[材料でみる株価]の記事一覧
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記事一覧 (03/05)DMG森精機は値上がり率1位、独企業と一体経営のためEUの巨額防衛計画など好感の見方
記事一覧 (03/05)フライトソリューションズは2日連続ストップ高、三菱UFJ銀行との協業開始や「Tapion」拡大を連日好感
記事一覧 (03/05)高圧ガスが急反発、株式売出しを中止、売出し発表前の値段を一時回復
記事一覧 (03/05)川崎重工が最高値を更新、重工3銘柄とも続伸一段高のなかPER、PBR割安感
記事一覧 (03/04)ソリトンシステムズは後場もジリ高、「サイバー防御で国産ソフト優先」と伝えられ連想買い
記事一覧 (03/04)クリナップは底堅い、トランプ大統領の発言を受け円高によるエネルギー価格などの安定化を期待
記事一覧 (03/04)IHIは上場来の高値に迫る、防衛株人気に加え海運投資拡大の報道も好感
記事一覧 (03/04)トレジャー・ファクトリーは6日続伸基調、引っ越し繁忙期に入り「トレファク引越」が人気の様子
記事一覧 (03/04)神戸物産が再び出直って始まる、トランプ大統領が「円安牽制」発言、円高を材料視
記事一覧 (03/03)ITForは後場一段高、自社株買い「短期集中型」のため株価へのインパクト期待
記事一覧 (03/03)フライトソリューションズが7%高、「ネット銀やクレカ本人確認、原則マイナカードで」の報道など好感され4日ぶり反発
記事一覧 (03/03)三菱化工機が今年の高値を更新、株式3分割を好感、予想外だったようで意外感も
記事一覧 (03/03)重工3銘柄が活況高、トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談決裂を受け防衛関連株への注目再燃
記事一覧 (03/03)ステムリムが反発、急性期脳梗塞を対象とする新薬候補に期待強まる
記事一覧 (03/03)JTは安値圏から出直る、カナダで訴訟和解金4000億円、配当は変更しないとし安堵感
記事一覧 (03/03)東洋製罐GHDが大きく出直って始まる、大規模な自社株買いと消却を好感、ミャンマー孫会社を譲渡
記事一覧 (02/28)愛知製鋼は8%高、自社株買いと消却を好感、日経平均900円安に逆行高
記事一覧 (02/28)伊藤忠商事は続伸基調で始まる、セブン&アイ・HDへの買収提案を終了、負担軽減など好感の様子
記事一覧 (02/27)加賀電子が後場一段と強含む、欧州の投資家を9社ほど訪問、環境・ESGへの取組にも関心高い様子
記事一覧 (02/27)西武HDが出直り強める、明日「東京ガーデンテラス紀尾井町」の譲渡実行日で注目再燃
2025年03月05日

DMG森精機は値上がり率1位、独企業と一体経営のためEUの巨額防衛計画など好感の見方

■4日には今期の年間配当100円(10円増配)を発表

 DMG森精機<6141>(東証プライム)は3月5日、前後場とも次第高となり、後場寄り後も一段と上げて16%高の3102.0円(432.0円高)をつけ、前場から東証プライム銘柄の値上がり率1位を続けている。独DMGグループと連結一体経営を行っているため、EU(欧州連合)が防衛力強化に向け「総額8000億ユーロ規模の防衛計画を提案」(ロイターニュース3月4日午後7:07)などと伝えられたことを受け、買いが増幅したと見られている。4日午後には今期の年間配当90円(10円増配)を発表した。

 EUの防衛に関する動きとして、「欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は4日、欧州の防衛力強化に向けた総額8000億ユーロ規模の防衛計画を提案した。1500億ユーロ(約1577億6000万ドル)を共同で借り入れ、EU各国政府に防衛資金として貸し付けることをなど盛り込んだ」(同)と伝えられた。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:14 | 材料でみる株価

フライトソリューションズは2日連続ストップ高、三菱UFJ銀行との協業開始や「Tapion」拡大を連日好感

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■「Tapion(タピオン)」は同社開発のタッチ決済ソリューション

 フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は3月5日、2日続けてストップ高となり、312円(80円高、34%高)で売買されながら急伸相場となってる。3日付で「三菱UFJ銀行と協業開始〜決済ネットワーク「SP−NET」と連携で市場開拓を強化〜」と発表し、4日付では「タッチ決済ソリューションのTapion(タピオン)、クレジットカード対応にJCBブランドを追加〜電子サインの対応も開始〜」と発表。連日、買い集中となっている。
 
 「Tapion(タピオン)」は、同社開発のタッチ決済ソリューション。市販のAndroidスマートフォンまたはタブレットを、追加のハードウェアなしに、タッチ決済用の決済端末として利用できる「Tap to Phone」技術を用い、市販のスマートデバイスをタッチ決済端末に変える。今回のJCBブランドの追加により、利便性向上と、タッチ決済の利用機会を促進する。また、2024年9月に開示したTapionの電子サインにも対応しており、JCBカードが利用できるとした。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:16 | 材料でみる株価

高圧ガスが急反発、株式売出しを中止、売出し発表前の値段を一時回復

■子会社の財務情報に確認すべき事項が発生したため中止と発表

 高圧ガス工業<4097>(東証プライム)は3月5日、急反発となり、取引開始後に17%高の864円(125円高)まで上げた後も強い値動きを続けている。4日の夕方、株式売出しの中止を発表、売出しによる株式需給のゆるみ(値下がり要因)が回避されるため買い直す動きが集中したと見られている。売出しを発表する前の値段859円(2月21日終値)を一時回復した。

 同社は2月21日の夕方に「株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせ」を発表し、大株主のデンカ<4061>(東証プライム)などが高圧ガス株を売り出すとした。しかし、3月4日の夕方、「株式売出しの中止に関するお知らせ」を発表、連結子会社の財務情報に関連して確認すべき事項が発生したことから本売出しを中止するとした。株式市場関係者からは、確認が終われば売り出しを実施する可能性があるとの見方も出ている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:37 | 材料でみる株価

川崎重工が最高値を更新、重工3銘柄とも続伸一段高のなかPER、PBR割安感

■米・ウクライナ関係などを受け防衛関連株として注目続く

 川崎重工業<7012>(東証プライム)は3月5日、一段高で始まり、取引開始後は7%高の8665円(540円高)まで上げ、約半月ぶりに2000年以降の最高値を更新している。引き続き、米国がウクライナへの武器供与を一時停止したことや欧州主要国で国防費を増額する動きが伝えられていることなどが材料視され、防衛関連株としての注目が続いている。

 IHI<7013>(東証プライム)も連日高値を更新し、三菱重工<7011>(東証プライム)も一段高で始まり約1か月ぶりに2300円台を回復している。重工3銘柄の中ではPER、PBRを比較すると川崎重工の割安感が目立つようだ。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:23 | 材料でみる株価
2025年03月04日

ソリトンシステムズは後場もジリ高、「サイバー防御で国産ソフト優先」と伝えられ連想買い

■「経済安保の観点から新たなサイバーセキュリティー対策」に乗る期待

 ソリトンシステムズ<3040>(東証プライム)は3月4日、前後場ともジリ高の相場となり、15時を過ぎて1189円(56円高)まで上げて出直りを強めている。ITセキュリティソフト開発などを行い、「政府、サイバー防御で国産ソフト優先調達、開発を支援」(日本経済新聞3月4日付朝刊)と伝えられたことを受け、連想買いが広がったとみられている。

 報道によると、経済産業省が近く「サイバーセキュリティ産業振興戦略」を初めて打ち出す。「経済安全保障の観点から新たなサイバーセキュリティー対策をまとめる。国産ソフトを優先調達することを柱に国内産業を育成し、海外製品に依存している現状からの脱却を目指す。国産製品の開発補助、人材育成や技術の標準化もあわせて進める」という。これを受け、4日の株式市場では、日経平均やTOPIXが大幅反落となっている中でバリオセキュア<4494>(東証スタンダード)FFRIセキュリティ<3692>(東証グロース)なども大きく値上がりしている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:32 | 材料でみる株価

クリナップは底堅い、トランプ大統領の発言を受け円高によるエネルギー価格などの安定化を期待

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■「日本は円安政策、簡単に解決する方法は関税」と伝えられる

 クリナップ<7955>(東証プライム)は3月4日、680円(5円高)まで上げた後も前日比変わらずの675円前後で売買され、全体相場が大幅に反落している中で午後も底堅い相場を続けている。2月初旬に発表した第3四半期決算(2024年4〜12月・累計/連結)は「原材料やエネルギーの価格高騰などの影響」(決算短信)が厳しい印象だったが、4日は、米トランプ大統領が「日本や中国の通貨安」を非難する発言を発したと伝えられたことを受け、円高への転換によるエネルギー価格などの安定化を期待して同社株に注目を強める動きが強まっているようだ。

 トランプ大統領は、「日本や中国が通貨安政策取るなら米国は『不利な立場に』なる」「これを非常に簡単に解決する方法は関税だ」(ブルームバーグニュース3月4日早朝)と発信したと伝えられた。株式市場関係者からは、「円安のままだと関税をかけるぞ、と言ってきたようなもので、日本にもついに関税か為替かのディール(取引)をふっかけてきた」との見方が出ている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:11 | 材料でみる株価

IHIは上場来の高値に迫る、防衛株人気に加え海運投資拡大の報道も好感

■重工株の中では値動き軽いとされ買いが集まりやすい様子

 IHI<7013>(東証プライム)は3月4日、一段と出直る相場となり、午前10時にかけて6%高の9934円(526円高)まで上げる場面をみせ、約2週間前につけた上場来の高値9990円に迫っている。米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談が決裂したことを受け、週明け3日から防衛関連株の値動きが強まっている上、4日は「海運投資、日本勢3.7兆円、輸送力3割増」(日本経済新聞3月4日付朝刊)と伝えられたことも買い材料視されている。

 防衛・造船関連株は、米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談決裂を受け、台湾や尖閣諸島などに問題が発生した場合に日本もウクライナと似た状況に置かれかねないとの見方が台頭し、三菱重工<7011>(東証プライム)川崎重工<7012>(東証プライム)などを中心に動意を強めている。中でIHIは値動きが軽いとされ、買いが集まりやすいようだ。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:22 | 材料でみる株価

トレジャー・ファクトリーは6日続伸基調、引っ越し繁忙期に入り「トレファク引越」が人気の様子

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■引越しと買取(出張買取)品の回収を同じ日にまとめて対応

 トレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)は3月4日、6日続伸基調で始まり、取引開始後は1714円(42円高)まで上げ、約6週間ぶりの1700円台に進んでいる。毎月初旬に開示する月次動向(月次売上概況)への期待が強い上、引っ越しシーズンに入り「トレファク引越」が人気と伝えられ、注目が再燃している。首都圏での引っ越しは、現在、事業者の人手不足などで週末は予約困難な日が続出しているとされ、国土交通省のホームぺージには「引越時期の分散に御協力をお願いします!」(報道・広報、令和7年2月12日)との掲示が出ている。

 「トレファク引越」は、買取(出張買取)品の回収と引越しを同じ日にまとめて対応する『リユース一体型引越』で、2月25日放送のテレビ東京「LIFE IS MONEY」『知って得する!春の新生活SP』で特集された。「引っ越しと同時に不用品の買い取りを行うことで引っ越し代を安く抑えられるというトレファク引越。実際どれくらい安くなるのか?」といった内容で注目を集めた。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:55 | 材料でみる株価

神戸物産が再び出直って始まる、トランプ大統領が「円安牽制」発言、円高を材料視

■中国と日本を例に挙げ通貨安政策を批判と伝えられる

 神戸物産<3038>(東証プライム)は3月4日、再び出直って始まり、取引開始後は3430円(91円高)と昨年来の安値圏から出直っている。円高が追い風になる銘柄。「トランプ氏、日本や中国が通貨安政策取るなら米国は『不利な立場に』」(BloomBergニュース3月4日早朝)と伝えられ、為替が1ドル149円台の円高に振れているため見直されたようだ。

 報道によると、「トランプ米大統領は3日、日本と中国が通貨安政策を取るなら米国は『不当に不利な立場に置かれる』と述べた」。「中国と日本を例に挙げ、こうした国々に関税を課すと示唆」した。さらに、「これを非常に簡単に解決する方法は関税だ」とも述べたという。日本に対する「取引」がついに出てきたとの見方が出ている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:21 | 材料でみる株価
2025年03月03日

ITForは後場一段高、自社株買い「短期集中型」のため株価へのインパクト期待

■取得期間は3月5日から同年3月21日の予定

 ITFor(アイティフォー)<4743>(東証プライム)は3月3日の後場一段と強い相場になり、14時過ぎに5%高の1375円(71円高)まで上げて出直りを強めている。正午に18万株を上限とする自己株式の取得(自社株買い)を発表。取得期間を2025年3月5日から同年3月21日の予定としたため、約3週間の「短期集中型」になるとして株価へのインパクトが期待されている。

 自社株買いの上弦株数は18万株(自己株式を除く発行済株式総数の0.68%)、取得総額は2億8000万円とした。発行株数に対する割合は小さいが、短期集中型なら値動きへの寄与度は大きいと見られている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:38 | 材料でみる株価

フライトソリューションズが7%高、「ネット銀やクレカ本人確認、原則マイナカードで」の報道など好感され4日ぶり反発

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■マイナカード関連サービスやキャッシュレス決済関連サービスに期待強い

 フライトソリューションズ<3753>(東証スタンダード)は3月3日の後場、7%高の177円(12円高)まで上げて4日ぶりの反発相場となり、出直りを強めている。2月26、27日に「フライト決済センター、J−Debitサービスを開始(〜決済差別のないキャッシュレス社会の構築へ〜)」、「Tapionの電子サイン対応ブランドを追加(PINバイパス廃止を控えモバイル決済端末のサービス拡充)」を発表し、28日には日本経済新聞が「ネット銀やクレカ本人確認、原則マイナカードで、27年にも」(日本経済新聞2月28日付朝刊)と伝えたことも材料視され、見直し買いが再燃したとみられている。

 新聞報道によると、「警察庁は27日、インターネットバンキングなどの本人確認は、2027年4月からマイナンバーカードのICチップを読み取る方法に原則一本化する方針を明らかにした」(同)とされる。同社は2024年12月16日に「iPhoneへのマイナンバーカード機能搭載に向け本人確認サービスを強化」と発表していることもあり、マイナンバーカードの本人確認サービスやキャッシュレス決済関連サービスには期待が強いようだ。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:14 | 材料でみる株価

三菱化工機が今年の高値を更新、株式3分割を好感、予想外だったようで意外感も

■3月末を基準日として1株を3株に分割、後場一段と強含む

 三菱化工機<6331>(東証プライム)は3月3日の後場、7%高の3950円(275円高)で始まり、一段と強含んで約2週間ぶりに今年の高値を更新している。前取引日・28日の夕刻、3月末を基準日とする株式3分割を発表。後場も買い材料視されている。

 28日夕刻、2025年3月31日(月)を基準日として、同日最終の株主名簿に記載又は記録された株主の所有する当社普通株式1株につき3株の割合をもって分割すると発表した。分割後は最低投資金額が計算上3分の1になり、新たな投資家層の流入が見込める。最低投資金額という観点では、株価1万円台の銘柄などに比べると分割を行う可能性は高くない銘柄に属することもあり、意外感が強かったようだ。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:45 | 材料でみる株価

重工3銘柄が活況高、トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談決裂を受け防衛関連株への注目再燃

■米国の姿勢を受け「日本を守ってくれない可能性」を意識

 三菱重工業<7011>(東証プライム)は3月3日、反発して始まった後も次第高となり、午前11時にかけて6%高の2110.0円(123.0円高)と切り返しを強めている。米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が「激しい口論」(BBCニュースJAPAN、ロイターニュースなど)になったと幅広く伝えられ、日本や台湾がウクライナと似た状況になった場合、米国は守ってくれない可能性があるとの見方があり、防衛関連株への買いが再燃している。川崎重工業<7012>(東証プライム)IHI<7013>(東証プライム)は一時6%高となっている。

 「トランプ氏とヴァンス氏『感謝』要求、ゼレンスキー氏と激しい口論」(BBCニュースJAPAN3月1日)、「助けてやっているのだから礼を言え。あからさまなマウンティング」(日本経済新聞3月3日付朝刊より)など、トランプ大統領とゼレンスキー大統領との会談決裂を伝えたニュースには、むしろ米国側が「非礼」だったような報道が少なくない印象もある。地政学的には、尖閣諸島を含め日本周辺にもウクライナと類似した状況に陥る可能性のある地域が私的されている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:23 | 材料でみる株価

ステムリムが反発、急性期脳梗塞を対象とする新薬候補に期待強まる

■導出先の塩野義製薬がより幅広い患者層への投与めざし治験を拡充

 ステムリム<4599>(東証グロース)は3月3日、6%高の345円(18円高)まで上げた後も堅調に売買され、反発相場となっている。同日朝、塩野義製薬<4507>(東証プライム)に導出済みの急性期脳梗塞を対象とする新薬候補について、より幅広い患者層への投与を可能にするための治験計画の変更を発表し、注目されている。

 発表によると、「再生誘導医薬」(ステムリムの登録商標)開発品レダセムチド(HMGB11)より創製したペプチド医薬、開発コード:S−005151)に関する、急性期脳梗塞を対象としたグローバル後期第U相試験(以下「本治験」)について、塩野義製薬より、治験実施計画書変更の連絡があった。現在、医療技術の進歩にともない、急性期脳梗塞の治療体系は大きく変化しており、血管内再開通療法を用いた治療が可能な患者の割合が急速に増加している。こうした変化に対応し、レダセムチドの上市後により幅広い患者層への投与を可能にするため、血管内再開通療法を実施した急性期脳梗塞患者を対象とする新たなコホート(治験対象集団)を追加することとした。大幅な治験期間の延長には至らない見込みとした。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:31 | 材料でみる株価

JTは安値圏から出直る、カナダで訴訟和解金4000億円、配当は変更しないとし安堵感

■1株194円(予定)、高配当、新NISAスタート時に人気の銘柄

 JT(日本たばこ産業)<2914>(東証プライム)は3月3日、3773円(23円高)で始まった後も堅調に売買され、年初来の安値圏から出直っている。同日朝、カナダの子会社にかかわる訴訟の訴訟損失引当金を4000億円弱と見込むことなどを発表、今3月期の配当金194円(予定)は変更しないとしたため安堵感が出ているようだ。同社株は高配当株のため約1年前にスタートした新NISA(少額投資非課税制度)で人気の銘柄とされていた。

 発表によると、カナダ・ケベック州の現地子会社を被告に含む計3社への訴訟について、未解決事項であった和解金の支払い方法等について合意に至り、2024年度の営業費用として計上することを予定し、その金額は4000億円弱を見込む。最終的な引当金額は決定後速やかにお知らせする。当該引当金の計上が確定した場合においても、本年2月13日に公表した2024年度一株当たり配当金194円(予定)は変更しない。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:55 | 材料でみる株価

東洋製罐GHDが大きく出直って始まる、大規模な自社株買いと消却を好感、ミャンマー孫会社を譲渡

■自社株買いは発行株数の9.9%・1600万株規模で3月3日開始

 東洋製罐GHD(東洋製罐グループホールディングス)<5901>(東証プライム)は3日、大きく出直って始まり、取引開始後は5%高の2481.0円(125.0円高)まで上げ、約2か月半ぶりの2400円台に進んでいる。前取引日・28日の夕方に発行株数の9.9%に相当する1600万株を上限とする自己株式の取得(自社株買い)、および同7.2%・1270万株の消却を発表。好感買いが先行している。業績予想の小幅下方修正も発表したが買い優勢となっている。

 自社株買いは1600万株(自己株式を除く発行済株式総数の9.9%)、取得総額300億円を各上限として、2025年3月3日から26年2月27日までの予定で実施するとした。また、消却予定日を25年3月7日とする1270万株(消却前の発行済株式総数に対する割合7.2%)の株式消却も発表した。

 また、ミャンマー孫会社の全株式の譲渡も発表。大塚製薬株式会社に譲渡価額2百万米ドル(309百万円)で譲渡するとした。株式譲渡実行日は25年4月中旬の予定。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:28 | 材料でみる株価
2025年02月28日

愛知製鋼は8%高、自社株買いと消却を好感、日経平均900円安に逆行高

■広義の株主還元(株式価値の向上)になり期待強まる

 愛知製鋼<5482>(東証プライム)は2月28日、小安く始まったあと切り返して8%高の7300円(540円高)まで上げ、2日前につけた上場来の高値7950円に向けて出直っている。27日17時に自己株式の取得(自社株買い)と、これにより取得する自己株式の全株式数の消却を発表、広義の株主還元(株式価値の向上)が好感され、日経平均900円安に逆行高となっている。

 自社株買いは、上限株数65万株(自己株式を除く発行済株式総数の3.3%)、取得総額 43億9400万円。28日午前8時45分の東証自己株式立会外買付取引(ToSTNeT−3)で委託執行する。さらに、これにより取得した全株式を25年3月14日(予定)付で消却するとした。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:51 | 材料でみる株価

伊藤忠商事は続伸基調で始まる、セブン&アイ・HDへの買収提案を終了、負担軽減など好感の様子

■昨日急落のセブン&アイ・HDも今朝は反発で始まる

 伊藤忠商事<8001>(東証プライム)は2月28日、続伸基調で始まり、取引開始後は6910円(136円高)まで上げて日経平均の500円安に逆行高となっている。27日午前、「セブン&アイ・ホールディングス買収提案に関する検討終了について」を発表し、負担軽減になることなどが買い材料視されているようだ。

 伊藤忠商事は、セブン&アイ・HD(セブン&アイ・ホールディングス)<3382>(東証プライム)の創業家グループらとともにセブン&アイ・HDの買収をめざしてきたが、27日午前、「この度、本件検討を終了した」と発表した。一方、セブン&アイ・HDも27日午前、「代表取締役副社長である伊藤順朗氏及び伊藤興業株式会社から、当社買収に関する正式提案に必要となる資金調達の目途が立たなくなったとの連絡を受領した」などと発表した。創業家の伊藤氏らと伊藤忠商事による買収提案は白紙に戻った。セブン&アイ・HDの株価も28日は反発して始まっている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:21 | 材料でみる株価
2025年02月27日

加賀電子が後場一段と強含む、欧州の投資家を9社ほど訪問、環境・ESGへの取組にも関心高い様子

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■「気候変動レポート」で『D』から『B』にアップグレード、AI電力制御も注目

 加賀電子<8154>(東証プライム)は2月27日、反発相場となり、後場寄り後は一段と強含んで2679円(31円高)まで上げ、出直りを強めている。

 2月中旬に欧州の機関投資家を「9社ほど訪問してきた」とのことで、ESGに対する関心の高さが印象的だったという。下旬には、国際的な環境非営利団体CDPの「気候変動レポート2024」で上位から3番目の『B』スコアを獲得したと発表。『D』から『B』へのアップグレードになり、欧州投資家の注目を集める上で強い材料になる可能性がある。

 また、トーラス・オン・プロダクト<6696>(東証グロース)が25日に加賀FEI株式会社(神奈川県横浜市)との連携でAI電力削減ソリューション「AIrux8(エーアイラックスエイト)」を大手電子機器メーカーの事業所に導入決定と発表した。導入エリアの拡大が進んだ場合、26年1月期以降、中長期的に業績向上に資するとした。やはり環境・社会・ESGに関連する事業展開になり、あらためて注目される要因になっている。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 13:14 | 材料でみる株価

西武HDが出直り強める、明日「東京ガーデンテラス紀尾井町」の譲渡実行日で注目再燃

■「不動産のキャピタルリサイクルによる成長戦略」に期待強い

 西武HD(西武ホールディングス)<9024>(東証プライム)は2月27日、次第高となって出直り幅を拡げ、午前10時過ぎには5%高の3220円(155円高)まで上げ、約1週間ぶりに3200円台を回復している。2024年12月に発表した「東京ガーデンテラス紀尾井町」の流動化では、資産譲渡実行日を明日、25年2月28日(予定)と開示済み。このため、「不動産のキャピタルリサイクルによる成長戦略」(発表資料)に注目と期待が再燃する様子がある。

 24年12月に「東京ガーデンテラス紀尾井町」の信託受益権等を米ブラックストーン(Blackstone Inc.)インクに譲渡すると発表した。譲渡価額(約4000億円)および24年11月30日時点の帳簿価額を前提とした場合の譲渡益は約2604億円程度(本件取引に関連するアドバイザリー費用等を含みません)となる見通し。同社は、24年5月に公表した「西武グループ長期戦略2035」に基づき、重点戦略の一つである「不動産事業を核とした成長戦略」をテーマにキャピタルリサイクルを推進している。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:25 | 材料でみる株価