
WOLVES HAND<194A>(東証グロース)は、前日18日に13円高の785円と反発して引けた。同社株は、今年2月14日に発表した今2025年6月期第2四半期(2024年7月〜12月期、2Q)累計業績が、連続増収ながら利益が減益転換して着地したことから目先の利益を確定する売り物が続いた。ただこの減益転換は、一時的な費用の計上に伴うもので、この費用を除いた営業利益は、実質で前年同期比5.3%の増益となるとして見直され、割安修正買いが再燃した。ヒストリカル的にも足元の株価は、昨年6月の新規株式公開(IPO)時の公開価格770円に並んでおり、売られ過ぎ示唆として下支え効果を発揮している。
■M&A費用、上場費用を除くと営業利益は前年同期比5%増益
今6月期2Q累計業績は、売り上げ25億1200万円(前年同期比6.8%増)、営業利益3億1400万円(同7.8%減)、経常利益3億1200万円(同7.0%減)、純利益1億7700万円(同10.0%減)と増収減益となった。同社は、ペットの1次診療から2次診療の高度医療までを一貫して展開する最先端の動物病院事業を展開しており、昨年8月に埼玉県で動物病院を3病院展開するそよかぜ(埼玉県さいたま市)を子会社化したことなどで病院数が36病院と拡大し、診療件数が37万4000件に増加し、診療単価も1万2600円に上昇、1病院当たりの売り上げが、1億3080万円に拡大したことなどが連続増収要因となった。ただ利益は、一時的費用としてM&A費用2600万円、IPO費用400万円、税金費用1400万円を計上したことで下ぶれたもので、これを除くと営業利益は、3億5900万円(同5.3%増)と増益をキープする。
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