■カジノ人気台頭も
遊戯機器関連のゲームカード・ジョイコホールディンス<6249>(JQS)の株価は1500円前後でのモミ合いが継続、下値を固めている。今期(14年3月期)は大幅減益見込みだが、カジノ関連が材料視されやすく、きっかけ次第で反発が期待されるだろう。
今期の連結業績見通しは売上高が前期比17.6%減の326億円、営業利益が同83.9%減の4億30百万円、経常利益が同85.1%減の4億円、純利益が同89.4%減の1億70百万円としている。パチンコホールの設備投資マインドの低下、パチスロ機入れ替え需要の一巡などで機器売上の減少を見込んでいる。市場動向を睨みながら次世代新商品・サービスを市場投入する予定だが、リリース時期は未定としている。
株価の動きを見ると、5月8日の年初来高値1747円から急反落して5月13日に1425円、また6月7日には1450円まで調整した。ただし、その後は概ね1500円近辺で小動きとなっている。今期大幅減益見通しに対する失望売りは一巡したようだ。
6月25日の終値1506円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS11円92銭で算出)は126倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間60円で算出)は4.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2930円54銭で算出)は0.5倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んで調整局面だが、徐々に下値を切り上げている。失望売りが一巡した形だろう。高配当利回りと低PBRに加えて、カジノ関連が材料視されやすく、きっかけ次第で反発が期待されるだろう。(水田雅展)
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(06/26)【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ゲームカード・ジョイコホールディングスは1500円前後で頑強、減益織り込み下値固まる
(06/26)【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】チムニーは5月々次売上順調、通期増収増益でPERなど指標に割安感
(06/26)【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】ゼリア新薬工業は国内外で主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」好調、6月には機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売
(06/26)【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】トレジャー・ファクトリー株価強い、年初来高値に9合目、4月に楽天市場にオンラインストアをオープン
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2013年06月26日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】ゲームカード・ジョイコホールディングスは1500円前後で頑強、減益織り込み下値固まる
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:52
| アナリスト銘柄分析
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】チムニーは5月々次売上順調、通期増収増益でPERなど指標に割安感
居酒屋チェーンのチムニー<3178>(東2)の26日株価は小口の売りもので930円台へストン下げている。今期(13年12月期)の好業績見通しを評価して押し目買いで臨んでよいだろう。
12年12月に再上場。飲食事業では居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業では受託食堂の展開を本格化している。他社との差別化戦略として、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。
今期業績(非連結)見通しは既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。
通期予想に対する第1四半期(1月〜3月)の進捗率は売上高が23.4%、営業利益が20.7%だった。期中の新規出店を考慮すれば概ね順調な水準だろう。月次売上(前年比)を見ると、13年5月は全店111.4%、既存店100.0%、13年1月〜5月累計は全店108.4%、既存店95.0%となった。概ね順調に推移しているようだ。
5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日〜8月31日)の状況は、5月31日時点の累計で取得株式数30万400株、取得価額総額2億9931万1900円となった。
株価の動きを見ると自己株式取得を好感して動意付き、5月13日に上場来高値1031円を付けた。その後は小動きとなり1000円近辺の狭いレンジでモミ合う展開だが、煮詰まり感も強めている。
6月25日の終値998円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.8倍近辺である。指標面に割高感はなく、今期好業績見通しを評価してモミ合い上放れ展開が期待されるだろう。(水田雅展)
12年12月に再上場。飲食事業では居酒屋業態「はなの舞」「さかなや道場」などを直営とFCで展開し、コントラクト事業では受託食堂の展開を本格化している。他社との差別化戦略として、漁業などの一次産業、食材加工などの二次産業、店舗で商品を提供する三次産業まで一括して管理する飲食業の六次産業化に向けた取り組みを強化している。
今期業績(非連結)見通しは既存店売上前年比97.0%、飲食事業直営新規出店50店舗などを前提として、売上高が前期比6.7%増の448億20百万円、営業利益が同7.0%増の35億20百万円、経常利益が同4.3%増の34億40百万円、純利益が同20.8%増の15億26百万円としている。新規出店効果などで増収増益の見込みだ。
通期予想に対する第1四半期(1月〜3月)の進捗率は売上高が23.4%、営業利益が20.7%だった。期中の新規出店を考慮すれば概ね順調な水準だろう。月次売上(前年比)を見ると、13年5月は全店111.4%、既存店100.0%、13年1月〜5月累計は全店108.4%、既存店95.0%となった。概ね順調に推移しているようだ。
5月8日発表の自己株式取得(取得株式総数上限73万5000株、取得価額総額上限7億35百万円、取得期間5月9日〜8月31日)の状況は、5月31日時点の累計で取得株式数30万400株、取得価額総額2億9931万1900円となった。
株価の動きを見ると自己株式取得を好感して動意付き、5月13日に上場来高値1031円を付けた。その後は小動きとなり1000円近辺の狭いレンジでモミ合う展開だが、煮詰まり感も強めている。
6月25日の終値998円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS78円91銭で算出)は12〜13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は2.0%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS558円26銭で算出)は1.8倍近辺である。指標面に割高感はなく、今期好業績見通しを評価してモミ合い上放れ展開が期待されるだろう。(水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:48
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】ゼリア新薬工業は国内外で主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」好調、6月には機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」を発売
■2ケタ増益で株価急反発
中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業<4559>(東1)の株価が出直り感を強めている。去る、21日には88円高の1480円と急伸、その後も頑強だ。今期(14年3月期)好業績見通しも評価して5月の高値(1576円)を試す可能性があるだろう。
消化器分野を主力とする医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。今期の連結業績見通しは、売上高が前期比13.5%増の605億円、営業利益が同21.4%増の56億円、経常利益が同19.7%増の56億円、純利益が同0.4%増の40億円としている。純利益は前期計上の特別利益一巡で横ばいだが、2桁増収営業増益の見込みだ。
医療用医薬品事業は、国内外で主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の売上拡大を見込んでいる。また6月5日には機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の発売を発表した。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」に加えて、植物性便秘薬「ウィズワン群」の売上拡大を見込んでいる。
株価の動きを見ると、5月の年初来高値1576円から反落して6月7日に1304円、6月13日に1309円、6月14日に1303円まで調整する場面があった。しかし急反発して足元では1400円台後半まで戻している。下値固めが完了して今期好業績見通しを評価する動きだろう。
6月25日の終値1457円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円76銭で算出)は15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS888円41銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると急反発して52週移動平均線、26週移動平均線を一気に回復し、13週移動平均線も突破する勢いだ。今期好業績見通しも評価して5月の高値を試す可能性があるだろう。(水田雅展)
>>ゼリア新薬工業のMedia−IR企業情報
中堅医薬品メーカーのゼリア新薬工業<4559>(東1)の株価が出直り感を強めている。去る、21日には88円高の1480円と急伸、その後も頑強だ。今期(14年3月期)好業績見通しも評価して5月の高値(1576円)を試す可能性があるだろう。
消化器分野を主力とする医療用医薬品事業と、一般用医薬品などのコンシューマーヘルスケア事業を展開している。今期の連結業績見通しは、売上高が前期比13.5%増の605億円、営業利益が同21.4%増の56億円、経常利益が同19.7%増の56億円、純利益が同0.4%増の40億円としている。純利益は前期計上の特別利益一巡で横ばいだが、2桁増収営業増益の見込みだ。
医療用医薬品事業は、国内外で主力の潰瘍性大腸炎治療剤「アサコール」の売上拡大を見込んでいる。また6月5日には機能性ディスペプシア治療剤「アコファイド」の発売を発表した。コンシューマーヘルスケア事業は「コンドロイチン群」「ヘパリーゼ群」に加えて、植物性便秘薬「ウィズワン群」の売上拡大を見込んでいる。
株価の動きを見ると、5月の年初来高値1576円から反落して6月7日に1304円、6月13日に1309円、6月14日に1303円まで調整する場面があった。しかし急反発して足元では1400円台後半まで戻している。下値固めが完了して今期好業績見通しを評価する動きだろう。
6月25日の終値1457円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS96円76銭で算出)は15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間28円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS888円41銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると急反発して52週移動平均線、26週移動平均線を一気に回復し、13週移動平均線も突破する勢いだ。今期好業績見通しも評価して5月の高値を試す可能性があるだろう。(水田雅展)
>>ゼリア新薬工業のMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:31
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】トレジャー・ファクトリー株価強い、年初来高値に9合目、4月に楽天市場にオンラインストアをオープン
リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)の株価が出直り感を強めている。好業績見通しを評価して5月の高値を試す展開が期待される。
関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。前期(13年2月期)末の店舗数は直営「トレジャー・ファクトリー」が44店舗、直営「トレジャー・ファクトリー・スタイル」が18店舗、FC「トレジャー・ファクトリー」が4店舗の合計66店舗である。さらにWebの取り組みも強化する方針で、4月には楽天市場にオンラインストアをオープンした。
今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店は10店舗の計画で、今期から関西エリアへの直営店の出店を開始する。
月次売上動向(前年比、速報値、FC除く)を見ると、13年5月は全店が113.1%、既存店が103.2%だった。ゴールデンウィーク期間中の販売が好調だったようだ。リユース市場の拡大が追い風であり、既存店の収益力強化、出店エリア拡大と新規出店の効果に加えて、原価率の高い業者仕入れ抑制や値下げ販売抑制による売上総利益率改善も期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月9日の年初来高値1650円から反落して6月7日には1191円まで調整する場面があった。しかし6月7日安値をボトムに急反発して足元では1400円台に戻している。調整が一巡して好業績見通しを評価する動きだろう。
6月25日の終値1431円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS136円01銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績のBPS745円53銭で算出)は1.9倍近辺である。
日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、13週移動平均線も回復した。サポートラインを確認して強基調に回帰した形。高値更新は早そうだ。(水田雅展)
>>トレジャー・ファクトリーのMedia−IR企業情報
関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。前期(13年2月期)末の店舗数は直営「トレジャー・ファクトリー」が44店舗、直営「トレジャー・ファクトリー・スタイル」が18店舗、FC「トレジャー・ファクトリー」が4店舗の合計66店舗である。さらにWebの取り組みも強化する方針で、4月には楽天市場にオンラインストアをオープンした。
今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店は10店舗の計画で、今期から関西エリアへの直営店の出店を開始する。
月次売上動向(前年比、速報値、FC除く)を見ると、13年5月は全店が113.1%、既存店が103.2%だった。ゴールデンウィーク期間中の販売が好調だったようだ。リユース市場の拡大が追い風であり、既存店の収益力強化、出店エリア拡大と新規出店の効果に加えて、原価率の高い業者仕入れ抑制や値下げ販売抑制による売上総利益率改善も期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月9日の年初来高値1650円から反落して6月7日には1191円まで調整する場面があった。しかし6月7日安値をボトムに急反発して足元では1400円台に戻している。調整が一巡して好業績見通しを評価する動きだろう。
6月25日の終値1431円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS136円01銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.3%近辺、実績PBR(前期実績のBPS745円53銭で算出)は1.9倍近辺である。
日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復した。また週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、13週移動平均線も回復した。サポートラインを確認して強基調に回帰した形。高値更新は早そうだ。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:15
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】インフォメーションクリエーティブはクラウドコンピューティング関連受注が好調、株価は全般安になびかず高値圏で頑強
■モミ合い放れの可能性大
ソリューションサービスのインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価は、全般相場の下げにもなびかず引き続き700〜800円のモミ合いが継続している。年初来高値は801円である。
各種のシステム開発、運用サービス、クラウド・ソリューションなどを展開している。今期(13年9月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.2%増の62億56百万円、営業利益が同8.7%増の3億52百万円、経常利益が同4.9%増の3億71百万円、そして純利益が同18.2%増の1億96百万円としている。
クラウドコンピューティング関連や組み込み系ソリューション関連を中心に受注が好調であり、稼働率上昇効果も寄与する見込みだ。通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の進捗率は売上高が51.1%、営業利益が50.0%、経常利益が52.6%、純利益が58.2%であり概ね順調な水準だろう。
株価の動きを見ると、5月10日の年初来高値801円から反落したが、6月7日の直近安値700円から反発して、足元では740円近辺まで戻している。3月以降は概ね高値圏700円〜800円近辺でのボックス展開であり、レンジ下限に到達して反発した形だろう。
6月25日の終値740円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS51円41銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.3%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS759円54銭で算出)は1.0倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートする形で徐々に下値を切り上げている。期末一括配当の今期予想配当利回り3%台に妙味があり、きっかけ次第で800円近辺の上値フシを突破する可能性があるだろう。(水田雅展)
>>インフォメーションクリエーティブのMedia−IR企業情報
ソリューションサービスのインフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS)の株価は、全般相場の下げにもなびかず引き続き700〜800円のモミ合いが継続している。年初来高値は801円である。
各種のシステム開発、運用サービス、クラウド・ソリューションなどを展開している。今期(13年9月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.2%増の62億56百万円、営業利益が同8.7%増の3億52百万円、経常利益が同4.9%増の3億71百万円、そして純利益が同18.2%増の1億96百万円としている。
クラウドコンピューティング関連や組み込み系ソリューション関連を中心に受注が好調であり、稼働率上昇効果も寄与する見込みだ。通期予想に対する第2四半期累計(12年10月〜13年3月)の進捗率は売上高が51.1%、営業利益が50.0%、経常利益が52.6%、純利益が58.2%であり概ね順調な水準だろう。
株価の動きを見ると、5月10日の年初来高値801円から反落したが、6月7日の直近安値700円から反発して、足元では740円近辺まで戻している。3月以降は概ね高値圏700円〜800円近辺でのボックス展開であり、レンジ下限に到達して反発した形だろう。
6月25日の終値740円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS51円41銭で算出)は14〜15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は3.3%近辺、そして実績PBR(前期実績のBPS759円54銭で算出)は1.0倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートする形で徐々に下値を切り上げている。期末一括配当の今期予想配当利回り3%台に妙味があり、きっかけ次第で800円近辺の上値フシを突破する可能性があるだろう。(水田雅展)
>>インフォメーションクリエーティブのMedia−IR企業情報
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:02
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】キトーは直近安値から2割上昇と反発力強い、16年3月期営業益70億円(前期25億円)を評価し高値奪回へ
搬送機器メーカーのキトー<6409>(東1)の株価は調整一巡して出直りの動きを強めている。直近安値(7日)から約21%上昇し1500円台に乗せている。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して高値1937円回帰が期待される。
工場内で使用されるチェーンブロック、ロープホイスト、クレーンなどを主力とする搬送機器の大手メーカーである。日本、北米、中国、アジア、欧州の地域別戦略などでグローバル化を加速し、中期経営計画では16年3月期の売上高580億円、営業利益70億円を目標値として掲げている。
今期連結業績見通しは売上高が前期比18.3%増の420億円、営業利益が同43.4%増の36億円、経常利益が同35.2%増の33億円、純利益が同85.7%増の19億円としている。北米の資源開発関連やアジアの自動車関連の好調が牽引する。中国は期後半からの回復を見込んでいるようだ。日本もアベノミクス効果などで堅調な推移が期待されるだろう。プロダクトミックス改善効果や生産性向上効果も寄与する。想定為替レートは1米ドル=90円と保守的であり、通期上振れの可能性があるだろう。
株価の動き(4月1日付で1株を100株に株式分割)を見ると、5月17日の年初来高値1937円から反落して6月7日の1240円まで調整した。しかし6月7日の安値をボトムとして反発し、下値を切り上げながら足元では1400円台に戻している。調整が一巡したようだ。
6月25日の終値1422円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円06銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1340円38銭で算出)は1.1倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強め、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発している。サポートラインを確認して出直る形だろう。今期好業績見通しであり、短期調整が一巡して高値圏回帰が期待される。(水田雅展)
>>キトーのMedia−IR企業情報
工場内で使用されるチェーンブロック、ロープホイスト、クレーンなどを主力とする搬送機器の大手メーカーである。日本、北米、中国、アジア、欧州の地域別戦略などでグローバル化を加速し、中期経営計画では16年3月期の売上高580億円、営業利益70億円を目標値として掲げている。
今期連結業績見通しは売上高が前期比18.3%増の420億円、営業利益が同43.4%増の36億円、経常利益が同35.2%増の33億円、純利益が同85.7%増の19億円としている。北米の資源開発関連やアジアの自動車関連の好調が牽引する。中国は期後半からの回復を見込んでいるようだ。日本もアベノミクス効果などで堅調な推移が期待されるだろう。プロダクトミックス改善効果や生産性向上効果も寄与する。想定為替レートは1米ドル=90円と保守的であり、通期上振れの可能性があるだろう。
株価の動き(4月1日付で1株を100株に株式分割)を見ると、5月17日の年初来高値1937円から反落して6月7日の1240円まで調整した。しかし6月7日の安値をボトムとして反発し、下値を切り上げながら足元では1400円台に戻している。調整が一巡したようだ。
6月25日の終値1422円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS147円06銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1340円38銭で算出)は1.1倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強め、週足チャートで見ると13週移動平均線近辺から反発している。サポートラインを確認して出直る形だろう。今期好業績見通しであり、短期調整が一巡して高値圏回帰が期待される。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:49
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】トーソーは直近安値から8%戻す、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインド好調
■PER7倍で見直し
カーテンレールやブラインド大手のトーソー<5956>(東2)の25日株価は7円高の442円と続伸、去る6月7日の直近安値から約8%上昇となっている。今期(14年3月期)好業績見通しであり、指標面の割安感も強い。強基調への回帰が期待されるだろう。
カーテンレールとブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなどの介護用品事業も展開している。今期の連結業績見通しは売上高が前期比5.1%増の235億円、営業利益が同47.5%増の13億円、経常利益が同39.2%増の12億円、純利益が同58.5%増の6億50百万円としている。
異次元金融緩和や消費増税前駆け込み需要が追い風となり、新設住宅着工戸数やリフォーム需要は高水準に推移するだろう。省エネ意識の高まりで遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドが好調に推移しそうだ。新製品の積極投入、展示会やキャンペーンを活用した営業強化なども寄与するだろう。
中期戦略としては、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、海外での大型案件獲得、インドネシアの生産子会社の機能拡大、新規領域としてのステッキなど介護用品事業の拡大を掲げている。
株価の動きを見ると、5月9日の年初来高値549円から反落して6月7日には411円まで調整した。しかし6月7日安値をボトムとして反発し、足元は概ね440円近辺で推移している。調整が一巡したようだ。
6月25日の終値442円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円48銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ止まり、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。低PER、低PBRで指標面の割安感が強く、今期好業績見通しを評価して強基調へ回帰が期待されるだろう。(水田雅展)
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カーテンレールやブラインド大手のトーソー<5956>(東2)の25日株価は7円高の442円と続伸、去る6月7日の直近安値から約8%上昇となっている。今期(14年3月期)好業績見通しであり、指標面の割安感も強い。強基調への回帰が期待されるだろう。
カーテンレールとブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなどの介護用品事業も展開している。今期の連結業績見通しは売上高が前期比5.1%増の235億円、営業利益が同47.5%増の13億円、経常利益が同39.2%増の12億円、純利益が同58.5%増の6億50百万円としている。
異次元金融緩和や消費増税前駆け込み需要が追い風となり、新設住宅着工戸数やリフォーム需要は高水準に推移するだろう。省エネ意識の高まりで遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドが好調に推移しそうだ。新製品の積極投入、展示会やキャンペーンを活用した営業強化なども寄与するだろう。
中期戦略としては、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、海外での大型案件獲得、インドネシアの生産子会社の機能拡大、新規領域としてのステッキなど介護用品事業の拡大を掲げている。
株価の動きを見ると、5月9日の年初来高値549円から反落して6月7日には411円まで調整した。しかし6月7日安値をボトムとして反発し、足元は概ね440円近辺で推移している。調整が一巡したようだ。
6月25日の終値442円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS62円48銭で算出)は7倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線近辺で下げ止まり、徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。低PER、低PBRで指標面の割安感が強く、今期好業績見通しを評価して強基調へ回帰が期待されるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:33
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】イワキは180円台で下値固まる、今11月期の減益を織込む、利回り3%超
医薬品・医薬品原料商社のイワキ<8095>(東1)の株価が下げ渋り感を強めている。調整がほぼ一巡したようだ。指標面に割安感があり、きっかけ次第で反発展開が期待される。
医薬品事業(医療用・一般用医薬品)、医薬品原料・香粧品原料事業、食品原料・機能性食品事業、化成品事業(メッキ薬品、農薬原料、医薬中間体)などを展開している。ジェネリック市場の拡大が追い風であり、医薬品原料・香粧品原料関連事業の拡大が期待される。
今期(13年11月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。化成品事業の需要低迷や開発費の増加がマイナス要因のようだ。ただし、ジェネリック医薬品・原料関連は堅調であり、期後半には景気回復メリットも期待されるだろう。
株価の動きを見ると、230円近辺の高値圏モミ合いから反落して6月14日の178円まで調整した。ただし足元では180円台でモミ合う展開となり下げ渋り感を強めている。調整が一巡した可能性がありそうだ。
6月25日の終値183円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺で下げ渋る形となった。サポートラインを確認して調整が一巡した可能性がありそうだ。指標面には割安感があるだけに、きっかけ次第で反発展開が期待される。第2四半期累計(12年12月〜13年5月)の業績発表が接近して思惑に繋がる可能性もあるだろう。(水田雅展)
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医薬品事業(医療用・一般用医薬品)、医薬品原料・香粧品原料事業、食品原料・機能性食品事業、化成品事業(メッキ薬品、農薬原料、医薬中間体)などを展開している。ジェネリック市場の拡大が追い風であり、医薬品原料・香粧品原料関連事業の拡大が期待される。
今期(13年11月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比2.4%増の532億円、営業利益が同20.1%減の9億円、経常利益が同24.8%減の9億80百万円、純利益が同18.9%減の6億円としている。化成品事業の需要低迷や開発費の増加がマイナス要因のようだ。ただし、ジェネリック医薬品・原料関連は堅調であり、期後半には景気回復メリットも期待されるだろう。
株価の動きを見ると、230円近辺の高値圏モミ合いから反落して6月14日の178円まで調整した。ただし足元では180円台でモミ合う展開となり下げ渋り感を強めている。調整が一巡した可能性がありそうだ。
6月25日の終値183円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS17円76銭で算出)は10〜11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS469円76銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、52週移動平均線近辺で下げ渋る形となった。サポートラインを確認して調整が一巡した可能性がありそうだ。指標面には割安感があるだけに、きっかけ次第で反発展開が期待される。第2四半期累計(12年12月〜13年5月)の業績発表が接近して思惑に繋がる可能性もあるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:24
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2013年06月25日
【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展】朝日ラバーは4月から下値280円台を固める、今期84%増益を見直す相場が近い
車載用ゴム製品が主力の朝日ラバー<5162>(JQS)の株価が堅調に推移している。低PBRや今期(14年3月期)好業績見通しを支援材料として上値を試す可能性があるだろう。
自動車向けなどの工業用ゴム製品を主力として、スポーツ用ゴム製品や医療用ゴム製品にも事業展開している。シリコーンゴムをベースにした製品に強みを持ち、自動車内装用小型電球やLED照明用のカラーキャップが主力製品である。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.7%増の53億円、営業利益が同84.5%増の2億50百万円、経常利益が同39.8%増の1億95百万円、純利益が同43.3%増の1億10百万円としている。主力の車載用は米国自動車市場の好調、日系自動車メーカーの生産台数増加などで好調が予想される。前期低調だったスポーツ用や医療用も、前期の在庫調整の影響が一巡する見込みだ。円安メリットも寄与して営業損益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月14日に年初来高値320円を付けた後は、概ね280円〜300円近辺の狭いレンジでのボックス展開となっている。ただし市場全体が波乱の展開となって大幅に調整した状況下では、堅調な推移と言えるだろう。
6月24日の終値289円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円19銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS652円12銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。短期調整が一巡して動意のタイミングが接近している可能性があるだろう。指標面の低PBRや今期好業績見通しを支援材料に、上値を試す展開が期待されそうだ。(水田雅展)
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自動車向けなどの工業用ゴム製品を主力として、スポーツ用ゴム製品や医療用ゴム製品にも事業展開している。シリコーンゴムをベースにした製品に強みを持ち、自動車内装用小型電球やLED照明用のカラーキャップが主力製品である。
今期の連結業績見通しは、売上高が前期比10.7%増の53億円、営業利益が同84.5%増の2億50百万円、経常利益が同39.8%増の1億95百万円、純利益が同43.3%増の1億10百万円としている。主力の車載用は米国自動車市場の好調、日系自動車メーカーの生産台数増加などで好調が予想される。前期低調だったスポーツ用や医療用も、前期の在庫調整の影響が一巡する見込みだ。円安メリットも寄与して営業損益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月14日に年初来高値320円を付けた後は、概ね280円〜300円近辺の狭いレンジでのボックス展開となっている。ただし市場全体が波乱の展開となって大幅に調整した状況下では、堅調な推移と言えるだろう。
6月24日の終値289円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS24円19銭で算出)は12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は2.8%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS652円12銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。短期調整が一巡して動意のタイミングが接近している可能性があるだろう。指標面の低PBRや今期好業績見通しを支援材料に、上値を試す展開が期待されそうだ。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:01
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】大和小田急建設は25日線まで戻し調整一巡、今期65%増益見通しを評価へ
中堅ゼネコンの大和小田急建設<1834>(東1)の株価が24日(月)には25日線まで戻し調整一巡感を強めてきた。公共投資や耐震工事の増加が支援材料であり、出直り展開が期待されるだろう。
今期(14年3月期)は6月1日付で連結子会社を吸収合併して非連結決算となり、売上高が前期比0.5%増の623億円、営業利益が同65.1%増の5億80百万円、経常利益が同46.6%増の4億90百万円、純利益が2億円(前期は4百万円)の見込みとしている。
主要株主である大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>関連の案件に加えて、社会インフラ補修や建物耐震化など公共工事の受注増加、前期悪化した工事採算の改善、さらに前期計上の特殊要因一巡などが寄与して収益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月9日の237円から反落して6月17日の187円まで調整した。しかし足元では徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。6月24日には197円まで戻す場面があった。東京都議選の結果を受けて公共投資増加の期待が高まったようだ。
6月24日の終値194円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績BPS529円18銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると52週移動平均線が支える形となって調整が一巡した可能性があるだろう。今期収益改善や指標面の低PBRに見直し余地があり、公共投資や耐震補強工事の増加を支援材料に出直り展開が期待されるだろう。(水田雅展)
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今期(14年3月期)は6月1日付で連結子会社を吸収合併して非連結決算となり、売上高が前期比0.5%増の623億円、営業利益が同65.1%増の5億80百万円、経常利益が同46.6%増の4億90百万円、純利益が2億円(前期は4百万円)の見込みとしている。
主要株主である大和ハウス工業<1925>や小田急電鉄<9007>関連の案件に加えて、社会インフラ補修や建物耐震化など公共工事の受注増加、前期悪化した工事採算の改善、さらに前期計上の特殊要因一巡などが寄与して収益改善が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、5月9日の237円から反落して6月17日の187円まで調整した。しかし足元では徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。6月24日には197円まで戻す場面があった。東京都議選の結果を受けて公共投資増加の期待が高まったようだ。
6月24日の終値194円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円21銭で算出)は21倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.6%近辺、実績PBR(前期実績BPS529円18銭で算出)は0.4倍近辺である。
週足チャートで見ると52週移動平均線が支える形となって調整が一巡した可能性があるだろう。今期収益改善や指標面の低PBRに見直し余地があり、公共投資や耐震補強工事の増加を支援材料に出直り展開が期待されるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:45
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】カナモトは1900円台が8営業日続き下値固まる、豪雨の季節で土木関連機械の出番
建設機械レンタル大手のカナモト<9678>(東1)の株価が下げ止まり感を強めている。終値でみれば1900円台〜2000円が8営業日続いて「いる。公共投資増加を追い風に今期(13年10月期)好業績見通しであり、調整一巡して出直りのタイミングが接近しているようだ。
今期連結業績見通しは5月31日に増額修正して売上高が前期比20.1%増の1034億10百万円、営業利益が同48.8%増の95億70百万円、経常利益が同55.6%増の92億30百万円、そして純利益が同26.7%増の45億30百万円とした。負ののれん発生益が一巡するが、前期子会社化したユナイトの通期連結も寄与して、東日本大震災の復旧・復興関連工事、全国的な防災・減災関連工事、さらに老朽化インフラ補修・更新関連工事、整備新幹線関連工事などが順調で、大幅増収増益の見込みだ。
6月7日に発表した第2四半期累計(12年11月〜13年4月)の通期予想に対する進捗率は、売上高が52.9%、営業利益が70.6%、経常利益が72.8%、純利益が82.0%と高水準である。公共投資増加を追い風に建機稼働率が高水準であり、通期再増額の可能性が高いだろう。
5月には建機レンタル大手4社と三菱商事<8058>が合弁で、建機レンタル会社向けに油圧ショベルのレンタル事業を行うダイヤモンド建機を設立すると発表している。第4次排ガス規制に対応した油圧ショベル中古機のアジア向け輸出の減少が予想されるため、国内で効率的にレンタル使用するようだ。
株価の動きを見ると、5月20日の年初来高値2763円から反落して6月17日と6月21日に1912円まで調整する場面があった。しかし1900円台では下げ止まり感を強めている。調整が一巡した可能性があるだろう。
6月24日の終値1952円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS137円98銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1221円56銭で算出)は1.6倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって下げ止まり感を強めている。今期好業績見通しであり、再度の増額修正に対する期待感も強いだけに、調整一巡して出直りのタイミングが接近している可能性があるだろう。(水田雅展)
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今期連結業績見通しは5月31日に増額修正して売上高が前期比20.1%増の1034億10百万円、営業利益が同48.8%増の95億70百万円、経常利益が同55.6%増の92億30百万円、そして純利益が同26.7%増の45億30百万円とした。負ののれん発生益が一巡するが、前期子会社化したユナイトの通期連結も寄与して、東日本大震災の復旧・復興関連工事、全国的な防災・減災関連工事、さらに老朽化インフラ補修・更新関連工事、整備新幹線関連工事などが順調で、大幅増収増益の見込みだ。
6月7日に発表した第2四半期累計(12年11月〜13年4月)の通期予想に対する進捗率は、売上高が52.9%、営業利益が70.6%、経常利益が72.8%、純利益が82.0%と高水準である。公共投資増加を追い風に建機稼働率が高水準であり、通期再増額の可能性が高いだろう。
5月には建機レンタル大手4社と三菱商事<8058>が合弁で、建機レンタル会社向けに油圧ショベルのレンタル事業を行うダイヤモンド建機を設立すると発表している。第4次排ガス規制に対応した油圧ショベル中古機のアジア向け輸出の減少が予想されるため、国内で効率的にレンタル使用するようだ。
株価の動きを見ると、5月20日の年初来高値2763円から反落して6月17日と6月21日に1912円まで調整する場面があった。しかし1900円台では下げ止まり感を強めている。調整が一巡した可能性があるだろう。
6月24日の終値1952円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS137円98銭で算出)は14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1221円56銭で算出)は1.6倍近辺である。
週足チャートで見ると、26週移動平均線がサポートラインとなって下げ止まり感を強めている。今期好業績見通しであり、再度の増額修正に対する期待感も強いだけに、調整一巡して出直りのタイミングが接近している可能性があるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:42
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2013年06月24日
【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】クレスコはクラウド&ビッグデータ関連が拡大で2ケタの増収増益、株価は出直り強める
受託ソフトウェア開発のクレスコ<4674>(東1)の株価が調整一巡して出直り感を強めている。クラウド関連やビッグデータ関連の市場拡大が追い風であり、高値圏回帰の展開が期待されるだろう。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。組込型ソフト開発は採算重視戦略にシフトしているため新規案件が少ないようだが、クラウド関連の受託ソフト開発が引き続き好調であり、4月に子会社化したクリエイティブジャパンも寄与する模様だ。消費増税前の企業のIT投資駆け込み需要も期待されるだろう。
クラウド関連やビッグデータ関連の市場拡大が追い風であり、中期的な収益力向上に向けて、M&Aや得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンス戦略を推進する。収益力の低下しているグループ子会社の再編・統合・業態転換なども検討しているようだ。
株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値894円から反落し、6月7日に673円、6月13日に678円まで調整した。しかし足元では下値を切り上げて730円近辺まで戻している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
6月23日の終値733円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は0.9倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線から反発してサポートラインを確認し、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強めている。指標面には割安感があり、今期好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(水田雅展)
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今期(14年3月期)連結業績見通しについては売上高が前期比15.6%増の220億円、営業利益が同13.5%増の14億10百万円、経常利益が同8.5%増の15億30百万円、純利益が同12.5%増の8億60百万円としている。組込型ソフト開発は採算重視戦略にシフトしているため新規案件が少ないようだが、クラウド関連の受託ソフト開発が引き続き好調であり、4月に子会社化したクリエイティブジャパンも寄与する模様だ。消費増税前の企業のIT投資駆け込み需要も期待されるだろう。
クラウド関連やビッグデータ関連の市場拡大が追い風であり、中期的な収益力向上に向けて、M&Aや得意分野を持つビジネスパートナーとのアライアンス戦略を推進する。収益力の低下しているグループ子会社の再編・統合・業態転換なども検討しているようだ。
株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値894円から反落し、6月7日に673円、6月13日に678円まで調整した。しかし足元では下値を切り上げて730円近辺まで戻している。調整が一巡して出直り態勢のようだ。
6月23日の終値733円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS79円68銭で算出)は9〜10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は3.4%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS786円92銭で算出)は0.9倍近辺である。
週足チャートで見ると26週移動平均線から反発してサポートラインを確認し、日足チャートで見ると25日移動平均線を回復する動きを強めている。指標面には割安感があり、今期好業績見通しを評価して高値圏回帰の展開が期待されるだろう。(水田雅展)
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】アウトドア用品のティムコは「富士山関連」、株価は調整一巡感
フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ<7501>(JQS)の株価が調整一巡感を強めている。世界文化遺産登録が決定した富士山関連としても注目したい。
フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開している。今期(13年11月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.5%増の29億86百万円、営業利益が42百万円(前期は6百万円の赤字)、経常利益が44百万円(同3百万円の黒字)、純利益が11百万円(同79百万円の赤字)としている。
フィッシング用品は一部地域での放射線風評被害の影響が残り低調だが、富士山の世界文化遺産登録が正式決定したことで登山・アウトドアブームが一段と盛り上がることが予想され、アウトドア用品に追い風となりそうだ。アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組む方針であり、売上総利益率改善も寄与するだろう。
株価の動きを見ると、6月4日に551円まで調整する場面があり、日足チャートで見るとモミ合いレンジを500円台後半から500円台半ばに切り下げた形になった。しかし足元では徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。
6月21日の終値570円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS3円93銭で算出)は145倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2374円43銭で算出)は0.2倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で調整一巡感を強めている。低PBRに見直し余地があり、富士山関連のテーマ性で動意付く可能性があるだろう。(水田雅展)
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フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開している。今期(13年11月期)の業績(非連結)見通しは、売上高が前期比6.5%増の29億86百万円、営業利益が42百万円(前期は6百万円の赤字)、経常利益が44百万円(同3百万円の黒字)、純利益が11百万円(同79百万円の赤字)としている。
フィッシング用品は一部地域での放射線風評被害の影響が残り低調だが、富士山の世界文化遺産登録が正式決定したことで登山・アウトドアブームが一段と盛り上がることが予想され、アウトドア用品に追い風となりそうだ。アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組む方針であり、売上総利益率改善も寄与するだろう。
株価の動きを見ると、6月4日に551円まで調整する場面があり、日足チャートで見るとモミ合いレンジを500円台後半から500円台半ばに切り下げた形になった。しかし足元では徐々に下値を切り上げて調整一巡感を強めている。
6月21日の終値570円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS3円93銭で算出)は145倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績のBPS2374円43銭で算出)は0.2倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で調整一巡感を強めている。低PBRに見直し余地があり、富士山関連のテーマ性で動意付く可能性があるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:52
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】アールシーコア株価は高値圏で堅調が光る、ログハウス契約棟数17%増と好調
ログハウス(丸太組み工法住宅)のアールシーコア<7837>(JQS)の株価が堅調だ。長期上昇トレンドに変化はなく、足元の中段保ち合いを経て上値を試す展開が期待されるだろう。
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売を直営とFCで展開している。今期(14年3月期)連結業績見通しは契約棟数が前期比17.3%増の1200棟、契約高が同17.9%増の123億円、売上高が同24.1%増の127億円、営業利益が同29.3%増の8億90百万円、経常利益が同31.5%増の8億90百万円、純利益が同33.8%増の5億30百万円としている。新規販社開拓、展示場新設、ブランド知名度向上戦略に加えて、消費増税前の駆け込み需要などが追い風となる。費用増加を吸収して増収増益見込みだ。
中期経営計画では17年3月期に契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%(13年3月期12.1%)を目標数値として掲げている。重点戦略として展示場50拠点展開を目指し、空白・重点エリアの千葉・埼玉エリア、近畿エリア、九州・四国エリアでドミナント開設を進める方針だ。
株価の動きを見ると、5月29日の年初来高値1470円から反落して6月7日の取引時間中に1067円まで調整する場面があったが、終値ベースでは大きく下押すことなく、概ね1300円近辺で堅調に推移している。
6月21日の終値1275円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS128円30銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS848円80銭で算出)は1.5倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって、長期の上昇トレンドを継続している。足元の調整は上昇トレンド中の一時的な調整局面だろう。指標面には割安感があり、今期好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう。(水田雅展)
ログハウスのオリジナルブランド「BESS」の販売を直営とFCで展開している。今期(14年3月期)連結業績見通しは契約棟数が前期比17.3%増の1200棟、契約高が同17.9%増の123億円、売上高が同24.1%増の127億円、営業利益が同29.3%増の8億90百万円、経常利益が同31.5%増の8億90百万円、純利益が同33.8%増の5億30百万円としている。新規販社開拓、展示場新設、ブランド知名度向上戦略に加えて、消費増税前の駆け込み需要などが追い風となる。費用増加を吸収して増収増益見込みだ。
中期経営計画では17年3月期に契約棟数1900棟、売上高180億円、営業利益率8%、ROE18%(13年3月期12.1%)を目標数値として掲げている。重点戦略として展示場50拠点展開を目指し、空白・重点エリアの千葉・埼玉エリア、近畿エリア、九州・四国エリアでドミナント開設を進める方針だ。
株価の動きを見ると、5月29日の年初来高値1470円から反落して6月7日の取引時間中に1067円まで調整する場面があったが、終値ベースでは大きく下押すことなく、概ね1300円近辺で堅調に推移している。
6月21日の終値1275円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS128円30銭で算出)は10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS848円80銭で算出)は1.5倍近辺である。
週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって、長期の上昇トレンドを継続している。足元の調整は上昇トレンド中の一時的な調整局面だろう。指標面には割安感があり、今期好業績見通しを評価して上値を試す展開が期待されるだろう。(水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 06:42
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2013年06月23日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】重要イベント通過で日経平均株価1万3000円近辺で下値固め、次は7月10日の日銀政策会合に注目
<相場展望>(25〜28日)
来週(6月24日〜28日)の株式市場は、日経平均株価1万3000円近辺での下値固めの展開を想定する。
先物主導の展開に変化はなく、前週19日にバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が量的緩和策の縮小・終了を明確にした余波も残るだろう。ただし重要イベントを通過したことで、過度な警戒感は後退するだろう。5月23日の大暴落から1カ月が経過して日本株に対する売り圧力がピークアウトし、下値を仕込む動きも強まりそうだ。
前週(6月17日〜21日)の日経平均株価の週間値幅は780円53銭(高値21日1万3330円35銭、安値17日1万2549円82銭)となり、依然として神経質な展開だった。売買高も減少した。しかし前々週までに比べるとやや落ち着いた動きとなった。売り仕掛けに追随する動きも限定的で、日本株に対する売り圧力は一旦ピークアウトしたようだ。
注目された19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)後の記者会見でバーナンキ米FRB議長は、年内にも資産買い入れの縮小に着手するとの見方を示し、市場が警戒していた量的緩和策の前倒し縮小・終了という「出口戦略」を明確にした。このため米国株や商品相場が大幅に下落して、世界的な金利上昇や新興国からの資金流出も警戒された。その余波は来週も残りそうだ。
しかし米国の長期金利が上昇する一方で、日本では日銀の異次元金融緩和が継続する。外国為替市場のドル・相場はドル高・円安方向の動きを強めることが予想され、日本株の下支え要因となりそうだ。また米国の量的緩和策の縮小は、米国の景気回復が軌道に乗り始めた証しでもあり、米国への依存度の高い日本企業の収益拡大にも繋がる好材料とも言えるだろう。
債券市場の不安定な動きへの対応策については、前回6月の日銀金融政策決定会合では期待が裏切られた形だが、次回7月10日〜11日の日銀金融政策決定会合に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。
また安倍晋三首相は、参院選後の今秋をメドに成長戦略第2弾を取りまとめる方針で、企業の製品開発や事業再編などを促す政策を打ち出すとともに、思い切った設備投資減税を盛り込む考えを示している。参院選で自民党が安定過半数を確保するかどうかについて関心が高まると同時に、今秋の成長戦略第2弾に対する期待感が高まる可能性があるだろう。物色面ではアベノミクス成長戦略関連の個別銘柄や、指標面に割安感が台頭している銘柄を下値で仕込む好機だろう。
その他の注目スケジュールとしては24日の独6月IFO業況指数、米5月シカゴ連銀全米活動指数、25日の日本5月企業向けサービス価格指数、米4月住宅価格指数、米4月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米5月新築一戸建て住宅販売、米5月耐久財受注、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、26日の独7月消費者信頼感指数、米第1四半期GDP確報値、27日のユーロ圏6月景況感・業況感指数、米5月個人所得・消費支出、米5月住宅販売保留指数、27日〜28日のEU首脳会議、28日の日本5月全国・6月東京都区部消費者物価指数、日本5月家計調査、日本5月鉱工業生産速報、米6月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。
その後は7月1日の日銀短観、2日の豪中銀理事会、3日〜4日の英中銀金融政策委員会、4日のECB理事会、5日の米6月雇用統計、8日〜12日の米中戦略・経済対話、10日〜11日の日銀金融政策決定会合、15日の中国4〜6月GDP、17日〜18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、19日〜20日のG20財務相・中央銀行総裁会議、30日〜31日の米FOMCなどが予定されている(水田雅展)
来週(6月24日〜28日)の株式市場は、日経平均株価1万3000円近辺での下値固めの展開を想定する。
先物主導の展開に変化はなく、前週19日にバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が量的緩和策の縮小・終了を明確にした余波も残るだろう。ただし重要イベントを通過したことで、過度な警戒感は後退するだろう。5月23日の大暴落から1カ月が経過して日本株に対する売り圧力がピークアウトし、下値を仕込む動きも強まりそうだ。
前週(6月17日〜21日)の日経平均株価の週間値幅は780円53銭(高値21日1万3330円35銭、安値17日1万2549円82銭)となり、依然として神経質な展開だった。売買高も減少した。しかし前々週までに比べるとやや落ち着いた動きとなった。売り仕掛けに追随する動きも限定的で、日本株に対する売り圧力は一旦ピークアウトしたようだ。
注目された19日の米FOMC(連邦公開市場委員会)後の記者会見でバーナンキ米FRB議長は、年内にも資産買い入れの縮小に着手するとの見方を示し、市場が警戒していた量的緩和策の前倒し縮小・終了という「出口戦略」を明確にした。このため米国株や商品相場が大幅に下落して、世界的な金利上昇や新興国からの資金流出も警戒された。その余波は来週も残りそうだ。
しかし米国の長期金利が上昇する一方で、日本では日銀の異次元金融緩和が継続する。外国為替市場のドル・相場はドル高・円安方向の動きを強めることが予想され、日本株の下支え要因となりそうだ。また米国の量的緩和策の縮小は、米国の景気回復が軌道に乗り始めた証しでもあり、米国への依存度の高い日本企業の収益拡大にも繋がる好材料とも言えるだろう。
債券市場の不安定な動きへの対応策については、前回6月の日銀金融政策決定会合では期待が裏切られた形だが、次回7月10日〜11日の日銀金融政策決定会合に対する期待感が高まる可能性もあるだろう。
また安倍晋三首相は、参院選後の今秋をメドに成長戦略第2弾を取りまとめる方針で、企業の製品開発や事業再編などを促す政策を打ち出すとともに、思い切った設備投資減税を盛り込む考えを示している。参院選で自民党が安定過半数を確保するかどうかについて関心が高まると同時に、今秋の成長戦略第2弾に対する期待感が高まる可能性があるだろう。物色面ではアベノミクス成長戦略関連の個別銘柄や、指標面に割安感が台頭している銘柄を下値で仕込む好機だろう。
その他の注目スケジュールとしては24日の独6月IFO業況指数、米5月シカゴ連銀全米活動指数、25日の日本5月企業向けサービス価格指数、米4月住宅価格指数、米4月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米5月新築一戸建て住宅販売、米5月耐久財受注、米6月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、26日の独7月消費者信頼感指数、米第1四半期GDP確報値、27日のユーロ圏6月景況感・業況感指数、米5月個人所得・消費支出、米5月住宅販売保留指数、27日〜28日のEU首脳会議、28日の日本5月全国・6月東京都区部消費者物価指数、日本5月家計調査、日本5月鉱工業生産速報、米6月シカゴ地区購買部協会景気指数などがあるだろう。
その後は7月1日の日銀短観、2日の豪中銀理事会、3日〜4日の英中銀金融政策委員会、4日のECB理事会、5日の米6月雇用統計、8日〜12日の米中戦略・経済対話、10日〜11日の日銀金融政策決定会合、15日の中国4〜6月GDP、17日〜18日のバーナンキ米FRB議長の議会証言、19日〜20日のG20財務相・中央銀行総裁会議、30日〜31日の米FOMCなどが予定されている(水田雅展)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:55
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2013年06月22日
【ジャーナリスト&アナリスト水田雅展の視点】神鋼商事は4週間ぶり週足陽線、グローバル商社掲げ16年3月期売上1兆円、経常利益90億円
■海外取引比率40%以上へ
鉄鋼・非鉄金属・機械関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。週末21日は前週末比14円高の187円と、週足チャートでは4週間ぶりの陽線となっている。指標面には割安感があり、業績改善を評価して反発局面が期待されるだろう。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比13.0%増の8700億円、営業利益が同10.0%増の60億円、経常利益が同4.9%増の51億円、純利益が同59.5%増の30億円としている。世界的な景気回復や円安メリットで機械・情報関連の好調が予想され、前期は低調だった鉄鋼や鉄鋼原料などの需要増加も期待されるだろう。純利益については特別損失一巡なども寄与する。
6月14日には中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)を発表した。神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、経営数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。メキシコでの販売会社立ち上げ、中国での自動車向け部品加工会社の収益化、アセアン・インド域内での三国間取引拡大など、グローバルビジネスを加速させる方針だ。
株価の動きを見ると、5月22日の年初来高値223円から反落して6月7日には166円まで調整する場面があった。ただし足元では180円台に戻して調整一巡感を強めている。
6月20日の終値185円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS335円84銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなって下値を固めているようだ。指標面には割安感があり、調整一巡して反発局面が期待されるだろう。(水田雅展)
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鉄鋼・非鉄金属・機械関連商社の神鋼商事<8075>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。週末21日は前週末比14円高の187円と、週足チャートでは4週間ぶりの陽線となっている。指標面には割安感があり、業績改善を評価して反発局面が期待されるだろう。
今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比13.0%増の8700億円、営業利益が同10.0%増の60億円、経常利益が同4.9%増の51億円、純利益が同59.5%増の30億円としている。世界的な景気回復や円安メリットで機械・情報関連の好調が予想され、前期は低調だった鉄鋼や鉄鋼原料などの需要増加も期待されるだろう。純利益については特別損失一巡なども寄与する。
6月14日には中期経営計画(14年3月期〜16年3月期)を発表した。神戸製鋼所<5406>グループの中核となるグローバル商社を目指し、経営数値目標として16年3月期売上高1兆円、経常利益90億円、海外取引比率40%以上を掲げている。メキシコでの販売会社立ち上げ、中国での自動車向け部品加工会社の収益化、アセアン・インド域内での三国間取引拡大など、グローバルビジネスを加速させる方針だ。
株価の動きを見ると、5月22日の年初来高値223円から反落して6月7日には166円まで調整する場面があった。ただし足元では180円台に戻して調整一巡感を強めている。
6月20日の終値185円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS33円88銭で算出)は5〜6倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は3.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS335円84銭で算出)は0.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線がサポートラインとなって下値を固めているようだ。指標面には割安感があり、調整一巡して反発局面が期待されるだろう。(水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:08
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2013年06月21日
【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】松田産業株価は直近安値から10%戻す、貴金属リサイクル事業上向き2ケタ増益
貴金属リサイクル事業が主力の松田産業<7456>(東1)の株価は調整一巡感を強めている。20日の株価は22円高の1225円と買われ、直近安値から10%戻している。景気回復による企業の生産活動活発化が追い風であり、反発展開が期待されるだろう。
貴金属リサイクル事業を主力として、農林水産品を扱う食品関連事業も展開している。貴金属リサイクル事業では、エレクトロニクス産業が成長している東アジアを中心に、海外拠点網の拡充を推進している。今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比4.6%増の1750億円、営業利益が同11.3%増の62億円、経常利益が同6.8%増の65億円、純利益が同3.3%増の41億40百万円としている。
前期低調だった半導体・電子部品関連の生産活動は、円安進行に伴う輸出環境改善などで上向くことが予想される。国内外の拠点拡充も寄与して、貴金属市況が上昇傾向になれば大幅な収益改善が期待されるだろう。
なお6月10日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限8万株(自己株式除く発行済株式総数の0.30%)、取得価額総額の上限1億円、取得期間6月11日〜7月11日としている。
株価の動きを見ると、戻り高値圏の1500円近辺から反落して6月7日には1113円まで調整する場面があった。ただし足元では1200円台に戻して調整一巡感を強めている。
6月20日の終値1225円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS151円33銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると一旦割り込んだ52週移動平均線近辺を回復した。指標面には割安感があり、調整が一巡して反発展開が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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貴金属リサイクル事業を主力として、農林水産品を扱う食品関連事業も展開している。貴金属リサイクル事業では、エレクトロニクス産業が成長している東アジアを中心に、海外拠点網の拡充を推進している。今期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比4.6%増の1750億円、営業利益が同11.3%増の62億円、経常利益が同6.8%増の65億円、純利益が同3.3%増の41億40百万円としている。
前期低調だった半導体・電子部品関連の生産活動は、円安進行に伴う輸出環境改善などで上向くことが予想される。国内外の拠点拡充も寄与して、貴金属市況が上昇傾向になれば大幅な収益改善が期待されるだろう。
なお6月10日に自己株式取得を発表した。取得株式総数の上限8万株(自己株式除く発行済株式総数の0.30%)、取得価額総額の上限1億円、取得期間6月11日〜7月11日としている。
株価の動きを見ると、戻り高値圏の1500円近辺から反落して6月7日には1113円まで調整する場面があった。ただし足元では1200円台に戻して調整一巡感を強めている。
6月20日の終値1225円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS151円33銭で算出)は8倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間24円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1643円09銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると一旦割り込んだ52週移動平均線近辺を回復した。指標面には割安感があり、調整が一巡して反発展開が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:43
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】巴工業は第2四半期の利益進捗好調、通期上ブレも、株価底打ち
化学機械メーカーの巴工業<6309>(東1)の株価が底打ち感を強めている。今期(13年10月期)見通し減額修正を嫌気した売りが一巡して、反発局面が期待されるだろう。
今期(13年10月期)の連結業績見通しについては、5月29日に2回目の減額修正を発表して売上高が前期比6.7%減の388億円、営業利益が同32.6%減の16億50百万円、経常利益が同34.8%減の17億円、純利益が同37.5%減の10億10百万円としている。機械事業で北米の油井掘削向け遠心機械や中国向け砥粒回収装置の受注が減少し、化学工業製品事業では汎用樹脂の需要が低調である。中国・深センにおける新コンパウンド事業立ち上げ遅れも影響するようだ。
6月4日に発表した第2四半期累計(12年11月〜13年4月)の通期予想に対する進捗率は、売上高が49.9%、営業利益が60.5%、経常利益が63.2%、純利益が62.5%である。円安メリットなどで利益は一転増額の可能性もありそうだ。さらに来期(14年10月期)については設備投資回復メリットが期待されるだろう。
株価の動きを見ると、高値圏2000円近辺でのモミ合いから下放れ、6月14日の1482円まで調整した。ただし足元では下げ渋り感を強めている。減額修正を嫌気した売りが一巡して底打ちした可能性があるだろう。
6月20日の終値1552円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS101円22銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2235円59銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が拡大している。失望売りが一巡して反発局面が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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今期(13年10月期)の連結業績見通しについては、5月29日に2回目の減額修正を発表して売上高が前期比6.7%減の388億円、営業利益が同32.6%減の16億50百万円、経常利益が同34.8%減の17億円、純利益が同37.5%減の10億10百万円としている。機械事業で北米の油井掘削向け遠心機械や中国向け砥粒回収装置の受注が減少し、化学工業製品事業では汎用樹脂の需要が低調である。中国・深センにおける新コンパウンド事業立ち上げ遅れも影響するようだ。
6月4日に発表した第2四半期累計(12年11月〜13年4月)の通期予想に対する進捗率は、売上高が49.9%、営業利益が60.5%、経常利益が63.2%、純利益が62.5%である。円安メリットなどで利益は一転増額の可能性もありそうだ。さらに来期(14年10月期)については設備投資回復メリットが期待されるだろう。
株価の動きを見ると、高値圏2000円近辺でのモミ合いから下放れ、6月14日の1482円まで調整した。ただし足元では下げ渋り感を強めている。減額修正を嫌気した売りが一巡して底打ちした可能性があるだろう。
6月20日の終値1552円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS101円22銭で算出)は15〜16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間45円で算出)は2.9%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS2235円59銭で算出)は0.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が拡大している。失望売りが一巡して反発局面が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】JFEシステムズ買われ年初来高値にあと2000円と強い、大阪ガス子会社と協業、ビジネスブレイン太田昭和と提携
■10万円が視野に
情報システム開発・構築のJFEシステムズ<4832>(東2)の株価が出直りの動きを強めている。20日は2400円高の8万8000円まで買われ5月につけた年初来高値9万円にあと2000円と接近している。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の341億円、営業利益が同10.6%増の10億20百万円、経常利益が同10.1%増の10億20百万円、純利益が同3.3%増の5億20百万円としている。グループの鉄鋼関連向けはほぼ横ばいを想定し、自動車業界や製造流通業界など一般顧客向け外販事業の売上拡大を図る方針だ。
中期的な重点戦略としては、製造流通業界向け新規顧客開拓、ERPを核とした複合ソリューション、電子帳簿保存法対応ソリューション、食品ソリューションの拡大などを掲げ、アライアンス戦略も推進している。
5月8日には大阪ガス<9532>子会社のオージス総研とビジネス・インテリジェンス/データウェアハウス分野での協業を発表した。さらに5月23日には、会計・経営分野を中心にコンサルティング・システム開発事業を展開するビジネスブレイン太田昭和<9658>との資本・業務提携を発表した。ビジネスブレイン太田昭和の自己株式処分(処分株式数30万株、1株当たり処分価額647円)を第三者割当てで引き受ける。両社の経営資源・ノウハウの相互活用で補完効果が得られ、事業基盤を強化する方針だ。
株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値9万円から反落して6月7日の8万300円まで調整したが、切り返して足元では8万6000円近辺まで戻している。6月20日には8万8000円まで上伸して5月高値に接近する場面があった。
6月20日の終値8万6300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6621円67銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2000円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11万7971円09銭で算出)は0.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸し、出直りの動きを強めている。強基調に回帰して5月の高値を試す展開が期待されるだろう。08年9月以来の10万円大台も視野に入りそうだ。(シニアアナリスト・水田雅展)
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情報システム開発・構築のJFEシステムズ<4832>(東2)の株価が出直りの動きを強めている。20日は2400円高の8万8000円まで買われ5月につけた年初来高値9万円にあと2000円と接近している。
今期(14年3月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の341億円、営業利益が同10.6%増の10億20百万円、経常利益が同10.1%増の10億20百万円、純利益が同3.3%増の5億20百万円としている。グループの鉄鋼関連向けはほぼ横ばいを想定し、自動車業界や製造流通業界など一般顧客向け外販事業の売上拡大を図る方針だ。
中期的な重点戦略としては、製造流通業界向け新規顧客開拓、ERPを核とした複合ソリューション、電子帳簿保存法対応ソリューション、食品ソリューションの拡大などを掲げ、アライアンス戦略も推進している。
5月8日には大阪ガス<9532>子会社のオージス総研とビジネス・インテリジェンス/データウェアハウス分野での協業を発表した。さらに5月23日には、会計・経営分野を中心にコンサルティング・システム開発事業を展開するビジネスブレイン太田昭和<9658>との資本・業務提携を発表した。ビジネスブレイン太田昭和の自己株式処分(処分株式数30万株、1株当たり処分価額647円)を第三者割当てで引き受ける。両社の経営資源・ノウハウの相互活用で補完効果が得られ、事業基盤を強化する方針だ。
株価の動きを見ると、5月15日の年初来高値9万円から反落して6月7日の8万300円まで調整したが、切り返して足元では8万6000円近辺まで戻している。6月20日には8万8000円まで上伸して5月高値に接近する場面があった。
6月20日の終値8万6300円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS6621円67銭で算出)は13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2000円で算出)は2.3%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS11万7971円09銭で算出)は0.7倍近辺である。
日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を回復して上伸し、出直りの動きを強めている。強基調に回帰して5月の高値を試す展開が期待されるだろう。08年9月以来の10万円大台も視野に入りそうだ。(シニアアナリスト・水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:13
| アナリスト銘柄分析
2013年06月20日
【ジャーナリスト&アナリスト・水田雅展の視点】生化学工業の株価は下値モミ合い良好、主力アルツおよびジェル・ワンが高齢者増加などで拡大基調
■営業利益45%伸長
関節機能改善剤が主力の生化学工業<4548>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。去る、6月4日から1200円前後のモミ合いが続いており、19日(水)は40円高の1241円まであった。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。
医薬品事業(関節機能改善剤アルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、白内障手術補助剤オペガンなど)およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は高齢者人口増加などで拡大基調である。今期(14年3月期)の連結業績見通しについては、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。
営業費用や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因となるが、アルツの販売数量が国内および中国向けに増加基調であり、米国でのジェル・ワンの販売も拡大する見込みだ。さらにLAL事業の増収、円安進行メリット、減価償却方法変更(定率法から定額法へ)や税金費用減少なども寄与して大幅増益見込みである。なお想定為替レートは1米ドル=95円としている。
株価の動きを見ると、4月25日に年初来高値1436円を付けた後は上げ一服の形となり、市場全体が波乱となった影響も受けて6月7日には1135円まで調整する場面があった。ただし足元は概ね1200円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
6月19日の終値1225円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.1倍近辺である。
日足チャートで見ると75日移動平均線を割り込むことなく、徐々に下値を切り上げて25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ても、13週移動平均線近辺から反発の動きを強めている。今期好業績見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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関節機能改善剤が主力の生化学工業<4548>(東1)の株価が調整一巡感を強めている。去る、6月4日から1200円前後のモミ合いが続いており、19日(水)は40円高の1241円まであった。今期(14年3月期)好業績見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。
医薬品事業(関節機能改善剤アルツ、単回投与の米国向け関節機能改善剤ジェル・ワン、白内障手術補助剤オペガンなど)およびLAL事業(エンドトキシン測定用試薬関連)を展開している。主力のアルツおよびジェル・ワンの需要は高齢者人口増加などで拡大基調である。今期(14年3月期)の連結業績見通しについては、売上高が前期比12.2%増の299億円、営業利益が同45.5%増の45億50百万円、経常利益が同16.2%増の50億円、純利益が同24.4%増の40億50百万円としている。
営業費用や研究開発費の増加、受取ロイヤリティーの減少などがマイナス要因となるが、アルツの販売数量が国内および中国向けに増加基調であり、米国でのジェル・ワンの販売も拡大する見込みだ。さらにLAL事業の増収、円安進行メリット、減価償却方法変更(定率法から定額法へ)や税金費用減少なども寄与して大幅増益見込みである。なお想定為替レートは1米ドル=95円としている。
株価の動きを見ると、4月25日に年初来高値1436円を付けた後は上げ一服の形となり、市場全体が波乱となった影響も受けて6月7日には1135円まで調整する場面があった。ただし足元は概ね1200円近辺で推移して調整一巡感を強めている。
6月19日の終値1225円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS71円29銭で算出)は17〜18倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は2.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1079円38銭で算出)は1.1倍近辺である。
日足チャートで見ると75日移動平均線を割り込むことなく、徐々に下値を切り上げて25日移動平均線を回復する動きを強めている。また週足チャートで見ても、13週移動平均線近辺から反発の動きを強めている。今期好業績見通しを評価して出直り展開が期待されるだろう。(シニアアナリスト・水田雅展)
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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 07:44
| アナリスト銘柄分析