TV−CM制作大手のティー・ワイ・オー<4358>(JQS)の5日株価は10円高の159円まで買われ底値離脱の動きを強めている。
TV−CM制作事業を主力として、WEB広告などのマーケティング・コミュニケーション事業も展開し、海外子会社など不採算事業の縮小・撤退・売却などによって事業構造改革を進めている。5月にはマーケティング・コミュニケーション事業内で不採算だったテオーリア事業を譲渡した。TV−CM制作市場およびネット広告市場は拡大基調であり、事業構造改革の効果や収益管理徹底などの施策も寄与して一段の収益改善が期待される。
前期(13年7月期)の連結業績見通し(6月27日に営業利益と経常利益を減額、純利益を増額修正)は、売上高が前期比3.5%増の250億円、営業利益が同3.3%減の14億円、経常利益が同16.2%増の12億70百万円、純利益が同34.8%減の7億30百万円としている。
■前7月期は人員増強の先行投資負担、配当は増配
TV−CM制作事業で労働環境改善に向けて人員確保に努めたため、人件費の先行投資が発生して営業利益と経常利益を減額した。しかしTV−CM制作事業の受注が好調であり、マーケティング・コミュニケーション事業もWEB媒体広告関連を中心に受注が好調である。今期(14年7月期)についても主力事業の好調に加えて、事業構造改革効果も本格寄与して一段の収益改善が期待される。
なお6月27日には、前期末の配当について従来予想の年間2円を年間3円(前々期比1円増配)に増額修正するとともに、14年1月末から株主優待制度を再開することも発表した。株主優待制度は毎年1月31日時点で500株以上を保有する株主に対して、保有株数に応じてオリジナルクオカードを贈呈する。
株価の動き(8月1日付で単元株式数を500株から100株に変更)を見ると、150円〜160円近辺の短期モミ合いレンジから下放れる形となって7月30日に142円まで調整する場面があった。しかし大きく下押すことなく反発して8月5日には前日比10円(6.71%)高の159円まで急騰する場面があった。短期調整が一巡して出直り態勢のようだ。
8月5日の終値154円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS12円22銭で算出)は12〜13倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間3円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS58円32銭で算出)は2.6倍近辺である。
日足チャートで見ると、8月5日に急反発して25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発した。短期調整が完了して水準切り上げの動きが期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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(08/06)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは底値離脱の動き強める
(08/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォコムは『25日線』で下げ止まり出直り近い
(08/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エイジアは反発のタイミング接近、ボックス下限に到達で
(08/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TAC株価は上放れの展開、第1四半期が大幅増益
(08/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】サンコーテクノは下値水準で『陽線』出現、底打ち反転へ
(08/04)【アナリスト水田雅展の為替&株式相場展望】日経平均1万5000円台へ、週初は為替動向に注意を
(08/02)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは82円高の急伸、5月高値に肉薄、電子書籍人気
(08/02)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテージは5月高値の9合目に到達、8日発表の決算に注目
(08/02)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ピックルスコーポレーションの動き強い、7月に高値更新し調整良好
(08/02)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは5月高値に急接近、好業績で更新確実視
(08/02)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】建設技術研究所は好仕込み場迎える、モミ合いの下値に接近
(08/01)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルフア株価は日柄調整が最終局面、好業績評価へ
(08/01)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツは反発のタイミング、下値のフシに到達
(08/01)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ソーバル株価に勢い増す、5月高値突破で
(08/01)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パシフィックネットは5月高値抜き新展開入り
(08/01)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本エンタープライズはモミ合い上放れる、好業績を評価
(07/31)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新日本建物は60〜70円台のモミ合いが3ヶ月、きっかけ次第で急伸も
(07/31)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ノア株価は2000円割れで減額織り込み底打ち
(07/31)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ラクーンの今4月期は営業利益21.5%〜27.1%増益へ、会員小売店数は3万6540店舗
(07/31)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アーバネットコーポレーションは調整最終局面、二番底形成
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(08/06)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは底値離脱の動き強める
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2013年08月06日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ティー・ワイ・オーは底値離脱の動き強める
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:50
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年08月05日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォコムは『25日線』で下げ止まり出直り近い
ITソリューションやコンテンツ配信などのインフォコム<4348>(JQS)の株価は、『25日線』で下値を固め出直り本格化が期待される。
企業(携帯電話事業者、一般企業、医薬医療関係機関、官公庁、教育研究機関などBtoB市場)向けにITソリューション・サービスを提供するITサービス事業、一般消費者(BtoC市場)向けに各種デジタル・コンテンツやEコマースを提供するネットビジネス事業を展開している。
重点事業領域としては、電子書籍・音楽系コンテンツ・ゲーム配信などのネットビジネス事業、医療機関向けや製薬企業向けなどのヘルスケア事業、企業の業務効率化機能を充実した完全Web−ERPソフト「GRANDIT」事業を掲げている。さらにM&Aや戦略的アライアンスも積極活用して、クラウドサービス、ソーシャル・メディア・サービス関連、ビッグデータ領域におけるデータサイエンス関連、農業IT化関連、そして海外展開なども強化する方針だ。
■第1四半期は増収増益、通期の純益は3期連続の最高益
7月31日発表の今期(14年3月期)第1四半期(4月〜6月)連結業績は前年同期比13.8%増収、同6.4%営業増益、同5.0%経常増益、同32.8%最終増益だった。ITサービス事業はヘルスケア関連の業容拡大で同11.5%増収、ネットビジネス事業は電子書籍・ゲーム・コンテンツ配信サービスの好調で同17.6%増収だった。
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比7.0%増の400億円、営業利益が同2.8%増の36億円、経常利益が同3.2%増の36億円、純利益が同5.8%増の22億円で3期連続の最高純益更新見込みとしている。事業セグメント別にはITサービス事業が同6.3%増収、ネットビジネス事業が同8.5%増収の見込みだ。
研究開発費増加など中期成長に向けた先行投資負担で小幅営業増益にとどまるが、ITサービス事業ではヘルスケアとGRANDITの業容拡大、ネットビジネス事業では電子書籍やソーシャルゲームの成長が牽引する。第4四半期(1月〜3月)偏重の収益構造のため通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、通期計画の達成は可能だろう。さらに先行投資の効果が本格寄与する来期(15年3月期)以降は一段の収益拡大が期待されるだろう。
なお9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を200株に分割し、単元株式数を100株とする。配当は4月26日公表の年間3500円(期末一括)が年間17円50銭(期末一括)となり、前期(株式分割換算で16円50銭)比実質1円の増配である。
株価の動きを見ると、6月26日の13万5300円、6月27日の13万6300円から反発して15万円〜17万円近辺まで戻している。7月25日には17万3300円まで上伸する場面があった。調整が一巡して出直り態勢だろう。
8月2日の終値16万1700円を指標面(株式200分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1万5920円73銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3500円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS12万8367円64銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げており、強基調回帰が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
企業(携帯電話事業者、一般企業、医薬医療関係機関、官公庁、教育研究機関などBtoB市場)向けにITソリューション・サービスを提供するITサービス事業、一般消費者(BtoC市場)向けに各種デジタル・コンテンツやEコマースを提供するネットビジネス事業を展開している。
重点事業領域としては、電子書籍・音楽系コンテンツ・ゲーム配信などのネットビジネス事業、医療機関向けや製薬企業向けなどのヘルスケア事業、企業の業務効率化機能を充実した完全Web−ERPソフト「GRANDIT」事業を掲げている。さらにM&Aや戦略的アライアンスも積極活用して、クラウドサービス、ソーシャル・メディア・サービス関連、ビッグデータ領域におけるデータサイエンス関連、農業IT化関連、そして海外展開なども強化する方針だ。
■第1四半期は増収増益、通期の純益は3期連続の最高益
7月31日発表の今期(14年3月期)第1四半期(4月〜6月)連結業績は前年同期比13.8%増収、同6.4%営業増益、同5.0%経常増益、同32.8%最終増益だった。ITサービス事業はヘルスケア関連の業容拡大で同11.5%増収、ネットビジネス事業は電子書籍・ゲーム・コンテンツ配信サービスの好調で同17.6%増収だった。
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比7.0%増の400億円、営業利益が同2.8%増の36億円、経常利益が同3.2%増の36億円、純利益が同5.8%増の22億円で3期連続の最高純益更新見込みとしている。事業セグメント別にはITサービス事業が同6.3%増収、ネットビジネス事業が同8.5%増収の見込みだ。
研究開発費増加など中期成長に向けた先行投資負担で小幅営業増益にとどまるが、ITサービス事業ではヘルスケアとGRANDITの業容拡大、ネットビジネス事業では電子書籍やソーシャルゲームの成長が牽引する。第4四半期(1月〜3月)偏重の収益構造のため通期予想に対する第1四半期の進捗率は低水準だが、通期計画の達成は可能だろう。さらに先行投資の効果が本格寄与する来期(15年3月期)以降は一段の収益拡大が期待されるだろう。
なお9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を200株に分割し、単元株式数を100株とする。配当は4月26日公表の年間3500円(期末一括)が年間17円50銭(期末一括)となり、前期(株式分割換算で16円50銭)比実質1円の増配である。
株価の動きを見ると、6月26日の13万5300円、6月27日の13万6300円から反発して15万円〜17万円近辺まで戻している。7月25日には17万3300円まで上伸する場面があった。調整が一巡して出直り態勢だろう。
8月2日の終値16万1700円を指標面(株式200分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS1万5920円73銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間3500円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS12万8367円64銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げており、強基調回帰が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:56
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エイジアは反発のタイミング接近、ボックス下限に到達で
メール配信ソフトのエイジア<2352>(東マ)の株価はボックスレンジ下限に到達して反発のタイミングのようだ。今期(14年3月期)好業績見通しが支援材料だろう。
メールアプリケーションソフト「WEB CAS」開発・販売などのアプリケーション事業を主力として、EC支援などのサービスソリューション事業にも事業領域を広げている。クラウドサービス関連、ECマーケティング関連、海外展開を強化する方針で、システムインテグレータ<3826>、メールマーケティング支援システムのグリーゼと資本・業務提携している。また受託開発事業を戦略的に縮小する方針を転換して、サービスソリューション事業として強化する方針も打ち出している。
■第1四半期は営業利益89%増益、通期2ケタ増益
7月31日発表の第1四半期(4月〜6月)業績(非連結)は、前年同期比14.2%増収、同89.3%営業増益、同87.8%経常増益、同2.6倍最終増益だった。サービスソリューション事業は前年同期の大型案件の反動で同5.8%減収だったが、主力のアプリケーション事業が同17.7%増収と好調に推移した。
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比15.5%増の9億円、営業利益が同25.6%増の1億70百万円、経常利益が同21.1%増の1億70百万円、純利益が同2.0倍の1億円としている。アプリケーション事業でクラウドサービスが好調に推移し、純利益は投資有価証券評価損一巡も寄与する見込みだ。
第1四半期の進捗率を見ると、通期予想に対しては売上高が23.2%、営業利益が17.1%、経常利益が17.1%、純利益が15.0%と低水準だが、第2四半期累計(4月〜9月)予想に対しては売上高が52.3%、営業利益が72.5%、経常利益が72.5%、純利益が71.4%と高水準である。期初時点で下期偏重の会社予想であり、達成は可能だろう。
株価の動きを見ると7月24日に1079円、7月26日に1022円、7月29日に1050円と1000円台を回復する場面があったが、概ね800円〜1000円近辺のレンジでボックス展開のようだ。第1四半期業績発表後にやや調整した形だが、特に大きく下押す動きは見られない。
8月2日の終値834円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS53円73銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS376円71銭で算出)は2.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだろう。足元はボックスレンジ下限に到達した形であり、反発のタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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メールアプリケーションソフト「WEB CAS」開発・販売などのアプリケーション事業を主力として、EC支援などのサービスソリューション事業にも事業領域を広げている。クラウドサービス関連、ECマーケティング関連、海外展開を強化する方針で、システムインテグレータ<3826>、メールマーケティング支援システムのグリーゼと資本・業務提携している。また受託開発事業を戦略的に縮小する方針を転換して、サービスソリューション事業として強化する方針も打ち出している。
■第1四半期は営業利益89%増益、通期2ケタ増益
7月31日発表の第1四半期(4月〜6月)業績(非連結)は、前年同期比14.2%増収、同89.3%営業増益、同87.8%経常増益、同2.6倍最終増益だった。サービスソリューション事業は前年同期の大型案件の反動で同5.8%減収だったが、主力のアプリケーション事業が同17.7%増収と好調に推移した。
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比15.5%増の9億円、営業利益が同25.6%増の1億70百万円、経常利益が同21.1%増の1億70百万円、純利益が同2.0倍の1億円としている。アプリケーション事業でクラウドサービスが好調に推移し、純利益は投資有価証券評価損一巡も寄与する見込みだ。
第1四半期の進捗率を見ると、通期予想に対しては売上高が23.2%、営業利益が17.1%、経常利益が17.1%、純利益が15.0%と低水準だが、第2四半期累計(4月〜9月)予想に対しては売上高が52.3%、営業利益が72.5%、経常利益が72.5%、純利益が71.4%と高水準である。期初時点で下期偏重の会社予想であり、達成は可能だろう。
株価の動きを見ると7月24日に1079円、7月26日に1022円、7月29日に1050円と1000円台を回復する場面があったが、概ね800円〜1000円近辺のレンジでボックス展開のようだ。第1四半期業績発表後にやや調整した形だが、特に大きく下押す動きは見られない。
8月2日の終値834円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS53円73銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間9円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS376円71銭で算出)は2.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインだろう。足元はボックスレンジ下限に到達した形であり、反発のタイミングが接近しているようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:53
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TAC株価は上放れの展開、第1四半期が大幅増益
「資格の学校」を運営するTAC<4319>(東1)の株価は短期ボックスレンジから上放れの動きを強めている。
財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)、金融・不動産分野(宅建・不動産鑑定士・FPなど)、法律分野(司法試験・司法書士など)、公務員・労務分野(社化保険労務士・国家総合職など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営し、法人研修事業や出版事業なども展開している。若者や女性の資格取得支援に向けた政策も支援材料だろう。
7月31日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は前年同期比6.6%減収、同54.4%営業増益、同73.8%経常増益、同58.1%最終減益だった。発生ベース売上高(前受金調整後)は減収だが、事業構造改革の効果で営業利益と経常利益は大幅増益となり、純利益は前期計上した移転補償金の一巡で減益だった。個人受講者数は同0.7%増加の5万645人となった。簿記検定や宅建が増加して減少傾向に歯止めがかかったようだ。
■通期は従来見通し通り営業利益5.2倍、事業構造改革の効果
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。受講申込数は持ち直し傾向だが本格回復に至らないとして減収見込みだ。しかし賃借料・講師料・人件費・広告費削減など事業構造改革の効果が本格寄与して、営業損益が大幅に改善する。純利益は移転補償金など特別利益一巡が影響する。
通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が28.4%、営業利益が105.0%、経常利益が102.3%、純利益が113.9%である。季節要因で第1四半期と第4四半期の利益が出やすいため通期見通しを据え置いているが、簿記検定、宅建、FP、行政書士、国家一般職・地方上級などの受講者数が増加傾向であることも考慮すれば、通期上振れの可能性もあるだろう。
株価の動きを見ると、6月以降の200円〜220円近辺での短期ボックスレンジから上放れの動きを強めている。7月23日には248円まで上伸する場面があった。下値固めが完了して水準を切り上げる動きのようだ。
8月2日の終値228円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は1.3倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。短期ボックスレンジから上放れて高値圏回帰が期待されるだろう。。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)、金融・不動産分野(宅建・不動産鑑定士・FPなど)、法律分野(司法試験・司法書士など)、公務員・労務分野(社化保険労務士・国家総合職など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営し、法人研修事業や出版事業なども展開している。若者や女性の資格取得支援に向けた政策も支援材料だろう。
7月31日に発表した今期(14年3月期)第1四半期(4月〜6月)の連結業績は前年同期比6.6%減収、同54.4%営業増益、同73.8%経常増益、同58.1%最終減益だった。発生ベース売上高(前受金調整後)は減収だが、事業構造改革の効果で営業利益と経常利益は大幅増益となり、純利益は前期計上した移転補償金の一巡で減益だった。個人受講者数は同0.7%増加の5万645人となった。簿記検定や宅建が増加して減少傾向に歯止めがかかったようだ。
■通期は従来見通し通り営業利益5.2倍、事業構造改革の効果
通期見通しは前回予想を据え置き売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。受講申込数は持ち直し傾向だが本格回復に至らないとして減収見込みだ。しかし賃借料・講師料・人件費・広告費削減など事業構造改革の効果が本格寄与して、営業損益が大幅に改善する。純利益は移転補償金など特別利益一巡が影響する。
通期見通しに対する第1四半期の進捗率は売上高が28.4%、営業利益が105.0%、経常利益が102.3%、純利益が113.9%である。季節要因で第1四半期と第4四半期の利益が出やすいため通期見通しを据え置いているが、簿記検定、宅建、FP、行政書士、国家一般職・地方上級などの受講者数が増加傾向であることも考慮すれば、通期上振れの可能性もあるだろう。
株価の動きを見ると、6月以降の200円〜220円近辺での短期ボックスレンジから上放れの動きを強めている。7月23日には248円まで上伸する場面があった。下値固めが完了して水準を切り上げる動きのようだ。
8月2日の終値228円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は1.3倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。短期ボックスレンジから上放れて高値圏回帰が期待されるだろう。。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:46
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】サンコーテクノは下値水準で『陽線』出現、底打ち反転へ
アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は下値水準で陽線足となって、底打ち反発のタイミングだろう。8月12日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事など公共投資の増加が追い風となり、メガソーラーの増加で太陽光発電架台設置用も好調である。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比5.9%増の160億円、営業利益が同3.8%増の9億円、経常利益が同4.7%増の8億80百万円、純利益が同19.1%増の5億28百万円としている。建設資材・人員不足による工事遅れがマイナス要因となるが、公共投資予算の増加および発注・工事施工の本格化が追い風であり、あと施工アンカー、FRPシート、さらにメガソーラー関連の好調が続くだろう。会社予想は保守的な印象が強く、上振れの可能性がありそうだ。
■PER10倍弱、PBRも1倍以下と割安
株価の動きを見ると、やや軟調展開となって8月1日と2日には直近安値となる2355円を付けた。ただし2日は終値で前日比65円(2.76%)高の2420円まで戻している。目先的には底打ちしたようだ。
8月2日の終値2420円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS259円50銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3514円56銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、指標面には割安感も台頭してほぼ底値圏だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事など公共投資の増加が追い風となり、メガソーラーの増加で太陽光発電架台設置用も好調である。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比5.9%増の160億円、営業利益が同3.8%増の9億円、経常利益が同4.7%増の8億80百万円、純利益が同19.1%増の5億28百万円としている。建設資材・人員不足による工事遅れがマイナス要因となるが、公共投資予算の増加および発注・工事施工の本格化が追い風であり、あと施工アンカー、FRPシート、さらにメガソーラー関連の好調が続くだろう。会社予想は保守的な印象が強く、上振れの可能性がありそうだ。
■PER10倍弱、PBRも1倍以下と割安
株価の動きを見ると、やや軟調展開となって8月1日と2日には直近安値となる2355円を付けた。ただし2日は終値で前日比65円(2.76%)高の2420円まで戻している。目先的には底打ちしたようだ。
8月2日の終値2420円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS259円50銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間50円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS3514円56銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、指標面には割安感も台頭してほぼ底値圏だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:34
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2013年08月04日
【アナリスト水田雅展の為替&株式相場展望】日経平均1万5000円台へ、週初は為替動向に注意を
来週(8月5日〜9日)の株式市場は堅調な展開を想定する。前週の海外の重要イベントを波乱なく通過したことに加えて、週末2日に発表したトヨタ自動車<7203>の好決算が安心感につながりそうだ。
前週前半は海外重要イベントを控えて警戒感も強く円高・株安の展開だったが、週後半は一転して円安・株高の展開となり、日経平均株価は8月1日と2日で合計797円84銭(5.84%)上昇した。米FOMC(連邦公開市場委員会)や米第2四半期GDP速報値、ECB(欧州中央銀行)理事会といった海外の重要イベントを波乱なく通過し、前週発表の国内主要企業の13年4〜6月期業績が概ね順調だったことも警戒感の後退につながった。
そして週末2日発表の米7月雇用統計では、失業率が7.4%で6月に比べて0.2ポイント改善したが、非農業部門雇用者数は前月比16万2000人増加にとどまり、市場予想を下回ったうえに6月改定値(18万8000人)も下回った。米国株式市場では売りが先行したものの、ダウ工業株30種平均株価は結局2日連続で終値ベースでの史上最高値を更新した。
■トヨタ自動車の決算は好評価が優勢
またトヨタ自動車が2日発表した13年4〜6月期連結業績については、概ね好内容との評価が優勢のようだ。円安効果などで営業損益が大幅に改善し、14年3月期通期見通しを上方修正した。グループ全体の世界生産台数も上方修正した。修正後の想定為替レートは1ドル=92円であり、依然として保守的な前提のため再増額の可能性を強めている。
2日の米国市場で為替が1ドル=98円台後半とやや円高方向に傾き、CME日経225先物(円建て)が1万4320円に下落しているため、週初は為替の動向に注意が必要となるが、堅調な米国株式市場の動きやトヨタ自動車の好決算が安心感につながり、来週の株式市場は総じて堅調な展開を想定する。
■7日〜8日の日銀金融政策決定会合では長期資金供給オペが焦点
7日〜8日の日銀金融政策決定会合では、今回も政策面での大きな変更はないが、長期資金供給オペが焦点となりそうだ。また週末9日のオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑にも注意が必要になるが、投資マインド好転が想定され、日経平均株価1万5000円台乗せの場面もあるだろう。
物色面では、好業績を発表した銘柄やアベノミクス成長戦略関連銘柄が中心になるが、日銀金融政策決定会合を控えて金融・不動産関連セクターの動きに注目しておきたい。
その他の注目スケジュールとしては8月3日の中国7月非製造業PMI(国家統計局)、5日の中国7月サービス部門PMI(HSBC)、米7月ISM非製造業景気指数、6日の日本6月景気動向指数CI速報値、豪中銀理事会、米6月貿易収支、7日の独6月鉱工業生産、米6月消費者信用残高、8日の日本6月および1月〜6月経常収支、日本7月景気ウォッチャー調査、中国7月貿易統計、9日の日本7月マネーストック、日本7月消費動向調査、中国7月PPI・CPI・鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資などがあるだろう。
その後は12日の日本4〜6月期GDP1次速報値、14日のユーロ圏第2四半期GDP速報値などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
前週前半は海外重要イベントを控えて警戒感も強く円高・株安の展開だったが、週後半は一転して円安・株高の展開となり、日経平均株価は8月1日と2日で合計797円84銭(5.84%)上昇した。米FOMC(連邦公開市場委員会)や米第2四半期GDP速報値、ECB(欧州中央銀行)理事会といった海外の重要イベントを波乱なく通過し、前週発表の国内主要企業の13年4〜6月期業績が概ね順調だったことも警戒感の後退につながった。
そして週末2日発表の米7月雇用統計では、失業率が7.4%で6月に比べて0.2ポイント改善したが、非農業部門雇用者数は前月比16万2000人増加にとどまり、市場予想を下回ったうえに6月改定値(18万8000人)も下回った。米国株式市場では売りが先行したものの、ダウ工業株30種平均株価は結局2日連続で終値ベースでの史上最高値を更新した。
■トヨタ自動車の決算は好評価が優勢
またトヨタ自動車が2日発表した13年4〜6月期連結業績については、概ね好内容との評価が優勢のようだ。円安効果などで営業損益が大幅に改善し、14年3月期通期見通しを上方修正した。グループ全体の世界生産台数も上方修正した。修正後の想定為替レートは1ドル=92円であり、依然として保守的な前提のため再増額の可能性を強めている。
2日の米国市場で為替が1ドル=98円台後半とやや円高方向に傾き、CME日経225先物(円建て)が1万4320円に下落しているため、週初は為替の動向に注意が必要となるが、堅調な米国株式市場の動きやトヨタ自動車の好決算が安心感につながり、来週の株式市場は総じて堅調な展開を想定する。
■7日〜8日の日銀金融政策決定会合では長期資金供給オペが焦点
7日〜8日の日銀金融政策決定会合では、今回も政策面での大きな変更はないが、長期資金供給オペが焦点となりそうだ。また週末9日のオプションSQ(特別清算指数)算出に絡む思惑にも注意が必要になるが、投資マインド好転が想定され、日経平均株価1万5000円台乗せの場面もあるだろう。
物色面では、好業績を発表した銘柄やアベノミクス成長戦略関連銘柄が中心になるが、日銀金融政策決定会合を控えて金融・不動産関連セクターの動きに注目しておきたい。
その他の注目スケジュールとしては8月3日の中国7月非製造業PMI(国家統計局)、5日の中国7月サービス部門PMI(HSBC)、米7月ISM非製造業景気指数、6日の日本6月景気動向指数CI速報値、豪中銀理事会、米6月貿易収支、7日の独6月鉱工業生産、米6月消費者信用残高、8日の日本6月および1月〜6月経常収支、日本7月景気ウォッチャー調査、中国7月貿易統計、9日の日本7月マネーストック、日本7月消費動向調査、中国7月PPI・CPI・鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資などがあるだろう。
その後は12日の日本4〜6月期GDP1次速報値、14日のユーロ圏第2四半期GDP速報値などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:26
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2013年08月02日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは82円高の急伸、5月高値に肉薄、電子書籍人気
グラフィクス制作支援や電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価が動意付いている。2日(金)は82円高の458円と5月の高値468円に急接近しており、突破すれば一段高の可能性があるだろう。
セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどミドルウェア関連のUI/UX事業を展開している。両社の高度なグラフィクス分野の技術を結集・強化する一方で、ゲーム受託開発などのアプリケーション事業は事業構造改革の一環で縮小方針としている。
■第2四半期は期初予想上回る、中国も拡大
7月26日発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月〜6月)の連結業績は、売上高が18億58百万円、営業利益が17百万円、経常利益が28百万円、純利益が17百万円だった。経営統合した前年同期との比較はできないが、クリエイターサポート事業が好調に推移し、UI/UX事業で下期に予定していた売上の一部を計上したため、期初計画を上回った。
通期の見通しについては前回予想を据え置き、売上高が37億円、営業利益が1億円、経常利益が95百万円、純利益が90百万円としている。8月1日には、子会社セルシスが中国の合弁会社UNICORNを介して、急拡大する中国のグラフィックマーケットへ人型入力デバイス「QUMARION(クーマリオン)パッケージ」の提供を開始したと発表している。収益への寄与が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、7月23日に戻り高値となる444円まで上伸した後一旦は反落したが、8月1日には前日比80円(23.67%)高の418円まで急騰する場面があり、再動意の形となった。
8月1日の終値376円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円56銭で算出)は28倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を一気に回復した。高値圏に回帰して5月13日の年初来高値468円を突破すれば一段高の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>アートスパークホールディングスのMedia−IR企業情報
セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどミドルウェア関連のUI/UX事業を展開している。両社の高度なグラフィクス分野の技術を結集・強化する一方で、ゲーム受託開発などのアプリケーション事業は事業構造改革の一環で縮小方針としている。
■第2四半期は期初予想上回る、中国も拡大
7月26日発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月〜6月)の連結業績は、売上高が18億58百万円、営業利益が17百万円、経常利益が28百万円、純利益が17百万円だった。経営統合した前年同期との比較はできないが、クリエイターサポート事業が好調に推移し、UI/UX事業で下期に予定していた売上の一部を計上したため、期初計画を上回った。
通期の見通しについては前回予想を据え置き、売上高が37億円、営業利益が1億円、経常利益が95百万円、純利益が90百万円としている。8月1日には、子会社セルシスが中国の合弁会社UNICORNを介して、急拡大する中国のグラフィックマーケットへ人型入力デバイス「QUMARION(クーマリオン)パッケージ」の提供を開始したと発表している。収益への寄与が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、7月23日に戻り高値となる444円まで上伸した後一旦は反落したが、8月1日には前日比80円(23.67%)高の418円まで急騰する場面があり、再動意の形となった。
8月1日の終値376円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円56銭で算出)は28倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を一気に回復した。高値圏に回帰して5月13日の年初来高値468円を突破すれば一段高の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:22
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテージは5月高値の9合目に到達、8日発表の決算に注目
市場調査最大手のインテージ<4326>(東1)の株価は2500円どころへ水準を切り上げて出直り感を強めている。年初来高値2787円(5月)に対し9合目まで到達し高値に手の届く位置にある。8月8日予定の第1四半期(4月〜6月)業績発表が接近して期待感が広がる可能性もあるだろう。
小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力に、M&Aの積極活用で医薬品開発支援などにも事業領域を広げている。ベトナムの市場調査会社FTA、医療情報総合研究所、医療関連インターネット調査会社プラメド、香港の市場調査会社CSG香港などを子会社化し、NTTドコモ<9437>との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングも設立した。アジア市場への本格展開も注目されるだろう。
なお13年10月1日付けで持株会社制へ移行して、インテージホールディングスに商号変更する予定だ。
■10月にホールディングへ移行、全国個人消費者パネル調査が好調
今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。市場調査・コンサルティング事業で全国個人消費者パネル調査などが好調に推移し、医薬品開発支援事業の収益改善、前期計上した特別損失の一巡なども寄与する見込みだ。
株価の動きを見ると、6月の安値圏2200円〜2400円近辺のレンジから上放れる形で2400円台に水準を切り上げた。7月24日には戻り高値となる2533円まで上伸する場面があり、下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
8月1日の終値2476円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS185円10銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1534円58銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を回復した。今期好業績見通しで指標面に割高感はなく、出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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小売店パネル調査や消費者パネル調査などの市場調査・コンサルティング事業を主力に、M&Aの積極活用で医薬品開発支援などにも事業領域を広げている。ベトナムの市場調査会社FTA、医療情報総合研究所、医療関連インターネット調査会社プラメド、香港の市場調査会社CSG香港などを子会社化し、NTTドコモ<9437>との合弁会社ドコモ・インサイトマーケティングも設立した。アジア市場への本格展開も注目されるだろう。
なお13年10月1日付けで持株会社制へ移行して、インテージホールディングスに商号変更する予定だ。
■10月にホールディングへ移行、全国個人消費者パネル調査が好調
今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比7.8%増の430億52百万円、営業利益が同9.0%増の36億06百万円、経常利益が同5.3%増の33億83百万円、純利益が同48.9%増の18億61百万円としている。市場調査・コンサルティング事業で全国個人消費者パネル調査などが好調に推移し、医薬品開発支援事業の収益改善、前期計上した特別損失の一巡なども寄与する見込みだ。
株価の動きを見ると、6月の安値圏2200円〜2400円近辺のレンジから上放れる形で2400円台に水準を切り上げた。7月24日には戻り高値となる2533円まで上伸する場面があり、下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
8月1日の終値2476円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS185円10銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間55円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1534円58銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を回復した。今期好業績見通しで指標面に割高感はなく、出直り本格化が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:21
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ピックルスコーポレーションの動き強い、7月に高値更新し調整良好
漬物最大手のピックルスコーポレーション<2925>(JQS)の株価は7月中旬の年初来高値圏から反落して足元は上げ一服の形だが、好業績を評価して上値追いの展開が期待されるだろう。
キムチ製品、あさづけ、惣菜などの漬物製品メーカーで、主力の「ご飯がススムキムチ」などのブランド力が向上している。さらに独自研究の植物性乳酸菌ピーネ12を使用した「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」など、新製品の開発・投入も積極化している。広島工場が稼働して中国・四国地方での拡販を進めるとともに、コスト面では契約栽培拡大による原料野菜の安定調達を推進する方針だ。
■今2月期は2ケタ増益、主力のキムチ好調
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.6%増の251億80百万円、営業利益が同11.2%増の10億18百万円、経常利益が同10.7%増の10億79百万円、純利益が同9.1%増の6億23百万円としている。7月3日に発表した第1四半期(3月〜5月)の連結業績は前年同期比4.7%増収、同2.5倍営業増益、同2.7倍経常増益、同3.3倍最終増益と好調だった。
営業活動・販促活動強化の効果などで「ご飯がススムキムチ」など、主力のキムチ製品や惣菜製品の販売が好調であり、新製品「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」などの投入も寄与した。前年同期に野菜価格が高騰した影響一巡も寄与した。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.8%、営業利益が43.2%、経常利益が46.1%、純利益が48.2%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、7月3日発表の第1四半期業績を好感して動意付き、7月10日と11日には年初来高値となる839円まで上伸した。その後は急騰の反動や地合悪化の影響などで反落し、足元は700円台前半でモミ合う形のようだ。
8月1日の終値708円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円43銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1058円84銭で算出)は0.7倍近辺である。依然として低PER、低PBRであり割安感は強い。日足チャート見ると25日移動平均線が接近して再動意のタイミングであり、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>ピックルスコーポレーションのMedia−IR企業情報
キムチ製品、あさづけ、惣菜などの漬物製品メーカーで、主力の「ご飯がススムキムチ」などのブランド力が向上している。さらに独自研究の植物性乳酸菌ピーネ12を使用した「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」など、新製品の開発・投入も積極化している。広島工場が稼働して中国・四国地方での拡販を進めるとともに、コスト面では契約栽培拡大による原料野菜の安定調達を推進する方針だ。
■今2月期は2ケタ増益、主力のキムチ好調
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.6%増の251億80百万円、営業利益が同11.2%増の10億18百万円、経常利益が同10.7%増の10億79百万円、純利益が同9.1%増の6億23百万円としている。7月3日に発表した第1四半期(3月〜5月)の連結業績は前年同期比4.7%増収、同2.5倍営業増益、同2.7倍経常増益、同3.3倍最終増益と好調だった。
営業活動・販促活動強化の効果などで「ご飯がススムキムチ」など、主力のキムチ製品や惣菜製品の販売が好調であり、新製品「生きて腸まで届くピーネ乳酸菌キムチ」などの投入も寄与した。前年同期に野菜価格が高騰した影響一巡も寄与した。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高が25.8%、営業利益が43.2%、経常利益が46.1%、純利益が48.2%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、7月3日発表の第1四半期業績を好感して動意付き、7月10日と11日には年初来高値となる839円まで上伸した。その後は急騰の反動や地合悪化の影響などで反落し、足元は700円台前半でモミ合う形のようだ。
8月1日の終値708円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS97円43銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は1.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1058円84銭で算出)は0.7倍近辺である。依然として低PER、低PBRであり割安感は強い。日足チャート見ると25日移動平均線が接近して再動意のタイミングであり、短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:39
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは5月高値に急接近、好業績で更新確実視
ワークマン<7564>(JQS)の株価が5月の高値に接近している。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して、一段高の可能性があるだろう。
ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開し、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。前期(13年3月期)末の店舗数はFC591店舗、直営119店舗の合計710店舗である。
■第1四半期は増収増益、第2四半期は上ブレの可能性大
7月31日に発表した第1四半期(4月〜6月)業績(非連結)は、チェーン全店売上高が前年同期比5.4%増、既存店売上高が同3.1%増、営業総収入が同4.6%増、営業利益が同3.3%増、経常利益が同3.3%増、純利益が同2.8%増だった。天候不順の影響を受けたが、EDLP商品が好調だった。新規出店は5店舗で6月末時点の合計店舗数は715店舗となった。
なお第2四半期累計(4月〜9月)の見通しに対する第1四半期実績の進捗率は、チェーン全店売上高が53.1%、営業総収入が52.9%、営業利益が57.6%、経常利益が56.7%、純利益が57.3%と高水準である。上振れの可能性があるだろう。
通期の業績見通しについては前回予想を据え置き、チェーン全店売上高の前期比6.0%増、既存店売上高の同3.8%増を前提として、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗として出店エリアも拡大する。新規出店効果や既存店の好調で増収増益が期待される。
8月1日に発表した月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年7月は全店100.2%、既存店98.3%だった。中旬以降の梅雨の戻りで暑さが和らいだことなどで伸び悩み、6月に比べて減速した形だが、13年4月〜7月累計で見れば全店104.0%、既存店101.8%であり、特にネガティブ要因とはならないだろう。なお7月末時点の合計店舗数は718店舗となった。
株価の動きを見ると、6月の短期調整が一巡して水準を切り上げている。7月25日には3950円まで上伸して、5月21日の年初来高値3970円に接近した。好業績見通しを評価して強基調に回帰した形だろう。
8月1日の終値3800円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.2倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に回帰して5月の高値を試す動きであり、突破すれば上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開し、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。前期(13年3月期)末の店舗数はFC591店舗、直営119店舗の合計710店舗である。
■第1四半期は増収増益、第2四半期は上ブレの可能性大
7月31日に発表した第1四半期(4月〜6月)業績(非連結)は、チェーン全店売上高が前年同期比5.4%増、既存店売上高が同3.1%増、営業総収入が同4.6%増、営業利益が同3.3%増、経常利益が同3.3%増、純利益が同2.8%増だった。天候不順の影響を受けたが、EDLP商品が好調だった。新規出店は5店舗で6月末時点の合計店舗数は715店舗となった。
なお第2四半期累計(4月〜9月)の見通しに対する第1四半期実績の進捗率は、チェーン全店売上高が53.1%、営業総収入が52.9%、営業利益が57.6%、経常利益が56.7%、純利益が57.3%と高水準である。上振れの可能性があるだろう。
通期の業績見通しについては前回予想を据え置き、チェーン全店売上高の前期比6.0%増、既存店売上高の同3.8%増を前提として、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗として出店エリアも拡大する。新規出店効果や既存店の好調で増収増益が期待される。
8月1日に発表した月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年7月は全店100.2%、既存店98.3%だった。中旬以降の梅雨の戻りで暑さが和らいだことなどで伸び悩み、6月に比べて減速した形だが、13年4月〜7月累計で見れば全店104.0%、既存店101.8%であり、特にネガティブ要因とはならないだろう。なお7月末時点の合計店舗数は718店舗となった。
株価の動きを見ると、6月の短期調整が一巡して水準を切り上げている。7月25日には3950円まで上伸して、5月21日の年初来高値3970円に接近した。好業績見通しを評価して強基調に回帰した形だろう。
8月1日の終値3800円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.2倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に回帰して5月の高値を試す動きであり、突破すれば上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】建設技術研究所は好仕込み場迎える、モミ合いの下値に接近
建設コンサルタント大手の建設技術研究所<9621>(東1)の株価は700〜800円のモミ合いの下値水準に接近、好買い場といえる。今期(13年12月期)増額の可能性を評価して強基調の展開が期待される。消費増税に伴う景気腰折れを回避するための補正予算観測も支援材料だろう。
総合建設コンサルタント大手で、河川・ダム・海岸・海洋、道路、橋梁、トンネル、都市・地方計画などの分野に強みを持ち、海外でも実績を積み重ねている。中期計画では防災・減災計画関連、都市計画関連、環境関連などを重点分野と位置付けて、港湾や水道などへも参入し、再生エネルギーを活用したスマートコミュニティ、民間資金を活用するPFI事業への取り組みも強化している。
■第2四半期は前年同期比2.3倍増益
7月26日発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月〜6月)連結業績(7月22日に売上高を減額修正、利益を増額修正)は、前年同期比8.8%増収、同2.3倍営業増益、同2.2倍経常増益、同2.9倍最終増益だった。公共投資の増加でグループ全体の受注高は同13.4%増の228億13百万円と好調に推移した。純利益については旧浦和寮土地売却益計上も寄与した。
通期の見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比9.2%増の355億円、営業利益が同27.3%増の12億円、経常利益が同20.7%増の13億円、純利益が同27.2%増の7億円としている。前期の受注高が前々期比19.3%増の377億円と高水準だったことに加えて、第2四半期累計の受注も好調であり、高水準の受注残高の消化で好業績が期待される。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が77.3%、経常利益が75.7%、純利益が85.3%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、第2四半期累計の増額修正を好感して800円台を回復した。足元は地合悪化の影響も受けて反落した形だが、下値は限定的のようだ。
8月1日の終値739円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円50銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1429円83銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を一旦割り込んだが、下押す動きは見られない。また週足チャートで見ると、26週移動平均線でサポートラインを確認して強基調を維持しているようだ。指標面に割高感はなく、好業績を評価して5月の年初来高値883円を試す展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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総合建設コンサルタント大手で、河川・ダム・海岸・海洋、道路、橋梁、トンネル、都市・地方計画などの分野に強みを持ち、海外でも実績を積み重ねている。中期計画では防災・減災計画関連、都市計画関連、環境関連などを重点分野と位置付けて、港湾や水道などへも参入し、再生エネルギーを活用したスマートコミュニティ、民間資金を活用するPFI事業への取り組みも強化している。
■第2四半期は前年同期比2.3倍増益
7月26日発表した今期(13年12月期)第2四半期累計(1月〜6月)連結業績(7月22日に売上高を減額修正、利益を増額修正)は、前年同期比8.8%増収、同2.3倍営業増益、同2.2倍経常増益、同2.9倍最終増益だった。公共投資の増加でグループ全体の受注高は同13.4%増の228億13百万円と好調に推移した。純利益については旧浦和寮土地売却益計上も寄与した。
通期の見通しは前回予想を据え置き、売上高が前期比9.2%増の355億円、営業利益が同27.3%増の12億円、経常利益が同20.7%増の13億円、純利益が同27.2%増の7億円としている。前期の受注高が前々期比19.3%増の377億円と高水準だったことに加えて、第2四半期累計の受注も好調であり、高水準の受注残高の消化で好業績が期待される。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が77.3%、経常利益が75.7%、純利益が85.3%と高水準であり、通期増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、第2四半期累計の増額修正を好感して800円台を回復した。足元は地合悪化の影響も受けて反落した形だが、下値は限定的のようだ。
8月1日の終値739円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS49円50銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1429円83銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を一旦割り込んだが、下押す動きは見られない。また週足チャートで見ると、26週移動平均線でサポートラインを確認して強基調を維持しているようだ。指標面に割高感はなく、好業績を評価して5月の年初来高値883円を試す展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:18
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年08月01日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルフア株価は日柄調整が最終局面、好業績評価へ
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、5月急騰後の日柄整理の最終局面が接近しているようだ。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注、動画POPのようなデジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)など新販促商品やサービスの企画・提案を強化している。
今期(13年8月期)の業績(非連結)見通しについては、売上高が前期比2.1%増の73億円、営業利益が同11.3%増の2億25百万円、経常利益が同8.1%増の2億20百万円、純利益が同50.2%増の1億20百万円としている。営業強化、高付加価値化、原価低減などの効果で増収増益見込みだ。
第3四半期累計(12年9月〜13年5月)は前年同期比0.1%減収、同32.8%営業減益、同31.5%経常減益、同15.8%最終減益だった。小売店の販促費削減などで自社企画製品がやや低調だが、消費者向け販促キャンペーンの受注増などで別注製品が堅調だった。通期見通しに対する進捗率は売上高が75.2%、営業利益が72.9%、経常利益が76.8%、純利益が80.0%であり、概ね順調な水準だろう。
株価の動きを見ると、6月の安値圏150円近辺で下値固めが完了し、足元では170円〜180円近辺まで水準を切り上げている。5月急騰後の日柄整理の最終局面が接近しているようだ。
■利回り2.9%、PER11〜12倍
7月31日の終値175円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS14円91銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績BPS279円81銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。低PBRも支援材料であり、きっかけ次第で出直り展開が期待されるだろ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注、動画POPのようなデジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)など新販促商品やサービスの企画・提案を強化している。
今期(13年8月期)の業績(非連結)見通しについては、売上高が前期比2.1%増の73億円、営業利益が同11.3%増の2億25百万円、経常利益が同8.1%増の2億20百万円、純利益が同50.2%増の1億20百万円としている。営業強化、高付加価値化、原価低減などの効果で増収増益見込みだ。
第3四半期累計(12年9月〜13年5月)は前年同期比0.1%減収、同32.8%営業減益、同31.5%経常減益、同15.8%最終減益だった。小売店の販促費削減などで自社企画製品がやや低調だが、消費者向け販促キャンペーンの受注増などで別注製品が堅調だった。通期見通しに対する進捗率は売上高が75.2%、営業利益が72.9%、経常利益が76.8%、純利益が80.0%であり、概ね順調な水準だろう。
株価の動きを見ると、6月の安値圏150円近辺で下値固めが完了し、足元では170円〜180円近辺まで水準を切り上げている。5月急騰後の日柄整理の最終局面が接近しているようだ。
■利回り2.9%、PER11〜12倍
7月31日の終値175円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想EPS14円91銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績BPS279円81銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。低PBRも支援材料であり、きっかけ次第で出直り展開が期待されるだろ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:57
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツは反発のタイミング、下値のフシに到達
パイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は足元で軟調展開だが、売られ過ぎ感を強めている。31日の株価は下値のフシである2000円まで下げたことでリバウンドのタイミングだろう。
情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)を主力に、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)も展開している。
情報資産プラットフォーム事業は政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、薬剤・医療材料関連などにも事業領域を広げている。政治・選挙関連ではアイドルグループAKB48の選抜総選挙を手掛けているうえに、政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営して有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」を実施し、デジタルハーツ<3620>との協業で新サービス「政治山ネットセキュリティ・サイバーセキュリティ診断」も提供している。このためネット選挙関連が材料視される。
■今期2ケタ増収、営業利益2.1倍
今期(14年2月期)の連結業績見通しは、売上高が30億円、営業利益が7億円、経常利益が7億円、純利益が4億20百万円としている。前期の非連結業績との比較で見ると34.2%増収、2.1倍営業増益となる。情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」や会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」なども寄与する。
第1四半期(3月〜5月)の連結業績は売上高が6億02百万円、営業利益が1億10百万円、経常利益が1億12百万円、純利益が68百万円だった。通期予想に対する進捗率は低水準だが、有効アカウント数(6カ月以上継続使用)が増加基調であり達成は可能だろう。7月31日には「スパイラル」の機能を強化した新バージョンを8月21日に提供開始すると発表した。
なお7月1日に発表した立会外分売を7月9日に実施した。分売株式数23万株で分売価格は3171円だった。
株価の動きを見ると、高値圏3000円〜4000円近辺でのボックス展開から下放れて軟調展開となり、足元では水準を大幅に切り下げた。7月31日には前日比261円(11.55%)安の2000円まで調整する場面があった。参院選が終了して人気離散の形のようだ。
7月31日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円52銭で算出)は36倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は9倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで一段安となった。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対する乖離率がマイナス30%を超えた。さすがに売られ過ぎ水準であり、リバウンドのタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)を主力に、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービスなど)、ソリューション事業(アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)も展開している。
情報資産プラットフォーム事業は政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容師関連、会計関連、薬剤・医療材料関連などにも事業領域を広げている。政治・選挙関連ではアイドルグループAKB48の選抜総選挙を手掛けているうえに、政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営して有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」を実施し、デジタルハーツ<3620>との協業で新サービス「政治山ネットセキュリティ・サイバーセキュリティ診断」も提供している。このためネット選挙関連が材料視される。
■今期2ケタ増収、営業利益2.1倍
今期(14年2月期)の連結業績見通しは、売上高が30億円、営業利益が7億円、経常利益が7億円、純利益が4億20百万円としている。前期の非連結業績との比較で見ると34.2%増収、2.1倍営業増益となる。情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」や会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」なども寄与する。
第1四半期(3月〜5月)の連結業績は売上高が6億02百万円、営業利益が1億10百万円、経常利益が1億12百万円、純利益が68百万円だった。通期予想に対する進捗率は低水準だが、有効アカウント数(6カ月以上継続使用)が増加基調であり達成は可能だろう。7月31日には「スパイラル」の機能を強化した新バージョンを8月21日に提供開始すると発表した。
なお7月1日に発表した立会外分売を7月9日に実施した。分売株式数23万株で分売価格は3171円だった。
株価の動きを見ると、高値圏3000円〜4000円近辺でのボックス展開から下放れて軟調展開となり、足元では水準を大幅に切り下げた。7月31日には前日比261円(11.55%)安の2000円まで調整する場面があった。参院選が終了して人気離散の形のようだ。
7月31日の終値2026円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円52銭で算出)は36倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は9倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで一段安となった。ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対する乖離率がマイナス30%を超えた。さすがに売られ過ぎ水準であり、リバウンドのタイミングだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:54
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ソーバル株価に勢い増す、5月高値突破で
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は5月の高値を突破し上値追いの勢いを増している。
ソフト開発技術者分野の特定派遣事業と業務請負事業を展開している。前期の顧客別構成比は、キヤノン<7751>グループ向けが約7割を占め、ソニー<6758>グループ向け、富士通<6702>グループ向け、NTT<9432>グループ向けと続き、優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。さらに12年9月、オムロン<6645>向けを主力とするモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aを活用して顧客の多様化も進めている。
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。MCTECの通期寄与に加えて、主要顧客向けの組み込み用ソフトウェア開発などの派遣需要が好調に推移する見込みだ。
■第1四半期の営業利益は前年同期比20.5%増益、通期上ブレの可能性大
第1四半期(3月〜5月)は医療関連の新規受注なども寄与して前年同期比0.6%増収、同20.6%営業増益、同20.7%経常増益、同27.2%最終増益と好調で、通期予想に対する進捗率は売上高が23.8%、営業利益が32.0%、経常利益が32.2%、純利益が34.3%と高水準だった。国内製造業では景気回復などで技術者不足が徐々に深刻化しているようだ。需要は好調に推移することが予想され、通期上振れの可能性があるだろう。
なお7月31日、流動性向上を目的とする立会外分売を発表した。分売予定株式数は21万7300株、分売予定期間は8月8日〜8月13日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。
株価の動きを見ると、7月8日に938円まで上伸して5月14日の904円を突破した。さらに7月25日には1000円台に乗せ、7月26日には年初来高値となる1015円まで上伸している。好業績見通しを評価する動きだろう。
7月31日の終値960円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.9倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に対する乖離率が広がり、足元では一旦反落したが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調である。短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
ソフト開発技術者分野の特定派遣事業と業務請負事業を展開している。前期の顧客別構成比は、キヤノン<7751>グループ向けが約7割を占め、ソニー<6758>グループ向け、富士通<6702>グループ向け、NTT<9432>グループ向けと続き、優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。さらに12年9月、オムロン<6645>向けを主力とするモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aを活用して顧客の多様化も進めている。
今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。MCTECの通期寄与に加えて、主要顧客向けの組み込み用ソフトウェア開発などの派遣需要が好調に推移する見込みだ。
■第1四半期の営業利益は前年同期比20.5%増益、通期上ブレの可能性大
第1四半期(3月〜5月)は医療関連の新規受注なども寄与して前年同期比0.6%増収、同20.6%営業増益、同20.7%経常増益、同27.2%最終増益と好調で、通期予想に対する進捗率は売上高が23.8%、営業利益が32.0%、経常利益が32.2%、純利益が34.3%と高水準だった。国内製造業では景気回復などで技術者不足が徐々に深刻化しているようだ。需要は好調に推移することが予想され、通期上振れの可能性があるだろう。
なお7月31日、流動性向上を目的とする立会外分売を発表した。分売予定株式数は21万7300株、分売予定期間は8月8日〜8月13日で、分売値段は分売実施日前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。
株価の動きを見ると、7月8日に938円まで上伸して5月14日の904円を突破した。さらに7月25日には1000円台に乗せ、7月26日には年初来高値となる1015円まで上伸している。好業績見通しを評価する動きだろう。
7月31日の終値960円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.9倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に対する乖離率が広がり、足元では一旦反落したが、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調である。短期調整を挟みながら上値追いの展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:49
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パシフィックネットは5月高値抜き新展開入り
中古パソコンなどのリユース事業を展開するパシフィックネット<3021>(東マ)の株価は、去る7月19日に5月の高値を一気に突破した。足元は上げ一服だが強基調の展開が期待されるだろう。
パソコンやタブレット端末などの中古品引取回収・販売(リユース)事業を主力として、レンタル事業も展開している。パソコン需要低迷に伴って中古パソコン価格が下落するなど全体として事業環境が厳しいため、カンボジアに現地法人を設立して中古オートバイク販売など新規事業も模索している。
■13年5月期2ケタ増益に続いて14年5月期も営業利益48.1%増益
7月8日発表の前期(13年5月期)の連結業績(7月3日に増額修正を発表)は、前々期比2.6%増収、同15.2%営業増益、同25.3%経常増益、同95.2%最終増益だった。主力の引取回収・販売事業での仕入・販売営業の強化が奏功した。セグメント別には引取回収・販売事業が同4.2%増収、同2.8倍営業増益、レンタル事業が同5.5%減収、同39.2%営業減益だった。
今期(14年5月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比12.4%増の38億87百万円、営業利益が同48.1%増の2億13百万円、経常利益が同39.3%増の2億30百万円、純利益が同59.5%増の1億13百万円としている。事業環境は厳しいが、ウインドウズXPサポート終了に伴う代替需要、仕入強化と商品ラインアップ充実、新規事業の寄与などが期待されるだろう。配当予想は同8円増配の年間20円(期末一括)とした。
株価の動きを見ると、6月6日350円と6月27日370円をボトムとして反発した。7月8日には好決算を評価して542円まで急騰し、5月7日の515円を一気に突破した。さらに7月19日には年初来高値となる555円まで上伸している。足元は市場の地合悪化の影響も受けて上げ一服の形だが、急騰後の自律調整の範囲だろう。7月31日は前日比24円(5.04%)高と動意の構えを見せている。
7月31日の終値500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円79銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS646円66銭で算出)は0.8倍近辺である。
月足チャートで見ると、12年6月の戻り高値548円を突破して底練り展開から脱する動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、短期調整一巡後に上値を追う可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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パソコンやタブレット端末などの中古品引取回収・販売(リユース)事業を主力として、レンタル事業も展開している。パソコン需要低迷に伴って中古パソコン価格が下落するなど全体として事業環境が厳しいため、カンボジアに現地法人を設立して中古オートバイク販売など新規事業も模索している。
■13年5月期2ケタ増益に続いて14年5月期も営業利益48.1%増益
7月8日発表の前期(13年5月期)の連結業績(7月3日に増額修正を発表)は、前々期比2.6%増収、同15.2%営業増益、同25.3%経常増益、同95.2%最終増益だった。主力の引取回収・販売事業での仕入・販売営業の強化が奏功した。セグメント別には引取回収・販売事業が同4.2%増収、同2.8倍営業増益、レンタル事業が同5.5%減収、同39.2%営業減益だった。
今期(14年5月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比12.4%増の38億87百万円、営業利益が同48.1%増の2億13百万円、経常利益が同39.3%増の2億30百万円、純利益が同59.5%増の1億13百万円としている。事業環境は厳しいが、ウインドウズXPサポート終了に伴う代替需要、仕入強化と商品ラインアップ充実、新規事業の寄与などが期待されるだろう。配当予想は同8円増配の年間20円(期末一括)とした。
株価の動きを見ると、6月6日350円と6月27日370円をボトムとして反発した。7月8日には好決算を評価して542円まで急騰し、5月7日の515円を一気に突破した。さらに7月19日には年初来高値となる555円まで上伸している。足元は市場の地合悪化の影響も受けて上げ一服の形だが、急騰後の自律調整の範囲だろう。7月31日は前日比24円(5.04%)高と動意の構えを見せている。
7月31日の終値500円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円79銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS646円66銭で算出)は0.8倍近辺である。
月足チャートで見ると、12年6月の戻り高値548円を突破して底練り展開から脱する動きを強めている。高配当利回りも支援材料であり、短期調整一巡後に上値を追う可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:46
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】日本エンタープライズはモミ合い上放れる、好業績を評価
コンテンツ制作・配信の日本エンタープライズ<4829>(東2)の株価は、好業績を評価して強基調への回帰が期待される。31日は1万8760円と買われ1万5000円前後のモミ合いを放れている。
コンテンツ配信などのコンテンツサービス事業と、広告関連や企業向けソリューションなどのソリューション事業を展開している。配信コンテンツを自社制作して「権利を自社保有する」ビジネスモデルが基本で、13年3月には音声通信関連ソフトウェア開発のandOneを子会社化した。国内では携帯電話販売会社との協業を強化し、中国では電子コミック配信サービスやチャイナテレコムの携帯電話販売店運営を展開している。
前期(13年5月期)連結業績(3月21日に売上高と純利益を増額修正)は前々期比48.1%増収、同22.4%営業増益、同23.1%経常増益、同2.1倍最終増益だった。コンテンツサービス事業では携帯販売会社との協業効果などでスマートフォン向け会員数が増加し、ソリューション事業では広告(店頭アフィリエイト)が拡大してスマートフォンアプリなど企業向け開発案件も増加した。純利益については投資有価証券売却益も寄与した。
■14年5月期も好調、営業利益39.7%増益、
今期(14年5月期)見通しは売上高が前期比20.9%増の50億円、営業利益が同39.7%増の5億20百万円、経常利益が同27.7%増の5億円、純利益が同11.3減の3億15百万円としている。純利益は投資有価証券売却益の一巡で減益見込みだが、セグメント別にはコンテンツサービス事業が同17.9%増収、ソリューション事業が同24.2%増収の計画であり、新規会員数の増加などで好業績が期待される。
7月17日には、リバースオークションASPサービス「Profair(プロフェア)」の提供を開始した。調達コストを抑えたい企業や教育機関(バイヤー)と、優良な販売業者(サプライヤー)のためのリバースオークション&見積徴収システムで、サプライヤー8000社への拡大を目指している。
なお7月30日に株式分割と単元株制度の採用を発表した。11月30日を基準日(効力発生日12月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。この株式分割に伴って今期予想配当は従来の年間200円(期末一括)から年間2円(期末一括)となるが、実質的な変更はない。
株価の動きを見ると、6月の安値圏1万3000円〜1万4000円近辺で下値固めが完了し、水準を1万6000円〜1万7000円近辺に切り上げている。7月31日は前日比2500円(15.36%)高の1万8780円まで上伸する場面があった。好業績を評価する動きだろう。
7月31日の終値1万6990円を指標面(株式分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS835円54銭で算出)は20〜21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間200円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万0125円77銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。足元は短期モミ合い展開だが、好業績を評価して動意の兆しも見せており強基調回帰が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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コンテンツ配信などのコンテンツサービス事業と、広告関連や企業向けソリューションなどのソリューション事業を展開している。配信コンテンツを自社制作して「権利を自社保有する」ビジネスモデルが基本で、13年3月には音声通信関連ソフトウェア開発のandOneを子会社化した。国内では携帯電話販売会社との協業を強化し、中国では電子コミック配信サービスやチャイナテレコムの携帯電話販売店運営を展開している。
前期(13年5月期)連結業績(3月21日に売上高と純利益を増額修正)は前々期比48.1%増収、同22.4%営業増益、同23.1%経常増益、同2.1倍最終増益だった。コンテンツサービス事業では携帯販売会社との協業効果などでスマートフォン向け会員数が増加し、ソリューション事業では広告(店頭アフィリエイト)が拡大してスマートフォンアプリなど企業向け開発案件も増加した。純利益については投資有価証券売却益も寄与した。
■14年5月期も好調、営業利益39.7%増益、
今期(14年5月期)見通しは売上高が前期比20.9%増の50億円、営業利益が同39.7%増の5億20百万円、経常利益が同27.7%増の5億円、純利益が同11.3減の3億15百万円としている。純利益は投資有価証券売却益の一巡で減益見込みだが、セグメント別にはコンテンツサービス事業が同17.9%増収、ソリューション事業が同24.2%増収の計画であり、新規会員数の増加などで好業績が期待される。
7月17日には、リバースオークションASPサービス「Profair(プロフェア)」の提供を開始した。調達コストを抑えたい企業や教育機関(バイヤー)と、優良な販売業者(サプライヤー)のためのリバースオークション&見積徴収システムで、サプライヤー8000社への拡大を目指している。
なお7月30日に株式分割と単元株制度の採用を発表した。11月30日を基準日(効力発生日12月1日)として1株を100株に分割し、単元株式数を100株とする。この株式分割に伴って今期予想配当は従来の年間200円(期末一括)から年間2円(期末一括)となるが、実質的な変更はない。
株価の動きを見ると、6月の安値圏1万3000円〜1万4000円近辺で下値固めが完了し、水準を1万6000円〜1万7000円近辺に切り上げている。7月31日は前日比2500円(15.36%)高の1万8780円まで上伸する場面があった。好業績を評価する動きだろう。
7月31日の終値1万6990円を指標面(株式分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS835円54銭で算出)は20〜21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間200円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万0125円77銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。足元は短期モミ合い展開だが、好業績を評価して動意の兆しも見せており強基調回帰が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:43
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2013年07月31日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】新日本建物は60〜70円台のモミ合いが3ヶ月、きっかけ次第で急伸も
新日本建物<8893>(JQS)の株価は調整が一巡しているようだ。5月半ば以降、終値でみれば60円台〜70円台のモミ合いが続いている。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。
1975年に埼玉県で創業し、現在は首都圏でマンション販売事業(自社開発物件分譲や新築マンション買取再販)、戸建販売事業、流動化事業(他デベロッパー向けマンション用地などの販売)、および不動産関連事業(不動産賃貸や建築工事請負など)を展開している。
2010年11月に提出した事業再生計画に基づいて、マンション販売事業の買取再販、流動化事業の専有卸、および戸建住宅販売事業を主力事業として販売活動を強化するとともに、コスト圧縮なども進めて経営再建に取り組んでいる。事業再生計画決定後の12年3月期、13年3月期は2期連続で最終黒字を計上した。
■14年3月期は16.6%増収、営業利益18.0%増益へ
今期(14年3月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比16.6%増の127億円、営業利益が同18.0%増の6億20百万円、経常利益が同3.1%減の4億05百万円、純利益が同4.2%減の4億円としている。前期に35件・計画売上高150億円の仕入を実施しており、流動化事業で大幅増収を見込んでいる。
株価の動きを見ると、6月27日の安値44円で底打ちして7月4日に83円まで急伸する場面があった。足元は概ね60円〜70円近辺のレンジで推移している。調整が一巡したようだ。
7月30日の終値66円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円02銭)は16〜17倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11円64銭)は5〜6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインのようだ。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
1975年に埼玉県で創業し、現在は首都圏でマンション販売事業(自社開発物件分譲や新築マンション買取再販)、戸建販売事業、流動化事業(他デベロッパー向けマンション用地などの販売)、および不動産関連事業(不動産賃貸や建築工事請負など)を展開している。
2010年11月に提出した事業再生計画に基づいて、マンション販売事業の買取再販、流動化事業の専有卸、および戸建住宅販売事業を主力事業として販売活動を強化するとともに、コスト圧縮なども進めて経営再建に取り組んでいる。事業再生計画決定後の12年3月期、13年3月期は2期連続で最終黒字を計上した。
■14年3月期は16.6%増収、営業利益18.0%増益へ
今期(14年3月期)業績(非連結)見通しは、売上高が前期比16.6%増の127億円、営業利益が同18.0%増の6億20百万円、経常利益が同3.1%減の4億05百万円、純利益が同4.2%減の4億円としている。前期に35件・計画売上高150億円の仕入を実施しており、流動化事業で大幅増収を見込んでいる。
株価の動きを見ると、6月27日の安値44円で底打ちして7月4日に83円まで急伸する場面があった。足元は概ね60円〜70円近辺のレンジで推移している。調整が一巡したようだ。
7月30日の終値66円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円02銭)は16〜17倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11円64銭)は5〜6倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインのようだ。きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:28
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ノア株価は2000円割れで減額織り込み底打ち
■太陽光関連のテーマ
LED照明機器商社のノア<3383>(名セ)の株価は調整のほぼ最終局面だろう。去る、29日に2000円を割ったあと2100円台に引き戻している。
LED照明機器および太陽光パネルなどの販売を展開している。主力のLED照明機器事業では、得意とする高所照明市場で街路灯や防犯灯など官公庁入札案件への取り組みを強化している。また環境商材の拡充に向けて太陽光パネルの販売も強化している。
前期(13年6月期)業績(非連結)については、7月17日に減額修正を発表した。売上高は前々期比80.9%減の3億07百万円、営業利益は90百万円の赤字、経常利益は91百万円の赤字、純利益は68百万円の赤字となったようだ。主力のLED照明機器事業で見込んでいた大口案件の獲得・販売に至らなかった。太陽光パネルなどの販売も計画を下回ったようだ。
■14年6月期は官公庁の入札案件に期待
今期(14年6月期)については、代理店との連携強化などで、官公庁入札案件の受注増加を期待したい。
株価の動きを見ると、2700円〜3000円近辺のモミ合いから下放れ、前期業績見通しの減額修正も嫌気する形で水準を切り下げた。7月29日の取引時間中には年初来安値となる1902円まで調整する場面があった。
ただし7月30日には、取引時間中にストップ高水準の2380円まで急騰する場面があり、終値でも前日比170円(8.59%)高の2150円と急反発している。失望売りが一巡した可能性があり、調整の最終局面だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
LED照明機器商社のノア<3383>(名セ)の株価は調整のほぼ最終局面だろう。去る、29日に2000円を割ったあと2100円台に引き戻している。
LED照明機器および太陽光パネルなどの販売を展開している。主力のLED照明機器事業では、得意とする高所照明市場で街路灯や防犯灯など官公庁入札案件への取り組みを強化している。また環境商材の拡充に向けて太陽光パネルの販売も強化している。
前期(13年6月期)業績(非連結)については、7月17日に減額修正を発表した。売上高は前々期比80.9%減の3億07百万円、営業利益は90百万円の赤字、経常利益は91百万円の赤字、純利益は68百万円の赤字となったようだ。主力のLED照明機器事業で見込んでいた大口案件の獲得・販売に至らなかった。太陽光パネルなどの販売も計画を下回ったようだ。
■14年6月期は官公庁の入札案件に期待
今期(14年6月期)については、代理店との連携強化などで、官公庁入札案件の受注増加を期待したい。
株価の動きを見ると、2700円〜3000円近辺のモミ合いから下放れ、前期業績見通しの減額修正も嫌気する形で水準を切り下げた。7月29日の取引時間中には年初来安値となる1902円まで調整する場面があった。
ただし7月30日には、取引時間中にストップ高水準の2380円まで急騰する場面があり、終値でも前日比170円(8.59%)高の2150円と急反発している。失望売りが一巡した可能性があり、調整の最終局面だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:22
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ラクーンの今4月期は営業利益21.5%〜27.1%増益へ、会員小売店数は3万6540店舗
電子商取引サイトを運営するラクーン<3031>(東マ)の株価は調整が一巡して出直り展開が期待されるだろう。
アパレル・雑貨分野の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」を運営するEC事業を主力として、締め支払い決済サービスの「Paid」サービス、売掛債権保証事業など周辺分野に事業領域を広げている。前期(13年4月期)末の「スーパーデリバリー」会員小売店数は3万6540店舗(前々期末比3635店舗増)、出展企業数961社(同36社減)、商材掲載数36万9719点(同4万9389点増)だった。
今期(14年4月期)連結業績見通しはレンジ予想で、売上高が103億円〜106億円(前期比5.2%増〜8.3%増)、営業利益が2億20百万円〜2億30百万円(同21.5%増〜27.1%増)、経常利益が2億10百万円〜2億20百万円(同19.3%増〜25.0%増)、純利益が1億25百万円〜1億35百万円(同6.0%減〜1.5%増)としている。
税負担正常化に伴い純利益はほぼ横這い見込みだが、質の高い会員小売店や出展企業の獲得や新サービス投入などの効果で「スーパーデリバリー」の利用が増加基調であり、さらに客単価や稼働率の上昇効果、業務効率化効果なども寄与して増収、大幅営業増益見込みとしている。
■6月の320円をボトムに下値切上げる
株価の動き(5月1日付で1株を300株に株式分割)を見ると、6月27日の320円をボトムとして反発し水準を切り上げている。足元は400円〜450円近辺のレンジでモミ合う形だが、調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月30日の終値435円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値23円86銭で算出)は18〜19倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS246円54銭で算出)は1.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、調整は一巡しており出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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アパレル・雑貨分野の企業間電子商取引サイト「スーパーデリバリー」を運営するEC事業を主力として、締め支払い決済サービスの「Paid」サービス、売掛債権保証事業など周辺分野に事業領域を広げている。前期(13年4月期)末の「スーパーデリバリー」会員小売店数は3万6540店舗(前々期末比3635店舗増)、出展企業数961社(同36社減)、商材掲載数36万9719点(同4万9389点増)だった。
今期(14年4月期)連結業績見通しはレンジ予想で、売上高が103億円〜106億円(前期比5.2%増〜8.3%増)、営業利益が2億20百万円〜2億30百万円(同21.5%増〜27.1%増)、経常利益が2億10百万円〜2億20百万円(同19.3%増〜25.0%増)、純利益が1億25百万円〜1億35百万円(同6.0%減〜1.5%増)としている。
税負担正常化に伴い純利益はほぼ横這い見込みだが、質の高い会員小売店や出展企業の獲得や新サービス投入などの効果で「スーパーデリバリー」の利用が増加基調であり、さらに客単価や稼働率の上昇効果、業務効率化効果なども寄与して増収、大幅営業増益見込みとしている。
■6月の320円をボトムに下値切上げる
株価の動き(5月1日付で1株を300株に株式分割)を見ると、6月27日の320円をボトムとして反発し水準を切り上げている。足元は400円〜450円近辺のレンジでモミ合う形だが、調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月30日の終値435円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社レンジ予想の連結EPSの中間値23円86銭で算出)は18〜19倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS246円54銭で算出)は1.8倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、調整は一巡しており出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:37
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アーバネットコーポレーションは調整最終局面、二番底形成
投資用マンションのアーバネットコーポレーション<3242>(JQS)の株価は調整の最終局面だろう。300円前後で「二番底」形成の展開だ。
東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。異次元金融緩和や消費税率引き上げ前の駆け込み需要も追い風となって、投資用マンション市場が拡大している。
■前期は増額修正、今6月期も好調見通し
前期(13年6月期)業績(非連結)の会社予想は、2月7日に経常利益と純利益を増額修正して、売上高が前々期比4.1%増の71億円、営業利益が同55.0%増の7億15百万円、経常利益が同39.7%増の5億90百万円、純利益が同63.7%増の6億90百万円としている。
投資用・分譲用マンションの開発・販売が順調であり、販売直接費減少なども寄与して営業損益が大幅に改善したようだ。経常利益については支払利息減少、純利益については繰延税金資産計上も寄与したようだ。なお7月11日には前期の配当予想を従来の年間1000円から年間1500円(期末一括)に増額修正した。7月1日付の株式200分割後では1株当たり7円50銭となる。
投資用マンション市場の拡大に加えて、与党が消費税率引き上げ後の景気腰折れ対策として打ち出した住宅購入者向け給付制度なども追い風であり、今期(14年6月期)も好業績が期待されるだろう。
株価の動き(7月1日付で株式200分割)を見ると、6月27日の年初来安値258円から反発して7月中旬には380円台まで戻した。その後は市場全体の地合悪化も影響してやや軟調展開となり、安値圏の300円近辺まで調整した。ただし7月30日は終値で前日比8円(2.56%)高と反発しており、調整の最終局面だろう。
7月30日の終値320円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS36円87銭で算出)は8〜9倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮したBPS80円90銭で算出)は4.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて下げ渋る形であり、サポートラインを確認して出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。異次元金融緩和や消費税率引き上げ前の駆け込み需要も追い風となって、投資用マンション市場が拡大している。
■前期は増額修正、今6月期も好調見通し
前期(13年6月期)業績(非連結)の会社予想は、2月7日に経常利益と純利益を増額修正して、売上高が前々期比4.1%増の71億円、営業利益が同55.0%増の7億15百万円、経常利益が同39.7%増の5億90百万円、純利益が同63.7%増の6億90百万円としている。
投資用・分譲用マンションの開発・販売が順調であり、販売直接費減少なども寄与して営業損益が大幅に改善したようだ。経常利益については支払利息減少、純利益については繰延税金資産計上も寄与したようだ。なお7月11日には前期の配当予想を従来の年間1000円から年間1500円(期末一括)に増額修正した。7月1日付の株式200分割後では1株当たり7円50銭となる。
投資用マンション市場の拡大に加えて、与党が消費税率引き上げ後の景気腰折れ対策として打ち出した住宅購入者向け給付制度なども追い風であり、今期(14年6月期)も好業績が期待されるだろう。
株価の動き(7月1日付で株式200分割)を見ると、6月27日の年初来安値258円から反発して7月中旬には380円台まで戻した。その後は市場全体の地合悪化も影響してやや軟調展開となり、安値圏の300円近辺まで調整した。ただし7月30日は終値で前日比8円(2.56%)高と反発しており、調整の最終局面だろう。
7月30日の終値320円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS36円87銭で算出)は8〜9倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮したBPS80円90銭で算出)は4.0倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて下げ渋る形であり、サポートラインを確認して出直り展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:30
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