[業績でみる株価]の記事一覧
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記事一覧 (12/01)【業績でみる株価】シンクロ・フードは調整一巡して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性
記事一覧 (12/01)【業績でみる株価】ハピネス・アンド・ディは年初来高値圏で堅調、18年8月期2桁増益予想で株高効果も追い風
記事一覧 (11/30)【業績でみる株価】壽屋はファブレス型の模型メーカー、18年6月期大幅増益予想で増額の可能性
記事一覧 (11/22)【業績でみる株価】フェローテックホールディングスは01年来高値圏、18年3月期利益予想を2回目の増額修正、さらに3回目の増額余地
記事一覧 (11/21)【業績でみる株価】テモナはリピート通販システムが主力、18年9月期増収増益予想
記事一覧 (11/20)【業績でみる株価】オロはクラウド型ERPなど展開、17年12月期減益予想だが3Q累計進捗率高水準で上振れ余地
記事一覧 (11/17)【業績でみる株価】ビーブレイクシステムズはクラウドERPが主力、18年6月期増収増益予想で1Q進捗率順調
記事一覧 (11/16)【業績でみる株価】ハピネットは戻り歩調、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増収増益で通期も2桁増益予想
記事一覧 (11/15)【業績でみる株価】スマートバリューは18年6月期1Q黒字化で通期大幅増益予想、12月末基準日で株式2分割
記事一覧 (11/14)【業績でみる株価】セックは18年3月期2Q累計大幅増益、通期も2桁増益予想
記事一覧 (11/13)【業績でみる株価】ベガコーポレーションは失望売り一巡、18年3月期減益予想だが19年3月期の収益改善期待
記事一覧 (11/10)【業績で見る株価】CRI・ミドルウェアが出直り強める、今期業績のV字回復見通しなど好感
記事一覧 (11/10)【業績でみる株価】シンデン・ハイテックスは15年の上場来高値に接近、18年3月期大幅増益予想
記事一覧 (11/09)【業績でみる株価】シンクロ・フードは18年3月期2Q累計大幅増収増益、通期予想は増額の可能性
記事一覧 (11/07)【業績でみる株価】サンウッドは急伸してモミ合い上放れ、18年3月期2Q累計黒字化で通期も大幅増収増益予想
記事一覧 (11/06)【業績でみる株価】東亜ディーケーケーは18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益、通期予想も増額の可能性
記事一覧 (11/02)【業績でみる株価】日本ドライケミカルは18年3月期2Q累計を減額だが、通期は据え置いて増収増益予想
記事一覧 (11/01)【業績でみる株価】Hameeは調整一巡感、18年4月期増収増益・増配予想
記事一覧 (10/31)【業績でみる株価】第一精工は好業績評価して上値試す、17年12月期大幅増益予想
記事一覧 (10/24)【業績でみる株価】日宣はほぼ底値圏、18年2月期増収増益予想
2017年12月01日

【業績でみる株価】シンクロ・フードは調整一巡して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性

 シンクロ・フード<3963>(東1)は、飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」の運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で18年3月期増収増益予想である。第2四半期累計の進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。7月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力

 飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。

 17年8月には出店立地データ検索・比較サービスを開始、17年9月には九州エリアにおける求人サービスを開始した。

■18年3月期増収増益予想、2Q累計進捗率高水準で通期予想増額の可能性

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比30.6%増の6億62百万円、営業利益が32.4%増の2億91百万円、経常利益が35.1%増の2億66百万円、純利益が38.2%増の1億68百万円だった。

 主力の「飲食店.COM」認知度向上や東海エリアにおけるサービス拡充などの効果で、登録ユーザー数が16.3%増の120.9千件、有料ユーザー数が13.8%増の4.6千件、登録関連事業者数が17.1%増の3619社と順調に増加した。サービス別売上高は運営サービスが34.8%増収、出退店サービスが11.0%増収、その他サービスが37.5%増収だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が60.3%、経常利益が58.1%、純利益が58.2%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は調整一巡感、好業績評価して上値試す

 株価(17年9月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、10月の戻り高値2046円から反落したが、11月16日の直近安値1600円から切り返している。11月30日には1870円まで上伸した。調整が一巡したようだ。

 11月30日の終値は1853円、予想PERは56倍近辺、時価総額は約161億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。7月の上場来高値2133円も視野に入りそうだ。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:30 | 業績でみる株価

【業績でみる株価】ハピネス・アンド・ディは年初来高値圏で堅調、18年8月期2桁増益予想で株高効果も追い風

 ハピネス・アンド・ディ<3174>(JQ)は、宝飾・時計・バッグ・雑貨などのセレクトショップを全国の大型SC中心に展開している。18年8月期は2桁増益予想で過去最高益更新見込みだ。株高効果も追い風となりそうだ。株価は年初来高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、13年5月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■宝石・時計などのセレクトショップを展開

 宝飾・時計・バッグ・雑貨などのセレクトショップを、イオンモールを中心とした全国の大型SC中心に展開している。17年8月期末の店舗数は69店舗である。

 中期成長に向けた施策として、厳選した新規出店と既存店対策の強化、企業イメージの向上と自社商品ブランドの確立、EC事業の拡大に取り組んでいる。オリジナルブランドは「ハッピーキャンドル」で、17年8月には新オリジナルブランド「H&D」を投入した。

 18年春には開発中の新業態店舗の出店を予定している。ハッピーキャンドルやH&Dのファッション小物、トレンドのインポートブランドを中心に多店舗展開する。

■18年8月期2桁増益予想で最高益更新見込み

 18年8月期の非連結業績予想は、売上高が17年8月期比5.8%増の202億71百万円、営業利益が14.4%増の6億01百万円、経常利益が16.9%増の5億81百万円、純利益が46.6%増の3億11百万円としている。新規出店や既存店強化の効果で2桁増益、過去最高益更新の見込みである。純利益は減損損失一巡も寄与する。配当予想は前期と同額の年間15円(期末一括)としている。

 新規出店は7〜8店舗を計画している。地域最大規模のSCなどに厳選した大型・中型店を出店する。売れ筋商品の拡充や店舗改装(20店舗程度を改装予定)などの施策で1店舗当たり収益力向上も推進する。退店は0店舗の計画である。高額ブランド品の好調などで好業績が期待される。株高効果も追い風となりそうだ。

■株価は年初来高値圏で堅調、13年の上場来高値も視野

 株価は年初来高値圏で堅調に推移している。6月高値1470円を突破し、11月2日と22日に1530円まで上伸した。11月30日の終値は1500円、予想PERは12倍近辺、時価総額は約38億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待され、13年5月の上場来高値2075円も視野に入りそうだ。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:18 | 業績でみる株価
2017年11月30日

【業績でみる株価】壽屋はファブレス型の模型メーカー、18年6月期大幅増益予想で増額の可能性

 壽屋<7809>(JQ)は、フィギュア、プラモデル、雑貨などをファブレス型で企画・製造・販売する模型メーカーである。18年6月期大幅増益予想である。第1四半期の進捗率が高水準で通期予想に増額の可能性がありそうだ。株価は戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■ファブレス型の模型メーカー

 1953年玩具店として設立、2017年9月JASDAQ市場に新規上場した。フィギュア、プラモデル、雑貨などを企画・製造・販売する模型メーカーである。自社に製造施設を持たないファブレス企業で、製造は中国広東省所在に所在する製造拠点に委託している。

 収益面ではキャラクター等の玩具製品は流行の変化の影響を受けやすく、またクリスマス・年末年始商戦の時期の占める割合が高くなる季節特性がある。

 11月28日には、プラモデル生産を委託する中国広東省所在の製造委託工場が、プラモデル生産に係る製造ラインを従来比20%増強したと発表している。自社オリジナルコンテンツ「フレームアームズ・ガール」のアニメ放映に伴って、関連プラモデル製品の需要が急速に拡大していることに対応する。

■18年6月期大幅増益予想

 18年6月期の非連結業績予想は売上高が17年6月期比4.5%増の83億68百万円、営業利益が34.2%増の6億34百万円、経常利益が26.5%増の5億50百万円、純利益が42.5%増の3億58百万円としている。配当予想は未定としている。

 第1四半期は売上高が23億96百万円、営業利益が2億02百万円、経常利益が1億72百万円、純利益が1億19百万円だった。

 主力の卸売販売では、自社オリジナルライセンス「フレームアームズ・ガール」シリーズが好調だった。また前期から販売開始した「メガミデバイス」シリーズや、今期販売開始した「ヘキサギア」といったオリジナルのプラモデルシリーズも成長しつつある。他社ライセンス製品では、ゲームのヒットに伴いフィギユア「PERSONA5 ARTFX J 主人公 怪盗ver」などが好調だった。海外はスパイダーマン関連が好調だった。直営店舗およびECサイトによる小売販売は「フレームアームズ・ガール」シリーズの直営店限定商品などが好調だった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高28.6%、営業利益31.9%、経常利益31.3%、純利益33.2%である。通期予想に増額の可能性がありそうだ。

■株価は調整一巡感

 株価は11月13日高値3680円から一旦反落したが、11月22日の2823円から切り返して調整一巡感を強めている。11月29日の終値は3080円、今期予想PERは22〜23倍近辺、時価総額は約83億円である。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:49 | 業績でみる株価
2017年11月22日

【業績でみる株価】フェローテックホールディングスは01年来高値圏、18年3月期利益予想を2回目の増額修正、さらに3回目の増額余地

 フェローテックホールディングス<6890>(JQ)は半導体等装置関連事業、太陽電池関連事業、電子デバイス事業を展開している。18年3月期第2四半期累計が大幅増益となり、通期予想を増額修正した。利益は8月に続いて2回目の増額修正である。半導体等装置関連事業の好調が牽引して3回目の増額余地がありそうだ。株価は01年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■半導体等装置関連事業、太陽電池関連事業、電子デバイス事業を展開

 半導体等装置関連事業(真空シール、金属加工製品、マテリアル製品など)、太陽電池関連事業(シリコン結晶製造装置、シリコン製品など)、電子デバイス事業(サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体など)を展開している。真空シールは世界シェア約6割である。

 マテリアル製品の旺盛な需要に対応するため、石英製造ラインの増設を断続的に実行し、17年7月CVD−SiCの韓国工場、8インチウェーハのインゴッド銀川工場および上海ウェーハ工場、9月セラミックス製品の杭州工場を竣工した。また8インチウェーハの2次ライン以降について新工場設立を杭州市に決定した。19年下半期中の生産開始を予定している。

■18年3月期2Q累計が大幅増益で通期予想を増額修正

 11月14日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)の連結業績(8月14日に増額修正)は、売上高が前年同期比14.2%増の429億83百万円、営業利益が33.2%増の44億98百万円、経常利益が83.0%増の38億57百万円、そして純利益が2.2倍の22億99百万円だった。

 デバイスメーカー各社の設備投資や設備稼働率が堅調に推移し、半導体製造装置向けマテリアル製品の受注が高水準に推移した。利益面ではマテリアル製品のミックス変化、量産効果による歩留まり向上、さらに営業外における為替差損の減少も寄与した。半導体等装置関連事業は28.5%増収・84.5%増益、電子デバイス事業は2.8%増収・21.1%増益だった。太陽電池関連事業は6.3%減収で赤字が拡大した。

 通期の連結業績予想は11月14日に増額修正した。各利益は8月14日に続いて2回目の増額修正である。売上高は20億円増額して17年3月期比15.1%増の850億円、営業利益は3億円増額して49.7%増の85億円、経常利益は4億円増額して32.1%増の75億円、純利益は2億円増額して35.1%増の44億円とした。配当予想は据え置いて17年3月期比4円増配の年間22円(第2四半期末12円、期末10円)としている。

 修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.6%、営業利益が52.9%、経常利益が51.4%、純利益が52.3%である。半導体等装置関連事業の好調が牽引し、通期利益予想に3回目の増額余地がありそうだ。

■株価は01年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて本日11月22日は2495円まで上伸。01年来の高値圏である。11月21日の終値は2420円、今期予想連結PERは19倍近辺、時価総額は約895億円である。

 週足チャートで見ると目先的にはやや過熱感もあるが、13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:28 | 業績でみる株価
2017年11月21日

【業績でみる株価】テモナはリピート通販システムが主力、18年9月期増収増益予想

 テモナ<3985>(東マ)は、サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。17年9月期は大幅増収増益だった。そして18年9月期も増収増益予想である。株価は下値固め完了感を強めている。

■リピート通販システム「たまごリピート」が主力

 08年10月設立、17年4月東証マザーズに新規上場した。サブスクリプションビジネスに特化したEC支援企業で、リピート通販システム「たまごリピート」を主力としている。

 サブスクリプションビジネスとは継続的な課金(購入)が発生する販売手法のことである。毎月一定額の料金を支払うことで、ネットショップのオススメ商品が定期的に届くため、商品を選ぶ手間が省けるなどのメリットがあるとして、近年人気を集めている。

 リピート通販システム「たまごリピート」は、定期購入や頒布会に特化し、健康食品や化粧品業界を中心に、ASP型で1000社以上の導入実績を誇っている。またコンバージョン率引き上げなどを目的として、広告・販促などのマーケティングツール「ヒキアゲール」なども展開している。

■17年9月期大幅増収増益、18年9月期も増収増益予想

 17年9月期の非連結業績は、売上高が16年9月期比39.0%増の10億93百万円、営業利益が2.1倍の2億64百万円、経常利益が2.0倍の2億59百万円、純利益が90.1%増の1億65百万円だった。リピート通販システム「たまごリピート」を利用する顧客の事業拡大に伴って決済手数料収入が想定を上回り、計画超の大幅増収増益だった。

 18年9月期の非連結業績予想は、売上高が17年9月期比10.1%増の12億03百万円、営業利益が2.5%増の2億71百万円、経常利益が11.7%増の2億90百万円、純利益が31.5%増の2億17百万円としている。先行投資負担などを吸収して増収増益予想である。継続的なサービス改善や新たなサービス(システム)開発を推進する。

■株価は下値固め完了感

 株価は6000円近辺でモミ合う展開だが、11月9日には6940円まで上伸する場面があった。その後一旦反落したが、9月の上場来安値5000円まで下押すことなく切り返して下値固め完了感を強めている。

 また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。なお11月20日の終値は5700円、今期予想PERは約34〜35倍、時価総額は約75億円である。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:50 | 業績でみる株価
2017年11月20日

【業績でみる株価】オロはクラウド型ERPなど展開、17年12月期減益予想だが3Q累計進捗率高水準で上振れ余地

 オロ<3983>(東マ)は、クラウド型ERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)の開発・販売、およびデジタルを基軸としたマーケティング支援を主力としている。12年12月期減益予想だが、第3四半期累計の進捗率が高水準であり、通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。株価は戻り高値圏から反落したが、調整一巡感を強めている。

■ビジネスソリューションとコミュニケーションデザインを展開

 17年3月東証マザーズに新規上場した。クラウド型ERPで企業の業務改善・経営効率化を支援するビジネスソリューション事業、およびデジタルを基軸に企業のマーケティング活動を支援するコミュニケーションデザイン事業を展開している。

 知的サービス業に特化した主力の自社開発クラウド型ERP「ZAC Enterprise」は、広告・IT・コンサルティング業などに豊富な導入実績を誇り、稼働ライセンス数が10万を超えている。

■17年12月期減益予想だが3Q累計進捗率高水準で上振れ余地

 17年12月期連結業績予想は売上高が16年12月期比9.1%増の36億82百万円、営業利益が0.5%減の6億78百万円、経常利益が5.9%減の6億64百万円、純利益が0.2%減の4億60百万円としている

 11月14日発表した第3四半期累計(1〜9月)連結業績は、売上高が前年同期比22.1%増の27億90百万円、営業利益が28.9%増の5億62百万円、経常利益が13.6%増の5億46百万円、純利益が10.8%増の3億50百万円だった。

 ビジネスソリューション事業は売上高が30.2%増収、営業利益が45.3%増益だった。新規顧客開拓が好調に推移し、増収効果で大幅増益だった。コミュニケーションデザイン事業は売上高が15.0%増収と順調だったが、営業利益が外注費の増加や特定案件における損失の影響で32.2%減益だった。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.8%、営業利益が82.9%、経常利益が82.2%、純利益が76.2%と高水準である。通期会社予想に上振れ余地がありそうだ。

■株価は調整一巡感

 株価は10月30日の戻り高値1949円から反落し、第3四半期累計の大幅増収増益に対してもややネガティブ反応の形となり、11月15日には1650円まで調整する場面があった。その後は切り返して調整一巡感を強めている。11月17日の終値は1755円で、今期予想連結PERは約30倍、時価総額は約146億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺の下ヒゲでサポートラインを確認した形だ。反発が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:06 | 業績でみる株価
2017年11月17日

【業績でみる株価】ビーブレイクシステムズはクラウドERPが主力、18年6月期増収増益予想で1Q進捗率順調

 ビーブレイクシステムズ<3986>(東マ)は、クラウドERP(統合型基幹業務パッケージソフトウェア)を主力とするシステム開発会社である。18年6月期増収増益予想である。そして第1四半期の進捗率は順調だった。株価は9月安値に接近したが、ほぼ底値圏だろう。

■クラウドERPを主力とするシステム開発会社

 サービス業(労働集約型・プロジェクト型業種に特化)向けのクラウドERP「MA−EYES」を主力とするパッケージ事業、およびJava言語に特化したシステム受託開発等のシステムインテグレーション(SI)事業を展開している。パッケージ事業では独自手法に基づくセミオーダー手法のクラウドERPを強みとしている。

■18年6月期増収増益予想、2Q累計に対する1Q進捗率は順調

 18年6月期非連結業績予想は売上高が17年6月期比7.9%増の11億91百万円、営業利益が5.6%増の1億79百万円、経常利益が14.9%増の1億79百万円、純利益が15.0%増の1億25百万円としている。配当予想は1円増配の年間12円(期末一括)としている。予想配当性向は13.2%である。

 セグメント別売上高の計画は、パッケージ事業が40.7%増の5億15百万円、SI事業が20.7%減の4億67百万円としている。成長分野と位置付けるパッケージ事業に開発リソースを集中投下し、主要5業種(システム、派遣、広告、インターネット、コンサルティング)のシェア拡大により受注・売上増を目指す。

 11月13日発表した第1四半期(7〜9月)非連結業績は売上高が2億84百万円、営業利益が36百万円、経常利益が36百万円、純利益が25百万円だった。前年同期との比較はできないが、第2四半期累計(7〜12月)の会社予想に対する進捗率は売上高が50.7%、営業利益が48.0%、経常利益が48.0%、純利益が48.1%と順調である。

 通期会社予想に進捗率は低水準の形だが、期初時点で下期偏重の収益計画であるためネガティブ要因とはならないだろう。通期ベースでも好業績を期待したい。

■株価はほぼ底値圏

 株価は戻りが鈍く、さらに第1四半期業績に対してネガティブ反応となり、11月16日には3790円まで調整した。株式分割の発表が無かったことに対する失望売りが膨らんだようだ。ただし9月の上場来安値3685円に接近してほぼ底値圏だろう。11月16日の終値は3840円で、今期予想PERは約42倍、時価総額は約53億円である。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:38 | 業績でみる株価
2017年11月16日

【業績でみる株価】ハピネットは戻り歩調、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増収増益で通期も2桁増益予想

 ハピネット<7522>(東1)は、玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期も2桁増益予想である。株価は戻り歩調だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■玩具事業を主力に映像音楽やビデオゲームも展開

 玩具事業を主力として、映像音楽事業、ビデオゲーム事業、アミューズメント事業も展開している。

■18年6月期2Q累計は計画超の大幅増収増益、通期も2桁増益予想

 11月10日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)の連結業績は、売上高が前年同期比17.1%増の848億27百万円で、営業利益が2.1倍の17億61百万円、経常利益が2.2倍の16億40百万円、純利益が3.2倍の10億44百万円だった。ビデオゲーム事業の好調が牽引し、9月25日の増額修正値を上回る大幅増収増益だった。

 玩具事業は1.2%減収だったが、販管費減少で16.0%増益だった。映像音楽事業は映画「君の名は」などのパッケージの好調で14.6%増収、2.1倍増益だった。ビデオゲーム事業は任天堂のスイッチ本関連ソフトなどの好調で73.8%増収となり、利益は大幅に黒字化した。アミューズメント事業はカプセル玩具が好調だが、カードゲーム商材が低調で2.1%減収だった。ただし利益はロケーション見直しなどで18.5%増益だった。

 通期の連結業績予想は、売上高が17年3月期比3.4%増の1800億円、営業利益が13.6%増の42億円、経常利益が14.9%増の40億円、そして純利益が22.5%増の25億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.1%、営業利益が41.9%、経常利益が41.0%、純利益が41.8%である。やや低水準の形だが、クリスマス・年末年始商戦が最大の需要期となり、下期の構成比が高い季節要因を考慮すれば高水準と言えるだろう。

■株価は戻り歩調、好業績を評価して上値試す

 株価は戻り歩調だ。9月13日の直近安値1662円から切り返して11月14日には2119円まで上伸した。そして6月の年初来高値2234円に接近している。11月15日の終値は2009円、今期予想連結PERは18倍近辺、時価総額は約483億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を回復した。基調転換を確認した形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:25 | 業績でみる株価
2017年11月15日

【業績でみる株価】スマートバリューは18年6月期1Q黒字化で通期大幅増益予想、12月末基準日で株式2分割

 スマートバリュー<9417>(JQ)は、データセンターからサービス運営まで垂直統合型クラウドサービスを提供するクラウドソリューション事業、およびドコモショップを運営するモバイル事業を展開している。18年6月期第1四半期は黒字化した。通期も大幅増益予想である。また17年12月31日基準日(18年1月1日効力発生日)として1株を2株に分割する。株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。

■クラウドソリューション事業とモバイル事業を展開

 データセンターからサービス運営まで垂直統合型クラウドサービスを提供するクラウドソリューション事業、およびドコモショップを運営するモバイル事業を展開している。17年6月期の事業別売上高構成比は、クラウドソリューション事業40%、モバイル事業60%だった。

 クラウドソリューション事業は、都市型データセンターを基盤として自治体・公的機関等の特定業種業務向けSaaSを提供する地域情報クラウド、都市型データセンターにおいてクラウド基盤サービスを提供するクラウドプラットフォーム、車載分野で安全運転支援機器の販売をベースにモビリティ・クラウドソリューションへの展開を図るモビリティ・サービスを展開している。モバイル事業は、一次代理店である兼松コミュニケーションズからの再委託により、大阪府でドコモショップ6店舗を運営している。

 17年10月にはマーソ(東京都)から、法人企業向け従業員健康管理支援サービス事業を譲り受けると発表した。事業譲渡日は17年12月31日予定である。ヘルスケア市場に参入し、予防健康管理分野において、健康増進・予防医療に資するサービスを展開する。

■18年6月期1Qは黒字化、通期も大幅増益予想

 11月14日発表した18年6月期第1四半期(7〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比4.2%増の15億52百万円で、営業利益が32百万円(前年同期は26百万円の赤字)、経常利益が32百万円(同25百万円の赤字)、純利益が1億06百万円(同18百万円の赤字)だった。増収効果などで黒字化した。

 クラウドソリューション事業は30.0%増収と好調に推移し、原価削減も寄与して5.5倍増益と収益改善した。モバイル事業は9.3%減収だったが、経費削減などで53.7%増益だった。なお事業構造改革の一環としてデータセンター事業の戦略見直しを行い、データセンターファシリティ譲渡による固定資産売却益3億42百万円を特別利益に計上した。また事業再編引当金繰入額1億50百万円を特別損失に計上した。

 通期予想は売上高が17年6月期比11.6%増の72億97百万円、営業利益が34.1%増の3億68百万円、経常利益が34.5%増の3億71百万円、純利益が2.1倍の3億76百万円としている。

 なお11月14日に株式分割を発表した。17年12月31日基準日(18年1月1日効力発生日)として1株を2株に分割する。これに伴って18年6月期の配当予想を従来の年間12円50銭(期末一括)から6円25銭に修正した。実質的な変更はない。

■株価は戻り歩調で年初来高値に接近、収益改善を評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて戻り歩調だ。11月14日には2478円まで上伸し、3月の年初来高値2684円に接近している。11月14日の終値は2451円、今期予想PERは28倍近辺、時価総額は約55億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形となった。収益改善を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:39 | 業績でみる株価
2017年11月14日

【業績でみる株価】セックは18年3月期2Q累計大幅増益、通期も2桁増益予想

 セック<3741>(東1)はリアルタイムソフトウェア技術に強みを持つシステム開発会社である。18年3月期第2四半期累計は大幅増益だった。そして通期も2桁増益予想である。株価は10月の年初来高値圏から反落したが、調整一巡し、好業績を評価して戻りを試す展開が期待される。なお11月16日〜22日の間に立会外分売を予定している。

■リアルタイムソフトウェア技術に強みを持つシステム開発会社

 リアルタイムソフトウェア技術に強みを持つシステム開発会社である。モバイルネットワーク、インターネット、社会基盤システム、宇宙先端システムの分野に展開している。

 中期的には、既存分野である社会基盤システム事業の収益をベースとして、成長分野である車両自動走行分野やサービスロボット分野を拡大する方針だ。17年10月には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施している「ロボット活用型市場化適用技術プロジェクト」の委託先に採択された。

■18年3月期2Q累計大幅増益、通期も2桁増益予想

 11月9日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比12.7%増の22億87百万円、営業利益が57.1%増の2億05百万円、経常利益が54.9%増の2億21百万円、純利益が41.5%増の1億38百万円だった。増収効果で大幅増益だった。

 ビジネスフィールド(BF)別には、モバイルネットワークBFが移動体通信事業者向けのサービス系開発が好調で6.7%増収、インターネットBFが民間企業向け開発案件の減少で5.6%減収、社会基盤システムBFが官公庁案件や医療関連案件の増加で27.4%増収、宇宙先端システムBFが車両自動走行研究開発案件やロボット研究開発案件の増加で26.3%増収だった。

 通期の非連結業績予想は据え置いて、売上高が17年3月期比1.7%増の45億円、営業利益が15.5%増の5億円、経常利益が14.0%増の5億20百万円、純利益が14.5%増の3億60百万円としている。研究開発への投資などで販管費が増加するが、先行投資負担を吸収して2桁増益予想である。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.8%、営業利益が41.0%、経常利益が42.5%、純利益が38.3%である。低水準の形だが、システム開発関連で第4四半期(1〜3月)の構成比が高い特性を考慮すれば、通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は調整一巡、好業績評価して戻り試す

 株価(17年9月29日付で東証2部から東証1部に市場変更)は、10月の年初来高値2774円から反落したが2400円近辺で下げ渋る動きだ。11月13日の終値は2386円、今期予想PERは34倍近辺、時価総額は約122億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。調整一巡し、好業績を評価して戻りを試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:17 | 業績でみる株価
2017年11月13日

【業績でみる株価】ベガコーポレーションは失望売り一巡、18年3月期減益予想だが19年3月期の収益改善期待

 ベガコーポレーション<3542>(東マ)は、家具・インテリア等のネット通販事業を主力として、越境ECプラットフォーム運営事業、家具ECプラットフォーム事業も展開している。18年3月期は減益予想だが、積極的な事業展開で19年3月期の収益改善を期待したい。株価は失望売り一巡して反発の動きを強めている。

■家具・インテリア等のネット通販事業が主力

 家具・インテリア等のネット通販事業(国内家具EC事業)を主力として、越境ECプラットフォーム「DOKODEMO」運営事業、および家具ECプラットフォーム「Laig」運営事業も展開している。

 主力の国内家具EC事業は楽天市場などで全6ショップを展開し、20〜30代女性向けの自主企画商品や低価格商品を強みとしている。15年12月テスト運用開始した越境ECプラットフォーム「DOKODEMO」の会員登録数は17年9月末時点で10万人を突破した。

■18年3月期は物流コスト上昇で減益予想、19年3月期の収益改善期待

 18年3月期の非連結業績予想(10月31日に減額修正)は、売上高が17年3月期比19.5%増の131億円、営業利益が57.8%減の3億50百万円、経常利益が54.3%減の3億70百万円、純利益が70.7%減の2億30百万円としている。

 第2四半期累計(4〜9月)は売上高が前年同期比27.3%増収だが、営業利益が52.9%減益、経常利益が47.2%減益、純利益が50.8%減益だった。積極的な新商品開発や販促活動などで大幅増収だったが、コモディティ商品の値下げ等による原価率の上昇、配送会社変更や値上げ要請に等による配送コスト上昇、家具プラットフォーム事業開始に向けた先行投資などが影響して利益が計画を下回り、大幅減益だった。

 通期ベースでも競争激化や物流コスト上昇などが影響する見込みだ。修正後の通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高47.7%、営業利益47.4%、経常利益46.8%、純利益46.1%である。原価率改善などへの取り組みで達成可能だろう。そして19年3月期の収益改善に期待したい。

■株価は失望売り一巡して反発

 株価は18年3月期業績予想の減額修正を嫌気して急落し、1600円近辺でのモミ合いから下放れの形となった。ただし16年6月IPO時の安値960円まで下押すことなく、11月2日の直近安値1100円から反発の動きを強めている。11月10日には1338円まで上伸した。失望売りが一巡したようだ。

 なお11月10日の終値は1321円、今期予想PERは約59倍、時価総額は約137億円である。週足チャートで見ると長い陰線を引いたが、安値圏の下ヒゲで底打ち感を強めている。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:35 | 業績でみる株価
2017年11月10日

【業績で見る株価】CRI・ミドルウェアが出直り強める、今期業績のV字回復見通しなど好感

■前期は大型の期ずれなどあったがゲーム好調で動画圧縮技術なども拡大

 CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は10日の後場一段と強含み、14時にかけて7%高の1983円(131円高)前後で推移している。映像・音声などの近未来ソリューション技術を開発し、10月9日、前期・2017年9月期の連結決算を発表。大型案件の期ずれなどにより大幅減益となったが、今期・18年9月期は営業利益の見通しを2.5倍とするなど、V字型の急回復に転じる見通しとし、あらためて注目されている。

 17年9月期の連結業績は、新規分野として注力する監視カメラ映像や医療用映像などの分野では前期に続いて積極投資を継続した。しかし、組み込み分野の大型案件に期ずれが発生したことなどにより、売上高は前期比5.7%減少して12億5800万円となり、営業利益は同じく63.1%減少して1億1800万円となった。純利益は同60.6%減少して0.8億円となった。

 ただ、ゲーム分野では、国内ゲーム向け事業がスマートフォンF2P(基本無料形式)のオンラインゲームで採用が伸びるなど好調に推移し、主力のゲーム開発用ミドルウェアは、売り上げトップ100位までのアプリへの採用率がこの2年間で3倍(10%から30%)になり、スマホF2P売り上げは同じく2.5倍に、包括契約売り上げは同1.8倍に急拡大した。

 また、監視カメラの動画圧縮技術の分野では、日立製作所<6501>(東1)グループとの提携が実現し、医療用動画の分野ではファインデックス<3649>(東1)との提携が始まった。新たな事業基盤の構築が着実に進んでいる。

 今期・18年9月期は、前期に発生した期ずれ案件の回復に加え、スマホF2P向けでは、顧客売上高に応じた新料金体系によって収益性を向上させる体制が整うことなどにより、売り上げ拡大と利益率の回復(営業利益率20%)を見込む。連結業績見通しは、売上高を前期比19.1%増の15億円、営業利益は同2.5倍の3億円、純利益は同2.6倍の2億1000万円、1株利益は44円33銭。

 新規分野の中では、特に「動画圧縮」や「Web動画」、自動運転技術向けの「インタラクティブ(車の状況によって変化する)サウンド処理技術」などに積極的に取り組むとした。

 撮影した動画をネットワーク経由で配信・録画するネットワークカメラ関連ソリューションでは、現在主流の録画したものを圧縮する方式に対し、撮影しながら圧縮する「リアルタイム圧縮」の開発を進める。監視カメラ関連の需要は東京オリンピック・パラリンピックに向けて拡大が見込まれるため、積極的に取り組む。(HC)
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 14:15 | 業績でみる株価

【業績でみる株価】シンデン・ハイテックスは15年の上場来高値に接近、18年3月期大幅増益予想

 シンデン・ハイテックス<3131>(JQ)は、液晶・半導体や電子機器などを取り扱う電子部品専門商社である。18年3月期第2四半期累計は検査装置の大型案件も寄与して黒字化した。通期も大幅増益予想である。株価は15年6月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■液晶・半導体など電子部品専門商社

 液晶・半導体や電子機器などを取り扱う電子部品専門商社である。韓国のLGディスプレー社やSKハイニックス社の製品を主力としている。またバッテリおよび周辺機器分野も強化している。

■18年3月期2Q累計は大型案件も寄与して黒字化、通期も大幅増益予想

 11月9日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)連結業績は、売上高が前年同期比25.0%増の264億91百万円で、営業利益が8億39百万円(前年同期は1億70百万円の赤字)、経常利益が7億36百万円(同4億12百万円の赤字)、純利益が5億02百万円(同2億72百万円の赤字)だった。半導体検査装置の大型案件も寄与して大幅増収となり、各利益とも黒字化した。

 品目別に見ると、液晶分野は一部顧客の車載用機器向けがメーカー直販になった影響で12.3%減収だったが、半導体分野は旺盛なメモリ需要や委託開発ビジネスの順調推移で36.5%増収、電子機器分野は半導体検査装置の大型案件や異物検出機等の装置ビジネスの好調で2.5倍増収、その他分野がバッテリ・周辺機器の新規ビジネスの立ち上がりで31.9%増収だった。

 通期の連結業績予想は10月25日に増額修正した。売上高は39億92百万円増額して17年3月期比15.2%増の512億円、営業利益は3億15百万円増額して49.1%増の12億50百万円、経常利益は3億02百万円増額して2.1倍の10億50百万円、純利益は2億03百万円増額して93.2%増の7億円とした。計画外だった半導体検査装置の大型案件が寄与する。需要が高水準に推移し、通期ベースでも好業績が期待される。

 なお配当予想は据え置いて、20円増配の年間110円(期末一括)としている。予想配当性向は25.3%となる。

■株価は15年の上場来高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて11月9日に4160円まで上伸した。そして15年5月の上場来高値4370円に接近している。11月9日の終値は3960円、今期予想連結PERは9〜10倍近辺、時価総額は約73億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、4000円近辺のフシ突破の動きを強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:01 | 業績でみる株価
2017年11月09日

【業績でみる株価】シンクロ・フードは18年3月期2Q累計大幅増収増益、通期予想は増額の可能性

 シンクロ・フード<3963>(東1)は、飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」の運営を主力としている。ユーザー数が増加基調で18年3月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は調整一巡して上値を試す展開が期待される。

■飲食店支援サイト「飲食店.COM」などを運営

 飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」などを運営している。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源である。

 なお17年8月には出店立地データ検索・比較サービスを開始、17年9月には九州エリアにおける求人サービスを開始した。

■18年3月期2Q累計大幅増収増益、通期予想は増額の可能性

 11月8日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比30.6%増の6億62百万円で、営業利益が32.4%増の2億91百万円、経常利益が35.1%増の2億66百万円、純利益が38.2%増の1億68百万円だった。

 主力の「飲食店.COM」認知度向上や東海エリアにおけるサービス拡充などの効果で、登録ユーザー数が16.3%増の120.9千件、有料ユーザー数が13.8%増の4.6千件、登録関連事業者数が17.1%増の3619社と順調に増加した。サービス別売上高は運営サービスが34.8%増収、出退店サービスが11.0%増収、その他サービスが37.5%増収だった。

 通期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が52.1%、営業利益が60.3%、経常利益が58.1%、純利益が58.2%と高水準である。通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は好業績評価して上値試す

 株価(17年9月29日付で東証マザーズから東証1部に市場変更)は、10月の戻り高値圏2000円近辺から反落し、11月8日には1693円まで調整した。ただし自律調整の範囲だろう。

 11月8日の終値は1695円、予想PERは51倍近辺、時価総額は約148億円である。週足チャートで見るとサポートラインの26週移動平均線が接近した。調整一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:23 | 業績でみる株価
2017年11月07日

【業績でみる株価】サンウッドは急伸してモミ合い上放れ、18年3月期2Q累計黒字化で通期も大幅増収増益予想

 サンウッド<8903>(JQ)は、東京都心部中心に高品質・高価格帯の新築分譲マンションを企画・開発・販売している。18年3月期第2四半期累計は黒字化した。そして通期も大幅増収増益予想である。株価は第2四半期累計業績を好感して急伸し、モミ合い上放れの形となった。上値を試す展開が期待される。

■東京都心部で高品質・高価格帯の新築マンションを分譲

 東京都心部中心に高品質・高価格帯の新築分譲マンションを企画・開発・販売する不動産デベロッパーである。13年に資本業務提携したタカラレーベン<8897>が筆頭株主である。

 売上高150億円、営業利益10億円を安定的に計上できる体制を目指し、都心部ハイエンド物件の分譲を事業の中心として継続するとともに、多様化するニーズに対応するため、都心近郊コンパクト物件や東京郊外コンセプト物件を組み合わせる戦略を推進している。またリノベーション、都心高額物件中心の仲介、不動産ソリューション(賃貸収入を得ながら保有し、将来的に自社マンション開発用地やバリューアップ後の売却を目指す)も強化している。

■18年3月期2Q累計黒字化、通期も大幅増収増益予想

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比71.4%増の115億84百万円、営業利益が3.8倍の5億04百万円、経常利益が17.3倍の3億50百万円、純利益が40.8%増の2億40百万円としている。

 第2四半期累計(4〜9月)の非連結業績は、売上高が前年同期比2.9倍の74億43百万円、営業利益が5億87百万円(前年同期は2億47百万円の赤字)、経常利益が5億38百万円(同2億97百万円の赤字)、純利益が4億54百万円(同2億98百万円の赤字)だった。

 不動産開発事業の新築分譲マンション3件(赤坂丹後町、多摩センター、代々木西参道)の引き渡し開始で大幅増収となった。引き渡し戸数はJV按分後で合計102戸だった。リノベーション事業の好調や販管費の減少なども寄与して各利益は黒字化した。

 通期ベースでは合計150戸(JV按分後)の販売を計画し、17年9月末時点の契約進捗率は73.2%となっている。第4四半期(1〜3月)には文京東大前ヒルズの引き渡し開始を予定している。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は2Q累計業績を評価して急伸、モミ合い上放れ

 株価は第2四半期累計業績を好感し、10月23日に年初来高値となる689円まで急伸する場面があった。その後は利益確定売りが一旦優勢になったが、600円近辺から素早く切り返している。500円台でのモミ合いから上放れの形だ。11月6日の終値は628円、今期予想PERは12〜13倍近辺、時価総額は約31億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:06 | 業績でみる株価
2017年11月06日

【業績でみる株価】東亜ディーケーケーは18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益、通期予想も増額の可能性

 東亜ディーケーケー<6848>(東1)は、環境・プロセス分析機器や科学分析機器などを主力とする総合計測機器メーカーである。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期予想は据え置いたが、増額の可能性がありそうだ。株価は高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■総合計測機器メーカー

 水・大気・ガス・医療の計測技術を柱として、環境・プロセス分析機器、科学分析機器、産業用ガス検知警報器などを展開する総合計測機器メーカーである。主力の環境・プロセス分析機器は、半導体・食品・化学工場、石油精製関連設備、浄水場・ごみ処理プラント・下水道処理施設など、幅広い分野に展開している。

 17年10月には狭山テクニカルセンター内で建設を進めていた医療関連機器生産棟が完成し、人工透析に必要な粉末型透析用溶解装置の増産を開始した。

 またメターウォーター<9551>の水道用水質計事業を18年4月1日付で譲り受け予定である。

■18年3月期2Q累計は計画超の大幅増益、通期も増額の可能性

 10月31日発表した18年3月期第2四半期累計(4〜9月)連結業績(10月17日に増額修正)は、売上高が前年同期比6.3%増の67億79百万円、営業利益が51.9%増の5億48百万円、経常利益が40.8%増の5億77百万円、純利益が52.7%増の3億58百万円だった。

 売上高、各利益とも計画を上回った。国内では主力の環境・プロセス分析機器が好調に推移した。また医療関連機器の受注も増加した。海外は中国を中心とするアジア地区での拡販が想定以上だった。利益面ではコスト削減や商品構成変化などの効果も寄与して大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が17年3月期比3.8%増の150億円、営業利益が7.7%増の14億70百万円、経常利益が5.1%増の15億円、純利益が18.5%減の10億円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間13円(期末一括)としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が45.2%、営業利益が37.3%、経常利益が38.5%、純利益が35.8%である。やや低水準の形だが、設備投資関連で第4四半期(1〜3月)の構成比が高い特性がある。第2四半期累計が計画超だったことを考慮すれば、通期予想にも増額の可能性がありそうだ。

■株価は高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は700円近辺でのモミ合いから上放れの形となり、10月18日に901円まで上伸して13年3月高値886円を突破した。高値更新の展開だ。11月2日の終値は864円、今期予想連結PERは17〜18倍近辺、時価総額は約172億円である。

 週足チャートで見ると目先的には過熱感もあるが、13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:04 | 業績でみる株価
2017年11月02日

【業績でみる株価】日本ドライケミカルは18年3月期2Q累計を減額だが、通期は据え置いて増収増益予想

 日本ドライケミカル<1909>(東1)は防災設備の大手で、各種防災設備の設計・施工・保守点検、消火器・消火設備、消防自動車、自動火災報知設備の製造・販売などを展開している。工事進捗遅れで18年3月期第2四半期累計予想を減額修正したが、受注が好調であり、通期は据え置いて増収増益予想である。株価は戻り高値圏でのモミ合いから上放れが期待される。

■防災設備の大手

 防災設備の大手である。建築防災設備、プラント防災設備、船舶防災設備など各種防災設備の設計・施工・保守点検、および消火器・消火設備、消防自動車、自動火災報知設備の製造・販売、防災関連用品の仕入・販売を展開している。

 16年2月に資本業務提携した綜合警備保障(ALSOK)<2331>が筆頭株主である。なお収益面では、大型工事案件の進捗によって変動しやすく、設備投資関連のため第4四半期(1〜3月)の構成比が高い特性がある。

 10月24日には、アルミニウム製消火器用部材(容器およびキャップ)を製造する韓国SHM社を子会社化すると発表した。消火器製品群のさらなる拡充を図る。

■18年3月期2Q累計を減額だが通期は据え置いて増収増益予想

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比8.0%増の334億円、営業利益が11.0%増の14億08百万円、経常利益が9.2%増の14億06百万円、純利益が38.9%増の12億04百万円としている。配当予想は17年3月期と同額の年間60円(第2四半期末25円、期末35円)としている。

 10月27日に第2四半期累計(4〜9月)予想を減額修正した。工事期間の長い大型案件の進捗が遅れたため、売上高を3億66百万円減額し、各利益は赤字予想とした。ただし防災設備事業において、都市再開発等の大型案件やリニューアル案件にかかる受注は好調に推移し、受注残高は増加している。このため通期予想は据え置いた。通期ベースでは好業績が期待される。

■株価はモミ合い上放れ期待

 株価は戻り高値圏2400円近辺でモミ合う形だ。第2四半期累計予想減額修正に対するネガティブ反応は見られず、10月30日には2480円まで上伸して3月の年初来高値2501円に接近する場面があった。11月1日の終値は2442円、今期予想連結PERは7〜8倍近辺、時価総額は約88億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線が26週移動平均線を上抜くゴールデンクロスが接近している。モミ合い上放れが期待される。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:21 | 業績でみる株価
2017年11月01日

【業績でみる株価】Hameeは調整一巡感、18年4月期増収増益・増配予想

 Hamee<3134>(東1)は、スマホ・タブレット向けアクセサリーを販売するコマース事業を主力として、クラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。18年4月期増収増益予想、そして増配予想である。株価は9月の上場来高値から反落したが調整一巡感を強めている。

■コマース事業主力にプラットフォーム事業も展開

 スマホ・タブレット向けのクセサリーを販売するコマース事業を主力として、EC自動化プラットフォーム「ネクストエンジン」によるクラウド型EC事業者支援のプラットフォーム事業も展開している。

 17年9月にはクマ型メッセージロボット「HAMIC Bear(はみっく ベア)を発表した。IoT分野に進出し、プラットフォーム事業との新たな相乗効果を創出する方針だ。

■18年4月期増収増益・増配予想

 18年4月期の連結業績予想は、売上高が17年4月期比9.6%増の93億20百万円、営業利益が5.0%増の11億61百万円、経常利益が10.4%増の11億57百万円、純利益が8.5%増の7億55百万円としている。コマース事業、プラットフォーム事業とも好調に推移し、先行投資負担を吸収して最高益更新予想である。配当予想は50銭増配の年間5円(期末一括)としている。

 第1四半期(5〜7月)は売上高が前年同期比34.4%増収となり、営業利益が75.2%増益、経常利益が2.2倍増益、純利益が2.0倍増益だった。コマース事業が35.4%増収、プラットフォーム事業が27.1%増収と、いずれも大幅伸長し、ネクストエンジン契約数5000社に向けたプラットフォーム事業の先行投資をコマース事業が吸収して大幅増益だった。主力のコマース事業では引き続き「iFace」シリーズが好調に推移した。プラットフォーム事業の総契約社数(OEM除く)は17年4月期末比125社増加の2767社となった。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高22.1%、営業利益21.5%、経常利益20.5%、純利益22.9%である。スマホ新機種発表やクリスマス需要などの影響で第1四半期の構成比が小さい季節特性を考慮すれば順調だろう。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は調整一巡感

 株価は急伸した9月の上場来高値2135円から反落したが、1600円近辺で推移して調整一巡感を強めている。10月31日の終値は1637円、今期予想連結PER(会社予想連結EPS47円44銭で算出)は約35倍、時価総額は約261億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が接近している。反発のタイミングだろう。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 11:55 | 業績でみる株価
2017年10月31日

【業績でみる株価】第一精工は好業績評価して上値試す、17年12月期大幅増益予想

 第一精工<6640>(東1)は、コネクタを主力とする超精密部品メーカーである。17年12月期は需要が高水準に推移し、稼働率向上による利益率改善も寄与して大幅増益予想である。株価は15年来の高値圏だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年12月の戻り高値は射程圏だろう。

■コネクタを主力とする超精密部品メーカー

 精密金型技術をコア技術とする超精密部品メーカーである。コネクタをはじめとする電子部品や自動車部品、および半導体・液晶製造装置などを開発・製造している。導電性の高い細線同軸コネクタなどに強みを持ち、自社ブランド製品の拡販を強化している。

■17年9月期黒字化予想

 17年12月期連結業績予想(8月9日に増額修正)は、売上高が16年12月期比11.3%増の510億円、営業利益が6.2倍の25億円、経常利益が3.0倍の24億円、純利益が10.2倍の16億円としている。各事業とも需要が高水準に推移し、稼働率向上による利益率改善も寄与して大幅増益予想である。

 第2四半期累計(1〜6月)は売上高が前年同期比10.7%増収で、各利益は黒字化した。純利益は減損損失を計上したため計画をやや下回ったが、売上高、営業利益、経常利益は計画超だった。PC向け高速伝送コネクタや車載向けコネクタの好調が牽引し、半導体設備関連も伸長した。増収効果で大幅増益だった。全体の売上総利益率は3.5ポイント上昇し、販管費比率は1.8ポイント低下した。特にコネクタおよびエレクトロニクス機構部品は売上総利益率が5.9ポイント上昇した。

 事業別売上高はコネクタおよびエレクトロニクス機構部品が10.1%増の137億06百万円、自動車電装・関連部品が5.8%増の94億84百万円、半導体設備・その他が87.1%増の12億50百万円だった。自動車電装・関連部品では自社ブランドコネクタが大幅伸長した。また新規ビジネスではトルクセンサが安川電機<6506>のロボット「HC10」に採用されている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が47.9%、営業利益が33.6%、経常利益が28.5%、純利益が16.7%である。やや低水準の形だが、電子部品業界は第3四半期(7〜9月)の需要が高まる特性がある。需要が高水準に推移して通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は15年来高値圏、好業績評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて10月31日に2865円まで上伸している。15年来の高値圏だ。今期予想連結PERは29〜30倍近辺、時価総額は約465億円である。

 週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。14年12月の戻り高値3045円は射程圏だろう。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:47 | 業績でみる株価
2017年10月24日

【業績でみる株価】日宣はほぼ底値圏、18年2月期増収増益予想

 日宣<6543>(JQ)は広告宣伝事業を展開している。18年2月期第2四半期累計の連結業績は計画を下回ったが、通期は増収増益予想である。株価は安値更新の展開となったが、ほぼ底値圏だろう。

■広告宣伝事業を展開

 17年2月JASDAQに新規上場した。広告宣伝事業を展開している。放送・通信業界、住まい・暮らし業界、医療・健康業界を戦略マーケットとして、専門性あるマーケティングメソッドやソリューションを提供している。顧客企業から広告・販促を直接受注していることも特徴である。

 全国のケーブルテレビ局加入者向けテレビ番組情報誌「チャンネルガイド」の編集・制作、大手住宅メーカー向けデジタルマーケティング施策の提供、ホームセンター顧客向け無料情報誌のWEBメディアへの展開など、広告プロモーションやコミュニケーションサービスを提供している。

■18年2月期増収増益予想

 18年2月期連結業績予想は、売上高が17年2月期比7.1%増の50億25百万円、営業利益が13.8%増の4億27百万円、経常利益が2.6%増の4億28百万円、純利益が2.6倍の6億63百万円としている。戦略マーケットにおける既存顧客の深耕や新規顧客の獲得で増収増益予想である。

 純利益は旧本社建物および土地を売却したことに伴う固定資産売却益(第1四半期に5億88百万円計上)も寄与する。配当予想は4円増配の年間42円(期末一括)としている。

 第2四半期累計(3〜8月)の連結業績は売上高が22億65百万円、営業利益が1億47百万円、経常利益が1億45百万円、純利益が5億03百万円だった。主力の放送・通信業界は概ね堅調だったが、住まい・暮らし業界の大口顧客からの受注不調、および医療・健康業界の前年の新薬販促案件の反動などで、売上高・利益とも計画を下回り、減収・営業減益・経常減益だった。純利益は固定資産売却益計上で大幅増益だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が45.1%、営業利益が34.4%、経常利益が33.9%、純利益が75.9%とやや低水準だが、住まい・暮らし業界領域の人員強化、新規大口顧客開拓などで下期の挽回を図る方針だ。通期ベースで好業績を期待したい。

■株価はほぼ底値圏

 株価は17年2月IPO時の上場来高値3030円から水準を切り下げ、第2四半期累計業績も嫌気する形で10月18日の上場来安値2156円まで調整した。その後は切り返しの動きを強めている。

 10月23日の終値は2178円、今期予想連結PERは6〜7倍近辺、時価総額は約42億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線が戻りを押さえる形だが、売り一巡してほぼ底値圏だろう。(MM)
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:12 | 業績でみる株価