が耳に入ることがあった(大きな声なので、聞こうとしたわけではなくて聞こえたのだ)。そのなかで「マック(マクドナルド)で500円以上は出したくないよね〜」と言っていた。
 氷河期世代をはじめ、一定以下の年代の人の多くは、「なるべく無駄な出費を抑えたい」という傾向が強いらしい。よく、アンケートなどのデータにも出ている。「クルマは必要ない」とか、「お酒は安い居酒屋で、ちょっと飲めば充分」とか。一方で「気に入ったもの、必要性を感じるものには、お金を出すことをいとわない」とも。
 そういえば、モノやサービスも、二極分化しているという話もよく聞く。「高くて良いモノ」か、「とにかく安いモノ」の、どちらか。中途半端なものは売れにくいらしい。格差固定化社会で、従来は一番多いボリュームゾーンとして存在した「中流」層が、現在は細っているのかもしれない。現存するのは、ひとにぎりの「勝ち組」(ガムシャラな成り上がり者か、有形無形に親から受け継ぐ資産がある人)と、多くの「負け組の下流」層という社会構成になっているのかもしれない。
 というわけで、上記から連想した、ファストフード&ファミレス銘柄。

■モスフードサービスはおいしさで勝負。期中に上方修正、チャートは上昇トレンド

 モスフードサービス<8153>(東1)はファストフード『モスバーガー』を直営で約100店、FC点で約1300店、展開している。注文してからできるまでに時間はかかるし、100円マックのように安くはない。でもおいしい。肉はジューシーで、野菜はパリパリだ。(ここのテリヤキチキンバーガーとグリーンサラダとフランクフルト、おいしいですよね。ライスバーガーもオニギリっぽくて美味)
 今期2009年3月期連結業績予想は期中に上方修正して、売上高610億円(前年比2.1%減)、経常利益15億円(同17.4%増)、純損失3億円(前年は3億2500万円の損失計上)。
 チャートを見ると、10月10日につけた年初来安値945円から反発。以降は上昇トレンドとなっている。現在の1400円ラインはひとつのフシだが、次のフシ1500円ラインを目指す。

■ファミレス『ロイホ』を展開するロイヤルホールディングスは今期増益・黒転予想

 ロイヤルホールディングス<8179>(東1)はファミリーレストラン『ロイヤルホスト』などを約800店、展開している。低価格路線のサイゼリヤ<7581>(東1)や、ガスト(スカイラーク系)等と違い、ある程度の価格で、ある程度のおいしさを追求している(ように見える)。ドリンクバーのお茶の種類の豊富さ(店舗によるのかもしれないが)など、こだわりがある(ように見える)。
 13日に発表した、今期2009年12月期連結業績予想は、売上高1120億円(前年比6.7%減)、経常利益18億円(同51.1%増)、純利益2億円(前年は55億9700万円の損失計上)。
 13日終値は13円高の924円。チャートを見ると、この1〜2ヵ月ほどは900円ラインの上でモミ合っている。信用残は大幅な売り長なので、買い戻しによる踏み上げも期待できそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:21 | 特集
2009年02月16日

トンネルにトンネルが続くイベント相場で低位3銘柄で相場の方向を聞いてみるのも一興

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー イベント相場は厄介である。ノーベル賞作家の川端康成の名作「雪国」では『長いトンネルを抜けると雪国であった』と汽車は無事に目的地につくが、イベント相場ではそううまく予定調和とはなってくれない。まさしく「長いトンネルを抜けるとまた長いトンネルであった」の繰り返しであり、一難去ってまた一難と難問に難問が重なってくる。
 相場の方は、3月決算会社の第3四半期(3Q)業績発表やSQ、ヘッジファンドの解約売りなどの懸念イベントを大過なく乗り越えたと思ったら、今度は次のイベントの2008年10−12月期の国内総生産(GDP)の発表や日銀の政策決定会合などが待ち構え、米国からは金融安定化法への失望売りや17日に経営再建計画の提出期限を迎えるGMに破産法申請懸念が伝えられている。好材料と悪材料が激しく交錯する「マッチ・ポンプ相場」は、弱気も強気も当たりはするが、その手元から投資資金だけが目減りしていく難しさがある。
 3Q業績にしても、あれだけ輸出主力株に業績下方修正、大幅赤字転落、減配・無配転落が相次いだにもかかわらず、マーケット・コメントは「悪材料出尽くし」、「悪材料織り込み済み」として、ほとんどの銘柄が買い先行となった。相場セオリー通りに「安値で出る悪材料は買い」の力業である。しかし、これからのイベントの進展とともに実体経済の悪化がさらに浮き彫りとなってくるとしたら、「戻り高値で出る悪材料」が買いか売りかは判断に迷うところとなる。
 当面の相場は、日本経済新聞が2月13日付けで報道した2ケタ増益で経常利益が過去最高を更新する勝ち組54社を中心に動きそうだが、これも「高値で出る好材料は売り」とする相場セオリーには十分に留意する必要がある。
 そこで、日経紙の勝ち組スクリーニング基準の経常利益50億円以上には届かない銘柄も含めて次の好業績3銘柄に照準を合わせてみるのはどうだろうか。海運株で稀少の業績上方修正銘柄の明治海運(9115)、環境関連の鉄道復権(モーダルシフト)の近畿車輛(7122)、農業関連のコープケミカル(4003)である。いずれも株価が低位にあり、長いトンネルの手前で途中下車をする準備をしつつ、この3銘柄で相場の方向を聞いてみるのも一興となりそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:31 | 特集
2009年02月15日

世界の景気はいつ、どんな形で回復するか−株ロマン

■「必需品」から回復して、「すこしだけ高いもの」に移る

夫景気が悪い、企業業績が悪い、といった暗い話ばかりだから、今日は、先の明るいことを、話し合って行こうよ。

妻そうですね。朝の来ない夜はないのですし、冬来れば次は春ですからね。当然、世界の景気が、「いつから」、「どのような形」で、回復するかに、期待と関心は強いと思います。

夫「いつ」から回復するか、ということは、難しいから、話の順序として、「どのような形で回復するか」、ということで話し合ってみよう。景気の中身から考えてみたいと思う。先ずは、「必需品と便利品」、「低価格品と高価格品」あたりから入ってみよう。

妻必需品は、当然、衣食住です。ガス、電気、水も入ります。便利品は、あれば嬉しいけど、なくても生活には困らないものです。これに、「価格」を加えて、考えますと、分かりやすくなりますね。「衣料品」は、今のような不景気の時は、高額のブランド品は敬遠します。下着だって、少し古くなっても主婦ならガマンして着れます。自分の物より、子供の物を優先するわね。食料品は、少し、事情が違うと思うの。安ければいい、ということではなく、「安全」が大切ですから、少しくらい高いていどなら、安心できるものを買います。

夫さすが、主婦だね。今の消費者心理をぜんぶ捉えている。男の世界で言えば、嗜好品の「酒」、「煙草」は、できれば止めたい。健康にもいいから。男の好きな「車」も、年間の税金、駐車料、通行料、ガソリンなどを考えると、都会ではなくてもいい。ゴルフも控えて、本を読んだり、習い事に出かけたりして、自分の力をつける。

>>全文を読む(世界の景気はいつ、どんな形で回復するか−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:39 | 特集
2009年02月14日

今週はこう動いた 企業業績の悪化とNYダウの下落で日経平均は3.6%の下げ

今週はこう動いた■日経平均の予想1株利益は前週末224円が今週末122円にほぼ半減

 今週(2月6〜13日)は、祭日があって、立会い日数は4日だった。4日間の日経平均の成績は、高い日が1日、安い日が3日で、1勝3敗の負け越し。この結果、前週末に比べ今週末の日経平均は3.6%の下落。TOPIX(東証株価指数)の下落率3.2%を若干上回った。規模別指数では小型株指数(発行株数6000万株以下)の下落率2.6%に対し、大型株指数(発行株数2億株以上)の下落率が3.5%と大きかった。ジャスダック平均は1.4%の下落にとどまった。大型銘柄には、外国投資家などの売りが、依然、出ていることが予想される。
 こうした動きの理由は2つ挙げられる。(1)NYダウ安、(2)企業業績の悪化。NYダウはこの1週間で5.1%下落した。日経平均などを上回る下落率となった。米議会で、景気テコ入れのための予算審議が、ガタついたことがある。「新政権100日はいいムード」と言われるが、早くも厳しさが出ている。上海総合株価指数が、この1週間で1.0%上昇したのとは対照的。民主主義を堅持しようとする米国の苦しみだろう。
 日本の企業業績は、今週が2009年3月期・第3四半期決算のピークだった。減額修正が、大型企業を中心に相次いだ。この結果、日経平均予想ベースの1株利益は、前週末の224円が今週末には122円まで、1週間で45.5%も大幅な減少となった。この結果、PERは前週末の36.0倍から、今週末には63.7倍に跳ね上がった。

■個別銘柄では野村HDが大商いの中、1週間で17.1%下落が目立つ

 この1週間を主な銘柄で見ると、下落率の大きかったのは野村HD<8604>で500円を割り込み、下落率は17.1%に達した。しかも、この1週間の売買高が前週比2倍強に達し、習慣ベースとしては2000年以降では最高に達している。非常に気になる動き。  このほか、日本郵船<9101>が12.1%下落、ソニー<6758>7.7%下落、東レ<3402>7.4%下落、三菱地所<8802>6.1%下落、新日鉄<5401>5.9%下落などが目立った。一方、太陽電池関連のシャープ<6753>は0.2%の下落にとどまり、三菱ガス化<4182>は4.9%上昇、日清製粉G<2002>JT<2914>博報堂DY<2433>などは1〜2%上昇した。

■決算発表一巡で当面は好業績銘柄への個別買い相場展開へ

 こうした動きから、来週を展望すると、1つは政治の動きが引き続き注目。米国議会だけでなく、日本の政局も、小泉元総理発言もあって、風雲急を告げてきた。景気対策に空白が許されない中で、政治がゴタつくと相場にはマイナスとなる。
 一方、企業業績については、当面、悪いところは一巡した感がある。次の発表の5、6月頃までは、まとまった形のものは出ない。恐らく、1株利益は100円程度は維持し、2003年当時のような1株利益自体が赤字になることは避けられるのではないか。
 好業績銘柄も多くはないが散見された。こうした銘柄への個別物色相場となるのではなかろうか。

●データで見るこの1週間の動き
  2009,02.06 2009.02.13 比較
日経平均(円) 8,076 7,779 ▼3.6
TOPIX 790 764 ▼3.2
JQ平均(円) 1,051 1,036 ▼1.4
大型指数 789 761 ▼3.5
小型指数 1,201 1,169 ▼2.6
売買高(億株) 19.7 19.7 0
売買単価(円) 693 685 ▼1.1
1株利益(円) 224 122 ▼45.5
時価総額(兆円) 260.2 252.3 ▼3.0
PER(倍) 36.0 63.7
利回り(%) 2.50 2.54
PBR(倍) 0.92 0.89
NY(ドル) 8,280 7,850 ▼5.1
上海 2,181.239 2,320.792 △1.0
トヨタ(7203) 3,090 3,050 ▼1.2
新日鉄(5401) 285 268 ▼5.9
三菱商事(8058) 1,334 1,303 ▼2.3
野村HD(8604) 572 474 ▼17.1
東京電力(9501) 2,755 2,685 ▼2.5
日本郵船(9101) 502 441 ▼12.1
三菱東京UFJ(8306) 480 472 ▼1.6
東武鉄道(9001) 491 479 ▼2.4
三菱地所(8802) 1,225 1,150 ▼6.1
積水ハウス(1928) 740 727 ▼1.7
日清粉G(2002) 1,005 1,018 △1.2
JT(2914) 240,400 245,900 △2.2
ダイワボウ(3107) 274 257 ▼6.2
東レ(3402) 402 372 ▼7.4
三菱ガス化(4182) 382 401 △4.9
博報堂DY(2433) 4,040 4,200 △3.9
武田薬品(4502) 4,050 4,000 ▼1.2
住友金属鉱(5713) 972 968 ▼0.4
コマツ(6301) 1,031 1,005 ▼2.5
シャープ(6753) 742 740 ▼0.2
ソニー(6758) 1,867 1,722 ▼7.7

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:47 | 特集
2009年02月09日

「2つの機関車」のトップ争いでチャイナ・ファクターの電荒関連の東芝にマーク余地

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「2つの機関車」が動き出したようだ。中国と米国である。「100年に一度の津波」を押し返すべく相次いで圧倒的な規模の経済対策が打ち出される。世界で最も早く不況を脱出するとされたはずの日本の頭越しに、経済危機脱出のトップ争いを演じる展開である。2つの機関車に牽引されて2月13日のSQもヘッジ・ファンドの解約売りも高値調整に持ち込んでくれれば、春は直ぐそことなる。
 定額給付金だ、海賊対策だ、郵政見直しだと政治混乱でドンドン出遅れる日本を素通りする「ジャパン・パッシング」に一抹の寂しさ、物足りなさも感じないわけでもない。しかし、こんなことは今回が初めてではない。バブル経済崩壊から立ち直り2007年10月に山をつけた戦後最長の好景気も、元を辿れば、引き金は中国特需(チャイナ・ファクター)と米国のサブプライムローン・バブルであり、いつかきた道である。「構造改革なくして景気回復なし」とした「小泉改革」などは、単なるおまけにしかすぎなかった。
 とすれば投資戦略としては、時計の針を7年前に巻き戻せばいいことになる。日銀がゼロ金利政策から量的緩和政策を重ねて、円キャリー取引を通じてジャパン・マネーが世界に拡散して各国の景気回復になにがしかの貢献をすることになる。
 問題は2つの機関車のどちらの関連株が投資効率がいいかである。中国関連の海運株、建設機械株か、米国関連のハイテク株かだが、とりあえずは中国の温家宝首相が、すでに昨年末から景気回復の兆しがあらわれたとした中国関連株が先行することになりそうだ。そこでマークしておきたいのが、中国の電荒(電力不足)関連で原子力発電の東芝(6502)である。ハイテク株全般と同様に業績が赤字転換して減配したが、他のハイテク株とは異なって悪材料出尽くしとはなっていない。底値対応も一考余地がありそうだ。

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

【関連】原子力発電銘柄特集
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:10 | 特集
2009年02月07日

今週はこう動いた 来週はNYダウ8400ドルの壁挑戦が見所

今週はこう動いた■日経平均は値動きの小さい週

 この1週間(2月2日〜6日)は、月初が2日・月曜日で始まる、「2日新甫」(2日シンポ)。昔から「荒れる」と言われる。

 始値=7908円
 高値=8169円(6日)
 安値=7795円(2日)
 終値=8076円


 小幅の陽線で、高安の幅は374円だった。ちなみに、その前の週の高安幅は634円だったから縮小した。日経平均で見る限り、値動きの小さい週であった。実際、チャートを見ると8000円前後が煮詰まっている。
 指数で目立つのは、(1)NYダウの3.5%上昇、(2)日経平均・1株利益の大幅下降、の2点。NYダウ上昇に比べ、日経平均の上昇率が小さいため、「NN倍率」(日経平均÷NYダウ)は、週末には、遂に0.97倍にまで低下した。

■個別銘柄では「内需型」下落、「外需型」上昇が鮮明

 その最大の理由は、「1株利益」の低下。1週間で408円から224円へ大きく低下したことがある。1月中は530円台だったから、いかに企業業績の減額修正が大きかったかを示している。PERは19.6倍から36倍へ跳ね上がった。
 一方、代表的、個別銘柄ではトヨタ自動車<7203>新日本製鐵<5401>三菱商事<8058>日本郵船<9101>シャープ<6753>ソニー<6758>など、「外需型銘柄」の上昇が目立った。反面、野村ホールディングス<8604>東京電力<9501>三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>ダイワボウ<3107>武田薬品工業<4502>などの「内需型銘柄」の下落が目を引いた。

■日経平均の振幅は今週(374円)よりは拡大の方向

 さて、来週はどうだろう。NYダウがどうなるか、1株利益がどうなるか、内需・外需株がどう動くか、ということでもある。NYダウは8400ドルのフシを抜くかどうかがポイントとなるだろう。その水準を抜くと9000ドルまで壁はない。仮に、抜いて上に行くと、当然、日本株にはインパクト効果は大きい。
 1株利益の低下は当面、なさそうである。第3四半期決算発表が一巡したからだ。こうしてみると、来週はNY次第の条件はつくものの、日経平均は8500円程度まで急伸の可能性はある。2日新甫らしく、これからは少々、荒い動きが予想される。

●データで見るこの1週間の動き
  2009,01.30 2009.02.06 比較
日経平均(円) 7,994 8,076 △1.0
TOPIX 794 790 ▼0.5
JQ平均(円) 1,071 1,051 ▼1.8
大型指数 789 789 0
小型指数 1,223 1,201 ▼1.7
売買高(億株) 19.6 19.7 △0.5
売買単価(円) 679 693 △2.0
1株利益(円) 408.0 224.0 ▼45.0
時価総額(兆円) 261.5 260.2 ▼0.4
PER(倍) 19.6 36.0
利回り(%) 2.67 2.50
PBR(倍) 0.92 0.92
NY(ドル) 8,000 8,280 △3.5
上海 休み 2,181.239
トヨタ(7203) 2925 3,090 △5.6
新日鉄(5401) 269 285 △5.9
三菱商事(8058) 1221 1,334 △9.2
野村HD(8604) 593 572 ▼3.5
東京電力(9501) 2830 2,755 ▼2.6
日本郵船(9101) 430 502 △16.7
三菱東京UFJ(8306) 510 480 ▼5.8
東武鉄道(9001) 496 491 ▼1.0
三菱地所(8802) 1211 1,225 △1.1
積水ハウス(1928) 769 740 ▼3.7
日清粉G(2002) 991 1,005 △1.4
JT(2914) 261000 240,400 ▼7.8
ダイワボウ(3107) 307 274 ▼10.7
東レ(3402) 395 402 △1.7
三菱ガス化(4182) 363 382 △5.2
博報堂DY(2433) 4050 4,040 ▼0.2
武田薬品(4502) 4250 4,050 ▼4.7
住友金属鉱(5713) 856 972 △13.5
コマツ(6301) 947 1,031 △8.8
シャープ(6753) 677 742 △9.6
ソニー(6758) 1780 1,867 △4.8

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:29 | 特集

買い方と売り方の心理から見た今後の相場−株ロマン

■企業業績悪化で売り方優勢も意外に底堅く買い方に自信の芽

妻早いですね、今年も2月です。振り返っていかがですか。年初の出足は良かった相場でしたが。

夫そうだね、日経平均は1月7日には9325円まで上昇して、昨年11月以来となる9000円台に乗せたから、今年はいけるという期待を持たせるものだった。

妻どうして、だめになったのですか。あなたみたいに。

夫「あなたみたい」は余計だよ。歳なんだから、正月早々、そんなに頑張れないよ。ともかく相場では、ひとつは、昨年11月5日につけていた戻り高値9521円に接近したことがある。

妻「戻り高値」というのは、どのような高値のことですか。

夫10月28日に2003年の安値を切って6994円の最安値をつけたことは覚えていると思うけど、その最安値をつけた後に戻した高値のことなんだ。入院患者さんのデータが、一旦、良くなったのと同じだと思えばいい。しかし、その後、なかなかデータが良くならないため、退院できないでいるのと似ている。

妻じゃあ、今度の相場を見る上で、「戻り高値の6994円」は大切なんですね。ここを抜いてくるようなら、めでたく、相場も「退院」ということですか。

夫両手を挙げて健康体になりました、ということではないけど、少なくとも、緊急の最悪期は乗り越え、退院はできる。たとえば、「新値3本足」というチャートがあるんだけど、説明すると長くなるので端折るけど、このチャートが昨年11月5日の9521円を抜いてくると、かなり大きい相場に発展するとして、チャート派は注目している。一方、信用取引で売っている人は、そうなったら損が発生するから上には行かせたくない気持ちは強いんだ。

妻信用取引で売る、というのは自分では持っていない株券を借りて売る行為で、「カラ売り」というのでしたね。相場が下がると、判断した時に借りて売るのですが、思った通りに下がらないと大変ですね。

夫そうなんだ。年初から、売り方はかなり売り攻勢をかけていた。業績が悪いから、最低でも10月の最安値の6994円まで下がる、うまく行けば安値更新も見込めると思っていた。しかし、1月26日に7671円まで下げたものの、それ以上は下がらず、逆に8000円台を回復している。売り方は、少し迷いが出ていると思われる。

>>全文を読む(買い方と売り方の心理から見た今後の相場−株ロマン)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:13 | 特集
2009年02月03日

生活防衛銘柄の一角、ホムセン銘柄(田北知見の銘柄ウォッチ)

田北知見の銘柄ウォッチ 筆者は最近、東京都中央区から埼玉県郊外(さいたま市などの都心ではない)へ引っ越した。で、初めて「ロードサイト型の大型店」や「郊外型の廉価店」とつきあう(?)ことになった。モノの安さにビックリした。一瞬、「これまで割高なモノを買わされてたのか、くやしい…」と思った。しかし、そうした店舗へ行き、大きな商品や、まとめ買いしたかさばる食品・日用品を持って帰るには、クルマが必要だ。クルマって、車体価格だけでなく、いろんな維持費がかかる。というわけで、「結局、往って来いで(←ちょっと違うが)かかるお金は同じか?」と思い直したのだった。
 上記の文とは関係なく、ホームセンター(ちまたでは「ホムセン」と略すらしい)銘柄。最近は、廉価外食株、スーパーマーケット株、カジュアル衣料株など、生活防衛銘柄が人気なので、その人気にあやかってみたい。(株マニ2/1)

■島忠<8184>(東1)

家具店の島忠はホムセンも併設。底値圏、PER10倍と割安

 島忠<8184>(東1)はもともとは家具店だったが、現在はホームセンターを併設している店舗も多い。売上比率を見ると、家具・インテリア関連品は3〜4割ほどで、家庭用品やDIY用品が過半を占めるようになっているようだ。
 業績は堅調。今期2009年8月期は売上高1530億円(前年比11.1%増)、経常利益167億円(同2.3%増)、純利益97億円(同10.7%減)。『会社四季報』には、次期2010年8月期は増収増益の予想値が出ている。
 30日終値は25円高の1938円。PERは10.26倍と割安。チャート的にも中期続落から、この1ヵ月ほどは1800〜1900円ラインでモミ合っている。上放れのタイミングと見る。

■バロー<9956>(東1)

スーパーやホムセンを約440店、展開するバローはモミ合い上放れへ

 バロー<9956>(東1)は本部を岐阜県多治見市に、本店を同県恵那市に置き、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターなどを、同県のほか、愛知・富山・石川・福井の各県などで約440店、展開している。
 業績は好調。2009年3月期連結業績予想は、売上高3400億円(前年比6.9%増)、経常利益114億円(同5.2%増)、純利益42億円(同1.5%増)と、不況のなかで増収増益確保の見込み。『会社四季報』には、次期2010年3月期もさらに増収増益の予想値が出ている。
 30日終値774円でPERは9.69倍と割安。チャートを見ると、昨年10月28日につけた上場来安値600円からは脱したものの、まだ安値圏。ここしばらくは800円ラインでモミ合っている。上放れ、まずは次のフシであり25日移動平均線でもある900円ライン奪回、さらに次のフシ1000円ライン奪回を目指す。

田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:50 | 特集
2009年02月02日

「二日新甫」の2月相場は所有期間利回り的感覚でコンビニ株から

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 「一寸先は闇」といわれるのは、政界、永田町である。現に支持率がアッという間に20%を割った麻生自民党の死に体が、いつまで持ちこたえられるのか分からない、新聞辞令は数多いが、確たる予測は見当たらない。しかし、麻生自民党の心配をしている場合ではない。兜町の足元も、この「一寸先は闇」では決して永田町には負けてはいない。
 2月相場は「二日新甫」だからである。「二日新甫」は相場が荒れるとするのが、兜町のジンクス、経験則だが、この「二日新甫」が、今年は念がいったことに3月も続くダブルの厄月となる。科学的な根拠は曖昧とはされてはいるが、「一寸先」どころか「前・後・左・右・上・下」と360度すべてが「闇」となり、「買ってやられ」、「売ってやられ」進むも戻るもジリ貧となる難解ささえ示唆しているようである。
 「二日新甫」を先取りするように、すでに決算発表が大荒れである。世界の勝ち組のトヨタ自動車(7203)が、営業赤字転換するくらいだから、これからも業績の下方修正・赤字転落、果ては正社員首切りの非情企業とマスコミの矢面に立たされ、記者会見で社長が頭を下げる銘柄が続出することは、ほぼ間違いない。
 そんな2月相場にどう対処するか?株安がプラスに働く銘柄をスクリーニングすることが第一となる。となれば、インカムゲイン狙いの配当利回り買いとなる。配当利回りは、分子の配当を分母の株価で割って算出するから、株価が値下がりすればするほど利回りは高くなる。好配当銘柄を安値で仕込む逆張り投資が成立することになる。もちろん、分子の配当が減配、無配となれば、元も子もない。いっぺんに計算式が逆転して「一寸先は闇」を嘆かざるを得なくなる。
 減配、無配の心配のない銘柄をセレクトすることがポイントになる。そこで浮上するのがコンビニエンスストア株である。生活防衛関連銘柄の先駆株で、昨年は「タスポ」関連特需まであって業績は好調で、増配をする銘柄まである。しかも幸いなことにすべて2月決算会社である。債券投資で定石とされる所有期間利回り買い的感覚で、わずか1カ月の保有で好配当利回りが謳歌できるとすれば、資金効率はこのうえもない。
 ローソン(2651)サークルKサンクス(3337)セブン&アイ・ホールディングス(3382)ミニストップ(9946)が該当することになり、穴は第3四半期決算が失速気味に終わりやや「一寸先は闇」的なシー・ヴイ・エス・ベイエリア(2687)となる。

【一覧】コンビニエンスストア関連銘柄

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:18 | 特集
2009年01月31日

急がれる求職と求人のミスマッチ解消−株ロマン

東京一極集中改め地方活性化で生き生きニッポンの再生が大切

妻このところの話題は「失業」問題ばかりですね。急いでなんとかしなくてはいけませんわね。誰が悪いとか、言ってるとではありませんね

夫まったくだ。世界全体で失業者は1億9000万人になると言われている。アメリカの失業率も今の7.2%が10%になるのは早いだろうと言われている。日本も失業率は4.2%になっている。個々の企業では、もはや対応できない状況だから、政治の出番だけど、日本は、政治がごたついて対応が遅い。

妻今は、与党も野党もないときですのにね。アメリカのようにひとつにならなくてはいけないのに、日本では足の引っ張り合いみたいです。「確定給付」だって、最初に話の出た頃は、いい話だったという意見が多かったと思いますが、いつの間にか、野党の攻撃にあって反対の声でしょ。なんとか決まったからいいものを、今は考えられる対策はなんでもすぐに実行に移すことが大切なのに。わたしたちも1人、1万2000円もらえると助かるわ。

夫振り返ってみると、「後期高齢者」の件が尾を引いているように思われる。年配者の立場でみれば、日本経済の発展にいくらかでも貢献してきた、という思いがあったのに、まさか自民党が高齢者の尊厳を傷つけるようなことをするとは思っていなかった。あれで、年配者の与党離れが一気に起きてしまった。そこを野党にうまく突かれた。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:53 | 特集

今週はこう動いた 指数は意外と堅調、底流には「春待つ心」

今週はこう動いた減額修正相次ぎ、
「1株利益」が408円へ急落


 今週(1月26〜30日)の最大の動きは、減額修正が相次ぎ、「1株利益」が大きく減少したことだ。ソニー、新日本製鉄、さらにトヨタ自動車の再々減額など。経済指標でも失業率のアップ(4.4%)など、悪い材料には事欠かない1週間だった。
 日経平均1株利益(予想)は一気に408円へ急落した。少し、振り返ってみれば、昨年11月頃の中間決算が出揃った頃は、1株利益は530〜550円程度だった。原材料価格の落ち着きで、企業業績の先行きに明るさが見られるようになったことがある。しかし、国内消費の落ち込みと外需不振による影響がダブルパンチとなって、経費以上に売上の減少となって企業業績を押し下げた。
 しかし、表の通り、前週末(23日)との比較では、指標は減額が伝えられた割には下がっていない。むしろ、上昇も見られる。特に、日経平均は前週末に比べると約250円も高くなっている。
 こうした動きは、寒風の中に、ほのかな春の匂いを感じるのと似ている。マーケットは、景気企業業績の悪いことは十分認識している。だから、政治が前面に出て、アメリカの約80兆円、中国の数十兆円規模の政策投資に見られるように景気テコ入れが行われている。ここは、「春を待つ」心境の相場。
 来週は2月相場入り。「節分天井」という言葉もある。ましてや、2月は「2日新甫」。立春とは、名ばかりで、寒風も予想され、相場の波乱もあるだろう。しかし、そうした厳しい現実の中で、「春待つ心」は、徐々に強まって行くだろう。

●データで見るこの1週間の動き
  2009,01.23 2009.01.30 比較
日経平均(円) 7,745 7,994 △3.2
TOPIX 773 794 △2.7
JQ平均(円) 1,077 1,071 ▼0.5
大型指数 769 789 △2.6
小型指数 1,196 1,223 △2.2
売買高(億株) 17.0 19.6 △15.2
売買単価(円) 670 679 △0.1
1株利益(円) 481.9 408.0 ▼15.3
時価総額(兆円) 255.2 261.5 △2.4
PER(倍) 16.7 19.6
利回り(%) 2.77 2.67
PBR(倍) 0.89 0.92
NY(ドル) 8,077 8,000 ▼0.95
上海 1,990.657 休み(正月)
トヨタ(7203) 2,810 2,925 △4.0
新日鉄(5401) 265 269 △1.5
三菱商事(8058) 1,169 1,221 △4.4
野村HD(8604) 606 593 ▼2.1
東京電力(9501) 2,770 2,830 △2.1
日本郵船(9101) 457 430 ▼5.9
三菱東京UFJ(8306) 474 510 △7.5
東武鉄道(9001) 486 496 △2.0
三菱地所(8802) 1,218 1,211 ▼0.5
積水ハウス(1928) 748 769 △2.8
日清粉G(2002) 939 991 △5.5
JT(2914) 250,000 261,000 △4.4
ダイワボウ(3107) 305 307 △0.6
東レ(3402) 406 395 ▼2.7
三菱ガス化(4182) 356 363 △1.9
博報堂DY(2433) 3,990 4,050 △1.5
武田薬品(円) 4,200 4,250 △1.1
住友金属鉱(5713) 819 856 △4.5
コマツ(6301) 954 947 ▼0.7
シャープ(6753) 679 677 ▼0.2
ソニー(6758) 1,802 1,780 ▼1.2

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:27 | 特集
2009年01月26日

「勝ち組」総崩れの底なし沼から相場再構築の第1候補に介護関連株が浮上へ

浅妻昭治のマーケット・センサー
浅妻昭治のマーケット・センサー 死屍累々である。トヨタもソニーもコマツも揃って業績下方修正と「勝ち組」が総崩れだ。しかも下方修正、赤字転落した途端に正社員、非正規社員の合理化である。営々と築いてきた世界最強の蓄積が、こんなにモロいとは意外も意外、ネガティブ・サプライズである。あの「失われた10年」の雇用調整、大失業時代の底なし沼の恐怖が蘇る。
 こんな大逆境で、株式投資の買い気が再燃、再構築するには、経済対策の発動は不可欠となる。期待の一番手は、米国のオバマ大統領であり、前週末に国民向けにラジオ演説したグリーン・ニューディールとなる。10年間で1500億ドル(約15兆円)を投資した500万人の雇用を創出を図る景気対策である。
 日本でも麻生太郎総理の指示で日本版グリーン・ニューディールの策定が進んでいるが、
もう少し手っ取り早い雇用対策になりそうなのが、厚生労働省の介護人材の10万人増員構想である。介護報酬見直し・上乗せで「3K」産業の人材不足を解消を目指しており、この介護福祉士の国家試験が、昨日25日に筆記試験を終了した。
 グリーン・ニューディール関連の環境株には、やや買い疲れ感があるだけに、この介護関連に予め網を張っていることも一法となりそうだ。ニチイ学館(9792)ツクイ(2398・JQ)ケア21(2373・HC)あたりが候補株に浮上しよう。

>>介護ビジネス関連銘柄一覧

浅妻昭治(あさづま・しょうじ)
株式評論家/日本インタビュ新聞社 編集部 部長
 1942年生まれ、神奈川県川崎市出身。証券専門紙で新聞と雑誌のキャップを務め、マーケット及び企業の話題掘り下げ取材には定評がある。長く、旧通産省の専門紙記者クラブに所属し、クラブの幹事として腕をふるった。現在、日本インタビュ新聞社の編集長として活躍。

提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:40 | 特集