日産自動車<7201>(東証プライム)は4月14日、長期ビジョン「モビリティの知能化で、毎日を新たな体験に」を発表した。AIを中核とするAIディファインドビークル(AIDV)を軸に、移動体験の高度化と電動化の推進を掲げ、将来的に約90%のモデルにAIドライブ技術を搭載する方針である。中期計画「Re:Nissan」も計画通り進捗し、コスト構造改革や生産能力の最適化、新商品の投入を通じて成長基盤の強化を進めている。

技術戦略では、AIドライブとAIパートナーを組み合わせた知能化により、自動運転と移動中の体験価値向上を両立させる。2026年夏発売予定のエルグランドには次世代プロパイロットを導入し、2027年度末までにエンド・ツー・エンドの自動運転実現を目指す。電動化ではe−POWERを中核に、HEV、PHEV、REEVなど多様なパワートレインを展開し、顧客ニーズに応じた選択肢を拡充する。
商品戦略では、モデル数を56から45へ削減し、収益性と成長性を重視したポートフォリオへ再編する。各モデルを「ハートビート」「コア」「成長」「パートナー」の4分類とし役割を明確化した。新型「エクストレイル/ローグe−POWER」や「ジュークEV」を公開し、エクステラやスカイラインのティザーも提示した。加えて、インフィニティブランドでも複数の新型車投入を計画し、商品力強化とブランド価値向上を図る。
市場戦略では、日本・米国・中国をリード市場と位置づけ、グローバル展開を再構築する。日本では先進技術導入とラインアップ強化により2030年度55万台、米国と中国ではそれぞれ100万台規模の販売を目指す。中国は輸出拠点としての役割も担い、ラテンアメリカやアセアンへの展開を強化する。これらの戦略により、開発効率の向上と販売拡大を同時に実現し、持続的な競争優位の確立を目指す方針である。





































