フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ<7501>(JQS)の株価は550〜560円でモミ合いだが、煮詰り感を強めている。世界文化遺産登録の富士山関連も支援材料であり、きっかけ次第で動意付く可能性があるだろう。
フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開している。フィッシング用品は一部地域での放射線風評被害の影響を残しているが、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。
7月5日に発表した今期(13年11月期)第2四半期累計(12年12月〜13年5月)の業績(非連結)は、前年同期比0.9%減収で、営業利益は17百万円の赤字、経常利益は13百万円の赤字、純利益は18百万円の赤字だった。アウトドア関連は堅調だったが、フィッシング関連は1月〜3月の寒波による悪天候の影響を受けてルアー用品の販売が苦戦したようだ。利益面では在庫品の値下げロスもマイナス要因となった。
第2四半期累計の結果を受けて通期の見通しを減額修正して、売上高が前期比4.5%増の29億29百万円、営業利益が23百万円(前期は6百万円の赤字)、経常利益が29百万円(同3百万円の黒字)、純利益が10百万円(同79百万円の赤字)とした。ただし、富士山の世界文化遺産登録などで登山・アウトドアブームが一段と盛り上がることが予想され、期後半はアウトドア用品に追い風となるだろう。
株価の動きを見ると、6月以降は概ね550円〜580円近辺でのボックス展開となっている。5月のボックスレンジからやや水準を切り下げた形だが、下値も固く煮詰まり感を強めている。
7月24日の終値566円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS3円55銭で算出)は159倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2374円43銭で算出)は0.2倍近辺である。低PBRにも評価余地があり、富士山関連のテーマ性も支援材料となって動意付く可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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(07/25)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】モミ合い煮詰まるティムコは富士山関連で浮上も、今期黒字転換、利回り2%超で魅力
(07/25)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニーは配当落後の下げを埋め上伸、高値接近、13年6月期は増収増益
(07/24)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トーソーは6月安値から14%上昇、PER7〜8倍となお割安で戻り本格化
(07/24)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】イワキは200円前後が固まる、指標割安、5月高値奪回へ
(07/24)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】第一実業の「2段上げ」が近い、設備投資関連、PER7倍台と割安
(07/23)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋建設は6月ボトムから18%上昇水準で出番待ち、公共投資増が追い風
(07/23)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テラは『免疫制御性樹状細胞の調整法と用途』に関する独占的実施権を取得、新たな免疫療法の開発を推進、株価動意
(07/23)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】朝日ラバーのモミ合い1ヶ月継続、低PBRと今期84%増益を見直しへ
(07/23)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヤーマンは『2段上げ』の場面が接近、14年4月期は2ケタの増収増益で1500円へ
(07/23)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は下値切り上げ200円に接近、中期経営計画の売上1兆円、経常利益90億円を評価
(07/22)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】大和小田急建設は26週線まで戻し上値窺う、今期営業利益2.2倍、耐震工事好調
(07/22)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォーメーションクリエーティブは第2Qの好進捗受け8月9日発表の第3Qに期待、株価モミ合い放れ上伸
(07/22)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エスプールは25日線を支持ラインに下値切り上げ、今11月期営業益65%増益、ネット通販市場拡大で
(07/22)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズは400円台が固まり高値目指す展開へ、景気回復を追い風として高付加価値商材が好調に推移
(07/22)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】毎日コムネットは大きい陽線で底離れ、14年5月期も増収増益で増配へ
(07/22)【アナリスト水田雅展の相場展望】日経平均株価1万5000円台試す展開、目先利益確定売りでも上昇第2波の流れは不変
(07/19)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテリジェントウェイブの再騰近い、25日線上抜いた後の動き良好、四半期ベースで業績回復顕著
(07/19)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東京個別指導学院の株価は200円台でモミ合い煮詰まり上放れ近い、在籍生徒数が増加して営業利益25%増益
(07/19)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業続伸、1500円のモミ合い上放れの気配、今期大幅増益、四半期決算の発表接近
(07/19)【アナリスト水田雅展の銘柄分析】モブキャスト急伸、モミ合い上放れる、昨年配信開始のサッカー「モバサカ」が会員数50万人突破、連結決算開始、業績好調
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2013年07月25日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】モミ合い煮詰まるティムコは富士山関連で浮上も、今期黒字転換、利回り2%超で魅力
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:47
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】チムニーは配当落後の下げを埋め上伸、高値接近、13年6月期は増収増益
居酒屋チェーンのチムニー<3178>(東2)の株価は、6月中間期末配当・株主優待の権利落ちで一旦調整したが、足元では出直り感を強めている。今期(13年12月期)の好業績見通しを評価して、5月の高値を試す展開が期待されるだろう。
12年12月に再上場した。飲食事業は居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業は受託食堂を展開している。コントラクト事業を含めた13年6月末時点の店舗数は692店舗(うち直営店403店舗)となった。他社との差別化戦略として、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。
今期(13年12月期)の業績(非連結)見通しについては既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。
月次売上(全業態直営店、前年比)は13年6月が全店104.2%、既存店94.7%、13年1月〜6月累計が全店107.7%、既存店95.0%となった。客単価の上昇が続いているようだ。
なお7月24日には、100%子会社の新業態準備会社を設立し、Eオーナーズフードが関西を中心に運営する飲食店9店舗(居酒屋業態8店舗、ラーメン店1店舗)を譲り受けると発表した。事業譲り受けおよび事業開始は8月1日の予定で、関西方面への店舗網拡大や仕入れにおける相乗効果などが期待されるだろう。
5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日〜8月31日)の状況は、6月30日時点の累計で取得株式数54万5500株、取得価額総額5億4289万1500円となった。
株価の動きを見ると、1000円近辺でのモミ合い展開から下放れて、6月27日に881円まで調整する場面があった。6月中間期末の配当および株主優待(食事優待券またはオリジナル商品)の権利落ちが影響したようだ。その後は徐々に水準を切り上げて、足元では970円台まで戻している。
7月24日の終値974円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.7倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって出直りの動きを強めている。指標面に割高感はなく、今期好業績見通しを評価して5月の高値1031円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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12年12月に再上場した。飲食事業は居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業は受託食堂を展開している。コントラクト事業を含めた13年6月末時点の店舗数は692店舗(うち直営店403店舗)となった。他社との差別化戦略として、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。
今期(13年12月期)の業績(非連結)見通しについては既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。
月次売上(全業態直営店、前年比)は13年6月が全店104.2%、既存店94.7%、13年1月〜6月累計が全店107.7%、既存店95.0%となった。客単価の上昇が続いているようだ。
なお7月24日には、100%子会社の新業態準備会社を設立し、Eオーナーズフードが関西を中心に運営する飲食店9店舗(居酒屋業態8店舗、ラーメン店1店舗)を譲り受けると発表した。事業譲り受けおよび事業開始は8月1日の予定で、関西方面への店舗網拡大や仕入れにおける相乗効果などが期待されるだろう。
5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日〜8月31日)の状況は、6月30日時点の累計で取得株式数54万5500株、取得価額総額5億4289万1500円となった。
株価の動きを見ると、1000円近辺でのモミ合い展開から下放れて、6月27日に881円まで調整する場面があった。6月中間期末の配当および株主優待(食事優待券またはオリジナル商品)の権利落ちが影響したようだ。その後は徐々に水準を切り上げて、足元では970円台まで戻している。
7月24日の終値974円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.1%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.7倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって出直りの動きを強めている。指標面に割高感はなく、今期好業績見通しを評価して5月の高値1031円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:34
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2013年07月24日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】トーソーは6月安値から14%上昇、PER7〜8倍となお割安で戻り本格化
カーテンレールやブラインド大手のトーソー<5956>(東2)の株価が水準を切り上げて出直り感強めている。23日(火)終値は470円と6月安値から14%上昇した位置にある。指標面の割安感が強く、高値圏への回帰が期待されるだろう。
カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなどの介護用品事業も展開している。今期(14年3月期)の連結業績見通しは売上高が前期比5.1%増の235億円、営業利益が同47.5%増の13億円、経常利益が同39.2%増の12億円、純利益が同58.5%増の6億50百万円としている。
異次元金融緩和や消費増税前駆け込み需要が追い風となり、新設住宅着工戸数や住宅リフォーム需要は高水準に推移している。さらに省エネ意識の高まりも背景として、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドの好調な推移が予想される。高付加価値製品の好調に加えて、新製品の積極投入、展示会やキャンペーンを活用した営業強化策の効果なども寄与するだろう。なお7月31日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
中期戦略としては、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅物件の獲得、海外での大型案件獲得、インドネシアの生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としてのステッキなど介護用品事業の拡大を掲げている。
株価の動きを見ると、6月7日に411円、6月26日に410円まで調整したが、足元では水準を切り上げて470円近辺まで戻している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
7月23日の終値470円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円48銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に回帰した形だろう。低PER、低PBRで指標面の割安感が強く、今期好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなどの介護用品事業も展開している。今期(14年3月期)の連結業績見通しは売上高が前期比5.1%増の235億円、営業利益が同47.5%増の13億円、経常利益が同39.2%増の12億円、純利益が同58.5%増の6億50百万円としている。
異次元金融緩和や消費増税前駆け込み需要が追い風となり、新設住宅着工戸数や住宅リフォーム需要は高水準に推移している。さらに省エネ意識の高まりも背景として、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドの好調な推移が予想される。高付加価値製品の好調に加えて、新製品の積極投入、展示会やキャンペーンを活用した営業強化策の効果なども寄与するだろう。なお7月31日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
中期戦略としては、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅物件の獲得、海外での大型案件獲得、インドネシアの生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としてのステッキなど介護用品事業の拡大を掲げている。
株価の動きを見ると、6月7日に411円、6月26日に410円まで調整したが、足元では水準を切り上げて470円近辺まで戻している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
7月23日の終値470円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円48銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して上伸し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって水準を切り上げている。強基調に回帰した形だろう。低PER、低PBRで指標面の割安感が強く、今期好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:39
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】イワキは200円前後が固まる、指標割安、5月高値奪回へ
医薬品・医薬品原料商社のイワキ<8095>(東1)の株価が調整一巡して出直り感を強めている。指標面に割安感があり、4月の高値が視野に入りそうだ。
医薬品事業(医療用・一般用医薬品)、医薬品原料・香粧品原料事業、食品原料・機能性食品事業、化成品事業(メッキ薬品、農薬原料、医薬中間体)などを展開している。ジェネリック市場の拡大が追い風であり、医薬品原料・香粧品原料関連事業の拡大が期待される。
7月10日発表の今期(13年11月期)第2四半期累計(12年12月〜13年5月)連結業績は、前年同期比0.3%減収、同24.1%営業減益、同18.6%経常減益、同0.8%最終減益だった。ただし7月5日に売上高の減額修正と利益の増額修正を発表しており、減益幅は期初計画に比べて縮小した。
化成品事業でプリント配線板・電子部品関連の表面処理薬品が低調だったため売上高を減額修正したが、ジェネリック医薬品市場の拡大を背景として医薬品事業では主力の外皮用剤、医薬品原料事業でも抗不整脈用剤原料などが好調に推移した。利益面では輸入原料価格の上昇がマイナス要因だったが、生産性向上などのコスト低減効果で吸収したようだ。
通期の見通しについては、輸入原料価格の高騰など不透明要素が多いとして前回予想を据え置き、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.3%、営業利益が53.2%、経常利益が56.9%、純利益が57.2%と概ね順調な水準である。ジェネリック医薬品・原料関連は好調であり、化成品事業も期後半の景気回復メリットが期待される。
株価の動きを見ると、6月14日の178円まで調整したが、180円近辺で下値固めが完了して水準を切り上げた。第2四半期累計の利益増額修正も好感して7月8日には210円まで急伸する場面があった。足元も概ね200円近辺で推移している。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月23日の終値201円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線および26週移動平均線近辺まで急反発した。指標面の割安感が強いだけに、これを突破すれば出直り展開に弾みがついて4月の高値241円が視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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医薬品事業(医療用・一般用医薬品)、医薬品原料・香粧品原料事業、食品原料・機能性食品事業、化成品事業(メッキ薬品、農薬原料、医薬中間体)などを展開している。ジェネリック市場の拡大が追い風であり、医薬品原料・香粧品原料関連事業の拡大が期待される。
7月10日発表の今期(13年11月期)第2四半期累計(12年12月〜13年5月)連結業績は、前年同期比0.3%減収、同24.1%営業減益、同18.6%経常減益、同0.8%最終減益だった。ただし7月5日に売上高の減額修正と利益の増額修正を発表しており、減益幅は期初計画に比べて縮小した。
化成品事業でプリント配線板・電子部品関連の表面処理薬品が低調だったため売上高を減額修正したが、ジェネリック医薬品市場の拡大を背景として医薬品事業では主力の外皮用剤、医薬品原料事業でも抗不整脈用剤原料などが好調に推移した。利益面では輸入原料価格の上昇がマイナス要因だったが、生産性向上などのコスト低減効果で吸収したようだ。
通期の見通しについては、輸入原料価格の高騰など不透明要素が多いとして前回予想を据え置き、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が48.3%、営業利益が53.2%、経常利益が56.9%、純利益が57.2%と概ね順調な水準である。ジェネリック医薬品・原料関連は好調であり、化成品事業も期後半の景気回復メリットが期待される。
株価の動きを見ると、6月14日の178円まで調整したが、180円近辺で下値固めが完了して水準を切り上げた。第2四半期累計の利益増額修正も好感して7月8日には210円まで急伸する場面があった。足元も概ね200円近辺で推移している。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月23日の終値201円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、13週移動平均線および26週移動平均線近辺まで急反発した。指標面の割安感が強いだけに、これを突破すれば出直り展開に弾みがついて4月の高値241円が視野に入るだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】第一実業の「2段上げ」が近い、設備投資関連、PER7倍台と割安
機械専門商社の第一実業<8059>(東1)の株価は6月29日に「25日線」を抜いて以降、頑強にモミ合っている。2段上げが近かそうだ。指標面に割安感があり、アベノミクス成長戦略第2弾で想定される企業設備投資減税関連も支援材料だろう。
機械の専門商社でプラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業などの分野に展開し、5月10日に新経営計画「AIM2015」を発表した。グローバルビジネスの積極展開などにより、最終年度の16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げている。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては受注高が1350億円(前期比7.4%増)、売上高が1300億円(同1.4%増)、営業利益が46億円(同0.2%増)、経常利益が48億円(同2.5%減)、純利益が30億円(同1.7%減)としている。
プラント・エネルギー関連が減収となり、IT・デジタル機器関連も不透明感が強い。ただし海外を中心に自動車関連が好調な見込みである。前期に計上したタイ現地法人増資に伴う負ののれん益は一巡するが、円安メリットや期後半の景気回復メリットが期待されるだろう。なお7月31日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、6月14日と17日の年初来安値381円をボトムとして反発し、足元では430円〜440円近辺まで水準を切り上げている。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月23日の終値437円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円73銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS545円78銭で算出)は0.8倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して水準を切り上げている。また週足チャートで見ると一旦割り込んだ52週移動平均線を回復した。指標面に割安感があり、きっかけ次第で出直りの動きに弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
機械の専門商社でプラント・エネルギー事業、エレクトロニクス事業、産業機械事業などの分野に展開し、5月10日に新経営計画「AIM2015」を発表した。グローバルビジネスの積極展開などにより、最終年度の16年3月期の売上高1550億円、営業利益57億円、経常利益59億円、純利益37億円を目標値として掲げている。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては受注高が1350億円(前期比7.4%増)、売上高が1300億円(同1.4%増)、営業利益が46億円(同0.2%増)、経常利益が48億円(同2.5%減)、純利益が30億円(同1.7%減)としている。
プラント・エネルギー関連が減収となり、IT・デジタル機器関連も不透明感が強い。ただし海外を中心に自動車関連が好調な見込みである。前期に計上したタイ現地法人増資に伴う負ののれん益は一巡するが、円安メリットや期後半の景気回復メリットが期待されるだろう。なお7月31日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、6月14日と17日の年初来安値381円をボトムとして反発し、足元では430円〜440円近辺まで水準を切り上げている。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月23日の終値437円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円73銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS545円78銭で算出)は0.8倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復して水準を切り上げている。また週足チャートで見ると一旦割り込んだ52週移動平均線を回復した。指標面に割安感があり、きっかけ次第で出直りの動きに弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:20
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
2013年07月23日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東洋建設は6月ボトムから18%上昇水準で出番待ち、公共投資増が追い風
海洋土木工事の東洋建設<1890>(東1)の株価が出直り感を強めている。22日(月)の終値は260円と6月ボトムから18%戻した水準にある。公共投資増加が追い風であり、消費増税実施に向けた追加景気対策観測なども支援材料となりそうだ。
前期の売上構成比は国内土木事業55.3%、国内建築事業29.3%、海外建設事業14.9%、不動産・その他事業0.5%で、国内外での海洋土木工事を主力としている。今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比5.5%増の1350億円、営業利益が同22.9%増の35億円、経常利益が同15.0%増の25億円、純利益が同17.3%増の13億円と、大幅増益見込みだ。
国内では震災復興関連の港湾インフラ工事が高水準であり、海外では前々期に受注したケニアやインドネシアの大型港湾工事も寄与する。震災復興関連や老朽化インフラ補修・更新関連など公共投資の増加が追い風であり、好業績が期待されるだろう。
なお、ケニア共和国モンバサ港コンテナターミナル開発工事に従事していた協力会社の技術職員が強盗に襲われて死亡するという痛ましい事件が起きた(亡くなられた方とご家族の皆様には心より哀悼の意を表します)が、収益への影響は限定的だろう。
株価の動きを見ると、6月27日の年初来安値220円をボトムとして反発し、7月8日には269円まで戻す場面があった。足元では250円〜270円近辺に水準を切り上げている。6月7日の222円と6月27日の220円で下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値260円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円24銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS290円45銭で算出)は0.9倍近辺である。公共投資関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連などテーマ性も豊富であり、出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>東洋建設のMedia−IR企業情報
前期の売上構成比は国内土木事業55.3%、国内建築事業29.3%、海外建設事業14.9%、不動産・その他事業0.5%で、国内外での海洋土木工事を主力としている。今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比5.5%増の1350億円、営業利益が同22.9%増の35億円、経常利益が同15.0%増の25億円、純利益が同17.3%増の13億円と、大幅増益見込みだ。
国内では震災復興関連の港湾インフラ工事が高水準であり、海外では前々期に受注したケニアやインドネシアの大型港湾工事も寄与する。震災復興関連や老朽化インフラ補修・更新関連など公共投資の増加が追い風であり、好業績が期待されるだろう。
なお、ケニア共和国モンバサ港コンテナターミナル開発工事に従事していた協力会社の技術職員が強盗に襲われて死亡するという痛ましい事件が起きた(亡くなられた方とご家族の皆様には心より哀悼の意を表します)が、収益への影響は限定的だろう。
株価の動きを見ると、6月27日の年初来安値220円をボトムとして反発し、7月8日には269円まで戻す場面があった。足元では250円〜270円近辺に水準を切り上げている。6月7日の222円と6月27日の220円で下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値260円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS16円24銭で算出)は16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS290円45銭で算出)は0.9倍近辺である。公共投資関連、浮体式洋上風力発電関連、放射性物質(セシウム)除染関連などテーマ性も豊富であり、出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:54
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】テラは『免疫制御性樹状細胞の調整法と用途』に関する独占的実施権を取得、新たな免疫療法の開発を推進、株価動意
バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)の株価が下値を切り上げている。戻り局面のようだ。
東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、がん免疫療法の樹状細胞ワクチン療法など、がん治療技術を医療機関に提供している。治療数に応じた収入が収益柱で、契約医療機関は前期(12年12月期)末時点で29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)である。
iPS細胞を用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資し、がん新薬を中心とした治験支援事業に新規参入するため子会社タイタンを設立するなど、成長に向けた施策を着実に実行している。さらに7月17日には「免疫制御性樹状細胞の調整法およびその用途」に関する独占的実施権を取得したと発表している。がん領域における樹状細胞ワクチン療法に加えて、樹状細胞の働きを活用した新技術により、自己免疫疾患およびアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発を推進するとしている。
今期(13年12月期)の連結業績見通しは、樹状細胞ワクチン療法の症例数増加により売上高が16億84百万円で前期比9.0%増収だが、成長に向けた先行投資負担により営業利益が95百万円で同56.7%減、経常利益が89百万円で同59.2%減、純利益が20百万円で同79.2%減としている。
ただし第1四半期(1月〜3月)は前年同期比4.1%増収、同23.3%営業増益、同29.3%経常増益、同48.1%最終増益だった。樹状細胞ワクチン療法の症例数は約320症例となり、会社設立以降累計で約6650症例となった。契約医療機関における症例数が順調に増加しているため、中期的な成長が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、6月27日の安値1500円をボトムとして急反発した。7月4日には3090円まで戻す場面があり、底打ち確認して出直り感を強めている。足元は2600円〜2800円近辺でモミ合う展開で、7月22日の終値は2702円だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復している。戻り局面の中段保ち合いの形だろう。きっかけ次第で動意付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>テラのMedia−IR企業情報
東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、がん免疫療法の樹状細胞ワクチン療法など、がん治療技術を医療機関に提供している。治療数に応じた収入が収益柱で、契約医療機関は前期(12年12月期)末時点で29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)である。
iPS細胞を用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資し、がん新薬を中心とした治験支援事業に新規参入するため子会社タイタンを設立するなど、成長に向けた施策を着実に実行している。さらに7月17日には「免疫制御性樹状細胞の調整法およびその用途」に関する独占的実施権を取得したと発表している。がん領域における樹状細胞ワクチン療法に加えて、樹状細胞の働きを活用した新技術により、自己免疫疾患およびアレルギー疾患に対する新たな免疫療法の開発を推進するとしている。
今期(13年12月期)の連結業績見通しは、樹状細胞ワクチン療法の症例数増加により売上高が16億84百万円で前期比9.0%増収だが、成長に向けた先行投資負担により営業利益が95百万円で同56.7%減、経常利益が89百万円で同59.2%減、純利益が20百万円で同79.2%減としている。
ただし第1四半期(1月〜3月)は前年同期比4.1%増収、同23.3%営業増益、同29.3%経常増益、同48.1%最終増益だった。樹状細胞ワクチン療法の症例数は約320症例となり、会社設立以降累計で約6650症例となった。契約医療機関における症例数が順調に増加しているため、中期的な成長が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、6月27日の安値1500円をボトムとして急反発した。7月4日には3090円まで戻す場面があり、底打ち確認して出直り感を強めている。足元は2600円〜2800円近辺でモミ合う展開で、7月22日の終値は2702円だが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復している。戻り局面の中段保ち合いの形だろう。きっかけ次第で動意付きそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】朝日ラバーのモミ合い1ヶ月継続、低PBRと今期84%増益を見直しへ
車載照明用ゴム製品が主力の朝日ラバー<5162>(JQS)の株価は280円台で堅調に推移している。「終値」でみれば280円台がほぼ1ヶ月継続している。低PBRや今期(14年3月期)好業績見通しを支援材料として5月の高値(320円)を試す可能性があるだろう。
自動車向けなどの工業用ゴム製品を主力として、スポーツ用ゴム製品(卓球ラケット用ラバー)や、医療・衛生用ゴム製品(点滴輸液バッグ用ゴム栓)にも展開している。シリコーンゴムをベースにした製品開発に強みを持ち、車載用の小型電球の光源カラーキャップ(ASA COLOR LAMPCAP)や、車載用のLED照明の光源カラーキャップ(ASA COLOR LED)などを主力製品としている。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.7%増の53億円、営業利益が同84.5%増の2億50百万円、経常利益が同39.8%増の1億95百万円、純利益が同43.3%増の1億10百万円としている。
主力の車載用は米国自動車市場の好調、円安に伴う日系自動車メーカーの生産台数増加などで好調が予想される。前期低調だったスポーツ用や医療用も、顧客側での在庫調整の影響が一巡する見込みだ。円安メリットも寄与して営業損益の大幅な改善が期待されるだろう。なお8月9日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、5月14日に年初来高値320円を付けた後は、6月25日に272円、6月28日に275円まで調整する場面があったが、概ね280円〜300円近辺の狭いレンジでのボックス展開となっている。
7月22日の終値290円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円19銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS652円12銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、足元では13週移動平均線と26週移動平均線を回復してきた。動意のタイミングが接近しているようだ。指標面の低PBRや今期好業績見通しを支援材料として5月の高値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>朝日ラバーのMedia−IR企業情報
自動車向けなどの工業用ゴム製品を主力として、スポーツ用ゴム製品(卓球ラケット用ラバー)や、医療・衛生用ゴム製品(点滴輸液バッグ用ゴム栓)にも展開している。シリコーンゴムをベースにした製品開発に強みを持ち、車載用の小型電球の光源カラーキャップ(ASA COLOR LAMPCAP)や、車載用のLED照明の光源カラーキャップ(ASA COLOR LED)などを主力製品としている。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.7%増の53億円、営業利益が同84.5%増の2億50百万円、経常利益が同39.8%増の1億95百万円、純利益が同43.3%増の1億10百万円としている。
主力の車載用は米国自動車市場の好調、円安に伴う日系自動車メーカーの生産台数増加などで好調が予想される。前期低調だったスポーツ用や医療用も、顧客側での在庫調整の影響が一巡する見込みだ。円安メリットも寄与して営業損益の大幅な改善が期待されるだろう。なお8月9日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、5月14日に年初来高値320円を付けた後は、6月25日に272円、6月28日に275円まで調整する場面があったが、概ね280円〜300円近辺の狭いレンジでのボックス展開となっている。
7月22日の終値290円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円19銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS652円12銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、足元では13週移動平均線と26週移動平均線を回復してきた。動意のタイミングが接近しているようだ。指標面の低PBRや今期好業績見通しを支援材料として5月の高値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:34
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ヤーマンは『2段上げ』の場面が接近、14年4月期は2ケタの増収増益で1500円へ
家庭用美容・健康機器のヤーマン<6630>(東1)の株価は25日線突破後の値固め順調で2段上げが近かそうだ。
脱毛器や痩身器具など家庭用の美容・健康機器事業、および化粧品事業を展開し、大手家電量販店との直接取引きやブランド戦略を強化している。7月5日には「スマート家電グランプリ2013summer」理美容家電部門で、当社の「no!no!HAIR DX」「プラチナホワイトトルネードローラーEMS」「フェイササイズPlus」が金賞を受賞したと発表している。
今期(14年4月期)連結業績見通しについては、売上高が前期比16.1%増の225億50百万円、営業利益が同29.5%増の9億円、経常利益が同56.9%増の8億10百万円、純利益が同51.6%増の4億60百万円としている。取引形態変更に伴う出荷減少の影響などが前期に一巡したことに加えて、ブランドイメージ向上に向けた取組強化や、新製品投入の効果などで収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月7日の安値1100円をボトムとして反発し、7月3日には1330円まで戻す場面があった。足元は1250円〜1300円近辺での短期モミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値1280円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円84銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1138円92銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると52週移動平均線を回復して反発の動きを強めている。4月15日の年初来高値1980円から大幅調整したが、出直り展開が期待されるだろう。1段上げ(230円)と同じ値幅をとれば1500円程度が目標となるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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脱毛器や痩身器具など家庭用の美容・健康機器事業、および化粧品事業を展開し、大手家電量販店との直接取引きやブランド戦略を強化している。7月5日には「スマート家電グランプリ2013summer」理美容家電部門で、当社の「no!no!HAIR DX」「プラチナホワイトトルネードローラーEMS」「フェイササイズPlus」が金賞を受賞したと発表している。
今期(14年4月期)連結業績見通しについては、売上高が前期比16.1%増の225億50百万円、営業利益が同29.5%増の9億円、経常利益が同56.9%増の8億10百万円、純利益が同51.6%増の4億60百万円としている。取引形態変更に伴う出荷減少の影響などが前期に一巡したことに加えて、ブランドイメージ向上に向けた取組強化や、新製品投入の効果などで収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月7日の安値1100円をボトムとして反発し、7月3日には1330円まで戻す場面があった。足元は1250円〜1300円近辺での短期モミ合い展開だが、徐々に下値を切り上げている。下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値1280円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS78円84銭で算出)は16〜17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間36円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1138円92銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると52週移動平均線を回復して反発の動きを強めている。4月15日の年初来高値1980円から大幅調整したが、出直り展開が期待されるだろう。1段上げ(230円)と同じ値幅をとれば1500円程度が目標となるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】神鋼商事は下値切り上げ200円に接近、中期経営計画の売上1兆円、経常利益90億円を評価
鉄鋼・非鉄金属関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価が出直り感を強めている。6月の170円をボトムに下値を切上げ22日は2円高の194円と200円に接近している。5月の高値(223円)を試す可能性もあるだろう。
鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶材などの分野に展開する商社である。6月14日に発表した中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、経営数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。メキシコでの販売会社立ち上げ、中国での自動車向け部品加工会社の収益化、アセアン・インド域内での三国間取引拡大など、グローバルビジネスを加速させる方針だ。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比13.0%増の8700億円、営業利益が同10.0%増の60億円、経常利益が同4.9%増の51億円、純利益が同59.5%増の30億円としている。景気回復や円安メリットで機械・情報関連の好調が予想され、前期は低調だった鉄鋼や鉄鋼原料などの需要増加も期待されるだろう。純利益については前期に計上した過年度法人税の影響一巡も寄与する。
株価の動きを見ると、6月7日の安値166円から反発して水準を切り上げた。7月8日には198円まで戻す場面があった。足元は190円台でモミ合う展開だが、下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値194円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS335円84銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を回復している。指標面には割安感があり、動意のタイミングが接近しているようだ。5月の高値223円を試す可能性もあるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>神鋼商事のMedia−IR企業情報
鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶材などの分野に展開する商社である。6月14日に発表した中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、経営数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。メキシコでの販売会社立ち上げ、中国での自動車向け部品加工会社の収益化、アセアン・インド域内での三国間取引拡大など、グローバルビジネスを加速させる方針だ。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比13.0%増の8700億円、営業利益が同10.0%増の60億円、経常利益が同4.9%増の51億円、純利益が同59.5%増の30億円としている。景気回復や円安メリットで機械・情報関連の好調が予想され、前期は低調だった鉄鋼や鉄鋼原料などの需要増加も期待されるだろう。純利益については前期に計上した過年度法人税の影響一巡も寄与する。
株価の動きを見ると、6月7日の安値166円から反発して水準を切り上げた。7月8日には198円まで戻す場面があった。足元は190円台でモミ合う展開だが、下値固めが完了して出直り態勢だろう。
7月22日の終値194円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS335円84銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線を回復している。指標面には割安感があり、動意のタイミングが接近しているようだ。5月の高値223円を試す可能性もあるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>神鋼商事のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:05
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2013年07月22日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】大和小田急建設は26週線まで戻し上値窺う、今期営業利益2.2倍、耐震工事好調
中堅ゼネコンの大和小田急建設<1834>(東1)の株価は週足チャートが26週線まで戻し上値を窺う展開となっている。公共投資や耐震工事の増加が支援材料だろう。
今期(14年3月期)の業績見通しについては6月1日付で連結子会社を吸収合併したため非連結決算となり、売上高が623億円(前期の連結に比べて1.7%減)、営業利益が5億80百万円(同2.2倍)、経常利益が4億90百万円(同2.1倍)、純利益が2億円(前期連結は1億98百万円の赤字)としている。
主要株主である大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>関連の案件に加えて、社会インフラ補修や建物耐震化など公共工事の受注増加、前期悪化した工事採算の改善、さらに前期計上した棚卸資産評価損などの特殊要因一巡なども寄与して収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月27日の187円をボトムとして反発し、足元では200円〜210円近辺に水準を切り上げている。6月17日と6月27日の187円で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
7月19日の終値202円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期連結ベースの実績BPS527円14銭で算出)は0.4倍近辺である。今期の収益改善や指標面の低PBRに見直し余地があり、公共投資や耐震補強工事の増加を支援材料に出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>大和小田急建設のMedia−IR企業情報
今期(14年3月期)の業績見通しについては6月1日付で連結子会社を吸収合併したため非連結決算となり、売上高が623億円(前期の連結に比べて1.7%減)、営業利益が5億80百万円(同2.2倍)、経常利益が4億90百万円(同2.1倍)、純利益が2億円(前期連結は1億98百万円の赤字)としている。
主要株主である大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>関連の案件に加えて、社会インフラ補修や建物耐震化など公共工事の受注増加、前期悪化した工事採算の改善、さらに前期計上した棚卸資産評価損などの特殊要因一巡なども寄与して収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月27日の187円をボトムとして反発し、足元では200円〜210円近辺に水準を切り上げている。6月17日と6月27日の187円で下値固めが完了して出直り態勢のようだ。
7月19日の終値202円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は21〜22倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.5%近辺、実績PBR(前期連結ベースの実績BPS527円14銭で算出)は0.4倍近辺である。今期の収益改善や指標面の低PBRに見直し余地があり、公共投資や耐震補強工事の増加を支援材料に出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:58
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インフォーメーションクリエーティブは第2Qの好進捗受け8月9日発表の第3Qに期待、株価モミ合い放れ上伸
ソフトウェア開発やシステム運用のインフォーメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価が720円前後のモミ合いを放れ750円台へ水準を切り上げている。
ソフトウェア・ソリューション、ネットワーク・ソリューション、運用サービス・ソリューション、クラウド・ソリューション、システム・インテグレーション、プロダクト・ソリューションなど、情報サービス分野におけるトータル・ソリューション事業を展開している。顧客別には、日立システムズや日立ソリューションズなど日立グループ向けが全体の約6割を占めている。
今期(13年9月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.2%増の62億56百万円、営業利益が同8.7%増の3億52百万円、経常利益が同4.9%増の3億71百万円、純利益が同18.2%増の1億96百万円としている。クラウドサービス関連や車載用組込ソフトウェア関連を中心に受注が好調であり、稼働率上昇効果も寄与して増収増益見込みだ。
通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月・第2Q)の進捗率は売上高が51.1%、営業利益が50.0%、経常利益が52.6%、純利益が58.2%と概ね順調な水準である。なお8月9日に第3四半期累計(12年10月〜13年6月・第3Q)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、7月19日に757円まで上伸し、720円〜740円近辺の短期モミ合いレンジから上放れの動きを強めている。下値固めが完了して出直り態勢のようだ。7月19日の終値757円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS51円41銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS759円54銭で算出)は1.0倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に続き、抵抗線だった75日移動平均線を回復して上伸した。週足チャートで見ても13週移動平均線を回復して出直り態勢のようだ。5月の高値801円を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
ソフトウェア・ソリューション、ネットワーク・ソリューション、運用サービス・ソリューション、クラウド・ソリューション、システム・インテグレーション、プロダクト・ソリューションなど、情報サービス分野におけるトータル・ソリューション事業を展開している。顧客別には、日立システムズや日立ソリューションズなど日立グループ向けが全体の約6割を占めている。
今期(13年9月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.2%増の62億56百万円、営業利益が同8.7%増の3億52百万円、経常利益が同4.9%増の3億71百万円、純利益が同18.2%増の1億96百万円としている。クラウドサービス関連や車載用組込ソフトウェア関連を中心に受注が好調であり、稼働率上昇効果も寄与して増収増益見込みだ。
通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月・第2Q)の進捗率は売上高が51.1%、営業利益が50.0%、経常利益が52.6%、純利益が58.2%と概ね順調な水準である。なお8月9日に第3四半期累計(12年10月〜13年6月・第3Q)の業績発表を予定している。
株価の動きを見ると、7月19日に757円まで上伸し、720円〜740円近辺の短期モミ合いレンジから上放れの動きを強めている。下値固めが完了して出直り態勢のようだ。7月19日の終値757円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS51円41銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS759円54銭で算出)は1.0倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線に続き、抵抗線だった75日移動平均線を回復して上伸した。週足チャートで見ても13週移動平均線を回復して出直り態勢のようだ。5月の高値801円を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】エスプールは25日線を支持ラインに下値切り上げ、今11月期営業益65%増益、ネット通販市場拡大で
人材サービスのエスプール<2471>(JQS)の株価はやや乱高下しながらも『25日線』をサポートとして下値を切上げる。
ビジネスソリューション事業(ロジスティクス関連やセールスプロモーション関連のアウトソーシング受託)、人材ソリューション事業(コールセンター業務や携帯電話販売支援業務などの人材派遣サービス)を展開している。成長分野への集中投資、拠点拡充、高付加価値サービス拡大などを積極推進し、4月にはマーチャンダイジングサービスも開始した。既存事業とのシナジー効果が期待される。
今期(13年11月期)連結業績見通しについては売上高が前期比6.5%増の52億62百万円、営業利益が同65.8%増の80百万円、経常利益が同2.2倍の66百万円、純利益が50百万円(前期は30百万円の赤字)としている。ネット通販市場の拡大を追い風として、ビジネスソリューション事業のロジスティクス関連(発送代行サービスやセンター運営代行サービス)の受注が拡大し、増収効果や高付加価値サービス拡大効果などで営業損益も改善する見込みだ。
7月4日発表の第2四半期累計(12年12月〜13年5月)は、前年同期比1.9%増収、同2.5倍営業増益、同3.0倍経常増益、同7.9倍最終増益で期初計画を上回った。障がい者雇用支援サービスが展開する農園の企業参画が想定以上のペースだったことに加えて、ロジスティクス関連の発送代行サービス第2センター(茨城県つくば市)の開設が下期にずれ込み、開設費用計上もずれ込んだ。このため通期見通しを据え置いたが、上振れの可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、6月中旬に動意付いて6月24日の年初来高値506円まで急騰した。その後300円台前半まで急反落したが、第2四半期累計業績発表翌日の7月5日には490円まで上伸した。第2四半期累計の上振れを好感した動きだろう。その後350円近辺まで調整したが、足元では370円台に戻して下値を着実に切り上げている。
7月19日の終値375円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円47銭で算出)は19〜20倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS55円18銭で算出)は6.8倍近辺である。週足チャート見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を継続しているようだ。好業績見通しを評価して6月の高値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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ビジネスソリューション事業(ロジスティクス関連やセールスプロモーション関連のアウトソーシング受託)、人材ソリューション事業(コールセンター業務や携帯電話販売支援業務などの人材派遣サービス)を展開している。成長分野への集中投資、拠点拡充、高付加価値サービス拡大などを積極推進し、4月にはマーチャンダイジングサービスも開始した。既存事業とのシナジー効果が期待される。
今期(13年11月期)連結業績見通しについては売上高が前期比6.5%増の52億62百万円、営業利益が同65.8%増の80百万円、経常利益が同2.2倍の66百万円、純利益が50百万円(前期は30百万円の赤字)としている。ネット通販市場の拡大を追い風として、ビジネスソリューション事業のロジスティクス関連(発送代行サービスやセンター運営代行サービス)の受注が拡大し、増収効果や高付加価値サービス拡大効果などで営業損益も改善する見込みだ。
7月4日発表の第2四半期累計(12年12月〜13年5月)は、前年同期比1.9%増収、同2.5倍営業増益、同3.0倍経常増益、同7.9倍最終増益で期初計画を上回った。障がい者雇用支援サービスが展開する農園の企業参画が想定以上のペースだったことに加えて、ロジスティクス関連の発送代行サービス第2センター(茨城県つくば市)の開設が下期にずれ込み、開設費用計上もずれ込んだ。このため通期見通しを据え置いたが、上振れの可能性があるだろう。
株価の動きを見ると、6月中旬に動意付いて6月24日の年初来高値506円まで急騰した。その後300円台前半まで急反落したが、第2四半期累計業績発表翌日の7月5日には490円まで上伸した。第2四半期累計の上振れを好感した動きだろう。その後350円近辺まで調整したが、足元では370円台に戻して下値を着実に切り上げている。
7月19日の終値375円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS19円47銭で算出)は19〜20倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS55円18銭で算出)は6.8倍近辺である。週足チャート見ると、13週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。強基調を継続しているようだ。好業績見通しを評価して6月の高値を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:37
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】プラマテルズは400円台が固まり高値目指す展開へ、景気回復を追い風として高付加価値商材が好調に推移
合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価は、「終値」において7月3日に400円台へ乗せたあと大台を一度も割り込むことなく頑強にモミ合っている。4月の高値を試す展開となるだろう。
双日<2768>グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社で、エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力としている。需要先を業種別に見るとOA・事務機器、家電・電子部品を中心として、建材、医療、自動車向けなど幅広い。高付加価値商材の拡販とともにアジア市場への展開を加速しており、12年7月のタイ、13年5月のインドに続いて、8月には台湾に現地法人を設立する予定だ。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.3%増の580億円、営業利益が同6.4%増の8億70百万円、経常利益が同7.2%増の8億40百万円、純利益が同14.2%増の4億80百万円としている。景気回復も追い風として、エンジニアリング系樹脂の高付加価値商材が好調に推移する見込みだ。前期低調だった家電製品や事務機器向けスチレン系樹脂の回復も期待される。
株価の動きを見ると、6月7日の安値366円をボトムとして反発し、足元では400円台に水準を切り上げている。7月9日には413円まで上伸する場面があった。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月19日の終値400円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS795円07銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると一旦割り込んだ26週移動平均線を回復し、強基調に回帰する動きのようだ。指標面の割安感が強いだけに、4月の高値441円を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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双日<2768>グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社で、エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力としている。需要先を業種別に見るとOA・事務機器、家電・電子部品を中心として、建材、医療、自動車向けなど幅広い。高付加価値商材の拡販とともにアジア市場への展開を加速しており、12年7月のタイ、13年5月のインドに続いて、8月には台湾に現地法人を設立する予定だ。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.3%増の580億円、営業利益が同6.4%増の8億70百万円、経常利益が同7.2%増の8億40百万円、純利益が同14.2%増の4億80百万円としている。景気回復も追い風として、エンジニアリング系樹脂の高付加価値商材が好調に推移する見込みだ。前期低調だった家電製品や事務機器向けスチレン系樹脂の回復も期待される。
株価の動きを見ると、6月7日の安値366円をボトムとして反発し、足元では400円台に水準を切り上げている。7月9日には413円まで上伸する場面があった。調整が一巡して出直り態勢だろう。
7月19日の終値400円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS56円15銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS795円07銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると一旦割り込んだ26週移動平均線を回復し、強基調に回帰する動きのようだ。指標面の割安感が強いだけに、4月の高値441円を試す可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:30
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】毎日コムネットは大きい陽線で底離れ、14年5月期も増収増益で増配へ
学生専用マンション向け土地・建物サブリース事業の毎日コムネット<8908>(JQS)の株価は7月第1週に週足で大きい陽線となって底離れした。その後のモミ合い経過良好で再上昇が近そうである。中期成長力を評価して5月の高値785円へ挑戦となろう。
首都圏での不動産ソリューション事業(不動産開発部門と賃貸・管理業務の学生マンション部門)を主力に、学生生活支援事業(課外活動支援部門と人材ソリューション部門)も展開し、大学との連携による学生寮の開発や、学生マンションを建設して投資家へ販売した後にサブリースで運営を受託する開発も強化している。大学生の首都圏進学志向や女子大生比率の上昇などを背景として、居住場所に安全性・快適性・利便性を求めるニーズは一段と高まっているため、中期的に収益拡大が期待される。
7月11日発表の前期(13年5月期)連結業績は、前々期比0.9%減収だったが、同26.6%営業増益、同32.4%経常増益、同26.9%最終増益だった。開発部門で予定していた物件の売却が今期にズレ込んだため微減収だが、自社保有物件、サブリース物件ともに開発は順調である。管理受託を含めた期末総管理戸数は180棟7463戸で同1.9%増加した。また学生マンション部門の4月時点の入居率は8年連続で100.0%となっている。配当は同3円増配の年間15円(期末一括)とした。
今期(14年5月期)の見通しは売上高が前期比5.5%増の99億円、営業利益が同2.6%増の8億58百万円、経常利益が同7.1%増の8億20百万円、純利益が同10.1%増の4億80百万円としている。前期に人材ソリューション部門の営業機能を持分法適用関連会社ワークス・ジャパンへ全面移管したことが減収要因となるが、景気動向の影響を比較的受けにくい学生マンション部門が好調に推移して全体収益を牽引する見込みだ。配当は同1円増配の年間16円(期末一括)の予定としている。
株価の動きを見ると、6月7日に512円まで調整する場面があったが、すぐに反発して6月は概ね550円〜580円、7月は概ね600円近辺と徐々に水準を切り上げている。足元は600円近辺でモミ合う展開だが、調整が一巡して出直りのタイミングが接近しているようだ。
7月19日の終値598円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円33銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS528円70銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを強めている。今期好業績見通しであり、きっかけ次第で出直りの動きを強めそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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首都圏での不動産ソリューション事業(不動産開発部門と賃貸・管理業務の学生マンション部門)を主力に、学生生活支援事業(課外活動支援部門と人材ソリューション部門)も展開し、大学との連携による学生寮の開発や、学生マンションを建設して投資家へ販売した後にサブリースで運営を受託する開発も強化している。大学生の首都圏進学志向や女子大生比率の上昇などを背景として、居住場所に安全性・快適性・利便性を求めるニーズは一段と高まっているため、中期的に収益拡大が期待される。
7月11日発表の前期(13年5月期)連結業績は、前々期比0.9%減収だったが、同26.6%営業増益、同32.4%経常増益、同26.9%最終増益だった。開発部門で予定していた物件の売却が今期にズレ込んだため微減収だが、自社保有物件、サブリース物件ともに開発は順調である。管理受託を含めた期末総管理戸数は180棟7463戸で同1.9%増加した。また学生マンション部門の4月時点の入居率は8年連続で100.0%となっている。配当は同3円増配の年間15円(期末一括)とした。
今期(14年5月期)の見通しは売上高が前期比5.5%増の99億円、営業利益が同2.6%増の8億58百万円、経常利益が同7.1%増の8億20百万円、純利益が同10.1%増の4億80百万円としている。前期に人材ソリューション部門の営業機能を持分法適用関連会社ワークス・ジャパンへ全面移管したことが減収要因となるが、景気動向の影響を比較的受けにくい学生マンション部門が好調に推移して全体収益を牽引する見込みだ。配当は同1円増配の年間16円(期末一括)の予定としている。
株価の動きを見ると、6月7日に512円まで調整する場面があったが、すぐに反発して6月は概ね550円〜580円、7月は概ね600円近辺と徐々に水準を切り上げている。足元は600円近辺でモミ合う展開だが、調整が一巡して出直りのタイミングが接近しているようだ。
7月19日の終値598円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円33銭で算出)は11〜12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は2.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS528円70銭で算出)は1.1倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると26週移動平均線を回復する動きを強めている。今期好業績見通しであり、きっかけ次第で出直りの動きを強めそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:05
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【アナリスト水田雅展の相場展望】日経平均株価1万5000円台試す展開、目先利益確定売りでも上昇第2波の流れは不変
■相場展望(22日〜26日)
来週(7月22日〜26日)の株式市場は、日経平均株価1万5000円台を試す展開を想定する。21日投開票の参院選の結果に対する反応が焦点となり、目先的には好材料出尽くしで利益確定売りとの見方もあるようだが、基本的にはアベノミクス相場上昇第2波の流れは不変だろう。
前週は15日の中国第2四半期(4〜6月期)GDP、16日の東証と大証の現物市場の統合、17日と18日のバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言という重要イベントを波乱なく通過したものの、週末19日に「参院選後は好材料出尽くし売り」との見方が広がったこともあり、先物の売り仕掛け的な動きに反応して急落したが、参院選直前に一旦調整したことで結果的には参院選後の買いが入りやすくなった形だろう。
さらに、19日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価が小幅に下落したものの底堅い動きだったこと、CME日経225先物(円建て)が大証終値比170円高の1万4820円で終了したこと、外国為替市場でドル・円相場が1ドル=100円60銭近辺とやや円安方向で終了したことが支援材料となる。
また19日〜20日のG20財務相・中央銀行総裁会議では、中国の「影の銀行」問題に関しての議論はなかったようだが、米国の量的緩和策縮小に伴う新興国からのマネー流出や金融市場の混乱を避けるため、各国が意思疎通を深めることを確認したようだ。この結果は、特に当面の波乱要因とはならないだろう。したがって参院選通過後の週初22日は、参院選がどんでん返しの結果にならなければ買い優勢のスタートが想定される。
参院選後は「国会の衆参ねじれが解消」した安定政権で、アベノミクス成長戦略が迅速に実行されるとの期待感を強めている。さらにTPP(環太平洋経済連携協定)の交渉進展、今秋発表予定のアベノミクス成長戦略第2弾、参院選後に先送りとなった法人税実効税率引き下げ、労働規制緩和、農業規制緩和などの議論に対する期待感も高まるだろう。
来週後半から本格化する日本の主要企業の第1四半期(4〜6月期)業績発表への期待感も高まりそうだ。第1四半期終了時点では通期(14年3月期)見通しを増額修正する企業は少ないと考えられるが、多くの企業の想定為替レートよりも円安水準で推移していることや、消費マインドが改善していることなどを考慮すれば輸出企業を中心に通期増額の可能性は高い。業績発表時のコメントなどで通期増額の感触が得られるかどうかが焦点だろう。
目先的には利益確定売りが出ても、安定政権確認後には長期資金が入りやすくなるとの見方もあり、基本的にはアベノミクス相場上昇第2波の流れは不変だろう。米国株が上値追いの展開となれば一段の支援材料となりそうだ。
その他の注目材料としては22日の米6月シカゴ連銀全米活動指数、米6月中古住宅販売、23日の米5月住宅価格指数、24日の日本6月貿易統計、中国7月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏7月総合・製造業・サービス業PMI速報値、米6月新築一戸建て住宅販売、米7月製造業PMI速報値、25日の日本6月企業向けサービス価格指数、独7月IFO業況指数、英第2四半期GDP速報値、米6月耐久財受注、26日の日本6月全国・7月東京都区部消費者物価指数などがあるだろう。
その後は7月30日〜31日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、31日の米第2四半期GDP速報値、7月31日〜8月1日の英中銀金融政策委員会、8月1日のECB(欧州中央銀行)理事会とドラギ総裁の記者会見、2日の米7月雇用統計、7日〜8日の日銀金融政策決定会合、12日の日本4〜6月期GDP1次速報値などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
来週(7月22日〜26日)の株式市場は、日経平均株価1万5000円台を試す展開を想定する。21日投開票の参院選の結果に対する反応が焦点となり、目先的には好材料出尽くしで利益確定売りとの見方もあるようだが、基本的にはアベノミクス相場上昇第2波の流れは不変だろう。
前週は15日の中国第2四半期(4〜6月期)GDP、16日の東証と大証の現物市場の統合、17日と18日のバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言という重要イベントを波乱なく通過したものの、週末19日に「参院選後は好材料出尽くし売り」との見方が広がったこともあり、先物の売り仕掛け的な動きに反応して急落したが、参院選直前に一旦調整したことで結果的には参院選後の買いが入りやすくなった形だろう。
さらに、19日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価が小幅に下落したものの底堅い動きだったこと、CME日経225先物(円建て)が大証終値比170円高の1万4820円で終了したこと、外国為替市場でドル・円相場が1ドル=100円60銭近辺とやや円安方向で終了したことが支援材料となる。
また19日〜20日のG20財務相・中央銀行総裁会議では、中国の「影の銀行」問題に関しての議論はなかったようだが、米国の量的緩和策縮小に伴う新興国からのマネー流出や金融市場の混乱を避けるため、各国が意思疎通を深めることを確認したようだ。この結果は、特に当面の波乱要因とはならないだろう。したがって参院選通過後の週初22日は、参院選がどんでん返しの結果にならなければ買い優勢のスタートが想定される。
参院選後は「国会の衆参ねじれが解消」した安定政権で、アベノミクス成長戦略が迅速に実行されるとの期待感を強めている。さらにTPP(環太平洋経済連携協定)の交渉進展、今秋発表予定のアベノミクス成長戦略第2弾、参院選後に先送りとなった法人税実効税率引き下げ、労働規制緩和、農業規制緩和などの議論に対する期待感も高まるだろう。
来週後半から本格化する日本の主要企業の第1四半期(4〜6月期)業績発表への期待感も高まりそうだ。第1四半期終了時点では通期(14年3月期)見通しを増額修正する企業は少ないと考えられるが、多くの企業の想定為替レートよりも円安水準で推移していることや、消費マインドが改善していることなどを考慮すれば輸出企業を中心に通期増額の可能性は高い。業績発表時のコメントなどで通期増額の感触が得られるかどうかが焦点だろう。
目先的には利益確定売りが出ても、安定政権確認後には長期資金が入りやすくなるとの見方もあり、基本的にはアベノミクス相場上昇第2波の流れは不変だろう。米国株が上値追いの展開となれば一段の支援材料となりそうだ。
その他の注目材料としては22日の米6月シカゴ連銀全米活動指数、米6月中古住宅販売、23日の米5月住宅価格指数、24日の日本6月貿易統計、中国7月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏7月総合・製造業・サービス業PMI速報値、米6月新築一戸建て住宅販売、米7月製造業PMI速報値、25日の日本6月企業向けサービス価格指数、独7月IFO業況指数、英第2四半期GDP速報値、米6月耐久財受注、26日の日本6月全国・7月東京都区部消費者物価指数などがあるだろう。
その後は7月30日〜31日の米FOMC(連邦公開市場委員会)、31日の米第2四半期GDP速報値、7月31日〜8月1日の英中銀金融政策委員会、8月1日のECB(欧州中央銀行)理事会とドラギ総裁の記者会見、2日の米7月雇用統計、7日〜8日の日銀金融政策決定会合、12日の日本4〜6月期GDP1次速報値などが予定されている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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2013年07月19日
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】インテリジェントウェイブの再騰近い、25日線上抜いた後の動き良好、四半期ベースで業績回復顕著
システム開発のインテリジェントウェイブ<4847>(JQS)の株価が出直り感を強めている。25日線を上抜いたあと値を固めており再騰が近そうだ。8月7日に前期(13年6月期)業績発表を予定している。今期(14年6月期)の収益改善に対する期待感が支援材料だろう。
クレジットカード会社、ネット銀行、証券会社などのシステム開発受託を主力として、カードビジネス・フロント業務、システムソリューション業務、セキュリティシステム業務、その他業務(パッケージ製品販売など)を展開している。親会社の大日本印刷<7912>との連携も強化して業容を拡大している。
前期連結業績は、クレジットカードのオンライン決済に係るシステム開発の大型案件が不採算化したため、営業利益、経常利益、純利益は赤字のようだ。ただし不採算案件の検収が完了し、四半期ベースで見ると第3四半期(13年1月〜3月)は営業黒字化している。このため今期(14年6月期)は、クレジットカード業界や金融業界のシステム更新需要、ネット通販・電子決済関連の好調な受注、不採算案件の一巡で大幅な収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月27日の2万1900円をボトムとして反発し、足元では3万円近辺まで水準を切り上げている。7月17日には5月29日の3万1400円以来となる3万650円まで戻した。調整が一巡して出直り感を強めている。
7月18日の終値2万8300円を指標面で見ると、前期推定配当利回り(会社予想の年間500円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS1万8679円92銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸した。強基調に回帰した形だろう。今期の収益改善期待で5月13日の年初来高値3万7500円も視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
クレジットカード会社、ネット銀行、証券会社などのシステム開発受託を主力として、カードビジネス・フロント業務、システムソリューション業務、セキュリティシステム業務、その他業務(パッケージ製品販売など)を展開している。親会社の大日本印刷<7912>との連携も強化して業容を拡大している。
前期連結業績は、クレジットカードのオンライン決済に係るシステム開発の大型案件が不採算化したため、営業利益、経常利益、純利益は赤字のようだ。ただし不採算案件の検収が完了し、四半期ベースで見ると第3四半期(13年1月〜3月)は営業黒字化している。このため今期(14年6月期)は、クレジットカード業界や金融業界のシステム更新需要、ネット通販・電子決済関連の好調な受注、不採算案件の一巡で大幅な収益改善が期待される。
株価の動きを見ると、6月27日の2万1900円をボトムとして反発し、足元では3万円近辺まで水準を切り上げている。7月17日には5月29日の3万1400円以来となる3万650円まで戻した。調整が一巡して出直り感を強めている。
7月18日の終値2万8300円を指標面で見ると、前期推定配当利回り(会社予想の年間500円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS1万8679円92銭で算出)は1.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸した。強基調に回帰した形だろう。今期の収益改善期待で5月13日の年初来高値3万7500円も視野に入りそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:13
| アナリスト水田雅展の銘柄分析
【アナリスト水田雅展の銘柄分析】東京個別指導学院の株価は200円台でモミ合い煮詰まり上放れ近い、在籍生徒数が増加して営業利益25%増益
東京個別指導学院<4745>(東1)の株価は200〜210円でモミ合い煮詰まり感を強めている。出直りのタイミングが接近しているようだ。
ベネッセコーポレーション<9783>グループで、小中高校生向け個別指導学習塾を展開している。前期(13年2月期)末の教室数は首都圏153教室、関西地区37教室、東海地区7教室、九州地区5教室の合計202教室である。中期計画では17年2月期の売上高163億円以上、営業利益23億円以上を目標として掲げている。
今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比5.6%増の137億47百万円、営業利益が同25.8%増の9億01百万円、経常利益が同25.0%増の9億04百万円、純利益が同38.7%増の4億97百万円としている。
新規開校(6教室)や教室リニューアル、Webマーケティング強化や初のテレビCM実施、iPadを活用した映像学習の全教室導入、教育資金一括贈与に係る贈与税非課税措置に対応した教育資金贈与活用プラン設定などの効果で、在籍生徒数が増加して営業損益が大幅に改善する見込みだ。
7月10日発表の第1四半期(3月〜5月)の業績は、売上高が前年同期比4.0%増の26億38百万円、営業利益が8億26百万円の赤字、経常利益が8億25百万円の赤字、純利益が5億23百万円の赤字だった。夏季など講習会実施時期の売上構成比が高い季節要因や、広告宣伝費の増加などで営業赤字だが、新規入会者数は前年同期比18.3%増、在籍生徒数は同6.5%増と好調であり、通期予想を据え置いている。
株価の動きを見ると、5月31日に180円まで調整する場面があったが、6月中旬以降は概ね200円〜220円近辺でモミ合う展開となっている。下値固めが完了してきっかけ待ちのようだ。
7月18日の終値211円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円16銭で算出)は23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS120円62銭で算出)は1.7倍近辺である。下値固めは完了した形であり、抵抗線となっている75日移動平均線を突破すれば出直り展開に弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>東京個別指導学院のMedia−IR企業情報
ベネッセコーポレーション<9783>グループで、小中高校生向け個別指導学習塾を展開している。前期(13年2月期)末の教室数は首都圏153教室、関西地区37教室、東海地区7教室、九州地区5教室の合計202教室である。中期計画では17年2月期の売上高163億円以上、営業利益23億円以上を目標として掲げている。
今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比5.6%増の137億47百万円、営業利益が同25.8%増の9億01百万円、経常利益が同25.0%増の9億04百万円、純利益が同38.7%増の4億97百万円としている。
新規開校(6教室)や教室リニューアル、Webマーケティング強化や初のテレビCM実施、iPadを活用した映像学習の全教室導入、教育資金一括贈与に係る贈与税非課税措置に対応した教育資金贈与活用プラン設定などの効果で、在籍生徒数が増加して営業損益が大幅に改善する見込みだ。
7月10日発表の第1四半期(3月〜5月)の業績は、売上高が前年同期比4.0%増の26億38百万円、営業利益が8億26百万円の赤字、経常利益が8億25百万円の赤字、純利益が5億23百万円の赤字だった。夏季など講習会実施時期の売上構成比が高い季節要因や、広告宣伝費の増加などで営業赤字だが、新規入会者数は前年同期比18.3%増、在籍生徒数は同6.5%増と好調であり、通期予想を据え置いている。
株価の動きを見ると、5月31日に180円まで調整する場面があったが、6月中旬以降は概ね200円〜220円近辺でモミ合う展開となっている。下値固めが完了してきっかけ待ちのようだ。
7月18日の終値211円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円16銭で算出)は23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS120円62銭で算出)は1.7倍近辺である。下値固めは完了した形であり、抵抗線となっている75日移動平均線を突破すれば出直り展開に弾みがつくだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:05
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】生化学工業続伸、1500円のモミ合い上放れの気配、今期大幅増益、四半期決算の発表接近
関節機能改善剤が主力の生化学工業<4548>(東1)の株価が戻り高値圏に回帰して堅調に推移している。18日(木)は11円高の1307円と続伸し1300円前後のモミ合いを上放れる気配となっている。今期(14年3月期)好業績見通しを再評価して4月高値を試す可能性があるだろう。なお7月30日に第1四半期(4月〜6月)の業績発表を予定している。
国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。
主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は高齢者人口増加などで拡大基調であり、さらに開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI−6603、アルツの適応症追加SI−657、関節機能改善剤SI−613、ドライアイ治療剤SI−614、関節リウマチ治療剤SI−615がある。
今期連結業績見通しは、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。
営業費用や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因だが、アルツの販売数量が国内および中国向けに増加基調であり、米国でのジェル・ワンの販売数量も増加する見込みだ。さらにLAL事業の増収、円安進行メリット、減価償却方法変更(定率法から定額法へ)や税金費用減少なども寄与して大幅増益見込みである。想定為替レートは1米ドル=95円としている。
株価の動きを見ると、6月の1200円近辺での短期モミ合いから水準を切り上げ、7月以降は概ね戻り高値圏の1300円近辺で堅調に推移している。今期好業績を再評価する動きだろう。
7月18日の終値1307円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調に回帰している。4月の高値1436円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
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国内医薬品(関節機能改善剤アルツ、白内障手術補助剤オペガン、内視鏡用粘膜下注入材ムコアップ)、海外医薬品(米国向け関節機能改善剤スパルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、中国向けアルツ)、医薬品原体(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸)、およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。
主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は高齢者人口増加などで拡大基調であり、さらに開発中の新薬としては、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI−6603、アルツの適応症追加SI−657、関節機能改善剤SI−613、ドライアイ治療剤SI−614、関節リウマチ治療剤SI−615がある。
今期連結業績見通しは、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。
営業費用や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因だが、アルツの販売数量が国内および中国向けに増加基調であり、米国でのジェル・ワンの販売数量も増加する見込みだ。さらにLAL事業の増収、円安進行メリット、減価償却方法変更(定率法から定額法へ)や税金費用減少なども寄与して大幅増益見込みである。想定為替レートは1米ドル=95円としている。
株価の動きを見ると、6月の1200円近辺での短期モミ合いから水準を切り上げ、7月以降は概ね戻り高値圏の1300円近辺で堅調に推移している。今期好業績を再評価する動きだろう。
7月18日の終値1307円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は18〜19倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.2倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復し、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって強基調に回帰している。4月の高値1436円を試す展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
>>生化学工業のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:00
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【アナリスト水田雅展の銘柄分析】モブキャスト急伸、モミ合い上放れる、昨年配信開始のサッカー「モバサカ」が会員数50万人突破、連結決算開始、業績好調
ソーシャルゲームのモブキャスト<3664>(東マ)の18日の株価は75円高の1578円と急伸、1500円前後のモミ合いを上放れた。
プロ野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」などスポーツ分野に特化して、モバイル向けSNSのモバイルスポーツメディア「mobcast」運営とソーシャルゲーム開発を展開している。自社ゲーム開発を強化するとともに、プラットフォームを開放して外部ディベロッパー製のゲーム配信と海外展開も強化する方針だ。
「mobcast」会員数は13年4月末時点で320万人を突破し、12年7月に配信開始したサッカーシュミレーションゲーム「モバサカ」については13年5月に国内会員数が50万人を突破している。14年のサッカーW杯開催に向けて一段と人気が高まるだろう。
今期(13年12月期)の連結業績見通しは売上高が80億円、営業利益が17億50百万円、経常利益が17億円、純利益が10億円としている。連結初年度のため前期との比較はできないが、実質的に大幅増収増益の見込みだ。
3月に配信を開始した自社制作のプロ野球選手育成ゲーム「モバプロスカウト」に加えて、外部ディベロッパー製ゲームの配信が本格化し、新規会員数が増加する見込みだ。2月に子会社化したモブキャストイーシーや、韓国でのプラットフォーム展開なども寄与する。なお6月には「モバサカ」韓国版の会員数が67日目で20万人を突破したと発表している。
株価の動き(6月1日付で株式2分割)を見ると、6月7日に1120円、6月27日に1140円まで急落する場面があったが、足元では1500円台に戻し、7月18日には前日比152円(10.11%)高の1655円まで急騰する場面もあった。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
7月18日の終値1578円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円91銭で算出)は10〜11倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復している。強基調への回帰が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
プロ野球ゲーム「モバプロ」やサッカーゲーム「モバサカ」などスポーツ分野に特化して、モバイル向けSNSのモバイルスポーツメディア「mobcast」運営とソーシャルゲーム開発を展開している。自社ゲーム開発を強化するとともに、プラットフォームを開放して外部ディベロッパー製のゲーム配信と海外展開も強化する方針だ。
「mobcast」会員数は13年4月末時点で320万人を突破し、12年7月に配信開始したサッカーシュミレーションゲーム「モバサカ」については13年5月に国内会員数が50万人を突破している。14年のサッカーW杯開催に向けて一段と人気が高まるだろう。
今期(13年12月期)の連結業績見通しは売上高が80億円、営業利益が17億50百万円、経常利益が17億円、純利益が10億円としている。連結初年度のため前期との比較はできないが、実質的に大幅増収増益の見込みだ。
3月に配信を開始した自社制作のプロ野球選手育成ゲーム「モバプロスカウト」に加えて、外部ディベロッパー製ゲームの配信が本格化し、新規会員数が増加する見込みだ。2月に子会社化したモブキャストイーシーや、韓国でのプラットフォーム展開なども寄与する。なお6月には「モバサカ」韓国版の会員数が67日目で20万人を突破したと発表している。
株価の動き(6月1日付で株式2分割)を見ると、6月7日に1120円、6月27日に1140円まで急落する場面があったが、足元では1500円台に戻し、7月18日には前日比152円(10.11%)高の1655円まで急騰する場面もあった。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
7月18日の終値1578円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円91銭で算出)は10〜11倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復している。強基調への回帰が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:49
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