日経平均株価が8ヵ月ぶりに1万円台に乗せた。…と思ったら、それは6月11日、12日、15日の3営業日だけで、すぐにまた1万円ラインを割ってしまった。確かに、政府が17日に発表した6月の月例経済報告で、景気の基調判断を「一部に持ち直しの動きがみられる」として7ヵ月ぶりに「悪化」を削除したものの、日経報道によると「政府として過去最大規模の経済対策を打ち出した成果を強調しておきたいとの思惑も潜む」「雇用悪化には歯止めがかかっていない」との指摘もあり、本格的に景気(経済)が上向いているわけでもないのに、日経平均だけうなぎのぼりというのは、不自然だとは思う。でも一方で、中長期で見ると(少なくともこの20年くらいは)、日経平均株価が4ケタというのは、不自然…というか、あまりないことだったのだな、とも思うし。市場では、資源とか内需とか環境とかエコカーとか、いろんな材料株が断続的に買われたりするものの、またすぐに売られたりするし。
というわけで、証券会社の好レーティング銘柄。レーティングを信じるというか、好レーティングが出た銘柄が、騰がるので。でもレーティング材料株も、すぐに売られたりするため、注意が必要なのだが。
★住友不動産〈8830〉
ゴールドマン・サックス証券が18日付けのレーティングで、住友不動産<8830>(東1)を「売り推奨」から「中立」へ引き上げ、目標株価を1100円から1650円へ引き上げた。12日には大和総研が「4」(アンダーパフォーム)から「1」(買い)へ3段階引き上げた。
18日終値は13円高の1702円。PERは15.89倍。信用倍率は0.19倍の売り長。チャートは3月10日につけた年初来安値791円を底に反発し、凸凹しながらもジリ高トレンドとなっている。15日に年初来高値1836円をつけて以降は調整局面となっているが、中期チャートで見ると、まだ上値余地はありそうだ。押し目を拾い、買い戻しによる反発を狙うのも一手か。
★全日本空輸〈9202〉
ドイツ証券が17日付けのレーティングで、全日本空輸<9202>(東1)の投資判断を「Hold」(中立)継続としたものの、目標株価を320円から326円へ引き上げた。18日終値は2円高の342円。チャートは3月24日と同25日につけた年初来高値410円から反落し、続落トレンドとなっている。下値340円フシに当たり、そろそろリバウンドのタイミングと見たい。信用倍率は0.37倍の売り長なので、買い戻しが入ることも期待できそうだ。
田北知見(たきた・ともみ)
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。
エネルギー業界専門紙の記者を経て、現在、株式ジャーナリスト、日本インタビュ新聞社記者。雑誌や証券専門紙への寄稿、ムック「インド株成功の極意」などに執筆。著書に実業之日本社から「分足チャートで儲ける 超デイトレ入門」、かんき出版からは「サラリーマン投資家のための株 黄金分割比投資法」などがある。また企業のIR支援活動にも携わっている。























日経平均株価が、年初来安値から43%高して1万円台を回復しても、市場からはカンカンの強気観測は聞こえてこないようだ。上昇ピッチが急、一部指標に過熱感などと後ろ向きの後講釈付きで、「八百屋で売っているカブ以外は全部カイ」などとする万年強気のセールストークにもお目にかからなくなってしまった。相場コメントのなかには、見出しだけは強気を打ち出しているが、本文では懸念材料のオンパレードとなっている例もあり、まさに羊頭狗肉である。










