■今回のスズモフェアの目玉は、大型のおにぎり製造機
寿司ロボット最大手の
鈴茂器工<6405>(JQS)は、大震災の影響により延期となっていた「スズモフェア」を10月4日に池袋サンシャインシティの文化会館で開催した。
今回のスズモフェアの目玉は、大型のおにぎり製造機。1時間当り3000個のハイスピードでありながら、具を入れ、ふっくら感を持ったお握りを製造し、すぐ店頭に並べられるように、包装まで自動的に行う。しかも、少人数で稼動させることが出来ることから、作業効率はアップし、収益の拡大に繋がるため、大手のおにぎりメーカーにとっては関心の高い製品といえる。会場では、最も多くの関係者が集まり、ひときわ注目を浴びていた。
この他に、新製品としては、簡単に押し寿司が作れる、「押し寿司ハンドプレス機 OSN−HPA」のデモンストレーションが行われていた。
まず、海苔巻きロボットで、押し寿司シャリシートをダブル成形し、押し寿司型にネタを敷きその上にシャリシートを入れる。さらに、シャリシートの上に上型を載せて、ハンドプレス機に押し寿司型をセットし、ハンドルを下げてロックすれば出来上がる。押し寿司は力が要るものであるが、このハンドプレス機を使うと楽々に出来ることから、体力的に負担が軽減される。
もう一つの新製品は、「SSN いなり寿司オプション SSN−IOP」。シャリ玉ロボットSSN−Fにいなり寿司オプションを取り付けることで、簡単にいなり寿司が出来る製品。
■パーツを交換するだけで、お寿司とおむすびの両方が出来る一台二役のお櫃型ロボット さらに、新製品ではないが、これまで開発した人気商品を展示し、担当者によるデモが行われていた。
最新鋭機のお櫃型ロボットで、パーツを交換するだけで、お寿司とおむすびの両方が出来る一台二役の働きをする「寿司・おむすび兼用 お櫃型ロボット SSG−GTO」。
シャリのほぐし・計量から、成形まで全てが新しくなった「超小型シャリ玉ロボット SSN−FLA」。
また、「超小型シャリ玉ロボット SSN−FLA」に付けられる装置の紹介も行われていた。例えば、生産能力をアップするためのシャリ玉移載装置をつけると、毎時最大3,300カンの寿司を製造できる。軍艦巻き装置をつけると、軍艦巻きが同じスピードで製造できる等、シャリ玉ロボットにそれぞれの装置を取り付けることで、シャリ玉製造のスピードアップを図っている。
更に、寿司を包装する「寿司包装機 PGS−SNB」。この包装機で包装された様々な種類の寿司を並べたコーナーもあり、色とりどりの美しさに目を見張る来場者も多く、寿司の鮮度を保つだけではなく、包装することで寿司の魅力が引き出されていた。
先述しているように、東京でのスズモフェアは、春先に開催される予定であったが、今回の大震災の影響で、10月開催となったが、日本の食文化の中心である米飯加工機のパイオニアとして、常に最新の機器を発表するスズモフェアは業界の関係者から注目を浴びているため、例年と変わらず来場者数は多かった。
また、震災の際には、おむすび製造機を現地に投入し、おむすびを大量に製造することで、被災者、ボランティア、復旧工事に携わる人達を応援する等、同社ならではの活動も行った。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 04:30
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