JX金属<5016>(東証プライム)は6月11日、ハードディスクドライブ(HDD)に搭載されるハードディスクメディア(HDメディア)向け磁性材スパッタリングターゲットについて、2026年度下期から生産能力を段階的に増強すると発表した。生成AIやクラウドサービスの急速な普及を背景に、データセンターで扱うデータ量が加速度的に増加しており、HDD需要は中長期的に継続する見通しだ。

HDDは磁気の性質を利用して記録層にデータを保存する装置で、同社は記録層の成膜に不可欠な磁性材スパッタリングターゲットを長年供給してきた。近年は記録方式が従来のPMR方式から、さらなる大容量化を実現する次世代のHAMR方式へ実用化が進み、HDメディアでも新たな材料採用が広がっている。
同社は需要拡大に対応するため、磯原工場で磁性材スパッタリングターゲットの生産能力を増強する。幅広い材料知見と製造技術を生かし、顧客製品の性能向上と採用拡大を目指す。さらにAIデータセンター関連分野などの旺盛な需要を踏まえ、先端材料事業の複数製品についても増強計画を準備しており、詳細は決定次第公表する方針である。
















































