■臨床組織由来の空間マルチオミクスデータを統合、創薬標的検証や薬効予測に活用
新日本科学<2395>(東証プライム)の出資先であるbiomy(本社:東京都中央区)は7月16日、NVIDIAとの技術協力のもと、ヒト腫瘍微小環境を計算機上で再現するAI創薬基盤「Virtual Cell」の開発を推進していると発表した。空間マルチオミクス解析の高速化・大規模化を進め、AIエージェントを組み合わせた仮想摂動シミュレーションへの発展を目指す。
がん研究会との連携を通じて取得を進める臨床組織検体を基盤に、遺伝子発現、タンパク質発現、病理画像を統合した空間マルチオミクスデータを構築する。がん細胞、免疫細胞、間質細胞が相互作用する腫瘍微小環境をAI上で再現し、創薬標的の検証、薬効予測、耐性機序解析への応用を計画。従来の2D細胞培養や動物モデルでは十分に再現できない前臨床再現性の課題に対応する。
■解析時間を最大90%削減
NVIDIAの技術支援のもと、single−cell解析ワークフローにGPUアクセラレーションを統合するため、NVIDIA CUDA−X for Data Scienceライブラリを導入した。特定の社内解析ワークフローでは、従来のCPUベース処理と比べて最大90%の処理時間削減を確認。効果はデータサイズ、解析条件、ハードウェア構成により異なる。
さらに、NVIDIA BioNeMo Agent ToolkitやNemotronオープンソースモデルなどを活用し、創薬研究を支援するAIエージェントの構築を進める。将来は遺伝子の発現抑制、細胞集団間の相互作用変化、薬剤介入による腫瘍微小環境の応答を予測し、創薬標的やバイオマーカー候補を抽出する構想。自然言語による仮説入力から解析計画、結果解釈、追加実験候補の提示までを支援する日本発の次世代AI創薬基盤を目指す。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:45
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