[アナリスト水田雅展の銘柄分析]の記事一覧
  (ブログ内の記事検索は右サイドバーの検索窓から)

記事一覧 (07/10)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは4万6300円と6月ボトムから6%超戻し底打ち、今期業績黒字化
記事一覧 (07/09)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ベクターは2月高値からの『値幅・日柄整理』は十分、4月以降の新タイトル投入効果で収益改善
記事一覧 (07/09)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ミルボンは『25日線』上抜き後の動き抜群、本格上昇へ、業績好調
記事一覧 (07/09)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ピーエイは『ダブル底』チャート形成して本格出直り、求人需要回復の追い風
記事一覧 (07/08)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは13週線突破で出直りに弾みつく、第1四半期の利益が通期計画を大幅に上回る
記事一覧 (07/08)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】メディアフラッグは5月以来の25日線抜けで本格出直りへ、新商品販売、郵政事業の調査など新規受注が寄与
記事一覧 (07/08)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】翻訳センターは2ヶ月ぶりに25日線抜き本格出直り態勢、ISS子会社化で成長力増す
記事一覧 (07/07)【アナリスト水田雅展の相場展望】 日経平均株価1万4000円台固め、急ピッチの上昇で利益確定売り出やすい
記事一覧 (07/06)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワールドインテックの週足は下ヒゲに続いて陽線で本格出直り、今期51%増益を見直す
記事一覧 (07/06)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルファの週足は4本連続の陽線、景気回復でイベント増加が追い風、指標も割安
記事一覧 (07/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パンチ工業は新規上場から半年経過し出直り体制整う、PER6〜7倍と割安
記事一覧 (07/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ビューティガレージは品揃え強化奏功し登録会員口座が増加、店舗設計の受注も増加、東京本社総合ショールームも戦力化
記事一覧 (07/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは戻り高値圏で頑強、好業績で次は年初来高値奪回早そう、好狙い場
記事一覧 (07/05)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TACは事業構造改革の効果が本格寄与して今期営業利益5.2倍、株価200円前後の下値固める
記事一覧 (07/04)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ニチバンは出直り本格化で高値に迫る、100周年に向けブランド育成や大型新製品投入で19年3月期売上高500億円、営業利益35億円以上を目標数値
記事一覧 (07/04)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フランスベッドホールディングスは下値固めが完了の展開、「アクティブシニア」関連で上放れも
記事一覧 (07/04)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツ株価は参院選公示でモミ合い上放れの公算、選挙関連で有望、高値更新も
記事一覧 (07/04)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アールテック・ウエノは好材料好感しストップ高交え出直る、米FDA、欧州EMAから承認や指定
記事一覧 (07/04)【アナリスト・水田雅展の銘柄分析】フライトシステムコンサルティング株価急伸、廃止猶予期間解除、今期黒字化で高値奪回へ
記事一覧 (07/03)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パシフィックネット株価は高値に迫り強さ光る、8日に決算発表、次期はさらに好調予想
2013年07月10日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ストリームは4万6300円と6月ボトムから6%超戻し底打ち、今期業績黒字化

 パソコンなどのネット通販を展開するストリーム<3071>(東マ)の株価が底打ち感を強めている。

 パソコン、家電製品、デジタルカメラなどのネット通販サイト「ECカレント」運営を主力として、自動車関連塗料、食品、太陽光関連部材などの販売も手掛けている。家電業界の低迷などで厳しい事業環境が続いているが、既存顧客へのダイレクトマーケティングなど販促活動強化、ベスト電器<8175>からの商品仕入れ強化、さらに販管費削減などで収益改善を目指している。

 今期(14年1月期)連結業績見通しは売上高が前期比0.9%増の228億25百万円で、営業利益が2億15百万円、経常利益が2億01百万円、純利益が1億36百万円の黒字化としている。ただし第1四半期(2月〜4月)は売上高が前年同期比34.0%減少し、営業利益が1億41百万円の赤字、経常利益が1億33百万円の赤字、純利益が1億31百万円の赤字だった。

 家電メーカーの業績悪化、家電小売業界の価格競争激化や再編などの影響で商品仕入れの厳しい状況が続き、主力の家電やパソコンが大幅減収だった。国内メーカー腕時計やオフィスソフトなどは好調であり、下期(8月〜1月)以降の需要底入れと収益改善に期待したいが、今期については通期見通し下振れに注意が必要だろう。

 株価の動きを見ると、6月26日に4万3950円、また6月28日に4万4000円まで調整した。しかし6月10日の年初来安値4万3500円を割り込まずに反発して水準をやや切り上げ、足元では4万6000円台に戻している。今期業績見通し下振れの可能性を織り込んで、底打ちした可能性があるだろう。

 7月9日の終値4万6300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3432円47銭で算出)は13〜14倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万3657円09銭で算出)は3.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、目先的には底打ち反転の構えを見せている。抵抗線となっている75日移動平均線を突破すれば出直りに弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>ストリームのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:47 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月09日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ベクターは2月高値からの『値幅・日柄整理』は十分、4月以降の新タイトル投入効果で収益改善

 オンラインゲームのベクター<2656>(東1)の株価は下値固めが完了して出直り感を強めている。8日(月)株価は513円と6月ボトムから28%強戻している。2月につけた年初来高値955円からの『値幅・日柄整理』とも十分だ。

 ソフトバンク<9984>グループで、オンラインゲーム事業、パソコン用ソフトウェアのダウンロード販売事業、サイト広告販売事業を展開している。ダウンロード販売事業が市場縮小などで減少傾向のため、オンラインゲーム事業をコア事業として強化している。ただし不採算ゲームが増加したためモバイル向け自社開発ゲームの運営を停止し、パソコン向けと同様に海外開発会社から日本国内での運営権を購入してサービス提供する方針だ。

 オンラインゲーム事業が主力のため業績(非連結)見通しは四半期ごとに公表する方針で、今期(14年3月期)第1四半期(4月〜6月)は売上高が前年同期比20.3%増の6億82百万円、営業利益が75百万円の赤字(前年同期は90百万円の赤字)、経常利益が75百万円の赤字(同88百万円の赤字)、純利益が82百万円の赤字(同1億16百万円の赤字)としている。

 不正アクセス事案の影響が徐々に薄れていることに加えて、既存の大型タイトルのプロモーション強化、4月以降の新タイトル投入効果などで収益改善を目指している。広告費が先行発生するため第1四半期は営業赤字が残るが、大幅増収効果で赤字幅が縮小する見込みだ。

 株価の動きを見ると、6月26日に407円まで調整したが、6月7日の安値400円を割り込まずに急反発して、足元では500円台を回復している。下値固めが完了して出直り態勢だろう。

 7月8日の終値508円を指標面で見ると、実績PBR(前期実績のBPS149円88銭で算出)は3.4倍近辺である。週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺から反発して調整一巡感を強めている。さらに日足チャートで見ると、6月7日の400円と6月26日の407円でダブルボトムの形となって25日移動平均線を回復した。下値固めが完了して強基調への転換も期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:27 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ミルボンは『25日線』上抜き後の動き抜群、本格上昇へ、業績好調

 業務用ヘアケア化粧品のミルボン<4919>(東1)の株価は『25日線』を上抜いた後のモミ合い良好で出直りが本格化するだろう。今期(13年12月期)好業績見通しを再評価する動きを強めそうだ。

 美容室で使用されるヘアケア用剤や染毛剤を主力としている。美容室の利用者は団塊ジュニアの30代〜40代で約5割を占めるようになり、年間利用額も増加傾向である。こうした動向も追い風として、ヘアデザイナーを通じてオーガニック製品を提供する事業を全国展開する。海外は米国、中国、韓国に続いてタイ、マレーシア、ベトナム、トルコなどに進出し、海外向け生産拠点としてタイ工場の13年12月稼働を予定している。

 今期の連結業績見通しは、売上高が前期比5.5%増の231億円、営業利益が同6.6%増の42億50百万円、経常利益が同6.0%増の39億60百万円、純利益が同14.6%増の24億40百万円としている。主力のヘアケア用剤や染毛剤が新製品効果も寄与して順調に推移する見込みだ。

 6月26日発表の第2四半期累計(12年12月21日〜13年6月20日)は前年同期比8.4%増収、同11.7%営業増益、同13.3%経常増益、同18.9%最終増益の増収増益だった。ヘアケア用剤は2月に発売した新製品が寄与して同11.4%増収となり、染毛剤も同7.7%増収と好調だった。海外では中国と韓国の増収も寄与したようだ。通期予想に対する進捗率は売上高が49.5%、営業利益が51.6%、経常利益が52.1%、純利益が52.1%と概ね順調な水準である。

 なお7月1日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)を発表し、7月2日に取得(取得株式総数13万株、取得価額総額4億6085万円)した。

 株価の動きを見ると、概ね3100円〜3200円近辺の水準で下値固めが完了し、第2四半期累計の好業績を評価して一気に3500円〜3600円近辺まで水準を切り上げた。出直り本格化の形だろう。

 7月8日の終値3490円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS177円06銭で算出)は19〜20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間66円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1478円02銭で算出)は2.4倍近辺である。

 日足チャートで見ると、25日移動平均線と75日移動平均線を続けて突破した。また週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発して13週移動平均線を回復した。強基調に転換したようだ。今期好業績見通しを再評価して、4月の年初来高値3800円を試す展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:58 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ピーエイは『ダブル底』チャート形成して本格出直り、求人需要回復の追い風

 求人情報誌・サイトのピーエイ<4766>(東マ)の株価が底打ち確認の足のチャートから動意付いて出直り感を強めている。求人需要回復が追い風であり、今期(13年12月期)好業績見通しに再評価の余地があるだろう。

 東北・関東・信越・北陸地域で紙媒体の無料求人情報誌「ジョブポスト」を発行し、スマートフォン向けサイト「ジョブポストweb」を強化している。3月29日に「ジョブポストweb」の群馬県版・栃木県版・山梨県版のサービス開始を発表して営業エリアを拡大するとともに、4月には求人広告事業に経営資源を集中するためフリーマガジン「トクッピ」を譲渡している。

 今期(13年12月期)連結業績見通しは、売上高が前期比25.1%増の16億円、営業利益が同43.1%増の2億円、経常利益が同31.7%増の2億円、純利益は震災補償金や税効果会計の一巡で同14.8%減の1億90百万円としている。

 第1四半期(1月〜3月)は、営業エリア拡大に向けた人員増で前年同期比24.7%営業減益だったが、求人需要回復や営業強化などで同12.7%増収と好調だった。アベノミクス効果などで求人需要が回復傾向を強めていることが追い風であり、「ジョブポストweb」の営業エリア拡大も寄与して営業増益が期待される。

 株価の動きを見ると、6月27日に152円まで調整して6月7日の155円を割り込む場面があったが、すぐに急反発して『ダブル底』を形成し200円台を回復し『25日線』も上抜いている。

 7月8日の終値221円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円67銭で算出)は12〜13倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS74円58銭で算出)は3.0倍近辺である。

 また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発している。13週移動平均線を突破すれば、高値470円(4月25日)挑戦へ出直り展開に弾みが付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>ピーエイのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月08日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アートスパークホールディングスは13週線突破で出直りに弾みつく、第1四半期の利益が通期計画を大幅に上回る

 電子書籍関連のアートスパークホールディングス<3663>(東2)の株価は下値固めが完了し出直りに転じている。

 セルシスとエイチアイが12年4月に統合した持株会社で、電子書籍ビューア「BS Reader」やグラフィクスソリューションなどのコンテンツソリューション事業、グラフィクスコンテンツ制作支援ツールなどのクリエイターサポート事業、3Dグラフィックス描画エンジンなどミドルウェア関連のUI/UX事業を展開している。一方で、ゲーム受託開発などのアプリケーション事業は事業構造改革の一環で縮小方針としている。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは売上高が37億円、営業利益が1億円、経常利益が95百万円、純利益が90百万円としている。第1四半期(1月〜3月)は売上高が11億52百万円、営業利益が2億35百万円、経常利益が2億31百万円、純利益が2億03百万円となり、利益は通期計画を大幅に超過達成した。第2四半期(4月〜6月)以降に予定していたライセンス収入を第1四半期で売上計上したことが主因として通期予想を据え置いているが、通期上振れの可能性があるだろう。

  株価の動きを見ると6月7日に全般下げから280円まで下げた。その後は300円前後で下値を固め前週は370円と戻している。

 7月5日の終値352円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS13円56銭で算出)は25〜26倍近辺である。日足チャートで25日移動平均線を突破して強基調に回帰した形だろう。また、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破したことで出直り展開に弾みが付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>アートスパークホールディングスのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:18 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】メディアフラッグは5月以来の25日線抜けで本格出直りへ、新商品販売、郵政事業の調査など新規受注が寄与

 店舗覆面調査のメディアフラッグ<6067>(東マ)の株価は底打ち感を強めている。週末5日は前週末比25円高の489円と買われ、日足チャートでは5月27日以来の25日線を上抜いている。今期(13年12月期)好業績見通しに再評価の余地があるだろう。

 流通・飲食企業や消費財メーカーの店舗・店頭マーケティング活動を支援するフィールド事業(覆面調査などの流通支援事業、店舗巡回や販売促進などの営業支援事業、店舗・店頭の状況をデータベース化するASP事業)を主力として、ストア事業(コンビニエンスストア経営)も展開し、全国17万人超のメディアクルー網を構築している。海外はASEAN地域へ積極展開する方針だ。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比16.1%増の32億62百万円、営業利益が同23.6%増の2億38百万円、経常利益が同28.6%増の2億31百万円、純利益が同24.2%増の1億27百万円としている。営業支援事業ではメーカーの新商品販売関連、流通支援事業では地方銀行や郵政事業の調査関連など、新規受注が寄与する見込みだ。

 さまざまな業種・業態に対応して業容を拡大する方針であり、9月にはシニア層のマーケティングデータを収集するシニアマーケティング事業、全国17万人超のメディアクルーを活用したクラウドソーシング事業を開始する。また7月3日には、主に関西地域で推奨販売事業を展開しているキャビック(京都市)を子会社化すると発表した。株式取得日は8月1日の予定で、子会社化によって推奨販売業務の全国展開を目指すとしている。

 株価の動きを見ると、6月7日に432円、そして6月27日には年初来安値となる411円まで調整する場面があった。しかし切り返して7月5日には490円近辺まで戻している。底打ちしたようだ。

 7月5日の終値489円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS30円19銭で算出)は16〜17倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS174円13銭で算出)は2.8倍近辺である。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:59 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】翻訳センターは2ヶ月ぶりに25日線抜き本格出直り態勢、ISS子会社化で成長力増す

 国内最大規模の翻訳会社である翻訳センター<2483>(JQS)の株価は調整一巡したようだ。中期成長力を評価して出直り展開が期待される。

 特許・医薬・工業(IT関連)・法務・金融分野を中心として、企業向けなどに翻訳サービスを展開している。企業の知的財産権関連、新薬開発関連、新製品開発関連、海外展開関連、ディスクロージャー関連などの需要拡大で中期成長が期待される。12年8月には通訳・翻訳・国際会議運営のアイ・エス・エス(ISS)を子会社化して業容を拡大し、13年6月にはアイタスからIT関連のローカライゼーション/マニュアル翻訳事業の一部を譲り受けた。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比21.0%増の88億円、営業利益が同11.1%増の4億70百万円、経常利益が同11.1%増の4億70百万円、純利益が同9.0%増の2億40百万円としている。東京本部移転増床費用が発生し、人材採用などの先行投資負担もあるが、翻訳サービスの需要は特許分野や工業分野を中心に拡大基調であり、ISSの通期連結なども寄与して好業績が期待される。

 なお子会社のISSは、6月1日〜3日に開催された「第5回アフリカ開発会議」の全体運営を担当するなど、国際会議運営の実績は豊富である。アベノミクス成長戦略では30年までにアジア1の国際会議開催国となることも掲げており、活躍の場が一段と広がりそうだ。

 権利修正株価(4月1日付で株式100分割)の動きで見ると、2800円近辺での推移から6月27日に2380円まで調整する場面があった。しかし6月7日の安値2310円を割り込まずに反発し、7月5日には2900円近辺まで戻している。25日線を5月13日以来、ほぼ2ヶ月ぶりに上抜き、調整が一巡して出直り態勢である。

 7月5日の終値2870円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS142円40銭で算出)は20倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1459円64銭で算出)は2.0倍近辺である。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>翻訳センターのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:37 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月07日

【アナリスト水田雅展の相場展望】 日経平均株価1万4000円台固め、急ピッチの上昇で利益確定売り出やすい

■相場展望(7月8日〜12日)

 来週(7月8日〜12日)の株式市場は、日経平均株価1万4000円台固めの展開を想定する。足元の急ピッチの上昇で当面の利益を確定する動きも出やすい状況だが、投資マインド改善が顕著であり、1万4000円台を固めながら1万5000円台を試しに行く可能性もありそうだ。

 前週末5日の米6月雇用統計と米国市場の反応を好感して、週前半は買い安心感が広がるだろう。週後半には10日〜11日の日銀金融政策決定会合が焦点となるが、現状の金融政策に変更はなく、前回会合では見送られた債券市場の安定化に向けた対応策が打ち出されるかどうかが注目点だろう。

 また週末からの3連休(13日〜15日)と、3連休明け16日に東証と大証の現物株市場統合を控えている。日経平均株価が直近安値の6月26日終値1万2834円01銭から7月5日終値1万4309円97銭まで、7営業日で1475円96銭(11.50%)上昇したこともあり、当面の利益を確定する動きも出やすい状況だろう。

 ただし、日本株の上昇相場第2波に向けた流れに変化はないだろう。米国の量的緩和策縮小や中国の短期金融市場の流動性逼迫問題に対する警戒感は後退している。エジプトの政変やポルトガルの金利上昇に対する警戒感も限定的だった。

 そして注目された前週末5日の米6月雇用統計で、失業率は7.6%で前月比横ばいだが、非農業部門雇用者数は前月比19万5000人増加となり、市場予想の16万5000人増加を上回った。また4月は14万9000人から19万9000人、5月は17万5000人から19万5000人に、それぞれ上方修正された。雇用の着実な回復を確認した形だ。

 この結果を受けて、米FRB(連邦準備制度理事会)が年内に量的緩和策縮小に着手する方針を裏付けたとして、債券市場では米国10年債利回りが11年8月以来の2.7%台に上昇し、外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=101円台前半までドル高・円安方向に傾き、株式市場ではニューヨークダウ工業株30種平均株価が前日比147ドル29セント上昇した。量的緩和策縮小を嫌気する動きではなく、景気回復に向けた期待感が優勢になった。米国市場は金融相場から業績相場へのシフトが進み始めたようだ。

 日本株にとって円安・米国株高という理想的な形になったことに加えて、7月21日投開票の参院選に関する主要メディアの世論調査(4日〜5日調査)の結果で、自民党・公明党による過半数獲得がほぼ確実な情勢との報道が相次いでいる。参院選後の「衆参ねじれ解消」した安定政権下で、成長戦略の迅速な実行に対する期待感、岩盤に切り込む大胆な規制改革に対する期待感を強めるだろう。日本株は5月23日に始まった日柄整理局面が想定より早く終了して上昇相場第2波がスタートしそうだ。

 その他の注目スケジュールとしては8日の日本5月経常収支、日本6月景気ウォッチャー調査、ユーロ圏財務相会合、ドラギECB総裁の欧州議会証言、米5月消費者信用残高、8日〜12日の米中戦略・経済対話、9日の日本6月マネーストック、中国6月PPI・CPI、EU財務相理事会、10日の日本6月企業物価指数、日本6月消費動向調査、中国6月貿易統計、米5月卸売在庫、米FOMC6月18日〜19日開催分議事録公表、バーナンキ米FRB議長の講演、11日の日本5月機械受注、米6月輸出入物価、米6月財政収支、12日のユーロ圏5月鉱工業生産、米6月卸売物価指数、米7月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。

 その後は15日の中国6月鉱工業生産・小売売上高・固定資産投資、中国第2四半期GDP、17日〜18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、19日〜20日のG20財務相・中央銀行総裁会議、30日〜31日の米FOMCなどが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:32 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月06日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワールドインテックの週足は下ヒゲに続いて陽線で本格出直り、今期51%増益を見直す

 製造派遣・請負大手のワールドインテック<2429>(JQS)の週足は長い下ヒゲのあと前週(1日〜5日)は陽線となって本格的に出直りの展開だ。

 製造派遣・請負などのファクトリー事業を主力として、設計開発請負などのテクノ事業、臨床試験受託などのR&D事業、モバイル端末販売などの情報通信事業、マンション分譲・受託販売の不動産事業、行政受託事業などを展開している。ファクトリー事業では半導体分野から物流分野、テクノ事業では半導体生産技術から自動車・情報通信の設計開発へのシフトが進み、R&D事業では12年11月に臨床受託のDOTインターナショナルを子会社化した。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比6.6%増の564億87百万円、営業利益が同51.4%増の18億53百万円、経常利益が同39.0%増の17億93百万円、純利益が同8.3%増の7億12百万円としている。第1四半期(1月〜3月)は不動産事業で新規竣工引渡しがなく通期予想に対する進捗率も低水準だったが、第2四半期(4月〜6月)以降にファクトリー事業で物流やエレクトロニクス分野の複数の大型案件が立ち上がる見込みだ。

 株価の動きを見ると、5月8日の年初来高値678円から反落して、6月7日に355円、さらに6月27日には330円まで調整する場面があった。ここ400円台を回復している。

 週末425円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円40銭で算出)10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円50銭で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS298円11銭で算出)は1.4倍近辺である。先ず、年初来高値に挑戦だろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:10 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アルファの週足は4本連続の陽線、景気回復でイベント増加が追い風、指標も割安

 店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の週足チャートは前週(1日〜5日)4連続陽線と出直っている。

 店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開している。今期(13年8月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比2.1%増の73億円、営業利益が同11.3%増の2億25百万円、経常利益が同8.1%増の2億20百万円、純利益が同50.2%増の1億20百万円としている。高付加価値化や原価低減などの効果で増収増益見込みだ。

 ただし第2四半期累計(12年9月〜13年2月)は前年同期比0.2%減収、同39.3%営業減益、同39.0%経常減益、同24.3%最終減益で期初計画を下回った。通期見通しに対する進捗率は売上高が51.9%、営業利益が60.5%、経常利益が62.7%、純利益が66.7%だが、各種イベントが集中する冬季が繁忙期で上期偏重の収益構造のため、下期の動向に注意が必要となる。来期(14年8月期)については景気回復を追い風に収益改善が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、動意付いた5月1日の年初来高値338円から反落して、6月11日と6月17日の152円まで調整した。しかし足元では170円近辺に水準を切上げている。

 7月5日の終値171円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS14円91銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS279円81銭で算出)は0.6倍近辺である。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:06 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月05日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パンチ工業は新規上場から半年経過し出直り体制整う、PER6〜7倍と割安

 金型部品大手のパンチ工業<6165>(東2)の株価は底打ち感を強めている。指標面の割安感が強く、今期営業増益見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。

 12年12月に新規上場した。エジェクタピンやパンチなど、プラスチック金型用およびプレス金型用の部品を製造販売する大手メーカーで、特注部品に強みを持っている。生産拠点を国内と中国に持ち、一気通貫の生産体制を構築していることも特徴である。市場シェアは国内市場で2位、中国市場で1位のようだ。今後はインド・東南アジア市場へも積極展開する方針だ。

 今期(14年3月期)連結業績見通しについては、売上高が前期比6.0%増の265億42百万円、営業利益が同29.2%増の9億17百万円、経常利益が同9.1%減の7億48百万円、純利益が同2.5倍の5億36百万円としている。金型需要の増加、中国での高付加価値戦略製品の拡販、さらに原価低減効果などで大幅営業増益見込みだ。

 中国に関しては設備過剰問題が懸念要因だが引き続き成長市場であり、北米の自動車・住宅・資源開発関連市場の好調、国内の自動車や電機・精密など輸出関連企業の収益改善なども追い風として、金型および金型部品の需要増加が期待される。

 株価の動きを見ると、500円近辺の下値支持線を割り込んで軟調展開となり、6月17日、26日、27日に上場来安値となる450円まで調整した。しかし450円をボトムとして反発し、足元では470円〜480円近辺に戻している。底打ちした可能性があるだろう。

 7月4日の終値474円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS74円97銭で算出)は6〜7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS800円87銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると、上場来安値450円でダブルボトムを形成して底打ち感を強めている。指標面の割安感が強いだけに、25日移動平均線を突破すれば出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:25 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ビューティガレージは品揃え強化奏功し登録会員口座が増加、店舗設計の受注も増加、東京本社総合ショールームも戦力化

■株価に見直し余地

 理美容機器販売のビューティガレージ<3180>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。

 03年の設立で13年2月に新規上場した。理美容室、エステサロン、ネイルサロン、リラクゼーションサロンなど全国のビューティサロン向けに、理美容機器やエステ機器などを販売する物販事業、サロンの店舗設計事業、サロン開業・経営に関する周辺ソリューション事業を展開している。

 取扱商材は大型機器や業務用化粧品から消耗品まで、オリジナル商材を中心に30万点を超え、プロ向け理美容商材インターネット通販を主力として、全国12ヵ所のショールームやカタログ通販も展開している。前期末時点の登録会員口座数は前々期末比2割強増加して16万口座を超えた。フロー・ストック型ビジネスモデルに向けてサロン経営支援分野を一段と強化する方針だ。

 今期(14年4月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比19.6%増の63億22百万円、営業利益が同17.1%増の3億66百万円、経常利益が同11.0%増の3億70百万円、純利益が同19.3%増の2億27百万円としている。品揃え強化なども奏功して登録会員口座が増加基調であり、物販事業が好調に推移する。ビューティサロンチェーンなどからの店舗設計の受注も増加している。6月にオープンした東京本社総合ショールームや、自社物流センターによる配送サービス強化の効果も期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、5月23日の上場来高値5320円から反落して、6月27日の上場来安値2710円まで調整した。しかし6月27日安値をボトムとして反発し、足元では3100円台まで戻している。調整がほぼ一巡したようだ。

 7月4日の終値3100円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS192円40銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績のBPS944円75銭で算出)は3.3倍近辺である。今期好業績見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:13 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは戻り高値圏で頑強、好業績で次は年初来高値奪回早そう、好狙い場

 ワークマン<7564>(JQS)は戻り高値圏で堅調に値を固めている。4日(木)は40円高の3590円と6月ボトムから13%高い
水準にある。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して、5月の年初来高値を試す動きが期待されるだろう。

 ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開し、他社との差別化戦略としてEDLP商品を強化している。前期(13年3月期)末の店舗数はFC591店舗、直営119店舗の合計710店舗である。

 今期の業績(非連結)見通しはチェーン全店売上高の前期比6.0%増、既存店売上高の同3.8%増を前提として、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗として出店エリアも拡大する。新規出店効果や既存店の好調で増収増益が期待されるだろう。

 月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年6月は全店109.2%、既存店103.1%だった。既存店は2ヶ月連続のプラスだった。平年よりも気温の高い日が続いたことで夏物衣料や防署小物類が好調だった。13年4月〜6月累計は全店105.4%、既存店103.1%と好調に推移している。なお第1四半期(4月〜6月)の新規出店5店舗、閉店0店舗で、6月末合計店舗数は715店舗となった。

 株価の動きを見ると、6月7日の安値3165円を割り込まず、6月27日の直近安値3235円から反発した。7月4日には3590円まで戻して5月21日の年初来高値3970円に接近している。調整が一巡して出直りの動きが本格化しているようだ。

 7月4日の終値3590円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は13〜14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は2.0倍近辺である。

 日足チャートで見ると下値を切り上げて25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって反発している。強基調に回帰して出直り本格化の動きだろう。今期好業績見通しを評価して5月の高値を試す動きが期待されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>ワークマンのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:10 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】TACは事業構造改革の効果が本格寄与して今期営業利益5.2倍、株価200円前後の下値固める

 「資格の学校」を運営するTAC<4319>(東1)の株価は下値固めが完了して出直り感を強めている。高値圏回帰の動きが期待されるだろう。

 財務・会計分野(簿記検定・公認会計士など)、金融・不動産分野(宅建・FPなど)、経営・税務分野(税理士・中小企業診断士など)など幅広い分野で「資格の学校」を運営している。若者の資格取得支援に向けて厚生労働省が制度拡充の方針であることも支援材料だろう。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比5.2%減の199億円、営業利益が同5.2倍の7億05百万円、経常利益が同2.1倍の7億85百万円、純利益が同54.3%減の4億47百万円としている。受講申込数は持ち直し傾向だが本格回復に至らないとして減収見込みとしている。しかし賃借料・講師料・人件費・広告費削減など事業構造改革の効果が本格寄与して、営業損益が大幅に改善する見込みだ。純利益は新宿校移転補償金など特別利益の一巡が影響する。

 株価の動きを見ると、6月7日に195円、そして6月27日には191円まで調整する場面があったが、概ね200円〜210円近辺で推移している。7月4日には213円まで戻す場面があった。200円近辺で下値固めが完了した形だろう。

 7月4日の終値212円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円51銭で算出)は8〜9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS181円59銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると、抵抗線だった25日移動平均線を突破して強基調に転換の形となった。また週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインのようだ。下値固めが完了して高値圏回帰の動きが期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>TACのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:07 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月04日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ニチバンは出直り本格化で高値に迫る、100周年に向けブランド育成や大型新製品投入で19年3月期売上高500億円、営業利益35億円以上を目標数値

 セロテープのニチバン<4218>(東1)の株価は出直りが本格化し高値に迫っている。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して、4月の高値を試す展開が期待されるだろう。

 メディカル事業(ヘルスケア製品、医療材製品)およびテープ事業(事務用品、工業品)を展開し、メディカル事業では高機能絆創膏「ケアリーブ・治す力」など、テープ事業では機能性文房具「はんこのり」などの販売を強化している。18年の創立100周年に向けた長期経営計画では、ブランド育成や大型新製品投入などを重点戦略として、19年3月期の売上高500億円、営業利益35億円以上を目標数値として掲げている。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比3.9%増の400億円、営業利益が同12.8%増の20億円、経常利益が同11.0%増の20億円、純利益が同11.2%増の11億円としている。テープ事業の事務用品や工業品分野がやや低調だが、メディカル事業が好調であり、高粗利製品の伸長も収益押し上げ要因となる。自動車用マスキングテープの新製品も順調に拡大する見込みだ。

 株価の動きを見ると、4月24日の年初来高値447円から反落して6月7日には332円まで調整する場面があった。しかし6月7日の安値をボトムとして切り返し、足元では400円台を回復して出直りが本格化している。

 今期予想連結PER(会社予想の連結EPS26円54銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は1.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS598円11銭で算出)は0.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸している。強基調に回帰した形だろう。低PBRも支援材料であり、4月の高値を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:06 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】フランスベッドホールディングスは下値固めが完了の展開、「アクティブシニア」関連で上放れも

 介護関連用具のフランスベッドホールディングス<7840>(東1)の株価は、下値固めが完了して出直り感を強めている。営業損益の改善基調を見直す動きが期待されるだろう。

 メディカルサービス事業(介護福祉用具レンタル、通所介護施設運営など)およびインテリア健康事業(ベッド、リハビリ商品など)を展開している。医療・介護用のベッド・マットレスや「リハテック」ブランドの介護福祉用具など、高齢化社会に対応したビジネスに経営資源をシフトしており、国の政策支援が追い風である。

 今期(14年3月期)連結業績見通しは、売上高が前期比5.4%増の536億円、営業利益が同37.0%増の28億円、経常利益が同36.2%増の27億50百万円、純利益が同29.1%増の14億60百万円としている。メディカルサービス事業では新製品投入などで介護用具レンタルを強化し、インテリア健康事業では高単価・高付加価値製品を拡販する。増収効果で大幅営業増益見込みだ。

 株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値248円から反落して6月7日の177円まで調整した。しかし、その後は急落した6月7日の安値を割り込むことなく堅調に推移し、足元では190円台を回復している。下値固めが完了したようだ。

 7月3日の終値194円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6円68銭で算出)は29倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間4円50銭で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS165円80銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると、180円近辺で下値を固めて52週移動平均線を回復している。強基調へ転換したようだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:22 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パイプドビッツ株価は参院選公示でモミ合い上放れの公算、選挙関連で有望、高値更新も

 パイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は堅調に推移している。参院選が接近して動意付く可能性があるだろう。

 情報資産プラットフォーム「スパイラル」を主力として、データ管理などのクラウドサービスを提供している。アイドルグループAKB48の選抜総選挙を手掛けているうえに、政治・選挙プラットフォーム「政治山」を運営して有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」を実施しているため、ネット選挙関連が材料視される。

 今期(14年2月期)の連結業績見通しは売上高が30億円、営業利益が7億円、経常利益が7億円、純利益が4億20百万円としている。前期の非連結業績との比較で見ると34.2%増収、2.1倍営業増益となる。7月1日に発表した第1四半期(3月〜5月)は売上高が6億02百万円、営業利益が1億10百万円で通期予想に対する進捗率は低水準だが、有効アカウント数(6カ月以上継続使用)が増加基調であり達成は可能だろう。

 情報資産プラットフォーム事業では「スパイラル」の新バージョン投入効果に加えて、有権者意識調査サービス「政治山リサーチ」や会計クラウドサービス「ネットde会計」「ネットde青色申告」なども寄与する。ネット選挙関連では、デジタルハーツ<3620>との協業による新サービス「政治山ネットセキュリティ・サイバーセキュリティ診断」の寄与も期待されるだろう。

 なお7月1日に立会外分売を発表している。分売予定株式数23万株、分売予定期間7月9日〜12日で、分売価格は分売実施日の前日の終値もしくは最終気配値を基準として決定する。

 株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値4440円から反落後は概ね3000円〜4000円近辺でのボックス展開となっている。ただし足元では下値を切り上げている。参院選投開票日の7月21日が接近して、ネット選挙関連があらためて材料視されているようだ。

 7月3日の終値3635円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS55円52銭で算出)は65倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間17円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(非連結ベースの前期実績BPS228円91銭で算出)は16倍近辺である。

 週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって強基調を維持している。今期好業績見通しやネット選挙関連というテーマ性が支援材料であり、ボックスレンジを上放れて5月高値を抜く可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>パイプドビッツのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:07 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アールテック・ウエノは好材料好感しストップ高交え出直る、米FDA、欧州EMAから承認や指定

 創薬ベンチャーのアールテック・ウエノ<4573>(JQS)の株価は再動意の構えのようだ。今期(14年3月期)好業績見通しも評価して出直り本格化が期待される。

 緑内障・高眼圧症治療レスキュラ点眼薬の製造販売、および米スキャンポ社の便秘症治療薬アミティーザの受託製造が主力で、新薬はドライアイ治療薬やアトピー性皮膚炎治療薬などの開発を進めている。米スキャンポ社はアミティーザの日本と欧州での販売承認取得、米国での追加新薬承認取得、米国でのレスキュラ点眼薬の上市など、販売地域や適応の拡大戦略を推進している。

 今期業績(非連結)見通しは、売上高が前期比9.6%増の49億91百万円、営業利益が同23.8%増の9億71百万円、経常利益が同9.4%増の9億74百万円、純利益が同12.7%増の6億33百万円としている。レスキュラ点眼薬の薬価改定の影響一巡、アミティーザの販売好調などで増収増益見込みだ。

 なお北米市場でのアミティーザに関して、13年4月に米スキャンポ社がオピオイド誘発性腸機能障害の追加新薬承認を取得しているが、販売開始時期や数量が未定のため予想には織り込んでいない。早期に販売開始になればプラス要因となるだろう。

 4月には重症ドライアイに対する遺伝子組み換え人血清アルブミン(開発コードRU−101)点眼液の新薬臨床試験開始申請が米食品医薬品局(FDA)の承認を受け、また5月には米スキャンポ社が欧州医薬品庁(EMA)からウノプロストンの網膜色素変性治療薬としてのオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)指定を受けたと発表している。

 7月1日付で1株を200株に株式分割を実施しており権利修正株価で見ると、6月中旬の1500円〜1700円近辺でのモミ合い展開から下放れ、6月27日に1134円まで急落する場面があった。しかし6月27日の安値をボトムとして急反発し、7月3日にはストップ高水準の2065円まで急騰している。流動性向上を好感し、今期好業績も見直されたようだ。

 7月3日の終値2065円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS32円83銭で算出)は63倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績に株式200分割を考慮したBPS423円33銭で算出)は5倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線と75日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線と13週移動平均線を一気に突破した。強基調に転換した形であり、5月の高値圏へ回帰の展開が期待される。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>アールテック・ウエノのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:53 | アナリスト水田雅展の銘柄分析

【アナリスト・水田雅展の銘柄分析】フライトシステムコンサルティング株価急伸、廃止猶予期間解除、今期黒字化で高値奪回へ

 システム開発・運用・保守のフライトシステムコンサルティング<3753>(東マ)の株価は、上場廃止猶予期間入り銘柄解除を好感して動意付いた。今期(14年3月期)黒字化見通しも評価して、出直り本格化が期待されるだろう。

 システム開発などのコンサルティング&ソリューション事業と、電子決済ソリューションなどのサービス事業を展開し、スマートフォンを利用した法人向けソリューション強化や、プロジェクト管理徹底などで収益改善に取り組んでいる。

 3月には投資会社オーチャードコーポレーションに対する第三者割当増資を実施して債務超過を解消した。そして6月27日、債務超過解消に伴い東京証券取引所(マザーズ)における上場廃止に係る猶予期間入り銘柄から解除されたと発表している。

 今期業績(非連結)見通しについては、売上高が18億円〜19億円(前期比80.6%増〜90.6%増)、営業利益が65百万円〜1億15百万円、経常利益が50百万円〜1億円、純利益が44百万円〜90百万円のレンジ予想で、黒字化見込みとしている。コンサルティング&ソリューション事業の引き合いが堅調であり、サービス事業では前期に受注した電子決済ソリューションの大型案件も寄与する見込みだ。プロジェクト管理徹底などにより収益改善が期待される。

 株価の動きを見ると、6月以降は概ね2万円〜2万5000円近辺でのモミ合い展開だったが、上場廃止猶予期間入り銘柄解除を好感して7月1日は前日比880円(4.44%)高、7月2日は前日比2310円(11.17%)高、そして7月3日は前日比3980円(17.31%)高と急伸している。

 7月3日の終値2万6970円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想の中間値のEPS798円48銭で算出)は34倍近辺、実績PBR(前期実績BPS1462円47銭で算出)は18倍近辺である。

 日足チャートで見ると、25日移動平均線を突破してモミ合いレンジから上放れの動きを強めている。また週足チャートで見ると、26種移動平均線がサポートラインとなり、13週移動平均線を突破した。出直り本格化が期待されるだろう。5月21日の年初来高値3万7000円も視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>フライトシステムコンサルティングのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:32 | アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月03日

【アナリスト水田雅展の銘柄分析】パシフィックネット株価は高値に迫り強さ光る、8日に決算発表、次期はさらに好調予想

 リユース事業を展開するパシフィックネット<3021>(東マ)の株価は出直りが本格化している。7月8日予定の前期(13年5月期)決算発表が接近して、今期(14年5月期)の収益改善に対する期待感が高まるだろう。

 パソコンやタブレット端末などのリユース(中古品引取回収・販売)事業を展開している。パソコン需要低迷に伴って中古パソコンの価格が下落するなど全体として事業環境が厳しいため、新規事業も模索してカンボジアに現地法人を設立し、中古オートバイク販売事業などの開始を検討している。

 前期の連結業績については4月12日に見通しを公表して前々期比2.4%増収、同5.6%営業増益、同10.9%経常増益、同45.1%最終増益としている。第3四半期累計(12年6月〜13年2月)の進捗率が低水準だったため前期については慎重な見方が必要だが、今期(14年5月期)についてはウインドウズXPサポート終了に伴う代替需要、仕入れ強化と商品ラインアップ充実、新規事業の寄与などで収益改善が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、6月27日に直近安値となる370円を付ける場面があったが、切り返して6月28日は前日比66円高、そして7月1日は前日比30円高と急反発して7月1日の終値で480円まで戻した。

 7月2日の終値465円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS20円41銭で算出)は23倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.6%近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線と75日移動平均線を一気に突破し、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発して13週移動平均線を回復した。強基調に転換したようだ。出直り本格化して5月7日の年初来高値515円を試す可能性があるだろう。(アナリスト水田雅展)

>>パシフィックネットのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:55 | アナリスト水田雅展の銘柄分析