
■日経平均4万円は幻か?「前門の虎、後門の狼」でレンジ相場続く
「冬来たりなば春遠からじ」という。今週はまた大寒波、大雪の再来が予想されているが、このダメ押しの厳しさの先には春が待ち構えていているのかもしれない。気の早い兜町や米国のウオール街は、とっくにこれを先取りしているムードである。「内憂外患」、「前門の虎、後門の狼」状態なのに日経平均株価もダウ工業株30種平均(NYダウ)も、高値でよく持ちこたえているからだ。日経平均株価は、さすがに4万円台を前に撃退されるものの、下値は3万8000円台で支えられレンジ相場を堅持し、NYダウは、昨年12月末の水準に対して2000ドルも上方に位置している。
「前門の虎」は、もちろんトランプ関税など多方面で壊し屋ぶりを遺憾なく発揮しているトランプ米国大統領の「トランプ・リスク」の外患である。「後門の狼」は、これは数え上げれば枚挙に暇がないほどの内憂となる。少数与党に転落した自民党は、来年度予算の年度内成立へ向け与野党調整に四苦八苦し、コメ不足・価格高騰に鶏卵価格の高騰が続いて対策に追われ、埼玉県八潮市の道路陥没事故、さらに寒波再来による交通障害・雪害懸念なども続いている。
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