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記事一覧 (06/17)【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】スターティアは電子ブック作成ソフト「ActiBook」の多言語対応開発は期待の材料
記事一覧 (06/17)【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ミロク情報サービスの予想上回る中期経営計画を評価、指標の割安目立つ
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2013年06月17日

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】スターティアは電子ブック作成ソフト「ActiBook」の多言語対応開発は期待の材料

■株価は調整一巡感

 電子書籍関連のスターティア<3393>(東マ・売買単位100株)の株価が調整一巡感を強めてきた。今期(14年3月期)好業績に見直し余地があり、反発の動きが期待されるだろう。

 電子ブック作成ソフト「ActiBook」やWebアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウド関連サービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開し、電子ブック作成ソフト「ActiBook」の多言語対応の開発も進めている。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。ウェブソリューション事業で主力の「ActiBook」が好調に推移し、MFP販売強化も寄与する見込みだ。電子書籍関連市場の拡大が追い風であり、好業績が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、5月13日の年初来高値1794円から反落して水準を切り下げ、6月7日には1031円まで調整する場面があった。ただし足元では概ね1100円台で推移して調整一巡感を強めている。

 6月14日の終値1118円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS605円71銭で算出)は1.8倍近辺である。

 週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んで調整局面だが、日足チャートで見ると25日移動平均線からのマイナス乖離率が拡大している。ほぼ底値圏だろう。今期好業績に見直し余地があり、きっかけ次第で反発展開が期待されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>スターティアのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:31 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ミロク情報サービスの予想上回る中期経営計画を評価、指標の割安目立つ

 財務・会計ソフト開発のミロク情報サービス<9928>(東2)の株価が5円高の330円と続伸、下値抵抗力を強めている。指標面の割安感に加えて、消費増税前の特需に対する期待感も支援材料であり、反発展開が期待されるだろう。

 今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比4.0%増の217億60百万円、営業利益が同4.6%増の23億80百万円、経常利益が同3.7%増の23億70百万円、純利益が同11.1%増の13億20百万円としている。主力の会計事務所向けシステムの総合保守サービスやソフト使用料などが堅調に推移し、中小企業向けの新ERP(統合業務)システムも寄与する見込みだ。

 なお第2次中期経営計画(12年3月期〜14年3月期)に関して、最終年度14年3月期の目標数値を前期(13年3月期)に達成したため、上記の見通しに上方修正した。

 株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値402円から反落して水準を切り下げ、6月7日に313円、6月10日に312円まで調整する場面があった。ただし足元は320円〜330円近辺で推移し、下値抵抗力を強めている。

 6月14日の終値325円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS43円04銭で算出)は7〜8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は3.7%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS310円05銭で算出)は1.0倍近辺である。週足チャートで見ると、52週移動平均線がサポートラインのようだ。指標面には割安感もあり、下値固めが完了して反発展開が期待されるだろう(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

>>ミロク情報サービスのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:58 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】ワークマンは710店舗でEDLP商品を強化、株価は全般安の中で堅調

 ワークマン<7564>(JQS)の株価は、市場全体が大幅に調整する中でも堅調に推移している。好業績見通しを評価して5月の年初来高値を試す動きが期待されるだろう。

 ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開し、他社との差別化戦略としてEDLP商品を強化している。前期(13年3月期)末の店舗数はFC591店舗、直営119店舗の合計710店舗である。

 今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは、チェーン全店売上高の前期比6.0%増、既存店売上高の同3.8%増を前提として、営業総収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新規出店25店舗、S&B2店舗で未出店の鳥取・島根両県と、南関東、近畿を中心に出店する計画だ。新規出店効果や既存店の好調で増収増益が期待されるだろう。

 月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高の合計、前年比、速報値)を見ると、13年5月は全店105.6%、既存店103.5%だった。中旬以降の気温上昇で春夏商品が好調だった。低温の日が多かった4月に比べて大幅に改善し、13年4月〜5月累計は全店103.4%、既存店101.1%となった。

 株価の動きを見ると、5月21日の年初来高値3970円から反落し、6月7日に3165円、6月13日に3190円まで調整する場面があったが、概ね3000円台半ばで推移している。市場全体が大幅に調整する中でも比較的堅調な動きと言えるだろう。

 6月14日の終値3400円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績のBPS1754円22銭で算出)は1.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。一時的に調整したが上昇トレンドに変化はないだろう。今期好業績見通しを評価して5月の高値を試す動きが期待されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

>>ワークマンのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:06 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】アドアーズはJトラストグループ内で不動産とアミューズメントの中核を担う体制に、株価は下値切上げる

■今期2.6倍増益

 アミューズメント施設運営のアドアーズ<4712>(JQS)の株価が出直り態勢のようだ。今期(14年3月期)収益改善が支援材料だろう。

 アミューズメント施設運営事業、商業施設の設計・施工事業、不動産事業を展開し、筆頭株主のJトラスト<8508>との連携を強化して収益改善を進めている。13年2月には、Jトラストの子会社で戸建て住宅分譲のキーノート、アミューズメント機器用景品企画・販売のブレイクを子会社化し、Jトラストグループ内で不動産事業とアミューズメント事業の中核を担う体制となった。建築・不動産事業の強化に向けて事業再編も進める方針だ。

 今期の連結業績見通しは、売上高が前期比15.0%増の230億円、営業利益が同2.6倍の11億円、経常利益が同2.7倍の10億円、純利益が同3.6倍の6億円としている。前期に実施した希望退職や不採算店舗閉鎖によるアミューズメント事業の収益改善に加えて、子会社化したキーノートとブレイクの通期寄与などを見込んでいる。月次売上動向を見ると、13年5月度のアミューズメント施設既存店売上高(前年比、速報値)は96.0%となり、4月の92.0%から改善した。イベント効果などで回復傾向の模様だ。

 株価の動きを見ると4月30日の年初来高値197円から反落し、5月16日に123円、6月7日に121円まで調整する場面があった。急騰後の反動局面だろう。ただし概ね130円〜160円近辺で推移し、足元では徐々に下値を切り上げて出直り感を強めている。

 6月14日の終値151円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS4円30銭で算出)は35倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS72円98銭)は2.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を挟んでモミ合う展開だが、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ渋る形である。サポートラインとして機能すれば出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

>>アドアーズのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:03 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】インフォマートは『FOODS info Mart』の利用企業数増加続く

■株価は調整一巡感

 EC事業を展開するインフォマート<2492>(東マ)の株価が調整一巡感を強めている。今期(13年12月期)好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されそうだ。

 フード業界向け企業間電子商取引(BtoBプラットフォーム)サービス事業を展開し、プラットフォーム「FOODS info Mart」の利用企業数は、13年3月末時点で12年12月末比512社増加の3万1991社となり増加基調である。

 さらにクラウドサービス対応、ASPメニュー管理システムなど新サービス開発、中国など海外展開本格化、美容業界向けや医療業界向けなど事業領域拡大を推進して中期成長力を高めている。データ連携でアライアンス戦略も進めており、5月30日にはJFEシステムズ<4832>とASP規格書システム、6月13日には東芝テック<6588>とASP受発注システムでデータ連携を開始すると発表している。

 今期連結業績見通しは売上高が前期比16.0%増の43億88百万円、営業利益が同22.3%増の9億97百万円、経常利益が同21.2%増の9億88百万円、純利益が同19.8%増の5億94百万円としている。次世代プラットフォームの償却負担が増加するが、利用企業数増加や利用拡大に伴ってシステム使用料収入が増加する見込みだ。第1四半期(1月〜3月)の通期予想に対する進捗率は売上高が22.9%、営業利益が24.8%、経常利益が25.6%。純利益が26.1%であり概ね順調な水準だろう。

 なお4月30日に株式分割を発表している。6月30日を基準日(効力発生日7月1日)として1株を2株に株式分割する。このため配当金については、株式分割前の第2四半期末が21円12銭、株式分割後の期末が10円57銭となる。

 株価の動きを見ると5月9日の年初来高値5090円から反落し、5月16日に3335円、6月7日に3315円まで調整する場面があった。5月上旬に急騰した反動局面のようだ。ただし概ね3800円〜4500円近辺のレンジで推移して調整一巡感も強めている。

 6月14日の終値3990円を指標面(6月30日の株式2分割前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS80円42銭で算出)は50倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間42円25銭で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS396円59銭で算出)は10倍近辺である。

 週足チャートで見ると上値が切り下がる形だが、足元では13週移動平均線近辺から反発している。サポートラインを確認した可能性があり、好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されそうだ。6月末の株式分割も再材料視される可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

>>インフォマートのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:55 | アナリスト銘柄分析
2013年06月16日

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】米FOMCが焦点、週前半は先物次第で神経質な展開、イベント通過後は下値固め

<相場展望>(17〜21日)

■リバウンド狙いの可能性も

 来週(6月17日〜21日)の株式市場は、引き続き先物次第の展開が想定される。19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明とバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の記者会見が焦点となり、外国為替市場や債券市場の動向を睨みながら依然として神経質な展開となりそうだ。

 前週末14日にはメジャーSQを通過して日経平均株価は4営業日ぶりに反発したが、その反発力は鈍く底入れムードには程遠い動きだった。さらに14日の米国市場では6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が市場予想を下回ったことなどで、ダウ工業株30種平均株価が前日比105ドル90セント下落し、外国為替市場のドル・円相場は1ドル=94円近辺と円高方向に傾き、CME日経225先物(円建て)は1万2515円で大幅安となった。

 そして来週は17日〜18日のG8(主要8カ国)首脳会議、18日〜19日の米FOMC、声明発表後のバーナンキ米FRB議長の記者会見と重要イベントが続く。このため手控えムードも強く、週前半は依然として先物次第で神経質な展開となりそうだ。

 注目の米FOMCでは金融政策の現状維持が予想されるが、声明発表後の記者会見でバーナンキ米FRB議長が出口戦略、すなわち量的緩和策の縮小開始時期や縮小ペースについて、どのように示唆するかが焦点となる。

 米FOMC前の週前半には思惑が交錯する可能性もあるが、こうした重要イベントが通過する週後半には、徐々に落ち着きを取り戻して下値を固める展開が期待され、リバウンド狙いの動きが優勢になる可能性もありそうだ。

 物色面ではアベノミクス成長戦略関連の個別銘柄に加えて、売られ過ぎなどで指標面に割安感が台頭している銘柄を下値で仕込む好機となりそうだ。さらに、7月10日〜11日の次回の日銀金融政策決定会合に対する期待感が先行する可能性もあり、金融緩和メリット関連にも再度注目しておきたい。

 その他の注目スケジュールとしては17日の日本4月第3次産業活動指数、米6月ニューヨーク州製造業業況指数、米6月住宅建設業者指数、18日の独ZEW景気期待指数、米5月消費者物価指数、米5月住宅着工件数、19日の日本5月貿易統計、20日の中国6月製造業PMI速報値(HSBC)、ユーロ圏6月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、米5月中古住宅販売、米5月景気先行指数(コンファレンス・ボード)、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、米6月フィラデルフィア地区連銀業況指数、米6月製造業PMI速報値(マークイット)、21日のユーロ圏4月経常収支、EU財務相会合などがあるだろう。

 その後は6月27日〜28日のEU首脳会議、7月4日のECB理事会、7月5日の米6月雇用統計、7月10日〜11日の日銀金融政策決定会合、7月17日〜18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、7月30日〜31日の米FOMCなどが予定されている(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:50 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】京写は値動きの軽さに注目、指標も割安、仕込んで待つところ

 プリント配線板大手の京写<6837>(JQS)の株価が調整一巡感を強めている。今期(14年3月期)の収益改善を評価して反発展開が期待されるだろう。

 生産量世界トップの片面プリント配線板、および両面プリント配線板を収益柱として、実装関連事業も展開している。前期(13年3月期)は家電関連を中心に需要が低調で、固定資産減損損失も影響して減収減益だったが、需要は第4四半期(1月〜3月)をボトムとして回復傾向を強めている模様だ。

 今期の連結業績見通しは売上高が前期比10.1%増の165億円、営業利益が同35.5%増の7億50百万円、経常利益が同5.9%増の7億円、純利益が同58.0%増の5億円としている。自動車関連は下期から供給開始する新製品も寄与して堅調に推移する見込みだ。前期低調だった映像関連や家電関連も景気回復を追い風に上向くことが期待されるだろう。純利益は減損損失一巡も寄与する。

 経営環境の変化に合わせて中期経営計画の目標値を修正し、16年3月期の売上高200億円、営業利益率6%、ROE15%以上、ROA6%以上を新たな目標値とした。重点戦略としては、LED照明関連など環境対応製品の強化、片面配線板分野での圧倒的市場シェアの獲得、海外生産の拡大、コスト低減などによる収益力強化、新製品PALAP拡販などによる新規事業確立を掲げている。

 株価の動きを見ると、5月中旬に急騰した反動や市場全体の地合い悪化などで5月20日の年初来高値415円から反落し、6月7日には205円まで調整する場面があった。ただし足元では250円近辺まで戻して調整一巡感を強めている。

 6月14日の終値242円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS34円88銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS266円28銭で算出)は0.9倍近辺である。日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって調整一巡感を強めている。今期の収益改善や指標面の割安感に見直し余地があり、反発展開が期待されるだろう。とくに、値動きの軽いことに注目すれば下値水準は仕込んで待つところだろう。(ジャーナリスト%アナリスト水田雅展)

>>京写のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:22 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】パシフィックネットの前5月期は5.6%増益へ、ウインドウズXPサポート終了に伴う代替需要期待

 パシフィックネット<3021>(東マ)の週末14日の株価は前週末比11円高の410円。前期(13年5月期)の決算発表が接近して、今期(14年5月期)に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。

 パソコンやタブレット端末などのリユース(中古品引取回収・販売)事業を展開し、カンボジアに現地法人(中古オートバイク販売事業を開始する予定)を設立するなど新規事業も模索している。

 前期の連結業績について会社予想は前々期比2.4%増収、同5.6%営業増益、同10.9%経常増益、同45.1%最終増益としている。パソコン需要低迷に伴う中古パソコンの価格下落など全体として事業環境が厳しく、第3四半期累計(12年6月〜13年2月)の進捗率は低水準だった。このため前期についてはやや慎重な見方が必要だが、今期については、ウインドウズXPサポート終了に伴う代替需要、仕入れ強化と商品ラインアップ充実、新規事業の寄与などで収益改善が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、5月7日の年初来高値515円から反落して6月6日の350円まで調整した。しかし足元では急反発して400円台を回復している。6月10日には463円まで急騰する場面もあった。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 6月14日の終値410円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS20円41銭で算出)は20倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は3.0%近辺である。週足チャートで見ると安値圏で長い下ひげを付けて26週移動平均線を回復している。下値確認の形となった可能性があり、出直り局面が期待されそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:18 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】インテリジェントウェイブは26週線で下値確認、クレジットカード業界のシステム更新需要で2ケタ増収

 システム開発のインテリジェントウェイブ<4847>(JQS)の株価は26週線で下値確認となって、前週(14日)は大きい陽線となって反発している。来期(14年6月期)の収益改善に対する期待感が支援材料となりそうだ。

 クレジットカード会社や証券会社向けのシステム開発受託が主力で、親会社の大日本印刷<7912>との連携も強化して業容拡大に取り組んでいる。今期(13年6月期)連結業績見通しは、クレジットカード業界のシステム更新需要などで前期比10.7%増収だが、クレジットカードのオンライン決済に係るシステム開発の大型案件が不採算化したため、営業利益、経常利益、純利益は赤字見込みである。

 ただし四半期ベースで見ると、第3四半期(13年1月〜3月)は不採算化した大型案件の検収が完了して、営業利益ベースで黒字化している。このため来期(14年6月期)については、ネット通販・電子決済関連を中心に好調な受注と、不採算案件の一巡で大幅な収益改善が期待されるだろう。

 6月14日の終値2万6000円を指標面で見ると、今期予想配当利回り(会社予想の年間500円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万8679円92銭で算出)は1.4倍近辺である。日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートする形で調整一巡感を強めている。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:14 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ソーバルは優良顧客が武器で今期増収増益、第1Q決算28日発表で見直しも

■週足は5週ぶり陽線

 ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は週足で4本連続陰線のあと前週は陽線足となっている。6月28日に第1四半期(3月〜5月・第1Q)業績発表を予定しており、好業績に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。

 ソフト開発技術者分野の特定派遣事業と業務請負事業を展開している。前期の顧客別構成比は、キヤノン<7751>グループ向けが約7割を占め、ソニー<6758>グループ向け、富士通<6702>グループ向け、NTT<9432>グループ向けと続き、優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。さらに12年9月には、オムロン<6645>向けを主力とするモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aを活用して顧客の多様化も進めている。

 今期(14年2月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の67億円、営業利益が同7.2%増の4億90百万円、経常利益が同5.6%増の4億90百万円、純利益が同7.3%増の2億65百万円としている。前期に新規連結したMCTECが通期で寄与することに加えて、組み込み用ソフトウェア開発やアプリケーション開発の派遣需要が、主要顧客向けに好調に推移する見込みだ。

 株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値904円から反落して調整局面となり、6月7日には一時716円まで調整する場面があった。ただし6月7日の終値で760円まで戻し、足元では800円近辺まで水準を切り上げて調整一巡感を強めている。

 6月14日の終値798円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS60円96銭で算出)は13倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS507円23銭で算出)は1.6倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインのようだ。調整が一巡して反発局面が期待されるだろう。6月28日の第1四半期業績発表が接近して、好業績に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 17:34 | アナリスト銘柄分析
2013年06月14日

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】テラはiPS細胞用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資していることに注目

■株価1999円で底打ち確認

 バイオベンチャーのテラ<2191>(JQS)の14日株価は129円高の2579円と大きく買われた。去る、7日の1999円で完全に底を打ったといえる展開である。

 東京大学医科学研究所発のバイオベンチャーで、がん免疫療法の樹状細胞ワクチン療法など、がん治療技術を医療機関に提供している。治療数に応じた収入が収益柱で、契約医療機関は前期(12年12月期)末時点で29カ所(基盤提携医療機関11カ所、提携医療機関6カ所、連携医療機関12カ所)である。また、iPS細胞を用いた再生医療実用化を目指す日本網膜研究所に出資し、がん新薬を中心とした治験支援事業に新規参入するため子会社タイタンを設立するなど、成長に向けた施策を実行している。

 今期(13年12月期)の連結業績見通しは前期比9.0%増収だが、成長に向けた先行投資負担で同56.7%営業減益としている。ただし第1四半期(1月〜3月)は前年同期比4.1%増収、同23.3%営業増益だった。樹状細胞ワクチン療法の症例数は約320症例となり、会社設立以降の累計では約6650症例となった。契約医療機関における症例数が順調に増加しているため、中期的な成長が期待されるだろう。

 なお5月31日に、第三者割当による新株予約権発行(割当日6月18日)での資金調達を発表している。

 株価の動きは、5月8日の年初来高値4970円から反落し、6月4日以降に急落する形となって6月7日には1999円まで調整した。ただし足元では2500円近辺の水準まで戻して調整一巡感を強めている。6月14日の終値は2450円だった。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートする形で反発しており、日足チャートで75日移動平均線を回復すれば反発の動きに弾みがつきそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:50 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】インスペックの日足チャートは陽線が4本連続、今日4月決算発表、期待膨らむ

 半導体検査装置のインスペック<6656>(東マ)の13日株価は7050円高の5満500円と日足チャートは4本連続の陽線となっている。6月14日に前期(13年4月期)の決算発表を予定しており、今期(14年4月期)の収益改善に対する期待感も広がりそうだ。

 基板パターン検査装置(基板AOI)や、基板最終外観検査装置(基板AVI)を主力としている。月次受注動向(営業速報値)を見ると、13年5月の受注高は1億26百万円だった。海外の大手基板メーカーから基板AVIのリピート受注があり、さらに海外新規顧客から基板AOIを受注した。

 前期の業績(非連結)は、受注遅れが影響して前々期比減収で、利益は赤字の模様だ。ただし期後半から受注回復傾向を強め、前期末の受注残高は前々期末比3倍強に増加している。今期(14年4月期)は、主力の基板AOIや基板AVIの受注回復、さらにローコスト外観検査装置の小型AVIやインライン検査装置の受注も寄与して、収益改善が期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、5月中旬に動意付いて2万円台から5月23日の年初来高値10万4000円まで急騰した反動局面だが、足元では6月7日の3万5100円をボトムとして下値を切り上げている。受注回復による今期収益改善を期待する動きだろう。

 6月12日には終値で4万3450円まで戻している。日足チャートで見ると75日移動平均線、また週足チャートで見ると13週移動平均線を割り込まずに反発し、目先的には調整が完了した形だろう。6月14日予定の決算発表で今期黒字化見通しが示されれば、再動意の可能性がありそうだ。(ヤーナリスト&アナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:00 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】アイセイ薬局株価は全般安の中で強さ光る、M&A推進で今期2ケタ増収

 調剤薬局チェーンのアイセイ薬局<3170>(JQS)の13日株価は42円高の1850円。全般相場が大きく下げた中で強さが光る。

 関東・東海・関西・北海道・東北を中心に調剤薬局チェーンを展開し、M&Aや事業継承を活用するとともに、ドミナント出店戦略によって店舗運営の効率化を進めている。医療モール開発に強みを持っていることが特徴で、子会社では介護福祉事業や後発医薬品卸売事業を展開している。

 前期(13年3月期)の連結業績は、新規出店(16店舗)とM&A・事業継承(30店舗)の効果、さらに既存店の好調(前々期比1.9%増)などで11.6%増収だったが、繁忙期の薬剤師不足などで人件費が増加し、減損損失計上も影響して25.5%営業減益、25.6%経常減益、47.0%最終減益だった。閉店・譲渡は11店舗で、期末店舗数は35店舗増加の249店舗となった。

 今期(14年3月期)見通しは、M&A・事業継承を織り込まず、新規出店13店舗の予定で、売上高が前期比11.6%増の471億34百万円、営業利益が同0.1%増の14億19百万円、経常利益が同10.0%減の11億55百万円、純利益が同43.6%増の6億01百万円としている。医療モール開発を含めた新規出店は順調だが、新卒薬剤師採用増加などに伴う人件費増加で営業利益は横這い見込みだ。純利益は減損損失一巡が寄与する。M&A・事業継承については発生段階で業績予想に反映させるとしている。

 なお5月13日に発表した中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)では、医療モール型の店舗展開やM&A・事業継承を進め、経営目標として16年3月期の売上高700億円以上を掲げている。

 株価の動きを見ると、5月13日の年初来高値2415円から反落して水準を切り下げ、6月7日には1721円まで調整する場面があった。ただし足元では1800円台に戻している。6月13日も市場全体が軟調な中で1800円台を割り込むことなく強い動きである。

 6月13日の終値1850円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS263円03銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1730円12銭で算出)は1.1倍近辺である。予想PERに割安感を強めており、下値を固めて反発展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:50 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】日本アジアグループ株価は7日安値を15%上回り強い、メガソーラー強化などテーマ性豊富

 メガソーラー事業を強化している日本アジアグループ<3751>(東マ)の13日株価は240円安の4860円だが、去る7日の安値4195円に対し15.8%上にあり強い。テーマ性が豊富であり再動意の可能性がありそうだ。

空間情報コンサルティング事業(国際航業ホールディングス)を主力に、グリーンプロパティ事業(土壌汚染関連、戸建住宅関連)、グリーンエネルギー事業(太陽光発電所関連)、ファイナンシャルサービス事業(証券業など)を展開している。防災・減災・老朽化インフラ関連、メガソーラー関連、環境関連、金融緩和メリット関連などテーマ性が豊富である。

 今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が690億円、営業利益が25億円とし、経常利益と純利益は営業外損益が大幅に変動する見込みのため現時点では未定としている。グリーンエネルギー事業は国内外で推進しているメガソーラー開発コストが先行するが、欧州でのメガソーラー売却による収益改善を見込んでいる。空間情報コンサルティング事業は防災・減災関連の公共投資増加やプロジェクト管理体制の見直し、ファイナンシャルサービス事業は株式市場の活況などで営業損益の改善が期待されるだろう。

 6月1日には傘下の国際航業が、国内外の上下水道事業分野のクラウドと地理情報システムGISによる維持管理・ソリューションの分野で、メタウォーターと業務提携すると発表している。今回の業務提携により、5年後に国内外の上下水道事業で売上高75億円を目指すとしている。

 なお5月23日に株式分割と単元株制度の採用を発表している。9月30日を基準日(効力発生日10月1日)として1株を10株に分割し、単元株数を100株とする。

 株価は5月21日の年初来高値1万190円から急反落して6月7日には4195円まで調整する場面があった。急騰の反動で調整局面のようだ。ただし足元では5000円台を回復する場面もあり、調整一巡感を強めている。とくに、マーケットでは、「7日安値」をキープできるかどうかを銘柄強弱の物差しとしていることから強い銘柄として注目されよう。

 6月13日の終値4860円を指標面で見ると、実績PBR(前期実績の連結BPS7445円91銭で算出)は0.6倍台である。日足チャートは75日移動平均線、週足チャートでは26週移動平均線近辺で調整一巡感を強めている。防災・減災・老朽化インフラ関連、メガソーラー関連などのテーマ性に加えて、値動きの大きさも材料視されるだけに再動意の可能性があるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】ニチバンはメディカル事業好調、高粗利製品伸長、自動車用マスキングテープの新製品も順調、株価底堅い

 セロテープのニチバン<4218>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。反発局面が期待されるだろう。

 メディカル事業(ヘルスケア製品、医療材製品)およびテープ事業(事務用品、工業品)を展開している。メディカル事業では12年3月発売の高機能絆創膏「ケアリーブ・治す力」、テープ事業では13年2月発売の機能性文房具「はんこのり」などの販売を強化している。

 今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比3.9%増の400億円、営業利益が同12.8%増の20億円、経常利益が同11.0%増の20億円、純利益が同11.2%増の11億円としている。事務用品や工業品分野がやや低調だが、メディカル事業が好調であり、高粗利製品の伸長も収益押し上げ要因となる。自動車用マスキングテープの新製品も順調に拡大する見込みだ。

 18年の創立100周年に向けた中長期経営計画では、19年3月期の売上高500億円、営業利益35億円以上などを目標数値として掲げ、ブランド育成、海外新規市場拡大、大型新製品投入などに取り組んでいる。

 株価の動きを見ると、4月24日の年初来高値447円から反落して水準を切り下げ、6月7日には332円まで調整する場面があった。ただし6月10日は前日比22円高、6月11日は前日比7円高、6月12日は前日比9円高と3営業日続伸して380円台まで戻し、調整一巡感を強めている。

 6月13日の終値375円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS26円54銭で算出)は14倍、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は1.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS598円11銭で算出)は0.6倍近辺である。
 
 日足チャートは、一旦割り込んだ75日移動平均線を回復し、週足チャートでも26週移動平均線近辺から反発している。低PBRも支援材料であり、調整一巡して反発局面が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:34 | アナリスト銘柄分析
2013年06月13日

【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】星光PMC株価の強さを評価、セルロースナノファイバーや銀ナノワイヤなど新分野の成長性に期待

 製紙用薬品の星光PMC<4963>(東1)株価の強さに注目した。全般相場安にもなびかず実に底堅い。

 製紙用薬品や印刷インキ用樹脂を主力として、セルロースナノファイバーや銀ナノワイヤなど新分野の成長性も期待されている。今期(13年12月期、決算期変更に伴い9ヶ月決算)連結業績の見通しは、売上高が179億70百万円、営業利益が9億円、経常利益が9億60百万円、純利益が5億90百万円としている。

 前年同期(12年4月〜12月)との比較で見ると11.8%増収、2.2%営業増益、3.2%経常増益、3.0%最終増益で実質的に増収増益の見込みだ。原料価格上昇がマイナス要因となるが、低調だった製紙用薬品、オフセットインキ用樹脂、トナー用樹脂などの需要が上向き、プロダクトミックス改善やコスト低減などの効果も期待されるだろう。

 株価の動きを見ると、4月15日の年初来高値527円から反落して水準を切り下げ、6月7日には338円まで調整する場面があった。ただし6月10日の安値347円、6月11日の安値358円、6月12日の安値360円と徐々に下値を切り上げている。調整一巡した可能性がありそうだ。

 6月12日の終値386円を指標面(1株当たりの今期予想数値は12ヶ月換算)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS25円95銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS654円99銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線が下値支持線のようだ。調整一巡した可能性があり、反発局面が期待されるだろう(ジャーナリスト&アナリスト水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:48 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】Jトラスト株価は調整一巡、ライツ・オファリングによる希薄化は織込む

 Jトラスト<8508>(大2)の株価が調整一巡感を強めている。ライツ・オファリングによる希薄化を嫌気した売りが一巡した可能性があるだろう。

 営業貸付、割賦立替、債権買い取り、債務保証など金融サービス事業を主力としている。M&Aや債権承継の積極活用で業容を拡大し、国内金融分野に日本保証(12年3月ロプロが武富士の消費者金融事業を承継、12年9月ロプロと日本保証が合併)、KCカード(11年8月旧楽天KCを子会社化)、クレディア(12年7月ネオラインホールディングス株式取得に伴い子会社化)、そして不動産分野・アミューズメント分野のアドアーズ<4712>(12年6月子会社化)などを傘下に置いている。

 海外金融分野では、韓国・親愛貯蓄銀行(12年10月貯蓄銀行認可・営業開始)が未来貯蓄銀行の一部資産・負債を承継し、1月に韓国・ソロモン貯蓄銀行から、5月に韓国・エイチケー貯蓄銀行から消費者信用貸付債権の一部を譲り受けた。

 5月14日発表の前期(13年3月期)連結業績は前々期比2.3倍増収、同2.2倍営業増益、同2.5倍経常増益、同61.4%最終減益だった。純利益は負ののれん発生益一巡のため減益だが、M&Aや債権承継の効果で大幅増収、大幅営業増益、大幅経常増益だった。

 今期(14年3月期)の見通しは、売上高が前期比30.4%増の726億20百万円、営業利益が同34.1%増の161億03百万円、経常利益が同26.4%増の173億19百万円、純利益が同12.9%増の150億30百万円としている。韓国・親愛貯蓄銀行が1月にソロモン貯蓄銀行から貸付債権を譲り受けたことも寄与する。業容拡大や金融緩和のメリットなどで好業績が期待されるだろう。配当予想は前期比3円増配の年間10円(第2四半期末5円、期末5円)とした。

 なお5月14日に、全株主を対象としたライツ・オファリング(ノンコミットメント型/上場型新株予約権の無償割当、行使価額1800円)による最大1119億円の資金調達を発表した。第4回新株予約権の上場(大阪証券取引所)は5月31日で、売買最終日は7月23日となる。

 株価の動きを見ると、ライツ・オファリングによる資金調達報道を受けて希薄化懸念を強め、高値圏3000円近辺から急落した。6月6日には1789円、6月7日には1819円まで調整する場面があった。ただし終値ベースでは1900円近辺に戻し、6月11日には反発して2000円台を回復している。調整がほぼ一巡したようだ。

 6月11日の終値2020円を指標面(潜在株式前)で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS239円52銭で算出)は8〜9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1013円89銭で算出)は2.0倍近辺である。

 日足チャートで見ると5日移動平均線を回復した。ライツ・オファリングによる希薄化を嫌気した売りが一巡した可能性もあるだろう。M&Aや業容拡大に向けた期待感で反発の動きを強めそうだ。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:16 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】リオンは主力の補聴器で最上位「リオネットマジェス」シリーズの好調が続く、株価高値早い

 補聴器首位のリオン<6823>(東1)の株価は調整が一巡して出直りを強めている。今期(14年3月期)好業績見通しであり、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。

 医療機器事業(補聴器や医用検査機器など)を主力として、環境機器事業(音響・振動計測器や微粒子計測器など)も展開している。今期の連結業績見通しは売上高が前期比1.7%増の175億円、営業利益が同9.7%増の19億円、経常利益が同10.2%増の19億円、純利益が同13.1%増の12億円としている。

 医療機器事業では医用検査機器の買い替え需要が一巡するが、主力の補聴器で最上位クラス「リオネットマジェス」シリーズの好調が続き、13年2月発売の中価格帯「リオネットプレシア」シリーズも寄与する見込みだ。環境機器事業では、公共投資の増加に伴って音響・振動計測器の官公庁案件が回復傾向の模様だ。

 株価の動きを見ると、5月14日の年初来高値1196円から反落して調整局面となり、6月7日の836円まで調整した。ただし6月10日には前日比62円高、6月11日には前日比92円高と急反発している。6月11日には一時1000円台を回復する場面もあった。調整が一巡したようだ。

 6月11日の終値996円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS112円93銭で算出)は8〜9倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は2.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1147円83銭で算出)は0.9倍近辺である。

 日足チャートで見ると75日移動平均線を回復して上伸し、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から急反発した。サポートラインを確認した形だろう。指標面には割安感が台頭している。今期好業績見通しを評価して、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:09 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】ヨコレイは収益改善、PBR1倍割れに注目、物流センター建設を積極化

 冷蔵倉庫大手のヨコレイ<2874>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。収益改善見通しやPBR1倍割れを評価して、出直り展開が期待されるだろう。

 冷蔵倉庫事業を主力として、水産品や畜産品などの食品販売事業も展開している。国内冷蔵倉庫の能力増強を進める方針で、12年には北海道・喜茂別物流センターが本格稼働した。さらに14年4月竣工予定で北海道・小樽市の石狩第二物流センター(仮称)、14年6月竣工予定で大阪市の夢洲物流センター(仮称)の新設を発表している。ASEAN地域への事業展開も本格化しており、5月14日にはタイの子会社設立を発表した。

 今期(13年9月期)連結業績見通しは5月7日に増額修正して、売上高が前期比0.8%増の1120億円、営業利益が同3.7倍の40億円、経常利益が同3.2倍の40億円、純利益が同11.6倍の23億円としている。主力の冷蔵倉庫事業で貨物取扱量が順調に推移し、食品販売事業では水産物市況が緩やかに回復して営業損益が大幅に改善する見込みだ。

 なお第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の通期予想に対する進捗率は売上高が50.2%、営業利益が57.3%、経常利益が60.0%、純利益が64.5%と高水準であり、再度の増額修正の可能性もあるだろう。

 株価の動きを見ると、高値圏850円〜900円近辺でのモミ合い展開から下放れて調整局面となり、6月7日の711円まで調整した。ただし6月10日は前日比36円高と急反発し、6月11日は前日比27円高の786円まで続伸する場面があった。調整が一巡して出直り態勢のようだ。

 6月11日の終値779円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS44円45銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1068円19銭で算出)は0.7倍近辺である。

 日足チャートで見ると6月7日の安値圏での十字足に続き、6月10日の急反発と6月11日の続伸で抵抗線の5日移動平均線を回復した。週足チャートで見ても26週移動平均線近辺から反発し、下値を確認した形だろう。今期収益改善や再増額の可能性、さらにPBR1倍割れにも見直し余地があり、出直り展開が期待されるだろう。(ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展)

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:49 | アナリスト銘柄分析

【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】株価出直りに勢いのうかい、新たな成長ステージ戦略を評価

 高級料理店うかい<7621>(JQS)の株価が出直り感を強めている。3月の年初来高値を試す展開が期待されるだろう。

 飲食事業(高級和食・洋食店)と文化事業(箱根ガラスの森美術館)を展開し、新たな成長ステージに向けた戦略として、サービス力向上のための人材育成、製菓工房「アトリエうかい」の多面展開、和食店のお土産品強化、新業態の出店、海外企業との業務提携などを推進している。海外では、台湾・高雄市のFIHリージェントグループホテル内レストランのコンサルティング契約を締結する予定だ。海外初出店案件となる。

 今期(14年3月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比1.0%増の118億09百万円、営業利益が同5.6%増の4億01百万円、経常利益が同60.8%増の3億42百万円、純利益が同61.2%増の2億76百万円としている。サービス力向上に向けた人件費増加などが利益圧迫要因となるが、和食事業の好調が続き増収増益見込みである。株高による資産効果や消費マインド改善を追い風として好業績が期待されるだろう。

 飲食事業の月次売上高(前年比、速報値)を見ると、13年5月は全店(既存店も同じ)108.4%だった。4月の同102.3%に比べて一段と好調さを増している。早くも今期業績の上振れ期待が高まりそうだ。

 なお5月17日に、青山財産ネットワークス(旧船井財産コンサルタンツ)<8929>との資本提携解消に伴い、同社が保有する当社株式の一部を自己株式として取得すると発表している。取得株式総数の上限37万株、取得価額総額の上限7億2557万円、1株当たり取得価格1961円で、取得期間は6月24日開催予定の定時株主総会終結の時から14年3月31日までとしている。

 株価の動きを見ると、5月20日の戻り高値1780円から反落して、6月6日と7日には1600円まで調整する場面があった。しかし6月12日には1700円台を回復して出直り感を強めている。6月12日の終値1720円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS55円91銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は0.9%近辺、実績PBR(前期実績のBPS809円98銭で算出)は2.1倍近辺である。

 日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から反発してサポートラインを確認している。今期好業績期待で出直りの動きを強め、3月の年初来高値1808円を試す可能性があるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:38 | アナリスト銘柄分析